トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

コナギ除去終わる

2014-08-31 | 水辺環境の保全

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 沈泥池3のコナギ除去に引き続いて、今日は1、2、4のコナギの除草を実施し、ようやく終了した。合わせてイノシシに倒された稲の抜去もしたが、除草したあとの集草と集積が残っている。トンボ池と泥水地で二日は要するだろう。

 コナギの抜去は今期は終了とはいかなく、もう二回程度は実施しなければならないだろうが最盛期は越えたので軽く済ませる量になるだろう。先日に刈り払いした草の集草も実施してないから合わせて場外持ち出しし、再度刈り払いして部分的に「オミナエシ」を植え込む予定だ。

 苗は会友のO氏が昨年採種して作ったポット苗であるが、小生が引き受け一回り大きいポットで育成中である。9月初旬に定植すれば越冬するための根張りは安定するはずだ。


吸汁被害

2014-08-31 | 感じるままの回り道

Photo  庭のリンゴが落ちて音を立てている。フジはまだ青果だが国光は着色が早い。

 落ちてくるリンゴも樹上にあるリンゴも写真の様に吸汁痕にまみれている。「もったいない」からと皮を剥いても食べれれる部分は僅かなほど内部まで変色している。

 多い果実には幾十もの吸汁痕が見られ、熟してからの吸汁だけでなく青果の頃からの被害である。いつも思うのは店頭に並ぶ果物の美しさで、どれだけの薬液で防除されているのだろうか。

 薬剤散布しないでの吸汁被害果実と購入した綺麗な表皮の果物を比較するたびに怖ろしくもなってくるが、生産物で生計を立てねばならない立場では、売れない生産物を作る訳にもいかない。「無農薬栽培」と簡単に言えるが実態は過酷なのだろう。

 熟した果実は蟻やダンゴムシなどが食べてくれるが、未熟な青果は食べられもせず腐食もしないで形を保っているのが不思議だ。何か応用できそうに思うけれど…。


コナギの抜き取り

2014-08-30 | 水辺環境の保全

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 泥水池の除草を始めた。今季何回目になるか、コナギの抜き取りである。抜き取っても抜き取っても次々と発芽してくる。

 連日続いた真夏日、猛暑日が一休みして、まあ草取り日和だった。それでも抜き取り畦に投げ集めていると汗が噴き出してくる。少年の頃の田の草取りを思い出すが、それに比較すれば楽な作業である。嫌なら止めれば良いお気楽さがあるからだ。

 農作業で「草取り」はきつい労働とも言われているが、従事した体験からは「そうばっかりでは無い」のが感想である。取り方や処理の仕方などの工夫だけでなく、眼前に展開する生物の様子などは楽しみでもあった。ましてや暗くなるまで這いずって草取りした青田は疲労感とともにも達成感があったのだ。除草剤頼りではそうはいかない。


*積年の恨み

2014-08-30 | 小人閑居して憮然

             穂は喰われ株は泥漬け秋の空

             網壊し稔田消える猪うたげ

             水落す棚田に稲穂無かりけり

             稲穂無き泥漬け今日は猛暑の日

             二百日稲穂は猪を肥しけり

             運動会穂喰い競争猪走る


シャジクモ除草

2014-08-29 | 水辺環境の保全

Photo  トンボ池のシャジクモを除草した。絶滅危惧種と聞いたが「それでは残します」なんて事は出来ない。あまりにも繁茂し池全面に繁殖したからである。

 水生生物には格好の住処になっているのは容易に想起出来るが、一方ではメダカなどには遊泳障害にもなっている。環境保全の視点からは「それぞれがほどほどに」を欠かせない。

 針金製のレーキでは非力で、打ち抜きされたレーキを使用して掻き取っていく。軽い番線製レーキではたわんで掻き取りにくい。掻き取った藻の中にはヤゴや甲虫類が入って上がってくるが、とりあえず水際で1日放置し水中に戻る時間を与えよう。ヤゴは大型のヤゴの数が多く、種類は判らないが藻の色と同色の体色をしていた。藻が無くなったら底土と同色に化けるのかどうかは知らない。


*西方焦土「停戦合意編」

2014-08-28 | 性向有毒の翁なれば

       戦禍無ければ日々是好日   市井

       生死事大無常迅速      死令漢

       平安常住無処不周      導師

       我座穏坐          絶滅閉鎖地区

       一期一会          不倶戴天

       守るも攻めるも瓦礫内    戦闘員 

       敵の敵も敵、唯我独尊    凶信徒


集団吸水

2014-08-28 | 感じるままの回り道

Photo  この夏初めての集団吸水場面に出合った。周辺にも四頭いて合計12頭だったが寂しい限りだ。クロアゲハ、モンキアゲハ、カラスアゲハの三種類と見たのだが…。

 多い時には20頭近く、種類もフイールドで観察される6種類を一度に見ることが出来た頃もあったのに、生息数が減少しているのではないかと思ってしまう。

 真夏日や猛暑日が続いた時期には全く観察できず、比較的過ごしやすくなった日に出現したから戸惑いもある。まあ、栄枯盛衰は浮世の常であるし、環境だって固定している訳でもないから、これが普通の事なのだろう。

 アゲハ類を至近で眺めて過ごせるのは、多頭で吸水中だけなので貴重な機会なのであるが、それにしても「黒一色」と思える姿も種類ごとに味わいが異なり、標本で揃えたい心理が判る気がする。


トンボ池の漏水根治作業

2014-08-27 | 水辺環境の保全

Photo_7  トンボ池のオーバーフローから水が枯れて久しい。チョボ水だが流入させているし満水位にならないのは漏水が原因だとは理解していたが個所が不明だった。

 池の堤に沿って流している排水路両脇を刈り払いして漏水個所が特定できた。流出部は確認できたが流入部が不明なので流出部から遡って掘り上げることにした。手間はかかるが根治術としては最良である。Photo_8

 ところがこの日、午前中に35℃を記録した。掘り進んだ距離はスコップ長の3倍で3m、深さは50㎝である。大した量ではないのだが猛暑日では発汗も心拍数も上昇気味で、広島の土石流災害現場での作業の困難さが偲ばれる。

 地下水路を顕わにしながら流入口まで掘り上げ、突き固めながら埋め戻したが土の量が足らない。掘った体積のの2割程度は不足するのが通例で、これは泥浚いをして調達した。連日の猛暑日で1週間もすれば十分な強度に固まる。


*休み時

2014-08-27 | 感じるままの回り道

              木漏れ日を受け人生の端居かな

              お前もか網戸の藪蚊端居する

              板の間の心地よさかな端居なり

              昼寝せば寝ゴザに輪滲み頬に跡

              茂みよりわらべ声する休み時


されど刈り払い

2014-08-26 | 今日は真面目に

2  泥水池周辺が立ち入るのも嫌になるほど草丈が伸びたから刈り払いをする。水辺や水路周辺の刈り払いは一手間必要なのだが、なかなか理解してもらえない。

 刈り草を水路や水面に落とさないよう刈り刃を操作しながら作業してもらえると有難いけれど、ここに限らず選択的刈り払いや刈り込み高さの区別など地理的条件、環境、植生状態など状況に応じた一連の配慮を記憶にとどめてもらうのは難しい。

 たかだか「刈り払い」と言えど刈り払う理由も目的も異なり「されど刈り払い」なのである。田畑の草取りとは全く異質な行為であるが、刈り草は数日放置乾燥させてから部外に集草集積する。これも敷き草として土壌や植物の保護に使える畑地とは異なり、猪が闊歩蹂躙する畦や堤ではイノシシの被害減少のためにも集草集積は欠かせない。


繁殖再確認

2014-08-25 | 小父のお隣さん

2  コナギの除草中、畦に投げたコナギの根塊からドジョウが現れた。何月だったか泥浚い中にもドジョウが出てきたことがあったけれど、今回の個体はやや小さい。

 一回目は偶然という事もあるが、二回目ともなれば「繁殖間違いなし」と断定してよいだろう。水見回りの途中で底土に潜った瞬間も生息している姿も確認した事が無かったから、偶然とは言え直接触れて確認できた事は「恐悦至極」である。

 あえて捕獲用具を用い確認する手段もあるけれど、そこまでシビアな対応は性に合わない。見つけた後の根塊の泥落としが丁寧になったのは当たり前だろう。

 ドジョウが環境に入る事で池の底土の状態が良くなっていくのは間違いないし、ガサガサをやってザルに入ってくれるまで個体数が増えてくれれば「言う事無し」である。


**自転車操業

2014-08-25 | 今日は真面目に

 里山にこの身運ばず時経てば後は藪山葦原荒れ田

 折に触れ水見回りすこの池も十年のちは葦原葛地

 竹断った森健やかに育つのはひこばえ除去す日々ありてこそ

 笹山も今は若木の山なれど若木育つは止めぬ笹刈り


ひょうたん池満水中

2014-08-24 | 感じるままの回り道

Photo_4  ベントナイトを散布撹拌してから折に触れて湛水状態を確認に立ち寄っているが、いつも満水状態でこの夏を乗り切りそうだ。

 水源は雨水の地表水だけで、集水面積も池の数倍程度だから十二分に機能していると判断してよいだろう。水の循環がないから水質は望ましくはないけれど、「水が枯れない」のが最優先だから不満はない。

 水中の様子はうかがえないし、網を入れて確認もしないけれど、トンボやモリアオガエルの産卵、水生甲虫の確認など出来たから大満足の結果だ。


今日のトンボ「土左衛ヤンマの祟り?」

2014-08-24 | 感じるままの回り道

Photo_2  堤の補修に泥浚いをしていたら底土とともにヤンマが上がってきた。既に体色は失われ頭部にはカビも見える。分解寸前で形を保っているのが珍しく、水をかけ泥を落とし撮影したのだがコオニヤンマの♂と判断した。

  それはともかく、自宅でPC再生してびっくりした。撮影時に無いものが一緒に写っている。半割丸太の平面で撮影したのだが、なにやら直線的に交差している物も見える。

 翌日撮影点を確認したが木目以外は何もなかった。記憶でもトンボの背景は木目以外に無かったはずで、紐のようなものは一体何か…、小生初の心霊写真?だ。110番をしなかったし遺骸を弔わなかったから祟りでは…と今日は涼しい日になった。


稲穂全滅

2014-08-23 | 小人閑居して憮然

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 会友のO氏から「棚田の稲が全滅した」とのメールが入っていた。確認のために立ち寄って唖然茫然愕然失神寸前である。Photo_6

 ネットで囲った棚田の全てが水稲の片りんも無きまでに破壊されていた。7月の定例会時、ネットを廻らしたのだが昨年は田毎にネットを張り、今回は一括で「一か所破られたら全滅」の懸念を抱いていたのが的中してしまい、言わば「安全管理」の質としてはハードルを下げてしまったのだ。

 ネットの周りは猪の踏み跡で植生も無い。習性上、集団で来襲しそれも一晩ではないだろう。既に打つ手は無く無駄になったネットを外す余計な労力が残っているだけだ。

 無念さに喘いで考えついた三つのプラン、1「国土保全と生態系を守るために狼の導入」、2「豚の伝染病・豚伝染性下痢」の感染、3「自衛隊・警察による実弾射撃訓練」…。まあ、どれも否決却下だろうね。冗談はともかく汚染地域の猪の大繁殖やシカによる大きな被害には狼で生態系を正常化させ、猪には伝染性疾患で駆除するなんて事、本気で考えてもらいたい事である。

 小生、駆除したいがために狩猟免許を取得したのだが、講習、試験、許可証、保険、処理等々、猟期ごとにも個人で負担しなければならない費用が多すぎて馬鹿馬鹿しくなってしまった。