トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

流行りもんだけど

2008-09-30 | 何よりの楽しみ

『すべて栗偽装などなし栗羊羹バター使いてスイーツと化す』

『栗リンゴ芋で固めたスイーツは赤ワインゆえ色落ちかなし』

Sn3d0098

新栗が採れたので 昨年のカチグリを圧力鍋で戻した

贅沢に使ってスイーツに挑戦するも

渋皮のせいで栗の色合いが生きなかった

味はいいのだが見た目が悪い

羊羹もバターを入れたら 洋風味で洋羹になってしまった

ご馳走するわけにもいかず 一人食傷した 素材のままがいい

スイーツなんて嫌いだ


綺麗といってもなあ

2008-09-30 | 小父のお隣さん

Sn3d0096_2 『この虫は何処の蝶のエメラルド』

林檎の木の下に大きな糞があって気がついた

毎年集団発生する種類でないし 綺麗だったから様子見だ

もしかしたらヤママユガだろうか

綺麗だから見とれていたら固まってしまった  細い体毛があるが感覚毛なんだろうか

翌日は新しい糞があったが確認できなかった

『また一衣捨てて待たれる蝶の時』

ガなら見たくはない

脱皮した殻が落ちていた 幼虫そのままの色彩だ 翌日になっても変色しない

幼虫は見た目にもはっきり大きくなった 糞も一回り大きい

成虫になるのか蛹で越冬するのか知らないが ガになるとは思えない綺麗さだ

昔は糸を採るために飼育していたと言う ヤママユガならば

もしかて 林檎に穴をあけて腐らしているのは お前の親か?


いつかみんなで

2008-09-30 | 遊び子は

Sn3d0425_7 夜半に目覚めたら雨音に混じってコオロギの鳴くのが聞こえた。

この情景は勇気凛々・精力全開には程遠い。遠いところに持っていかれる。

『鳴く虫の重なり聴けば切なくもあの子この子の姿巡らむ』

『ひと夏の命携え草むらのあの子この子はあの日のあの子』

8月の流星群を見ようと、土手にマットと蚊取り線香を持ち出し横たわった時も似たような感覚があった。元気溌剌・上昇志向は無理だ。

『流れ星願い懸けたるあの子らは稀有したろうにこの世の昼を』

『流れ星地に届けたり物の破はいつか巡りて命謳いそ』

『齢得て不具合思うこの身ゆえ生まれつきしの子等へ賛歌す』


遭遇は難しい

2008-09-29 | 小父のお隣さん

『おお来たかチョウゲンボウが刺して飛ぶ』

『蝶の口噴く汗吸いてこそばゆい』

暑さにヘキヘキして 日陰で呼吸を整えていたら

モンシロチョウがヒラヒラしだした

そのうち、座って脛にまわした腕に止まった

何をするのかと思って 見ていると 口を伸ばしてステッキのように突っつき始めた

非常に細いのにくすぐったい それに先端の動きは象の鼻を連想させた

蝶が給水するのは見ているし オシッコにも寄るからびっくりはしなかったが

皮膚の汗を直接吸いにきたのは初めてだ  あれっきりだったけど


遠い日を即配してくれる

2008-09-29 | 感じるままの回り道

『イガ開き生まれ出でしの栗の子よもう直ぐそこに冬迫り来る』

『ポトコトと逝く秋刻む栗時計』 Img_9762

 栗の季節になると あの童謡が思い出される

何故なのか情感をいっぱいに刺激する

歌は戦地の父を案じているとも聞いたが

私をセンチにする

勝栗は保存食として 兵糧食としてあったとも聞いた

少年時代 栗に糸を通して縁側につるして作ったものだ

硬くなるが甘味も増して 好きな遊びだったのだ 指が痛かったのを想いだす

今 栗の木の近くで作業をすると 実の落ちる音を聞くことが出来る

ポト コト と時計が時を刻むかのようで 栗時計だと思わずにはいられない


久方ぶりに姿見せたり

2008-09-29 | 小父のお隣さん

『雨降れば家で小さき粗大ごみ』

なんて自画自賛は人の道に反するから撤回するとしても、雨の日が続くと退屈・倦怠・落胆なんて、どこかの広告みたいになりかねない。

 幸いと言うか、ブログで時間を非常に消費されるので少しは緩和されると期待している。今日も雨で、身の置き場がないから、書き溜めた資料でブログにアップアップしています。

 Img_9771『見ーつけたシマの子昼寝顔隠し』

 気温が下がってきたせいか枯れ草の上で静かだ

頭は枯れ草に突っ込んでいるが

見えなくも無い

振動を与えてしまったら、うるさそうに動き出した。

『でいろうの糞枕して昼寝かな』 Img_9776

 糞をしっかりつけて昼寝中だ

草枕でなく糞枕とはなんともおおらかである

家の老犬は目も見えず、心不全で要介護だ

寝たままで排尿するから汚れる

オムツが必要になってきたんだろうか  泊りがけの旅行にもいけなくなった              


一番怖いお隣さん

2008-09-29 | 小父のお隣さん

『スズメバチ知らん顔して餌漁り豹変無くば悔しくもあり』

『狩り姿狩場と知りつスズメバチやはり恐ろしひっそり御免』

『スズメバチ蜘蛛を狙うわトンボ追う蜘蛛はダイブしトンボ反転』

びっくりした

女郎蜘蛛にホバリングだ

蜘蛛は間髪を入れずダイブだ

空中ではトンボに正面から挑む

トンボは直ぐ反転回避した

あの蜂の個性かどうか知らないが

おいらは動けずに

早く去ってくれと情けない


台風で思い出す

2008-09-29 | 旅行記

台風15号が心配だ。昨年の9号台風の時は旅行の予定で心配だった。

それは羽黒山での「山伏体験修行」を予定していたから。案の定、前日は風が吹き荒れた。

雨風の中、羽黒山に入り芭蕉翁を想いながら詠んだのが次のような句だ。

これは「二の坂茶屋」の投句箱に入れるつもりだったが忘れてしまったものだ。

9号台風遭遇の参道で詠む

『九の風修験の古杉歓喜天』

『翁舞い大杉吼える石の段』

『羽黒杉骨頂如何九の風』

『行者脇ケータイ片手に若駆ける』

『詣で前喰うを迷うや力餅』

南谷別院跡に詠む

『霧すべる池に沈むや殿蛙』

『水面逝く道映すオニヤンマ』

『蛙跳び蝉時雨れども影もなし』

『苔厚し南の谷は時に去り』

『翁追い苔滑らかな跡を踏む』

三山神社朝のお務めに詠む

『柏打つこだまも痛し朝務め』

『さあさあと大神申す祓いかな』

三山神社総殿参拝に詠む

『茅の葺き織り成す思い過去未来』

『八百万が切り端にのぞく茅総殿』


我が青春の北岳山行

2008-09-17 | 旅行記

『雨二泊作業小屋なる雨宿り広河原から今日も進めず』

『御池小屋沢の仕掛けに顔曇る矢倉の下は糞便の峰』

『テント張る肩の小屋から見る雪をバックに写す記念のポーズ』

『朝起きて寝小便だと友の言う山の旅ではまま有るとかや』

『明けたれば濃いガスの中歩を進むいただき極め見るところ無し』

『日尽きて仲間と別れ一人去る未踏の尾根に心引かれて』

『地に立てば暑き夏の日照り曇り今朝居た峰は雲に消えたる』

『一人乗る列車の音に惑いたる学まだ半ば糧まだ不安』


投棄物回収

2008-09-13 | 月例会

2008/9/13(土)

会員8名 体験家族3名 学生2名

他団体の清掃活動に参加してフイールドの廃棄物を集積した。

ほとんどが私有地時代の廃棄物で、

ドラム缶、タイヤ、脱穀機、製茶機の部品など二トン車いっぱい分を収集する。

月間自主活動

延べ41人:散策道草刈り・ネザサ刈り取り


八甲田山再び 人情に浴す

2008-09-01 | 旅行記

『青春で混浴なればきよみずもランプの宿はヌル湯で長湯』

『ヌル湯ゆえ船で唄いし男衆女衆腰布板場で踊る』

『風雨にて断念したり昨夏ゆえ今年こそはと八甲田見ゆ』

『夕食を終わりし我を手招いて老いし女将は再訪知りぬ』

『再訪を居間で喜ぶ老夫婦サイダー賜る谷地の湯どころ』

『再々もまた雨だとて山はありかの老夫婦とうに逢えなき』


今は昔 一人の沖縄成人式

2008-09-01 | 旅行記

『証明も未成人なる我なれば赤の他人が立って支えし』

『フライトのフレンドシップ揺れに揺れ機内食見てうらめしきかな』

『百ドルを持ちて入りし空港の担当官の意地の悪さよ』

『空港を街まで歩く我止めてタクシーから呼ぶやさしき母御』

『阿蘇に寄るつもりの我を那覇の児は乞食が来たと付いて歩きぬ』

『ゴザしいて舞台を観れば踊り子の足の運びに異国を感ず』

『辺土名行き車中で貰う包み餅青き葉香り砂糖の甘き』

『ひめゆりの学徒自決す洞窟は我一人にて空ただ碧き』

『とうきびの畑の先の摩文仁とは碑多くして気持ち沈めり』

『出船なる蛍の光聴き居ればテープ無くとも別れ人なり』

『嘆き聞く深夜の列車背負い児は障害児なりわれ席譲る』

『職辞して福祉学ぶと聞きたれば母カナ文字で切と文寄す』