トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

豊年だ!万作だ!放念だ!万策尽き・・・る

2024-11-30 | 小父のお隣さん

 毎度、私事なのだが昨夜の入浴後のスッポンポンの状態でシートショックを起したのだった。倒れる事は無いものの布団に入っての一夜が怖い。何を隠そう肩に貼る湿布が切れていたのである。前夜には承知していて「明日は購入しなくては…」と思いつつ腕が上がらず姥捨て山に出かける身体ではないので縁台工作でヘキサ・スフェリコン試作に熱中し過ぎて買い物を忘れたのである。さーて、恐ろしい夜が始った。一旦は寝付いたけれど夜半のトイレに起きた段階で肩甲骨周りが不快で寝付けない。仕方が無いのでベット下に転がっている指圧器でグリグリやったけれど腕が痛くて差し位置の調節に痛い思いをした。ここで「ビビビッ!」と降臨したのは「孫の手を付ければいいじゃん!」ヘッドはスーパーボールで指の感触を得るのだ。孤爺となれば異性に襲われる恐怖は無いけれどわが身体が吾を襲う恐怖が内在する。

 さて今期は久しぶりのジャコウアゲハの産卵が多くて、それでも過去の最盛年のように繁殖期間にはウマノスズクサが3回は根元まで食い尽くされる様な事態にはならなかったけれど11月末に外壁のお菊虫を数えたところ15頭に達していた。昨季は零だったから落差は大きい。その蛹化場所は「人工物を好む」傾向があると拾い読みしていると散見されるけれど今期初めて食草のウマノスズクサで蛹化している個体があった。その写真は当ブログにアップした記憶があるのだが何時の事だったか。

    

         ぶら下がった縁台下の個体

 

 外壁や玄関周りにXmasの飾り物然とぶら下がるのは良いけれど二人一セットで来訪するおばちゃんたちは「ひゃー!」とか奇声を上げピンポーンもせず逃げるのは良い影響である。しかし一方では迷惑この上ない場所で蛹化する輩も居てあの「朝顔につるべ取られてもらい水」なんて俳句を思い出させるのであった。その場所は3カ所、プラの植木鉢側面は紹介済みだが篩の枠で蛹化したのもいて、これでは篩が使えない。せめて金網で蛹化してくれれば取り換えれば済むのだが「貰い篩」も「借り篩」も「買い篩」もアウトなので春までまとうトホホ過ぎ・・・。もう一カ所は縁台の角下で蛹化していた。この位置に万力を取り付ける時に判明したのだが、その折に胸元を繋ぐ糸を切ってしまった。どちらにしろ外さなければならない位置だけれど引っ越しは瞬間接着剤で大丈夫なのかどうか、まあ、春になれば判る。

     


幾何回転体の試作

2024-11-29 | 何よりの楽しみ

 先日に板厚12mmで作ったばかりなのだが見た目が野暮ったいのだ。転がり具合は申し分ないけれど板厚が増せば購入価格も高くなるし外周を削る量も増えるので丈夫さは折り紙がつくけれど簡便にしたくて9mmの板厚で試作する事にした。安い杉板でも良かったのだが幼児の手に渡る事を想定すると割れやすい杉板は遠慮した。板に製図は前日に済んでいたので早速、朝食後から円盤を切り抜く事から開始する。

 実は前日の寒い日から一転して快晴の日となったけれど未明まで降雨だったし一輪車で土を運び漏水浸食穴を埋めたてる作業では痛めた肩の治りを遅くするだけだと思って姥捨て山詣では断念したのである。先日、早春に開花するタチツボスミレの群落のある崖に育ったウツギなどを鎌で断ち切っていた折りに痛めてしまったのだと納得していたが連日湿布が必要だし腕の重さで痛みが生じるので着替えも痛い、目薬点すのに左手で右ひじを上げてやらねば「アイタタタッ!」になる始末なのだ。寒くなったので治りが遅くなるだろうと思っているけれど完治するまで姥捨て山禁止と言う訳にもいかず、痛くてもどこかで折り合いを付けねばならん。

 我慢していたが夜間に疼痛で目覚めるに至って限界、頼み込んで鍼に行ってきた。前回の左肩の痛みの時もソーイングに熱中した頃だったし今回もロープカーディガンなどをせっせと縫っていた後に発症している。施術の折りにそんな経過を話していたら「ミシン掛けの姿勢や糸目を切る姿勢や動作が肩の血行不良を起こしているのでしょう」と言われたのだった。そう言われれば掌、肘、肩などは胸の前で長時間固定されている。そこで愕然としたのだが「痛いから姥捨て山には出かけず自宅で木工、玩具作り」は一見、合理的の様だけれど肩、肘、手首を固定して作業するから負担度は変らないのだった。眼精疲労から肩凝りの発生する事もあるので眼鏡を新調したものの、さすがに手元は良好になったけれど両腕を胸の前で固定するのまでは解消しない。

 さて、庭の縁台作業は午前中は背中に日差しが届くので何とも心地よく糸のこ盤や木工旋盤での作業は粉塵が多いので防塵マスクは必須なのが恨めしい。前回の部材製図は外形出来上がり線だけだったので糸のこ盤で円盤を切り抜く時に目見当に注意が必要だったから今回は出来上がり線の外側に糸のこ盤での切り取り線を描いた結果、目安が出来たので旋盤での切削は割合と楽だったのだ。

 旋盤で所定の円盤を加工出来たら糸のこ盤で組付け合う部分を切り抜く。この切込みにjは直線切刃を使い切り離しは曲線切り刃を使うと言う手間が必要だ。曲線刃で一回で切れなくも無いのだが直線部の加工精度が欲しいので手間を惜しまずに行う。タイプによって切り込み長さが異なるのでそこは丁寧に加工しなければならない。今回の製作はオロイドとツーサークルローラーとスフェリコンの三種である。オロイドとツーサークルローラーは中心間距離が異なってその関係で不等高重心と等高重心の違いとなり動きにムラが出るのと安定しているのとの違いなのだが見た目には判り難い。

 その意味もあって色分けしてみたのだがオイル仕上げなので色付けに何を使用するか考えて水彩絵の具でも良かったけれど子どもが手に取る事を考慮して食用色素を使ってみた。しかし水溶性で荏胡麻油には溶け込まず、仕方なく水で溶いて塗布し、乾燥させて荏胡麻油を塗った。黄色はムラが出なかったのだが赤はムラになってしまいお世辞にも綺麗な仕上がりとならなかった。木工用の着色剤が良かったのかどうか調べて見なければならんなあ。写真の六点、この日一日がかりで出来上がった代物である。

 森の市での価格は一個当たり200円だと採算割れするので最低300円は必要か。200と300では財布の締め具合がはっきりと異なるのは経験値で理解できるから数量は必要ないだろう。

     

 


落ち葉掻きの前に・・・

2024-11-28 | 今日は真面目に

 師走に入ればどこかで落ち葉掻きをせねばなるまい。とは言え11月中頃より右肩が痛くて腕を上げるのが苦痛だ。こんな状態で斜面の落ち葉掻きは厳しいだろう。でもそれはともかく昨年度の落ち葉堆肥を片付ける必要があるのだが、今期は熟成を待って運び出す前に盗難に遭ってしまった。どこの誰だか知らないけれど颯のように現れて颯のように去っていく窃盗仮面は誰でしょう、窃盗仮面は誰でしょう、とうたいたくなるほどフイールドには盗人や盗掘者が横行する。中には盗人はしないまでも特定外来種を謹呈していく輩も居て血圧は下がらない。

 さて本題からそれたのだが、すっかり減ってしまった昨季の腐葉土を堆肥袋二袋に搔き集め持ち帰った。庭で採種用に育てているヤマユリとササユリの床に入れるためである。この二種、管理を容易にするためにプランターと大鉢に植え込んで土に埋めたのは昨春だったけれど、今夏の猛暑酷暑で管理が行き届かず衰退気味になった。そこで植え替えの季節になったのを見計らいまた元の庭の一画に降ろす事にしたのだ。鉢ごと土に埋めていても地植えより水やりの面倒が必要で、やはり野に置け野の花は…なんだろうがフイールドに戻せばほどなく盗掘されるのがお約束だ。


寒さの夜はアンコウ鍋で

2024-11-27 | 何よりの楽しみ

 寒くなれば鍋料理が恋しくなる。主材は好みだけれど小生の好みはアンコウ鍋なのだ。しかし昨今の物価高騰の折り、相対的に年金目減りではアンコウなど購入できない。売り場を通っても秋波さえ送る事も無いので値段も知る由も無いのだ。

 しかし性根が卑しいのでバーチャルでも「アンコウ鍋用意したい!」となり目の毒ではあったが揃えてみた。贅沢にもアンコウはチョウチンアンコウ丸々一匹である。こんな贅沢は生涯初めての事だろう。しかし、その後がいけなかった。シイタケは原木栽培品の当日採集品、写真には入らないが掘り取ったばかりの里芋もある。結局、芋煮となったのだが冷蔵庫内に肉類は皆無だった。本当に100%芋煮鍋になったのである。まだ小生、ベジタリアン宣言はしていないのに…高齢者は蛋白質を摂取しなければいけない…と言われているのに・・・。アンコウツバキはアンコウツバキはあーあー垂れるだけ・・・お粗末。

     


今日のエッ!品「パジャマのサイズダウン」

2024-11-26 | 何よりの楽しみ

 中国土産の定番シルクのパジャマ、着る事も無く箪笥の肥やしだったのを大人用Lサイズをダウンサイズして子供用150に直してみた。既製品の手直しは二回目で手順は承知だけれど絹地の扱いにくさはなかなか慣れる事が無い。縁かがりすれば丸まるし待ち針は止まらずすっぽ抜けやすいし、何とも扱い難いのだった。その縫い方のムラを無くす方法は「紙を敷いて縫えば良い」と教えてもらった結果、綺麗に縫えたのだったが直線縫いならまだしもジグザグ縫いでは縫い目の中の紙が外せない。つらつら考えた末に洗濯機の「お洒落着コース」で水洗いする事を思いついたのだ。行ってみると挟まれた紙は綺麗に外れてくれたのだが結局、「紙を挟んだことで水洗い一回手間が増えた」事になる。

 しかしながら手間を掛けた事が幸いして縫い目が綺麗に揃い変な皺よりも無かったのである。紙が抜ければ、その厚さ分、縫い目が緩くなるけれど最終的には縫い合わせた切り端はジグザグミシンをかけてから倒して生地に縫い付けたので支障はない。さてズボンの縫い合わせをする段になって左右とも同じ型なのに気が付いたこれではズボンが出来上がらない。確認すると裏表間違って縫ってしまったのだった。結局は縫い目を切り外し新たに縫い合わせる事になった。概ね一作品に一回程度は間違いを起こし縫い目をほどき縫い直しする羽目になる。まあ、お約束みたいなもんか…

 それでも何とか完成したのだが仮縫いが出来る訳も無し、着る当人の趣味や意向を知っていてでは無しなので多分に押しつけがましくお仕着せなのは自覚している。それでも雨の日や早い日暮れの季節の暇つぶし・手慰みとしては上質だし楽しめた分だけ一文の得。作家なら「文才がある」と言われるのだけれど裁縫では「才縫がある」では意味わかんないし「縫才がある」と言ってみたところで「ホウ、そうかい…」で終わるか。やはり孤爺は孤爺なのであった。あーあ、人生は努力していても認められるとは限らんものだ。

     


久しぶりに食痕

2024-11-25 | 小父のお隣さん

 トンボ池横の沢筋に羽毛が散乱していた。羽毛だけで頭部や脚などは残っておらず種類が判らない。僅かに羽毛の先端に茶色の部分もあったりしたので「ヤマバトかなあ・・・」程度の認識しかないのだった。少なくとも水鳥とは思えなかったのだがそこで思い出した「水域に仕掛けたトレイルカメラを回収しなくては・・・」12月中には助成していただいた企業に報告書を提出する必要がある。

 鳥類にトレイルカメラを設えてみても獣のように容易に写ってはくれなかった。営巣中のイソヒヨドリでは巣の出入りが素早くタイムラグで映らないカットばかり増えたし、夏のヤマシギ狙いでは度重なる大雨で水域の水深が浅くなり浚渫も間に合わず飛来しなかったようだし、現在仕掛け中のカモ類はどうだか、もう期待はしていない。それでも自費購入していたとなるとン万円を棒に振ったことなったが捲土重来、24時間録画のビデオカメラを仕掛けて来季はイソヒヨドリの育雛記録を完成したい。まあ、これは自腹致し方なしだ。そう自腹痛しかた無しだいなのだが春先に続き疼痛を発するようになった肩の痛みはなんとかせにゃあ作業が滞るだけだ。とは言え羽根をむしられ食べられた個体ほどの痛みではないはずだから我慢辛坊やん坊忍坊頓坊・・・。

     


二八ソバ粉でドライフルーツ入りビスコッテイ

2024-11-24 | 何よりの楽しみ

 今期最低気温の日は雨模様だ。当然、自宅謹慎・軟禁状態やむなしでさーて就寝時間まで長ーい一日になる。ソーイングは始末が一段落で「森の市」に出品する玩具でも準備するかとホームセンターの開店時間に合わせてヒノキ板を買ってきて製図したのは良いけれど室内でジグソーや木工旋盤を使う訳にもいかない。時折は雨が止む状況だったのだが外気温12℃前後ではおいそれと縁台作業もしたくはないし結局、午前は板材に部材の製図を済ませてお終い。午後は久しぶりにビスコッテイを作る事にしたのだった。

 と言うのもお茶菓子が全く無いのである。スーパーの棚を眺めてもこれと言って食べたいお菓子も無くて何時も買いそびれてしまっていたのだ。この日は暇つぶしに新機軸に挑戦した。そば粉でビスコッテイを作る事にしたのだが「そば粉100%」だとつながるかどうか分からず薄力粉を混ぜてみた。実際には卵を三個使うのでボロボロにはならないと思っても経験値を欠く。材料を混ぜ合わせた段階で水分が不足して固すぎた。原因は明白で「レシピは薄力粉80gに卵三個」なのを「二八そば粉100g」に卵三個だから当然だったのだ。結局、味醂を入れヨーグルトを入れ賞味期限が過ぎた青きな粉も投入して生地が出来上がったのだった。まあ、孤爺だけが食するお菓子なのだから何を入れようと文句はない。この逸脱感が食べたいより優っている様にも思えるので、やはり異人変人奇人老人の類いなのであった。

 大和男なので賞賛は恥であり程々にして後は焼くだけであって1回目と2回目は順調に終わる。量がレシピより多いので焼き時間を増やす事になるのだが理屈は無くて山カンで済ました。1回目は芯まで火が通っていたし2回目もカリカリにはならなかったものの十分な出来上がりで、これで漸く数日間はお茶菓子が食える事になった。さて、肝心のお味なのだが行き当たりばったり、だったにもかかわらず出来上がりまったりで、行き倒ればったりにもならず、なんとも小生孤爺の腕が上がった事よと独り悦に入ったのだった。まあ、難を言えばそば粉が主原料なので色合いが悪い。「焼き上げてきつね色」美味しそう、とにはちょっと遠かったものの満足で執着至極だったわい。

 二回焼きのレシピなのでそば粉の風味が飛んでしまったように思えて残念な気持ちもあるけれどそば粉は残っているからまた作ろうか、それとも蕎麦掻で風味を堪能しようかと浮気の虫の欲望は果てる事が無い。


林床の排水路

2024-11-23 | 水辺環境の保全

 トンボ池のある谷間は昔、棚田だったところだ。その二つの棚を掘削してトンボ池とし、その上の棚は草地に設えているのだが更に一つ上の棚に地表を流れ下ってきた表流水を沢に戻す水路を穿ったのはトンボ池掘削の前である。それから二十年も経つと窪みは浅くなり、今期の度々発生した豪雨でついに水路が消失して棚を縦横に溢れるようになってしまった。普段は立ち入らないのであるが園地としてある下棚へ表流水が頻繁に襲ってくるようになったので確認に行ったら機能不全だったと言う訳である。溢水してしまった林床は砂泥で覆われて植生の見えない河原みたいになっているし奔流の筋はえぐれて溝が出来ている。やはり放置は環境悪化を招くだけである。

 この日、園地の囲いの中の整備をする予定だったけれどスコップや唐鍬を携行していたので、まずは水路の補修から始める。唐鍬の重さを利用して掘り起こせば作業は早いと踏んだのだったが、スコップで掘り上げた方が楽だった。右肩を傷めており、腕を上げにくいし衝撃を与えない様にしたいからスコップの方が適役だったと言える。スコップで掘り上げた土は、そのまま堤に盛って始末した。水路の慣らしは唐鍬の出番で手斧の様な振り方で内側を削り均して終わった。多少の高低差はご愛嬌で、堤を盛れたから溢流する心配はないだろう


胴突きを新調する

2024-11-22 | 今日は真面目に

 新調!と言ったところで実態はお古の寄せ集めなのだ。使い続けてきた胴突きは腐食が進み持ち手も外れてしまい使えなくなっている。これでは土固めが出来ず、当然の如く水域の保全作業は滞るのであった。「新調しなくては…」と思いつつも延び延びになってしまいこの日、ようやくマキの幹材と外れた取手を合わせようやく取り換える事が出来たのだった。

 マキノキは杉やヒノキのように凹凸の少ないすっきりした外観をしておらず、チェーンソーで外観を修正してから取手を取り付けたのだ。縦寸法は旧来の物よりやや短めだけれど重さはそんなに変わっていない感触である。まあ、密度が異なるから当然と言えば当然なのだが、それが理由で杉材よりも腐朽が遅い感じがする。当座五年程度は使えるだろうが、これが朽ちる頃には小生の体力も朽ち気味になっているだろうし、何より隣り沢の取水升を掘り出せない以上はおっつけ断水となって水域は消滅するだろう。この復旧は喫緊の課題であるけれど孤爺の馬力では難しい作業になった。

 だから胴突きを新調して水域の保全を進められるようにしたと言ったところで、一方では断水は必至の状況も続いているし「卵が先か⁉、鶏が先か⁉」とまあ、しょうもない立場でもありど突かれてもしょうもない・・・。と言ってみたところで姥捨て山に人はおらずど突かれる相手もおらず枯れ枝を脚に絡ませオットットーが落ちであるか、それとも胴突きの制御おぼつかず足に落とすか…そんなところかぁ・・・。話は飛ぶが急に寒くなって最低気温が一桁台になった。


今日のエッ!品「サイドボタンノースリーブを冬物に転用」

2024-11-21 | 何よりの楽しみ

 ロープカーディガンの生地購入に際して「間違うリスク」も考慮し長めに購入してきたのだが、当然余ってしまった。さーて、これをどうするか眺めていたら夏用のノースリーブなら型どり出来そうだった。しかし今は冬で寒冷地仕様にしたいのでサイドボタンは止めて前開きの前ボタンにし、着丈も少し長めにして腰回りも保温できるようにした。端切れを見ればポケットくらいは出来そうなので寸法を測ったけれど折り込んで縫い代を作る余裕がなく、ここはバイアステープで処理して使った。

 この日は絶好の小春日和で、当然フイールド直行日和でもあったが前日にはこの縫製を想起していたので迷わずフイールドはお休みにする。どちらかと言えばフイールドの優先度が高いのだけれど、向こうは一日行っても終わる事は無しで、こっちは本日で決着を見るから逐次処理の原則に立ったのだった。まあ、朝令暮改、手前勝手、支離滅裂を大手を振って行えるのも宮仕えの身では無くなった賜物でもある。

         じいさんが 夜鍋をして

         部屋着を縫ってあげた

         信濃の夜は 冷えるだろうと

         せっせと縫っただよ

         世話焼きの 小包送る

         加齢の臭いがした       元詩 窪田 聡 作詞・作曲「母さんの詩」

     


食草の変更

2024-11-20 | 蝶の食草園

 トンボ池横の草地に設定した吸蜜・花粉用のノアザミとフジバカマの囲い枠の中は手入れ不足もさることながら宿根草なのに衰退気味で遂には消滅してしまったのだ。宿根・多年性であっても実態は数年性なのかも知れないけれど補植をしようにも先日に補植したノアザミ10株ほどしかポット苗を用意していなかったので全ては埋まらない。

 空いてしまった範囲は深耕してネザサの地下茎を取り除いておいたものの吸蜜か食草になる植生で埋めたい。そこで自宅に残っていたクララとアシタバのポット苗を運び一枠を使って定植した。クララを食草とするオオルリシジミは生息はしていないけれどネットの頁に「ウラギンシジミが発生した」との情報があって「確かめてみたい」と導入したのである。

 アシタバはアゲハチョウの食草になるのだけれど食草園の木漏れ日の当たる範囲に定植されたアシタバにはまだ幼虫は発生していない。自宅のアシタバには発生は確認できたもののヨトウムシの食害も甚だしくて終齢までは追跡できなかった。今回、定植した枠囲いの中は食草園よりは日当たり良好なのでクララもアシタバも生育は良好になるだろうと推測しているがポット苗を定植すると遅からず威之志士様の跋扈蹂躙に遭うのが今までのお約束で、今回はそれを防止するために木炭粉に竹酢原液を吸わせたものを散布しておいた。「野獣は焼け焦げの臭いを嫌う」にヒントを得たのだがもう一方の野獣は金メダルが好物らしい。幸いにも我が姥捨て山には金メダルなど皆無なのでこの野獣は出没しない。

      


今日のトンボ「翅端斑入りのマユタテアカネ」

2024-11-19 | 小父のお隣さん

 この日は小春日和になった。そうなると既に二種類になってしまった一方の雄、マユタテアカネは姿を見せて来る。温かいせいかカップルも数組見られ、その中の一組のメスが翅端斑付きだった。このメスの体色を見て想った事は「先日に見た名前が判らなかった個体はマユタテアカネのメスだったのだろう」と言う事だった。地味で黒っぽい色彩は似ていると言って良い。

 近くのカラムシにも(ヤブマオだったか)カップルが止まっていたのだが、こちらはオスメスとも普通の翅だった。確か「マユタテアカネの翅端斑はメスにだけ現れる」と記憶しているが発生割合はどの程度なのか、一定の割合で発生しているのかどうかも小生には知識がない。


尾根突端部の手入れ

2024-11-18 | 蝶の食草園

 尾根突端部は一夏出向かなかった。結果的に盛夏の手入れが出来なかった事でフジバカマは全滅に近い惨状となったのである。この日、春の萌芽を助けるために園地を覆ってしまった蔓草や席巻し始めたチカラシバなどの障害草本を片付ける事にして刈り払い機を用意して上がった。勿論、坊主刈りはやってはいけないので高刈りで済ますのだけれど部分的には地際から刈り払いたいネザサの株やシュートなどが育ったいて、これは冬の間に折りを見ながらコツコツと抜去せねばならん。

 土壌の相違なのか立地環境でフジバカマの衰退がこれほど激しいとは思わなかった。水域の周りでは草丈2mに達する大株で繁っているのだがノアザミは消失している。一方、この園地ではノアザミは立派なロゼットを広げた高刈りした下に見えている。来季のノアザミ開花は大丈夫そうでほっとする、フジバカマも少しは残っていたものの貧弱な株ばかりでアサギマダラを呼ぶほどの魅力は無かったと言って良い。

 花畑の周囲に巡らした囲いも腐食が進みバラバラになってきた。これもそろそろ寿命だから片付ける時になったようである。最近は外来者が入り込まないから柵を用意する必要も無いけれど無いと縦横無尽に歩かれるのでロープくらいは巡らそうかどうしょうか迷いがある。ロープにしろ柵にしろ設置すると手入れの邪魔になるのは必定なのだが手入れの障壁を排除するより傷められるのを防止するのに手間を掛けねばならないのは何とも本末転倒に思える。


よんどころなしかい今日も目が廻る

2024-11-17 | 性向有毒の翁なれば

            ブルータスしゃあしゃあと言い舟に乗り

            木枯らしと地球瀕死の夏日来し

            霜月に霊峰雪無し物価高

            立冬に南瓜買いたるボケ爺

            オリオンが射たかの如く輝点去る

            ボッコ中腕に重たき赤とんぼ

            立冬のやいと真っ直ぐ昇りけり

            クラス会半世紀ぶり小春談   


今日のエッ!品「ロープカーディガン⁉韓服⁉…」

2024-11-16 | 何よりの楽しみ

 我が年中行事みたいなものでもあるし自己脅迫的欲求みたいなものでもあるけれど早い話「ビビビッ」に追いまくられての結果であって私は弱い人間なんです。そして齢は忘れてしまった状態なんですけれど手作業と自転車の乗り方はまだ消えてはいないのである。先般、弟の処に立ち寄った折りに「オジサン風」を吹かせたく手土産を持って行ったのだが、これを結構喜んだとの話だったから再度の「オジサン風」を吹かしたくなってきたのである。「ヤナギの下に二匹目の泥鰌はいない」と言われるけれどKYなのが「オジサン」の特権である。しかしJKにはまったく無縁なのが姥捨て山孤爺の特筆事項である。

 で、今回のチャレンジは「ロープカーディガン」にしたのだが寒気厳しい佐久平の事だからキルトで作る事にした。キルトでは袋物を作った経験はあるものの洋服など未経験なのでどうなるやら全く見当もつかない。しかしそれはそれ「良い事も悪い事もすぐ、ビビビッが原動力」の今日日では「やるっきゃない!」のもまた事実なのだった。まずはキティちゃん柄のキルトとバイアステープを購入して来た。手順通り型紙を用意しパーツを切り出した。アイロン,縁かがり、待ち針の三要素は丁寧にやるのが綺麗に製作する秘訣だと理解できているから心を込めて行ったのだったが・・・。

 しかし、パーツの縫製やパーツの縫い合わせになるとミスが多発する。生地が生地なので裏表や左右を取り違える事はありえなかったが縫製が進むとモコモコと嵩張るし縫っている場所の邪魔をするようになる。これが結果的に赤い紐を同時に縫い付けてしまうミスにつながった。こうなると最小限、糸目を切り外し、再度縫い直しが必要になる。まあ、こんな手太楽で二日目にして完成したのだが、吊り下げて見て愕然とした。後ろ身頃に見返しが入っていないし見た目は「韓服」になっている。テキストにあった「ロープカーディガン」の軽やかな洋服のイメージは消えてしまった。がしかし、夜の防寒着としてキルト地にしたのだから、後は着る当人が好んでくれるかどうかが最終関門だ。まあ「NO!」となったとしても雨の日の手慰みで楽しんだのは帳消しにはならないのである。

 この洋服から妄想し回想療法に入ったのは小学校入学式当日の集合写真だ。保護者も含めての写真なのだが半分くらいが子を背負いネンネコバンテンを羽織っている。中にはおっとちゃんもいるのは時代であろう。表情を見れば笑顔は一人とていない。これも写真慣れしていない時代である。我がマドンナも仏頂面していたがやっぱり可愛い。まあ、「こんな頃もあったなあ…」が実感か。