先日の早朝、救急車のサイレンがする。すぐ近くで停車した様子なのでご長寿様に異変があったかと気にしていたのだが、通りを隊員3名が川の方に歩いていくではないか。そこで、朝食を中断して後を追ったら、橋より百メートルほど上流の土手に消防車が停車しており、玉石置き場の境あたりをのぞき込んでいた。遠巻きに土手を散歩していた人と思われる数人が取り巻いていた。
事件か事故かは不明だったが血を流して横たわっているとの話だった。小生、至近まで行ければ行けたのだけれど「出血している」との話で行かない事にした。翌日の朝刊で記事を探したが掲載されておらず真相はわからずじまいだ。救急車が出た後、パトカー2台が向かったのは自宅で確認できたが、物騒な事は近くにもあるのだ、が実感である。
事件か事故かは不明だったが血を流して横たわっているとの話だった。小生、至近まで行ければ行けたのだけれど「出血している」との話で行かない事にした。翌日の朝刊で記事を探したが掲載されておらず真相はわからずじまいだ。救急車が出た後、パトカー2台が向かったのは自宅で確認できたが、物騒な事は近くにもあるのだ、が実感である。
拠点を下る途中、蝶の飛翔が目に留まった。「アサギマダラだ!」と早速確認の撮影をしようと動きを止めるのを待つのだが落ち着いてくれない。小生の僅かな動きにも敏感に反応してケータイのピントが合う時間も留まってくれなかった。次第に高い場所に移動して、ついには視界から消えてしまった。
目で追いながら感じたことが一つ。「アサギマダラにしては黒が濃すぎる」と言う事で、自宅で図鑑を見ながら思い起こしてみてもアサギマダラより「アカボシゴマダラ」に近い印象だった。後翅の色彩は大きく異なるから普通の人なら間違わないのだろうが、なにせ「近いところから薄れる」世代である。写真を撮れなかったのが悔やまれる。そのアカボシゴマダラだが図鑑では(奄美大島)と標示があった。今日見たのは何だった…。
目で追いながら感じたことが一つ。「アサギマダラにしては黒が濃すぎる」と言う事で、自宅で図鑑を見ながら思い起こしてみてもアサギマダラより「アカボシゴマダラ」に近い印象だった。後翅の色彩は大きく異なるから普通の人なら間違わないのだろうが、なにせ「近いところから薄れる」世代である。写真を撮れなかったのが悔やまれる。そのアカボシゴマダラだが図鑑では(奄美大島)と標示があった。今日見たのは何だった…。
「こだわるな!」と釈迦牟尼は諭したそうだが小人はこだわらずにはいられない。昨年10月の水源地崩壊の後、泥水池の干上がりを防ごうとシャカリキになって作業を続けてきたが、客観的に振り返れば「こだわり」そのままの経過である。根本的問題として「導水堤」が破壊されたので、この通水維持作業は延々と終わりが無い行為と言えるし、まあ、河原での作業は「三途の河原での石積み」と変わらず「通水させれば土砂で埋まる」の繰り返しなのだ。
先日に作業したばかりなのに今日も通った。水源地に向かう前に第一排砂バルブを開放しておき取水口からポンプで圧送してみたのだが水量は回復しなかった。経験から一番管、二番管あたりにトラブルがあると思えるが、次の雨まで作業はしない。この結果の安定しない繰り返しは凹む…。
排砂弁開放 圧送 流量未回復
自嘲的に詠おう 落ちたドングリ視線で追って
トボトボ向かう水源地 ハア コリャコリャ
先日に作業したばかりなのに今日も通った。水源地に向かう前に第一排砂バルブを開放しておき取水口からポンプで圧送してみたのだが水量は回復しなかった。経験から一番管、二番管あたりにトラブルがあると思えるが、次の雨まで作業はしない。この結果の安定しない繰り返しは凹む…。
排砂弁開放 圧送 流量未回復
自嘲的に詠おう 落ちたドングリ視線で追って
トボトボ向かう水源地 ハア コリャコリャ
何時も飛翔姿を追っているトンボなのだが撮影機会は少ない。まず翅を休めてくれないのだ。この日は何時も通り水見回りをしていて撮影出来た。
猪に蹂躙された棚田の稲で休んでいたのだが仔細に眺めて見れば「うらぶれた姿」そのもので、踏み荒らされた稲田で斜め陽に照らされている傷んだ姿のオニヤンマは「生者必衰」を感じる。すでに飛翔しているトンボの種類は様変わりしてクロスジギンヤンマ等の大型は全く見なくなったし、あれほどファイト、ファイトで日中を過ごしていたシオカラトンボも激減している。ざっと眺めてウスバキトンボとマユタテアカネが主流の様で、短期間の産卵で群れたリスアカネかノシメトンボも消えた。
秋進む里の紅葉に先駆けて赤いベベ着た可愛いトンボ トロル
猪に蹂躙された棚田の稲で休んでいたのだが仔細に眺めて見れば「うらぶれた姿」そのもので、踏み荒らされた稲田で斜め陽に照らされている傷んだ姿のオニヤンマは「生者必衰」を感じる。すでに飛翔しているトンボの種類は様変わりしてクロスジギンヤンマ等の大型は全く見なくなったし、あれほどファイト、ファイトで日中を過ごしていたシオカラトンボも激減している。ざっと眺めてウスバキトンボとマユタテアカネが主流の様で、短期間の産卵で群れたリスアカネかノシメトンボも消えた。
秋進む里の紅葉に先駆けて赤いベベ着た可愛いトンボ トロル
立秋の頃まで何回か全滅したウマノスズクサ。お盆の頃から萌芽し始め既に1m程に伸びた。もう食害される事は無いだろうと思っていて、気が付いた時にはジャコウアゲハの幼虫だらけだ。ただ盛期の頃に比較すれば幼虫の数は少ないから、多分全てが蛹化できるまでに育つだろう。
家の外壁にはお菊虫がくっついているし、外壁をよじ登ったりアプローチを動いている個体もいるから蛹化の準備だと思ってみている。ホトトギスにもアオスジアゲハの幼虫が目に付くようになった。時期が時期だけに越冬体となる個体なのだろう。アゲハの類は食草から離れて蛹化するから見失ってしまう場合が多いのだが、アオスジアゲハの幼虫は食草で蛹化してくれる。冬の間、羽化する場面を想像して見守っている楽しみがあるのだが、羽化している場面には一回も遭遇した事が無い。食草を提供しているのに「あんまり」ではある。
壁面徘徊中 ➡ 蛹化体
家の外壁にはお菊虫がくっついているし、外壁をよじ登ったりアプローチを動いている個体もいるから蛹化の準備だと思ってみている。ホトトギスにもアオスジアゲハの幼虫が目に付くようになった。時期が時期だけに越冬体となる個体なのだろう。アゲハの類は食草から離れて蛹化するから見失ってしまう場合が多いのだが、アオスジアゲハの幼虫は食草で蛹化してくれる。冬の間、羽化する場面を想像して見守っている楽しみがあるのだが、羽化している場面には一回も遭遇した事が無い。食草を提供しているのに「あんまり」ではある。
壁面徘徊中 ➡ 蛹化体
まつりごと絶えぬ小人アカンベー民の心は喉に毛絡まし
世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし 在原業平
ツキ失せて千々に物事悲しけれわが身一人が糞にはあらねど
月見れば千々物こそ悲しけれわが身一つの秋にはあらねど 大江千里
インブレム昨日は掲げ今日は剥ぐ
いなづまやきのふは東けふは西 其角
はずかしや推選参画秋の風
はぜつるや水村山郭酒旗の風 其角
御頭は心すらなき糞鼠
尾頭のこころもとなき海鼠かな 其角
世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし 在原業平
ツキ失せて千々に物事悲しけれわが身一人が糞にはあらねど
月見れば千々物こそ悲しけれわが身一つの秋にはあらねど 大江千里
インブレム昨日は掲げ今日は剥ぐ
いなづまやきのふは東けふは西 其角
はずかしや推選参画秋の風
はぜつるや水村山郭酒旗の風 其角
御頭は心すらなき糞鼠
尾頭のこころもとなき海鼠かな 其角
先日、定植したキハダが風前の灯になってきた。周辺の掘り返しが激しく、被害が及ばないようにノイバラの枝を敷き詰め忌避剤を散布してきたが、もう定植時の「根鉢」まで迫っている。考えてみればノイバラの棘を鼻先に当ててやろうと妄想してもヒズメで掘り起こされれば簡単に突破される。
たまたま除伐したクスノキを工作に活用しようとチェーンソーで切断していて気が付いた「この臭いは忌避剤になるかも…」。薬効や霊験あらたかかどうかは未知数ではあるが「猪、憎けりゃ屑までも…」使いたい。
引用としては誤用でも「立っている者は親でも使え」より心情にあうのだが、「断っている時の屑でも使う」逞しさが猪への意地の張り合いには必要で、まあ、矢尽き刀折れるのが相場だけれど意地とはそんなもの…。
さし迫った危機 ➡ クスノキの切粉をまく
たまたま除伐したクスノキを工作に活用しようとチェーンソーで切断していて気が付いた「この臭いは忌避剤になるかも…」。薬効や霊験あらたかかどうかは未知数ではあるが「猪、憎けりゃ屑までも…」使いたい。
引用としては誤用でも「立っている者は親でも使え」より心情にあうのだが、「断っている時の屑でも使う」逞しさが猪への意地の張り合いには必要で、まあ、矢尽き刀折れるのが相場だけれど意地とはそんなもの…。
さし迫った危機 ➡ クスノキの切粉をまく
混合率を正確にしたいから計量カップを久しぶりに棚の奥から取りだしたら粘土が詰まっているではないか。記憶にないけど乾燥した土の塊をとってみたら蛹室だった。何時の頃の蛹室か不明だったから、一カ所を破ってみたら蛹がある。生きているようには見えなかったがカップの使用を断念して元に戻した。古来、亀にしろ鶴にしろ雀にしろ、助けてあげたらお返しがあるようなので期待しているのだが、昆虫からの前例がないからどうなんだか…。馬鹿話はしなかった事にしても、一室一室と作り上げるまで通っていた親虫の執念には脱毛だ。
話は違って映画「羊たちの沈黙」で、喉にあった物体を取りだした時の判断は「繭」と字幕に出ていた。だとすると写真に写っている土塊の中の物体も「繭」となる。小生は「蛹」と思っているのだが、放送や活字になっているのを見聞きすると自分の判断が危うくなる。「だんだんそうなる法華の太鼓」かも…。
上面 裏面 蛹
話は違って映画「羊たちの沈黙」で、喉にあった物体を取りだした時の判断は「繭」と字幕に出ていた。だとすると写真に写っている土塊の中の物体も「繭」となる。小生は「蛹」と思っているのだが、放送や活字になっているのを見聞きすると自分の判断が危うくなる。「だんだんそうなる法華の太鼓」かも…。
上面 裏面 蛹
もう飛べない 日中に羽ばたく
人間に例えれば高齢で老衰期。もうお迎えを待つだけになったかのようなアゲハとヤママユガに出会った。毎年の事だけれど秋が深まるにつれ役割を全うした個体が目に付く。他の季節にも発生する生物は存在するのに秋だけが突出して出会うから、いっそう秋を感じるのだろうか…。
庭の三つ葉にいたキアゲハに気づかず通り過ぎようとして動いたのが目に留まったのだが、すでに翅は大きく破れ黄色い色彩は失せていた。撮影しようと動きを出す度にアゲハの緊張が伝わってくる。この姿でも達観せず生きるのに必死の様子だった。
ヤママユは水源地に向かう林道で足元に飛び出した。飛翔能力は失せカイコガのように翅を震わせ歩くだけだったけれど、夜行性の生物が日中に飛び出すなんて昆虫も昼夜逆転、認知症になるのかと思ってしまった。
生きて秋たそがれ迫る女王の姿には見ぬ凛とした性
人間に例えれば高齢で老衰期。もうお迎えを待つだけになったかのようなアゲハとヤママユガに出会った。毎年の事だけれど秋が深まるにつれ役割を全うした個体が目に付く。他の季節にも発生する生物は存在するのに秋だけが突出して出会うから、いっそう秋を感じるのだろうか…。
庭の三つ葉にいたキアゲハに気づかず通り過ぎようとして動いたのが目に留まったのだが、すでに翅は大きく破れ黄色い色彩は失せていた。撮影しようと動きを出す度にアゲハの緊張が伝わってくる。この姿でも達観せず生きるのに必死の様子だった。
ヤママユは水源地に向かう林道で足元に飛び出した。飛翔能力は失せカイコガのように翅を震わせ歩くだけだったけれど、夜行性の生物が日中に飛び出すなんて昆虫も昼夜逆転、認知症になるのかと思ってしまった。
生きて秋たそがれ迫る女王の姿には見ぬ凛とした性