トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

花筏ならぬ・・・

2024-05-27 | 花の下に長居

 始まりは昆虫の羽音の唸りで気が付くのだが花など見上げてもよう分からん。その後、忘れた頃に綿雪のように空中に漂いながら落ちて来るのであるが、この物体にトンボが飛びついては離れ、飛びついては離れする事がある。このトンボ、大概はシオカラトンボなのだがシオカラトンボの攻撃的な性質を思うと納得する。

 さて、二つ池を薄雪のように染めた物体はヤナギの種子を運ぶ役目の綿毛なのだが冠毛と言って良いのかどうかわからないもののタンポポの冠毛が去りヤナギの冠毛が散ってノアザミが冠毛を散らす時期になり、小生的には「フサフサが消えゆく・・・」当てつけたような季節なのであった。とは言え小生の場合は今を去る事ン十年前にさかのぼれる事象であるからあの「101」を土産にもらって一瓶使用した事もあったと言う程度の記憶しかなくなったのである。

 そこで想いだした「因幡の白うさぎ」、小生も二つ池に浮かぶ綿毛を集めて載せてみれば旺盛復古するかもしれないのだが、今は泥作業で発汗著しい折では暑苦しくてかなわんだろうて。だから試みなかった。今日も泥上げ、明日も泥上げ、これじゃ年がら年中泥上げ、でも無い。

     


花は望めなくなった・・・

2024-02-08 | 花の下に長居

 北上するアサギマダラの蜜源にキンジソウが役立っていると言う内容で吸蜜している群れの写真がネットに載っていた。キンジソウは日曜菜園をやっていた頃に金沢から苗を取り寄せ食べていたので知らない植物でも無かったのだが「蜜源植物」として活用できるなど思っても見なかったのである。

 そんな事で昨春に苗を取り寄せ庭とフイールドに分けて定植した。それなりに大株に育ち冬を迎えたから「春には開花して誘蝶・・・ウヒヒヒ」と鼻下を伸ばしていたのだったが「狙った大穴見事に外れ、頭カットした採集レース」てなもんや三度笠。低温で溶けるなんて予想だにしていないし開花してフイールドでは貴重な越冬羽化の成体、庭では北上中の成体乱舞が初夢にもならず頓挫の手太楽になったのだ。

 冷静に記事を思い返してみればたしか「九州発」の記事だったように思う。初めて苗を購入した先は金沢だったので「水掛菜」のように越冬できるとばかり思っていたのは世間知らずだったと言う事に他ならない。溶け始めた株元を調べても春の発芽に備えたような兆候も無いし、金沢では「地野菜」としてブランド品にもなっていたように記憶しているのだが冬越しは種子なのか、それとも温室なのかどうかは知らない小生なのである。

 写真手前、ツルモウリンカはリュウキュウアサギマダラの食草でいわゆるアサギマダラは産卵しないと言われているのだが「もしや…もしや…」で当地で越冬してくれるなら可能性を確かめられると栽培し庭に放置してある3鉢である。庭の水が凍った日には変色して「やはりだめか…」とがっくりしたのだが今のところは持ち直して小生の腰痛の様だ。ただまあ、立春を過ぎたとは言え氷点下の再来はあるだろうし桜が咲く頃までは安心できない。それでも平均最低気温は2月の中旬より上昇に転ずるから拝むような祈るような心持で庭の二種を眺める日々だ。

 しかしなあ、低温で溶けてしまった株を見ていると「こんな事なら食べておけばよかった・・・」と悔やまれてならない。美味しい先端部だけでも摘まみ取れは他の株も含めヌルッとした食感のお浸しが味わえたのに・・・。くれぐれも残念無念と言うしかない。

     


* 深川どぶ板長屋初春般若湯酔吟会

2023-01-01 | 花の下に長居
         初春や哀しこたびも生き直し
                    せんなきことかなせんなきことかな     島帰り 信太

         別れ無くゴリ喪中なり頃中は
                    なかったことかいなかったことかい     傾奇者 兵六

         大晦日元旦さえもボッチなり
                    うまれもひとりしぬるもひとり       番太郎 留吉

         初春やもらう目出度さ爪の先
                    これもよのためこれもよのため       新内流し お蝶

         青春や訃報とともに黄泉路行き
                    うきよなるかなうきよなるかな       辻占い  金輪斎

         流行りもん今も頃中今も山
                    じんせいやまさかじんせいやまさか     本道医  道安

         逢えなくて別れも出来ず歳三つ
                    にっちもいかずさっちもいかず       勘当息子 佐助

         リタイヤし塞ぎ老しや蚊のお山
                    あすもはれたいあすもはれたい       版木彫り トロルお爺

         黄泉の香か風はにしかぜ蓬莱風
                    さむさみにしむさむさみにしむ       行き倒れ 無明人

         鐘聴きつ指を折りたり鬼籍入り
                    あすはわがみかあすはわがみか       ご隠居  佐三郎

         懐の痛まぬ金ゆえ札に張り
                    いいじゃないかいいいじゃないかい     用心棒  鈴之助

         人は虹グラデーションのひとつもの
                    あいてしてちょうあいてしてはん      陰間   信吉

         子が寝れば亭主目覚める嬶寝れず
                    ほんにくちおしほんにくちおし       嬶の鏡  シナ

         除夜の鐘婿殿なんと三つ半
                    あなおそろしやあなおそろしや       仕事人  主水

         餅返し三つ数える賢き児
                    すえおそろしやすえおそろしや       子沢山  トクイ

         餅膨る嬶ためいき亭主むせ
                    うきよなるかなうきよなるかな       産婆   留

         元旦のお屠蘇おいらにゃマムシ酒
                    おとこはつらいおとこはつらい       香具師  寅次郎

         破れ桶破れ蓋なる去年今年
                    いぬもなかないいぬもなかない       汚穢汲み 丈七

         除夜の鐘新婚朝まで撞き通し
                    ねるにねれないねるにねれない       辰巳芸者 牡丹

         初日の出姫初めにゃちと早い
                    あしたまたれるあしたまたれる       中条流  玄斎

         婿殿は餅つき鐘つき精も尽き
                    うきよなるかなうきよなるかな       大家   仁左衛門

         子ども等の歳はもりもり婆目減り
                    これもいんがかこれもいんがか       やりて婆  お菊

         新年や長屋酔い酔い吾寝床
                    てんじょうぼやけたてんじょうぼやけた   中風病み  伝兵衛

         垢てかる煎餅布団がわが癒し
                    くかいもじょうどくかいもじょうど     夜鷹    おしの

         お定めもお情けもあり我が朱房
                    せったのままにせったのままに       常回り同心 刑部

         よう旦那そろそろ詣でに行こうずら
                    みんなつるかめみんなつるかめ       岡っ引き  半太

         種付けて婿は水屋で息をつく
                    やくめのままにやくめのままに       にわか巫女 小萩

         婿殿は下の頭に煙いれ
                    きみょうちょうらいきみょうちょうらい   子坊主   珍念

         初春や二日の夜は長屋揺る
                    あさがまたれるあさがまたれる       独り者   捨三

         想い人歩く後追う初詣
                    むねはばくばくむねはばくばく       娘十八   美恵

         紅引いておみくじ引いて袖を引く
                    うさぎははねるうさぎははねる       おてんば娘  絹

         あのひとは小町と並び初詣
                    だあいきらいよだあいきらいよ       箱入り   さくら

         初日見て姉ちゃん泣き顔尻こたつ
                    おいらたこあげおいらたこあげ      餓鬼大将   長太朗

         美人絵にほの字の娘かさね寝る
                    ゆめよまことにゆめよまことに      ぼて振り   昇太

         しあわせは匙一杯のしょうゆの実
                    はるにはかえるはるにはかえる      越後杜氏   恒吉
        
         初詣むつきを付けて杖ついて
                    うれしくもありうれしくもなし      二度童    木久翁

         真夜中に御恩御恩とうるさいわ
                    のんでごくらくのまずはじごく      酒毒病み   新一

         年越しや亭主妾宅かか般若
                    ほうちょうといだほうちょうといだ    一人っ子   太郎

         般若湯住職お護摩に散らしおる
                    なんてこったいなんてこったい       寺男    利三郎

         ものもうや賀詞を言うより飲もう飲も
                    あくりょうたいさんあくりょうたいさん  飲み仲間   徳利

         鐘つけば五臓六腑の穢れ飛ぶ
                    みみゆびいたいみみゆびいたい       堂守り   捨吉

         江戸の華餓鬼は青洟嬶お灸
                    おいらさけだけおいらさけだけ       筏師    辰治

         深窓の令嬢嫁ぐも奥の院
                    ところかわれどところかわれど       付き人   お鶴
                    
                   

*還り来ぬ青春

2022-10-06 | 花の下に長居
                バス停に裸脚乱立秋深し

                秋風に応援の声黄葉色

                青春はスマホへ恋路秋立ちぬ

                吾亦紅まけじと背伸びいわし雲

                病葉やさくら最速裸樹となり

                秋の声避けしエヤホン登下校

                登校を急ぐJKチャリ夢中

                マスクしてエアホンスマホ孤々の秋

                道路走髪シャッシャッと秋染まぬ

                途切れつつ歓声聞こゆ秋澄めり

                青春の声老秋の騒ぐ胸

                下校時や嬌声も無し山粧う

                はや暮れぬバス待つ生徒秋の水

                バス止まる蚕のごとく校衣吐く


                

覗き見相手はウグイス嬢・・・

2021-02-16 | 花の下に長居
 連日、危険な掛かり木の解消作業で気が抜けなかった。「今日もコロッケ…」と進捗しない作業で傷心の帰宅だったのだが、炬燵に入って骨休めの緑茶一服の間、心慰めてくれるのは除き見えるウグイス嬢なのであった。まあ、嬢なのか漢なのかそこは判然としないけれど、学術的判断は必要なく情緒的印象で全く構わないのである。

 初冬に籠型給餌器を新調し、立てる位置を少し北に移した。それによってカーテンを少し開けておけば炬燵から覗き見える位置になった。眺めたいのならカーテン全開でもガラス戸を開けて立たなければ逃げないのだが、やはり寒さの季節は炬燵に両手もろとも入れ猫背になりながら眺めているのが癒される。
 世間的には「ウグイス嬢を覗き見」なんて言えばひんしゅくされ通報されかねない事態だろうが、このウグイス嬢ならお縄頂戴には至らないだろうと思う。とは言え「覗き見しています」なんて公言は憚られるし他言も出来ないのである。まあ、お爺の密やかな楽しみ、と言うところ・・・。
 世間の偉い様の中にはウグイス嬢にセクハラしたとか違法の高額報酬で雇ったとかいろいろと取り沙汰された向きもあるものの、小生の今回、全く持って清廉潔白、天地神明に誓って申し添えておく、とかなんとかおっしゃいましてのちじれっけ。

 さて、どうして籠型なのかと言うとヒヨドリ対策なのだ。オープンにしておいた頃はヒヨドリが独占状態で自分の頭部程度の小鳥を威嚇し追い払う姿は見ていて浅ましい。それで忌避する形になったのだ。庭に餌台等を置かなかった頃はシジュウカラも飛来していたしツグミも地上で採餌していたのだが、ここ数年はとんと姿を見る事が無い。まあ、当時のように畑池は無くなってしまった事もあるのだろう。

           

モザイク処理した袋とじに等しい!?

2020-07-13 | 花の下に長居
 桑の木が大木になるのはこのフイールドにきて初めて知った。実生の若木が次々と発生するから無料の苗木として安全柵がわりに駐車場と沢の境に植えたりしていたのだが大きくなりすぎて周囲を陰らしてしまうから除伐や整枝選定、萌芽更新は欠かせない。
 今期はすでに2本の大木を除伐したがもう数本除伐したい対象がある。それはいつでも可能なので、この日は良い実を提供してくれる2本の整枝選定をした。クワの木も立性なので上へ上へと伸びたがるが果実が欲しい樹では困る事態だ。そこで駐車場内の樹と林道横の大実クワの樹の整枝選定をした。枝は全て横方向に出ているのだけを残し上向きの枝や幹を切除した。これで来期には今期より良い果実がつまみ食い出来るというものである。
 この二本は駐車場至近なのでおチビちゃん達にまとわりつかれる人気の樹なのである。

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 クワの剪定は結実後に行うのだと記憶しているから適期より少々遅れはしたけれど、大丈夫だろう。一方、こういう作業をした後にクレームをつける人がいる。「食べるのを楽しみにしているのに、なんで切ってしまうの!」なんて言い草なのだけれど、「萌芽更新」するために萌芽した若枝を選抜まで支柱を添えて保育していても、折り捨てる人にこそクレームを言ってもらいたいのが小生の偽らざる気持ちだ。「なんで破壊している人に文句をつけないんだ!」、まあ、自ら汗を流さないクレーマーなんてそんなこった。

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 こんな作業をするのは小生くらいだが樹木の1~2本、草地や水辺の一画等々、折に触れて手を入れなければならない小事は多々ある。いわば「部分最適化」とも言えるのだけれど、このようなモザイク処理でフイールド環境の「全体最適化」が叶えられる。そんな考えが浮かんだ時に「これは小遊三師匠の十八番」と重なるだろうと気が付いた。
 フイールドはいわば「袋とじ」で中を開けば必須のモザイク処理が施されている。このモザイク処理こそ「環境の多様化」なのであって、生物の多様性を保証する、言い換えれば生き物にとって「選択肢の多い環境」であろう。
 かの小遊三師匠も雑誌の「部分最適化」を手に取ってモザイク処理を楽しんでいるのだろうか、それも「生き甲斐」という心身最適化の一手法であろう、と小生は断じるが小生自身については「秘するが花」である。まあ、すでに枯葉マークだし紙の袋とじよりフイールドの袋とじが楽しいし、髪は綴じるほどは無くなったし・・・。単調なようでも身辺多様性は健在だ。

 さてこの「モザイク処理」、けっして酔狂な出鱈目表現ではないのだ。環境保全にはモザイク的かつ階層的な手当てが大切だと物の本に書いてある。つまりは一律では環境破壊に同じなのであって、それはこれから繁忙期を迎える刈り払いも同じことが言える。認識としては「刈り払い」の「払い」は誤解や誤作業を生む表現とも言えようが現状の本質は現している。

愛の巣を見てしまった・・・

2020-05-28 | 花の下に長居
 棚田部の田植えも済んで先般、締め切った水落ち口の盛り土が低いままだから少しばかりだけれど浚渫土で盛り土しようと、まだ軟弱だった頃の添え木を外したら「見てはいけない24時」を見てしまったのだ。
 青天白日下での交尾体は見ていない訳でも無いのだが「愛の巣」は全くの初体験で、これから産卵に入るのかどうか不明だけれど腹部は膨れていた。良く見ると二匹見える下にも身体の一部があるから三匹が重なっている様子だ。カエルの産卵行動でメスに対してオスの数が勝るのも周知の事実であるけれど、このひっそり感は淫靡な感じ…はしなかった。

 20㎝ほど離れた場所にゴルフボールとテニスボールの中間程度の大きさの卵塊もあって、これも窪みを作った中に産み付けてあった。思うに今期のシュレーゲルアオガエルの卵塊被害は多大なものがあり、水際に産み付けられたであろう卵塊の数々は小生の目に留まる前に威野志士様に食い荒らされてしまった。これが続けば個体数の減少、はてまたフイールドでは絶滅の危惧さえある。
 卵塊捕食する行為の常習化に伴い水際の掘り返しや破壊が横行し、これも悩みの種であり、この有害鳥獣の横行をせん滅するには行政に意思も力もなく「豚熱」を熱烈歓迎するしかないのが現状だ。

 シュレーゲルアオガエルの卵塊がとにもかくにも喰われず数日でも過ごせたのは「添え木」の下にあったためと言う奇跡だった。そのため添え木の移動は出来ず、畔の盛り土はこれを避けて行ったのだった。
 さてさて小生に「名誉」と言うものが有るか無いかは関知しないものの「出箱の亀爺」をやったり「愛の巣の覗き⁉」だったりが他人に知られると、やっぱり「そういう人物」の評価が定着するのだろうか・・・。心配しても始まらないか。

                      
 ※ 翌日、被せたままの材を外してみたら卵塊だけがあった。すでにシュレーゲルアオガエルの鳴き声は聞こえない時期になってしまったが産卵はある、のが分かっただけでも儲けもん。威野志士様に喰われずに済むだろうだけでも高利息!

ハグした巳ーちゃんのスリップかも…

2019-09-29 | 花の下に長居
 這うから爬虫類なのだとかは記憶にあるのだが蛇は這っても脚がない。どうも爬虫類であるとはしっくりしていない小生なのだ。この日、水見回りで泥水池の刈ったスゲを集積した場所に蛇の抜け殻があった。長さ1m以上ある立派なヘビのものである。
 サイズから先日のハグした巳ーちゃんを思い出した。長さは一致するし蛇の生息数は知れているから恐らく同じ個体に間違いないだろう。一肌脱ぎ棄てて、どんな若肌が出てきたのか達観しえない小生としては鼻血の滾る思いなのだが、財布に入れておけば「金が貯まる」と言われるも、蛇の殻が入るほどの長財布は持っていないし、年金収入だけで金が貯まるとも思えんし、増税され年金を減らされる今日日では「鬱憤が溜まる」だけであろう。

 さてこの抜け殻、千切れないようにスゲを丁寧に外しほぼ完全な姿で採集できたものの、どうする当てもなく一応はバケツに収めて車の荷室へとなった。こんなことばかりやっている小生の周囲には確かにゴミが溜まる。ゴミ車とかゴミリビングとかゴミガーデンとかの範疇は近い。
 まあ、古い映画「ソイレントグリーン」は近代化された姥捨て山だったが、姥捨て山に行かざるを得ない現況ではすでに存在自体がゴミに近い・・・。この国の政は弱者棄民に長けている。ホント、ヘビの抜け殻の扱い以下である。

                

                  里山やあまた政治の空ばかり  

*一首句一版の音戯 2(川柳風)

2018-04-25 | 花の下に長居
       エログロを観るな術室看学生

       尿カテは幼顔して跳ねた髪

       華奢な指白き肌して我が血抜く

       朝な夕深夜も現る乙女かな

       退院すこれもて終わるモテ期なり

       この歳でモテ期来るとは御爺悲です


**展捻危険物・病む腫る悔い奈…

2018-04-22 | 花の下に長居
         春の雲ポッカリ浮かびヘルニアは
                     ポッコリ腫れる堤は治る

         しまんちゅのヤンバルクイナこの谷地は
                     堤治るもガンバリ悔い奈 

         流行りならインスタ映えと患部撮る
                     陰下腫れじゃアップ取り下げ

         右出ればモグラ叩きか左出る 
                     あにはからんや苦労所得じゃ

         漏水を止めて脱する我の果て

         丹田を据えて土盛り腸も盛り

         すっぽんぽん晒しまな板忍び泣き

         ブジーされあの人この人だれ腕(かいな)

         堤はこんもり鼠蹊部ポッコリ
                     これが浮き世の因果なり ハアコリャコリャ

         鼠蹊部ポッコリまな板乗って
                     こんもりしたかは全麻中 ハアコリャコリャ

         ビリケンの両目術創毛深きに
                    鼻が付いてはトロルそのもの
                                  
               

白昼堂々…熱い初夏

2017-05-22 | 花の下に長居
 夏ミカンの花の香りに誘われ樹下に入った。若い葉の裏にはオンシツコナジラミが多く取り付いていて、触ると粉の様に舞い上がる。
 花の周囲には5mmほどの果実も出来ていたがテントウムシの幼虫も多く見られた。花を潰して香りを楽しんでいた視線の先に、そのカップルはいたのである。もう白昼堂々の大物ぶりで「テントウムシが躍り出て…」なんて歌の様に華奢ではなかった。
 
 小生が遊んでいたから事務所の女性たちも二人ほど見に来たものの話題には出来ず、そのあと近くを通ったO氏に事を話し現場を見せてすっきりした。初めて見た光景でケータイのバイブのごとく揺するのだ。もう驚き…林太、困っちゃうー。

 不肖、小生としては唖然茫然愕然当然自然、ただただ点頭するのみで、まあ、人生、意図せずとも見てはいけない事を見る事はあるのだなあ、が実感で、出歯亀ではない事を強調しつつ、故にバイパス伝いに遁走する必要も無いのであったが、多少のドギマギはあったのだ。

*輪廻転生

2016-08-20 | 花の下に長居
               ナラ枯れに声明となりセミ時雨

               最強も終の時あり南無なみだ

               秘し時は終わりわが世やユダの月

               カブト首残し蟻曳く山車の連
      
               空の上水面に浮かぶ対の翅

               永田湯田けじめ無き余のチスイヒル

 

白昼堂々天下の公道

2016-08-10 | 花の下に長居
 先日にシオヤアブ?の交尾体で大科学実験をし解を得たのに今日はトカゲの交尾に出くわした。それも白昼堂々天下の公道上なのである。小生が通り過ぎても意にも介さず彫刻のようだったからケータイを向けてみた。
 接写で10cmほどまで近づけてもピクリともしない。瞬きもしないから視認できているはずなのだが「逃がしてはなるものか…」と必死だったのかもしれない。表情を見れば何となく伝わってくる。
 まじまじと眺めて見ても、どういう風に組み合っているのかパズルの様で、まさかひっくり返すわけにもいかず、シオヤアブの様に確認大実験は出来なかった。千歳一遇の機会だったのだが37度台を記録せんとする今日この頃、お熱いこって…。
 願わくば、さらに熱いのは御免こうむりたい。
  大胆過ぎる    あっちから写す    こっちから写す

飛行力学的命題

2016-07-28 | 花の下に長居
 シオヤアブかどうか、それはともかく交尾体を見て科学的探究心が湧いた。決して嫉妬心で行ったのではない事はお天道様に誓えるが、誓う程の事でもない。
 その探求心とは、写真の様に逆向きに交尾していて通常飛行が可能かどうかという飛行力学的命題の解が欲しかったのである。実験は至極簡単で追い立てれば確認できる。
 かくしてスタートさせたのだが難なく飛行して飛び去った。こんな事は実験するまでもなくフイールドにいれば稀にでも目に留まる状況であるから、分析すれば「暇つぶし」が解なのだろう。まあ、こんな記事も暇つぶしの内だと思われているに違いない。
 テレビを見ていたら言われた「その通り!」。

*実る草木

2014-11-20 | 花の下に長居

      ミゾソバの咲き誇る里雪の雲

      たたずめば木の実肩打つ草紅葉

      カラスウリ花の優雅さ影もなし

      ガサガサや足出せもせず赤マンマ

      赤マンマ盛った笹舟追いし日々