トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ようやく成った場外搬出…

2023-10-31 | 今日は真面目に

 植生調整の結果、出て来る残渣物についてはそのまま朽ちさせたいけれど威之志士様の跋扈蹂躙に遭い易くなって構造破壊まで引き起こされるから他所はともかく場外搬出は必須なのである。残渣物をマルチング材として活用するのが理に適うと思いつつも腐植分解するに従い狙いすまして掘り返されるのが常である。草本の地上部だけなら一輪車に「これでもか!」と積み上げても枯れた残渣は軽いものの水域からの抜去物は泥付きの根茎付きでもあるから重い。これをフォークで突き刺して持ち上げると腰に負担が大きくて不安がつのり一挙にとはいかない。

 運搬するのも重さが増えるから棚田部の軟らかい通路では少しの窪みもウンコラショドッコイショになってしまう。押すと面倒が増えるから曳く方向に転じると一輪車の不安定さが増す。まあ、どっちを選んでも苦労はついて回るのであった。それでも棚田部の残渣物は一掃できたので畔や堤上端面への泥上げが可能になった。この泥上げで水深を維持するのと畔や堤の嵩を増やし補強するのと両面を行わなばならない。他に用土が無いのでそうするけれど、これはこれで威之志士様の跋扈蹂躙に遭い易くなる。まあ、何をやっても跋扈蹂躙からは逃れられない環境だわい・・・。

     


二点位置流れ・昆虫スコイぜ!「ご機嫌伺い…」

2023-10-30 | 小父のお隣さん

 水見回りの途中、食痕を頼りに幼虫を探したのだが逃げも隠れもせず朝露玉だらけで葉の上に居た。クロアゲハとカラスアゲハだろうと観たけれどミヤマカラスアゲハではないかとも思って映像対照してみたものの迷う事迷う事。「ミヤマカラスアゲハの幼虫の頭部には黄色い環が一回りしてカラスアゲハは後頭部で切れている、という解説文を読み読み眺めても結論は出し難い。

 それでもカラスとクロかあ、と無理やり納得した。食草が異なるから同居は無いのだがアカボシゴマダラの幼虫はどんなだったか⁉」と思いだせないし、この日の二種には「モンキアゲハかぁ」と揺れて見たり、まあまあ、何時もの事ながら情けない。

 ノアザミを定植するために植え付け範囲を除草したのだがこの時追われたオオカマキリが食樹に上ってしまい「あわや餌食に!」というところまで接近させてしまった。ここで思い出したのはミズアオイに大発生したハスモンヨトウをカマキリが捕食する事を期待したのだがS先生は「ヨトウムシは動きが無いので無理でしょう。野鳥の繁殖期なら食べてくれる」とのご宣託を思いだした。動きが無いから「捕食はされない」と思いつつもヨトウムシの大量繁殖ではない数匹の存在なので、ここは捕まえて別居させたのだ。まあ、他のを喰ってくれ・・・。今期はことのほかオオカマキリが多い。これも植生を残し草藪を形成させた結果なのだろうと思わずにはいられないのだが狩って欲しくないのまで狩られるジレンマはある。とは言え食物連鎖の上位種が増えていると言う事はすなわち環境的に「よろしい」指標でもあるから喜ばなければいけない。

   

     


赤い花なら曼殊沙華、蜜吸うチョウは赤くない・・・

2023-10-29 | 今日は真面目に

 先日、曼殊沙華の花期が終わったので通路の隅に一列に植え付けたのだがその後に葉を萌えだして来た。葉は初夏に出るとばかり思っていたので見ているようで意外と認識していないのだと思ったのである。それはともかく曼殊沙華の花にはアゲハチョウの仲間が集まってくるので観察するには格好の位置関係になる。「赤い花なら曼殊沙華 オランダ屋敷に雨が降る・・・」は歌謡曲の一節だが姥捨て山では「赤い花なら曼殊沙華 居らんだ屋敷にゃ雨が漏る」か「赤い花なら曼殊沙華 丸い禿なら五円禿・・・」てなもんや三度笠であろう。

 また「赤い鳥小鳥 なぜなぜ赤い 赤い実を食べた」なんて童謡があるけれど「赤い花の蜜を吸っても黒いのはこれ如何!」と問うたところで答えてはくれない。こう言う馬鹿な記述をしているとお茶菓子の饅頭、下げられてしまいかねないのでほどほどにしておく。今回列植した事で開花期には10m以上の長さで花を観られるはずで、ここに集まるアゲハの仲間は何種類になるのだろうか。夏場の吸水時には6種類を数えたけれど吸蜜時にはせいぜい2種類程度なので6種類も吸蜜に来れば「壮観」に尽きるだろう。少々ニタニタしてしまうが事情の判らない諸君諸氏は「やはり、もうろく!」に行きつく。

 さて持ってきた曼殊沙華は林床の日陰にあった物なので花数も少ないし球根も小さかった。今回、日当たりの良い場所に移植したから枯れなかった球根は光合成をしっかりと行いしっかりと花芽を作るはずだ。開花期は来秋ではあるけれど数年もすれば曼殊沙華のベルトが現われる。これはこれで楽しみではある。しかしなあ、曼殊沙華を増やそうなんて算段をする輩はそうそういないだろうけれど姥捨て山の生物も「衣食足りて繁殖をする」訳だから生物多様性なんてお題目ではなく足元から創出せねば里山の保全など無理だろう。農事の様に一年一作と言えるようなピリオドなど無く連続性こそが肝要なのであるから先を見据えた取り組みをしていくだけである。

     

 唐鍬で溝を掘りスコップで掘り上げた球根の塊を適宜配置し周りに泥土を落し密着させてから掘り上げた土塊を砕きながら戻し一件落着だ。


プックリー!ニホンアカガエル

2023-10-28 | 小父のお隣さん

 棚田部の抜根残渣物がそのままでは泥上げに差し支える。夏の盛りに抜根除去したカサスゲやヨバイクサなどが主であるから嵩張ったり泥付きの根部がそのままで重かったりで場外搬出まで意欲が湧かなかったのだった。

 時、晩秋に至ってはそうもいかず一輪車とフォークで搬出を始めたのだが畔の窪みからニホンアカガエルが飛び出した。残渣物の陰で静かにしているので撮影したのだが透明感のある体色とプックリと膨らんだように見える腹部から「健康なメスガエル」と観た。だからどうと言う事も無いけれどカエルが生息する水域もある意味「健康体」なのであろう。ニホンアカガエルの皆様方、まだ冬眠に入るのは早いらしくて草地や林内でひとっ飛び、二っ飛びするのによく出会う。考えるまでも無く虫を捕食し自身もまた捕食される立場だけれどながめていると美しい姿態でもある。

 少年期の事、稲刈りの終わった田圃で稲わらを燃やし缶詰の空き缶でアカガエルを茹でて腿を試食したのを思い出した。まあ、小生も食物連鎖の一画に住まわせてもらっているのだ。

       


**深川どぶ板長屋店子詠嘆 都々逸編

2023-10-28 | 今日は真面目に

 あの世は虚空乗って巡礼しても手の平筋斗雲 ハアコリャコリャ        辻占内 木久扇    

 婦唱夫随も黄泉路は別よ同行二人は誰だいな ハアコリャコリャ        御師   頓坊

 幕引き突然無視され終わる虫は採りたい傾奇もん ハアコリャコリャ    傾奇もん 駐車

 涙振り振り思いで話抹香嗅ぎ嗅ぎ泣き笑い ハアコリャコリャ         陰間   住吉

 偕老出来ても同穴無理よ嬶ダイヤにわしゃ微粉 ハアコリャコリャ     傘貼り 弥右衛門

 色即是空空即是色ひかりへ霧への別れ旅 ハアコリャコリャ         渡世人 紋次郎

 煙散露消此岸のならい戦乱災害よりはまし ハアコリャコリャ        火消 権太郎

 補陀落山かい蓬莱山かい音信不通で離縁した ハアコリャコリャ       寡男     

 


今日の素労風努「イナゴのキムチ糀漬け」

2023-10-27 | 何よりの楽しみ

 先般、作り置きの御惣菜としてキムチ糀漬けを作ったのだがほぼ食べ終える時が来た。残りがお握り程度になった段階で「イナゴの佃煮」と合わせてみたのだ。ほぼ食べ終えるキムチ糀漬けは塩昆布にとろろ昆布、ナメタケに塩辛投入した「えっ!品」なのであるからして「更に美味しく」なるだろうと夢想・妄想甚だしく取り組んだのであった。

 数日間、味をなじませるために我慢我慢の日々、待ちかねて故郷の新米に載せた。言わずもなが「美味しい」と言うより「旨い」の方が感覚に合う。ベースのキムチ糀はともかく馴染んだ美味しさなのだがイナゴは食感も味わいも一癖ある。端的に言えば「一口で二度おいしい」と言うべきだろう。もとより他人様に薦める食品でも無いのでお腹を壊さない限り「何でもあり」の貧乏孤爺の食膳なのだった。

 イナゴはシオカラの様には食感もぬるくなるのかなあと思っていたものの「個性は譲らず」カリカリバリバリは健在だったし佃煮としてのイナゴの味わいはそのまま賞味出来たゆえの「一口で二度おいしい」のであった。まあ、キムチ糀やイナゴの佃煮など「気色悪い」と言う向きもあろうけれど、そういうお方は手出しなどしないしまあまあ、小生くらいしかこんな事をする人もいないだろう。一皿ン⁉万円もするようなご馳走を「美味しい!満足!」と受け取る舌の肥えた向きもあろうが小生、なにせ雅な魚沼の農家出身爺であるからして食事も由緒正しく長い伝統に裏付けられた振る舞いから逸脱は出来ないのである。

 強いて言わずとも「三つ子の魂お爺まで」ナンチャラカンチャラであってまあ、小生の下は既に肥えることは無く年相応に由緒正しきを守っているのだ。で、姥捨て山の孤爺だし…。それはともかく台所の技能は「自ら食べたい物を食べたいように調理できる」事にあるだろう。何かで読んだ記憶なのだが「食べ物を運んでもらうのは病人か籠の鳥くらいだ」とは言い得て妙だけれど小生の本音は小年金高物価に尽きる。このままだと巾着も尽きるわい・・・。

 


ジョウビタキ入域

2023-10-26 | 小父のお隣さん

 飛来冬鳥の初見としては自宅での確認が1日早かったけれどフイールドでも入域しているはずだと思っている。しかし鳴き声を聞いても姿を見る事は叶わず23日にようやく撮影に成功したのだがデジカメを忘れてスマホ撮影となってしまい安価なスマホはアップした程度でしか撮れなかった。

 ジョウビタキは画面中央に左向きでガマズミの枝に居るのだけれど探さないと判明し難い。それでもフイールドに入ったと言う確認画像にはなるだろう。スマホで撮影すると一端はメールに添付してPCに送り、それを保存してから使用すると言う手間がうっとおしくて即日と言う訳にはいかなかった。

     


待てばシイの実 萌芽あり 

2023-10-26 | 今日は真面目に

 来春に播種しようかと迷ったあげく「採り蒔き」に近い方が種子の生理に適うだろうと使わなくなったプラの大鉢を萌芽用に再使用する事にした。フイールドの沈泥地から掘り上げて水抜きが済んだ山の用土と庭土をふるいにかけた用土を混ぜ合わせ播種用の土を用意したのだ。庭土やホームセンターの種蒔き用土でも不足は無いけれど、もともとフイールドに降ろす苗木なので少しはフイールドの土壌が混入させてある方が定植時にびっくりさせずに済むだろうとの考えなのである。

 ドングリは水選別してから寝かして配置した。来春でなく採り蒔きとしたのは自然実生を観察すると冬に入る前に発根して直根を潜らしているからこれに習ったのだ。昨秋の落ち葉堆肥を持ってくるのを忘れたから撮影後は用土を薄く掛けただけだけれどその上に落ち葉堆肥で覆い適湿を保つつもりである。来春になり萌芽し本葉が出た段階でポットに1本立ちさせて定植時まで保育する。どちらにしても定植できるまでには三年目になるだろう。ところで「ここで合ったが三年目!」なんて台詞があったはずだが何処で使った台詞なのか思い出せない・・・。

 敵討ちの一場面だったかと記憶巡りをしたところで堂々巡るで終わる。まあ、それはともかくこのプラ鉢は庭に埋め込んで寒さと乾燥から守りつつ鉢上げまで保つのである。苗を購入しても80cm苗は800円程度で購入できるので手間を考えれば購入が合理的でもあるけれど姥捨て山の孤爺・エコ爺としては先々の時間は少ないにしても日々の時間はたっぷりとあり隙間風を入れない為には手慰みは必須なのであって早い話、エゴ露爺だからなのである。

     

 


今日のトンボ「ネキトンボ産卵している」

2023-10-25 | 小父のお隣さん

 水域の抜根残渣物を集積し終えて泥水池の夜這い草の目立つ部分を抜去中に飛翔してきたのはネキトンボだった。池に刺しておいた竹の柄に止まりたがっている様子がありありなので抜き取りを止めゴム引き手袋を外しカメラを構えて泥の中の長靴を少しずつ竹の枝に近づけた。そのかいあって何とか物にできたのだが棚田部には連結産卵しているカップルが数組いたから無用の苦労だったかも知れない。

 産卵を撮影しようと待っていたら連結を解いたメスが手前のフジバカマに止まってくれた。裏側からではあるもののメスを撮影する機会はほぼゼロなので1枚撮影しておく。まあ、撮影したからどうのこうのでは全くない、単なる出来心の暇つぶしだがこれが対象が人間様だと結構まずい状況になるだろう。トンボで良かった、まだ道を踏み外してはいない。耄碌も大丈夫そうだ。


囲いにノアザミの定植

2023-10-24 | 蝶の食草園

 踏み荒らされない様に囲いを設置してノアザミを定植したのだが今期は開花して枯れてしまった。除草をしたところロゼットの状態で数株みえたものの状態から開花株ではなさそうだ。先日は尾根突端に補植してきたがこの日は最後のワンケースの20ポットを定植した。

 囲い内にはネザサやカサスゲなども侵入しているので大まかに抜根してからの定植である。今回の定植は最初の頃の定植と比較すると間隔は倍以上に広く取った。ポット数が少ないのもあるけれどもともと大株になる草勢なので密を避ければ少しは長持ちするのではないか、という期待もあるのだ。

 囲いの中はノアザミ無し ➡  除草した

     

 植え付け後、トンボ池から泥水を掬い水決めした。敢て泥水を使うのは威之志士様の跋扈蹂躙に遭いたくないのでポット株の臭いを誤魔化すつもりである。ついでに泥が定植部の土の隙間を埋めてくれるのも期待する。この中に昨秋の落ち葉腐葉土を敷き込みたいのだがそうすると威之志士様の関心をたっぷり惹く事になり株が危なくなるので敢て素っ気なくせざるを得ない。とりあえずのノアザミ定植は済んだけれど野草の草勢が衰えてくれば水域の土木補修が残っている。凍結期に入る前に終了させられるのかどうかはひとえに肩腰膝のご機嫌が頼りである。


今日のトンボ「日向に出始めた…」

2023-10-23 | 小父のお隣さん

 十月も中盤ともなるとトンボの飛翔種は少なくなる。この日に確認できたのはオオアオイトトンボとマユタテアカネだけだった。マユタテアカネは産卵している数の方が多くなにか一生懸命を感じてしまった。オオアオイトトンボはようやく陽だまりと言うか日向に出て来たので移動中にもちょくちょくと出会える感じがする。

 この日は夏日予報も出たのだが出合ったトンボは二種類だけで「トンボの季節はもうすぐ終わる」てなもんや三度笠なのであるが、この二種はしぶとく師走まで姿を見せて来る。まあ、運が良ければ10月だからまだ数種は視認できると思うけれど少々作業が滞っているから極楽とんぼではいられない。

          


場外搬出ならぬ⁉・・・

2023-10-23 | 今日は真面目に

 まあ、あまり真面目では無かった様なこの日。しばらく涼しくて馴染むのに大変だったにもかかわらずこの日は夏日になってしまった。そんな中、先般抜根した残渣を場外搬出に出かけてはみたものの気乗り薄に終始したのだった。好く言えば「腰がスコップやフォーク作業には辛かった」のであるのだが柄の先に重心があるのを持ち上げるのはリスクも高い状態なのだった。「ギクッ!」と来ない様にかばって作業したところで土を抱えた根茎残渣をフォークで刺し一輪車に載せるのはやるせない。その上、気温も高くて林道から至近のところだけ少々取り除いただけで放棄したのだった。

 まあ、場外搬出を目論んで作業に入ったものの場外脱出したのであるから情けない。実際のところ作業を休んだ日が多くて体が馴染まない事も影響していたのに暖機運転もせず労働強度を上げた事も少なからず影響したと思える。泥付きの根茎残渣物は威之志士様の跋扈蹂躙に遭い易いし結果として構造破壊に道を開く事にもなるので少しずつでも片付けよう、と思っちゃいるけど止められない。ホイホイスーダラダッタスタコラサッサノホイ・・・。


ジョウビタキ到着!初見だ。

2023-10-22 | 小父のお隣さん

 庭でマデバシイを植え付けるための用土をふるっていたら何時もとは異なる鳴き声がする。見上げれば隣家のTVアンテナで鳴いていたのだ。何となく気にはなった鳴き声だったけれどアンテナに止まった姿は小さな小鳥という風情でジョウビタキとは思えなかった。

 ところが、である。リビングのカーテン越しに見えた姿はまさしくジョウビタキのそれだった。あわててカメラを持ってきてカーテンの隙間越しから撮影できたのだが思った通りのピンボケである。背景が斜めなのでしっかりピントは合わないと思っていたけれどピンボケの写真を載せる様は口惜しいものがあった。それでも見ればジョウビタキと判る模様だからアップしたけれどピンボケ多いタフカメラで行くかしっかり写せる鏡胴式カメラで故障を覚悟で使用するかそれが問題だ!。

 カーテンの隙間から動きを追っていたら庭に降りて虫を啄んでいる。除草もしっかり行わないし枯草も片付け不十分の環境のせいで虫がいるのだろう。庭で見たけどフイールドではまだ鳴き声は聞いていない。冬鳥が入ってきたしアサギマダラも飛翔し産卵していたしいよいよ冬の到来まじかなのだが我が懐は年中厳冬期であり脳裏は年中幻燈気であるわい。

      


冬の用意も来期の用意も・・・

2023-10-22 | 今日は真面目に

 先月の事、すでに十五夜は過ぎたとはいえこの日の最高気温は33℃にまでなって草勢と対峙するのも青息吐息で桃色吐息なんて新婚の頃にあったかどうか定かではなくなったのである。まあ、過去はともかく次の春には「花咲く爺さん」になれるだろうと冬の間は陽だまりとなり越冬昆虫も姿を見せるし孤爺も背中あぶりをするトンボ池周辺を整えた。背丈のある繁茂した草勢は高刈りして部外集積する。これから花期を迎えるタイアザミなどは残しておく。

 繁茂した草勢を枯れるがままにしても良いのだがそうすると早春の草花の萌芽に支障が出る。冬季でも日当たりが良く北側が尾根の突端で季節風が廻り込まないこの場所は越冬孤爺のお気に入りだし日当たり良好の物件なので空き家に見えるのは厳冬期だけである。その時だけは小生とS先生、Sさんの一匹二頭の独占場となる。今回は高刈りし集草し集積場所は食草園の林床へである。落ち葉の頃はここに大量に落ち葉を敷き詰めているのだが1年も経過するとほとんど痕跡はない。田んぼ跡なので表土は薄く貧しいと思えるから草本はともかく木本類への有機物なので個々の樹木は全てが食樹であるから特に土壌は大切に醸すのである。

 高刈りした後も集草した後も写真ではほとんど変わりがなく見える。高刈り作業は到着して直ちに取り組んだので作業前の写真を撮らなかった。そのため比較は見れないけれど一見して通路があるようには見えない状態だったのだ。集草後、しばし時間の余裕があったから林内からヒガンバナを掘り取り崖下に列植した。これにより来期は葉を広げ花芽を作りお彼岸の頃には今期の花数より多い開花が望まれる。で、アゲハ類の吸蜜に訪れる姿を指呼の距離で楽しめるはずだ。

 ここの道端一列に彼岸花が咲くと思うと少々身震いが来る。先は暗い樹林の中で「黄泉路の入口かいな⁉」ときっと思うだろう・・・。姥捨て山では赤い曼殊沙華に導かれ冥界へと歩む、なんて聞いてはいないけれど戻った人は居ないので聞く訳も無いか。


アサギマダラ初見

2023-10-21 | 小父のお隣さん

 今朝「どこへ行った⁉」とアップしたばかりなのに夕刻には「初見」の稿をアップする羽目になった。「もう!」とばかり牛になってしまいそう。まあ、「憂し」は事には違いない。水域からの抜根残渣物を集積中に飛翔を見つけカメラを構え続けたにもかかわらず飛び去ってしまった。作業終了後に突端部のフジバカマを「もしや⁉」と期待して見に行って遭遇した。

 オスメスの区別はつかないけれど産卵は確認したので既に入域して時間は経っているのだろう。自宅のフジバカマにはまだ飛来は無い模様。一株だけ定植した白花フジバカマだが昨季はポット苗だったので周囲の株とは見劣りがする。それでも「赤花より集まり易い」という情報には期待している。昨秋にはこの株から採種したものの発芽はしてくれなくて、今期は混在させているから混血してしまうだろうか・・・。念入りに撮影したけれどシャープな画像は1枚も無かったがまあ、何はともあれ初見だ初見だ祝着至極!。

     

 まあ、ふいにならなくてよかったものの今回の顛末「マーフイの法則」と言って良いものかどうか、全く持ってチリチリさせられたわい。