トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

スクープ映像⁉

2022-05-31 | 感じるままの回り道
 リビングの掃き出し窓の上部、シャッターの下辺にコガタスズメバチが巣作りを始めたのが5月初旬で、窓ガラス越しに幾度となく飛翔する蜂の姿を認めていたものの巣はカーテンを束ねた後ろに当たり気が付かなかった。それに気が付いたのはグリーンカーテン用のネットに雲南百薬のツル先を絡ませようと窓を開けた時である。このまま巣を拡大させれば室内から葉の収穫も出来なくなるし梅雨に入って雨戸としてのシャッターも使えない。
 撤去するにしても巣作りの過程を撮影しておこうと女王バチのいない時を見計らい窓ガラスを綺麗に磨いてガラス越しに撮影出来るようにした。1日1枚撮影して外殻の半分くらい、巣房は10個ほどのところで撮影を止めて巣を撤去したのだ。

 何故トックリの形になるまで撮影しなかったかと言うと女王バチに徒労を続けさせたくなかったからで、どうせ撤去し排除するならば労力の無駄が少ない早期が良いだろうと考えた結果である。で、巣は支柱を包丁で切り落としたのだが女王バチは再び巣作りを開始する様子を見せたからハエ・カ用の殺虫剤で数度追い払ったら来なくなった。
 撮影した一連の写真はブログの記事にするつもりだったけれど「性格悪!」風な記事にも思え写真も消去したのだが、その数日後「オオスズメバチ」の番組が放映され、その中に「スクープ映像」としてオオスズメバチの女王が巣作り開始の頃、支柱を抱えるように丸まり静かにしている絵が出て解説は「卵を温めている」スクープ映像とされた。

 前置きが長くなったのだが、ここで小生は大疑問。「卵をあたためる必要などあるか⁉」と言うよりコガタスズメバチの巣作りの過程を日々眺めていて同じ行動は毎日見ていたし撮影もしていた。この時の小生の感想は「シングルマザーは一人で何もかも行わねばならず疲れるのだろう」と言うもので、青息吐息で休まずにはいられないと観ていたのだ。
 だからこそトックリの形まで撮影せずに早期に巣を外し追い払ったのだ。「スクープ映像」と主張するから小生の映像を載せて本記事をアップするつもりだったのだがすべて消去した後、ゴミ箱にすら無くて後の祭りであった。とは言え天下の放送局が「スクープ映像・女王バチは卵を温めている姿」と断じても全く同意は出来ない。あれこそ疲れ果てて休んでいる姿だ!。まあ、どっちでも構わぬか…。でもやっぱり青息吐息だ!。小生は鼻息強息であるわい。

二つ池の泥仕合・・・

2022-05-31 | 水辺環境の保全
 二つ池の上棚側は上の棚からの漏水で泥土の沈殿が進み浅くなる。一方、棚下側は漏水多発範囲で度々拡幅と埋め立てを繰り返してきた結果、ゴム長で立ち入りは可能なのだが深めとなっている。この水深の差を均すために棚田部の設えに合わせて泥寄せしてきたのだがその結果、下棚への漏水量減少という事態に遭遇したのだ。「これは使える⁉」とばかり更に浅瀬の泥をトンボで移動させる事二日、泥仕合はなかなか進展しない。
 考えてみるまでもなく泥土をトンボで押し出したところで水の中だから左右に逃げる量も多い。繰り返すほどに泥水化してしまうのだ。思いあぐねて、と言うより手数の役立たずにウンザリして中ほどの植生を四本鍬で泥付き根こそぎ移動させ対岸部の護岸丸太に押し付ける手法にしたのだ。

 これだと泥土の塊を細根が保持していて塊のまま水中を引いて移動させる事が出来る。池中央部の植生範囲は縮小するが池の畔に移し替えただけの結果だから全体としての植生量は変わらない。その事より危機管理上の手法「分散させて温存を図る」に通じるはずだ。
 池の対岸同士を往復する事どれくらいか、イネ科の二種とセリの株で池の対岸埋め立て部の護岸木を覆い尽くす事が出来た。漏水の止まらなかった3カ所はパイプを通して泥濘化しないように棚田部へ誘導しているのだが2カ所は昨日から止水しているし、もう1本も減少した。とは言え元々の漏水部は健在なので泥で蓋をした程度ではおっつけ復活するだろう。まあ、自覚的にも「自転車操業・水商売」なのだから気休めの一服でしかないのは良ーく判っておりまする。
 泥仕合の結果はオーバーフロー部から水が流れ出るようになっている。と言う事は「満水位で安定している」事に尽き喜ばしく水面を観ながら「泥屋ー水屋ー!」と隅田川花火大会のごとく喘ぎ声だけれど息絶え絶えでも歓声が出る。まあ、漏水と汗水は止むことなく出ているのだが完成としたい・・・。

     

更に色変わり・・・羽化無し

2022-05-30 | 小父のお隣さん
 ヒオドシチョウの蛹が変色したので「翌日羽化か?」と期待して見に行ったけれど更に体色の変化が進んだものの羽化が無い。明日は雨模様だから羽化などすると大変な事態になりかねないと危惧するのだがそういう場合のコントロールは自ら行えるのだろうか。少々気になる所ではある。
 先日の蛹確認では4頭数えたけれど昨日も今日もこの1頭だけしか見いだせなかった。印をすれば分かり易いけれどそれを目当てに何をされるか分からない現状では所在を明らかにするのはタブーともいえる。対象が何であれ不用意な目印はご法度である。

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温水田のカサスゲ抜去

2022-05-30 | 水辺環境の保全
 五月も後半になれば野草の成長も著しい。田畑草地での刈り払いは言うに及ばずこの頃はホームセンターの園芸コーナーに山積みされている除草剤の使用も手軽なので目立って来た。世間様はそうであってもことフイールドとなるとそうはいかない。
 刈り払い機を活用するにしても「全面刈り払い」などされようものなら「環境破壊」そのもので、長年営々と積み重ねてきて今ある植生は1回の刈り払いで「今期絶望」状態の丸裸にされてしまう。「最小限の選択制刈り払い」を要望してみたところで意に還す輩はおらん。理解するためには「環境保全」では大括りで「植生が基盤」で「植物と生物の関係性」までも辿り理解する意思も必要なのである。
 であるから「残す植物、衰退させたい植物、育てたい植物」等々の蓄積があって可能になりうる作業なので興味関心が無ければ里山保全活動の中では単なる破壊者であるにすぎない。持続的に影響を及ぼすとなれば「癌細胞」に格上げだ。

 それはともかく二つ池の「泥仕合」を終え漏水量の減少を確認しニンマリした視線の先には温水田のカサスゲ繁茂があるのだった。晩秋には夏以降の増殖部を抜去しているが初夏ともなれば勢力倍増の勢いなので抜去しないと一期だけで水面は覆われるし、夏を越さない今の時点で抜去しないと根張りが強固になって抜き取りは無理となりスコップの出番となる。
 結局、暑くて捲った長袖を下ろし手首のボタンを留めゴム引き手袋を装着し抜去を始めた。

 半分ほど抜いたところで目に止まったのが種の判別が出来ていないイトトンボの存在で、この種は今季は多く発生している現時点では最小種でもある。そうなるとハタと手を止めざるを得ない。このイトトンボ、飛翔能力は頼りなく速度も遅い。小生的に思考すれば「カサスゲの中が飛翔する環境としては最適」とも思え、抜去中断と相成った。
 否が応でも「二者択一」を迫られる事態はあるのであって、今回は名も知らぬイトトンボの肩を持つしかない。まあ、カサスゲはほくそ笑んでいるだろうが「カサスゲ全草抜去」は出来なくなったから見た目は中途半端。

 この小さいイトトンボは「アジアイトトンボ」ではないかと推測するけれど体長は5ミリほど長いし、ほとんどが羽化後時間を経過していないテネラル状態なので撮影しても実物を拝見してもらっても「イトトンボは苦手」とおっしゃる先生は成体を見たそうなのだが小生も成体と思われる個体は見ていないのだから写真も無い。
 かくして「泥を得たお爺」は陸に上がったのである。泥まみれの衣服を隠す事も出来ず…。

       

明日には羽化か?

2022-05-29 | 小父のお隣さん
 水見回り・トンボ確認の道すがらエノキ林の林床にあるヒオドシチョウの蛹を見に行ったのだが既に変色しているではないか。自宅のジャコウアゲハの蛹は黒く変色すると概ね翌朝には外殻だけが残っている。撮影したくて早朝に起き出しても姿を認められない時の方が多く、日差しがある頃に見る羽化体は何らかの異常個体が多かった。

 ヒオドシチョウの羽化や羽化直後の個体は見たことが無いので明日は少しだけ早めに行って見たい。起床も朝食も早くして、なんて事まではやらないので気持ち早めに出かけるだけなのだがさて、当たるも八卦当たらぬも八卦か・・・。

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泥寄せで応急的処理

2022-05-29 | 水辺環境の保全
 棚田跡のどの棚も漏水に悩まされ続けている実情があるが特に二つ池の棚が始末できていない。下の棚へ法面の3カ所から漏水が続いていて収まらないのである。池の中の漏水孔顕在化多発部は潰すのに手を焼き、水域を狭めて陸地化して解決しようとしたものの漏水が止まったのは一時だけでその後も漏水は復活して流入部は不明なままなのだ。

 前回、泥で埋まり浅くなった部分の泥を移動させ有効水域を広くしたのだったが、その時に埋め立て部分に泥寄せしていたのだ。その結果、一時的ではあったが漏水が止んで「少しは効果あり」と思えたからこの日もトンボで泥を押し寄せて護岸木の前に泥を重ねた。
 ついでに池内に繁茂しているイネ科の野草を抜去して並べてみた。活着すれば漏水の邪魔をしてくれるのではないかと淡い期待もある。作業を終えて下の棚への漏水部を確認に行ったら2カ所は止まっている。やはり泥寄せでも多少の効果がある。流入部は依然不明なのだが池の底、耕盤下には漏水トンネルのネットワークがある場所だからやはり自転車操業・水商売からは脱却できない。
 世間はコロナ禍で商売左前が多いと聞くけれど小生は水商売・自転車操業増々多忙で祝着至極である。流れ出るのは漏水だけでなく汗も涙もため息も・・・。インバウンドなぞに期待しなくても活気に満ちている水域なのだった。

     二カ所の漏水は一時的にせよ止まった

初めてのタナゴ釣り

2022-05-28 | 何よりの楽しみ
 一昨年はクチボソ釣りだった。腰痛でフイールド作業は控えたが自宅では膝元退屈お爺になってしまうのでカワセミの食材にとクチボソ釣りに出かけたのだ。しかし初めての遊水地ではポイントすら判らず、どこを眺めても一様にしか見えなかった。竿を出し続けたものの当たりすら無くて傷心の帰宅だったのだ。坊主頭をナデナデしつつのトボトボ歩きだったのだが早口言葉にある「坊主が坊主で坊主ナデナデトボトボなーに?」あいやー、謎々だったか・・・。哀号!悲しかった。ガラス越しだがイソヒヨドリの餌を運ぶ姿を見ていると少しだけ癒される。まあ、BBにナデナデされればもっと癒される…。BB弾なら御免だ!。

 それから2年、今度はタナゴ釣りに挑戦したのだ。仕掛けは「タナゴ用」の仕掛けを購入し餌は一昨年の残り物である。この日の空模様は晴れたり曇ったりと安定しない予報なので「魚釣りには丁度良い」と朝食後から出かけてみた。結果的に当たりすらあったのか無かったのか、とにもかくにも練り餌のバラけが早くて餌を付け続けていたような顛末だったのである。およそ二時間強、場所を変え替え3㎞ほど歩いたのはスマホの万歩計が表示してくれた。
 辿った遊歩道にはヒルガオなのか刈り払った部分に咲きそろっていた。「昼顔」で思い出すのはカトリーヌ・ドヌーブだけれど今は貫禄あるおばあちゃん役で頑張っておる。負けてたまるか!。

 昼食を食べつつ「ホンマ、悔しいですう!」では消化が悪いから購入してあった練り餌は破棄して小麦粉と粉乳、集魚剤を混ぜ合わせて練り餌を調合、これを携えて再度の挑戦なのだ。「ポイントです」と聞いていた池では当たりは全くなく切り上げ、午前の釣りで僅かだがウキが動いたような感じがしていた場所まで行って竿を出してみた。
 今度は当りらしきものがある。何回か餌を交換しつつウキを見ていたら何となく調子が判りかけて来た。ほぼ2時間で11匹、ギンブナのバラしが1回、タナゴのバレが数回だったからうまくいったと言えるだろう。

 自宅の池では産卵管が見えていないのだが釣り上げたタナゴには産卵管が見える個体もいる。庭の池での飼育年数は3年になるしその前の年齢を想定すれば繁殖年齢は過ぎているのかもしれない。釣ったのと交代させるか混群させようか少々迷うところではある。

       

初夏の息吹

2022-05-27 | 小父のお隣さん
 久しぶりにお目にかかったニホンアカガエルの幼体だ。体長20mm程度だけれどすっかり成体の雰囲気を漂わせている。撮影時、視線が合ったような感覚があったものの90℃向きを変えて泳ぎ去ってしまった。まるで「アデユー!」を言って去られた感覚、小生は勿論「アロハー」であって間違っても「ハラショー」なんて発しない。

 エノキ林の下草に見られ始めた蛹化まじかの毛虫。自分はすっかり「アカボシゴマダラ」と思っていたらS先生から「ヒオドシチョウの幼虫」と訂正された。同じエノキを食草としていてもアカボシゴマダラの幼虫は角があっても毛虫状ではない。少し立ち止れば判るはずなのだがアカボシゴマダラに比べればヒオドシチョウは視認率が低くなかなか記銘出来ないのだ。
 もう一昔も前の事だがヒオドシチョウの幼虫が大発生した年があった。エノキは丸坊主になり蛹化時期には簡易トイレから道具小屋、はてまた周辺の草むらのあちこちで蛹化が始って黒い物体の花盛りになったのだが、ほどなくヤマトシリアゲが大襲来しほとんどの蛹の体液を吸いつくした。「どこにこの数が潜んでいたのか?」といまだに不思議である。

 数は多くないものの時々は姿を見るイトトンボ。アジアイトトンボと思ってみるのだが図鑑の体長は30mm程度と記載されているので35mm程度のこの個体は何なのか見当もつかないしピントもボケてしまった。たまたまS先生が近くにいたから判断を仰いだのだけれど常々「イトトンボ類は苦手です」とおっしゃっていたようにまだテネラル状態では更に判り難くなった様子だ。しかしこのトンボ成熟した個体を見る事が無いイトトンボなのでやっぱり謎のままで・・・。

今日のトンボ「イトトンボ科」まででイトトンボか?で終わり

2022-05-26 | 小父のお隣さん
 3日連続してのタナゴ釣り、何故にご執心ご執着かと言うと「カワセミ様御用達」なのである。クチボソで一向にかまわないのだけれど「釣れない!」のであって誠に連れないさ・か・な・。ぼやいてみたところで釣果は変わらない。そもそもウキを見つめるよりその水面に映るトンボの姿を探すようでは気もそぞろなのだった。
 水面の影は明確なのに顔を上げても視認し難い。背景の樹木に紛れてしまうのであった。種はコシアキトンボが主で時折はクロスジギンヤンマ、時にはサナエトンボの仲間だろう、やや小ぶりのヤンマ型が通るのだが小生には判りかねる。

 写真の種は「イトトンボ科」までは分かってもその先が詰まってしまう。動きを認めた時は「アオモンイトトンボ」かと思ったけれど体色が青かったからであって文芸的判断だ。帰宅してトンボ図鑑と写真対照したけれど決め手が判らず「アオモンイトトンボ」か「アジアイトトンボ」のどっちかで「アジアイトトンボ」だと30mmとあり35mmを越える体長では相当し難い。そもそも判断の根拠が図鑑のオスメスの体色と似ている…ではねえ・・・。

    

棚田部への田植えイーベント・フイールドでの無理ベント

2022-05-26 | 感じるままの回り道
 苗が徒長したから予定日より一週間前倒しで開催した。しかし途中の道路が倒木で未明から通行不能、小生は業者より早く倒木処理に取り掛かったからそれだけで一日の活動は済んだ感覚。だから田植えも手を出さず会友に任せたのだが、その前には田作りもしているし八面六臂するほどの事でもないのだ。

 会友と家族、田植え参加の家族の総勢60人のイベントとしては最大規模の参加人数なのだが、それに伴いフイールドの痛みも大きい。サービスのし過ぎでエコトーンや林道の法面に垂れる花木まで刈り払われる事態では「里山保全を何と心得ておる!」と印籠の一つも出したい事態となってしまった。
 「里山保全活動団体」として県との協定をもとに活動を続けていても人の出入りで風化もすれば劣化もする。そもそも「里山環境保全」や「生物保全」などは通常の社会活動歴の中に備わっているはずも無いので、みずから学ぶ意思と現実が伴わなければ有害事象をもたらすだけである。
 他の団体活動には言い続けてきた結果は宣戦布告されたままであるけれど、これが内輪に向かうと更に状況は悪化する。学ぼうとする姿勢も修正も無い限り言われた方は「うるさい!」しか生じないのが世の常で、ここが最大の難関で障害なのが現実でもある。
 イベントをすればその中の3割は網や虫篭バケツを用意して参加する。そういう場所ではないのを事前に伝えない主催者側の問題でもあるけれど、これも認識できていない結果の一つにしか過ぎないのだ。

 別件ではあるが先日に開催された「夜間山中演劇」、担当者からお礼のメールと共に「来年も使用したい」の問い合わせ付きだった。今回、打診されたのが開催予定期間の一カ月前で、何で差し迫った話になるか聞いたのだが「どこも断られてきました」との返答で「一カ月前になっても開催場所が決まらないのでは緊急事態」との認識から「今回限り」と現地説明会の折りに伝えてあるのだが完全無視された格好だ。
 こういう姿勢の結果が「嫌がられる」「迷惑三昧」として認識されていくのであろう。

 理由は「環境が良いから」なのだが、かの環境破壊NPOも「良いところですね!」と言いつつ環境破壊は止むことが無く結果的に「小うるさい事ばかり言ってくる」と関係のない寄り合いで放言している始末では「われ戦闘状態に入れり!」とならざるを得ない。だてに「良い環境」を創出してきたわけでも無いし、荒らされるために整備してきたわけでもなく世を挙げて「生物多様性」なんて流行言葉が蔓延しているが、そもそも「環境多様性」を失った世界に生物多様性など無理な話である。狭いフイールドの豊かな生物層は「環境パッチワーク」と「植生モザイク」綾織りの結果なのだ。

 そもそも里山の荒廃は生活との関係が失われた結果でもあり、その存在が無くなった以上人間主体の感覚で入り込む事事態こそ認識不足というもので結果は破壊の戦端を開く事なのだとすら認識しない。まあ、他人のふんどしで相撲を取って美味しいとこどりしたいのは世の常か。その上「プーチン症候群」はどこにでも存在する程グローバルである事は理解できたが植生をみて「雑草!」と言い捨てる感覚では話は通じないだろうね。そこが「プーチン症候群」たる所以か・・・。

       終了    

ヒオドシチョウの蛹

2022-05-25 | 今日は真面目に
 左の写真は1週間前の蛹化寸前のヒオドシチョウの幼虫だ。エノキに産卵して育っているのは見上げれば食痕が見えるから判っていたものの梢周辺にいたので幼虫は見えなかった。

 ようやく終齢幼虫となりエノキから降りて林床で蛹化が始まったのである。10年も前に大発生した時はトイレなどの人工物やフェンス、草藪の野草など至る所に蛹を見たのだがヤマトシリアゲが大挙襲来し瞬く間に体液を吸い取り全滅に近い被害になった。
 それからは大発生は無く期待外れの時期ばかり続いている。それでも蛹を確認できたのはラッキーと言える。草むらを探したら五頭ほど見つけたけれど歩き回れば蛹化した野草を倒してしまうかも知れず存在だけ確認できたから2頭は写真に撮ってみた。6月初旬には羽化できる頃合いなのでその頃に鵜の目鷹の目お爺の目で探さねばならん。

                  

バンビーノ草紙

2022-05-25 | 今日は真面目に
 昼には少し早めに作業を終えたから久しぶりにバンビーノ・ガーデンに寄ってみた。案の定、草刈り必要な頃合いになっている。畝の中の草取りまでは何を植えてあるか不明の小生では荒らしてしまう結果もあるだろうから通路だけの刈り払いにとどめた。
 先般、設置した天水桶の周囲のニホンハッカも野草に埋もれていて、ここは手取りの必要箇所だけれど時間が無いゆえ刈り払い機で処理できる範囲だけにした。刈り払い機は現地の小屋にあるのを使ったのだが刈り刃が摩耗して切れ味が悪く、その上、刈り刃に飛散防止の安全カバーが近すぎて刈り草が直ぐに詰まり回転停止になる事度々で作業し難かった。

 そんな具合のつもりで行った訳でも無いので道具は用意しておらず小屋に道具があるかどうかも判らずで、次回に工具持参で調整するしかないだろう。伸びた夏草だけでなく地表を覆っていいる蔓草も退治するつもりで刈り払っていたらヘビを傷つけてしまった。体色と背筋の模様からタカチホヘビだろうと判断したのだが致命傷にならなければよいが可哀そうなことをしてしまった。しかし首の両脇に三日月斑がある。ヒバカリはこれで判断していたがタカチホヘビの幼体には合ったかどうだか。ヒバカリとすると何時もみている体色ではないのだがまあ、どっちでも良かろう。

 春先に通行の支障になるから栗の枝を切ったのだが、そこにハエやオオスズメバチが来ていた。大柄な女王様で艶やかさと言え造形の妙と言い指で触れたくなる魅力がある。この場合、手を出しナデナデしたらセクハラになるのだろうか、助平ジジイと一突き見舞われるのだろうか・・・幸いにしてと言うべきか未だに「この手は痴漢です!」と手首まで腫れるほどのひと針で宣言されるような事態は行った事が無い。
 これだけでも少しは真っ当な歩みをしてきたと爺さん、いいえ自賛するが作業の終わりついでに先般、整備した沢脇の駐車広場に見切りとして列植したクサギの様子も拝見。日当たりは良くは無いものの活着はしていた。その中の一株が「斑入りのクサギ」で、これは増殖すれば高嶺が付きそうに思える。

       

今日のトンボ「赤くなったショウジョウトンボ」

2022-05-24 | 小父のお隣さん
 一週間前には「赤いのがいました」と聞いていたのだが視認できていなかった。今日になってようやく「あそこにいましたよ」とSさんに教えられ撮影できたのだ。
 畔に後ろを見せていたから望んだ位置関係ではないもののようやく「ショウジョウトンボ」らしい赤い個体が撮影できたのだ。

            

 それに加えて、こっちはまず撮影不可能な対象なのだが「コヤマトンボ」飛翔も見る事が出来た。至近のY川が発生地のトンボなので飛来種ではあるものの時折は目視できる。この日の到着時、プラ舟に羽化体が無いかどうか見に行った折り、小型のヤンマ型のトンボがいたから、恐らくコヤマトンボだったと思われるのだが撮影できなければいないのと一緒みたいなもので記憶には残らず記録に残すだけである。

丸胴巣箱設置

2022-05-24 | 何よりの楽しみ
 隙間産業ならぬ隙間作業でボチボチと作っていた丸胴巣箱の設置がようやく叶ったのだ。一昔も前に設置した丸胴巣箱は3カ所だったのだが全く入居の兆しも無くて朽ち果ててしまった。この時は「竹材を周囲に積み上げておくと入りやすい」との記載を信じて土台に孟宗竹を積んで置いたのだが反映は無かった。ニホンミツバチは気難しいと聞いていても名人は曰く「結構入る!」と言う。それは名人の名人たる所以で小生の様なトウシロでは「当たるも八卦当たらぬも八卦」なのである。

 今回はその流れではあるものの新機軸と言うべきか新兵器ともいうべきか最新の「誘引剤」を使う事が出来た。これは会員の息子さんからの情報だったのだが2袋購入して捲土重来である。
 以前設置した拠点登り口の斜面は樹木が育ち林内になってしまったから別の設置場所を検討してみたけれど思うような場所がない。設置に適する環境だけ考慮するならあるのだが頭の黒い二本足の獣に悪戯される恐れが増すし豚熱の流行で一頃の勢いが無くなったとは言え威之志士様の跋扈蹂躙は復活中だから地上近くにも置けない。あれこれ頭頂部が脱毛するほど思案投げ首をして妙案が生まれたのだった。「そうだっ、すっきりした頭頂部に置けば良い!」それで良いのだとバカボンパパはおっしゃってくれたし・・・。

 それは既に役目を終えたバイオトイレの処理機構の天板部に設置すると言う事で、ここなら悪戯も威之志士様の跋扈蹂躙も及ばない。ただ高い位置だし落下防止には十分な配慮が必要なので太目の番線とタンパックル2個でしっかりと固定した。
 丸胴巣箱のくり抜きが終わった時点で小生特性の誘引液を内部に塗布しておいたのだが設置に当たって残っていた液で再度塗布しておいた。設置場所は地上より3mほどもあり高所恐怖症の小生には少々怖ろしい作業位置なのだったが天板の網目鋼板に尻を落し坐した格好で作業終了。購入した誘引剤二つを屋根下に固定し準備万端だ。5月中旬では分蜂予定の群れの蜂には場所探しに飛び回っているやも知れないけれどまあ、「分蜂時期に間に合った!」と結論つけて一件落着した。小生が天板より1名落着しなかっただけでも祝着至極であって、そうなっていたら終着死事だったに違いない。くわばらくわばら。

        

ナミアゲハかあ!

2022-05-23 | 小父のお隣さん
 二つ池で泥仕合の真っ最中、池の中の植生、セイバンモロコシなのかどうかイネ科で間違いはない葉にアゲハが止まっている。羽化した訳でも無いし翅の状態から老化体とも思えなかったのだがともかく羽ばたきもしないのだった。根こそぎ抜去して移し替えの作業中なのでそのままにしてはおけず陸地の草むらに放したのだが、こういう機会があるから撮影できる対象でもある。

 最初は「キアゲハ?」と思ったけれど「ナミアゲハ」の様だ。判断の根拠は「キアゲハでは無いし黒いアゲハでもない」と極めて非科学的情緒的判定なのだが、自分で「良し」とすればそれで差し支えないのが姥捨て山の孤老の立場・・・。確認のため図鑑を開いたらナミアゲハは無くアゲハはあったのだが羽根を展開した写真ではなく早速迷宮に陥ってしまう。まあ、知らないでいる事は平常心を保つ事なのだとこの歳になって認識したのだが種の認識には至らなかった。
 後翅の尾状突起の内側が裂けている様にも見えるが小生は完全な形態など知らないから「こんなもん!?」である。