トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

最強寒波で氷のドーム

2018-01-31 | 感じるままの回り道


 最強寒波であちこち凍り付いた報道があるが「あちこち」より「こちこち」のほうが小生の胸に落ちる。庭の飼育容器の水も氷結してしまったのは当然だとしても凍り方が面白くて撮影してしまった。

 曝気の空気が上がってくる部分に氷のドームが出来たのだ。氷柱が垂れさがるのは雪国育ちだから嫌という程しゃぶっているが上に氷が出来たのは初めて見るし、しゃべった事は無い。さすがに飼育水槽の氷ではシャーベット状でも食う気が失せる。
 曝気した空気が水面で泡を形成した時に凍結が進行していくのだろうけど、ここも空気が失せる現場である。

 氷のドームは平和であるけれど岩のドームのあたりはきな臭い。近年のリーダーの資質の異常さは有難くも無い万国標準、グローバルスタンダードになってしまった。

どこの誰だか知らないけれど…

2018-01-30 | 感じるままの回り道
 寒の内の恒例イベント「森林の市」に出品したのだが、そのブースに両親と男の子がやってきて「頂いたトーマスで楽しく遊ばせてもらっています。ほんの気持ちだけですが…」と写真プリントと包装紙に包まれたプレゼントを出され頭を下げられた。

 突然の事で飲み込めなかったものの昨年のイベントで木製の「機関車トーマス」を手にしてから片時も離さず良く遊んでくれているのでお礼なのだと言う。小生的には「そんな事でお礼されても…」と言う戸惑いもあったけれど、ご厚意なので頂戴した。
 しかしながら脳裏に「そんな事があったのか…」とも思いつつ「そんなに良く遊んでくれるなら玩具も本望ですね」なんて言いながら展示していた恐竜のプルトイをお返しに渡した。これは促されてパパが選んだ玩具だ。

 その時はそれだけでそっけなく別れたのだが、自宅で写真プリントを眺めていたら記憶が蘇えってくる。その二歳前後のボクちゃんは展示してあるトーマスを両手で挟みつつ左右に動かして離れようとしない子だった。ママは後ろに立って「他もあるから…」と声をかけるのだが、その子は聞く耳を持たないし無表情のままだ。ママと話すると「トーマスが大好きで、どこへ行くにも一緒です」とバックの中からソフトフェギアを出して見せてくれた。

 ママが移動を促そうと肩に手を掛けても動じない。「欲しい欲しい!」と駄々っ子する訳でもなかった。ママの言動を見ていて「偉い」と思ったのは待つ姿勢を崩さなかった事である。実際は途方に暮れていたのだろうけれど、既に小生は状況を理解していたから、ほとほと困った様子のママへの援護射撃「持ってけ持ってけ」とお子さんに手渡し背中を押した。
 写真プリントを見ても様々の場所時間帯でトーマスと一緒に「これでもか」と言うような表情ばかりだった。ブログに写真を載せる訳にはいかないから隠したけれど本当に生き生きとして写っている。ブースで出会った時は硬い表情で一言も発せず、まるで別人だ。
 
 小生の作った木の玩具でこれほど喜ばれたのは初めてであるが、こういうことは対価では得られない「値千金」の出来事で、まさしく玩具もお子さんも両親も小生も「一期一会」に相当する事なのであろう。
 しかしながら頂いたカステラを頬張りながら脳裏に浮かんだのは「家族三人で見えたのに当人がいなかった」と言う事実だ。両親と1人男児がいたが年齢的に明らかに兄さんに間違いないのである。もう確かめる術はないけれど写真の笑顔で癒されるしかない小生なのである。
 小生、世間並以上に子ども達をお見送りしている。当人が不在の家族でのお礼の来場は「良かったですね」では済まない枝葉が出てくる。「何か話したいことがあったのではないのか…」と沸き上がるものがある。邂逅は後悔を残し疾風のごとく去ってしまった。

 「どこのだれかか知らないけれど疾風の様に現れて疾風の様に去っていく…」一期一会で万人共通なのはたった二つだけ。その間にどれだけの一期一会があるのか小生は知らない。
 写真プリントは若葉の季節まで机に飾る。それにしても本当に素晴らしい表情で、両親があえて我が子の写真をプリントし、どこの誰だか判らない全く赤の他人のお爺に渡しに来た気持ちは分かりすぎる程分かるのが何とも複雑だ。

 文中の一節は「月光仮面」の主題歌歌詞であるが、小生をそのように呼ぶなら、さしずめ「頭光仮面」に違いない。写真に目が行くたびに「いい表情だ!」と思う一方では霧が湧く。この霧は太陽光に負けない我が頭光でも晴れに持っていく力は無い「爺爺心中の霧」なのである…。

庭の給餌台

2018-01-29 | 小父のお隣さん
 冬の間だけ庭に給餌台を設置する。当初は鉢皿に支柱を付けた物だったが、ヒヨドリが騒々しく荒っぽい。スズメやメジロ、ジジュウカラの様な小鳥さえ威嚇し追い払うのに業を煮やし鳥籠風に変更した。

 変更後、しばらくヒヨドリも飛来し餌を取れずに五月蠅く鳴いていたのだが何時の間にか飛来しなくなった。利口である。
 再び給餌台の季節になっても姿を見せない。記憶は続く様に思ってみている。日中はフールドに行く事が多いから飛来しついばむ姿を楽しむのは出来ないものの、寒すぎる日は晴天でも炬燵に潜る様になって、こうなると炬燵から3mばかりの距離にある給餌台へ採餌に来る小鳥を楽しめる。

 ジョウビタキもドウダンツツジの生垣内や地上部に姿を見せるがミカンや玄米には口を出さない。ここ数年はツグミの飛来が無い。ツグミも給餌台を利用しないけれどフイールドでも目にしないのだ。個体数が減っているのだろうか。代わりにカシラダカはちょくちょく目にする。

 スズメとメジロは張り合う事は少ないのだが、それでもお互い場を明け渡す感じがして微笑ましい。これにシジュウカラが入ってくるのは稀でシーズン1回あれば宝くじの一等に近い。毎回、同じ繰り返しのシーンではあるもののTV番組の金太郎飴より魅力的なのは何故だろう…。

      スズメとメジロ、カブリ気味が惜しかった    スズメは籠内にまず入らない

氷近族の季節

2018-01-28 | 遊び子は
 最強寒波だとかで確かに寒い。この日の最低気温はマイナス3℃台だったがフールドの寒さはそれほど低くは感じなかった。とは言え先日融けた氷盤は大人が乗っても再び大丈夫な厚さになった。
 こんな日は自宅室内の方が寒く感じる。炬燵に潜っていても禿げ頭が寒い。せっせと薬を塗った事でようやく癒えた耳の霜焼けが再発し始め耳たぶが固くなってきた。またせっせと薬を塗らねばならない。

 それはともかく、この時期は氷目当ての来客が増える。先日は顔見知りの母子2組が早朝からフイールドに入り帰るところで出くわした。この寒さを当て込んでおチビちゃんと前の日に仕掛けをして置いたのだそうな。
 持っていたバケツを掲げるので覗くと氷の中に枯葉や木の実が閉じ込められている。台所の冷凍庫内に置いても出来る遊びだが「おいた」の方が圧倒的に楽しいし健康的である。ママも大変だなあが実感。

 先日、林内整備中に手ごろな根っ子を見つけたから池の沈木に使用と取りに入った帰り道、泥水池にNPOの活動で母子グループが入っていた。お目当ては氷なのだが、下に降り林道から見ていても氷盤に乗る親もいなければ乗せようとする親もいない。おチビちゃんも手は出すものの足までは出さない。総じて遊び方もおとなしくなっている。

 何時も思うのだが全員アウトドアグッツで身を包んでいる。お洒落と言えばお洒落なのだろうが、車をおりて数分の距離での活動である。小生の少年期は何時もお下がりで身を包んでいる着た切り雀だった。「雀百まで踊り忘れず」の諺通り、作業着は繕いつつ着ている。周りを見ても小生くらいだと認識はしているが捨てられない。
 まあ、普段現金収入などない米作農家ではそれが普通であったものの、豊かになったと思える一方で金が無ければその日から窮し自給自足さえ断たれた今の社会ははたして豊かなのだろうかとも思う。
 今、寝室PC周りは3℃だ。子ども時代、吹雪の夜は朝起きれば戸の隙間から雪が枕元まで入っている様な農家の作り、縁側を挟んでも座敷のガラスは氷の結晶で花盛りの日々だったから、室内3℃でも驚かないけれど、さすがに冷たく指が固まる。ひざ掛けを下半身に巻き半纏を羽織ればしのげるが手袋していてはキーは打てない。

 写真を眺めていて気が付いた。池に日差しが戻っている。お日様は春に向かって駆け足していると思うと嬉しい気分だ。郷里雪国の春は川明け、底雪崩、雪道に滲みてきた泥水で知った。凍み渡りを利用して猫柳を採りに行くのも少年期早春の楽しみだった。  
     
                    

泥縄式にもう二台

2018-01-27 | 何よりの楽しみ
 イベント用に追加の「泳ぐ魚」3体が完成し少しばかり余裕が出来た。そこで思い切って人気の「トーマス」も投入する事にした。ホントに我が日々は手当たり次第泥縄式である。トーマス号は蒸気式だ。

 「機関車トーマス」の制作は部品点数だけでも40点を超える。組み上げるだけでもうんざりする手間なのだが塗装も負けてはいない。機関車そのものの色分けが細かいから一色塗装するたびにマスキングテープで区切り塗装し剥がして、またマスキングする事の繰り返しだ。

 正面の顔の部分は平面では味が無いから彫刻して立体的にするのだが、夕食後の夜なべ仕事で作る羽目になった。「爺さんが夜なべしてトーマス彫ってくれた」なんて歌ってくれる環境は無いから爺さんなのか自慰さんなのかよくわからん爺我自賛するだけである。まあ、独りよがりでの制作加工だから当たらずとも遠からずであろう。

 制作過程も折々に撮影する予定だったのだが、そういう余裕は一切なしで没頭しないと間に合わない時計の早さだ。機関車本体に荷台も連結したかったのだけれど今回はギブアップせねば地獄落ちになってしまいかねないから2台で完全終了とした。
 少ない後ろ髪を引かれつつ、それでもようやく完成をみたのがこの日の午後2時頃。少しは自ら慰撫せねばと近くの温泉に出向く。沸かし湯だが硫黄泉で気に入っている。500円払って1時間、谷間に風花の舞うのを眺めつつ爺さん同士の四方山話で少しは疲れがとれた気分だ。

             風花や白毛飛ぶよな裸木の山
             裸木しなる我は湯浸し吐息漏れ

1月定例会

2018-01-26 | 今日は真面目に
 2018/01/21(日)9:30~13:30

 会員 9名
 体験 2名(M環境財団・新旧担当者)
 活動 徐竹作業・ヒラタケ菌駒接種

 助成金を頂いていた財団担当者が交代するとの事で最終年度の挨拶を兼ねフイールド体験に見えた。作業はいつもと変わらず孟宗竹の除伐だったが、短い体験時間でこれだけでは寂しい。
 12月に伐採処理しておいたエノキにヒラタケの駒打ちも用意した。今までのヒラタケ菌接種はオガクズに糠を混ぜた物に菌を練り加えサンドしたやり方だけだったから駒での接種は初めてである。ホダ材は小さくせず大振りで使用した。適切かどうか判断が出来ないもののうまくいけば秋に発生するだろう。

 体験2名   現場の尾根筋   菌駒打ち

 「泳ぐ魚」追加製作

2018-01-25 | 今日は真面目に
 例年、寒の内に行われる林業・木工関係のイベント。今年も実施されるので間借りさせてもらう予定だ。
 木製玩具を出品するのだが昨年11月のフイールドイベントは中止になり制作した玩具はそっくり残ったものの、家に置く場所もないから施設と親の会へ半分以上を譲ってしまった。今回の間借りは二尺三尺ほどの台の上だけだから数は置けないけれど手持ちの数では寂しい。そこで「泳ぐ魚」3体を追加することにした。

 時間がないから加工しやすさを優先し古材の桐板を使った。製材されて20年は経過したと思われる板で表面は風化し強度も落ちる。からくり人形の胴体に利用するつもりで保存していたのだが作業効率を優先した。
 やはり古材は古材なりの弱点が露出、ヒレなどの突起部分は欠けるし、ドリルを入れれば周囲の繊維まで崩れてしまう。それでもなだめすかし接着しながら形が出来た。

 架台制作は経験済みなので手際よく進められたものの、丸のこ盤、ボール盤、糸鋸盤、木工旋盤と、取っ換え引っ返して作るので忙しい。
 この日、気温16度の予報だったから「この日しかない」とフイールドには出かけず、朝食後から庭の日向での作業となった。風もない一日だったから屋外工作出来たものの、内玄関での作業になっていたら粉塵まみれ間違いなしだったろう。
 こういう「根を詰める」作業をすると自覚しなくても疲労するのだろうか、夜間に起きたのは未明になってからの1回だけだ。
 高齢者の夜間頻尿は必ずしも泌尿器の理由だけではないのが感じられた。そう、もっと動きなさい、死ぬまで働きなさい…。そんなこと言われなくても貧乏暇なしなのだが、日常的な実態ではやっぱり老化現象もあるか…。

 顔を作る     3体完成
 製作時間が無かったから加工性優先で桐の古材を使ったのだが、加工性は良かったものの材の劣化が顕著で、表面の染み変色は取りきれなかった。表面塗装を施すと塗装面の摩擦抵抗が上がりうまく動かなくなる。いつも通り荏胡麻油仕上げを施したのだが、かえって染みが目立ってしまった。これで着色し染みを隠さなければならない事が判明しオイルスティンを塗った。
 売り場に紺色や赤系のオイルスティンはなく不承不承自宅にあった「マホガニー色」を流用する。小生的には魚体とマホガニー色はしっくりしなかったけれど今回は出来栄え不満足でも並べる。

 何とか気に入った色彩を出そうと奮闘努力した結果、古色蒼然の風合いが出てきた。これはこれで「まあ、いいか…」風の仕上がり。この間、食事が孤食早膳であったのはいつも通りの顛末…。

平瀬とプールに補修する

2018-01-24 | 水辺環境の保全
 水路の補修第二幕、更に上の部分に着手した。下流部ほどの荒れは見られないけれど経年劣化で手入れが必要となった。段差工を施した部分は流出し、このまま放置すれば浸食が一層進んでしまう。

 この流路から沢の流水がまとまって流下するから出水時の水量は急速に増えて、管径50㎝でも排水できなく通路へ溢水してしまう程になる。通路の下を通した管が原因で水が溢れる事は、その上部の水流を弱める作用もあっただろうから、この管の上下で浸食状況が異なる事は納得できるのだ。
 とは言え放置は出来ないので段差工三段の算段をし設えた。流路の保全のためにはあと二段必要なのだがチェーンソーの切れ味が悪くなってしまい強制終了とした。刃物の切れ味が落ちるのが一番のストレスになる。

 それでも三段の段差工で流路の幅も広がり平瀬となり水溜りも出来た。水生生物には穏やかな流れと渇水時にプールとなる環境が必要で、今回ようやく回復させることが出来た。降雨出水時は大量のドカ水となるから多くは流されるのだろうが、それでもV字浸食された流路より平瀬の方が生活環境も生存率も高くなると思っている。
 まあ、小生の様な下々はV字進出も無いから人生平瀬の低空飛行で落水寸前、生存率は下がる一方…。

 流出寸前 ➡  補修終わり      補修上流部を見る

           杭打てば第九の如しハモる腰  ハア…

ヤマユリの移植

2018-01-23 | 小父のお隣さん
 小さく乱立     分球し小さい

 庭に植えた採種用のヤマユリ、数年間は採種出来たのだが何時の間にか背丈も花数も小さくなり茎の数だけ増えてしまい遂に開花しても結実しなくなった。
 「花は咲けどもヤマユリの実のひとつだに無きぞ哀しき」なんて「なーるほど!」と手を打っては居れない状況になったのだ。花は各茎に一つだけの矮性種みたいになって異常事態なのである。

 ウイルス感染症かとも思ったりもするが「分球して小さくなっている」のは間違いないから移植して様子を見る事にした。食用の鬼百合を郷里で栽培していた頃、連作を嫌い植えつける畑を移動していたから「嫌地現象」もあるのかとも思う。
 しかしながら野生のヤマユリはどうなのだろうか…。播種し、ようやく開花までになっても直後には消えてしまう状況があるから経年変化は確認できていないのだ。

 なんとか開花採種までこぎつけ遺伝子を撒き続けないとフイールドの種は絶滅する。まあ、提灯に釣り鐘、灯篭に斧、イタチの最後っ屁、みたいな事とは十分承知であるけれど、ゲーム等に興じる仲間になれない小生では他にやる事が無く、その本質は、施設に移植しても適応できない野生種に間違いない。
 植え付けはカブト虫の養殖槽から残渣物を混入した床に20㎝程の間隔で植えた。休眠中だし寒の内と言う事もあるから表土の上にも残渣物を敷き詰めて終了。球根は分球し小さくても開花していたのも多いので回復し採種できる可能性はまだある。小生の採種可能性は全く無い…。

降雨後の確認

2018-01-22 | 水辺環境の保全
 流路の補修を済ませた夜、朝までに50mmの降雨があった。9時近くまでパラパラ雨が残っていたしフイールドはスリップしやすいから「出かけない」心算だったのだが、出水しているのは間違いなく施工部の適応を判断できる機会でもあったし昼近くになって確認に出向く。

 最上部のU字溝部は当然だが滑らかな流れ、滝壺部は流されてきた葉などが圧縮され水位は上昇している。これで落ち込み部の洗掘は多少とも防げる。
 大きくえぐられたき曲がり角は大石小石を敷き詰めた事で堤に当たる水流は無い。ここも狙い通りの出来栄えだ。下流部に施した段差工と玉石敷設部も水流が集中する事無く広がって流れていたしプールも出来ている。まあ、おおむね爺我自賛の合格点だ。

 水流緩和で浸食を遅らせるのも大切な事なのだが、小さくてもプールが維持される事が水生生物には何より重要であるだろうと考えているから、このために作業していると言っても良いくらいである。
 凍結期なので畦や堤の保全作業は適しないものの、徐竹作業より水辺の保全が優先されるから、次はこの作業した上流部と水源地の谷止工が控えている。

 寒い時期は水流に立ちこみ作業、暑い時期は炎天下での刈り払い作業と、まあ、「日々是好日」良く出来ております…。

 滝壺部      曲がり角     段差工直線部

おーさむ、こさむ 2

2018-01-21 | 合混で闘作すれば
妄想浮かべば深夜に寝れぬ
           定型文で朝ぼらけ ハアコリャコリャ       眠れぬ森の美爺

ボケに近いか未明の目覚め
           狭霧立つよな五時霧中 ハアコリャコリャ     トロルお爺

トローリ融け行く明晰頭脳
           春じゃ雪解け水浸し ハアコリャコリャ      米麹黄身丸

評議会怪三段飾り
       理事が上役腰砕け ハアコリャコリャ           木偶の坊

紙面疎歌だし三昧ダウト
         フェークニュースで七ならべ ハアコリャコリャ    吐乱夫

似た物同士の坊ちゃま遊び
         危ない二人でオンリーワン ハアコリャコリャ     冬牡丹

信頼できぬが他に人いない?
           日出づお国は下げ続く ハアコリャコリャ     弥生姐さん

忘れてならぬ歴史や文化
          総括せぬのが我が伝統 ハアコリャコリャ      砂布巾

北と南だ言う奴あほう
          金と南の茶番劇 ハアコリャコリャ          利駿晋       

おーさむ、こさむ 1

2018-01-20 | 合混で闘作すれば
家の中でも出る鼻水に
        濡れたテッシュの再利用 ハアコリャコリャ        年金頼身

始華帝たらん一切一途
        秦は夏の真似華は秦の真似 ハアコリャコリャ      丸子幌

海陸天空我が地の続き
        行け行けシェアシェア派遣主義 ハアコリャコリャ    惨造胞子

白髪千丈領土は兆丈
         行ける所は我の国 ハアコリャコリャ           脱中乃

求心力はご破算頼り
         ダッチロールに酔いしれる ハアコリャコリャ      御土間閑人

果て無きイチャモン手のひら返し
         越での蛮行何故触れぬ ハアコリャコリャ       恨女

神儀でも無くみな明日利依徒
         ファジーシャドウの八卦酔い ハアコリャコリャ    仰司  

何処まで弾むロケットボーイ
         止まって分かる先の後 ハアコリャコリャ        薄泡      

U字溝の復旧

2018-01-19 | 水辺環境の保全
 流路のU字溝が昨季の短時間高雨量、いわゆるドカ降りで詰り溢れた水流で浸食が進み傾いてずれてしまった。このままでは流れの支障にもなるし詰まるのを促すだけの恰好になっているだけなので重い腰を上げた。

 人力ではびくともしない重量があって、牽引器を使わざるを得なかった。本体にロープを回せないから考えてクリッパーを使用してベルトを掛けた。思いのほかうまく動いてくれたのだが、動かす以上に労力を要したのが隙間を埋める石材である。見回しても下流部の河床浸食を防ぐために使ったから無いのである。
 仕方がないから法面に埋もれていた大石を掘りだして詰めた。これだけで汗ばんでしまう作業になった。この日、昼過ぎから降雨の予報だったから間に合うように急ぎもしたのだが、まあ、全てが泥縄式状態で、先んじて手を打てるには生まれ変わるしかないみたい…。

 牽引する ➡  クリッパー位置変えて ➡  復旧終了

      雨が来る来る人馬で動く越すに越されぬ歳の坂 ハアコリャコリャ

鮮やかな緑よ 明るい緑よ・・・

2018-01-18 | 性向有毒の翁なれば
 拠点でイベント用の玩具工作中、何気に栗の木を見上げた。葉は茶色に枯れていても全て落葉した訳でもなく寒々しい残り方を見せている。
 その中にひときわ明るい緑の点が見えた。「寒の最中に青虫でもあるまい。青葉でもあるまいに…」と不審に思い樹下に行った。見上げても親指大だくらいの情報しか得られなく脚立を出し近づいてみた。

 半分は葉の陰だったものの全貌が現れヤママユガの繭だと分かった。小生的には、この中で蛹が越冬しているとばかり思っていたのだが、調べてみると秋に成虫となり卵の状態で越冬するのだとかと書いてある。
 同じ黄緑色でも俵型も見られるが名前が出てこない。これはカマス型で、小生の美的感覚ではこちらの方が好みである。理解できないのは、既に必要のない繭が鮮やかな色彩を保っている事で、この糸で織物を作れたら染色せずとも素晴らしい。市販されている黄金色の絹織物はこの手なのか家蚕種なのかどうか、既に記憶から消えている。

 童謡だったか唱歌になるのか冒頭の一番だけ歌えたが最後までは無理で記憶が蘇えらない。このような歌は、教育現場でも日常でも歌ったり耳にする機会はとうに消えている…。
 四季の移ろいや日々の想いや情景を歌わなくなった現代社会、感覚や情感でさえ共有出来るものも少なくなり「これで良いのか日本」であって、人手不足で中小企業が消えていく事と重なる。あちこちが虫食い状態で国の将来は衰退一直線だろう。

 写真の繭の様に色鮮やかで新鮮そうでも中身が無い。まあ、少子高齢化社会だって小生が青年の頃に予想されていた事態で、未だに手を打てない。税金泥棒と言っても構わないだろうが政の全てが「乞食のお粥」で「税金泥棒」と投げ付けたところで君子が携わらない職業なので「蛙の面に小便」が落ちである。

 小生の苦々しく腸が煮えくり返る体験だったのだが、5カ月後に定年退職を迎える11月、施設で二か所あるトイレの片方の主汚水管が地中で割れ砂礫が入り込み使用不能となった。早急な修理が必要だったのに役所は「100万円以上の工事は当方で行う契約で補正予算が通る年度末以降まで修理できない」の返答だった。
 「施設側で費用を捻出するから修繕させてください」の要望も聞き入れられず、そんな中、正月明けノロウイルスが持ち込まれ、トイレのない棟から一カ所だけのトイレ経路の利用者に散発的に発生し続けた。
 小生は50日間に及ぶ連日、午前と午後に廊下・手すり・便器の拭き掃除を続けるのが日課となったのだが、この時期になると思い出される…。
 監査や調査など、折に触れて「受益者や利用者のために」とチェックされ指導される立場だったけれど「建前」の本質を痛く身に染みさせられた体験だった。何回もあった鳴り物入りでの「グランドデザイン」もこの手だったし総じて役所と上部組織のかかわりと心証はこれに尽きる。

                             

大石ゴロリンに続く水路の改修

2018-01-17 | 水辺環境の保全
 駐車場脇の水路、浸食防止に大石を並べたが不十分だ。既に昔の護岸丸太は腐食し流失。これにより河床の大石を避けた水流で斜面が大きくえぐられてしまった。
 この不定形となった河床を広く平らに成形し河床石の流失を防ぐために4段の段差工を施した。流路の幅も広げたから出水時の浸食は少しは抑えられるはずだ。

 河床に横たえる丸太は間伐して使用する心算だったが1日余分に費やしてしまう。新材を使わなばならない理由もないので腐食して流出した護岸丸太を流用した。外周部は腐食した腐食材でも芯材部は強度が残っている。水に浸かる部分では差支えないのだ。
 欲を言えば下流に2段、上流部に1段設置したいのだが、とりあえずはこれでしのげる。

 施工前 ➡  上流部から見る   下流部から見る