トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「翅端斑のあるマユタテアカネ」

2016-07-31 | 小父のお隣さん
 翅端に黒褐色斑のあるノシメトンボやリスアカネは、それだけで好きなトンボで、この日も水見回り中に翅端斑のあるトンボを見つけた。「ようやく出現したか…」と喜んだのも束の間、何となく違う。とりあえず背後から撮影して顔面の見える位置に移動した。
 もう「アレレ・・・」の小父さんである。マユタテアカネではないか。マユタテの翅端斑は記憶にないから「絶対レア」と思いつつ「やさしいトンボ図鑑」を開いてみたらページに写真で載っていた。少々ガッカリ・・・。
               顔面の眉状斑を確認

遅い袋掛け

2016-07-31 | 今日は真面目に
 十年ぶり位か、リンゴに袋を掛けた。今季は毛虫に葉を食害される前に葉ダニの被害が広がってきたが樹下にはホトトギスやウマノスズクサ等の食草があって厭々ながら殺ダニ剤を散布したのだが、その折、果実の吸汁被害が例年より少ないから袋を掛ける気になったのである。既にこの時点で発想が逆さまなのは重々承知だ。たまには被害果でない林檎を食べてみたいと思っても罪ではない。
 とはいってもすべてのリンゴに袋を掛けたわけでなく、結実した当時に摘果をしているが、今回は被害果、未熟果、変形果などを適宜摘果して袋掛けを行い、袋を掛けない果実は吸汁用と冬鳥のデザートにする。
 摘果した国光は青りんごならぬ着色していてジャムにでもなるだろうと試食したのだが硬く味が薄い。樹下に放置し虫の食料にしても構わないけれど、とりあえずピクルスか砂糖煮でも作ってみる。
 この砂糖煮、片仮名が出てこない。調理本に掲載されているのは記憶しているが、本そのものが見当たらない。なんとも…である。
             思春期だ     袋掛け終了

ひょうたん池周辺

2016-07-30 | 今日は真面目に
 ひょうたん池付近の刈り払いを行う。池は満水で、ここも水際は猪がグチャグチャにしてしまった。雨水のみの池だし、まだ水溜りも無かったころに用意した池だから放棄しても良いのだけれど、モリアオガエルは産卵するしトンボも産卵する。問題は地盤にあってベントナイト二回も投与し漏水防止作業を行ったのだが2回目の成果は思わしくない。推定するに1回目は基盤層顕わな時なので効果あり、2回目は泥土が堆積した後なのでベントナイトの浸透が図れなかったのだろう。泥土を全て掘りだしてベントナイトの投与撹拌すれば初回の効果は期待できると思えるが…。
 さて話を本題に戻すと、ひょうたん池周辺の刈り払いが済むと見た目もすっきりした。隣接した林内も刈り払ったが、草本と言えど林内を刈り払うと突然空気が動き始める時が来る。これは作業者でなければ味わえない至福感なのである。
 こんな時、至福感だけでなく林床の草本と言えど空気が動く抵抗になっていると理解できるし、気体の空気さえ産毛みたいな草本に押し止められていたのかと寺田虎彦になってしまう。
 まあ嫌味になるが、カルチャーセンターや福祉センターなどに通わなくても学べることはいくらでもあるのだ。
      ➡           隣接林

色は匂いど散りぬるを

2016-07-30 | 感じるままの回り道
  初見時 ➡  成長し濃色に      通常色 
 
 7月21日にアップしたのだが庭のジャコウアゲハの幼虫にアメゴム色の体色が出現した。理由は不明だしアルビノと言えるほどの白化はしておらず、何せ初めての事態なので興味は羽化体がどんな色彩か…に尽きる。
 とはいうものの未だ一回も羽化を見ていないから、これらの個体は家の外壁のどこかで蛹化するにせよあきらめムードなのだ。
 さて、別の株に正常な幼虫がいたから比較のため再度アップする。「だからどうした…」と言われてもグーとも腹はならないけれど家の出入りで視線を送るたび「なんでだろう、なんでだろう」と脳内エコーで足が止まる。
 まあ、「休むに似たり…」の口であるが耄碌予備軍の小父さんだからこそ「不要の要」は大切なのである。

*眠れぬ夜

2016-07-29 | 小人閑居して憮然
     蚊の羽音空耳でもなし早や夜明け

     イライラと澄ます羽音に脈上がり

     イエカかな空耳かなと冴えし夜

     また蚊音眠れぬ深夜脈も聞く

     羽音のみ張り手一発ざまあみろ

作ってみなくちゃ分からない…事

2016-07-29 | 何よりの楽しみ
 木製玩具のアイデアが欲しくて図書館で借りた本に掲載されていた「泳ぐ魚」。動画サイトにも投稿者が自作した作品だろうかアップされている。動画を見ている限りでは魚が泳ぐ動きそのままに見えたからとりあえず作ってみた。
 確かに魚の泳ぎが表現されるし、この機構のポイントは摺動子の往復運動が方向を変える寸前でタイムラグを入れた事に在るのだろうと推定した。詰まるところ、この摺動子と往復運動を起こす内転歯車が動きの要だ。このスムーズな動きを調整するのに微妙な手間暇が必要だった。まあ、機構としては面白いのだが動きを出すだけなら動輪とピストンの機構だけで出来るだろうが小生の感想である。

 さて「作れば納得し、お終い」とならないのが小生の悪いところで応用問題で悩まされる事になった。これは持病みたいなものだから「お江戸の生まれよ!」なんて、あのお馬鹿さんの様に粋がってもしょうが無い魚沼産なのである。
 ああでもない、こうでもないと妄想数日、らちが開かないから「かも」とか「だろう…」の見込みだけで作ってみた。結果は「狙った動きは発生するが機構のスライド量が不足」と相成った。同じ機構を使い爬虫類風の這行運動を表現するには「ストロークを倍近く増やさねばならない」と言うのが結果だ。結果はともかくリンク機構を付加する事で動きは想定通りに現れた。
 ここから更に「病膏肓に入る」気配。摺動子と回転させる歯車の歯数を一枚増やしたら実現するか…。これではほぼ全体を改めて作らねばならなくなった。胸の中がモヤモヤして落ち着かない。
 
         「泳ぐ魚」コピー ➡  応用試作「這行するイモリ」

刈り払いは仮払いみたいなもの

2016-07-28 | 今日は真面目に
 ひょうたん池周辺の刈り払いを実施。ここもセイタカアワダチソウなどは身長近くまで、平均すれば太ももあたりまで草は成長している。刈り払う大半は大型アザミ類とヌスビトハギだ。ヌスビトハギは種子が稔らなければ不快ではないのだが繁殖力旺盛で他を圧倒する。大型アザミはタイアザミかどうか確認していないが葉のいたるところにある針が危険極まりなく子どもから大人まで顔面直撃されたら目も当てられない。
 どちらも席巻されては迷惑だし不愉快極まりない種類なので衰退を目的に刈り払うのだが一向に衰えは見せず、小生の方が年々歳々年を喰っていくばかりなのである。
 刈り払うと言っても公園や土手の芝刈り風とは異なり選択的刈り払いなのでビジョンに伴う判断力や動体視力も必要で、地勢や植生条件に依っても柔軟な環境創出力も必要だ。この点で人数さえそろえば片が付く作業とならないのが泣き所ではある。全草刈り払いされては元も子もなくなるし、刈り払ってもシーズン中何回繰り返す事になるやら。
 さて、ひょうたん池周囲の刈り払いだが水際は猪の掘り返しでヌタ場状態だ。ここも丸太の護岸を入れないと遠からず埋まってしまいそう…。
  作業前 ➡  作業後   隣接林内(見通せる)

飛行力学的命題

2016-07-28 | 花の下に長居
 シオヤアブかどうか、それはともかく交尾体を見て科学的探究心が湧いた。決して嫉妬心で行ったのではない事はお天道様に誓えるが、誓う程の事でもない。
 その探求心とは、写真の様に逆向きに交尾していて通常飛行が可能かどうかという飛行力学的命題の解が欲しかったのである。実験は至極簡単で追い立てれば確認できる。
 かくしてスタートさせたのだが難なく飛行して飛び去った。こんな事は実験するまでもなくフイールドにいれば稀にでも目に留まる状況であるから、分析すれば「暇つぶし」が解なのだろう。まあ、こんな記事も暇つぶしの内だと思われているに違いない。
 テレビを見ていたら言われた「その通り!」。

マタタビの定植

2016-07-27 | 今日は真面目に
 「マタタビ2鉢、必要ないか?」と電話で尋ねられ、即座に「いただきます」と言ってしまった節操にかける小生である。反省はしないが、ほどなく鉢植えが届いたからびっくりはした。
 「在来種」を心がけ植栽用の苗木など生産もしたが、一方では見本樹や蜜源植物などとして用意しておきたい植物もある。異論もあろうけれど里山とはいえ里地でもあって、教育的見地や生物保全上望ましい種類もあるのだ。
 マタタビは今では有用植物に分類されているかどうか知らないけれど、小生の子供時代にはまだ地域で一定の需要はあったのだ。それはともかく、10号鉢2鉢のマタタビは水切れさせたらしく落葉もある。翌日に植えつけしようと思ったものの、まだ陽は高いから手拭いを締めなおして植え付けた。
 ツルハシで穴を穿ちスコップで広げ砕土しておいたうえで植え付けをする。土を戻しただけでは活着する前に枯れ死してしまうから、お約束の水決めを行う。一株当たりバケツ3杯の水を運んで定植したが、この水遊び、泥んこ遊びは涼しくなかった…。かくして真夏日は続く。
            定植準備   定植終了

今日のトンボ「似て非なる…」

2016-07-27 | 感じるままの回り道
 トンボ池見回り中、ヤンマとシオカラトンボのファイトがあった。クロスジギンヤンマの産卵かと思って見物していたのだが、どうも様子が異なる。ミソハギに止まってしまうのだ。花との取り合わせ自体が珍しいから撮影したのだが、ケータイではこれが目いっぱいだった。
 帰宅して拡大してみると、やっぱり不鮮明だったが腹部の青い部分が目立つ。どうもメスには見えてこないのである。図鑑のメスと比較しても似たようには見えずオスに見える。
 先日、S先生の話の中に「要は慣れることで目利きが向上します」と言うアドバイスがあったけれど、保全活動の折々に楽しんでいるだけの小生にはハイレベルな到達点だ。
 まあ、近くで視認していてメスの判断、写真確認で「オスか?」では話にならないレベルとでもいうのだろうが、ここは伝家の宝刀「耄碌、耄碌」で乗り切ろう。春風駘蕩、殿下の呆蕩…。
 なんちゃって!。

拠点のヤマユリ開花

2016-07-26 | 小父のお隣さん
  拠点で夏草に埋もれつつヤマユリが開花した。杉やシラカシの樹下で木漏れ日も無いから小ぶりで花も1~2輪程度でヤマユリの大姿は無い。開花するようになって数年たつのだが移植しようかどうしようかと思いつつ草に埋もれさせたままにしている。30mほど離れた一角にヤマユリの育成場所を作り移植した時もあったのだが3年目までに全て盗掘されてしまった。
 今回の株は周辺で唯一今季開花株だから、目立たないように花弁を外し受粉させておく。結実したら生育適地に取り蒔きする予定である。盗掘者のために繁殖させているという気がしないでもないのだけれど、いつの世も臆面も無く富を掠め取っていく輩は存在するのだ。
 話は変わり冒頭の「木漏れ日」の組み合わせが馴染めない。小生的には「木漏れ陽」がしっくりする。「日溜り」もその類だ。まあ、抵抗しても無駄か…。

今日のトンボ「寄生されたハラビロトンボ」

2016-07-25 | 小父のお隣さん
 数多存在する生物と言えど生息環境下に出かけなければ出会えない訳で、トンボの撮影のほとんどが水見回り中に行われる。林内や原っぱ部での作業中にも撮影機会はあるものの林内だとオオアオイトトンボ程度で、原っぱ部の林縁ではたまにダビドサナエに出会えた。ところが今季はダビドサナエは全く視認していない。林相が大きく変化したから好まれなくなったのだろう。
 さて、今日のトンボはハラビロトンボに間違いない。特筆すべきは2点で、フイールド最初の個体である事と可哀想にアカダニ3匹に寄生されていた事である。アカダニの大きさは小生の身に比較すれば拳大に相当するだろう。
 初見のハラビロトンボがダニまみれではなんとも興ざめであるが、羽化途中で寄生されたのだとしか機会は考えられない。運の無いトンボだ…。
          腹側      背側
 

玉の汗ボロボロ

2016-07-25 | 今日は真面目に
 クヌギ斜面の下草刈りを実施。枝葉が覆うようになり草の成長は抑えられるようになったが刈り払いはまだまだ必要である。
 刈り払いたい植物は蔓草類とヌスビトハギ、両者ともしぶとく閉口するがここは忍従し続けるだけしかない。刈り残すのはヒヨドリソウやサルトリイバラなどでヒヨドリソウは日陰が多くなったから衰退してきたけれどアサギマダラ用に残してきた。
 現実的には刈り残した植物に望んだ生物が寄り付いている場面と遭遇は無いにしろ、まあ、気分なのである。
 薄曇りのこの日。湿度が高くて吊りズボンの動きが悪く足腰の操作性を悪くする。こんな面も大汗の一因だったのだろう。写真右端の枝にカブトムシ捕獲瓶がある。

初捕獲

2016-07-24 | 小父のお隣さん
 23日、ようやくトラップにカブトムシが入った。関係あるのかないのか、この日からフイールドで蝉の声を聞くことが出来た。
 アブラゼミ、クマゼミ、ニイニイゼミの三種である。ミンミンゼミやヒグラシは聞いていないが、ヒグラシは時間帯の関係もあろう。今夕19時ごろ自宅近くの山ではヒグラシが鳴いている。とすると未明から鳴き声で目覚める季節になったと言う事か…。
 今季はガビチョウのけたたましい鳴き声で起こされていたから、ヒグラシが参加してくれれば何よりだ。

素材が大事

2016-07-24 | 何よりの楽しみ
 蛇3種に続いて魚を作ってみる。アオダイショウやマムシの様に合わせ板組継ぎには出来なくツチノコと同じ一枚板からの切り出しになった。最初のサイズは180cm程度だったが可動範囲を広げる面取り中に破損してしまった。木目を見て大丈夫だろうと思って加工を始めたのだが、やはり素材として強度が足らず、遠視と乱視を合わせもつ小生の目利きは自覚する程よろしくないと言う事であろう。

 最適な木材と言っても入手出来るのは限られる。結局、入手しやすい彫刻板を二枚合わせで厚さを満たした。葉書サイズなので最初より小さめの150cmが最大寸法だ。この材を使ったのは合格で、ヒレを切り出すにしても彫刻刀が使いやすいし強度も十分だった。
 
 まあ、かの吐乱夫や「いち抜ぅけた」で火だるまにした祖国に背を向けたエリートお坊ちゃまの例を見るまでもなく「材を取る処なからん」のが目白押し大進出で、大衆迎合でなく基盤の大衆劣化が進んでいるように思えるから素材の良し悪しなど分かるはずもないか…。