トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

**温みは幸せ

2016-11-30 | 感じるままの回り道
 暖かき布団に臥せば溜息に今日の患い全て出るなり

 染みてくる感じつ背負う斜め日に至福を得たり山のまどろみ

 日向ぼこ肩で餌を待つアカネ見つ相見互いの極楽とんぼ

 かじかめばカップのお湯で温くだまる抱えてしばし波紋眺めつ

 もみじ手を頬に当てれば顔と顔近づきすぎて焦点あわぬ




棚田の補強 1

2016-11-29 | 水辺環境の保全
 棚田と泥水池間の法面を補強整えたのち、棚田の喫水線を補強するために孟宗竹を組み込んだ。構造的に畦から傾斜し堤を形成する上端面の横幅が無いので弱体なのである。そこを猪が掘り返すから一年も経つと畦は喫水線ギリギリとなり、出水し溢れてしまえば修復する気力も無くなってしまうほどの被害が想定される場所だ。

 そのため喫水線を破壊されないように、またかろうじて喫水線は守れるようにと孟宗竹を敷いた。本当は針葉樹材を間伐し敷設したいのだけれど18m分の丸太を運ぶ手間を惜しんで竹にした。5年程度の耐久性はあるから折を見つつ順次交換していけば良いだろう。
 この棚田は隣接グループに既得権がある場所なので控えめも大切なのである。この、しゃしゃり出てまでも保全行為を行う理由は「水域の上流部」である事に他ならない。上流部が破壊されれば下流部の泥水地やトンボ池は修復不可能となる程の被害は確実で、そうなると生態系の根幹を揺るがす事態になるが、再再生させるほどの労力は出ない。

 本日の作業は、不足に思えた法面の補強に、一輪車5杯分の土を加えた後、竹を伐りだしに山に入った。とりあえず必要な6m3本を据え、杭で固定し終了。畦の盛り土は田土でなく、法面の盛り土を採った場所から採土し使用する。翌日、基盤土を運び固め、その上に田土を盛り上げ高さを得ようと畦塗りを始めたのだが、予報より早い降雨で撤退。雨具はあるけれど合羽姿では不快な作業になる。

   杭打ち ➡  基盤土投入 ➡  途中で撤退

堤の補強 2

2016-11-28 | 今日は真面目に
 堤の補強2日目、夜半から降雨の予報だったので盛り土を急いだ。「雨降って地固まる」の諺のごとく、降雨で土が固められる訳でもないけれど、一端緩んで乾燥すれば固着はしっかりするだろう。そのうえ、叩き板で押し固めれば更に安定するはずだ。

 前回、一輪車15杯の土を運んでようやく半分、残りも15杯程度と見積もっていたものの、不十分ながら「まずまず」と思える盛り土に達するまでに更に17杯が必要だった。感覚的にはもう5杯程度運び込まなければスッキリしない状況にある。
 窪んでいた法面に盛り土を施したから斜面も整復され刈り払い時も楽になるし、イノシシの被害も抑えられることはないにしても肉厚になったことで崩壊までの時間は稼げる。

              前回   ➡    今回
 

11月定例会

2016-11-27 | 月例会
2016/11/20(日)9:30~13:00
 会員 11人
 活動 
 南側尾根侵入竹除伐:現地は1年ぶり位の作業か…。通路に沿ってひこばえの除去などを行ったが、小生は北側斜面の侵入竹除伐を実施する。除伐した竹材を5mほどに揃え下の林道まで運び、更に担いで二つ池の喫水線強化材として利用するためである。
 斜面作業の方が距離は圧倒的に近い。雨上がりなので湿度が高く、メガネが曇ってしまうのには閉口した。

 遊歩道として開けた尾根筋の徐竹を実施。前日の降雨で滴は落ちてくるし斜面は滑るしくたびれる

堤の補強 1

2016-11-26 | 今日は真面目に
 利用は管轄外で造成補修は小生、という何ともねじれた現場の作業に入った。造成当時から不満足だった堤の盛り土。当時の作業量では造成するだけで手いっぱいだったから痩せた堤を太らせる土を調達するところまで身体が回って行かなかった。
 猪の掘り返しで畦が痩せ低くなってきたから再度腰を上げたのは、採土する場所を思いついたからである。今までは棚田を合体させ必要が無くなった畦の土を用いるつもりだったが、これだと構造を変更する事になるから独断では出来ず、当初、断られた経過もあった。そこで思いついた解決策は尾根筋末端の段差を削って用土を得る、と言う事だった。事前に地表を覆っていた蔓や草株を刈り払い土をむき出しにしておいたから採土作業に着手できた。

 必要な用土の量が分からなかったが、この日一輪車で運んだ15台分で、ほぼ半分まで肉付けが出来たから、残りの部分も15車程度運べば完成するだろう。集水路への法面には土止めの段差工を施せたし、この肉付けが終われば弱点の一カ所は解消する。

  盛り土前 ➡  盛り土中

               採土開始   ➡   用土の半分量

うーん!ヒョウ柄の味…

2016-11-25 | 何よりの楽しみ
 拠点にあるフエイジョアの果実が熟した。放任状態で選定も施肥も行わないけれど、そこそこ結実する。
 「トロピカルフルーツだ!」といったところで栗やクワの実ほどの関心は示さない。小生も一個程度はかじってみるけれど多くは地上で土に還っていく。まあ、猪でさえ腹の足しにしないのだから無理もない。
 今季、大きめの果実ができたので拾い集めたものの会友は持って帰らないし、活動している母子グループも「勧められたから断り切れなく」受け取ったようなありさまだ。何か用途はないのだろうかと光頭をナデナデしつつ思案したらツルリッとお告げが滑り落ちたのだ。それは「そうだ京都に行こう!」ではなく「そうだ、調理をしよう!」だった。

 早速、台所で半割にし、スプーンで果肉をこそぎ取り500g確保、砂糖は半分の重さ250gで煮詰める。フエイジョアの味は独特というか癖があるので砂糖50%では多かった。ここは予想通りだ。
 仕上げに柚子果汁を入れ、ペクチンも添加したかったのだけれど在庫がなく調理終了。

 さて、お味はと言うと、砂糖は重量比で半分は多かった。食味は煮詰めたものの梨の芯のようなシャリシャリ感は残り、濃縮したリンゴジャムソーダと表現したら近い。好き嫌いは人によるだろうが小生には甘過ぎで、ライ麦パンで試食してみたが心斎橋付近のヒョウ柄の味で、ライオン柄の味にはならなかった…。

  果実 ➡  原材料 ➡  出来上がり

高く盛るほど低くなる

2016-11-25 | 感じるままの回り道
 二つ池中央部を閉じる畦が低く広がってしまった。いわずと知れた猪の仕業である。それでなくても湿った表土の部分は掘り返すのだが、池内の植物を鍬で引き上げ泥と一緒に積み上げたままにするから更に猪を呼び込み崩される。

 作業者も理解していると思うのだけれど85歳という年齢を考慮すれば指摘しにくいし、小生は除草に手を出すほどの余裕もないのだ。見るに見かねて補修に手を出す、というのがお決まりのパターンである。
 まあ、「お助けマン」というより「上流部の崩壊が泥水池の臨終」となるので、極めて利己的な動機と言えよう。それでもやらねば水辺環境の崩壊に直結する。これは防ぎたい。

哀穿カツラ

2016-11-24 | 感じるままの回り道
 何がそうさせるのか、ストーカー行為が絶えなく哀れになってきた。今春定植したカツラ3本、降雨の少なかった夏に落葉させてしまい、慌ててバケツで水を運んだ小生だが、枯れはしなかったものの葉数は復活しないままだ。
 そのカツラの周囲をイノシシがたびたび荒らす。根こそぎ抜き取られるのを防ぐためアセフェート粒剤を株周りに散布するのだが、臭いの消えた頃にやって来る「招かれざる客」そのものなのだ。他の苗木も定植直後はかような状況にあるのだがストーカー紛いが頻発するのはカツラだけである。
 まあ、猪と言えども吐乱夫がそうであったようにカツラかどうか気になるのだろうが、こっちは最初からカツラそのものなのであるからして、もうやめてほしい神経衰弱戦だ。

 馬鹿はほどほどにして、理由を考えてみるとカツラそのものが発する匂いにあるのではないかと思うようになってきた。カツラの落ち葉が濡れるとよい香りを発生させると聞いているが、小生はまだ体験していない香りで、嗅覚の鋭い猪だからこそ引き寄せられるのだろう…が小生のたどり着いた解である。

   ここも    こっちも    あっちも

**錦秋曼荼羅

2016-11-23 | 感じるままの回り道
  百名山踏破祝いてなお歩く恩師逝きたり装うアルプス

  小春日の山辺静かに大日は黄葉より出でて紅葉に沈む

  降り止まぬイチョウの下で御詠歌行お姿あらわ神木裸像

  南天のオリオン冴えし風の夜辛し悲しと虎落笛聞く

  寒夜なり膝っ子抱けば心の音耳に功徳のドックンドックン

ご無沙汰だった…

2016-11-22 | 小父のお隣さん
 何時みても奇怪、愉快    幼菌

 内心はそう思っているのだろうが紳士淑女たる会友は決して言葉には出さない。それは良いとしても小生が目にするのは久しぶりなのだ。恐らく昨年は見ていないような気もするし臭いも嗅いでいない。
 今季も臭いすら感じなかったのであるが侵入竹除伐と水辺の保全作業に使う竹稈を採るのを行った斜面で見つけた。本来はスッポンタケの写真より林床から現れたアカガエルの写真を撮りたかったのだがゴム手袋を外したり逃がしたりしている間に見失ってしまった。その過程のてんやわんやをしたお蔭で見つけたのだからウインウインだろう。

 暦は小雪、アマガエルは鳴いているしヤマキチョウもコノマチョウも飛翔している。それはともかく、スッポンタケの頭部の粘液が失われていた、と言う事は既に盛期を過ぎているのだが林道で臭気をキャッチできなかったのは嗅覚の衰退なのかどうか。昼食時、この臭気を「何か花のような」との感想もあったけれど、人はさまざまである事を実感した。小生は頭痛が起こる。

 ここ何年か水辺の保全作業に追い立てられ林内作業が減った事でキノコを見る機会も減ってしまった。キヌガサタケ、アカイカタケなど眺めたいキノコはあるのだけれど水辺に繋がれて居る限りはかなえられないのである。まあ、水辺作業で火の車なんて洒落にもならん。

**かこつけ軽語

2016-11-21 | 温故痴新
夢の逢いは苦しかりけり覚きてかき探れども身は戦地なり
   夢の逢いは苦しかりけり覚きてかき探れども手にも触れねば      大伴家持

かこつけは空しきものと知る時しいよいよますます悲しかりけれ
   世の中は空しきものと知る時しいよいよますます悲しかりけれ     大伴旅人

君が征き日長くなりぬ辺地たづね迎へか行かむ待ちも苦しき
   君が行き日長くなりぬ山たづね迎へか行かむ待ちにか待たむ     盤姫皇后

西の郷硝煙の立つ聞こえきて尋ね見すれば父母たたずみし
   東の野に炎の立つ見えてかへり見すれば月傾きぬ            柿本人麻呂

ご自宅の外まで聞こゆ妻子らの耳塞ぎたし夫を呼ぶ声
   大宮の内まで聞こゆ網引すと網子調ふる海人の呼び声         長忌寸意吉麻呂

怒号打つ討死出ても真白風不死の高音に嘘は降り積む
   田児の浦ゆうち出でて見れば真白にそ不尽の高嶺に雪は降りける  山部赤人

城兼ねも黄金の弾も幾選もまされる宝子のしかめ面
   銀も金も玉も何にせむにまされる宝子に及かめやも            山上憶良

      生還も心は朽ちて標的は脳裏で踊る生涯白洲場               トロル

里山の祭りで温まる

2016-11-20 | 感じるままの回り道
 先週の事、恒例の祭りが開催された。小さなイベントだから人出は5~600人程度で推移してきたのだが今年は極端に少なかった。イベント関係者の数が多かったようにさえ見えて、終了間際には関係者同士で販売品の売り買いをしていたような有様だ。
 祭りの世話役は「昨年の雨天中止」が響いたのではないかと推定していたが、今回は汗ばむような良い行楽日和だったから腑に落ちない。
 後日、同日にJA農業祭が各支部で一斉に開催されていた事が判前し、野菜高騰のおり、そちらに足が向いたのであろうとの考えが妥当だろう。

 小生は、いつも通りお子ちゃま相手の玩具を展示したのだが、相手のお子ちゃまがいない。展示品を購入希望のおばちゃま達もいたけれど「端材の玩具」としての見本でもあるので堪忍してもらった。まあ、祭りの賑わいより初冬の陽の有難さを実感していた一日になった。

泰平の眠りを妨げる漏水孔

2016-11-19 | 感じるままの回り道
 隣接地の流路の途中に漏水孔が現れた。流路を流れずショートカットになっているから結果的には水が逃げている訳でもないのだが放置すれば地下水路が広がってしまうからスコップを持っていき埋め戻した。
 水の流入孔は握りこぶしも入らない程度だったが掘り下げてみたら靴箱が収まる程の空洞が現れた。見た目より内実の程度が悪いのは毎度の事で、どこでも同じ、豊洲のがらんどうも先が見えない。 
 
 空洞の先へ先へと崩しながら踏み固め一件終了したのだが、この過程で冬眠中のカエルを掘りあててしまった。活動期に見るより腹部の膨らみが大きい。
 越冬のための脂肪なのか来春の卵なのか知る由もないけれど、幸いにもまだ動きは悪くなかったから窪みに置き枯草を被せた。土を被せるかどうか迷ったのだが結果としてカエルに任せる事にして帰る。
 泰平の眠りを妨げたのは上喜撰だったが、たい平の眠りを妨げるのは勿論おかあちゃんである、そして上機嫌なんちゃって…。まあ、どっちにせよ生き物はしかるべくして還る処に還り「2001年 宇宙の旅」冒頭のシーンを体験するのだろう。これはカエルの腹部を見ての連想だ。

    モソモソと出た       タゴかヤマアカか不明

集水路の補修 4(爺我自賛だ)

2016-11-18 | 今日は真面目に
  集水路上棚の法面の土留め工が終わった。正確には土を運び入れ整地まで行えば完了なのであるが、とりあえず大仕事は終わった。積年の恨み、でなくて積年の懸念事項だっただけに土留め工の雄姿?を眺め、ついついニヤニヤしてしまった。「余は満足じゃ!」そのものである。さらに言えば「美しい!」とすら感じてしまったから、さすがに危ない…。

 これを施したことで猪による破壊が収まるわけでもないけれど、降雨による表流水による浸食も含め、痛められるのを少しは先送りできるというものであろう。この段差工の上段から棚田の畔の肩まで盛り土をし肉厚にすれば棚田の構造破壊も先送りできるのだけれど土を採る場所がない。畔による区画を無くすれば用土が見込めるのだけれど管轄権のない場所なのでじれったい。

頭呆見聞録

2016-11-17 | 性向有毒の翁なれば
 民主主義自爆選挙にテロ投票          IS(iisa sinndemo)

 マーフィの法則通りまたもフイ           パラダイス

 枉れるを直に錯けば、すなわち民服さず   挑戦恨島

 惨獄同盟                          怪頭トラシュウチン  

 悲願爺様越えキチキチバンバン          坊ちゃま1

 民主主義結果にデモも民主主義          でも暗し

 塵民の塵民による神民のための政治      リンカーン

 壁に種あり小事に芽あり                因果応報
 
 商事は大事                         被爆国

 かまってかまってチキチキバンバン       坊ちゃま2

 こんな女に誰が下…                  斯様局