トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

**故郷は遠くにありて想うもの

2016-10-31 | 今はうたかた
八海山八つ峰(を)の白き朝なれば手を擦り仰ぐイスラムの蒼

はたけ草抜き続け行く兄の背に塩の地図浮く陸稲の中に

ムクドリの喧騒の巣懐かしき明治のボロ家代かわり消ゆ

八色原アケビやキノコ追い攻めつ秋グミ摘まむ原は街なり

魚野川流れは永久に変わらずも釣りし場所なく追いし野もなし

訪ぬればその小さきにただ立てりヤンマ蟹獲る社の沢は

堅香子の花の斜面は語り草わがふさ髪も永久に在らざり

同級生爺婆となり皺顔は郷里で活きた赤銅メダル

トンボ池の冬支度 2

2016-10-30 | 水辺環境の保全
 トンボ池2に引き続き本家のトンボ池の手入れを実施した。ここはカンガレイ、カサスゲ、ミソハギが増えてしまった。夏季の除草とは異なり水面を開け、産卵環境を整えるというより、席捲しやすい植物の排除と枯れてからの水質汚濁を回避するのが目的である。

 カンガレイの発芽1年目は数本の茎葉を伸ばすだけで可愛いのだが2年目となると成長抜群で秋には株回り30センチ以上にもなって引き抜くにはスコップでの掘り取りとなってしまう。カサスゲは地下茎で開放水面へ侵出していくが、この植物は侵出先端部を引き抜けば芋づる式に引き上げることができ、底が泥土であれば処理しやすい。

 ミソハギも開放水面に侵出傾向があって、水面から出ている茎は抜き取った。ただ、この植物は開花期には多くの昆虫を呼ぶので廃棄せず、池北側の水際線外に列植した。この付近は水深を浅くしてあり長く日射を受ける場所でもある。そのためヒキガエルの産卵水域になって、水温も上昇しやすいからオタマジャクシも群れる。これに魅かれて水際に踏み込む人が増え、毎年、踏圧被害が出る場所でもある。

 産卵期やオタマジャクシの期間ではミソハギが生垣になるほどの成長はないものの、今回植え付けた茎がツンツンしていれば多少は被害軽減になるかとの期待がある。観察したい側からすれば「嫌がらせ」そのものだろうけれど背に腹は代えられん…。
  南側 ➡  終了

                     北側 ➡  ミソハギ列植

今日のトンボ「オオアオイトトンボ」だったか…

2016-10-29 | 小父のお隣さん
 結実させ素性を確かめたいから除伐しないでいるクワの樹、通行に鬱陶しくなったので整姿剪定をした。集積場所で廃棄しようと一枝投げ込んだら飛翔体が出た。オオアオイトトンボだった。
 今季、作業で林内に入る機会が無く、見かけたのは数回程度である。晩期になれば日当りを求め日溜りでも見かける事があるけれど、まだ日陰の身で過ごしているみたいだ。
 トンボ池にマユミの若木があった頃は、多数のカップルが群がって枝に産卵をしていたが、現在というと水面に枝を伸ばしたマユミは無くなったので、産卵シーンは見ていない。翅を開いて止まるイトトンボはこの種しかいないのだが「オオ」が付いたか付かなかったか、いつも悩むトンボである。
                      両眼の乖離は驚くほどだ

北から来た来た、我が家にも

2016-10-28 | 小父のお隣さん
 1週間前位から早朝にジョウビタキの鳴き声を聞けるようになった。冬鳥だから南下してきたのだろうか、夏の生息地は知らないのである。ツグミも見かける頃なのだが今季は見ていない。思い返しても昨季は庭でツグミは見なかった。庭に来ても野良猫が増えた現状では、おちおち地上には降りれないと思える。それだけ野良猫の巡回が目に余るからだ。

 それはともかく、庭にアサギマダラがようやく姿を見せた。写真の個体は3頭目で、ようやく撮影機会があったと言う事に他ならない。フジバカマは数株あるが、吸蜜するのはおおむね同じ株に来る。フイールドではミゾソバで吸蜜していたのを見ているから、好みはあるにしても蜜源なら依るのだろうと推測する。視認したいのはマーキングもあるけれど小生は一回も遭遇していない。フイールドを訪れるH氏は福島でマーキングされた個体を撮影した。写真をインスタグラムとかに公開したら判明したのだそうで、まあ、小生の手には負えない世界で、私、見るだけの人なのだ。
 
 アサギマダラを見ていると至福感を覚える。阿呆がもっともらしく言い放っていた草など問題外で、手に入れようと思っても全てが相手次第で「おもてなし」万端怠らず準備していてもクサをくうのだから、そこが色恋の駆け引きに通じる面白さがある。余談だが庭に色鯉はいなくなって二枚貝に代わった。残念ながらサクラ貝では無い。
 産卵用に植えてあるキジョランの生育が思わしくないのだが、今回は牡蠣の化石層を砕いて施したから産卵株になるのは来期と期待しよう。

                   

突端部の刈り払い

2016-10-28 | 今日は真面目に
 高草地状態    ➡    低草地に戻した
 
 低草地で維持していたい突端の台地、8月終わりから9月末でも草勢は衰えを知らない。今季最終回の刈り払いも高草地状態になっていた。試みにススキの株を残しておいたのだが、これも勢いよく伸び株回りも大きくなった。結論としては「猪の安住圏になりかねない」ので刈り払ったのだが、来季萌芽する部分については抑制的に管理しよう。しっかりしたイネ科の若葉はバッタ類の好物でもあるので、生産力の高さからも食物連鎖の健全性を維持するには大事な種類であるだろう。

 どなたかが植えっぱなしで管理を人任せにしてきた柴栗は、根元に木屑が大量に出ていた。テッポウムシの侵入があるのは間違いないので、折をみて除伐する。採集するほどの栗の実でもなく、イノシシに食料を供給するだけの役割ではありがたくない。
 春には在来種のタンポポ広場が出現するが、一角にはスミレの群生もある。一頃より大幅に数も面積も減らしてしまったが、柴栗の除伐で日照も回復すれば再度復活の目途はあるだろう。

 たかだか「草刈り」と言っても考えたり対応したりせねばならない雑多で重要な事柄は多いもので、木っ端玩具ひとつ作るにしても「やってみなくちゃ分からない」無間地獄みたいなもの…。まあ、あの「惚けていたいが惚けられない」でなく「わかっちゃいるけど止められない」なのだ。ここで悟った事は「人生、惚けずともほとんど病気」の性分もあると言う事。

ウヒヒの一案、結果は年末…

2016-10-27 | 何よりの楽しみ
 三匹で越冬中のシロマダラを偶然発見したのが10数年前で、その日はケータイを持っていず元の状態に戻した。翌日、ケータイは胸元にあったが余計な仏心で再度覆いを剥ぎ取るのは可哀想だと撮影しなかった。これが苦節10年、後悔の発端になってしまった。

 毎年、越冬期になると「撮影すれば良かった」との悔しさが沸き上がる。紛れもなく千歳一隅の機会だったに違いない。そんな経過の中で「出会いが無ければ誘致してしまおう…」の蛇心、いいえ邪心が湧いてきたのだが実行できなかった。
 毎日が日曜日の御身分でも晩秋は冬に備えて結構忙しいのである。しかし今期は決着を付けるべく腰痛の腰を上げた。仰臥位で腰を上げる体操もしているが腰痛体操では決着がつかないままになる。
 
 猪の闊歩が激しいので若い頃ファンだった果歩さんの笑顔を思い浮かべながら、被害を受けにくい場所を2か所に絞り冬眠窟を設置するのである。初めて出会った冬眠の場所を参考に廃物利用で作ったのが写真の物で、入るかどうかは蛇しだいであるものの、小生的にはようやく気が晴れた。年末に覗いて見て冬眠していたら晩菜賛笑の爺我自讃となるであろう。
 「いい歳こいて…」なんて思わない訳でもないけれど「二度わらし」なればと黙認する。そしてしばらくはウヒヒが続く…。

  ポットケース内に、断熱シート、不織布、ビニール、土嚢袋などを積層しベニヤ板の屋根

今日のトンボ「不明種」

2016-10-27 | 小父のお隣さん
 トンボに限らず撮影したとしても大方は判別出来ないのが小生の現実で、身近な対象の内、トンボはダントツ分からない。「慣れですよ」とS先生はおっしゃるけれど、慣れるには作業の片手間では片手落ちで終わる。
 写真のトンボも今季見かける頻度が増えたトンボと思っていたのだが腹端を見ると青白色の部分が見えなかった。もうこれでアウトになった。まあ、あったところでアウトには変わらなかっただろうが、再検証できない部分は強がりで通す。このサイズ40mm程度だと視認し難く、まして低いところを低速で移動するから背景と紛れる。
 一旦、確認しても一瞬目をそらした時に移動されたら見失ってしまう事度々なのだ。付近の植物を揺らし追い立てて確認するなど馬鹿げたことも出来ないから「「閉店」となってしまった。光の角度で胸部の再現性が落ちているので、なおさら分かり難い。

「SLマン」トロル小父さん改造型

2016-10-26 | 何よりの楽しみ
 アンパンマンの「ドールハウス」を作ってみようと思い立ったものの、原作のパン工場では雰囲気が無い。市販のアンパンマンドールハウスもハウス自体の雰囲気は皆無だ。バイキン城はどうかと思ったもののドーム型では工作に難がある。公式ガイドブックをめくっていたら「SLマン」が目に留まった。これなら「機関車トーマス」制作の応用編で作れそうだ。

 設計図を描いてみたものの客車内にキャラクターを出し入れするのに幼児だと手を挟みそうで断念して、再度、描きなおしたのがトロッコ風の無蓋車タイプである。制作工程のてんやわんやは省略して完成品は写真の通りである。

 「アンパンマン」シリーズの中で「SLマン」を改造するのはジャムおじさんと相場が決まっているが、今回の改造はジャムおじさんでなくトロル小父さんによる改造だ。厳密に定義すれば著作権者の承諾なしに改造してしまったから「著作権侵害」の五文字も浮かぶのだけれど、この観点に立てば前作の「機関車トーマス」シリーズも同じ結論になる。
 それはともかく、爺我自賛しても良い程の手前味噌の評価で構わない出来映えである。まあ、この悶々、いいえ文々からして「病膏肓に入る」と言えるのだろうが、あえて言わせてもらえば「仲良し感満載」の感じは出たと思っている。
 まあ、「与えて安心、笑顔で遊べる」幼児向きの玩具は結構難しいものである、と言うのが実感だ。

               側面から         前方部

小池でもピリリと腰に来る

2016-10-25 | 水辺環境の保全
 フイールドではジョウビタキの鳴き声を聞くが姿はまだ見ていない。24日、自宅庭先で今季初見となった。今朝早朝、暗いうちから鳴き声がする。まだ警戒心を解いていないように聞こえる。

 さて来シーズンに備えての手入れ、泥水池2の冬支度を終えた。小池ながら水面が見えないほど全面カバーされてしまった。水面はキシュウスズメノヒエがほとんどで、池の傍をミソハギが繁茂した。このため畦を通ろうにも足元が分からず、猪の掘り返しで不整地状態になってしまったから始末が悪い。
 少年期のわらべ歌に「おたまたんこたんこ、火の傍危ない…」と言う歌いだしの履物を片方出して遊ぶ遊びをよくしたものだが、続きの歌詞は想いだせなくなっている。現実は「池の傍危ない」状況で、足元に気を使う畦になってしまった。
 それはともかくキシュウスズメノヒエを掻き取りミソハギを抜き取り移動させ一件落着した。泥と植物体を掻き集め引き上げ集積する作業は、さながら牛舎の糞尿にまみれた敷き藁を曳き出す作業と一緒だった。

 少年時代とはいえ、当時はぎっくり腰などの不安を抱えていなかったから「片付ければ終了」の単純さで、一掘り一曳きごとに腰に気を使う今とは別格の気楽さだったように思う。
  水面見えず ➡  除草終わり ➡  終了

何をおかずに新米を食べよう…

2016-10-25 | 何よりの楽しみ
 郷里の兄から新米が送られてきた。何を隠そう、真正魚沼産コシヒカリ自家生産米である。食べてみれば分かるのだが市販の同ブランド米よりは掛け値なしに美味しい。少年時代の記憶であるけれど、米の美味しさは田圃ごとに異なり、まして当時は等級だけで食味なんて価格に反映しない時代だったから「あの田圃の米は美味しいから出荷せず自家米にする」という農家はあったと言う話は聞いている。
 それはともかく、届いた新米の初食いは、それなりに気を使う。今までだと魚沼産のフキノトウをフキ味噌に仕立てておき、それで新米を頂いた様な感じだったが、出来れば郷里の食材で食べたいのである。

 今回、締めにフキ味噌を合わせたが、今までより手数を掛けてみた。ご飯は丼物に決め、ダイコンの葉を刻んで炒め、生姜とカツオの佃煮と合わせた物を乗せた。副食は山芋の醤油漬け、庭の国光最後の一個、焼き銀杏、味噌汁は油揚げと庭のミツバ汁、とまあ、書き出せば豪華に思われるが、実際は写真の様に質素なのである。
 骨太のかの人の様に「メザシと味噌汁」とはいかないまでも、新米だから多少の手数と贅沢をしてみたが、まあ、人様に披露する程の内容でない事くらいはまだ判断できている。それを披露するのだから、いわゆる「まだら」か…。そういえば今期もシロマダラと出合ったなあ。
 そう、小生シロマダラには執着心があり、現在、胸に一案持っていてウヒヒなのである。
         ダイコン葉と佃煮を合わせる ➡   新米いただきます

*秋の七草

2016-10-24 | 感じるままの回り道
       クズ言うなえんじ色あり桃もある

       ハギに似せヌスビトハギの御迷惑

       藤袴アサギマダラに白き峰

       オミナエシ原に一本ラムネ空

       尾花咲くカヤの鼠は午睡中

       ナデシコの種手のひらで擦りける

       つつましくキキョウ下向く派手花壇

ここまで侵出している…

2016-10-23 | 感じるままの回り道
 フィールドへの行き帰りにどうしても視線を送ってしまう道路の植え込みがある。「なんでまた、こんなところで、ここまで茂るか…」と思ってしまう情景なのだ。
 植込みの除草は初夏のころ町内会で行っていたから、そのあとに繁茂したアレチヌスビトハギである。すでに草丈は成人男性の背丈に迫り、もともとのツツジの植え込みを隠してしまっている。
 フイールドでも大繁殖中でここ10年ほどでいたるところに分布を広げてしまった。ひところ話題になったセイタカアワダチソウはすっかり鳴りを潜めて見つけるのに苦労する状態にまで沈静化しているが、この植物にはそういう性格はなさそうだ。
 刈り払うにしろ移動中にしろ、これからは「ひっつきむし」として大量に付着してくる。取り除くのも大変なのだが、中途半端だと洗濯槽の中でさらに大変になってしまう。いつの間にかベットをともにする油断のならない性質もあって、衰退させる妙案はないものだろうか。
            見事な繁殖繁茂ぶり    四連だからアレチヌスビトハギ

泥水地の冬支度

2016-10-23 | 水辺環境の保全
 泥水地1は池の中でも最大、それだけでなく再々再繁茂になるのだろうキシュウスズメノヒエを除草してからミソハギを移動させるという腰に不安の大仕事を決めてしまったのである。
 底の泥土が厚い池ではレーキや四本鍬で掻けば根ごと掻き集められる。集めるのも水中なので泥の中での移動があるにしろ楽な作業だ。ところが陸に上げ猪が掘り返しても影響のない場所に集積するとなると一苦労も二苦労もせなばならない。根茎に泥を抱え水もたっぷり含んだ塊は意外と重いのだ。

 次の作業のミソハギの移動は更に厄介だった。根張りが強くて基盤層まで入っている。スコップで浮かし鍬でユサユサと剥ぎ取りつつ小分けせねばならなかった。移動する理由は畦の両脇に繁茂し過ぎて水見回りや観察に支障があったからに他ならない。北側の崖地に沿って繁茂する限りは支障にならないし景観的にもよろしい。
 今回は根塊ごと水際に並べただけだが、来期の根付きや繁茂の具合で間引きを決める。郷里のミソハギは土手に一株、また一株とつつましい姿だったけれど、池での繁茂ぶりは倒れるほど徒長し倒れてなおかつ発根するという暴れる姿だった。
 
 印象を変えざるを得ないけれど花に集まる昆虫にとっては大歓迎だろうし、まあ、あっちを立てればこっちが立たないと言うところで、はい、立ちませんね…。
 馬鹿話はさておき、手入れの済んだ池は見た目にもすっきりした。水面が開くと三種類ほどのアカトンボのカップルが集まって来た。どこで見ているのか目ざといものである。
          除草終了  ➡   移動終了

「猪ハム」もどきである…

2016-10-22 | 何よりの楽しみ
 すぐ上の兄から猪の太腿1本を貰った。骨を外した重量は3.5㎏あり、1kgはフイールドで植物や鳥の事を教えて頂くH氏に分けた。残りは「ハム」にして食べようと決めたのだが、レシピは色々と有ったものの、自分なりにやってみた。ご馳走として提供する物でもないし、爺我自賛の手前味噌で構わないからである。「猪ハム」を見続けていたら「猪八戒」に見えてきた。老眼乱視だからしょうがないね・・・。

 1  肉重量3.5㎏ ➡  2  漬け込み7日、毎日揉んで裏返し
 大腿骨は切断しスープをとった。骨からこそぎ取った肉は固めだったので、通常の漬け込み材に味噌と乾燥糀、清酒を加えて漬ける。結果は食べるまで分からない。

 3  塩抜き3時間  ➡  4  75°で2時間
 塩抜き後の味見は美味間違いなしの印象、口の中に香りが溢れる。ハムのレシピでは燻煙後に茹でるとなっていたが「もどき」なので無視。湯温と肉中心部温を常時計測しながら加熱。ハムとチャーシューの間のような加工か…。店にネット無し、自宅に晒無しだったから肌着を裂いて包んだ。

 5  温乾30分  ➡ 6  燻煙150分
 一晩、冷蔵庫内で乾燥させ燻煙開始のセットを終えた時点で、温度計は台所、桜のチップは所在不明になっていた。燻煙は中止も考えたが肉の中央部必要加熱温度は前夜に確認している。燻煙温度が低くても問題ないだろうとスタートした。桜のチップは不明だったが、山桜の鉋屑を保存しておいたから利用した。温度計がないから庫内温度が分からない。結果として熱燻になったと思われるが「もどき」だから「まっ、いいか」。冷蔵庫での熟成があるから味見は翌朝…。

 7  熟成終わり  ➡   8  これでも小生的グルメの範疇
 一晩の冷蔵庫内熟成を終え早朝にカットしてみた。中心部まで火は通っていたものの、やはり過熱しすぎがアリアリで塩抜き後の美味しさは無し、まさしく「もどき」となっていた。大腿部は脂肪が少ないから肉の旨みは劣るのは仕方がないので、食べるときにマヨネーズをつけてみたのだが、ここはやはり胡椒とマスタードがベストだったか…。2.5キログラムの重量のうち、小生の手元には500グラムだけ残し、残りは普段、野菜などをいただく会友3人におすそ分けする。

 もてなす事ができないから、わが身を火に飛び込ませ「おもてなし」したウサギの真似など小生には無理で、猪に代わってもらった。生きるためとはいえ、山野で畜生道の限りを尽くし成敗された猪だが、これで生まれ変われるだろう。
 おん あみりた ていせい からうん、おん あみりた ていせい からうん、おん あみりた ていせい からうん

今日のトンボ「にじり寄るは早鐘の如し」

2016-10-22 | 小父のお隣さん
 帰宅前に日差しが快適だから泥水地に立ち寄った。その甲斐あって小生的には珍種のミヤマアカネに出会った。「翅の縁紋あたりにかけて褐色帯がある」のが小生の寄る辺だから軽薄と言えば軽薄である。秋の午後の日差しを受け竹杭の上で動かない。赤い体色、赤い縁紋を眺めていると「秋だなあ」の感が滲みだしてきた。

 少年期の愛唱歌、かのフォスターの名曲「老犬トレイ」だったか「この世の春、早やも過ぎて、黄昏る頃となれば…」なんてフレーズも出てきて、季節は秋だが人生も秋になってしまったのは間違いない現実である。ここで「しまった」なんて思っても「後悔先に立たず」なのだ。
 まあ、感傷は横に置いといて、「アカトンボ、赤い縁紋、翅の褐色帯」と三点セットが揃えば間違いなく小生のお気に入りなのである。名前はどうでも良い。このトンボ、普通にいる種なのだろうが何時も見られるという訳でもなく、いわば遠距離恋愛の相手に近いか…。
 
          マユタテとツーショット      にじり寄りはドキドキする