トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ヤマユリ結実

2014-11-30 | 小父のお隣さん
 拠点近くの林縁、小生が密かに楽しみにしているヤマユリが結実し鞘が割れてきた。種子が拡散しないうちに採集し播種する場所を選ばねばならない。
 ヤマユリもササユリも保護育成したきた成果だろう、一旦は多くの開花株が見られたのも束の間、また急激に減少してしまった。開花株を掘り取って持っていく山荒氏が増えたせいもある。拠点の育苗床など全滅してしまった。ここまで来るとフイールドでの播種育成など「盗ってください」と言わぬばかりの行為に思えてくる。
 先日、一度は盗掘されササユリ開花株を失った場所に実生苗が10数本育ったのを確認に行ったら跡形もなく持ち去られていた。一度現認されると毎回チェックされ根絶するまでやられるのが常だ。
 猪やシカが増え山が荒れるのと同様に、フイールドを整備し入りやすくしても山が荒れる。「里山保全活動」なんて言っても、実感するのは保全や恵みのベクトルより「山が荒らされる」ベクトルの方が大きい事だ。

*絶えぬ営み

2014-11-29 | 今日は真面目に

      ホトトギス餌にして虫は蛹なり

      ミゾソバを避けて猪掘る堤かな

      露まみれ飛べぬトンボは草の陰

      蜘蛛の巣や露玉綴り朝日映ゆ

      柿の葉は四季描きこんで土の上


捲土重来

2014-11-28 | 今日は真面目に
 試作段階では懸念通りの頓挫。仕切り直しで桂材で加工してみる事にした。厚板を切り出したまでは良かったが、もう一個分と欲を出したばかりに角の寸法が不足した材になってしまった。こんなところに貧乏性が出る。良く言えば「もったいない」で最初に味噌を付けてしまったのだ。
 とりあえず加工を始めて見たが、当然、モデルも設計図も無いぶっつけ本番の成り行き次第の取り組みで、「完成するかどうか」より「できるかどうか判らない」スタートである。まあ、いつも通りと言えばその通りなのだけれど…。
 今のところ「目途はついた」と思っているが、どうなるやら。

高さと密度に閉口する

2014-11-27 | 今日は真面目に
 アズマネザサを刈りはらって栗の木とヤマザクラの刈り出しを継続しているが、これがなかなか厄介だ。先般高さを計って5mあったが、今日の高いところは6m近かった。そのうえ密度が半端でない。
 親指より太いのが束ねたように密生しているから刈り払い機をブンブン回転させ迫ってもはかどる状況にないのだ。つる草や上部で入り組んだりしていて倒れてくれない。切断した竹は立ったままで再度の刈りこみの邪魔をする。
 2~3度往復させたらエンジンを止め曳き倒さなければならない。足元は倒したネザサの上だからスリップには十分用心せねばならないし、軽やかに足を運べる面でもなくはかどらないがもう少しの辛抱である。

資材購入

2014-11-26 | 感じるままの回り道

Photo_4  今年も助成金の交付があったので消耗品を主に資材調達が出来た。オイルや交換用の刃物が主な部材だが、これを会費で調達するとなると燃料費も出なくなる。交付金をもらうまでは燃料費や鋸の交換刃などは自分持ちだった。

 「怪我と弁当、自分持ち」といわれて社会人になった小生の世代としては「しょうが無い」と思いつつも、多少でも交付金が有ると無いとでは財政面への影響は大きい。領収書の提出は当然としても、昨年から購入品の写真も添付することになった。当たり前と言えば当たり前なのだけれど、年間100万円も「通信費」とやらで勝手放題使い切る議員の信義則はどうなっているのだろう・・・。


安全柵の設置

2014-11-26 | 今日は真面目に
 トレイルの両脇を整備し始めた場所の一部に崖が迫っているところがある。おチビちゃん達も利用するコースなので安全策をとらねばならない。
 たまたまアズマネザサの藪に埋もれていたテントの骨格と思われるL形鋼を転用することにした。110cmの長さに7本を杭に加工した。切断と面取りにジスクグラインダー、10φの穴あけに電動ドリルを使用する。10φの穴には虎ロープを通すのだ。
 孔は小さくして針金で止める手が容易なのだが、見栄えと針金の先端が危ないだろうから、これは採用しない。10φの穴だけでは虎ロープが通ってくれないから丸やすりで広げたが、短時間とは言え息が上がる作業になった。
 出来上がりを現地へ運び鉄ハンマーで打ち込んでロープを通し固定して終了。視認性を上げるために塗料をスプレーしたが量が足りず気持ちだけの塗装になってしまった。まあ、とりあえずでもこれで安心できる。

愛しのノバラ

2014-11-25 | 今日は真面目に
  春先に庭の整理で持ち込まれたサクランボ、仮植えしておいたのが枯れずに冬を迎えた。ひと夏見ていて、さすがに日照の悪い場所だったから駐車場の一角、沢との境に植えつけた。ここなら日当りは十分なのである。
 結実するようになっても人間様のお口には入らない環境だけれど、育てる楽しみまでは奪えまい。とは言うものの、苗木を植えたりした場所には猪様がご臨席なさる。早ければ即日、遅くとも数日の間にチェックされるのは必至なのだ。当然、苗木は抜かれ掘り返されるし、酷ければ齧られ折られる事もある。
 てな訳で、今回の植え場所は十分に掘り下げ広げ、しっかりと水決めをして落ち着かせ支柱も立てた。被害が及ばなければこれで十分なのであるが、閉口しきっている小生はもう一つのサービスをした。先般刈り払ったノイバラの枝をかき集め根元に敷いたのである。経験的にこうすると猪の掘り返しが減る。
 普段は厄介者のノバラだけれど、この時ばかりは「野ばら、野ばら、愛しの野ばら・・・」と歌が出るのを自覚すると「単純な生物である」と思わざるを得ない。

山芋は掘らない

2014-11-24 | 何よりの楽しみ
 小生、山芋は掘らない。タケノコも同様で、山菜等は採取しないのは「山荒氏では無い」とのささやかな依怙地なのである。そのうえ「山の幸」と言えるほどの量など無いとの自負もある。
 それでも神様はいて、時折おすそ分けを与えられる。今季も山芋2本が懐に入った。既に一本は「とろろ汁」で胃袋の中、写真の一本は煮物にした。食感も味も「どこかで食べたような・・・」とピンと来たのは「塩ゆで落花生」だ。食味も食感もよく似ている。
 それにしても、現在刈り払いしているアズマネザサの密集地、笹の頂部は山芋の蔓葉でいっぱいだ。掘る気は無いから刈り進むが、4~5mm径の蔓も多く見かける。
 山芋を頂いた会友にこの話をしたら「地下茎が凄くて・・」、だから残っているのである。納得!。でも、それは藪の周囲の話、内部に潜り込めるのはネズミくらいの竹密集度なのである。

*仮面醜道会

2014-11-24 | 性向有毒の翁なれば

  間違えた数字なおせば澄む世界      一発変換     
 あかんならゲームリセット禊ぎ済む     ゲーム脳
 これでもう説明責任糸コンコン         箱入り
 薄笑い職責団扇より軽し            人貧狡褐
 飾りもん妻が妻がの何人目          常套句悶式
 阿部一存                     菊池寛
 野合集散・節操託魔              八字熟語
 手を翻せば雲と作り手を覆せば雨
     紛紛たる軽薄 何ぞ数うるを須いん   唐・杜甫「貧交行」

今日のトンボ

2014-11-23 | 小父のお隣さん
   小雪も過ぎたが陽だまりにはトンボが見られる。トンボ池の周辺ではオオアオイトトンボとマユタテアカネが複数体確認出来た。
 オオアオイトトンボは連結飛行もしていたし水面に張り出したヤマハギの枝で産卵行動もあった。10月の頃観察した新設のトンボ池2は干上がっていて、その時産卵していたマユミの枝には一匹もいない。
 例年、最後まで見かけるのはマユタテアカネだけれど、オオアオイトトンボをこの時期に見るのは確か初めてだろう。

当然の帰結

2014-11-23 | 今日は真面目に
  約束はしなかったが自分自信の興味本位で古巣で欲しがっていた獅子頭と節分の鬼面を作り始めたものの懸念通りで頓挫した。
 もとより材料は現地調達、朽ちかかった桜の幹で鬼面、風倒木の杉の幹で獅子頭と試みたけれど、結果は当然至極「惨敗」である。
 桜材は硬くて加工しにくい。杉材は木目に沿って割れが入り彫刻困難で「頓挫」である。まあ、当初から分かっていた結果で、たまたま桂の厚板古材をもらったのだが「もったいない」と使えなかった。これで桂材で工作をする気になった、というより、それでなくては「ダメよーダメダメ」なのだった。分かってはいたけれど過ちを選ぶ。小生だって凡人だもの…。

南無阿弥陀仏、だけれど

2014-11-22 | 水辺環境の保全
 10月の6日、台風18号による崩壊で送水が止まってしまった泥水池の水。文字通り「命の水」が断たれてしまった。途中、何度か降雨があって干上がりは避けられていたのだが、その間の復旧作業も徒労に終わり池の底には水が無くなってきた。
 何年にも渡る湛水化への四苦八苦が実り、繁殖するトンボの種類も初観測の種類も増加してきたのだが、ついに「元の木阿弥」へまっさかさまである。メダカも全滅、やっと繁殖が確認されたホトケドジョウも泥の中とは言え、この冬は越せないだろう。
 返す返すも「残念無念」の思いだが、口に出すと「惨年無年」としか受け取れないその中で「やっておいて良かった!」と思える事がある。年明けから盛夏にかけ何度も拡幅を繰り返した沈砂池である。泥水池1~5は全て干上がったが、絞り水と林道の雨水が流れ込む沈砂池は水が切れていない。当初より「生物リザーブプール」として拡幅して来たのが役に立った。
 泥水池、トンボ池ともども干上がりが長期に及んでも、小さな沈砂池で多少の種類は生き残るだろうと僅かな期待がある。

**暑い夏だった…

2014-11-22 | 感じるままの回り道

 刈り払い大汗の後水シャワー床に敷きゴザ端寝極楽

 口渇く温き麦茶の塩味も甘露甘露と喉元鳴らす

 山帰りテレビ桟敷でニュースショーおぼろなりゆく音心地よし

 水風呂で身体冷やした猛暑日は座椅子倒してしばし夢ごち


とりあえず着手

2014-11-21 | 感じるままの回り道

Photo_5  先般、古巣に人形を借りに行った時「獅子舞いの獅子頭や節分の鬼面が欲しい」と言われた。「はい」なんて返事はしていないのだが材料調達ができそうなので、とりあえず着手してみる事にした。

 時間的には獅子頭が先なのだけれど、材料取りは鬼面が早い。廃棄され朽ち始めた桜の幹を切り出してみると面を彫るブロック程度は確保できそうだった。とりあえず青鬼、赤鬼の二面を予定して3ブロック取りだした。

 この幹から獅子頭を彫りだすのは体積が無い。風倒木となった杉材から切り出してみた。これは年輪が荒く気に入らないが費用をかけられないから致し方ない。そんな時、会友が古いけれど桂の板材を持ってきた。ブロックではないから箱の様に組み合わせて外見を作るしかないけれど、さてどうしようかと迷っている。


雲居に消えゆけば…

2014-11-20 | 温故痴新
  敷島の日本の国に人二人ありとし思はば何か嘆かむ   万葉集 作者不詳
  白露に風の吹きしく秋の野は貫きとめぬ玉ぞ散りける     古今集 文屋朝康
  健、死して友好を醸す                               トロル小父