トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

出鼻に一発

2012-07-31 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

Photo  水辺の造成も一段落して、ようやく林内作業に入ったと喜んだのも束の間、「蜂の一刺し」を浴びてしまった。

 「しまった!」なんて余裕は無く、「熱っ!」と感じた時には総てが終わっている。二番手、三番手の攻撃に遭わなかっただけでも幸運だったのだ。

 快適に刈り払い作業を始め、ものの10分も経たなかったから、出鼻を挫く先制の一刺しだ。まあ、結果的にイジメに加担となる先生の一指しより罪は無い。巣に気付かなかったのも地蜂だったから、刈り払っている地下に巣があった。体長15mmほどのクロスズメバチである。クロスズメバチは盲点になっていて、この被害体験がトップだ。

 「熱っ!」と感じたのも一瞬で、その後は赤点を残して腫れもしなかった。しかし、深夜になって「痒い痒い!」となり腫れも出てきた。1日経過したが赤く腫れて痒みが止まらない。こうなる前に薬を塗布しとけば良かったと思っても、後の祭りである。

               刈り払いやって味わう熱き夏


キンバイカ咲く

2012-07-31 | 小父のお隣さん

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 泥水池のキンバイカがようやく開花した。と言うより、開花に至った事でキンバイカと納得できたのだ。浮遊植物だから、若い葉は水面に浮く。図鑑や写真では、この状態の資料が無くて、開花した花と茎と葉だけだったから同一とは思えなかった。開花した茎の葉は細長いのに、浮かぶ葉は小判型で連想は無理だった。

 絶滅危惧種らしいのだが、その繁殖振りはすさまじい。開花した池では、コナギとともに3畳ほどの池を覆いつくしてしまった。これでは水辺の生物は大層迷惑する。他に水面の開いている池があるから緊急性は無いけれど、これほど繁茂するなら間引きも考えなければならなくなった。絶滅危惧種なのに…。


水稲の繊細さ

2012-07-30 | 今日は真面目に

Photo_2  棚田の掛け水落とし口付近の水稲の生育がよろしくない。当たり前の光景なのだが、この田の場合、上部の棚田からの落とし水で、落ちている水が通ってきた田んぼの生育はこれより良いのが不思議なのだ。

 用水が冷たければ、温める工夫をして生育不良を出さないように先人もやってきたけれど、この田の生育不良箇所は、水温だけではないのだろうか…。

 まあ、この田は隣のグループの管理田だから心配することも無いのだが、農家の生まれ育ちの小生は気になるのである。絶対、水に関係していると思うから見ずにはおれない。


シャシャンボの花

2012-07-30 | 小父のお隣さん

Photo_2  シャシャンボが開花していると教えてくれたのは、時折観察に来るH氏だ。わりあい珍しい樹種なのだそうで、それが駐車場至近にあった。

 ツツジ科なので、花はドウダンツツジのようにベル形をしていて、可愛い感じがする。何よりも熟した果実は食べられるとの事で、これが最大の楽しみ、関心事になってしまった。

 葉だけ見ると、ヒサカキに見えなくもないし、土地によってはサカキのような使い方をするという。

 作業主体だから個別の種類まで特定しない日々だけれど、名前を知れば「食べれる」効用もある…。


暑さで撤退

2012-07-29 | 今日は真面目に

Photo 今日も真夏日になった。炎天下の作業ではないと知りつつも、けりをつけるために畦の突き固めを行った。

 歩く部分は胴突きで、法面は叩き板で突き固めたのだが、程なく汗が吹き出てシャツも皮手袋もビッショリになった。たいした距離では無いのだが、息を整え水分補給を数回行ってようやく完成したが、「やったぜ!」も出てこない。

 沢の水で上半身を拭いて着替えたのだが、それでも汗は止まず、着替えたシャツも間を置かずビッショリのありさまだった。当然、これで撤退。

 家で冷たいシャワーを浴び、西瓜にかぶりついてようやく至福の時間を得る。


金糸瓜

2012-07-29 | 何よりの楽しみ

Photo  植栽地の一角に捨て作りとした金糸瓜が大きく育っている。直ぐ脇には猪の掘り返した跡があるが、金糸瓜には口を出していない。

 もともと無味に近い味わいだから食害しないのかどうか不明だけれど、捨て作りと思っていても被害を受ければ悔しい。この種子は、昨年兄が送ってくれた金糸瓜からの自家採種したものだ。

 ポットで発芽させ、5株ほど定植したのだが、2株はウリハムシで枯れ死した。のこった株は食害されつつ、うどん粉病を発生させつつ育った実は4個ある。八月の定例会で試食し採種できれば万歳である。


畦の撤去

2012-07-28 | 水辺環境の保全

Photo_4  二つの池の統合により大きくなった泥水地だが、東側の法面下に作ってあった手入れ用の畦道を撤去した。池のさらなる拡幅と言うより、中央部にある小島へ人を近づけさせたくないからだ。

 カルガモが営巣してくれるかどうかはカルガモ次第だけれど、ストレスになる条件は排除しておきたい。池の手入れは、畦から出来ることは僅かだし、逆に立ち入り易い事で荒らされる影響の方が大きかった。

 この暑さの作業だが、冷たいシャワーを浴び西瓜に食いつくと「チョー気持ちいい」。オリンピックで金メダルとは無縁でも、こんな気分にはなる。


**政を為すに得を盛ってす

2012-07-28 | 合混で闘作すれば

 口パク見ても 泳ぐを見ても

     撒き餌食べてた ヒラメ達 ハア コリャコリャ        記者皆嫌

 エサ喰うだけの ヒヨコの群れは 

     保温器求め ピーヨピヨ ハア コリャコリャ         永田養鶏

 わが身立て立場を立てて職まもる                 是出委員太

 弁明粛々世の川を渡る                       教育直語

 銭堂多いと鳩山を騙る                        無節僧

 最低でも党内                             酔心派

 その言を聴きてその行我は観る世における事こうと改む   好爺帖大悟


クロアゲハの吸水

2012-07-27 | 小父のお隣さん

 車を林道の日陰に駐車した。帰路にオーブンのような車内に入りたくないからだ。この場所は絞り水で年中湿っていて、夏の間はアゲハが吸水に来る場所でもある。昼を食べるのにバックドアを上げ、荷室に腰掛けて昼食を摂っていたらクロアゲハが舞い降りた。

 足元だし、咀嚼する以外、これといってする事など無いから2~3枚撮影した。小生が最初から、その場にいたためか警戒が緩い。翅を小刻みに震わせながら吸水し始めたが、落ち着くと翅の動きも止まる。ケータイではゆっくりとした動きでもブレて写るので、蝶の綺麗な写真は撮りにくい。左の尾状突起が失われていた。生き抜く苦労が垣間見える。

 食事を済ませ巡視から帰って来てもまだ吸水中だ。良く見ていると頻繁にオシッコをする。満腹にはならない訳だ。

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トンボ池の手入れ

2012-07-27 | 水辺環境の保全

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 午前四時半、ヒグラシの鳴く声で目が覚めた。初鳴きだ。室温は29度、連日の熱帯夜そして真夏日が続く。

 トンボ池のカンガレイが大きく育って水面を圧倒するようになった。ここまで繁殖力が強いとは思わなかった。春先に割り箸数本分程度の株が、現在はは50c㎡程に育った。

 周囲にスコップを押入れ、根株ごと取り除いたのだが、これが結構重たい。8株を水から引き上げるのに一苦労した。中央の島には葦が伸びてきたから除去したが、ついでに今までの枯れ草も持ち出した。

 というのも、腐食質の下にいるミミズを狙って猪が上陸したからだ。幸いにも植栽した宿根草に被害は無かったが、取り除いた地表には鼠かモグラの穴だらけだった。これでは敷き草が肥料になる前に植栽した植物が荒らされてしまう。

 現在、ミソハギとムラサキシキブが開花中だ。ヒヨドリバナ、フジバカマ、オミナエシはこれから開花するだろうが、腐葉土を作る場所として明けておいた中央部はヤマユリとササユリの球根を移植しようかと思っている。もともとがバタフライアイランドなのだから。


再開発すれば…

2012-07-26 | 今日は真面目に

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 忘れかけた頃、息抜きにブラッと来るH氏との立ち話の中で「近所の公園の泉水でカルガモが雛を孵した」とか「自宅前の寺の池でも」とか話しが出た。ここの泥水地にもつがいが訪れるけれど営巣はしない。その理由を考えて見ると、池が浅い、小島は築いてあるが畦から近すぎる事くらいしか思い浮かばない。人間より野生動物のほうを警戒しなければならないのだろう。

 そこで、今期は間に合わないが、来期の営巣を期待して池を統合し、水深を深く作りなおしてみた。不要になる畦を掘り取り、二つの池の高低差の関係で、畦を高くする必要が出来て、水底を掘り上げた土と共に積み上げた。

 視覚的には大きく広くなった感じがするが、カルガモにとってはどうなのだろうか。さて、自分はと言うと、やらなくても良い事に労力を費やす小父さんに見えるだろう。小生の再開発はもう出来ない。


コモリグモ

2012-07-26 | 小父のお隣さん

Photo_2  正確には、どう呼ぶのか知らないがコモリグモが寄って来た。卵嚢を抱えているのだが「蜘蛛って脚は10本?」と思う姿だ。どう数えても10本にみえる。

Photo_3  比較のためにハナグモを持ち出してみたのだが、これも10本に見えて、自分の常識が不安になった。

 図鑑で8本である事を確かめたが、先端の二本は触肢だった。「肢」がつくくらいだから、触角とは比べ物にならない機能があるのだろう。コモリグモは卵嚢を抱えるのに使っている。


季節外れは承知の上で

2012-07-25 | 何よりの楽しみ

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 散策路に崩れた土砂を取り除いたいたら葛の根が多く出てきた。一旦は捨てたものの、正真正銘の本葛湯を飲んでみたくなって、持ち帰っておいたのを処理した。

 おろし金で摩り下ろし始めたのだが、10分ほどで音を上げた。はかどらないのである。そこでゲンコツを持ち出し、庭の飛び石の上で叩いて、バケツですすぎ、絞ってを繰り返し、総てを絞りきった。灰汁が強いのかベージュの砕いた繊維は直ぐに褐色になる。

 冬場でなく成長期だから、根茎の澱粉は消費されているだろうとの予想が当たり、ザルで濾し、茶漉しで濾し、上澄みを捨て白い沈殿物を手に入れたのだが、大匙1杯分だった。もうやらない…。


赤と黒

2012-07-25 | 小父のお隣さん

Photo_3  フイールドに植え込むために養成していた苗をポットから取り出したら、根鉢の側面に見慣れない虫が潜んでいた。無視するわけにもいかないから撮影したのだが、名前は不明だ。

 突き落として全体の姿を明らかにすればよかったのだろうが、色彩に特徴があるから照合で判明すると思い込んでしまった。後部の赤と黒の縞模様はカメムシの仲間を連想させたのだが、写真で確認すると翅の様子も違うようだし、頭部の状態も不明だからお手上げだった。

 もう二度と出会う事は無いだろう。


シェルターを掘る

2012-07-24 | 水辺環境の保全

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Photo_3  梅雨明けとなり山からの水が減って泥水地の水量も減少気味である。それに加えて池の底からの漏水があるから拡幅した池の底が見えてきた。しかし、そのお陰で見えなかった漏水孔を確認できて埋める事が出来た。

 通常、干上がった場合に備えて用意しておくシェルターを作っておかなかったから、泥縄式であるけれど、拡幅した二箇所を掘り下げてシェルターを用意した。水面下にいる総ての生物が助かる訳ではないが、全く無いよりは全滅は防げるだろう。

 今日、ツクツクホーシが鳴いた。