トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

「綺麗にしましょう!」ではないんだけれど・・・

2025-03-07 | 小人閑居して憮然

 水量測定にフイールドに入ったのだが林道添いの袖群落が綺麗に刈り払われていた。同じ里山保全活動をしている団体なのだが「綺麗にしましょう」が合言葉の様でホントに綺麗さっぱりしてしまうのである。侵入竹伐採が主だった頃には被害は無かったのだが除竹が一段落してしまうと刈り払いに主活動が向いてしまい林床も丸坊主になってしまった。それぞれの活動目的や考え方があるから注文を付ける事はお互いに無いのだが孤爺としては「もう少し学んでほしい」と言うのが偽らざる感想なのである。

 写真の斜面と擁壁面にはハンショウヅルで覆われていて初夏には赤紫の釣り鐘の様な花を見せてくれていたのだ。それを楽しみに季節になると来るファンもいたのだが今期に開花は絶望となった。どうして選択的刈り払いが出来ないのか孤爺には理解できないのだが、それは孤爺の所属している会でも似たようなものだし、周辺で活動している団体の刈り取り方法を見ればほぼ、選択的刈り払いは行っていない坊主刈りばかりなのだ。里山保全活動や森作りで坊主刈りが主流なのは学びも教育も出来ていない現れだと思ってはいるけれど小灌木や細い竹や笹などは斜め切りしていく。確かに鉈や鎌で切り込むには袈裟切りが早くて容易なのはわかるけれど危険この上もない。そもそも環境教育など受けたことが無いのが孤爺の世代だし、その後の世代も「君子は政に携わらず」の構成員での政策下に於いては無理も無いのだろう。


降雨を切望!、三日月池干上がり寸前だ‼

2025-03-03 | 小人閑居して憮然

 雨が欲しいのにお湿りも無い。吐水量を増やしたいのだが取水升は150cmの砂礫層に埋もれたままでは強制排砂も取水升の手入れも不可能で吐水口からポンプで吸引しても空気抜き弁から空気が逆流するだけで水は来ないのだ。

 2月後半、既に三日月池西南端のクロスギギンヤンマの初期発生場所はお湿り程度になってしまった。3月2日、S先生等と見回った際には更に干上がりが進んで中央部の泥土はひび割れている。これだけで「今期のクロスギギンヤンマの消失甚大」のはずだがS先生は「以前調査した結果では、この程度でも湿り気があれば生きながらえている個体は多いはず…」との心証だった。3日月曜は降雨の予報なので降雨とは言わない豪雨を切望したい孤爺である。そうなると災の河原の砂礫掘りでせっかく探知出来た取水升掘り出し箇所がまた埋没する事になる。まあ人生、そうそう棚ボタや「ドジョウが二匹」なんてあるはずもなく「老手に花」なんて事はわが人生、全く持ってないのである・・・。それはともかく2日深夜から降雨の予報だが期待したい。

 ミミズに小便を掛けると降雨するのだったかチンチンが腫れるのだったか漠然とした記憶になってしまったが確かめる勇気もないなあ。

     

 ※3日未明より雨音が聞こえたものの「耳を澄ましてお聞きなさい ポトポトポットン」てな状況ではまとまった雨量は期待できそうも無いけれど、まだ一両日は降りそうだから底面が水域に戻っている事を期待しよう。三日月池は雨水頼みなので江の島の弁天様お願いいたします!。


危機は速攻でやって来る…

2025-02-25 | 小人閑居して憮然

 吐水量の測定に行ってきた。二次大寒波席巻中ではフイールドの最高気温は7℃程度で風もあるから肩の冷えを考えるとどうしても足踏みしてしまう。窓越しに空を見上げれば晴天・快晴・日本晴れなのにである。10時半を回った頃、暇つぶしの吐水量測定とニホンアカガエル卵塊数を把握したくて出かけたのだった。上着は作業用の物でなく綿入りの防寒着である。姥捨て山吐水口で吐水量を測定する前に直ぐ減水が進んでいる事を理解できた。前回の測定は13日で16ℓ/分だったのがこの日22日は13ℓ/分に落ちていたのだった。たかだか毎分3ℓ減と思う莫れ、1時間では180ℓ、24時間では4300ℓも減水しているのである。例えれば毎時間風呂桶1杯分減水してしまった事と言えるだろう。

13日毎分16ℓ ➡  22日毎分13ℓ 測定せずとも減水は明らかだ

 その減水の影響はさっそく泥水池最下流の4と5の池に現れて来た。泥水池5には注ぎ込む水が消え、泥水池4はわずかながら入ってくるのが見えるものの減水量は明らかだ。現状では泥水池1からトンボ池に分水している取水升に水位が下がり送水できておらず、トンボ池の卵塊を守るために泥水池2への堰の漏水を止めれば泥水池2,3,4,5は干あがってしまいかねない水量になったのである。さーて困った・・・結果は予測できない荒療治するしかないかあ。自棄の病んぱち、どうするか、どうしよう…⁉。あちらを立てればこちらが立たず。

 ハムレットなら「それが問題だ・・・」の場面だろうがそれはたかだか本人だけの問題でしかないが水域にはニホンアカガエルの卵塊が120あり、春を待つヤゴの数は想定できないのだ。せめてカエルは上陸まで育てたい、トンボは空中へ飛翔させたいが無理になってきた。三橋美智也の歌「男涙の子守歌」に挟みこまれた詩吟に「斯身飢ゆれば斯児育たず 此児棄てざれば斯身飢ゆ 捨つるが是か捨てざるが非か 人間の恩愛斯心に迷ふ」、そんな想いである。ナンチャッテ・・・。

     


吐水量は当然減少中・・・

2025-02-17 | 小人閑居して憮然

 先日、ニホンアカガエルの産卵数を数えるのに先立ち「ついでだから…」と吐水量の計測もした。測定値は16ℓ/毎分と出た。前夜に降雨があり取水地の流水量も多少は増したはずで「あわよくば伏流水も増加!」と「獲らぬ狸の皮算用」ではなく「触れぬ伏流水への横恋慕」で妄想逞しくしてみたものの伏流水は増すはずも無いのである。降雨で流量が増せば砂泥の粒子も多くなる。そんな伏流水が通れば砂礫の隙間は詰まっていくだけが道理であって常識でもあろう。まあ、てなもんや三度笠ならぬてなもんや三度計測したところで吐水量は増水していくはずもなく、三度目の正直も全く不変で揺らぎない確固たる数値だった。当ったりまえだの計量カップ・・・。で19日に担当課から排砂バルブの交換用の新品を持ってくる予定がある。

 この時にバルブ軸が折れて使えなくなったバルブと交換するけれど継手を外すから結果として送水管内の排砂作業にもなってしまうのだが、この陰圧下で砂礫間に更に泥土が詰まる可能性が発生する。送水管内と取水升の排砂になる結果だけとは考えられず恐ろしい。ましてや取水升の維持管理が出来ない今後では「砂礫を通過する伏流水が泥土で止まる」事態は目前だし、こんな折りに新品のバルブに交換しても「仏像作って魂入れず」なら良い方で、かの昔、イタリアの教会だったかで名画の修復を近所の婆さんに任せとんでもないキリスト画になってしまったニュースがあったが、おんなじになりかねないかも。

 とは言えまずは取水環境の確保なのだが孤爺にはどうする事も出来んわい。お釈迦様が言った「君よ嘆くなかれ証券御恩皆喰う」いいえ「照見御蘊皆空 度一切苦厄 孤爺よ 色不異空 空不異色」もう般若心経の世界じゃあで、孤爺の業は水域に多くの命を溢れさせて干上がらせる大罪を犯す事になった。。。来世はきっと干上がりにおびえる泥中のユスリカに生まれ変わるのだろうか・・・。世間はバレンタインデーだったと言うのに苦いビターチョコを自分買いしてお抹茶と共に噛みしめた孤爺であった。

       

 


取水堰掘り出し作業で認知しよう・・・

2025-02-13 | 小人閑居して憮然

 1月4日より痛い肩をかばいつつ痛くて使い難い右腕を騙し騙し使い続けて月末になりようやく取水堰上端面に到達できたのだが、取水升までは砂礫層が150cmある事が明白になった。其処だけ掘り出せば良いと言う物でも無く取水升上下の河床を掘り下げ安定化作業も行わなければならず、この規模になるともう孤爺の人力・尽力では不可能なのであった。そこで目標は「伏流水を出来るだけ長く得られるように」に変更して流路の保全に目標を定めたのである。流路の保全には増水時の蛇行し易い溢流をコントロールしつつ取水堰上を流路が逸れない様に制御せねばならない。導水堤は立枯れの大木を使う予定だけれど大寒波の影響で気温が低く、痛む肩を更に冷やしたくないので足踏み状態だ。

 その間に現在制作中の資料を「生物生産緑地の創出と終焉の概要」と変更して作り直す事にした。その最終ページに「伏流水による送水見込み」をグラフ化し、尚且つ取水堰の埋没状態もイラストで載せた。このイラストはエクセルで作り始めたのだが斜線の描き方が判らず、やむなく手書きで写真に撮って張り付けた。県内東西の横綱と比較した資料も掲載するが、こういう資料を行政担当部署に送ったところで「積読」が関の山、「何とか水源を維持し環境を守ろう」には繋がらないだろう事は骨身に滲みている。まあ、認知しようが覚地しようが最後のあがきでもあろう。


今日のエッ!品「またまた敗退・・・パン作り」

2025-02-11 | 小人閑居して憮然

 最強寒波様ご到着だから最低気温は氷点下、日中も7℃ほどでしかなかったこの日もフイールドに出かけるのは止めたのである。快晴の空模様であるから低温と言うだけで引きこもる理由にはならないけれど「冷えると右肩の疼痛が強まる」現状ではやむを得ない。とは言え散歩だとか縁台工作も「タブー」な状況であるから蟄居苫屋謹慎しているしかないのである。しかし「座してテレビ」もつまらない事おびただしい。そんな折、抗重力姿勢を出来るだけ長く維持するには台所に立つのが何より手っ取り早い。で、つまるところは「今日のお料理」となるのであった。

 先日、一晩掛けて「酵母の活性化」を済ませたものが冷蔵庫に入っている。これを使えば先般、膨らまなかったパン生地の敵討ちが可能となるのである。で、準備を開始したのが昨日の午後。生地作りは順調にいき酵母も「生き生き!」のはずなのに一次発酵で膨らみが悪い。低温すぎるかとヨーグルトメーカーに入れ35度を維持してみたものの変化なし。既に夕食後の時間帯なので乾燥させない様にしてキッチンに放置して就寝。さて、明けて今日の朝食後から再度、作り始める。三等分して伸ばし黒豆蒸し羊羹に巻き付けたのだ。

 一次発酵で膨張しない生地では二次発酵するまでも無いのは明白だけれど、一応ベンチタイムを取った。焼き加減はソーセージをくるんだロールパンに準じたのだが当然、膨らむはずも無しで煎餅風には辛うじてならなかったものの「チヂミ巻き」みたいなあり様である。焼き上がりを一口試食したのだが発酵しなかった事実は別にして中身の羊羹は旨い。そこで暇つぶしの一環として久しぶりに抹茶を味わう事にした。自前で立てて自ら楽しむ!、何と高尚で優雅な時間ではないか。知らない人が見れば「素敵!チュッ、チュッ!」と声を上げざるを得ない景色ではあるが、当人孤爺は苦い抹茶を巻き羊羹でほろ苦く味わいつつ韓流ユーモアドラマを見たのであった。日本のドラマは見たことが無いので比較は出来ないが、なかなか出来が良く苦笑いしつつタロージローの如く極寒の一日を生き延びたのであった。

 酵母が働かない理由は不明のままなのだが同じ包装分だったから駄目になっていた可能性が高い。今までのパン作りで膨らみ良好だったのは一回も無かったのだが、これは孤爺の現状に等しく通じるものがある。かような事態であるからして大和男らしく「パン作り」から撤退すべきか「特攻」すべきか考えねばならない事態ではあるけれど財布も何も膨らまないのは明白で膨らむのは着衣姿だけなのが正しい現実で酵母の神様の皮肉でもあろうか。ここまで嫌われて尚且つまだパン作りに励もうとする姿勢は酵母に対するストーカー行為になるのだろうか。菌類には嫌悪感は無く好意を持つ孤爺であるからして「ストーカー防止法」に抵触してしまうのだろうか…。それが問題だ。


*疼痛、深夜に会いに来る・・・

2025-02-07 | 小人閑居して憮然

            深夜便ニュースの度にトイレ便

            深夜便ひる番組は三分がゆ

            濃い中身昼こそ欲しい深夜便

            深夜金早朝は銀昼ごまめ

            耳にせばなお目は冴えし深夜便

            肩疼く深夜便聴きなお覚す

            丑三つやシルキーボイス耳に消ゆ

            歌姫と言えど人生流れ星

            


骨折り損!心はもっと折れる・・・

2025-01-26 | 小人閑居して憮然

 この日、大寒なのに暖かく穏やかな日になった。前日の作業は曇り空で作業を始めたらポツポツと落ちてきたのだ。シーツや包布を干したままなので大急ぎで帰ったから無駄もいいとこだった。この日は気合を入れなおし山側に添ってトレンチをする。もしかしたら透水壁や取水升のフイルターに当たるかもとの儚い希望はこの日も費えてしまったのである。探索棒に当たって探りの障害になる木質部、排除するために掘り始めたらことのほか長い流木だった。への字に曲っているがゆうに3mはあったのだ。その上、下側に枝が埋没しているようで上部だけを露出しても動きが悪い。この日はこの厄介者のせいで掘り上げは思ったほど進まない。

 牽引器があれば一発で引きずり出して蹴とばし三発くらいは見舞ったのだが孤老のご老体、肩の痛みに耐えかねての作業なのに足を痛めては万事休す、緑茶も急須、てなもんや三度笠。ツッツモッツと進まない作業なので妄想も著しくなる。孤老の傷心を埋めるものなどあるのかどうか、つらつら考えてみてもご馳走に魅力は無し、スイーツも麩菓子くらいでよろしい。まあ、遊興飲食娯楽など癒しにもならず、読書も睡眠導入剤代わりでは肩は冷えるし本を持つ腕は固定されたままだから肩や腕の痛みを増長させるだけだ。であるから図書館からの借り出しは数年ぶりで全面禁止にしている。

 で、テレサテンのCDを買ってみた。生誕70周年記念アルバムが出ているのだがスーパーのレジ前には置いてない。街に出かけるかネットで注文するか、まあ、とりあえずは傷心の孤爺をCD1枚で梃入れするのである。BGMにしながら聞きほれていると確かに「アジアの歌姫」と言える実力だけれど、音調が綺羅星の歌姫なのに何か哀しい。スターであっても心の深淵には寂しさや哀しさが満ち満ちていたように思えた。まあ、孤爺が流木一本で心を折ってしまうとは日本男児にあらざりき。頑張ろう!突き上げる空に…突きあがらない現実は痛いままである。フイールドのカラスさえ泣いてはくれなんだ・・・。


*内憂外患

2025-01-25 | 小人閑居して憮然

          今日は鍼外出懐炉夜湿布

          わび住まい温み感じし初日受く

          餅ひとつ無きぞ新年節痛し

          ああ疼く深夜動かす肩回り

          三角筋乳房の如く揉む深夜

          異常気症冬に笠雲ふじの嶺

          初春や冷報不二は吹き曝し

          不治の山大沢崩れや治山不可

          へたれ嶺樹海に迷う不二の人

          奢れ者久しからずや自滅なり


ちょっとぉー榾木伐採だってぇー⁉

2025-01-23 | 小人閑居して憮然

 拠点、道具小屋横に生えているカシワ1本、日当たり良好だし周囲に枝葉を展開するのに邪魔になる立ち木もないので伸び伸び育ったのだ。周囲にカシワの自然樹は見当たらないから大方、往時の地主さんが柏餅用に植えたのかも知れないのだが現在は周囲を日陰で覆うだけの存在になっており「伐採して!」との話はあったのだ。しかし孤爺にとっては格段急いで処理しなければならない対象でも無く、ましてや右腕が痛くて使い難い現状では災の河原の砂礫掘り以外にすべき作業など無いのである。

 そんな状況なのに代表から「伐採」の依頼が来た。他に男衆はおるけれど伐採の経験値は持ってはいない会の現状となった現在、斯様な作業は小生に回ってくるのである。まあ、よくよく経緯を思い出してみればむざむざ廃木にするのも資源としてもったいないから「榾木になるかもしれない…」と口を滑らせていたのは孤爺なのであった。そんな事があり年が明けての定例会時に榾木を作る活動となったのである。お偉い様達と異なり「秘書が、秘書が・・・」とか「記載漏れだから修正!」なんて習性の無い孤爺であれば泣く泣く砂礫掘りを先送りし、肩の痛みに耐えながら定例会前日に伐採する事にしたのだった。

 ところがである。伐採予定の朝、朝食が済んだ頃合いに代表からの電話で「定例会当日に皆の前で伐採してくれないか…⁉」との要望があった。喫緊の課題、災の河原の砂礫掘りを先送りしつつ痛い肩を抱え重心の変化が大きく難しい作業になる落葉樹の伐採をギャラリーの前で行って欲しい、なんて無理にもほどがある。三本の幹を持つカシワは一筋縄ではいかないし伐倒方向は重心方向には小屋やミカン樹があり避けなければならない。端的には「作業はどう展開するか成り行き次第」になりそうだし「枝掛かり」必至の環境ではギャラリーなんて危険なだけで役にも立たないのである。であるから断って予定通りの開始にする。

 まずは低い位置からねじれて伸びた幹を切除する。これは難なく出来たのだが残った二本は難物である。使いたい牽引器はバンビーノガーデンへ日当たりを良くするための伐採に貸し出しており手元にない。そこでに荷締め用の牽引器を代用したのだが牽引距離は1メートル余りだし使うロープは麻ロープで効きが悪いはずだ。でもこの環境で伐採するしかないので、ここも粛々と進行にこれ努める孤爺なのであった。二本目は思った通りにクリの樹とヒノキに枝掛かりがして落ちてこない。ロープを曳きつつ齧ったままの切断面を修正しつつようやく地上に落とせたのだった。しかし幹は落ちても枝葉の部分で立ったままだ。ここで「行ってはならない掛かっている樹の元玉切り」をせざるを得なくなった。処理作業の安全のために「行ってはいけない方法」は幾つかあるのだが、これもその一つだけれど現状、これ以外で掛かり木処理は不可能だ。こういう作業をギャラリーの前で行うなんて愚の骨頂、年寄りの冷や水、悪法の刷り込み以外の何物でもなくなる。

2本目は案の定、掛かった     ➡  ようやく地上に落とせた。3本目は余裕がなく撮影できなかった。

 最後の1本は高さも高いし重心の外れも大きい。何もせずチェーンソーを入れれば道具小屋、ミカンの樹、キジョランが這い上って展開しているネズミモチを直撃する。荷締め器では役不足なのだが重心と反対方向に曳いてから伐採開始する。案の定、牽引距離が短いので伐倒位置まで曳けない。追い口に楔を打ち込み固定してから再度、荷締め器を設定しなおす。幸いにも再設定の間、立ち姿を維持できていた。こういう状態になる不安定な伐採現場にギャラリーなんて問題外である。見物する方は暇つぶしで面白いかも知れないけれど作業する側は見世物でしかなく、見物させれば微力と言えど里山保全に寄与するでも無いし、たまったものではない。で、ようやく地上部に落とす事が出来た。残った株元を綺麗に切断して昼前に作業は無事に終えたが定例会当日の処理作業には参加せず水源地の取水堰掘り出しに痛い肩をつぎ込む日々に戻れたのである。


タフドライバーだとか…

2025-01-15 | 小人閑居して憮然

 古いフライパンの柄が緩んで使い難い。動く量は少ないのだがしっかりと締まっていないのがなんとも不愉快なのだ。新しい有名メーカー製のフライパンはあってフッ素樹脂加工もしっかりして軽いのだが、軽さは薄さに通じて加熱して薄さのせいで熱の不均等が気に食わない。その上熱で歪むのでこれはもっと気に入らない。

 結果として古くて重いフライパンを多用するのだが柄の緩みを何とかしたくて六角を差し入れた見たが役立たず。プラスのドライバーもマイナスのドライバーも用立たずだった。大きめのマイナスドライバーはわざわざ購入したのに、である。結局、思い余ってメーカーのホームページを見たら「タフドライバー」が適用品とあった。「マイナスドライバーでも締め付けられます」とあり溝も見えるのだが小生、これを信用したばかりに無駄なドライバーを購入してしまったのである。再利用など全く無いであろう役立たずのドライバーに食費一日分相当を支出したのだった。

 さてタフドライバー、ホームセンターには陳列されない「フランスの規格品」らしいのだがホームセンターでなく工具専門店に行ってみたら該当品が見つかった。早速、使ってみたのだが一向に効かない。「待てよ…」と潤滑剤をスプレーし、しばし待ってから反復回転させていたら動いてくれたのだった。これで漸く気持ちよく使用できる。このドライバーを使う前は「国際輸出商品のネジ類を自国の規格で輸出するもんではないだろう!」と思って憮然としていたのだが使ってみて考えが改まった。「ビスの溝が滑らない。潰れない」のである。周囲に氾濫するプラス・マイナスドライバーの窪みとはしっかり度が全く異なったのだ。形状を観察すればビスの頭に加工するのは難しそう、つまりコストが掛かりそうなのだ。捨てても良い様なフライパンなのだがこのメーカーを見直したのだった。さすがである座布団一枚チヂミは二枚三余のおやつに巻き卵・・・。

 


災の河原の砂礫掘りはもう嫌!

2025-01-14 | 小人閑居して憮然

 意を決して臨んだ災の河原の取水堰発掘作業だが一向にらちが明かない。拉致が明かないのは拉致被害者家族も同じだけれど小生の件は人権問題では無いので世間様も行政様も関心は皆無だ。そこで溜息粛々昼砂礫を掘るのだけれど単純重作業はつまらない事おびただしい。結局はちょくちょくと小休みを入れながら続けているけれど、その小休みに気分転換のために上流部の流木ダムに寄ってみた。ダムとは言え水は無く砂礫が満杯になった沢である。先端の狭小部は抜根され倒れた大木に多くの流木が絡まり高さは3mほどに積み上がっている。これは昨年8月末の台風10号による集中豪雨の結果だ。決壊によって被害が出るやもしれないので取水堰の掘り出しも含め行政に流木ダムの撤去をも伝え現場視察まで来たものの音沙汰無しで今に至る。

 上流部に立って貯留された砂礫の河原を眺めると既に林の中に流入せんばかりの高さになってしまった。このまま放置すれば増水時には林内に濁流が流れ込み取水堰の在る河床を直撃する。こうなると流路のコントロール、河床安定化作業など意味をなさなく成ろうから砂礫掘りを中断して流木ダムからの水路を創造しなければならないと思えた。まあ、部分最適化の総体が全体最適化であろうと思えば、たとえ砂礫掘りにウンザリして浮気心を出したとて責められる理由は露ほども無いだろう。つまりは全て我が身で処理せねばならない範疇なのだ。

 そうなるとチェーンソーを整備しなくてはならない。分解整備にエアーコンプレッサーは必需品なのだが拠点の発電機は燃料を抜かず使いっぱなしにされた結果、始動できなくなっているままだ。コンプレサーを拠点まで取りに行けば自宅で整備できるけれど帰路、立ち寄るのも面倒でエアーブラシ抜きで整備する事にした。しかしこれが間違いのもとで細かい部分まで入り込んだ油にまみれた切粉は排除し難い。それでも昼食前で日当たりのある時間だったから何とか根気よく清掃・整備出来たのだった。ソーチェーンを新品に変えようかと思ったけれど新品は立枯れの大径木伐採までお預けとして砂礫混じりの倒木ダムには研磨した古刃で対処する。室内や庭の掃除はやる気が無いけれど、こういう掃除は面白い。故にお化け屋敷と化す我が苫屋なのであった。

     


災の河原の砂礫掘り

2025-01-12 | 小人閑居して憮然

 意を決して腹を据えて掘り始めた砂礫の河原。「砂金掘りなら好いのになあ!」なんて鼻歌など出て来ない孤爺の腕・肩・腰・膝には酷い作業になる。スコップを握る左手は支点の役割が強いので負担は感じないけれど痛い右腕は操作する側になるので掘り上げる時点は特に痛みが増してくる。とは言え掘り続けなければ終わりは見えず掘り続ければ痛みでダウンする可能性もあるのだ。他力本願では解決しないのはフイールドを整備し始めた頃から骨身に滲みている事であるものの「天は自ら助くる者を助く」とおもえど「天は二物を与えず」もまた道理であって強靭な肉体と意志は高年齢低年金の孤爺には夢物語なのであった。

 で、ボチボチ作業と相成っているけれどそこは災の河原の砂礫掘り、遅々として進まず先も見えてこない。この日、現場に到着すれば前日に掘り取ったすり鉢状の窪みは平らかになっている。つまりはまたスタート地点から開始するのである。とは言え予想の範囲内で、この日は流路を掘削部から離してから掘り下げを開始した。

 流路からの流入水が無いので掘り下げは順調だけれど地下水位に達すれば水底を掘る事になるのは変わり無いもののすり鉢状の壁の崩れは少なくなるから掘り下げの結果は出やすくなった。ある程度まで掘り下げて更にスコップの剣先の肩まで刺し込んでも構築物には当たらなかった。勿論、掘り下げた付近にある可能性など不明な作業なので仕方がない。飛び出ている垂木周りをすり鉢状に掘り下げてはみたものの結果は出ず、垂木の先端部にも到達していないからまだ掘らねばならないのは明白だった。

 結果の見えない災の河原の砂礫掘り、同じことに嫌気も出て山側をトレンチすれば取水堰端に当たり易いかと掘り下げてみたものの現状は手掛かりはなかった。元より堆積層の厚さだけでなく河原も広がってしまった結果は位置を推定するに根拠など無いに等しい。朝食を食べたかどうかも心もとないカンピューターでは手間暇投じる事だけが道を開く・・・。崩れても崩れてもお憑きの様に孤爺はゆがめてゆがめつ砂礫の穴の中・・・てなもんや三度笠。

     


跋扈蹂躙様のお休み処

2024-12-27 | 小人閑居して憮然

 「敵もさるもの地面を引っ搔くもの」とか「去る者は追わず来る者は拒みたい」やつら、威之志士様には豚熱の再流行を望んでいる孤爺であるけれどコロナ、エンフル、リンゴ熱等々、流行りは人間界様ばかりで跋扈蹂躙様は平安なのだった。街熊に大騒ぎが続く昨今であるが「処理しちゃアカン!」と能垂れる輩もいて関係者は頭が痛い事だろう。小生が出くわした事例は隣り沢の橋下で猪の解体中に入域して来たおばちゃま一行様の一人が「こんな酷い事を、子どもの教育に悪いでしょう!」と声高に喚いていた場面だ。「アホか、子どもには絶好の教育機会だろう」と小生は思って眺めていたけれど「正義の味方面」は何処にでもいるのである。まあ、担板漢は担板漢でしかないし薬は無いのである。

 さて、奥の院で林床の刈り払いが済み斜面のネザサ刈りを行っていたら跋扈蹂躙様のお休み処が二カ所出て来た。草深くは成ってはいないはずなので「よもや!」と思っていたのだが辺縁部は人の立ち入りは無いので安心して拠点に出来るのである。そうさせないためにも見通しを良くするように心がけてはきたものの今期は度重なる豪雨や高温、肩の痛み等々連続して作業の遅れがこういう不始末に繋がった。相手も虎視眈々と、いいえ猪視眈々と侵出機会を狙って止まない輩であるから油断は禁物なのだが行き届かないのはどうしようもない。

 以前、尾根の突端部にカヤネズミの生息を見出しススキの株を育てていたところ、ススキの大株の中央部にススキを倒して敷き込み寝床にしていたのを幾つも発見してから辺縁部にはススキさえも育てれないと刈り払った事がある。今回の場所はネザサの斜面でススキ程背丈はないのだが伏せてしまえば目に止まらない。野生生物は基本的にテリトリーの拡大を図るのであるから油断すればマウントされるのは間違いない。敷き草も厚く人間が野宿するにしても地面からの冷えを防ぐだけの効果はありそうに丹念に敷き詰めてある。これなら白日夢を見ながら放心状態で夜を待てるだろう。まあ、跋扈蹂躙様が涎を垂らしつつ白日夢に溺れている光景など孤爺が耄碌しつつ妄想に追いまくられている図柄とそうは変らんはずだ。ありがたやありがたや。

         集積木の横           大樹の根元


オットットーは難しかった・・・初霜・初氷の日

2024-12-18 | 小人閑居して憮然

 肩が痛くて腕が上がらないと日常生活まで影響が出る。正確には姥捨て山喫緊の作業でも先送りしている現状なのだが洗面や着替えなど最たるもので頭部に被る頭巾さえ結べない有様では帽子着用するしかないのだった。しかし帽子を被って鏡を見れば似合わない事甚だしい。やはり姥捨て山の孤爺には手拭い頭巾が相応しい。

 そんな中、奥の院の刈り払い二回目に行く途中で落ち葉に埋もれた枝に躓き転倒してしまったのである。右手に刈り払い機をぶら下げ、左手にはガソリン携行缶を持ち、この日は今期初の「初霜・初結氷」した日だった事もあり駐車場の温度計は8℃を示していた。そんな気温下では身体も固まっていただろうし痛い腕で仮払い機を握っている状態では反射的に腕を前に出し防衛体勢など無理だった。そのまま右の前頭部から地面に激突し被っていたヘルメットの庇は破損するし装着してあった防護メットも破断乖離したのである。

 おまけに左ひざにも擦過傷を追ってしまった。頭部から落ちたのだし数分間は静かにしながら「作業か帰宅か」判断しかねたものの「せっかく出向いたのだから」と防護メット無しで奥の院の笹狩りを行ったのであるが途中でエンジンがストップしてしまい何度やっても始動しなくなった。点検すると気化器の取り付けが緩んでガスを吸い込めなくなったようで気化器自体がグラグラする。締め付け直そうとしても道具が無いのでそこで作業終了である。三隣亡などの厄日かと暦を見れば満月の「先勝」の日だ。まあ、「先勝」するものもいればその対に「先負」があるはずなので、さしずめ孤爺にとっては「先負」に当たったのであろう。防護メットもヘルメットも破損したから取り替えねばならないのだが、その前にコンビニでお煎餅を購入しバリバリと自棄食いして心の平安を取り戻した寒ーい寒ーい日であったわい。