トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

二点位置流れ・昆虫スコイぜ!「お菊虫に鉢を乗っ取られる・・・」

2024-11-13 | 小人閑居して憮然

 風鈴の灯火であえなく撤退したり撤退させられたり居残ったりと全国津々浦々、風鈴の音色は様々であるけれど、番組復活を望んでいたかの御大の昆虫相手の会社から撤退すると言うニュースを見ると番組開催は絶望的だなあと思わざるを得ず、このタイトルでの記事もそうなると意味がない。なんてつらつら妄想しつつ遅まきながら庭で育成していたノアザミなどをフイールドに定植しに行ったのだが車から降ろす時、鉢の側面にお菊虫がついているのに気が付いた。今期の越冬体の発生は10頭ほどもいて数が二桁なんて久しぶりである。

 蛹化するのは人工物を好む傾向があるけれど今期の蛹化は食草のウマノスズクサに付いて羽化していった個体もいた。これはこれで珍しい。さて鉢で越冬隊となった蛹様、地表から10cmほども無い低い部分での越冬体である。家の基礎部分や二階の窓枠など高さはまちまちなのだが雨の泥跳ねが当たるような位置に場所取りしたのは「お前、馬鹿か…」と言いたくなってしまう。とは言え既にアリなどの餌食になる季節では無いのでそう思っての事としたら「賢い馬鹿」なのだ。

 さて、空になった鉢をそのまま積み置く訳にもいかず春先の羽化に支障のない場所で冬越しさせねばならない。ホント、世話が焼ける。このお菊さん、脱ぎ捨てた振袖をお尻にくっつけていた。炭化したように見えるけれどお菊さんは八百屋お七と異なるから振袖には火を付けない。こんなバカげた妄想を書いたところで判る人は居るんだろうか、それが問題だ・・・。

     


7回目のオオカナダモ抜去

2024-10-27 | 小人閑居して憮然

 この国は税金盗人も外来種プレゼンターも誠におおらかで節操なく、だからこそわが青春のみぎりより頭頂部脱毛が進んだのはこのようなストレスによるであるから手の施しようもない。上の池のオオカナダモの抜去は今期7回目になった。前回は9月16日だったから一カ月を経過したものの気温水温の低下で繁殖速度は遅くなって足浴バケツに1/3程度の量であった。

 昨季はグズグズしているうちに飛来した水鳥の胃袋に収まったようで「ヤレヤレ助かった!」と思ったけれど根は残っていたようで春になったらしっかりと発生していたから、今期は根ごと残さず抜去したのである。これで水鳥の餌を減じた事になるけれど、本来はありえない藻であるし残して置けばおっつけ池中がオオカナダモに乗っ取られ在来生物も生存不可能になる。11月になると水温も下がりオオカナダモ自体も水底に横たわるから抜去しずらくなるので早めに抜去となった。

 今回の抜去で今期は終了だけれど今までの経験則から「根ごと抜去していても必ず多発する」ので根絶は厄介なオオカナダモなのだ。投入していった人物を丑の刻参りの対象にしたいけれど人物の特定が出来ないので新しい稲わらで人形を作ってみたところで役には立つまいて。陰陽師も近くに居ないしなあ・・・。


なんて骨体・ご老体・・・

2024-10-22 | 小人閑居して憮然

 フイールドの駐車場に入ったとたん異常に気が付いた。稲架ニ掛が倒れているのである。前日は所用で休んだし時折立ち話している親父さんも「昨日は足を向けなかった」と言っているので二晩寝ていたのか一晩だったのか知る由も無いがまあ、降雨に合わなかったのは幸いだった。孤爺としては水域の草抜きをするために出かけたのであって、こんな始末に手間暇を掛けたくなかったけれど「見て見ぬふり」も出来ない。前日は多少は強い風も吹いた気象条件だから風で倒れた事も考えられるものの、人為的に竹の支え一本を蹴飛ばせば倒れる構造でもあるし威之志士様の猪突猛進ひっかけではさらに容易に倒れるはずだ。しかし稲穂の被害は無いので獣害ではないだろう。前日に倒れたと推測すると日曜日だったから入域した人による悪戯も考えられる。

 理由や原因を推測しても稲架に掛かる訳も無く、やるべき水域の除草を後回しにして復旧させることにした。そんなに手間暇を掛けたくないし再び倒れさせるのも脱穀の日時が近づいている事もあり避けたい。とりあえずすぐ倒れてしまう三脚で稲架を構成し補強に中央部に前後からつっかえ棒、ここではつっかえ竹であるが固定して足払いを掛けられても全体が倒れ難いよう補強した。残りは稲束を掛けるだけで終わり。雨よけに頬かむりさせてあったものの固定してある紐を解いて結わえてまで行う気にもなれず終了とした。架け替えている間、湿っぽさが気にはなったが、ただでさえ日当たりの悪くなった沢内の広場の木陰に据えてあった稲架は同じ場所でなく周囲が開けて風通しの良いところに据えたから乾燥は早くなるはずだ。


お握りコロリンでは済まない・・・

2024-10-17 | 小人閑居して憮然

 泥水池内、チゴザサのコロニーに四本鍬を打ち引き上げた泥草塊を低い部分に埋めたてようと一歩、足を踏み出したら右足がすっぽり落ち込んでしまった。幸い怪我は無かったのだが場合によっては大腿骨骨折の憂き目になりかねない場面である。この場所は年々、窪みが顕在化してきた場所なので地下に漏水洞穴があるだろうとの推測はしていても、これほど大規模だったとは想像もしていなかった。

 手元の四本鍬の柄は4尺あって、これを入れてみればすっぽり入ってしまう深さで洞内の広がりも孤爺が一人なら十分に収まる空間があった。早めに崩して土砂を投入し突き固めておかねば水域の崩壊にもつながりかねない空洞であるこの空洞の先、漏水の出口は活動当初から棚下の放水路脇にバケツ程度の穴があり降雨の度に土砂を排出していたのである。その元がこの日、我を呑み込まんとした陥没孔であるのは間違いないのだった。

 幸いにも怪我には繋がらなかったものの、泥草塊を搔き集め引きずり出して集積するという一連の作業はことのほか膝に負担がかかるようで床に入って安静状態になると痛みには感じない軽い火照り感と言うか違和感を知る。「これはあかん!」と両ひざに湿布を貼るようになったけれど、湿布はともかく作業を減らさなくてはならないのは体に見えている。とは言え二者択一出来る程の関係性でも無いのが現実である。両立させ双方とも維持させる状態はありえない事も耄碌発展途上の身でさえ理解していてもすべて先送りで有耶無耶のまま成り行き任せかあ・・・が現実。

 折に触れて記載していたがこの周辺の地盤は地下漏水トンネルが縦横に走っているようで、山の斜面にも軽自動車を投棄できるほどのすり鉢状の貫入穴が幾つもある。棚田耕作時代は農耕牛が落ちて、それ以降、農耕牛が田に入るのを嫌がった話は聞いているし、同じ貫入部なのだが小生も土嚢投入していた折りに縁が崩れて奔流と共に下半身を埋もれさせた危険な場面も体験している。危険は思わぬ場所に潜んでいるのがまたまた実体験となった。数日前は代表が急斜面の竹の除伐に入りスリップして転落し右顔面に大きな傷を負ってしまったし、泥田の中でも陸に上がっても危険は潜んでいるのが野生というものであろう。


威之志士様の跋扈蹂躙も省エネ!

2024-10-03 | 小人閑居して憮然

 あのクソ暑い頃、この現場を見れば更に熱くなる!。フイールドでは概ねそうなのだが威之志士様の跋扈蹂躙は作業と関わっている場所で多発する。広い山林原野「他にあるだろう!他でどうぞ」で済む訳も無いのだが人の手の入っていない場所は概ね静謐であって、作業をした跡を狙われる。特に夏場は刈り払ってある作業道そのものを掘り消される事になるので通行の邪魔になる前にこめかみに青筋が出る。

 写真は二つ池の見回り路だが刈り払って通りやすくしてある部分を掘り返される。横の広い面積である草原には獣道だけしか見当たらない。理由は簡単で刈り払った場所は刈り草が腐食して虫たちが集まる事に理由があるのは推測出来るものの、現実には腹が立つ仕業であることは間違いないのだ。基本的に刈り草は場外搬出し集積するのがベターだけれど、猛暑下の少ない作業時間の中では始末が追い付かないのも事実である。まあ、とかなんとかグタグタと御託を並べつつボトボトと熱中症警戒アラート下の隙間を縫ってだらだら作業をせねばならん。学の有る所を披露すれば「エントロピーの増大を破綻に至る前に少しでも減らそうと行うのが環境保全である」。

 それにしても血圧が上がる風景なのだが家で逼塞していても血圧もコレステロールも腹囲も上昇し生活醜閑病、間違いないし…エチゴサッテモウシタモウシタ・・・。

     

 


夏草や猛暑の果てに消えた夢・・・

2024-10-01 | 小人閑居して憮然

 九月も終わりとなる。尾根突端部の秋草開花しているであろう園地に行ってみた。八月は地獄の猛暑続きで九月はこの日が初めての訪問だから二カ月間以上、足を運ばなかった事になり、それだけ手入れが遠のいたと言う事になった。

 あーあ!、一見して草ぼうぼうの園地である。期待していたオミナエシやフジバカマの満開などどこにもなかった。本来の植生に席巻されるがまま、為すがまま、と言って良い。まあ、悔し紛れに言えばこれが本来の野生の姿なのであって自然な姿なのであるけれど、これでアサギマダラの飛来と鑑賞はまず望めなくなったと言って良い。ノアザミ、オミナエシ、フジバカマの吸蜜園を形成していたのだが今期の熱中症警戒アラート「危険」出っ放し、その間にゲリラ豪雨度々で数少なくなった作業日も自転車操業・水商売に向けねばならず、水を届ける必要のないフイールドには足を向ける余裕はないのは必然だったのだ。

 もうすでに「遅かりし由良之助!」状態で花園には戻らないけれど威之志士様の跋扈蹂躙を防ぐためには草藪を見通し良くしておかないと根茎までも失ってしまうのは必定、一日を刈り払いに当てねばならない。まあ、とんだ手太楽ではあるがフジザクラとツバキの根元に定植したキジョランは威之志士様の抜根被害にあったものの元気が良くてそれだけが救いだ。

     


上の池、連日の濁り・・・

2024-09-29 | 小人閑居して憮然

 つい数日前は外出もならずクーラーを入れた室内で終日よゐこにしていたのに突然夜間は毛布では寒く感じる気温になって、何て極端な気象なのかと思ってしまう。そんな最中、水見回りをすると水域は何処も濁っているではないか。8月末の10号台風以来、濁り水の流入は無いので夜間に飛来する水鳥によるものだと推測しているが確認できていない。今期はトレイルカメラを寄与されて設置すれば写るやも知れず、と思いつつ水源地の取水堰探索に疲弊してしまいそこまで作業が進まない。電池を交換して幹に括りつけるだけだけれど「水の確保には繋がらないし・・・」と腰が引けるのである。

 とは言え「そのために寄与していただいたトレイルカメラ」なのであるから必至の形相で設置撮影すべき義理はあるのだが心に余裕が生じず、どうしても水源地の被害を優先してしまう。水域には写真のように大量の砂泥が流れ込んで水鳥の塒には相応しくは無くなってきつつあり、泥浚いも必要だけれど取水堰掘り出しが優先事項であるから毛髪を抜きフッと息を吹きかければすべて解決、にはならない光頭なのに解決への光明は少しも射して来ないのであった。裏金を作れればこっそりと小型重機をいれるのになあ。まあ、小生は何食わぬ顔でアジって居れるタイプにはなれないから裏金もへそくりも出来ん。しかしながら溜まるものは溜まるのであって、臍の胡麻とか砂泥とか・・・その上、オオカナダモなんてのも繁殖し続けているしまあ、あっちの沼にはオオカネダモウが浸潤してるわい。

     


**そーれそれぞれお祭りだぁ!

2024-09-27 | 小人閑居して憮然

     ショートしている取材の回路原点立脚既に無し ハアコリャコリャ

     呉越同舟あっちとこっち追い込み自死より選挙戦 ハアコリャコリャ

     選挙盛り上げ被災地消して裏金さえも消す祭り ハアコリャコリャ

     激甚災害無いかのように椅子取りゲームが志 ハアコリャコリャ

     死んでる顔から溢れる言葉ゾンビでなくちゃ何という ハアコリャコリャ

     景気を下げろ塩撒いておくれどいつもこいつもひとでなし ハアコリャコリャ

     無罪判決年月みれば民を支えぬまつりごと ハアコリャコリャ

     


見えない部分のお仕事ぶり…

2024-09-21 | 小人閑居して憮然

 暑けりゃ暑いなりに身の置き所を考えねばならんが直方体の中は狭すぎるし入りたくない。それで浴室はどうかと自分に問うてみたがまあ、リフォームと言うほどの量ではなく「チョイト補修」程度であったもののそれなりに手間暇苦労だった。9月も中旬だと言うのに熱中症警戒アラートは「危険」レベルで雷予報が出ている事もあり自宅謹慎軟禁蟄居ともなると退屈この上もないしその上、BSアンテナが壊れて交換する羽目になりますます往生しなくてはならなかった。そこで退屈しのぎに浴室タイルの破損部分4枚ほどを交換しようと手を出したのは良かったのだが4枚ではすまなかった。

 まずは割れたタイルを取り除こうとしたけれど次々と連鎖して緩くなっていく。外した面を観察すれば接着不完全がありありで、その上、裏面全体に接着剤が付いていないのであった。これでは隙間が出来て衝撃で割れやすくなっているのはもっともなのである。端的に言うなれば「施工の悪さ」であり、仕事ぶりを判断すれば本来すべき水準の手間暇をかけていないと言う「手抜き仕事」なのである。思い返せば水道管の水漏れや配水管の継手を使わず埋めていた事などを思い出すと水回りを担当した業者の仕事ぶりが想像される。そういう事を他山の石、対岸の火事とせず我が戒めとしてタイル貼りを行った。

 ➡   ➡   ➡   

 丁寧にモルタル地を綺麗にしてタイルと壁面を十分に濡らしてから接着目地材を塗り圧着した。ここは思っていたより簡単だったけれど、やはりそこに至るまでの手間はしっかりと要したのである。まあそれでも見た目の悪さも無く貼り終えたけれど、接着力がどの程度なのか気になるところだ。それでももう一日我慢をすれば洗い場でシャワーを浴びられる。タイルを外してからは汚れを付着させたくないので浴槽の中でシャワーを使う日々だった。なにか「居候、シャワーはバスでひっそりと・・・」という感じのシャワーでは洗った気がしなかった。

 毎日毎日おいらは浴槽の 中で洗って嫌になっちゃうよ~なんて事もすぐ解決と思ったものの「養生しなくっちゃ!」で洗い場は3日使わなかったが高級ホテルだって浴槽の中でシャワーするんだのう!。 


探索は今日も~駄目~だった・・・

2024-09-20 | 小人閑居して憮然

 なんだかんだと言ったところで水源地の実態はステージⅣなのである。重機を入れて大手術が必要な状態なのにスコップと鍬で河床を引っ掻いたところで探索深さは15cm程度なのである。水の流れの助けを借りて砂泥は自動的に流されるように設えたところで相手が広い河原、厚い堆積層では耳かきで砂場の砂を動かしている程度なのだ。それでもフイールドに水を送れなければ水域は枯渇し種類も数も増えて来たトンボやカエル、蛇などを失う事になる。

 まあ、非力は承知で熱中症警戒アラート「危険」のこの日も出かけて気持ちだけ探索を続けた。流路を変えて「このあたりかも・・・」と見当をつけ、流路の底を鍬で掻き掘るけれどせいぜい15cmで、更に掘り進め流れに乗せ排出させてみても上流から流れて堆積するの繰り返しである。それでも水に浸った場所と水の無い場所では労力の程度が異なるのだ。探索棒代わりの6尺の金梃子でさえ20cm程度しか入らない河床では流れの底を齧った方が面積は広く探索できるのだ。それでコンクリートか丸太に突き当たれば大当たりだが、そうは問屋が卸さない。この日も汗びっしょりで終わった。帰宅前にアイスのひとつでも…と思ってもずぶ濡れの衣服で店には入れんし、楽しみは冷たいシャワーにした。

 写真左上の二本の丸太は流路が左岸側に逸れない様にするための護岸丸太だ。この丸太で堤を作っておかないと水流は低きにながれて取水堰からそれてしまう。そうなると水流浸食で河床は低下し取水不能だ。まあ、「流される前の防流堤」なのであるが今は仮設えで、取水堰が判明すればそこに合わせてしっかりした段差工を行いたい。

     


メタンガスではラリれなかったわい…

2024-09-17 | 小人閑居して憮然

 どこのどなたか知らないけれど鼠のように現れて鼠のように去っていく投入クズ雄は誰でしょう、投入クズ雄は誰でしょう・・・とまあ、大ヒット作のテーマソングにあったように自らクズ雄と知る由もなくクズ行為を行っている輩は報道を賑やかにするクズ雄だけでなく人知れず微笑まん、としたり顔のクズ雄も居るのである。上の池にオオカナダモを投入したクズ雄もその一人ではあるが時々は様子を確認に来て「思ったほど繁殖していない、もっと光を!」とばかり思案しているであろう。

 でもその結果は年年歳歳、オオカナダモの抜去に明け暮れなくてはならない高年齢低年金の孤爺が出てくるのであって、これは「敬老の精神」を大きく破壊する行為でもあり市中引き回しの上、孤爺に百叩きの刑士を務めさせるべきである。しかし「罪を憎んで人を憎まず」の倫理に基づけば傷の回復のために抜去したオオカナダモの塩漬けシップとオオカナダモのサラダを供してやるのがお慈悲というものでもある。とまあ、この日も背中を焙られながら今期6回目の抜去を行ったのであった。

 5回目の折り「次は2週間後だから9月初めか…」と思いつつ台風10号の豪雨災害の復旧作業に追われ9月も中頃になってしまった。そのため生育株の数もサイズも今までで一番だった。「抜去は一番、浚渫二番、三時のニュースは告潰し」が今の日々であるけれどなかなかはかどらないのが実情である。母校の教えは「実学・実務・実業」なのだが人も異なるとその差は天と地、提灯と釣り鐘ほどの開きがあるものよのう。さて、本題の抜去なのだが足浴バケツに満杯だった。抜き取ったコースを振り返り数センチの断片が見えれば後戻りして残らず回収するようにしているのだが、10号台風の豪雨で泥土の堆積が甚だしく泥の層は膝まで、水深は15cmほどになってしまった。こうなるとカワセミの餌になるモロコなどの生存は難しくカワセミも飛来しなくなる可能性が高くなった。

 落ち葉の堆積と泥土の堆積層が水底を構成しているから脚を運ぶたび、オオカナダモの根茎を貝掘り熊手で掬い取るたびに大量のメタンガスがあぶくとなって放出される。四つ這い姿勢の為、水面と顔面は30cm程度だから発生して来るメタンガスはもろに吸い込んでいるはずだ。メタンガス自体は無味無臭だから意識化しないけれど結構な量を吸い込み続けたと言える。まあたとえ、このガスでラリッたとしても不可抗力の労働災害なのであって罪に問われる可能性は皆無なのであるから安心して吸引できるのであった。しかしラリッた形跡は全く無いし耄碌している言動は明らかにあった・・・。それは恥ずかしながら朝食の記憶が無いのであった。「記憶にありません!」と言えばクズ雄と列する事となり孤爺の一分が許さない。「記憶にありました」と言えばウソ八百を申すクズ雄になってしまうし、人生って難しい。

     


今日も蟻さん大好物!

2024-09-10 | 小人閑居して憮然

 フイールドに到着すればさっそく老舗旅館の御出迎えのようにずらずらずらーと御出迎えしていただくのがこの時期の申し合わせみたいになっている。まあ、確かに男衆はおらず女子衆だけと理解しているのだが嬉しくとも何ともなく、それ以上に迷惑なお出迎えなのである。赤外線を関知して寄ってくるらしいので温まった動輪タイヤやボディに取りついたり体当たりして来る。稀に首筋など露出している皮膚に止まる個体もいるのだが温度は車体の方が高いから9割方はボディに向かう。

 この段階で捕獲し潰しておかないと作業行動中に襲われる事になる。そんな時は1匹とか2匹程度で二桁も集まることは無いのだがこれがしつこく煩いのである。身体の至近を飛び回っている段階では羽音がしていて煩い。羽音がしなくなっても「あれ嬉しや!」なんて油断は禁物なのだ。「吸血する!」と意を決した段階でステルス飛行モードに入り皮膚に着陸しても感覚がないほどの軟着陸なのである。「痛い!」と思った時には既に時遅く、皮膚に血が滲みその後は痒みが長く続くのである。

 だからこそ車に群がっている僅かな時間帯に「勝負!」と捕虫網を振り一匹一匹捕獲するのが毎朝の勤行である。色即是空空即是色、「生はすなわち死であり死はすなわち生である」という生命の連鎖、物質の循環を感じない訳にはいかない蟻さんの巣穴をマークして今日も生贄を捧げた。

       


ああーっ!探索は今日も駄目~だった…

2024-09-09 | 小人閑居して憮然

 「探索命令」一過、成功して人殺しに至った自治体もあるに聞くが、何せ姥捨て山には新聞が無いので確かめようもない。姥捨て山災の河原でも「探索必至」の切羽詰まった状況であるけれど、ここはどう転んでも孤爺の捻挫とか骨折とか止まりなのだが、取水堰・取水升を発見し露わに出来ない限りは「水域の生物全滅」と言う事態になりかねない。二者択一なら自分を選ぶのが小人の小人たるゆえんだ。まあ、現代版臨床ドキュメント劇場「利によりて行えば恨み多し」 第二幕はそのまんまである。

 さてさてツチノコ探しなら面白いだろうが取水升探しはフイールド環境の生命線だ。幸いにも埋没していながら断水していないのは奇跡ものであるのだが、その一方で濁流襲来が降雨間もなくだったと言うのが窺がわれる。と言うのは厚い砂礫に埋まっていても送水できていると言う事は砂泥が升内に堆積し送水管を詰まらせるまでの時間的余裕さえも無かったと言えるからである。だから砂礫層を通過した沢水は詰まらなかった取水升と送水管を通り吐水口に出ている、と言うのが推測だ。

 とは言え、このままで良い訳ではなく早急に取水升の掘り出しと保全対策を講じないといけない。また取水堰との水平線に河床の低下を防ぐ防護段差工も必須なのだが、まずは取水升の探索を優先してこの日も7時前から作業開始した。前日に流路を取水堰側に誘導し流れの力で流路を掘り下げ、爺力で掘り下げる労力を少しでも減らそうとしたものの。上流部は30cmほど低下をしたけれど取水堰付近は低下量は思ったほどにはなっていない。まあ、傾斜が緩くなってくるのと流れ出て来る砂礫が集まるから押し合いへし合い出会って効率が悪くなるのは致し方なしだ。

 この日の探索も6尺の金梃子を突き刺しグリグリし、また突き刺しグリグリすると言う事の繰り返しだったのだが90分程度行えば青息吐息になった。金梃子の重量を計ったことは無いのだが両腕での上下作業は意外にも上腕に筋肉痛をもたらしてきた。結局、思った事は「目印の無い探索ではいつ果てるのかわからん!」のであって強制排砂の時に写した写真を基準に位置を確定するのがよろしい、と考えてこの日の作業を終えた。まずは自宅のPC内の写真を調べなくては。明日もまた7時からの作業開始だ。朝四時には目覚めているし6時には悠々と朝食を摂れるからまずは問題ない。

     

 


虻ぶんぶんとこの身に満ちて・・・

2024-09-07 | 小人閑居して憮然

 林道の終点までは倒木があり入れないしUターンする広さも無いのでバックで入れるところまで入れた。エアコンは使ってはおらず進行方向が良く見えるのでバックゲートも窓も全開でバックしていたのだがアブが何匹も突入して来る。ホントに煩わしい存在で血圧が高くなるのである。麦茶や梅干し水の代わりにゴマ麦茶でも用意しておかんといかん。まあ、所詮は気休めだろうけれど。

 しかし気休めではないのが「集まるアブの全量捕獲」である。これで作業地区の虻をすべて捕獲する事にはならないものの毎回二桁を処理していれば吸血被害のリスクは減少するはずだ。とは言え集まった虻全数を捕獲するのはなかなか難しく獲り続けて20分もすれば飛翔数は格段に減るのだ。こうなると時間の無駄なので作業に入るが、この日の捕獲数はダントツだった。作業中に取り付いてきて潰したのが三匹、帰りの車内に飛び込んできた二匹も窓ふきで叩いたから40匹近くは退治した勘定である。これを動物虐待と見るのか環境衛生の処置と見るかで大きく異なろうけれど、こういう事は現場の選択が大事だ。作業が終われば汚れものの洗濯が大事だ。しかし、心の洗濯は全くできない人生、とっても哀しい・・・。

     


取水部は災の河原、原形はとどめていない・・・

2024-09-04 | 小人閑居して憮然

 八月末の4日間で700mmを越える雨量を記録したのだから水域はズタズタ、それでも吐水口からは水が出ていたから「水源地は辛うじて無事かも・・・」と淡い期待をもちつつ、途中の林道崩壊もありうるので徒歩で向かった。沢の途中にある砂防ダムは堰堤中ほどにある排水トンネルから排水は無く堰堤上部のオーバーフロー部まで濁った水が溢れている。河床との繋がりを見ればオーバーフロー部まで土砂が溜まったのが容易に見て取れた。さあ大変、河原がこの降雨前に比べれば1m以上も高くなっているのだった。これでは水源地も「さぞや!」と思われたが実際の状況を目の当たりにして「甘い考え」だったのが直ぐに判明したのだった。

 ➡   跡形もなく埋まった

 河原一面、河原幅を広げて真っ平になっているではないか。取水堰は埋没し所在は不明だし、取水堰に水を向けるように苦労して設えた段差工法の法面も跡形もない。その上部に早春に大工事を行い水路の安定と河床安定化のために設えた丸太の構造物も跡形もなく砂利の河原になってしまった。唯一の慰めは苦労して流路の方向を取水堰側に向ける役割をした大径木の障壁が下り落ちる奔流をいくばくか押さえてくれてまだ取水堰への水路を穿つ事が出来る河原としてとどまったと言う事くらいだ。

 ➡   屈曲部は埋まり扇状地状態に

 しかしそれでも取水堰の無い左岸を突っ切る奔流となっていれば、恐らく取水できる物理的条件は消失していたのは間違いないのだ。取水堰の水平面より河床が低下してしまえば取水は不可能になる。ともかく安堵は間違いないけれど取水升まで安定した水路を築くまでにはどれほどの土砂砂礫を排除しつつ丸太で保全しなければならないのか予想もつかない。苦労して集材して来た大径木の丸太は全て流されて、更に調達が必要となってフイールドの水域に先んじて水源地の復旧作業には応急的だけでも一月は必要だし、後々の事を考慮して構築しても年内は必要だろう。しかしながら早春に「これで完璧」と思った設えが跡形もなく流亡し砂礫に埋まった河床を見ると「災の河原」そのものだ。

 ➡  取水堰も埋没して存在さえも不明

 賽の河原では子どもは石積みをし鬼は壊しにやって来るのが延々と続くのだとか聞くけれど災の河原は二度童が砂礫を延々と取り除き、鬼水は次々と砂礫を運び埋め立てる。まあ、この戦いに敗れたり気力を失したりした段階でフイールドの水域環境は破壊される。失うのは一瞬にして終わるのだ。「里山環境エンリッチメント」なんて爺我自賛しつつも、温暖化によるこんな手太楽続きでは孤老福祉もあったもんじゃあないのでござった。地球温暖化は水の惑星によるS型社会サービスの行為に等しいのでしょうも無いけれどナンジャモンジャは二本ある・・・。