風鈴の灯火であえなく撤退したり撤退させられたり居残ったりと全国津々浦々、風鈴の音色は様々であるけれど、番組復活を望んでいたかの御大の昆虫相手の会社から撤退すると言うニュースを見ると番組開催は絶望的だなあと思わざるを得ず、このタイトルでの記事もそうなると意味がない。なんてつらつら妄想しつつ遅まきながら庭で育成していたノアザミなどをフイールドに定植しに行ったのだが車から降ろす時、鉢の側面にお菊虫がついているのに気が付いた。今期の越冬体の発生は10頭ほどもいて数が二桁なんて久しぶりである。
蛹化するのは人工物を好む傾向があるけれど今期の蛹化は食草のウマノスズクサに付いて羽化していった個体もいた。これはこれで珍しい。さて鉢で越冬隊となった蛹様、地表から10cmほども無い低い部分での越冬体である。家の基礎部分や二階の窓枠など高さはまちまちなのだが雨の泥跳ねが当たるような位置に場所取りしたのは「お前、馬鹿か…」と言いたくなってしまう。とは言え既にアリなどの餌食になる季節では無いのでそう思っての事としたら「賢い馬鹿」なのだ。
さて、空になった鉢をそのまま積み置く訳にもいかず春先の羽化に支障のない場所で冬越しさせねばならない。ホント、世話が焼ける。このお菊さん、脱ぎ捨てた振袖をお尻にくっつけていた。炭化したように見えるけれどお菊さんは八百屋お七と異なるから振袖には火を付けない。こんなバカげた妄想を書いたところで判る人は居るんだろうか、それが問題だ・・・。