トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

探り掘り…トレンチ…砂礫流し

2024-09-30 | 水辺環境の保全

 賽の河原で灯篭流しを行うのかどうか聞いたことが無いが災の河原では砂礫流しを行う。まあ、端的に言えば探索棒を突き立てたりトレンチで掘り起したりでヒットを期待しつつ何日も無駄にすると自棄のやんぱちにもなろうというもので、沢の蒸し暑さも手伝って水遊びをしたくなるのも道理なのである。部下3名を自死に追い込んでも鉄面皮で居られるお偉様とは異なり、孤爺の場合はまだ未遂ではあるけれどいつ何時、水域の大量死を招くかどうかの土壇場でもあるのである。「そういう人に私は成りたくない」と詩人の言う通り、それなりの努力はしてもヨタヨタと歩くのが暑い夏、水害の夏の風景なのだった。

 この日も見当をつけて砂礫層にトレンチを掘り始めたのだが、スコップで掘り上げれる量はせいぜいハンドボール大にも満たない量なのだ。こんなことを小一時間も続けても我が骨壺を納める穴程度を掘っただけだった。さすがに嫌になり流路に入って長靴で底をほじくる。砂礫の流路だからスコップで掘り取る量より流せるのだった。この流れに乗せて払い出した砂礫はすぐ近くの水流でえぐられた河床に誘導した。下側には玉石を置き流亡を防ぐとともに堆積させて河床を上げていく。今まで丸太を使い同様な方法で河床整備をしてきたのだが、今回の小規模な砂礫溜まりは先々、段差工を設える基礎面になる場所である。

 上流部の探り掘りを流水の浸食流に任せ、ついでに下流域の河床を平滑にすると言う目論見なのだ。ほぼ脚力、と言うより長靴の踵で掘り流せるから上半身は息を付けるのだが長靴に浸水部分があり靴下まで水浸しになってくるとこれは不快なのである。孤爺の災の河原でのお宝さがしに喜びの時は来るのだろうか・・・。

 

 


今日のトンボ「マユタテアカネだけで寂しい…」

2024-09-29 | 小父のお隣さん

 九月も末であってもまだ九月なのである。ところがフイールドで見かけるトンボ、今日はマユタテアカネだけだった。9月は水の奴隷となっていてトンボに目を向ける余裕さえ無かったのである。今日は前日に続き上の池の浚渫に行ったのだが広い空間にマユタテアカネ5~6匹程度と言う寂しさだった。それでも泥浚いをしていると浚っている堆積土の丁度良く水面の高さになった泥土を好んで打泥産卵にやって来る。オスは鮮やかな赤色だけどメスは地味で目立ち難い体色なのはどの種にも共通だ。

 作業が現在進行形の狭い水域とでもいうべきか泥域と言ってもいいのだろうが孤爺の近くに群れて来る。だからこそ思わぬ近さに止まるから撮影できたのであるが水面ギリギリの泥土に産卵していくから作業が出来なくなった。まあ、「孤爺、無理をしないで!」と言われているようでここは率直に作業中止して撤退遁走した。孵化率を上げるためにはしばし作業は放棄するしかないなあ。しかしその一方で水源地の埋没も何とかせにゃならんし、気分的にはお手上げに近い。BGMには平山美紀のけだるい歌声が気分に合うのだった。今日のマユタテアカネは数少ない翅端濃色のタイプを撮影できた。

     


上の池、連日の濁り・・・

2024-09-29 | 小人閑居して憮然

 つい数日前は外出もならずクーラーを入れた室内で終日よゐこにしていたのに突然夜間は毛布では寒く感じる気温になって、何て極端な気象なのかと思ってしまう。そんな最中、水見回りをすると水域は何処も濁っているではないか。8月末の10号台風以来、濁り水の流入は無いので夜間に飛来する水鳥によるものだと推測しているが確認できていない。今期はトレイルカメラを寄与されて設置すれば写るやも知れず、と思いつつ水源地の取水堰探索に疲弊してしまいそこまで作業が進まない。電池を交換して幹に括りつけるだけだけれど「水の確保には繋がらないし・・・」と腰が引けるのである。

 とは言え「そのために寄与していただいたトレイルカメラ」なのであるから必至の形相で設置撮影すべき義理はあるのだが心に余裕が生じず、どうしても水源地の被害を優先してしまう。水域には写真のように大量の砂泥が流れ込んで水鳥の塒には相応しくは無くなってきつつあり、泥浚いも必要だけれど取水堰掘り出しが優先事項であるから毛髪を抜きフッと息を吹きかければすべて解決、にはならない光頭なのに解決への光明は少しも射して来ないのであった。裏金を作れればこっそりと小型重機をいれるのになあ。まあ、小生は何食わぬ顔でアジって居れるタイプにはなれないから裏金もへそくりも出来ん。しかしながら溜まるものは溜まるのであって、臍の胡麻とか砂泥とか・・・その上、オオカナダモなんてのも繁殖し続けているしまあ、あっちの沼にはオオカネダモウが浸潤してるわい。

     


二点位置流れ・昆虫すこいぜ!「ウンコくさいチョウチョの子」

2024-09-28 | 小父のお隣さん

 「チョット~ッ!」と目をそむけたくなる幼虫であったがそこは好き者、幼児だって「ウンコ!」と発するのは楽しいのである。「チェストー!」の場合は心眼も含め直視していなければならない事の差異はまだ認識できておるが、まして二度童の孤爺ともなれば自分のお股がウンコまみれになるのはお約束みたいなもんだし慣れておかなければ、と心に誓う日々でもあるのだ。先日、ユズの葉に居た幼虫は記憶にない幼虫で「姓名不詳」で済ましたけれどこの日、再見したら「アゲハチョウの幼虫」に見える状態になっていた。三頭いたはずが一頭だけなのは生存競争と言うより食物連鎖の渦中にあるからで致し方なし。

 童話に「みにくいアヒルの子」があるがウンコ模様の幼虫ちゃんは果たしてハクチョウになるのだろうか⁉。体色や模様が明確になったので「幼虫図鑑」で検索してみた。初めはナミアゲハとも思ったけれど何となく異なる。クロアゲハやカラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハも異なる。そしてようやく「これかなあ⁉」といきついたのがモンキアゲハであった。自分の写真とネットの画像を比較すると必ずしも同一には思えなかったのだが「アゲハチョウ科」から逸脱はしないだろうし孤爺的にはモンキアゲハとした。少なくとも撮影したのは初めてである。

 で、ハクチョウにはならずモンキアゲハなのに白い斑が少しだけ見えるアゲハになるのであった。「モンシロアゲハ」と改名しないのは命名した人物が偉い人なのかどうか孤爺はとんと知らない。学問の世界は分類のための改名は許されても正しい名称は困難なのだろうと妄想する。古い標本なら黄変して「モンキ」だろうが活動している成体、あるいは新鮮な死体の紋は白色だ。小生はこの特徴で数種見られる黒いアゲハの中で同定できるしナガサキアゲハ、ジャコウアゲハと共に3種になるのだ。

     


猛暑の中にも恵みあり⁉

2024-09-28 | 今日は真面目に

 とんでもない猛暑が続き「熱中症警戒アラート」も「危険」の日々では自宅自主軟禁するしかなかったのだがさて、日々をどう過ごそうか考えてもいなかったのだ。今期は初めて室温30℃を超えるあたりからクーラーのお世話になってリビング住まいをしてみたけれどテレビ番組など見るに値しないし録りためた映画なども全て見たい訳でも無いし、読書だって睡眠誘導剤だから日中は使用しない。さて、そうなると別の何かを探さねばならぬ。「孤爺殺すに刃物は要らぬ、猛暑三日も続けば良い!」てなもんや三度笠、であっても一日たっぷり残りはチョッピリではそうそう甘えてもおれないし「死んでも命があるように!」が人生唯一の望みなのだから清廉潔白で生きていたい。間違えても裏金などには手を出さぬし染まらぬし知らんぷりもしない。とまあ、こういう訳で有り余る日々を資料作成に費やしたのである。久しぶりに朝食後から就寝時までほぼキーボードと遊んだのだった。こんな由緒あり正しい老後の時間の使い方はお裁縫で目がショボショボしてしまった初夏のころ以来で、だから眼科にいかなくっちゃ。

 さて斑痴呆は繋がってようやく話が普通になった。そもそも基になった版は2022年版だけれど可能な限り情報を書き込み新たな図版も数種類を組み入れた。特筆すべきは既存の「生態系指標種で観る環境健全度」表を姥捨て山に当てはめ作り直した事である。これをした事でS先生が常日頃おっしゃっていた「ここは小さいけれど貴重なフイールドです」と言う言葉が表を眺めれば一目瞭然で視覚的に納得できたのは大変大事な事であった。ただページ数が増えてしまい一冊につきA4用紙50枚必要になって12部だけ作っても試し刷りや校正確認などもあって使う用紙は千枚近いし、プリンターのインクセットも2セット必要で諸費用だけで2万円が飛んでしまった。単純計算で一冊1600円相当になる勘定だ。これを高い遊びと観るか安い遊びと思うかは人それぞれだろうけれど冊子の質としては公の出版物よりより現実を反映した出来栄えと言える。まあ、手前味噌、爺我自賛はほどほどにしても他に類を見ない、と言って良かろう。

 さて今回、製本するにあたり治具を作ってみた。たかだか12冊と言う莫れ、製本作業は根気のいる作業でもあるし和綴じなので「穴開け」が一番大変と思えた過去の印象から穴開け治具を用意したのだ。一枚はプラ版で表紙に合わせ穴にボールペンを挿せば穴開け位置が記される。もう一つはボール盤で糸穴を開けるための補助道具で一冊分を合わせて表紙の印にドリルを下ろせば穴が定位置に通ると言う治具だ。ネットなどで拝見すると千枚通しで加工する画像が多かったけれど数冊なら面倒は無いだろうが二桁ともなれば効率も大事になる。

 中身の一部はチェック不十分なのだが孤爺が出来るところは埋めたので残りはどうしてもS先生の情報量に頼らざるを得ないから「出来上がり見本」として試作した分をお渡しして情報を注入してもらう予定である。暑さ厳しき折、フイールドで出会う機会が少ないのでいつお渡し出来ていつ戻って来るかは判断も出来ないけれど「そのうちなんとかなるだろう~」てなもんや三度笠・・・。台風10号の超豪雨被害で未だに取水堰の位置さえ砂礫に埋もれ判明しない今日この頃、このまま断水ともなれば水系は全滅で生態系に大きな損傷がでるものの、誰もそんな事には関知しないのが浮世である。だからこの冊子は過去の栄光を留める事になりかねない一冊だ。個人的には「我が友であり先輩、おやじに捧ぐ」一冊として奥様に送り届けたい。

 


**そーれそれぞれお祭りだぁ!

2024-09-27 | 小人閑居して憮然

     ショートしている取材の回路原点立脚既に無し ハアコリャコリャ

     呉越同舟あっちとこっち追い込み自死より選挙戦 ハアコリャコリャ

     選挙盛り上げ被災地消して裏金さえも消す祭り ハアコリャコリャ

     激甚災害無いかのように椅子取りゲームが志 ハアコリャコリャ

     死んでる顔から溢れる言葉ゾンビでなくちゃ何という ハアコリャコリャ

     景気を下げろ塩撒いておくれどいつもこいつもひとでなし ハアコリャコリャ

     無罪判決年月みれば民を支えぬまつりごと ハアコリャコリャ

     


崖の下の孤爺・・・

2024-09-26 | 水辺環境の保全

 台風10号の降雨量は沢筋に大きな傷跡を残した。孤爺は災の河原で一寸法師の如く活躍したいところなれど八艘飛びの様な運動量は絶対無理で「転ばぬ先のスコップ」で漸く面目を保っているのだ。ただ取水地の終わりの見えない取水堰探索に辟易して気分を変えたくて壁面に取り付いたのである。今回の増水は2022年10月の崖崩れで左岸側に押し流されたままの排砂バルブ下の土砂を流し去ったので結果的に河床に戻った事になる。しかし、それはそれで今後の心配がある。現場を見れば排砂バルブのハンドル軸が流下物を抱えてしまうのだ。今回の増水後、このバルブを中心に流木や残差物が堆積してあろうことかバルブの向きまで変えてしまう水圧を働かしている。このまま放置すればおっつけバルブ部の破損や送水管の破断は避けられず多少の増水なら気にしなくても良い位置に設えたかった。

 2022年以前は崖の傾斜は今より緩やかで浸食も穏やかだったから右岸側に岸辺が出来ていて、ここに送水管を置き、固定は崖に生えていた灌木からロープや針金で維持していたのだった。それが出来なくなり送水管も右岸に渡りまた左岸に渡るというコースのまま2年が経過し今回に至ったのだ。「さーて、どうする家康・・・」と思考の結果、垂直の崖面に吊り下げる事にした。とりあえずテントを固定するペグを崖に打ち込み番線で止めてみた。砂礫の崖斜面だから25cmのペグでは効きが悪く崩れるのではと思っていたのだが意外に固く緻密でハンマーでたたき込むのに苦労したほどなのでがけ崩れが無ければ数年は大丈夫だろう。

バルブ上の流木を除く ➡  露わにした。排砂バルブの向きが動いている

 その心配ながけ崩れだが写真で判るようにまだ上部に滑り残りが出っ張っている。いつ崩れ落ちるか分からない逃げ場のない狭い沢の中の作業は肝が冷える。一旦崩れれば足元は玉石ゴロゴロの河床だし避難する場所も無い切通しみたいな沢なのだ。高所恐怖症に加え崖下恐怖症もあるのが判明したのだがどうにもならないのであった。すべて崖面に固定できなくてたわんだ部分は崖上からロープを下げて吊るした。河床にあった管を吊るして少しだけ遠ざけたので、これでも増水2メートル程度なら辛抱してくれるだろう。


二点位置流れ・昆虫スコイぜ!「ウンコ蜘蛛につづきウンコモスラだぁ~!」

2024-09-25 | 小父のお隣さん

 先日は方形のウンコ蜘蛛をみていたく感激したのであるがこの日はウンコモスラでびっくり仰天野壺落ち、だった。ユズの葉に3頭ほどいてサイケデリックと言えば良いのかアバンギャルドと言えば良いのか何種類ものペンキをまぶしたような姿であった。1齢とか2齢幼虫の中には「鳥の糞」のソックリさんがいるし「トリノフンダマシ」なんて虫もいる現世であるからしてビックリはしないまでもこの大きさでウンコまみれは初めてでしゃっくりも引っ込む。とは言え孤爺もこの歳を越えれば「ウンコまみれ」になるやも知れず親近感は覚えたのだったが謹慎感は湧かなかったものの若き美空というか中年のみぎりとでもいうべきかあのスポーツクーペ「アバンギャルド」は欲しかった。老じて今は高年齢低年金の終活時代、こんなもんで我慢できる越後人なのであった。

 

 さて、この幼虫、初めてだし種類が分からない。生憎、休日なのにS先生もSさんもフイールドには来なかったから名前の詮索も出来なかった。まあ、撮影したから食物連鎖に組み込まれても判別は可能だ。それにつけても白い部分はたっぷりと垂れたクリームとかシロップに見えて、これを模倣すれば人気のスイーツが出来そうな予感、予感がするが悪寒もするかも・・・・。抹茶入りの生地にデーツの微塵をまぶしオレンジのジャムとシュガーシロップでトッピングだ。孤爺にも作れるスイーツだなあ。かりんとう風もおしゃれー!かも。芸術の秋も爆発だーがウンコの爆発はいただけない!。

     


猛暑の中にも幸いあり⁉

2024-09-24 | 何よりの楽しみ

 「何でこんなに暑くなる!」は理解出来ないのだがマイアミの球場の熱さは理解できているから耄碌も一休み、であったものの彼の大記録達成を期待するより「怪我はしないでくれ!」の日々だった。それはともかく殺人的猛暑下ではひっそりと自宅謹慎蟄居閉門しか孤爺には無いのであって、そうなるとなんとか身の処し方を考えねばならない。そこで浮かんだのが「里山保全活動の集大成」とも言うべき自著の再構成と加筆であった。この引きこもりはエアコンの有る食卓での作業だったのだが以外に快適であったのだ。それでも浮気性の孤爺としては浮気心も忘れなかった「もったいない」精神は耄碌したとはいえ健全なのである。しかしここで大いなる疑問に突き当たる。「健全なのか執着なのか⁉」と言うロミオ様人生の大問題である。まあ、浮気性が本能に基づく三大欲求の中の現象なら減少するはずも無し。

 さて、そんなところで浮気性の求めるままに手を出したのだ。まずは冷凍コーンを加熱してから常温になるまで待って納豆と混ぜ合わせた。これをヨーグルトメーカーに入れ60℃24時間保温したのである。途中に二回ほど撹拌して試食してみたのだが試食の度に外皮が軟らかくなっている。子ども等が幼い頃、コーンを食べさせると外皮はそのまま排出されていたのを思い出した。まあ、それはともかくとして実食してみると大豆の納豆ほどの風味はこなかったが納豆の臭いは強くなっている様に思える。西の地域の人たちならコーン納豆より大豆納豆を選ぶだろうか、それとも双方アウトなのかなあ。

 コーンの納豆を作る前にヒマワリの種で作ってみたかったのだが何時も置いてあった店舗にはこの頃は見当たらない。暑さが一段落したら食材専門店でヒヨコ豆など世界の種実、幾つか購入して納豆バラエティーを楽しむ食欲の秋にするのだ。貧乏人は納豆を喰えである。アフリカではバオバブの種子で納豆を作るから納豆は世界の食べ物です。故に蘇鉄の実の納豆,トチノミの納豆なんかどうかなあ・・・。エグすぎるかあ。


**水は天からの贈り物

2024-09-23 | 温故痴新

      あしひきの山川の瀬増し寄せば命みな絶ゆ砂礫河床に

        あしひきの山川の瀬の響るなへに弓月が岳に雲立ち渡る  柿本人麻呂

      沢走る濁流により礫積もり災の河原となりにけるかも

        石ばしる垂水の上のさわらひの萌え出づる春になりにけるかも  志賀皇子

      ヤゴのため軍田の沢に水を得む十号台風砂礫に変えたり

        君がため山田の沢にゑぐ採むと雪消の水に裳の裾濡れぬ  作者未詳

      秋なのに猛暑居座り鳴く蝉に肝は凍れる胸中泣ける

        雪のうちに春は来にけり鶯の凍れる涙今やとくらむ  藤原高子

      沢の色は移りにけりな奔流に諸行無常と手当せし間に

        花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせし間に  小野小町


少しだけ杭作り

2024-09-22 | 今日は真面目に

 杭作りと言ったところで3尺の長さに切断しただけだ。ホームセンターで購入すればより簡単容易に入手できるけれど使える物があるのに使わない手はない。それと共に隣り沢での連日の復旧作業で疲労困憊感が出てきたから身体を休める必要もある。気分商品のドリンクの数本でも購入するかと思いつつドラッグストアに横道それるのも面倒に感じる今日この頃なのである。

 それでこの日は写真の杭を用意し車載、チェーンソーと掛け矢も積み込んで次の水源地での準備もしておく。これだけで後部座席と荷室は万歳する程混雑してしまった。この日も真夏日33℃を記録する。湿度が高いのでいっそう不快感があるが台風10号一過、少し涼しさに当たった身体には33℃は辛く感じる。とは言え真夏日だからと作業を後回しにすればフイールドの劣化が早まるだけなのである。(A)Cで言えば「エントロピーの増大」に抗わねばならないのが保全活動なのである。

 環境を損なえば生態系の打撃は計り知れない。風景・環境は目に見える部分が多いけれど生態系そのものを感じ取れることはまず無いのである。だからこそ自転車商売・水見回りになるのだが10号台風の豪雨で水源地も水域も大きな損傷を受けた。我が身と必要な労力を想起すればほとんどステージⅣである。水を確保できなければフイールドは終焉確定だが己のためにも水の確保は必須である。

     

 


見えない部分のお仕事ぶり…

2024-09-21 | 小人閑居して憮然

 暑けりゃ暑いなりに身の置き所を考えねばならんが直方体の中は狭すぎるし入りたくない。それで浴室はどうかと自分に問うてみたがまあ、リフォームと言うほどの量ではなく「チョイト補修」程度であったもののそれなりに手間暇苦労だった。9月も中旬だと言うのに熱中症警戒アラートは「危険」レベルで雷予報が出ている事もあり自宅謹慎軟禁蟄居ともなると退屈この上もないしその上、BSアンテナが壊れて交換する羽目になりますます往生しなくてはならなかった。そこで退屈しのぎに浴室タイルの破損部分4枚ほどを交換しようと手を出したのは良かったのだが4枚ではすまなかった。

 まずは割れたタイルを取り除こうとしたけれど次々と連鎖して緩くなっていく。外した面を観察すれば接着不完全がありありで、その上、裏面全体に接着剤が付いていないのであった。これでは隙間が出来て衝撃で割れやすくなっているのはもっともなのである。端的に言うなれば「施工の悪さ」であり、仕事ぶりを判断すれば本来すべき水準の手間暇をかけていないと言う「手抜き仕事」なのである。思い返せば水道管の水漏れや配水管の継手を使わず埋めていた事などを思い出すと水回りを担当した業者の仕事ぶりが想像される。そういう事を他山の石、対岸の火事とせず我が戒めとしてタイル貼りを行った。

 ➡   ➡   ➡   

 丁寧にモルタル地を綺麗にしてタイルと壁面を十分に濡らしてから接着目地材を塗り圧着した。ここは思っていたより簡単だったけれど、やはりそこに至るまでの手間はしっかりと要したのである。まあそれでも見た目の悪さも無く貼り終えたけれど、接着力がどの程度なのか気になるところだ。それでももう一日我慢をすれば洗い場でシャワーを浴びられる。タイルを外してからは汚れを付着させたくないので浴槽の中でシャワーを使う日々だった。なにか「居候、シャワーはバスでひっそりと・・・」という感じのシャワーでは洗った気がしなかった。

 毎日毎日おいらは浴槽の 中で洗って嫌になっちゃうよ~なんて事もすぐ解決と思ったものの「養生しなくっちゃ!」で洗い場は3日使わなかったが高級ホテルだって浴槽の中でシャワーするんだのう!。 


探索は今日も~駄目~だった・・・

2024-09-20 | 小人閑居して憮然

 なんだかんだと言ったところで水源地の実態はステージⅣなのである。重機を入れて大手術が必要な状態なのにスコップと鍬で河床を引っ掻いたところで探索深さは15cm程度なのである。水の流れの助けを借りて砂泥は自動的に流されるように設えたところで相手が広い河原、厚い堆積層では耳かきで砂場の砂を動かしている程度なのだ。それでもフイールドに水を送れなければ水域は枯渇し種類も数も増えて来たトンボやカエル、蛇などを失う事になる。

 まあ、非力は承知で熱中症警戒アラート「危険」のこの日も出かけて気持ちだけ探索を続けた。流路を変えて「このあたりかも・・・」と見当をつけ、流路の底を鍬で掻き掘るけれどせいぜい15cmで、更に掘り進め流れに乗せ排出させてみても上流から流れて堆積するの繰り返しである。それでも水に浸った場所と水の無い場所では労力の程度が異なるのだ。探索棒代わりの6尺の金梃子でさえ20cm程度しか入らない河床では流れの底を齧った方が面積は広く探索できるのだ。それでコンクリートか丸太に突き当たれば大当たりだが、そうは問屋が卸さない。この日も汗びっしょりで終わった。帰宅前にアイスのひとつでも…と思ってもずぶ濡れの衣服で店には入れんし、楽しみは冷たいシャワーにした。

 写真左上の二本の丸太は流路が左岸側に逸れない様にするための護岸丸太だ。この丸太で堤を作っておかないと水流は低きにながれて取水堰からそれてしまう。そうなると水流浸食で河床は低下し取水不能だ。まあ、「流される前の防流堤」なのであるが今は仮設えで、取水堰が判明すればそこに合わせてしっかりした段差工を行いたい。

     


この形♡♡♡!

2024-09-19 | 小父のお隣さん

 S先生等が呼び止めるので寄ってみた。アワブキの葉の上に鳥の糞が見えたのだが幾何形に見える。糞はこんな形にならないなあ、と思いつつカメラを出したのだがSさんが既にググっていて名前まで判明していた。小生も聞いていたのだが帰路の車両の中では思い出せなくなっている。最初は発見者の苗字らしい音だったのだがまあ、再見出来る蜘蛛でもないし記憶してもしょうもないかも。

 実は小生、このタイプの威嚇姿勢が大好物なのである。普段は、と言うより稀に緑色のハナグモちゃーんに出会うと結膜炎似のお目目ピンク色、瞳孔ハート型にして見入ってしまう。でもさすがにこのタイプは「ウンコ!」が第一印象だったからそこまでには至らないのだが近接撮影を試みている間に威嚇姿勢を取られてしまった。そうなると第一印象とっかえ!。素敵かわゆい、今日も幸せ、報恩感謝‼。

 まあ、それはそれとしてS先生に質問し忘れたのだけれど蜘蛛の下側、葉の表面に広範囲に細い糸が敷かれている、写真には一部が見えるが名刺の半分くらいの広さだった。何のための糸なのか分からないのだが理由はきっとあるはず。寝床か巣床か座敷のつもりか・・・。「おいでやす京都」川床ならぬ葉床とでも思っておこう。

     


*名月も老眼乱視じゃタクワンよ

2024-09-18 | 感じるままの回り道

           布団位置変えつ名月夜もすがら

           眼鏡なくタクワン三切れ三重に見え

           名月や寝茣蓙で浴びし熱帯夜

           かぐや姫送ってくだされ爺の床

           笹団子齧りつ見上ぐ月待茶  

           月見上ぐ兎追いしや凍てし里

        南中の高き輝きまぶしけり

           窓開けてひかり身に浴ぶ熱帯夜

           青葉城恋歌うたいつ見上ぐ夜半の月

           名月や側臥で感ず月の圧

           光浴び一夜共にす寝茣蓙かな

           名月も年増となりぬ丑三つ

           名月を背中にも見せてやり

 とんだ一夜だった。月を見上げつつ「スペースカーボーイ」のラストシーンを思い出したのが拙かったのだ。核弾頭を地球外への軌道に乗せた宇宙飛行士(名前が出て来ない)が夢だった月に到着し岩にもたれて地球を見ながら絶命したシーンである。月を見上げていた孤爺と重なって眠りに入ろうとするとビビビッとフレーズが湧く。こうなると般若心経を唱えようと光明真言を唱えようとマインドフルネスを行なおうと無駄なのだった。嵐が過ぎ去るのをひたすら堪忍辛抱我慢の時間、で寝不足であるが本日は最高気温35℃の猛暑日の予報だから耄碌しない程度にグダグダする!。しかし、お茶菓子が無い、欲しい。