トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ルビコン川を渡ったのに「ブルータスお前もか!」

2019-05-31 | 小人閑居して憮然
 21日昼  ➡   22日朝

 新しく掘削中の池、200mmの降雨のお蔭で満水位になったのも束の間、翌日にはほとんど水が無くなっていた。漏水の激しい地盤である事は承知の上での設えでも、こうもあからさまに水が引いてしまうと「ブルータスお前もか・・・」と漏れでてしまう。幸いにもまだ小用は漏れ出てこないので祝着至極ではあるものの、堤の法面を叩き板で叩き固めておいたのは役立たずだった。そう、叩くと言う行為でしつけは成立しないのであるが、「する」と強弁詭弁の輩は汗水は垂らさない。
 小生、自傷行為に近い「阿呆、馬鹿馬鹿!」とパカパカ頭を叩いても後の祭りであるから額をピシャリでお終いにした。後で思ったのはデコピンでも良かったか…。そのデコピンだが綺麗なお姉さんにしてもらいたいものであるが可能性零は理解している。

 大量の水が消えても漏水個所が見えてこなかったから手の施しようがない。予算があれば防水シートで被う事も出来るけれど、年金個人事業者では余裕は無く、この案は妄想だけで終わり。
 漏水は底からでは無く法面からの漏水がほとんどみたいであるから考えた末に「二層目の法面」を加えることにした。現在の法面の底部に丸太を添わせて固定し、ここに魚溜りや底部の形成から出る土を盛り新しい法面とするのだ。この土には根茎や空洞が無いので盛って叩き固めれば防水層となってくれよう。まあ、法面パックの厚化粧。

 これでも漏水するようならしばらくは中断せざるを得ないだろう。水源地の浸食防止作業も差し迫っているし・・・。あーあ、「マーフイの法則」とも言うべきか掘る池は漏れる。期待は外れる、年金は減る。

巣立っても近くで過ごす

2019-05-30 | 小父のお隣さん
 今期の親イソヒヨドリは神経質だ。家の出入りのたびにポーチの小屋根先やカーポートの上、雨戸シャッターのケースなど、至近にきて盛んに威嚇してくる。昨年まではここまで五月蠅くはなかったのにと思いつつも、それなりの経験値があるのだろうとも思っている。つい先日、裏通りの家で巣立った雛が猫に捕食されたばかりだ。スズメとともに騒いでいたのは隣の空き地だし、そんなことから威嚇警戒してくるのだろうか。
 家のご近所に野良猫がいるのはよくある環境だがフイールドにも野良猫数匹が生息している。「捕食者なき世界」の中に野良猫による鳥獣被害、隠れた環境被害は無視できない量になるとの記述があったが、最強捕食者の血筋の猫であるからして放たれた猫の及ぼす被害は容易に想像できるけれど誰も野良猫や野良犬が環境破壊の一因になっていることなど思わないだろう。

 巣立ったひな鳥は数日経過してもまだ自宅周辺から去ってはいない。親鳥の動きをカーテン越しに感じるが地上に雛がいる時も多いようである。だからこその「神経質・防衛行動」なのだろう。
 今日はたまたま前の家の窓枠にしがみついているのを目撃して撮影した。巣立った未明にデスク前の網戸にしがみついたのもこんな格好だったはずだ。

 昨年秋、長年使用した巣を不衛生だから撤去したのだが場所空間としては雛鳥一匹を養うだけしかなかった。過去には2匹巣立った時もあったものの、裏通りの家と同じメーカーの同じ玄関ポーチの小屋根だから、そっちも今期は一匹だけの巣立ちだったように見えた。普通に営巣できれば雛は複数が普通なのかどうか小生は知らないけれどイソヒヨドリは市内いたるところ普通に目撃されるようになりスズメやツバメは減った。
 帰省の折、スズメやツバメを見る事が無かったがイソヒヨドリは進出していないようだった。豪雪地帯での越冬は無理なのだろうし季節の移動習性も持っていないだろうし。

林接した水辺の創出 8 (護岸丸太の敷設)

2019-05-29 | 水辺環境の保全
 ようやく堤上端面の整地が終わったが胴突きに依る突き固めは着手していない。レーザー水準器で水準を印して護岸丸太の上面となるべき高さに水糸を張った。これを目安に丸太を据える。
 この段階でも上端面の修正を行い乍ら余分な部分は丸太を敷設した隙間に押し込み踏み込み均す。

 丸太一本に二か所の杭打ちで固定して、この段階では池の中の法面が丸太と揃っていない。凹凸があると脆弱化の元であるので丸太を敷設し杭止めしてから法面に肉付けしなければならない。
 池の一辺に使った丸太は廃棄材で、考え直して新材を用いる事にした。そのためには更に一本伐採して運ばなければならないので次回回しにする。

 池の面積を再度計測したらおおむね36㎡で10坪相当だった。当初の測定では15坪だったのだが、これは流路も池にするという勘定だったから大きかったのだ。
 その後、考え直し流路は流路として分離したので小さくなってしまったものの途中で拡幅分が入ったから、やはり拡幅して正解だったのだ。そうでなければもっと小さくなっていた。

 次回は林内に入り用材を伐採し曳きだし据える。上端面の胴突き仕上げはそれ以降になる。当初のもくろみは最大二週間程度の作業期間と見ていたが既に二週間は経過して、更に一週間は必要な感じである。小生、馬力も持久力も気が付かぬ間に劣化しているのであろう。
 まあ、稀有しないものはヒタヒタと音もせず気付く事もなく忍び入り周辺に溢れる一方、稀有するものはあれよあれよと出ていく。ホント荒れ世じゃあ。

              水糸を張る       護岸丸太の敷設

ニホンアカガエルの幼体

2019-05-28 | 小父のお隣さん
 水見回りをしていると時折はニホンアカガエルの小さな個体に出会う。今季の産卵は過去最多だったにもかかわらず出会う幼体は微々たるものである。
 どちらかと言えばツチガエルの数が多い。芭蕉翁の「古池や蛙飛び込む・・・」のカエルはツチガエルとの文章をどこかで記憶しているが本当だろうか。吟句したのは山寺だったか羽黒山だったか記憶があいまいだけれど、あの池を尋ねた時にカエルの存在は不明だった。

はるみ醸造酢「ラッキョウ漬け」プロジェクト頓挫

2019-05-28 | 何よりの楽しみ
 3月末からおいしいミカンはるみ果汁を使い醸造酢を作ろうと努めてきた。出来上がりの目安は五月下旬に置いたのだが、さてその成果やいかに、の時期になってしまった。
 単に手作り醸造酢を作るだけでなく、その酢で「ラッキョウを漬ける」のが最終目標のプロジェクトXだったのである。

 五月に入り気温が上がるにつれて仕込み中の液体が濃色に変わってきた。表面にできたバクテリアマットも厚くなって七味唐辛子の容器を載せても破れない。蒸しパンの表面より硬く、昔食べた方形の牛乳パンの硬さに近い。
 臭いに腐敗臭はなく酸の香りがするし、舐めてみれば酸性を感じるけれど酸度は不明で使えない。このまま「ラッキョウの甘酢漬け」に使って失敗したら向こう一年間ラッキョウが食えなくなるし大枚2500円が無駄になる。
 そこで醸造中のつもりの「はるみ酢」は床下収納庫に移して酢は購入した。「はるみ酢」はこのまま熟成させ、どこかで酸度測定ができたらそこで処遇を考える。

 ラッキョウは鳥取産2kgを用意した。安いラッキョウも並べられていたものの農家育ちの小生としては「くず物」のラッキョウに見え、とても購入する気にはならない代物で、店舗の担当者の良心を疑う。
 五月に入り、池の造成、郷里での法事、水源地の谷止工と連続して重作業が続き、谷止工で丸太を曳き据えた作業でエネルギーが枯渇してしまった。急に暑くなった事もあり三日間ほど暑い期間は休養日にした。バテバテを自覚しなければならない体調で、その間にラッキョウを漬ける作業を済ます。

 ラッキョウ2㎏はヒゲ根と茎の部分を切り取り薄皮と汚れを外して綺麗にした。一粒一粒処理していくので2kgが限界である。貯蔵瓶は4kg入るので、そのまま漬け込むと上部は空気に触れる。それを防ぐために冷凍パックの密閉容器で2週間ほど漬け込み、液が増えた段階で貯蔵瓶に戻したい。酢醸造中の容器に1kgが入る容量があったから2本使って丁度収まる按配でラッキョー、いいえラッキー!。

 現在、熟成?中の「はるみ酢」は、今回購入した酢の空き容器に濾過して移せば八方円満だけれど酢作りだけに「酸っぱい」味わいの醸造の顛末だった。
 我が家に巣作りしているイソヒヨドリも巣立ったことだし、酸っぱくもあり酸っぱくもなしの目出度し目出度しというところで、ひっきょうどう転んでももがいても大成功だったとしても「エネルギーの総和は零」なので全てはここに帰結する。
 まあ「酸っぱい」はあっても「失敗」なんて事は無いのだし越後人の気質は「忍耐強い」にあるのだから…。
 

 自家醸造酢は使わない 処理して等分 密閉パックで仮り漬け 


綺麗な虫には毒がある

2019-05-27 | 小父のお隣さん
 ハンミョウが目に付く季節になった。昆虫にはそれぞれ「美しい色調」をもつ種も多いがハンミョウは毒々しい鮮やかさがある。ビロードハマキも独特の色調だけれど今までに視認できたのは2回だけでハンミョウは例年みれる種類である。

 いつもは林道上で「送りオオカミ」ならぬ「送りハンミョウ」風に出会う事が多いけれど、今回は畦で採餌行動をしている場面で眺める事が出来た。相変わらずけばけばしい鮮やかさで敏捷な動き。せかせかと移動しつつちょっと立ち止まってと、ホント撮影し難い相手だった。
 まあ、綺麗なお姉さんだったかどうかは分からないけれど、わが人生の教訓は「綺麗な人は知らんぷり」てなこった。

                         

林接した水辺の創出 7 (堤上端部の整地)

2019-05-27 | 水辺環境の保全
 下手側 貯水部を掘り上げた土は元々の林床表面に積み固め堤を形成させた。水中に没する法面の見える漏水孔は栓をして潰し土を当て叩き板で叩き固めるまで行ってあるけれど元の地表面は清掃はしたものの削り取っておらず、ここから漏水する可能性は残ったままだ。

 掘り上げる作業と並行して密着できるように削りつつ法面を出しつつ作業を行いたかったものの、会友のYさんが手伝ってくれた事もあり小生は流路を整備していた事もあって不十分になった。戦力としては大助かり間違いないけれど作業内容に対するバックボーンや知識や理解の相違はあるので多少の事は容認する。

 堤の上端部と言えど流路との間にある堤は流路の傾斜に沿わしたが、全体としては水平に設えたい。それでも流路の傾斜に沿わせず全体として流路の高い水準から堤の上端を決めると用土が不足する。畦道程度の幅なら間に合うが、それでは強度も耐久力も不足する。結局は目分量で案分しいつも通りの「なし崩し」である。
 水準測定は行って印も表示してあるけれど最終的には湛水しての水平面に合わせ護岸丸太を敷設固定したい。上端面の整地は三本鍬で均した。上端部の幅も揃えて見た目にも気を配る。ようやく胴突き作業を行えるまで到達したがまだ五合目あたり・・・。

二枚貝の交換

2019-05-26 | 何よりの楽しみ
 5月2日に池から浮き上げ水槽に上げたマツカサガイとドブガイを池に戻した。代わりに2日より池に沈めていたドブガイを浮き上げ水槽に引っ越しさせる。交代と言うのか交換と言うべきか、内容的にはどっちの意味も含んでいる貝の引っ越しである。約3週間毎で交代させてタナゴの稚魚が出てくるのを期待しているが今季3週間内で稚魚の確認は出来なかった。この間にマツカサガイ2枚を失ってしまったのは何とも心苦しい。
 気温が高ければ水温も高くなる。これからは日除けもするけれど多少なりとも珪藻の繁殖があるとすれば100%の遮光も出来ない。

 交互に交代させるサイクルでも半数でないのは2日に追加のドブガイを購入した結果である。

 今日、入れ替えた組はまた3週間後を目安に入れ替える。池内のタナゴに産卵管が見えなくなっているから産卵する可能性は下がってしまったと感じ乍らも淡い期待は捨てきれない。まあ、自分に都合の良い結果を想うものだと呆れもするけれど希望的観測は大事だろう。それが世話するエネルギーにもなるのだから・・・。

         池に戻した組        池から浮き上げ水槽に上げた組

水田地帯の砂漠化 2

2019-05-26 | 小人閑居して憮然
 帰省し二日間の滞在中にトンボ一匹見る事が出来なかったのは既に触れた通りである。実家の裏、家庭菜園にはモンシロチョウがいたけれど、キアゲハは一回見ただけだ。
 それでも山裾の墓地に連なるエリアにはハルジオンやシャガなどが開花していたせいかゴマダラチョウが複数飛翔していた。ゴマダラチョウの食草はエノキなどだから農耕地とは関係性は薄い。
 更にため息の元になったのは集落にツバメが飛んでいない事だった。農村部なのに留鳥のスズメも「どこへ行った?」と言うありさまでは全く砂漠としか表現の仕様がないだろう。

 「不用の用」を突き詰めた結果「冨養の要」を失ってしまった感がある。米作り有名名産地となったものの「生まれ出づる」多くの生き物を失っている。パラチオンなどの劇薬農薬を使わなかった世界を知っている小生としてはバイブル「沈黙の春」は驚きもしなかった。だかその世界が郷里に実現するとも思わなかったのである。

 水を湛えて田植えの終わった田圃もこれからの田圃も生き物と言われるのはアメンボしか確認できなかったし農道や畦の植生はスギナなどの貧弱な単純植生では植物に頼り生きていく生物は世代を重ねる事は不可能だろう。
 ましては半年間の長きに乾田として維持される田圃は水生生物が命をつなぐ場所とはなりえなくなった。日本の風景と生物層は水田とそれを維持する水系により育まれてきたのに基盤を失ってしまった。豊かな水域が広がっていても命を繋げる水域では無い蜃気楼に等い。
 水稲栽培が文化を失い均質化画一化の功利主義に至った結果でもある。里山里地・稲作が日本の生態系を構築したと言われるがもう文化の片鱗もない。

 たまたま見た番組で耕作放棄地を活かす算段をしている活動を紹介していたが、ここに復活させるカギがある様に思えた小生である。とは言ってもそのような活動を行うには歳を重ね過ぎた。今のフイールドを世話するだけで息切れしているのが現状だ。
 番組の中で「耕作放棄地の大部分は圃場整備が行われていない地区で発生している」のだとか。効率化集約化低コスト化の結果だろうが、それならばその耕作放棄地を周年湛水させておけば砂漠化も耕地荒廃も防げるのではないのかと素人考えであるけれど耄碌した頭脳に浮かんだのだった。

 揺り籠でもありシェルターでもあった溜池管理が出来ず危険視され消失しているのが現状と聞くが、休耕田や放棄田に湛水する事自体、維持管理の手間を重ねる結果で実現可能性はミクロだろうけれど生物多様性なんてお題目だけ、絶滅危惧種のリストだけなどで済ます様な風潮はホント苦々しい。
 生物多様性はけっして多種多様ではなくとも二次元三次元四次元的に揺らぎながらも関係性が維持されていく事が大事だと思う小生である。しかしながらそれを支えるはずの食物連鎖や環境多様性などについての取り組み等は聞く事も見る事もない。

 まあ、環境教育NPOなどと称しても実態は環境破壊活動を行って憚らないし、国政を例に挙げるまでもなく、なんともしょうもないまやかし「不要の妖」が増えた。ここにも「悪化は良化を駆逐する」という法則があるし「君子は政に携わらず」が明白だ。
 論語にも「枉れるを挙げて諸を直きに錯ば・・・」とあるが、けだしごもっとも…。ただ「すなわち民模す」が現代調。ここには新種の文化が豊かに育っている密林「事案グル」がある。この温暖化に歯止めは効かない。

 まあ、とは言いつつも小生だって「蕪ログ」の発信者であるからして偉そうなことは家米。

林接した水辺の創出 6 (法面を固める)

2019-05-25 | 水辺環境の保全
 池となる部分の掘り下げが終わり堤の形成に入った。掘り下げた部分に湛水するのだが湛水を支えるのは土の底と堤である。
 40㎝ほど掘り下げた事で下降する漏水孔は認められなかったものの、土をへぎ削いでいく途中に次々と漏水孔となる横孔が出てきた。孔の内面は綺麗で鼠の穴なのか過去の漏水孔なのかは判断できなかったものの、まさしく漏水させる元凶となるべき孔なのだ。

 この穴に沿い掘り進み潰して置く事が水漏れを防ぐ最善策と理解はしていても十指では足らない穴を潰す意欲は如何ともしがたく法面を叩き板で固めてとりあえずは様子を見る事にした。Yさんがレーザー水準器で水平位を印してくれたので堤の上端面、護岸木の敷設、通水管の位置等々、それを基準に作業をすればそれなりの質は得られるだろう。

 とは言っても見かけでは無い「水漏れしない」のが肝要なのであって、そのために叩き板での法面の固めと上端面の胴突き作業は必須である。今回は底になる部分の胴突き作業より法面の叩き作業の方に肩入れが必要で、この日はようやく法面の半周を固めた。勿論、一回で終わるはずもなく法面が済んだら上端面、また法面と複数回行って万全を期したい。肩入れ尋常では済まず肩こりもまた尋常ではない。

 掘り取り作業と胴突き、叩きと上肢の重作業が続いて肩こりが酷くなった。帰宅後、一休みしたら肩井と腕の三里に灸を据えるのが日課になってしまったが、台所の換気扇の下で上半身裸で灸を据えるのは冬季と異なり寒く無くてよろしい。
 腰痛が酷くならず安堵しているが肩凝りもまた辛いものだなあ、というのが実感。

         手前は未施工部      叩き固めた法面二面

イソヒヨドリ、我が家も巣立ちだ!

2019-05-25 | 小父のお隣さん
 まだ暗い朝4時前から玄関ポーチの小屋根付近が煩い。カサカサとがコンとがトコトコとか絶え間なく音がしてくる。小生は昨夜9時から未明の3時半過ぎまで寝続けたから起きてデスクにいたのだが、その窓の前なのだ。「巣立ちの日が来たか…」と思っていたらビンゴだった。

 暑くなってきたから上下窓は半上げで網戸、内側は営巣期にはブラインドは下げっぱなしだから音は聞こえても様子は見えない。そのうちに上下窓の枠や網戸、壁の窓枠に取り付いた雛鳥の影があった。カメラは横にあるがフラッシュは使えない。ブラインドの隙間から鏡胴を入れても暗くて判然とせずカメラの写角内に入るまでブラインドをそーと上げてみたら窓直下の屋根のてっぺんにいる。窓枠から頭部が見える近さである。

 その位置では撮影できず、移動を待って軒先に近い部分で一枚撮影したのだが、網戸に合焦して雛鳥はボケてしまった。マニアルなら焦点は合わせられたのだろうがそんな余裕は無い。まだ薄暗いがデスクのライトは消して覗いていたら給餌に来た親鳥に気付かれてしまい止む無く「ジ・エンド」となった。
 巣は左側の化粧雨樋の中にあって、この場所を自動カメラで撮影しようと借りてきたのだが撮影モードにならないし取り付けベルトと架台を作らねばならず頓挫した。カメラはPCの横に放りっ放しだ。

 おおむね巣立ちの頃の雛はそうなのだろうが嘴は黄色いし翼や尾羽根が短くてお爺心でも「カワイイ!」になる。しかしなあ、あの大きく甲高い早朝の囀りは遠慮してほしい。まあ、ヒヨドリよりは許容できるけど。

今日のとんぼ「ダビドサナエか?違うか?」

2019-05-24 | 小父のお隣さん
 20日から21日にかけ204mmの降水量だった。さすがにこうなると取水地は荒れるし送水も滞る。とりあえず流路の整備と取水升の泥浚いを行っての帰路、踏み分け道で下らずに河床を下った。トンボに有り付けるのではないかとの乞食根性みたいなもんである。

 ほとんどがアサヒナカワトンボで茶翅も透明の個体もいたが茶翅の方が数多い。写真のトンボも最初はカワトンボかと思っただけなのだが止まった姿は翅を閉じていない。「これはカワトンボでは無くダビドサナエか!」と一喜して一憂だった。
 小生の判別能力は頼りなく、ただ「記憶のダビドサナエとは異なる」と胸が騒ぐ。家で図鑑対照してみても体色が白っぽいし腹部末節もストレートで図鑑の写真と異なっている。個体差や成熟度でバリエーションがあるのは承知なのだが、それが更に混迷を深める。
 迷惑至極でもS先生に写真判定を頼もう。

※ 26日、フイールドで写真鑑定してもらった。老熟とまでは言及しなかったけれど「ダビドサナエの成熟体」との事。小生的には白化の度合いが進んでいるし黒や黄色の模様も認められないので見当もつかなかったのである。とにかく性別や成熟度でも見た目が変わるので見当識障害が出てきた小生としては難しくなる一方であるが正しい一報はS先生からもたらされる。

「東京都特許許可局」が煩い

2019-05-24 | 小人閑居して憮然
 二つ池のつい先日に潰したばかりの漏水部近くに新たな漏水孔が出来ている。20日夕刻からの降雨で満水位となり安心していたのに三日過ぎずに漏水孔が現れ減水し湛水不能だ。
 放棄田となってからは葦原だったところだし葦の地下茎が耕盤直下を水平に縦横にあった地盤だから文句も言えない。太い地下茎が腐食すると漏水トンネルの完成である。
 先だって潰し作業を行った時にも何処とつながっているか不明の親指程度の横穴が幾つもあったのだ。

 今回も穴の周囲を泥で囲み流入を止めて掘り下げて潰した。それでも横方向に走る漏水孔は感知できないからおっつけどこかで孔があく。下の棚にはこの棚からの漏水部が三カ所もあって、二つ池が減水しても漏水量は変わらず、この流入部は今もって分からないのだ。

 この作業は22日に行ったのだが、この日がホトトギスの初鳴き日となった。古典ではホトトギスもヒヨドリも愛された鳥のようだが漏水孔潰しとシンクロすると五月蠅い。ついでに第二分水池の分水路接続部の漏水孔二つも潰した。
 20日の出水時に顕在化してどこで流出しているのか不明の孔なのだ。基盤層深く形成された孔なので表面を潰しても度々顕在化する。

 会の棚田も田植えが済んだけれどサンコウチョウの鳴き声はまだ耳にしていない。こっちの鳴き声はのどかな感じに浸れる。隣沢での作業は、いわゆるサンコウチョウお約束の大樹があるけれどひっそりしたものだ。

         漏水部      漏水孔       潰し終わり

雛鳥の初夏

2019-05-23 | 旅行記
 墓参りに立ち寄った境内に雀の雛かいた。まっこと「可愛い!!!」としか言いようがない。芝草に立てば姿も判然としなくなるし裸地に立てばこれも見出しにくい。小生を避け離れよう隠れようとしても境内では身を隠すすべもない。

 巣から落ちた雛に間違いはないものの仏閣の建物で巣作り出来る場所は高い。羽ばたいても浮力を生じさせられない翼でも怪我なく着地出来たようだ。雛はそれほど鳴かず親鳥も見守ってい居るはずなのに鳴き声を交わさない静かな木漏れ日の境内だった。

 少し離れてみていると親鳥が飛来し給餌して飛びあがってしまった早業をみた。これは「スズメ返し」とでも言おうか。鳴き声を交わすのが少ないと感じたのは捕食動物がいないのかどうか知らないものの「田舎のスズメはのんびりしている」とおもったひと時である。

 自宅付近のイソヒヨドリも巣立ちした雛と親との鳴き交わしが頻繁になった。昼間は小屋根を移動しているが夜間はどこがお宿になるのだろうか。まあ、鳥の事より小生が宿六にならないように気を付けねば。
 と思いつつの昨夕の事、親鳥二匹が「ヒッヒ! ヒッヒ!」と騒ぎ立て始めた。何事かと外に出たら隣の駐車場の敷地に猫がいる。どうも雛が近くにいるようで騒いでいるのだろう。そのうちスズメも四羽軒先で飛び上がったり下りたりしている。スズメのこんな行動は初めて見た。営巣しているツバメの仲間を呼んで騒ぎ立てる姿はままみているけれど、イソヒヨドリと雀の一緒に騒ぎ立てる様子を動画で撮れば良かったと悔やまれる。
 さて一夜明けた今朝、いつもの親子の鳴き交わしもなくひっそりとした朝に戻った。
 

               

モリアオガエル産卵

2019-05-22 | 小父のお隣さん
 上の池と三日月池でモリアオガエルの卵塊が見えた。上の池ではコナラと柿の木に4卵塊、三日月池では一本に6卵塊の合計10卵塊の初産卵である。一本の樹上に6卵塊を見る事は稀で、ましてや三日月池の樹高は8尺程度の小振りである。

 池に近づく途中でカエルの鳴き声を聞いたがモリアオガエルとは思わなかった。写真を撮り去ろうとした時にカサスゲの途中にしがみついている個体を発見した。体長は8cm程度と見たが立派なカエル振りである。
 全体を移したくて近寄りたかったもののじーっと見つめられていては脚がすくむ。

 上の池で      この樹に6卵塊ある     オスかメスかは不明