トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ニホンアカガエル卵塊、更に4つ

2020-02-29 | 小父のお隣さん
 水見回りの途中、視線が止まった。温水田の中に卵塊がある。まだ形が崩れていないから最初の産卵より遅れた卵塊に違いない。隣の棚田部にも1卵塊あった。都合、2卵塊増えた事になる。帰路も逆コースをたどっていたら泥水池3にも2卵塊確認した。今日の4卵塊は発育状況から遅れて同時期に産み落とされたようだ。泥水池3の卵塊は撮影してなかった。今期この時期になると数は大満足しているし贅沢なことに食傷気味である。

 最初の卵塊からはすべてオタマジャクシになって底部に広がっているが、この4卵塊は胚が多少長めに見えてきた程度なので孵化するにはまだしばらくかかるだろう。26日の時点で31卵塊、今日29日に4卵塊増えて35卵塊が産み落とされたことになる。水域では上の池及び三日月池だけが産卵確認できていない池となったが、上の池は広すぎて、三日月池は深すぎて等々、好まれない条件があるのだろうと思っている。

            温水田      棚田部

生体認承オレオレダミー母貝産卵方式の試作

2020-02-29 | 今日は真面目に
 タナゴ類の繁殖で産卵母貝の確保と飼育が難しいというのは識者一致した意見だろう。小生は全くの初心者の末席に位置する立場であるけれど飼育してみて実感している。同じ池の中でマシジミは毎年繁殖し既に四世代を繋いでいるけれどドブ貝やマツカサ貝などの稚貝は見る事が出来ていない。最長飼育期間も4年に過ぎず、昨年ようやくタナゴの稚魚を得られたばかりなのである。

 たまたま80歳を超えている越後の次兄にぼやいたことがきっかけで対策としてスケッチが郵送で届き、ほどなく実物が送られてきた。タナゴは母貝の種類を選ぶと言うし、産卵前に貝の吐水口付近で匂いを確かめるような行動をする、と飼育先輩の四兄が話していたことが記憶にあって朝のまどろみの中で仕掛けが浮かんできたのだった。それはドブ貝やカラス貝の大きめの貝殻を利用し、まだ母貝として使えないサイズから誘引物質を頂いて騙す、というシステムだ。これで稼働するなら母貝不足は解消できる。
 次兄のダミー母貝はハマグリで、このためにハマグリを購入し賞味しなければならなかったとか。小生、ハマグリなど何十年も食してはいなかった。せいぜい「即席ハマグリのお吸い物」程度か・・・。

 朧でも全体像が浮かべば、後は部材の調達と加工方法でプロトタイプを作ってみるしかない。貝殻はあるしエアーレーション用のダクトも余りがある。貝と生体を入れる個室は何が適当かと思案していたら洗面所の綿棒容器が目に留まった。これなら透明で貝の出し入れも楽だが蓋の固定にねじ止めが要る。似たような容器として思い至ったのはキムチの空き容器だった。これはしっかりとして透けているし水流を起こすパイプを固定しても大丈夫だ。更に視点を広げれば安いプラの密閉容器が数百円でサイズ様々で売っている。とりあえずは試作品なのでキムチの空き容器で良いかとクリア容器と比較してみた。

 クリア容器は高さがあり中に砂を入れても余裕がある。一方、キムチの容器は蓋は丈夫なのだが高さが低い。思案していた時、偶然にも蓋の交換が可能と判明し、深いクリア容器に丈夫なキムチ容器の蓋を組み合わせることにした。この容器に生体を入れ匂い物質を吐水に含ませる。エアーリフトで上昇した水は上部の漏斗容器内に溜まりオーバーフローからシリコンチューブを下って偽装母貝の吐水口から排出されるシステムである。これはもう「オレオレ詐欺」に近い。
 卵は集卵室兼孵化室に留まるとの思惑で、孵化後は上昇流に乗り稚魚溜まりで回収できるだろうと考えた。これが無いと再び親魚の水域に流れ落ちてしまい捕食される危険が増してしまう。以下に今回試作した主要部を簡単に説明する。

 偽装母貝の吸水管と吐水管   シリコンチューブを並べシリコン樹脂で固めてある。生体の吸水と吐水の位置は決まっているのは知っていても左右どちらかまでは知っていないから接続は適当になった。試用する際は殻の半分は砂に埋める。

 生体容器兼集卵室   クリア容器とキムチの蓋を組み合わせ、ダクトを立てた。通す穴の径を適切にすれば瞬間接着剤で実用可能だろう。容器内には底砂と産卵魚種の好む二枚貝を入れる。入れる貝は母貝サイズでなくとも大丈夫だろうと推測した。一番のメリットは受け入れる卵の数を制限しなくてもよい事だ。思う存分、産卵してもらって構わないのである。
 吸水管内に放出された卵は水流に乗って容器内に入る。ここで水流が緩やかになり着床してくれるのではないかと期待しており、透明容器なので卵や胚の成長ぶりも観察可能なはずである。

 稚魚溜まりを持つ吐水管用水溜め   水面上にあるから数センチの落差で吐水口から排水されるだろうと読んでいるが実際の試運転はまだなのだ。漏斗容器は漏斗を転用した。水が溢れない高さにオーバーフロー部の水の出口がある。この排水は偽装母貝に流下する。

 この次兄の着想を改良し自分なりのシステムを製作し始めた時に、小生すぐ上の四兄から電話があって同様の趣旨で実績がネットに載っているというのだ。検索してみたところ「人口産卵床」という括りでいくつもヒットしたものの写真はおろかスケッチすらも無い記事だった。
 今時の資料や発表に図も写真も無いようでは見識が問われる。穿った意地悪な見方をすれば「出せない」理由があるとしか思えないのだ。「我々は画期的な方法に成功した!」というような手柄話なんて誰も求めてはいない。広く周知し寄与させる事が血税や助成金で業務を行なっている立場の義務・責任だろうと思ってしまうのは小生独りだけなのだろうか。「成功体験、公開してあるよ」と教えられた某水族館のページには写真があると話に出たものの小生には閲覧できなかったから詳細は不明である。小生的には成功したシステムと比較してみたかった。

 今回これは「画期的システム」と思い、次兄からは「吉報を期待する」というスケッチ文面の結びだったものの、まあ、世の中、発想は似たり寄ったりなのだろうと実感した。次兄が発案し小生が改良したシステムは実証しないまま公開するのだが、このような産卵床方式で母貝不足を補い貴重種を含め繁殖が容易になればこの上ない喜びでもあるけれど、本来は母貝が生育繁殖できる環境こそが求められているに違いない。
 この試作品は素人の小生製作のシステムだけにどこかで複数の飼育者が実証してくれることを期待もする。すでに実証している公の報告があるだけにグラフや数値表などより、そのシステムのイラストや写真の添付公開を求めたい。

                    百文は一見に如かず偽母の路


※この稿を投稿した後に「相模川ふれあい科学館」のHPを再度閲覧し、もしやとスクロールしてスクロールしてようやく閲覧できた。全体像は不明なもののタンクの着想は似たような感じだ。小生の産卵装置でも朗報がもたらされる予感がする。画像を見て小生の装置の省略が出来る事が判った。ダミー母貝は必要なかったのだ。
 縁掛け式フイルター容器に貝を入れて飼育水槽底部の集卵器で吸排水すれば良い。小生の試作器は池の中に設置の予定で作ったのだが再試作思案は水槽での装置になる。


羽毛はすべて白

2020-02-28 | 感じるままの回り道
 威野志士様の食痕など呆れ憤慨するだけで「早くこいこい豚コレラ」と手を合わせるだけである。キジョランやホトトギス、ウマノスズクサの食痕は万歳三省、道半ばだ。
 フイールドに時折は羽毛が散乱している時もあるのだが、捕食された種類まではしかと判らない。いいえ「鳥と判らない」ほうが身の丈にそぐうだろう。記憶を掻き出せば概ね鳩の類と思われる羽色なのだけれど自信は無い。一回だけ水鳥の羽毛があってこの時は身体の一部もみられたから羽色から「アオサギだろうか」と観たけれどそれだけの話。
 捕食者は猛禽類だとすると到着時に低く林内を飛び去るタカ類を見かける時はままあり、これはツミかと思っている。カラス程度の猛禽類は冬場には目にすることが無いように記憶しているけれど種別の判断は全くできない小生なのだ。よく見かけるツミだとするにはコサギの方が体格が大きいし、さて誰だろう。

 今回の食痕、羽色はすべて白一色だった。「コサギに違いない」と勝手に思っただけなものの、ここのところ一匹で定住しているかのように見かけたコサギが見えないのである。すべては状況証拠で確証は無いけれど、まあ、一時の暇つぶしには脳味噌を働かせる刺激にはなる。少なくとも痴識を以て痴呆に一矢、補色してみたいものである。

馬も四つ足、鹿も四つ足

2020-02-28 | 何よりの楽しみ
 鵯越の逆落としに先立ち、義経の台詞がそうだったとか・・・。その理屈で言えば「米もデンプン、シャガもデンプン」で、歌謡曲にもある「同じ雪に変わりなし・・・」の類だ。だからこそ「出来る!」と思ったらやらずにはおられない因果な性格の小生である。
 「片栗粉」と表示されてもジャガイモのでんぷんで「もどき」ではあるけれど、米のでんぷん量は77%程度なのを確認してから片栗粉の量を決めた。この量はカップ1.5杯分に相当し、これで丁度1リットル容器を満たしてくれる。でんぷんだけではミネラル質が不足しているので菌のために出し汁で溶解したかったけれど昆布が無く、とろろ昆布を少々入れた。

 熱湯を注いで糊化させても良いのだったが量が多すぎる。そこで鍋で糊化させた。さすがに糊化していく過程では粘度が上がり、泡立て器が変形するほどだった。60℃に冷まし乾燥糀を混入させて保温機で10時間、これはおかゆと同じ発酵時間である。
 出来上がりはおかゆより上品に見える。糖度は屈折糖度計では測定上限値を超えて判定できなかったが、口当たりはお粥製より甘く感じた。味わいもすっきりして雑味が無く、お粥からの甘酒にある特有の味や匂いが薄い。それだけ口にしやすい万人好みに仕上がった感もあるものの、単純すぎてつまらなかった。
 まあ、口とは贅沢なものだと思ったのが結論。

    温度を測る   ➡    糀と混合   ➡    濃厚な出来上がり

 
 

蒸留器の試作4 「夏みかんの芳香蒸留水」

2020-02-27 | 何よりの楽しみ
 試行2回の水仙の芳香蒸留水は「青臭い」ばっかりで廃棄となった。ネットの情報でも「青臭い」とあったから草本類はおおむねその傾向があるのだろう。もともといわゆるハーブ類ではないのだ。
 試行3回目の今回は夏みかんの皮を使ってみる。今回も素材よりも密閉度を高める検証で絶縁テープを使ってみる事にしたのだ。自分的には「良い着想」と期待していた。

 夏みかんはフイールドの放置林内にこれまた放置された夏みかんの樹から採ってきた。10年ほど前に行ったきりなのだが、周囲の樹木が大きく育ち日射が届かなくて衰退気味だった。果実も少なく苦労してバケツ1杯分を確保する。何本かは再生しておきたい。
 家で皮をとった。指で剥いていたが親指の爪周りが傷みだし思案してスプーンの柄で剥いてみた。なんと楽な事よ、初めからそうすれば爪を傷める事も無かったのだ。
 刻んだ皮は900gほどで鍋に一杯になった。蓋をして絶縁テープで二重に目張りをして開始。火力が強いと蓋が浮き上がり蒸気漏れが始まる。絆創膏より伸縮性があるだけましのように思えたものの蒸気漏れは防げなかった。やはり熱変性でヨレヨレになった。ガムテープで蓋自体を押さえようと試みたものの、これも熱には弱く接着力は低下して来る。
 結局、蒸留を終えるまでの40分ほどは手で押さえる羽目になって、昼飯はそのまま食パンを齧って終わった。

            ➡      ➡   

 鍋に入れた水量は1.2リットルで、採集した蒸留水は0.3リットル程度だった。鍋に残った水は0.6リットルだったので、都合0.3リットル失っていた事になる。
 今回の結果を踏まえ、一番のネックでストレスは「蒸気漏れ」だった。やはり密閉できる圧力鍋が好ましい。さっそくリサイクルショップ数軒を周ってみたが五千円ほど投資しなければ手に入らない。我が家の30年物より新しいからしょうもないのだが、そこまで投資するほど遊ぶか遊ばないか、それが問題だ・・・。

 出来上がった「夏みかんの芳香蒸留水」は入浴剤として使ってみる予定。蒸しあがった皮は笊に入れておいたのだがリビングに香りが充満してしまった。洗濯ネットにいれれば、これも入浴に使えそうだ。

ニホンアカガエルの卵塊、更に三つ

2020-02-26 | 小父のお隣さん
 市内某方面で「ヒキガエルの産卵があった」との情報で「それでは」とばかり再度の水見回りをして林接池でニホンアカガエルの卵塊3個を見つけた。カウントするために見回っていた時には無かったはずで、卵塊の中の胚の成長ぶりも遅れているから間違いないだろう。
 これで今季の産卵数は31となり記録更新である。なにはともあれ目出度い目出度い。ヒキガエルの産卵、小生のフイールドはまだだった。暖冬だから2月中には見れるかどうか、記録の中では3月中旬が標準に思える。

失うものは・・・ある!

2020-02-26 | 今日は真面目に
 道具類もすべてが新品と言うわけではなく、助成金が無かったころは寄せ集めやフイールドで拾った農具などを再生させ使っていた。その頃の農具は今も活躍しているけれどくさびを失くしてしまうことが度々なのである。
 理由は簡単で隙間と楔の厚みが適合していない事に由る。気が付いていても補修を適切に行う手間が惜しく、ついつい「やっつけ仕事」をしてしまう。楔の購入もするけれど角度が合わないことが大半で、小さいのも大きいのも鉄板の一端を叩いて薄くしたような代物ばっかりなので打ち込めても楔本来の傾斜角で圧するわけではないのだ。

 この度の少しばかりの地拵え二カ所で二本の唐鍬の楔を失ってしまった。楔が無いのは使えないし、緩ければ使い難い。金属の楔も一時しのぎで外れて見失う事も多いしストックも無くなった。そこで新たにヤマザクラで楔を作り補修した。柄の部分も鉋を掛けて楔が密着しつつ入り込めるように修正も施して打ち込んだ。
 これで今までより確かな固定が出来ただろうが楔を失ってしまう事に楔を打ちたいのも容易には出来ない事なのだった。

珪藻の供給生産を試みる

2020-02-25 | 水辺環境の保全
 池のタナゴや二枚貝の冬ごもりもそろそろ終わりになる。タナゴは2月初めに姿を見せたけれど、ここのところしばらくは姿を見せていない。タナゴの産卵用母貝となる二枚貝は、今のところ冬季に失った個体は1体で残りは砂の中だから生きながらえていると思っているのだが、冬越しと産卵期を控え十分な栄養を取らせたい。
 周年、基本の給餌は「植物性豆乳ヨーグルト」に「植物性乳酸菌飲料」を撹拌させた物にビール酵母・乳酸菌製剤の錠剤粉末を与えている。ミドリムシを試してみたいものの高価なので手を出していない。クロレラや近似の製品は安価だけれど手が出ない。

 先日、フイールドの沢に珪藻採集に行ってみた。緑藻は見られたが茶藻は繁殖時期では無いようで空振り、「早めにご馳走を」と思ったものの肩透かしだった。庭の池に採集した珪藻を投入する手間を惜しむ訳ではないけれど、少しでも池の環境内で自給したい。そこで考えたのはウオータークリーナーの消音器を外し、そこに日光の当たる浅い流れを作ることで珪藻の発生を促そう、と言うアイデアである。算盤通りにいかない事も承知の上で、珪藻を採集する川筋は押しなべて「流れがあり、浅く、日当たり良好」の三条件を満たしている。

 そこで小規模ながらウオータークリーナーを活用した珪藻の発生器を試みる事にした。板は平坦でなく中央部を軽く凹ませてある。真っ平より「良かろう」との小生の予断で独断なのだ。窪みはジスクグラインダーにサンドペーパーを取り付けて削り、ウオータークリーナーの消音器を外して取り付けてみた。
 板の端から落ちる水音が気になる。一応、近所迷惑と言う事を考慮すれば音が少ないに越したことはない。そこで側面に板を取り付けてみた。これで音は減少したけれど吐水口から出る水音が残っている。少しばかり考えて対策が浮んだ。廃棄したウオータークリーナーの濾過網を使う事に由り音を減らす。まあ、海苔の養殖網の真似事そのものになった。

 この網のリサイクルは水音の減少より珪藻の胞子や細胞が付着する場所にもなれば一石二鳥、いいえ一網二徳になる。的を得たアイデアなのかどうかは時間が必要だけれど懸念がひとつ、この網は水槽の中で緑藻まみれになっていた網なので、もしかしたら緑藻が優位になるかもしれない。

    窪みを削る   ➡    水音が残る   ➡    縁を付け養殖用ネットも装着

小さな地拵え

2020-02-25 | 今日は真面目に
 原っぱ部の拠点入り口、畔のような凸部があって水仙が毎年時期には花をつける。花はともかくもこの凸部が刈り払いの邪魔だし、これがあることで平坦部の圧迫感もある。このまま維持するよりは崩して凹部に土を入れれば平坦部も広がり刈り払いも楽になる。水仙は土塊ごと移動させ崖部の際に植え付けた。適期ではないことは承知だが、もともと丈夫な植物だし何割かが枯れても全体を失う事も無いだろう。移動させた斜面の際は東向きで良く日の当たる部分だし次期の早春には花を見せてくれるはずだ。

 地拵えで生みだした平面は一坪程度であるものの埋めきれなかった凹部にはガマズミなどの低中樹を数本植えれば部分最適化に少しばかりは寄与するだろう。

          作業前   ➡    作業後

蒸留器の試作 3(改良冷却器で水蒸気蒸留)

2020-02-24 | 今日は真面目に
 初体験の水蒸気蒸留法による「精油抽出」は鍋の圧力が高くなりすぎて蒸気漏れが甚だしかった。これでは実用にはならず、昼めしもそこそこに部材を買い入れ改良した2号器を作る。シリコンチューブの内径を4φから7φと倍増させ、接続する冷却管は9φの外径を用いた。これは現物を店内で合わせながら決めた。結果的には9mmアルミ管は鍋蓋の孔と同等で入らず、またもや油性ペンの先端を切ってヤスリで合わせた。ワンサイズ細くすれば楽だったのだろうが、そこまでは注意がいかない。
 試作1号の費えは1,800円ほどで、今回の買い足し「シリコンチューブ、アルミパイプ、エルボ2」で更に1.800円の費え、これまでに3.600円ほどの出費だ。中古の圧力鍋を購入すると総額5.000円前後になるだろう。

 既に一器作ったし、冷却管が太くなっただけなので工作は簡単だった。これで鍋の圧力が高まらずに蒸気を取り出せると思ったのは当たり前田のクラッカー、である。太くしただけの効果はあって芳香蒸留水の滴下がスムーズだ。しかし不思議なことに2回目の芳香蒸留水は透明になった。理由は全く分からない。鍋の中に残った湯は初回よりも色が薄くなっている。これも理由が不明だ。

 鍋の圧力は蒸気を通すシリコンチューブを太くしたことで減圧に成功したものの鍋蓋と鍋の間からはやはり蒸気漏れが発生して来る。テープの接着力と耐熱性が両立すれば解消できると思えるが、次回は絶縁テープで目張りをしてみる計画だ。熱にたいしての耐久性はどうか不明だけれど「絆創膏」はだめで樹脂製のテープも熱に弱かった。それでも不満足なら中古の圧力鍋を探そう。これなら密閉性も蒸気取り出し孔もあり、条件としては満たされる。多少は費えが増すが苛々しながら芳香成分を無駄にするより良かろう。

 2回の水蒸気蒸留法を行ってみた結果、十分に機能する事が分かったから若葉が萌えるのが待ち遠しい。梅の花は既に盛期を過ぎ、桜も芳香蒸留水だけだとネットにあったし、ヤブニッケイやカラスザンショウが萌えるまでヨモギやフキノトウでもやってみるか・・・。

 手前が改良品  ➡    蒸気取り出し部の比較  ➡    左が前回、右が今回の芳香蒸留水

ニホンアカガエルの孵化始まり、更にもう2卵塊見つけた

2020-02-23 | 小父のお隣さん
 数日前からニホンアカガエルの孵化が見られるようになって、この日22日には泳いでいる個体もいた。いつもの水見回りで泥水地の2と3をつなぐ水路に卵塊が2つあるのを確認した。新しいものではなくてほぼ同時期に産卵されたような状態に見える。
 泥水地で産卵するとは思ってもみなかったので、ましてや池なら「ヒキガエル」の前歴があるが、池をつなぐこの水路など漏水の可否の視線しかなく、それで見落とししたようだ。
 これで今季の産卵数は28となって、当然いままでの最大数になる。カエルが増えて助かる生物もいるはずで食物連鎖に組み込まれている生物とは言え、喰われてもらいたくはなく増えるのはうれしい。
 大蛇の姿も見たいし小型の猛禽類の姿を消すのは見たくは無いし、人生至る所にハムレットの台詞が満ちている・・・。

       孵化しオタマジャクシになった              新たに見つけた2卵塊

日本アマガエル初見

2020-02-22 | 小父のお隣さん
 ちょっと早いんでないかい?といったところでカワズの心境など判ろうはずもない。写真だけ写してどこへ行くのかまではたしかめなかった。例年より暖冬と言われフキノトウもほころび始めたけれど、やはり「早すぎる」感は否めない。

                      

        

蒸留器の試作 2(冷却器架台と水蒸気蒸留)

2020-02-22 | 何よりの楽しみ
 お鍋と冷却器は完成したけれどそのままでは使えない。冷却器に傾斜姿勢を保持させなければならないから架台を作るため拠点道具小屋で手早く済ませた。
 冷却器を保持するだけの機能があれば良いのだが空きスペースに小物入れが出来る台を付けてみる。組み立ててみたものの切りっ放しなので面取りし水を使う作業だからペンキも塗っておきたい。板材は頂き物のべニアの端材だし節だらけで上等品でもないのだ。
 自宅で仕上げをしようかと持ち帰ったものの「待てない性格」の小生であるがゆえに、とりあえず「機能検査」をしてみたい。そこで花期も終わりなのだが水仙の花を1㎏摘み取って精油成分が採れるかどうか行ってみる事にした。

 台所の蛇口にはホースが繋げず冷却水をとれないから庭先で行おうと思ったものの風が強くて断念する。そこで屋外水栓からホースで台所まで水を引き込み冷却する事にしたのだ。台所シンク周りを片付け冷却器架台を据える場所を確保し水仙の花を鍋に入れた。1㎏を使えるかと思ったものの半分の500gしか入らず、残りは冷蔵庫に入れた。結果的にはこれが役に立ったのだ。
 蒸気漏れは最初のテストで「実用上差し支え無し」の判断をしたのだったが。チューブと冷却器をつなぐと管路の抵抗は馬鹿にならない大きさらしく蒸気圧で蓋が浮き上がってくる。漏れを止めるためのテープもあちこちから圧力に負けて蒸気を漏らしてくる。仕方が無いからタオルを当て手で押さえてテストは終了した。

 取れた芳香蒸留水は霧がかかったように白くなっている。全くの初体験なので判断はつかないもののエッセンシャルオイルは浮かんではいなかった。まあ「精油無し」の試行であった。架台を作り初回の水蒸気蒸留法は終わったのだったが「蒸気を取り出す管内径が細すぎる」のが明らかになって、こうなると昼は食パン2枚に牛乳だけで立食、そそくさとホームセンターへ部材購入に出かけたのだった。
 ホント、待てない性格ではある・・・。

    用意した水仙   ➡    接続して試行   ➡    濁りのある芳香蒸留水

本年最初の強制通水

2020-02-21 | 水辺環境の保全
 吐水量の突然の減少、降雨も無かったのに原因も判らずとりあえず復旧作業を行うしかない。ニホンアカガエルの孵化が始まっているし、ここで水域の干上がりは絶対避けたい事態である。
 10月22日からほぼ4カ月間、排砂作業を行わず送水が滞らなかった事は特筆に値するけれど、10月の作業は送水路を半分に分け双方独立させて排砂を行った経過がある。これである意味「完璧な排砂」が出来たのだと思っている。前回同様管路の半分づつ行いたくても吐水口近辺から取水できる条件が無い。少しでも排砂作業を完璧に行うためには前半部だけでも十分な排砂が必要だ。

 そこで思案の結果、取水口から下る前半部の最低高度地点にある排砂バルブを開けてからポンプで圧送水した。これだと管路全長に渡り水を送る抵抗も無く、多くの砂泥が堆積する前半部を先に排砂できる。分割しなければ吐水部まで強制的に砂泥を圧送しなければならないのだ。これは長らく行っていた従来のやり方だった。
 しかし、前半部から排砂を行う方式だと取水部に行く前に排砂バルブを開け、取水管から圧送しながら排砂バルブ部の濁りが澄むのを確認しポンプを停止し、改めて排砂バルブ部まで戻りバルブを閉める行為をしなければならない。要は独りで行うので沢伝いの林道を往復2回余分に動かなければならないのだった。

 今回のやり方、前半部の排砂は15分で水が澄み始め、少し水圧を高め10分、更に高めて5分の強制送水を行い前半部を終了した。後半部は最低部の排砂バルブを閉じてから吐水口までの全管路送水20分で一応の終了とする。砂泥が一番堆積しやすい前半部を解放したから今までより送水時間は短くても良いだろうの判断である。
 撤収した後は吐水口での流量測定で、毎分20リットルと出た。出ている水は水垢のような浮遊物で汚れているが、これは長期間強制通水しなかった結果だろう。最大吐水量の毎分26リットルに達しなかったけれど、最大吐水量に達するには一昼夜必要な事が多々あったから翌日再測定をする。

 今回、急な減水があった原因の一つは取水升のフイルター装着が不十分で砂泥はともかく砂礫が入り込んでいた事で急激に埋まったのではないかと思っている。取水升から取水管が2本あり、一本は部農会のタンクに至るのだがこのバルブ部を操作した痕跡があって、掃除や浚渫をしたわけでもないその時にフイルターを元通りにしなかったのだと想われた。
 部農会は取水権者だけれど、土砂崩れで取水堰が破損して以降、復旧保全作業は全く手を出さず、結果としては足を引っ張る行為行動しか行わなかった。今回の砂礫流入の事態もそういう性向の結果なのだろう。
           フイルター部の装着不十分          取水升からの砂礫量

 取水するもう一方が触れた後は必ずオーバーフロー部を石などで閉じてしまう。オーバーフローする水を留める意味など全く無いし、そのことでフイルター部から砂礫が排出されず目詰まり堆積を促進させる。かような原理も判らず勝手をする心魂が理解できないし情けないの一言に尽きるのだ。

※ 翌21日、流量計測をし毎分26リットルの吐水量だった。この管路能力のほぼ最大吐水量と言って良い。祝着至極である。

巣房一望・五房をご覧

2020-02-20 | 何よりの楽しみ
 設置時期を失いかねないからあわただしく標準的な巣箱2個を製作し月例会の日に別行動をさせてもらい取り付ける。月例会は菌打ち予定なので不足はない。
 設置場所は駐車場周辺かほぼ毎回巡回するコースにそったエノキ林辺りにと考えていたものの、人影が目立つ場所でもあり多少は静かな原っぱ部の周辺に分散させた。そこでも拠点に上がる通路の脇に近い場所なのだが、拠点道具小屋周辺でヤマガラが営巣していた事を考慮すれば、そこより好環境だ。

 取り付けるにあたり「枝の近くに配置しない」など幾つかの留意点があるのだろうけれど、そこはほどほどにして一目瞭然を得られる配置にしたのだった。そうはいっても今は裸木だから瞭然であるけれど、若葉が茂るころには隠れて瞭然とはいかないだろう。
 それでもうろつかずに観察は出来る位置関係を選んだつもり。と言うのも標準的な巣箱と数百円で出来るプレハブ巣箱との比較がしたいからだ。巣箱ひとつを作るに五分板4尺必要で新品の杉板だと千円は飛んで行ってしまう。資金に余裕がない個人や会では物入りになってしまうし、板材が手に出来るなら使いたい用途は多々あるのだ。

 前日は好天になったのだが朝まで雨で濡れ作業不適、この日も夜間に小雨があったけれど引き延ばすのも時期を逸しそうだから梯子を掛けた。小生は高所恐怖症なので不整地で梯子登りなどごめん被りたいものの会友に委ねる訳にもいかず、穴の始末は自分で行うしかない。取り付けは一期ごとに外し清掃する事を考慮すれば針金が容易なのだけれど棕櫚縄で括りつけした。
 緩まない結び方をガイドブックで探したものの思っていた結び方が見つからず「何とか」という結びにしたのだが、棕櫚縄は滑りが悪く締めにくかった。梯子の先端部で屁っぴり腰で脛で身体を安定させる姿勢は「傷持つ身」ではないけれど脛がおおいに痛かった。

 設置し眺めてみれば従来型の巣箱は目立つ。それに比べ塗装した古材のベニヤと植木鉢は目立たない。巣箱の説明には「塗装などしない」とあるけれど、海外の住宅にある巣箱を顧みるに、結構カラフルで小鳥も馴染んでいる風に見えた。環境も生態も考慮する必要があるのは理解しつつ、古材に塗装し植木鉢が容器の仕様も悪くはない。まあ、選ぶのは小鳥様だし「さあ、どうなる?、どうなる?」・・・「こうでたか・・・」とコマーシャルみたいな楽しみ方でしばらくは遊べそう。

                    

             遊山久しからず 鳥見楽しからずや・・・