過可動性

2006年11月21日 | Weblog
最近寝不足気味(←中国語じゃないですよ)

さっき治療を終えて一息ついたらなまら(北海道弁で「とても」の意)眠い

緊張の糸が切れたな…

今日の患者さんは、シビアな症状の方が多かったので特に疲れた




中でも印象に残ったのが「左に体を倒すと、腰から左足先まで痛みが走る」というA子さん。


調べると5番目の腰椎の動きが左側方に大きくなっている。


こうゆう状況を「過可動性:ハイパー・モビリティー」といいます


なぜそうなるのでしょうか?


もう少し調べると、上下の関節は逆に硬くて動かないことが分かります。


こういう状況では、身体を動かしたときに、間に挟まれた5番目の腰椎が

上下の関節の分も大きく動かなければならなくなるのです。


こんな状況が続くと、次第に関節がぐらぐらになってきます。


ぐらついた関節は、動きが大きいために、磨耗し変形してしまいやすい。


また、大きく動くために、まわりの組織を挟み込んでしまう。


A子さんの場合、今のところ、身体を左に倒したときに、脚へいく神経を挟んでしまうことで痛みが出ているようです。


治療でうまく上下の関節の動きはついたのですが、体を左に倒すとまだ痛みが走る。


おそらくは神経自体にダメージがあるのでしょう。


こればかりは自然な回復を待つしかない。


こういったケースの治療は、更なる神経へのダメージを重ねないようにすることが目的となります。


そのためには、動きの悪い関節の動きを取り戻すことと、過剰に動きすぎてしまう関節の

ぐらつきを抑えることが重要なのです。


関節の安定性を高めるための体操を練習して、今日の治療は終了しました。


可哀そうですが、しばらくコンスタントな治療が必要ですね。

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