もっと速く走れるよ!!!

2007年03月14日 | Weblog
視力に障害を持つ陸上競技(短距離走)の選手のMさん

「ギックリ腰」の治療に千葉より来院。

腰痛自体は2度の治療で大分良くなっており、

所属しているチームに鍼灸の先生がいるというので、

「後は地元の先生に経過を見てもらってください」

と、ひとまず治療を終了しました。


それから1週間たった昨日。

ひょっこり来院。

あれれ まだ痛いのかな???

でも、見たところ腰はだいぶ良いようす。

聞けば本人も「だいぶ楽になりました

と、笑顔。

今回は、リハビリに歩き始めたら、

また腰にハリが出てきたので来院したとのこと。


治療中不意にKさんより、

「ハムスト(モモ裏の筋肉)鍛えるにはどうしたらいいでしょうか?」

との質問。

何のために鍛えたいのかと聞いたところ、

答えはやはり

「もっと速く走りたい

でした。


Kさんのカラダを見る限りでは、地面を蹴る力は十分ですが、

腿を素早く引き上げることが苦手なのではないかと思うのです。

今の時点で欲しいのは「ハム」じゃないんじゃないかなぁ…


試しに腸腰筋の筋力をテストしてみる。

やはり…

てな感じでした。


思うに、彼女に必要なのは「腸腰筋」&コアの安定性

※コア:
狭義には、腹横筋・骨盤底筋(肛門挙筋など)・横隔膜・多裂筋

からなる腹部をとりまく筋群を指し、

協調的に働く事で腰椎の安定性が増します。



「腸腰筋」は腰椎・骨盤と大腿骨をつないでいて、

腿を素早く引き上げるための筋肉です。


この「腸腰筋」、コアがシッカリと腰椎と骨盤を固定する事ができて

初めて効率的に働く事ができるのです。


こういった条件がそろうと

Kさんにどんなメリットがあるのかと申しますと…

ピッチが上がる



もう一つ欲をかくなら、胸椎(胸の高さの背骨)と

胸郭(アバラのカゴ)の回旋方向の柔軟性。


ここが軟らかいと、ストライドは伸びるし膝や足首への負担も減る


ちなみに、この辺の身体条件がそろうことが、

いま話題の「二軸・常歩」の基本条件だと思います。

あくまで個人的な見解ですが…


はっ

っと気がつけば、治療院のエクササイズ・スペースで飛んだり跳ねたり

腰痛の治療のはずが、いつの間にやらコンディショニングになってました。


一通り終えて、

私「どうですか?」

Kさん「脚が出しやすい

私「ついでに腰は?」

Kさん「痛くない


でっしょ~

腸腰筋の筋力テストをしてみると

明らかに出力が上がってました


Kさん、まだまだ速くなりますよ

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