布と革の染色展のため、お店に詰めていましたら、宅急便のお兄さんからの情報がはいりました。
全国育樹祭で来県された皇太子をお迎えするため、道後温泉あたりがものものしい警戒ぶりだとか。 きょうは道後のホテルで泊まられるそうです。
お兄さんはさっさと仕事を済ませて道後から退散すると言っていたそうですが、逆にわたしは、展示会が終わるとわざわざ道後温泉へ出かけていきました。 もちろん「ものものしい警戒ぶり」を偵察に、です。
ウォーキングのふりをして道後温泉本館の周辺をぶらぶらと。
子規記念館前の交差点でさっそくおまわりさん発見、 4人も。 赤信号なので立ち止まっていたら、こちら側にいた一人が親切にも「渡りますか? しばらくお待ち下さい。」と言ってくれました。 もちろん赤ですから待ちます!
と、そこに自転車に乗ったおじさんが赤信号にもかかわらず交差点につっこんできました。 当然のことながらおまわりさん、
「赤信号ですよ。」
信号待ちしていた歩行者たち、大笑いしてしまいました。
大勢の警察官の前でいい度胸してるじゃないの~。
おまわりさんたち、今日のメインは交通取り締まりではないせいか、やんわりと注意しただけでした。
交差点を渡って道後温泉本館に向かって歩いていくと、なにやら大勢人だかりがしています。 大きな声で説明をする声も聞こえます。 どうやら、からくり時計が動き出す時間に来あわせたようです。
ちょっとレトロな外見のからくり時計。 夏目漱石の小説「坊ちゃん」に登場する人物たちが時計の中から現れました。 昼間見るよりも幻想的でいい雰囲気でした。
これが日本最古の温泉、道後温泉本館です。
てっぺんのシラサギがライトアップされて闇に浮かんでいました。 道後温泉は、傷ついたシラサギが傷を癒していたところから発見されたという言い伝えがあります。 その下に見える明かりは「振鷺閣」、道後に時を告げる太鼓があるそうです。
ここへ来るまでに見かけたおまわりさんはすでに8人。 心にやましいところのない観光客にとっては、逆に「心強い」というべきでしょうか。 道をたずねたりして・・・・
でも、ホテルの場所を聞いたりしても、よそからの応援部隊のおまわりさんには分からないと思いますよ。道後温泉の道はややこしいですから。
駐車場で、懐中電灯でひとつひとつナンバーを見ているおまわりさんもいました。
道後駅付近では、4,5人ずつがグループでパトロール中。
道後温泉本館付近をぐるっと一回りする間に、のべ20人以上のおまわりさんを見たことになります。 こんなにたくさんの警察官を松山に寄せたら、県下の他地域は手薄になるんじゃないかしら。 と、思いきやー
帰り道、いつもの交通取り締まりスポット(ねずみ取りの場所)にはちゃんとパトカーがいてスピード違反を取り締まっていました。