あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

虫の声

2007-09-09 22:57:58 | 生き物

 娘夫婦が遊びに来ました。

 ちょっと、スイーッチョンが死んどるよ。 (ぶじこはなんでもスイーッチョン)

 どこに?

 ここ。 (廊下でした。なぜ?)

 おー、これは。写真撮る!

   ひょいと指でつまみ上げたら

 うわぁっ!!!

 ゴキちゃんとちがうよ。

 似たようなものじゃないですか。

 ムコドノはゴキブリが大の苦手。でも、ゴキブリと違うんだけどなあ。どこが似てるんだろう。

  ちょっとピンぼけ

 死んでいた虫の正体は「アオマツムシ」でした。
日中の暑さは真夏並みだけれど、吹く風は確実に秋に向かっています。草むらでは昼間からコオロギが鳴くようになりました。2,3日前、夜に外に出たら、梅の木のところで リーッ リーッとやかましく鳴いている虫がいます。あ、アオマツムシだ、実物を見つけなきゃ。と思っていたところでした。

 このアオマツムシ、3年ほど前から今治市の街路樹でけたたましく鳴き響いているのを聞くようになりました。はじめは鳥の群れが鳴いているのかと思っていました。でも夜鳴くのが不思議でした。情緒もあったものではない、やかましいほどの鳴き声です。ほどなくして新聞で「アオマツムシ」という外来種で、在来種をおびやかすほど繁殖しているのだということを知りました。うちのほうではまだまだよね、と思っていたのに、ついに来たか、という感じです。ただ、数はまだ少ないらしくコオロギやスズムシの鳴き声の方がよく聞こえます。

 コロコロコロコロ

 りりりりりりりりり

 チッチッチ チッチッチ

 リーン リーン 

 鳴き声全部聞き分けられるわけではありませんが、いろいろな鳴き声が入り交じって、ほんとにオーケストラのよう。いつの間にかウシガエルの声は聞こえなくなりました。

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たまごの個性

2007-09-08 21:33:46 | 生き物

 この暑いのにうちのニワトリたちが頑張って産んでくれた卵です。

 大きい卵と小さい卵

 黒いの、、白いの、そばかすの

 

長いの、丸いの、いびつなの

 

 集めてみるとこんなにちがいが

 

 殻がとても柔らかくて、すぐに割れてしまう卵もあります。逆に丈夫でなかなか割れない卵もあります。

 いろいろな卵があるとちょっと便利。たとえば納豆に入れたいときは小さい卵。卵焼きは、焼くとちょっとになってしまうからなるべく大きい卵を。柔らかくてすぐ割れる卵は、よく器の外に落ちてしまうので犬のごちそうに。と、まあ、こんな具合です。ははは あまり、たいしてちがいはないか。

 店で売られている卵は、同じ大きさの卵がパック詰めされていますよね。あれはニワトリが同じ卵を産むからではなく、選別して同じ大きさのだけを集めているから。 あまりにも大きいのや、小さすぎるの、殻の柔らかいのや黄身が2個あるのは規格外で、店には出てきません。先日、ラジオで、買った卵の中に卵黄が二つある卵があって、気味が悪いので捨ててしまった、ということを言っていましたが、わたしに言わせれば卵黄が二つあるのはよくあることです。養鶏所で安く売られているのでよく買っていました。逆にうちのにわとりは白身だけの卵も産んだことがあります。殻の割れた卵は破卵といって、養鶏所ではこれもたくさんあるようです。 
 現代は、野菜も果物など、本来、様々な形や色や大きさをしているものまで規格をそろえて売られています。 出荷のために規格を作り、それにそろうように選別するという作業は、考えようによっては無駄な作業のようにわたしには思えます。 何もかもきちんと整った物を求めるという風潮が、昔に比べて次第に強くなっていると感じるのですが・・・  

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こぼれ種の花壇

2007-09-08 00:23:02 | 植物

 

 きれいに咲いているでしょう。 インパチェンスとトレニアです。 道路の拡張工事で塀をこわして以来、道との境にプランターを置いています。

 この花々は、毎年こぼれ種で生えてくるのをプランターに移植したものです。その数20個あまり。それでも足りなくてトレニアなどはそこいらあたり好き勝手に生えています。地面だけでなく、インパチェンスの鉢にも、からしの鉢にも、ギボウシの鉢にも、ベゴニアの鉢にも忍び込んで・・・  あ、からしももちろんこぼれ種から芽が出たのを拾いました。そして、例のベゴニア。この暑さにも負けず、たくさん芽生えています。 

 畑に行くと、この通り。ポーチュラカ、マリーゴールド、サルビア、コスモス、ひまわり 。ぜーんぶ去年の花のこぼれ種。せっかく生えてきたのだからと、放置した結果です。

 今年はお金をかけずに花をいっぱいさかせました。

        

 ところで、種が落ちて勝手に生えることを、実家のほうでは「のらばい」と言っておりました。たぶん「野良ばえ」がなまったものとおもわれますが、こちらでは「おろか」と言うのです。

「お嬢様、そのような野良にお出ましになってはいけません。お屋敷(畑)にお帰りなさいませ。」                     

「こらこら、こんな所に生えたらじゃまだろうが。このおろかもの。」  なあーんてね。

  こぼれ種で咲くポーチュラカは黄色が多いです。それで赤色系を中心に毎年数本ずつ買っては植え足すのですが、今年はそれをしませんでした。そしたらみごとに黄色ばっかり。赤色は畑全体で4,5本しかありません。毎年種を落としていくたびに花が小さくなって、やがてスベリヒユに帰って行くのでしょうか。

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記念樹

2007-09-06 23:51:19 | 植物

 今日は長女ぶじこの誕生日です。台風女のぶじこですが、今日は台風も遠くへ行ってくれたみたい。関東地方のみなさんは大変ですね。ずいぶん大型みたいだし。

 ところで、うちの二人の子どもには記念樹があります。9月生まれのぶじこの木は紅白の百日紅。ですからうちの百日紅は樹齢二十うん年。こんなに大きくなりました。 となりにちらっと見えているのは高野マキです。なんと悠仁様の木ですよ。今日は悠仁様も誕生日ですね。意識して植えたわけではありません。全くの偶然です。

 最盛期を過ぎた今は、上の方しか花をつけていません。う~、写真がうまくとれない。百日紅の若木が、まるで雲をつかむように枝を伸ばしている光景が好きなのですが・・・

 近くで見ると

 

 こんなに繊細でかわいい花。

 わたしは大好きなのですが、ぶじこはちょっと複雑な気持ちのようです。それは、百日紅=サルスベリ という名前のせいなのです。というのは・・・子どもの頃ぶじこは「サル」と呼ばれていたらしい。失礼な。親のわたしは、一度もサルに似ているとは思ったことありません。

 百日紅もたくましい植物です。植えたはずがないのにあちこちに生えています。

 たとえば、こんな所に。

  百日紅さん、これはシンビジウムの鉢ですよ。

 まだ他にも、畑のあちこちにうちの百日紅とは違う色の百日紅が生えています。どこにでも出かけていってちゃっかり居座るところはぶじこに似ているかもー。

 

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どうなってるの?

2007-09-06 00:02:39 | 植物

 ヘチマツリーを紹介したところ、へちまの後ろに写っている木が気になるとのコメントをいただいたので、確認に行きました。いつも見なれているのに、訊かれても答えられないなんてー  全く情けないものです。入りたくなかった畑に注意深く入って、近くで写真を撮ってきました。

 サンゴ樹でした。

 ついでにヘチマの数を数えました。大きいのばかり30個。小さな学校の一クラス分あります。ちなみにへちまは、2本植えてありました。

 ここまで来て一ついつも気にかけていたことを思い出しました。

 これです。牡丹クサギの木です。場所はヘチマツリーの後ろに見えていた倉庫なんですが、 どこか変じゃないですか?

   

 地面に届く茎がありません!窓の向こうから顔を出してるわけではありません。窓は閉まっています。空中に浮いているのです。なぁ~んてことはあり得ませんね。そばに行ってよく見てみると

  壁にしている波状のボードとアルミサッシの間のわずかな隙間から枝が出ています。じゃあ、ここから下は倉庫の中?それが、窓の開いてるときにちらっと覗いた限りでは、それらしきものはないのです。よそさまの倉庫ですから、しげしげと覗くわけにはいきませんが。

 思うに、このクサギは、ボードと内側の壁板とのわずかな隙間に生えてきたのではないでしょうか。おそらく鉄骨1本分の幅しかないと思います。狭い隙間の中を上へ上へと目指して1メートル。指1本分ほどの隙間を見つけて外へ出てきた牡丹クサギ。なんだかいじらしくなります。人間のように、なぜ生きるのかとか、存在の意義はとか言って悩むこともなく、ただ与えられた環境の中で懸命に生きています。本当は人間も、一生懸命に毎日を生きているうちに、後から、存在の意義も生きる意味もついてくるのかもしれません。

 

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ヘチマツリー

2007-09-04 22:19:11 | 植物

何の木でしょう? うちの畑の隅に突っ立っているんですが。

  

 じつはこれ、枯れたケヤキの木にヘチマがからみついているのです。

 何年か前に50センチメートルぐらいのケヤキの苗をもらって植えたところ、こんなに大きくなりました。向こうに見えるのは、お隣さんの2階建ての倉庫ですよ。ところが、今年なぜだか知らないけれど、ケヤキは枯れてしまいました。根本に大量の堆肥を置いたのがいけなかったのだろうかと、話しておりますが。

 6月のある日、わたしはケヤキの根元にヘチマが生えているのを見つけました。おかしいなあ、堆肥の中にヘチマの種が混じっていたのだろうか?と不思議に思っていたところ、何のことはない、夫が苗を1本買ってきて植えたのでした。ヘチマはすくすくと伸びて、この通り、ケヤキのてっぺんまで行って、行き場所がなくなったので垂れ下がっています。ヘチマの実がクリスマスツリーの飾りみたいです。

        へちま3兄弟

 

 あまりにもたくさん実がついているので、数えようと思ったのですが、やめました。ここには堆肥がたくさんありますし、うちの犬たちのお気に入りの場所(トイレ)なのです。上ばかり見ていたら危険です。

 子どもの頃学校でヘチマ水をとることを勉強したような気がします。今も4年生の理科で栽培しています。教材として普遍の存在のようです。でも今の先生たち、ヘチマ水の取り方を知らない人も多くて、わたしはよく先生たちに教えたものです。あまり早くつるを切ってしまうとヘチマが熟しませんし、遅くて枯れかかった頃につるを切っても水がでてきません。とれた水は、薬局にもっていくと化粧水にしてくれます。実は、皮と種を除いて繊維だけを残してお風呂用のたわしとして使います。こんなにたくさんの実をどうしましょう。放置しておいたら来年はそこいらじゅうヘチマだらけになるし、たわしを作ってもほとんど使わないだろうし・・・

 ところで、もうすぐ「へちま忌」(注 俳人正岡子規の命日)かな、と思って調べたらまだまだ先の9月19日でした。

 へちま咲て痰のつまりし佛かな  子規

 東京だから少し成長が遅いのでしょうか。こちらだともう花は咲き終わっている頃ですね。 

 

 

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サギソウ

2007-09-03 21:37:21 | 植物

 車の1ヶ月点検が来ました。一月には4日早いのですが、もう、1000キロメートル以上走っています。どこをうろうろしてるんだかー。


 点検の帰り、瀬戸内東予国民休暇村の近くの湿地帯に寄り道しました。ここにはサギソウが自生していて、県の天然記念物になっているのです。



 サギソウは、一輪で見ても涼しげできれいですが、集団で咲いていると、まるで鷺のコロニーのよう。鉢植えとはちがって野生の趣があります。ただサギソウは年々少なくなっているとかで、地元の小学生が湿地の一角に毎年サギソウを植え付けています。


 この湿地帯には何種類かの天然記念物があるそうなんですが、これも確かそうだったと思います。 コマツカサなんとか。



 珍しい光景も見つけました。くもが大きなバッタを捕らえています。わたしは、もう、自然の摂理には逆らわないことにしました。


 


 わたしの先に家族連れと、年配の女性二人が、そしてあとから熟年のご夫婦が見物に来ました。


 みなさん、木道を通ってルールを守って見ていましたが、残念なことに、木道のそばのサギソウの周辺は人が立ち入った跡が見られました。それも何カ所も。おそらく写真が撮りたかったのだと思います。でも、こうしてだれかが草を踏むと、次の人も「ま、いいか」と踏むようになり、だんだんとその場所だけ草がなくなっていきます。60種類もの植物が自生しているというこの湿地では、大切なのはサギソウだけではないのですが おそらく、サギソウさえとらなければほかの草はどうでもいいと思っている人がいるにちがいありません。


 監視員もだれもいない湿地帯ですが、湿地に生える草の、写真入り説明の看板を設置して、マナーを呼びかける看板も大きく掲示したらどうでしょうね。


 


 

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蜂の子飯ースズメバチその2

2007-09-02 22:19:07 | 生き物

 昨日の続きです。

 あのハチたちはどうなったかな?気になって畑に行ってみました。

 

  なんと! ハチはもとの巣に帰っていました。 なんだ、一時的に避難してただけなんですね。  

 わたしの実家の地方でも、嫁いできたこちらの地方でも、蜂の子を食べる習慣があります。とてもおいしいんだそうです。でも蜂の子って、ハエの幼虫(つまりウジ)にそっくりなんですよ。わたしはとてもとても食べる気には 

 蜂の子飯にはスズメバチの幼虫が喜ばれるみたいです。アシナガバチよりはるかに大きく、見た目は・・・・想像してください。

 以前勤めていた山の学校で、教室に頻繁にスズメバチが飛んでくるようになったことがあります。あるときなど、黒のワンピースを着ていたわたしの周りを1匹のスズメバチがブンブン。スズメバチは黒いものを襲うというので、子どもたちには体育用帽子をかぶらせ、わたしは動くに動けず授業は中断、ということもありました。スズメバチは、校舎の天井裏に巣を作っているようでした。子どもたちに万が一のことがあってはいけないので教育委員会に駆除をお願いしたら、委員会の課長さんがハチの巣取りの名人をつれてきました。

 さて、そのおじさん、ハチの巣取りが趣味と言うことで、依頼を受けてはハチ退治に行くのだそうです。

 スズメバチの巣は完全なものは楕円形になります。そのなかに何段にも巣を作るのです。わたしが見せてもらった巣は直径30センチメートルはあったでしょうか。ですから、大量の蜂の子がとれます。そのおじさんの奥さんは、一度に1斗(15キログラム)とか、2斗(30キログラム)とか、信じられないくらい大量の蜂の子飯を炊くのだそうです。はぁ~。

 スズメバチは2カ所も巣を作っていて、おじさんには2回も学校に来てもらうことになってしまいました。その2回目のとき、おみやげを持ってきてくれました。なんと、蜂の子飯!!

 この前の蜂の子を炊いたのだとか。ぎっしりとご飯が詰まったパックを教職員に一つずつ。気持ちはとても嬉しかったので、ありがたくちょうだいしました。そのあとどうしたかな?夫が少し食べてくれて、わたしがご飯粒5粒くらい食べて・・・捨てた記憶はないのですが、思い出せません。 昨日はスズメバチが悪者になってしまいましたが、一番怖いのは ー 人間 ー ですね。

 さて、ブルーベリーの木のハチですが、こうなったらギネスブックに載るくらい大きな巣を作ってほしいです。ブルーベリーを収穫してしまって後はそっとしておこう、と思って枝に顔をつっこんで隅々まで実をとっていたら、またもやハチの塊を見つけてしまいました。それも2カ所で。もしかして巣別れ?来年ハチの巣が3個になったらどうしましょう。

 おまけ                                                                 今テレビで、女子マラソンの表彰式をしています。銅メダルの土佐礼子選手は、松山大学の出身です。おめでとう  マスコミはとかく見栄えのいい選手ばかりを追いかけるようですが、地味でねばり強く、結婚してもがんばっている土佐選手が脚光をあびてとてもうれしいです。

 

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スズメバチ

2007-09-01 22:41:27 | 生き物

 本当は51回目に書きたかった題材です。でも昨日はとても疲れておまけにちょっと悲しかったので短いのにしました。

 50回記念に、いままでブログに書いたことのその後を書こうと思ったのです。たとえば、「孤独なかえる」のその後、クラウン差ししたパイナップルなどなど。でもそれはまた別の機会にします。「危険なブルーベリー」その後のハチの巣の写真を撮るためブルーベリーの木の所に行ったらー

  やたらと大きなハチが   スズメバチです!

 アシナガバチたちが右往左往しています。まさか?

 いやな予感はあたりました。スズメバチはアシナガバチの幼虫をワジワジと食べていたのです。

 こういうとき人間はどうしたらよいのでしょう。強者が弱者を食う、これは自然の摂理です。放っておくべきなのでしょう。わたしは、買い物に出かけました。1時間ほどして帰ってみると・・・・

 スズメバチはまだいました。ガジガジと巣をかみ砕く音が聞こえます。すごいあごの力です。アシナガバチは隅っこの方に固まって動こうとはしません。 「助けて、助けてー」アシナガバチの声なき声が聞こえてくるような気がしました。たった1匹のスズメバチになすすべもなく息を潜めているアシナガバチ。

 

 わたしは、無性に腹が立ってきました。これがしかたのないことだとは分かっています。人間だってほかの生き物を食べて生きているじゃないか、と言われればその通りです。でも、畑に行くたびに巣をながめ、ハチたちが一時も休まず働くのを見てきたのです。 こんなふうに。

  7月10日       8月23日 

 子どもも増え、巣の大きさは15センチはあろうかと思われます。こんなに大きくなってもわたしはハチに刺されることもなくブルーベリーを収穫することができました。そんな平和なアシナガバチの世界をおそったスズメバチが許せなくなりました。

 どうしたら、このスズメバチをやっつけることができるか? スズメバチだけをねらえるストロー付きの殺虫剤ならやっつけられるかも知れない、そう考えて、家にあったムカデキンチョールを持ってきました。念のため長袖の服を着て、ゴム手袋をはめ、麦わら帽子をかぶってタオルでマスクをしー完全武装です。

 なるべく巣にかからない位置からねらいを定めて一発。命中しました。でも死ぬほどではなかったらしく、遠くの空に飛んでいってしまいました。アシナガバチたちもばたばたと暴れてはいましたが、死んだものはいません。よかった、しばらくすればおちつくでしょう。

 ところが夕方様子を見に行ってみると・・・・

 空っぽの巣にナメクジがー。よく見ると無数のアリも巣に入り込んでいます。これはどうしたこと?

 ハチは巣を捨てたのです。すぐそばの枝に、たくさんのハチが固まっていました。まだ体の色が薄く、羽も弱々しそうです。十分羽の伸びていないのもいました。体もいつも見ていたハチよりは小さめです。

 

 わたしは、殺虫剤を噴射したのを後悔しました。もしかしたら、殺虫剤のかかった巣がいやで捨てたのかもしれない。十分育ちきっていないこのハチたちはこれからどうなるのか。そしてまだ巣に残っているさなぎたちは? よけいな手出しをするんじゃなかった。      

 悲しかったのはこういう訳なのです。

 今朝、もう一度様子を見に行きました。ハチは昨日のまま枝に固まっていました。そして、1匹だけ体のしっかりしたハチが、まるで子どもの世話をするように、小さなハチのそばを歩き回っていたのです。

 これを見てわたしは考えました。大人のハチは小さなハチを捨てたのではなく、すずめばちにやられたのかもしれません。でもよかった。生き残っていたはちがまだ幼いハチの世話をしてしていくでしょう。

 安心したついでにブルーベリーをとろうとしたら、おっと、ブルーベリーの木のそこかしこに小さなアシナガバチが止まっています。これは飛べるようになったハチでしょうか。無事に生きのびてほしいです。

 でも、こんなにいろいろな枝にハチがいたんでは、「危険なブルーベリー」は「もっと危険なブルーベリー」になってしまいます。 トホホ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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