東京都台東区浅草1丁目1番1号という立地に建つ浅草の老舗「神谷バー」さん
言わずと知れた『デンキブラン』は有名で多くの文学者などにも愛されてきたお店です。
1880年(明治13年)創業、当初は濁り酒や葡萄酒などを販売していたそうですが
明治45年に日本初のバーとして営業を始めたそうです。
現在のビルは1921年(大正10年)に建てられたものでレトロ感をそのまま残しています。
店の創業者、神谷伝兵衛氏が考案したデンキブランは
ブランデーベースのオリジナルカクテルで
当時はアルコール度数45度という高さだったことから口の中がしびれる状態と
”電気”でしびれることをイメージしベースになるブランデーと合わせて名付けられたそうです。
現在は『デンキブラン』30度と『電気ブラン(オールド)』40度があり
生ビールや黒ビールをチェイサーにして交互に飲むというのが通の飲み方らしいです
店内のオジサマ達は皆さん楽しそうにそんな飲み方をしていました。
バーといっても1960年(昭和35年)に開始された洋食は歴史も古くメニューも豊富
老舗洋食店といった雰囲気もあります。
お昼には2階で頂ける650円のランチが人気で家族連れでも気軽に入ることができます。
1階はいつも沢山のお客さんで混んでいますが雰囲気は面白く
テーブルや椅子もレトロ感があり大衆酒場的な老舗バーの良さが残されています。
デンキブランには冷たい魚介類のおつまみが合うそうですが
温かい物を食べたくて定番の人気メニュー『海老マカロニグラタン』を注文してしまいました
固めのベシャメルソースが昔ながらのグラタンという感じで美味しいです。
やや甘めで強い口当たりのデンキブランはアルコール度数が高いのでかなり効きます!(笑)
太宰治の小説「人間失格」の中に
”酔いの早く発するのは、電気ブランの右に出るものはないと保証し、……”
という一節があるそうですが45度ともなると更に凄かったと思います。
2階はレストラン風な造りで3階は割烹で和食もあるようです。
店の外に出ると道沿いにカウンター窓口がありボトル入りのデンキブランや
オリジナルグラスなどを買うことができるようになっています。
浅草のお土産に求める人も多いとか・・・こんな東京土産も面白いかもしれないですね。
雷門の並びなので場所も分かりやすい所です。
因みに浅草寺さんは只今本堂修復中でシートがかかりこんな感じになっております。
来年の11月末頃までかかるそうです。