京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 




浅草寺さんへお参りした後は再び仲見世を通り伝法院通りを右へ
暫く歩くとやがて広めのオレンジ通りに出ます。
南方向に少し行くと左側に洋菓子、喫茶「アンヂェラス」という看板が・・・
いかにもレトロな感じの山小屋風でウッディな店構え
店頭にはパフェのメニューや洋菓子のサンプルなどが並んでいます。

創業は終戦後の昭和21年ということで
川端康成や永井荷風、池波正太郎、山下清や東郷青児、手塚治虫など
多くの文化人も通っていたという老舗喫茶
店内に入ると手前はケーキや焼き菓子の販売コーナーで
2階までが吹き抜けになっています。
1階の奥は喫茶の禁煙席、2階と3階が喫煙席

メニューを見ると飲み物のところにブランデー珈琲やウイスキーティなど
面白いメニューがあります。
日本で一番最初に出されたという水出しのダッチコーヒーが有名ですが
さすがに寒いのでホット珈琲を・・・

一番人気のケーキ「アンヂェラス」はお店と同じ名前
小さいノエルタイプのロールケーキにチョコがコーティングされています。
チョコレートとホワイトチョコの2種類

昔懐かしバターケーキといった味わいで甘さも控えめ
今時のスイーツとは違ったとても素朴な美味しさです。

シンプルなミルクティも美味しかったです。

お茶と一緒に頂けるケーキはアンヂェラスの他にも色々選べます。
右下にあるサバリンというケーキはサバラン(サヴァラン)の事で
このお店ではサバリンというらしいです。
ブリオッシュ生地の中にラム酒などのお酒をたっぷり染み込ませた大人のケーキ
大きなポンチグラスに入ったフルーツポンチも人気だそうです。

因みに”アンヂェラス”とは聖なる鐘の音という意味で
戦後焼け野原になった東京で平和を願い店名にしたそうです。
テーブルや椅子は創業当時からのものだそうで
シートは綺麗に張り替えられ、修理されながら丁寧に使い続けているのだろうな~という感じでた。



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東京都台東区浅草1丁目1番1号という立地に建つ浅草の老舗「神谷バー」さん
言わずと知れた『デンキブラン』は有名で多くの文学者などにも愛されてきたお店です。

1880年(明治13年)創業、当初は濁り酒や葡萄酒などを販売していたそうですが
明治45年に日本初のバーとして営業を始めたそうです。
現在のビルは1921年(大正10年)に建てられたものでレトロ感をそのまま残しています。


店の創業者、神谷伝兵衛氏が考案したデンキブランは
ブランデーベースのオリジナルカクテルで
当時はアルコール度数45度という高さだったことから口の中がしびれる状態と
”電気”でしびれることをイメージしベースになるブランデーと合わせて名付けられたそうです。
現在は『デンキブラン』30度と『電気ブラン(オールド)』40度があり
生ビールや黒ビールをチェイサーにして交互に飲むというのが通の飲み方らしいです
店内のオジサマ達は皆さん楽しそうにそんな飲み方をしていました。

バーといっても1960年(昭和35年)に開始された洋食は歴史も古くメニューも豊富
老舗洋食店といった雰囲気もあります。

お昼には2階で頂ける650円のランチが人気で家族連れでも気軽に入ることができます。

1階はいつも沢山のお客さんで混んでいますが雰囲気は面白く
テーブルや椅子もレトロ感があり大衆酒場的な老舗バーの良さが残されています。
デンキブランには冷たい魚介類のおつまみが合うそうですが
温かい物を食べたくて定番の人気メニュー『海老マカロニグラタン』を注文してしまいました
固めのベシャメルソースが昔ながらのグラタンという感じで美味しいです。

やや甘めで強い口当たりのデンキブランはアルコール度数が高いのでかなり効きます!(笑)
太宰治の小説「人間失格」の中に
”酔いの早く発するのは、電気ブランの右に出るものはないと保証し、……”
という一節があるそうですが45度ともなると更に凄かったと思います。
2階はレストラン風な造りで3階は割烹で和食もあるようです。
店の外に出ると道沿いにカウンター窓口がありボトル入りのデンキブランや
オリジナルグラスなどを買うことができるようになっています。
浅草のお土産に求める人も多いとか・・・こんな東京土産も面白いかもしれないですね。

雷門の並びなので場所も分かりやすい所です。
因みに浅草寺さんは只今本堂修復中でシートがかかりこんな感じになっております。
来年の11月末頃までかかるそうです。



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