鰻の蒲焼というものが誕生したのは江戸中期頃のようですが
銀座にある「竹葉亭」さんは江戸末期の創業、当時は刀を預かる所として
お酒や料理を振舞っていたそうですがその後うなぎを中心とした料理屋さんとなったようです。
昭和通りから1本入った静かな通りに面した本店さんは風情ある独特の佇まいで
離れの茶室やお座敷は大正13年に建てられたままの姿を残しています。
ミシュラン東京でも星を獲得しています。
お座敷は全てコース料理になっていて昼は7350円~、夜は12600円と
普段はちょっと敷居が高いかな?ということで
気軽に入れる椅子席というのもあります。
入り口は別になっていて右側にある小さい入り口が椅子席
お店に入ると直ぐ左側にテーブル席があります
2階もあるようですが空いていればまずこちらに案内されます。
こぢんまりしたスペースですが落ち着いた感じ
メニューは鰻お丼A,Bと鯛茶漬け、幕の内等
蒲焼や白焼もあります。
こちらは白焼が有名でワサビ醤油でそれを頂くというのが通のようですが・・・
今回はごく普通に『鰻お丼』を頂きました。
鰻は塗りのお重ではなく丼に入ってくることから”鰻お丼”となっています。
大きな丼に入ってきます。
鰻の蒲焼といえば関東と関西では調理の仕方が違う事で有名ですが
江戸は武家が多かったことから切腹を連想させるとし腹開きを避け
背開きにし、それを蒸してから焼くのが主流になったようです。
元々”江戸前”という言葉は鰻からきているそうで
江戸城の前でとれた鰻を調理して食べて事からそう呼ばれていたそうです。
(当時は味噌や酢などを付けて食べていたとか・・)
さて、そんなウンチクはさて置き肝心の『鰻お丼』は適度な脂にさっぱりとしたタレ
柔らかくふっくらとした鰻はいうまでもなく美味でございました
お吸い物とお漬物が付いてきます。
道を挟んで斜め前は吉兆さん東京本店
『鯛茶漬け』が有名な銀座5丁目の竹葉亭さん銀座店
本店さんにも同じメニューはありますが注文は断然銀座店の方が多いようです。