ういういしい「最年少会員」である。カミの毛もふさふさの。
老人クラブに加入した。年会費1200円である。年である。月ではない。昨日老人クラブの役員さんが自宅に来られたので、快諾した。
なんと、「最年少会員」である。そりゃそうだろう。まだ私の年齢では、再雇用をしてもらって働いている方も多いからである。それに、アンチエイジングというのがあって、老人クラブだけは入りたくないという方もかなり多いと聞く。実際、私の配偶者は入会しないとのたもうた。「私は、老人ではないからね」というのである。アンチエイジングの権化みたいなものである。
老人クラブという名称が良く無いというので、あじさいクラブとか名前を変えたらしい。
しかし、私は老人クラブの方がいい。気に入っている。これは老人大学もそうだ。老人大学は、ホントの名称を生涯大学校と言うのだ。しかし、内容はまさに老人大学である。つまり、病気になるほどの厳しさは要求しない。だから入学したのである。気楽に勉強できるからいいのである。そうなのだ。もう気楽に趣味や、勉強や、友達を作っていればいいのだ。もうそういうことが許される時期なのだ。成果とか評価には関係がない。もっとも、老人大学「も」中退させられたりして。笑っちまうのだよ~ん。そうなったら。
ま、それに今入っておかないと、老人クラブの醍醐味を味わうことなく、あっちの世界に逝ってしまいかねない。最年少だろうがなんだろうが、今、入っておくことに意義がある。
老人クラブには、カラオケ同好会もある。歩こう会もある。ゲートボールの会もある。飲み会もある。飲み会だけは参加できなくなったが。老人クラブの飲み会では、二次会に行ってもまさかミニスカートのオネーチャンのいる飲み屋なんかにはいかないだろうから、ある意味枯れススキの集まりであろう。そこがいいのだ。いいけど、もう私は呑めない。呑んだら死んじまう。
カラオケには行ってみたいが、それよりなにより何回参加できるか。そっちの方が問題だろう。
会費だけ払っている会員になる可能性も高い。しかし、会費っていっても、年に1200円である。これでもって、社会性を持つことができることの方がありがたい。引きこもって、昔***であった、昔こんな仕事をしていた、昔モテた、昔アタマのてっぺんにカミの毛が生えていたとか、くだらない自慢話をしていたらまるっきりのバカである。しかも、一人でそんなことをくっちゃべっていたら、不気味である。誰もいないくらーい部屋で、ブツブツと言っていたら、配偶者に救急車を呼ばれてしまう。マジに。
だから、私は過去のことは一切しゃべらないつもりだ。今なにをやっているか、それだけである。「しがないバイト生活」をやっているとしか言いようがない。それが真実であるからである。
そういえば、昨日老人クラブに入らないかと勧誘してきた御仁も言っていたな。昔、市役所に勤めていた、市の教育委員会にいたとか。そんなの関係ないのである。そういうことを言えば、私の方が恐れ入ると思ったのかねぇ~。バカバカしい。それに市町村教育委員会と私のいた世界とはまるっきり違う世界であったのだ。その証拠に、小中学校のセンセがどうなろうと私の耳には入ってこないからだ。私の場合は、初任が中学校だったから純粋培養ではない。だから、高校だけで過ごしてきたセンセよりも、いろいろと情報は入ってくる方だろう。それでも、冠婚葬祭のうち、葬祭の方は疎くなっている。だから、失礼してしまうこともある。先輩たちで亡くなった方も多く、数は少なくなってしまったケド。これ、世間はあまり知らないだろうが、義務教育と高校教育の大きな違いでもある。市立高校ならいざ知らず。
それにこっちは退職した身である。もう過去のことはどうだっていいのである。
そんなせせこましい世界よりも、学問の世界である。民俗学の動向が気になる。仏教民俗学であり、仏教心理学であり、郷土史研究や藝能史研究がどうなっているのかということである。学部時代の母校の学会にも参加させていただいたので、文学・文化関係の動向も非常に気になる。
さらに塾である。
実にいいバイトを見つけたものだ。こんなに楽しいバイトはない。昨日も行った。地元のS高校に進学した男子が、中学校の三年間国語を私と一緒にやったのに、今度は英語をやるという。だから、これでオサラバだねと言っていたのだが、「どうしてもとーま君にお願いしたい」というのである。マイッタね。S高校の英語科である。レベルは高い。「S高校の英語科では、オレ、教えられないよん」と言ったのだが、ダメだという。S高校に入学できたのも、私と一緒に三年間頑張ったからだという。ありがたい。実にありがたいけど、これで家でもって、英語の自学自習の回数が増える。心配なことが一つだけある。それは、彼に英語で話しかけられたら太刀打ちできない。それだけは止めてねぇ~とお願いしておいた。なにしろ、こっちは、3月に台湾に行ったときも、まったく英語が通用しなかったからである。むろん、にわか仕立ての中国語もダメだったのは当然である。情けない。(いつもこんな程度の低レベルである=トホホ)
今日も塾に行く。夜である。7時30分から9時10分までである。何度もいうように、高校生以外は高校受験レベルだから、数学・英語も怖くはない。バイトの回数を増やしてもいいのだが、なにしろ体力が心配である。健康を損ねたのに、いまさら基地外になるほど稼ぐこともあるまい。
今までどおり、ヒトを食って過ごせばいいだけである。塾では、勉強だけを教えていればいいのだから、人生観を語ることもないし、そんなことを言っていたら経営者に叱られる。
もう叱られるのは、配偶者とdoctorだけで結構である。
あっちもこっちも「お叱り役」しかいないのでは、息もつけない。
さ、今日はお昼に歯科医院に行って、それから市営gymである。間で、塾の教材研究をしようっと。
どうせ暇だし、イケメン老人クラブ会員であるからだ。
わはははははははである。
(^_^)ノ””””