「りんご」 養老孟司
「KR情報」でもって話をさせていただいた
昨日は大雨であった。その大雨の中を某中学校に出かけた。交通安全講話をやるために、である。そうなのである。私は、長年交通安全教育をやってきたので、こういうオファーもいただくのである。感謝である。私のようなしがない田舎爺でも、このようなことでお話をさせていただき、安全教育でささやかながらもお役に立つことがあるのだ。天に感謝する以外ない。
相手は中学一年生。この春に入学したばかりである。
最初に椅子を持って体育館に現れた時は、びっくりした。まだ小学生の面影があるからだ。塾でも中学一年生を教えているが、ちょっとイメージが違った。それは集団で行動しているからかもしれない。要するに、幼さが残る。
玄関を入って、すぐ校長先生に会った。雨の中を二人の先生方が傘をさして出迎えてくださった。ありがたいものである。そして、校長室に入れと言われた。一瞬躊躇した。オレごときが、という躊躇である。ただの田舎爺ではないかと思ったからである。それに、中学校の教育に関しては、アマチュアである。生徒の実態を知らない。通学範囲も知らない。地元ではないからである。事前の打ち合わせもないまま、この学校に来てしまったから反省した。
映像関係は十分準備した。パワーポイントに自転車事故の映像をいくつもいくつも仕掛けてある。それぞれの事故の原因と対策を中学生に答えさせるつもりであるからだ。映像を見る、私から質問する。そして、考えた結果を発表する、さらに私が若干のコメントをつけるという形式を最初から意図していたからである。
こういうのを「KR情報」という。一方的な講義形式ではない。つまり、講師の私が、子どもたちに語りかけ、質問して、子どもたちからその返答を引き出す。普通の授業というのはここまでであろう。しかし、私はさらに話し手として語りかける。つまり「行って、返って、また返る」という都合三回の対話を試みるのである。
「KR情報」というのは、教育工学の方法である。まだ初々しい青年教師であった時代に、初任校の中学校でやかましく鍛えていただいた手法である。東工大の赤堀教授(当時)のご指導があって、周囲の先輩教師たちと一緒に勉強させていただいたものである。
ある意味、知的財産になっている。私の悪いアタマの中にである。忘れようにも忘れられない。なぜなら、それを非常勤講師として某大学でも教えているからである。つまり、昨日の交通安全講話は、私の実践編である。可能ならば、教えている大学生に見せてやりたかった。ビデオを撮影するということも考えたが、事前の打ち合わせも必要だろうし、ご迷惑を相手校にかけてはならないと思ったので、諦めた。
普通、交通安全講話というと、睡眠学習の絶好の機会となる。
なぜか。
つまらないからである。講師の話がメインになるからである。数字の羅列と、印刷教材。事故は怖い、賠償責任もある。そういったことが中心になる。しかし、大事なことである。大事だから、私もそういう話から入っていった。千葉県は交通事故の非常に多い県で、不名誉なことでもあるから、数字は大切である。だからそういう堅い話から入っていった。みんな中学生たちは真面目である。背筋をぴっと伸ばして聞き入っていた。
それでも何人かは寝るのだろうなぁと思っていた。
それから映像に入っていった。
ナント、誰も寝ないのである。今度はこっちがびっくりした。さすがにレベルが高い中学校である。これは、校長先生をはじめとする教職員の意識が高くないと出来ない相談である。しつけが実に良い。
この中学校のHPも凄い。実に工夫されている。義務教育では珍しい学校である。さらに地域の実態も違う。狂ったように学校に文句をつけるような保護者はいないだろうと思う。学校というのは文科省の手先だから、なんでも文句を言ってやろうとか、なんでも反対するグループというのは現実的に存在するからである。政府のすることには、なんでも反対というようなものである。連日テレビに出てくるではないか。気色悪い。
生徒は、私の質問にもきちんと答えてくれる。頼もしいかぎりである。要するに、考えて欲しいからであった。考えないと、行動に移せない。行動が安全の全てを支配する。
武道と同じようなものだ。武道は相手を倒すためにやっているのではない。あくまでも、オノレの安全のためにやるべきものである。スポーツというのは勝負が関係するから、そうも言っていられないのだろうけれども。そういうことである。そういうこと。
周囲に気配りをして、危険が迫っていることを事前に察知することが最も重要であるからだ。
そういう脳の働きをする、させることが安全教育のかなめであると思ってきた。経験上。
大型オートバイでtouringもしてきたからであろう。東北自動車道を大型オートバイで走るときは、まさに武道でいうところの気配を察知するという脳の働きが無いと非常に危険である。もっとも最初から大型オートバイには乗らない方がいいのは、十分知っている。知っているが、安全教育を標榜する以上、しょうが無いから乗っていたのである。(言い訳かな・・トホホ)
教頭先生ともお会いした。
そしたら、なんと私のことをよくご存じであった。手作りの名刺をお渡ししする前からである。不思議であった。不思議だから質問した。よく私のことを・・・というわけである。そしたら、私の名前を入力するとネットに出ているのだそうだ。非常勤講師をしている大学のシラバスも出ているのだそうだ。先月まで学生をしていたのもご存じであった。え?となった。ネットも、コンピュータも素人だからと申し上げた。そしたら、「今日、お帰りになったら調べたらよろしいですよ」と言われた。マイッタね。
学事出版から教師の例話講座なる書籍を出していただいていたから、こっちからはネットでひっかかるかもしれないとは思っていた。もう8年間も学事出版から出していただいていた。今年もである。国会図書館にもあるそうだから、大学院生活の間は、大学院生室のコンピュータから検索できた。
怖いですなぁ~。
でも、もうテオクレである。拙ブログでは本名で書いていないからと安心していたら、テオクレであった。観念するしかない。ここまで来た以上、ますます暇な爺は、ハッスルしかないようではある。
今日は午前中、古文書講座がある。
講座と言えば、退学した大学院がやっている中国語講座も来月から成東駅前ではじまる。全部で八回。全講座3000円の料金でネイティブの発音が一回2時間で聞くことができる。中国人留学生がやってくれる。ありがたいことである。だから、昨日申し込んだ。金曜日にある。中国語の原書を読みたいからやっている。できるかどうかは天のみぞ知る。それにつけても楽しみである。
今日の古文書講座は、すでに予習してある。昨日の午前中。
さ、ルンルンと行こう。
キタナイ・ジャージをはいて。
あ、キタナイというメーカーのではない。そんなメーカーは存在しない。
朝から晴れている。
NHKの気象予報士は「だまされてはいけない」と、朝のNHKニュースの中で言っていた。楽しい表現である。そうなのだ。天気「も」だますことがあるからである。
しかし、めげずに爺は生きて行く。
わはははっははである。
なかなかだまされないからである。
じゃぁねぇ~。
(^_^)ノ””””
『虚往実帰』の精神のことである
大学院在籍中の資料整理が昨日でほぼ終了した。在籍中の資料は実に膨大になる。それを捨てるバカはやっていない。ファイルを変えて、厚くならない... goo.gl/VYjw5A
茂木健一郎氏×社会学者・古市憲寿氏 イノベーションと社会変革 goo.gl/kvFIyf
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