真っ赤な短パンとランニングシャツ
背負う荷物は少ない方がいい。若い時ならいざ知らずである。退職したら余計な荷物はいっさい不要である。不要なものは、モタナイことだ。モタナイのであって、モテないのかもしれない。モテないと言っても、女性にではない。荷物を持ちたくても、荷物そのものが消え失せているのだ。女性もだ。もう意識の外に出ていってしまったのだ。だからモテない(持てない)のである。
退職したら仕事そのものがない。バイト程度しかない。
気楽でいいではないかと思われるかもしれない。しかし、あんまり気楽だとそれもまた申し訳ないような気になっちまうから妙なものである。あまりバリバリと仕事をやり過ぎたからかもしれない。現役時代。だから、その反動が来たのだろう。今は、圧倒的なフリーの時間帯を、どうやって過ごすかということが課題になっているからである。
そりゃバイトでもって、若干の社会的関係は保たれている。しかし、あくまでもバイトはバイト。いつ解雇されるか分かったもんじゃないし、不安定と言えばこれ以上不安定なものはないからである。一部マスコミが、派遣労働を厳しく批判しているが、よくわかるような気がする。
さらに高学歴ワーキングプアーというのも、かわいそうである。若手の研究者たちがである。だって、働く場所がないのである。大学で教えてみたいというのが若手研究者にはあるだろうからである。
法科大学院というのも、かわいそうである。一流の法科大学院を出て、結局司法試験に合格できなかった若い人を知っているが、これもまたどうするのか。人材確保の点からも、改革をしていただきたいことの一つである。
塾業界も、そういう優秀な若手を受け入れている。これは間違いがない。ハタで見ていると若い人で捲土重来を期して頑張っている人も少なからずいる。(正社員を除いては)
私がバイトをさせていただいている塾は全国展開なので、そういう若手も多い。素直に応援させていただいている。この土曜日に塾の研修会があるから余計そう思うのである。ちなみに、その研修会は義務である。欠席すると、全国展開だから、秋田市でも仙台でもどこにでも行かなくちゃならない。だから必ず出席するつもりだ。余計な時間はとりたくないからである。もう時間があまりない。つまらぬ時間を使っている余裕はない。棺桶が待っているからである。
閑話休題。
市営のGymに素敵なおじぃーさまがいる。真っ赤な短パンをはいている。さらにこれまた真っ赤なランニングシャツを着ている。アタマには、素敵なスポーツハットを被っている。その帽子の下のカミの毛はフサフサである。ちょっと白髪が交じっているが。
年齢は72歳。昨日知った。市営のGymはカルテ制度を取り入れているから、それを持ちながらいろいろと運動にチャレンジするのである。そこに年齢が書いてある。で、なんで分かったかというと、その素敵なおじぃーさまがカルテを入れてあるラックの上に忘れていったからである。カルテを。見えてしまったのである。悪気はなかったケド。
素敵なおじぃーさまは、キン肉マンみたいに、筋骨隆々である。
事実、市営のGymでは、ウエイトトレーニングもやっている。凄い重さを上げている。病気をする前の私のようにである。
うらやましいと思った。正直。
私も病み上がりだと言って、うろたえている場合ではない。大先輩ではないか。素敵なおじぃーさまは。元気である。すこぶる元気である。乗っているクルマもスポーツカーである。二人乗りの。クルマは赤ではなかった。白だったが。
トレーニングをする時間帯が一緒なのである。だから関心を持った。持ってしまった。一度、ドアを開けていただいたことがあって、ちょっとした会話ならしたことがある。しかし、昨日まで名前も知らなかった。だから、明日あたりに会話を試みようかと思っている。いろいろと教えてくださるかもしれないからだ。トレーニング方法について。しかし、彼はGymの上級コースを受講済みであるから、私のような初級コースとはトレーニングメニューがまったく違っている。
ま、そのうち会話をする機会もあるだろうから、焦る必要はない。今更焦ってもなんの意味もない。
Gymが生きがいでもなんでもないからだ。
ただの趣味である。趣味。
趣味と言えば、今日、これから行く千葉市でお会いする郷土史のプロ研究者たちも凄い方々である。一つの道をずっとやってこられて、社会的なポジュションを構築されている。大学の先生方もおられる。こういう方々からご指導をいただけるだけでも幸甚である。「し・あ・わ・せ」である。なぜか。私はなにをやっても素人であるからである。プロと呼べる程のものは何一つない。全部素人。
ま、だから退職してからいろいろとチャレンジする気になったのかもしれない。そう思うことにしている。
これが、妙なプライドがあるとこうはならなかっただろう。拘るからである。妙なプライドがあると、それ自体がオノレの行動を邪魔する。
一つの行動指針というか、マニュアルを知ってしまうと、それ以外に興味関心が行かなくなる。
武道だってそうだ。ある流派に所属していると、それ以外の方法手段というものに興味関心がいかない。だからドンドン衰退していってしまう。つまり弱くなる。工夫がないからである。
いつまでも同じことの繰り返しでは、衰退する。能力、体力、気力がである。当たり前である。戦略がないからである。
なんにも考えないで、工夫や研究をしていかないと、そりゃぁ衰退しまっせ。マジに。
体力もそう。
Gymに行き始めて、しみじみそう思った。
去年の11月までは、温泉付の会費制Gymに行っていたからである。トレーニング内容も、工夫・研究がなかった。高い会費を払って(市営Gymの5倍である)なにをしていたのだろうと後悔している。もしかして、温泉だけを楽しみにしていたのではなかったのか。間違っていたのだ。そもそもが。140キロのウエイトを持ち上げて、そんなことがナンになったのだろうか。これもまた間違っていた。
Gymが終わったら、晩酌をするのを無上の楽しみにしていたのも間違っていたのだった。
今は一滴も呑まない。
呑んだら死んじまう。
ついでに言えば、ゴミ論文を書いても死んじまう。縮こまってボロ机にしがみついていてはならないのである。
身体は動けるうちに動かしておくことである。
そして、社会的な関係性をどんどん広げていくことである。閉じこもっていてはならない。特に私の場合は。
さ、今日も出かける。
千葉市へ。
会議があるからだ。
10時から、編集会議である。
けっこう悪いアタマでも、フル回転するからである。
楽しみである。
大都会だしなぁ~。
古書店だけ見てくるけど。おバカキャラのミニスカ・オネーチャンなんかには目もくれずである。
わははははっははである。
本当にこれくらいにする。
朝の文章トレーニングは。もう2800字になっちまったからである。
(^_^)ノ””””