顔の肉もまた垂れ下がってくるのだから、無理してでも口角をあげていくべし
昨日もまたまたいい一日であった。今日もそうありたいものである。朝から晴れているし。
昨日は午前午後とずっと老人大学にいた。ちょっと心配していた。なにをかというと、講義を聴いているだけで動かないからである。これは私のようなエコノミークラス症候群にはいけない。いけないから、昼食をいただいた後に、散歩しに行った。年をとった学友たちにちょっと断ってである。そこのコンビニでも行ってくるからと言って。最初から、スニーカーを履いているから散歩は簡単である。格好もかなりラフである。もっともあれか。こんな爺が、格好のことなんか気にしたってどうしようもないけど。
ところが、すぐ近くに浄土真宗の寺院があったのである。それで、そっちに方向転換をした。お参りをした。けっこう大きい寺院である。それに、かつて学んだ中央仏教学院と武蔵野大学大学院は、この宗派の経営している学校である。だから、足が勝手に曲がってしまった。
楽しかったね。
思わぬ効用であった。
思わぬ効用というと、老人大学でコミュニケーションを教えていただいた。いかにも「らしい」講座である。爺婆になったら、婆はともかく、爺たちは前の仕事を背負っているような気になっているからというワケでこの講座が企画されたのであろう。婆は関係ない。婆はともかくおしゃべりであるから。放っておいたって、コミュニケーションは自分勝手にやっちまう。うるさいから、あっち行っていればぁとやりたくなる。なるが、そんなことは絶対に言わない。恐ろしいからである。オナゴの恨みは、百代祟る。決して疎かにしてはならない。生きるための鉄則である。あ、私はそんなことをしたことはないが。たぶん。
自己紹介をさせられた。
講師は、①名前、②愛称、③趣味というようにシンプルにやりなさいと言われた。しかし、実際に始まってみると、時間がかかるかかる。シンプルどころではない。マイッタね。生い立ちから、現在の楽しみ等々をそれこそお話される。特に男性陣は、いけない。退職したこと、前の会社や組織での活躍ぶりを彷彿とさせるstyleが抜けきっていない。いかがなものかと思ったからである。さすがに、前の仕事の例えば会社名までいうような非常識な人はいない。それは人生経験があるから、当然やらない。
私は、シンプルにやった。
「ソトノヤマカラヒノデルオトコ」と切り出した。まことにおめでたい名前でして・・・という具合である。落語のようにである。そして、愛称である。死んだオフクロが「***チャーン」と言っていたのでとやった。気持ち悪いんですがと付け加えて。趣味は、自称「お祭り男」だと言ってから、お祭りのビデオを撮ることだというようにやった。楽しい面白いお祭りがあったら紹介してくださいとも言った。これで終わりである。シンプルである。以前の仕事だの、孫がいるだの、今なにをしているだの何にも言っていない。言う必要も無い。
さらに、講師に言われたことで、年をとると、なんでも垂れ下がってくる。皺もできるし、クチも両脇が垂れ下がってくる。下腹も垂れ下がってくる。尻の肉もだ。特に、顔が酷い。もともと酷い。つまり怒り顔になってくるという指摘である。
これにははっとなった。そうである。私がそうである。垂れ下がってきたのだ。長年の仕事人時代の顔が抜けきっていないのだ。こいつはナルホドと思い知らされた。笑顔が一番大切である。ポケット鏡を持ってこいと言われたので、トレーニングもさせていただいた。ところが、顔が引きつっているのである。こりゃアカンなぁ~と思った。
目つきも悪い。鋭い目つきで、これじゃぁモテない。あたりめぇ~である。
うなった。なるほどである。これからは爺といえども、第一印象というのは大事である。着ているものもセンスがない。どこに出かけるにも、ジャージである。スニーカーに、キタナイジャージ。キタナイというメーカーのジャージではない。そういうセンスの無い格好をしているからである。
反省すべきはオノレの方である。
病気になって、ますます頰がこけた。貧相である。以前から貧相な顔をしていたから、笑顔なんて忘れていた。
体重も今朝はかったら、63キロしかない。信じられないくらいになっている。身長が170センチだから、ちょうどいいといえばいいのだが。なにしろ顔が貧相である。格好も貧相である。しがない年金生活者である。どうしようもない。
今更である。今更、顔のことを言える状況ではない。ま、もっと美男であったら、世界は違ったのであろうと冗談を言っているけど。古女房ドノに。
講師の先生は、女性講師である。さらに結婚相談所も経営しておられる。
年配者の結婚相談も受けているとのたもうたのである。へぇっと思った。後妻もOKなんですか?と聞いて見たかったが、殴られそうだからヤメタ。
しかし、関心はあるようである。周囲のご学友たちには。ご主人を亡くされた方もおられるからである。
そうだろうなぁと思った。
さみしい老後だけは送りたくないからであろう。わかるような気がする。
と、書いてきて、こりゃマイッタ。
オレの方が古女房ドノより先に死んでしまうだろうからである。
さ、けふは古文書講座がある。
土佐日記である。
楽しみ、楽しみ。
ルンルンと出かけまひょ。
じゃぁ~ねぇ~!
(^_^)ノ””””