おかんのネタ帳

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世界は笑う 京都公演

2022-10-18 13:45:18 | 演劇・舞台
9月4日(日)、6日(火)と京都劇場へ。
ケラリーノ・サンドロビッチさん作演「世界は笑う」を観てきました。



京都劇場でケラさんの作品というのは初めてですね。
私的には近いからうれしいですよ。びわ湖ホールへ行くより近いかも?



昼公演を買ったつもりが夜公演で。
しっかり、夜の京都タワーをパチリ。



この日も、まぁまぁ人は多かったかな。日曜日やしね。

さて、この作品は・・・
昭和30年代初頭の東京・新宿。
敗戦から10年強の月日が流れ、巷に「もはや戦後ではない」というフレーズが飛び交い、“太陽族”と呼ばれる若者の出現など解放感に活気づく人々の一方で、戦争の傷跡から立ち上がれぬ人間がそこかしこに蠢く…。
そんな殺伐と喧騒を背景に、KERAが笑いに取り憑かれた人々の決して喜劇とは言い切れない人間ドラマが描く。

戦前から舞台や映画で人気を博しながらも、時代の流れによる世相の変化と自身の衰え、そして若手の台頭に、内心不安を抱えるベテラン喜劇俳優たち。
新しい笑いを求めながらもままならぬ若手コメディアンたちなど、混沌とした時代を生きる喜劇人と、彼らを取り巻く人々が、高度経済成長前夜の新宿という街で織りなす、哀しくて可笑しい群像劇。(公式HP こちら より)

開演前に流れる音楽がね、懐かしい昭和のCMなんですよ。
知らないのもあったけど、「あっかる~いナショナ~ル・・」とか、「わ、わ、わ~ 輪が三つ・・」とか、ニンマリですよね。
つまり、この時代を描きますよっていう前フリですけど、ほんとにあの時代にいざなってくれますね。

ケラさんの舞台の、何がすごいって、セットと、プロダクションマッピングと、それに合わせた役者さんたちの動きですね。
ほんと、いつもうなります。

今回は特に、3時間を超える舞台で、豪華なセットがいくつも出てくるんですよ。
最初は、昭和30年代の新宿の裏町。古本屋があって、街頭テレビ?が置かれた電気屋さんにブティック、喫茶店。

その次に登場するのは、この作品の舞台でもある「三角座」の劇場。
二幕では、地方の旅館のロビー、ラストが、それほど長くないのに、一幕とは異なる場末の風景になってました。

出演者も豪華。
まさに、商業演劇やなって思う。
瀬戸康史 / 千葉雄大 / 勝地涼 / 伊藤沙莉 / 大倉孝二 / 緒川たまき / 山内圭哉 / マギー / 伊勢志摩 / 廣川三憲 / 神谷圭介 / 犬山イヌコ / 温水洋一 / 山西惇 / ラサール石井 / 銀粉蝶 / 松雪泰子

瀬戸くんの舞台は、ケラさんの「陥没」という作品で初めて観たんやけど、ちょっと衝撃でしたね。
上手いというか、魅力的で。こんな演技ができる人なのねって思いました。
ケラさんにも好かれてるようで、そのあともう一本出てましたね。
映像の人っていうイメージやけど、デビュー当時はD-BOYSでテニスの王子さまとかも出てるし、
最近では「日本歴史」で、三谷幸喜さんの作品にも出てますよね~
演技のうまさだけやなく、お人柄も良さそう~
主人公の田舎から出てきた青年を演じます。

舞台経験が少なめな千葉くんも、なかなか頑張ってました!
一幕の最初のシーンで、ヒロポンを打つところとか、めっちゃリアルやった。
当時の売れない喜劇人は、やってそうですもんね。

ケラさんの作品は群像劇ですが、脇役も豪華で、ほんとに皆さん上手い人が集まってます。
山西さんとか廣川さんは4役か5役?6役?早変わりされてて。
しょっぱなにヤクの売人で登場したオカマのお姉さん、あの山西さんが強烈でした~~
それほど後ろの席でもないのに、オペラグラスでガン見しましたよ~(笑)

喜劇劇団三角座。
結核療養から帰った看板役者、大倉孝さんのやさぐれぶりが、ほんとムカつくくらいで(苦笑)
戦争未亡人の松雪さん演じる初子に片思いのするのが、瀬戸くん演じる新人裏方の彦造。
ヒロポン中毒から脱出した?コント作家志望の俳優・是也が千葉くん。瀬戸くんと兄弟の役。
是也の恋人で踊り子の撫子に伊藤さいりちゃん。どすの利いた?ハスキーボイスやけど、可愛い女子の役です。
撫子の兄、大和に勝地くん。頼りないけど、やっぱりいて欲しいお兄さん。

最初から舞台にいたアコーディオン弾きの傷痍軍人が山内さんと気づくまで時間が長くて。
で、裏切らない演技(オモロなんですよ)。
「三角座」での看板俳優の役も山内さんらしくて(オモロなんです!)
ほんと、贅沢な舞台やな~って思いますね~

いなくてもいいんやないの?っていうような(失礼な!)ラーメン屋のオヤジ役をマギーさん。
この人がまた、いなくてもいい役ではなく、ちゃんと理由のある役柄なんですよ、
それに気づくのが後半。

目先の札束に目がくらんでネコババしようとするのを初子に見つかるのですが、これがこの物語の結末につながるんですね。
無駄な役ではなかった!(当たり前!!)

戦争へ行って戻ってこない夫をずっと待ってる初子を演じる松雪さん、素敵でした。はかなげで~
イヌコさん、ラサール石井さん、安定ですよね。お二人の会話はリアルで。

「あの時のアンタは面白かったよ」

「面白かったかい? だったらそれでもう充分かな。一生面白くないまま死んでいく奴はいっぱいいるんだからさ」

なんか、沁みるセリフです~

ちょっと、ベイジルタウンの時のイヌコ&温水ペアを思い出しましたね。
というか、今回もご出演の温水さん、今回はデリカシーのない、空気の読めない、いや~な男を演じてるんです。
すごいな~としか言いようがないくらいうまいです。イラっとしますもん。

座長(山西さん)の元妻でプロデューサーの銀粉蝶さんがカッコよくて、でもラストは認知症・・・切ない。
現妻の伊勢さんも良かったです。絶妙な居眠り!(そこから悲劇が~)
緒川たまきさんは、今回はコメディエンヌ、天真爛漫な役で、可愛い~!

ストーリーは、そう、ちょっぴりしょっぱい結末。
あ~そうなるんやね、と。

上演時間は、1幕125分、2幕80分。
1幕を観ただけで引き込まれたけど、2幕もあっという間でした。長いって感じなかった。
終わったきも、えっ、終わり? って思うほど、まだ続きがあるんやないの?っていう感じでしたね。

エノケン、ロッパ以降のお笑い・喜劇人の世界を描くというので、もっとエンタメな内容になってるんかなと思ってたけど、そういう世界に生きる人たちの人間ドラマでした。ほんとに。

ケラさんの作品はナンセンスを含め、難解なものも多いけど、今回はわかりやすかったですね。
(ベイジルタウンの女神は、もっとわかりやすかった!)
携帯電話が出てこない話、ってケラさんがおっしゃてたけど、まさに。

どこか欠けてる人たちが、一生懸命生きている。
人間の汚れたとこだけでなく、キレイなところもしっかり描かれてて。

そんな作品でした!



コクーンのパンフと、戯曲本を買っちゃった!

年末に上演予定のケラさんの「しびれ雲」も観たいけれど・・・予定が詰まってるから無理かな・・・




試写会ですよ

2022-10-15 21:54:28 | 舞台・映画・ドラマ
あっという間に10月半ばになってしまいました~~
うわうわ、書くことがまたまた溜まってきております~(汗)

9月も、相変わらずの観劇活動をやっておりますが、映画も観てきました。

9月1日、なんと、舞台挨拶付きの試写会に当選して。
・・・映画ドッドコムさんのツィートをフォローしてRTするだけなんやけど、
確率的には・・けっこう当たってる人がいた感じ!

東京の霞が関にあるイイノホールまで行ってきました。

10年前の9月1日に、やはり当たって、この辺で開催されたイベントに参加したっけね。
というわけで、思いもかけず、またまた上京です。
なので、せっかくなので! ついでに、六本木の俳優座劇場で舞台を観てきました。



六本木といえば、東京タワーですよ!
・・・知らんかったけど(苦笑)、行ったら見えて、思わずパチリ。
おのぼりさん~



六本木にある俳優座劇場。



こちらで観たのは、劇団昴「評決」。
来年の2月に、彦根でも上演します。
先に観られて良かった。紹介記事を書くのでね。



舞台を観終わった後は、せっかくなので? こちらで一人でお茶して、アマンドさん。



六本木シュークリームを食べて、いよいよ霞が関へ。

霞が関まで地下鉄で10分もないんやけど、最寄り改札が良くわからない。
いっぱいあるんよね・・・汗
ナビを入れるにも地上に上がらないと作動しないしで、地上に上がったらとたんに雨に降られ~~~
夕立? 傘持ってないし・・・コンビニも見当たらないという・・・ほんとビルばかり、官庁街??

ようやく、女子が長蛇の列をなしてるのを見つけ、そこがイイノホールでした~。



こちらでは、試写会とかをよくやってるらしい。



時間ギリギリに会場に案内されて、順にエスカレーターで上がっていきます。

私は映画ドッドコムで当選したので(過半数はそこで当選した方ね)
そちらのカウンターへ。6人ずつ並んで順に受付。
本名やなく、Twitterのアカウント名をいうんですけど。。。なんかちょっと恥ずかしい(苦笑)

今回の映画はこちら。



「アイアムまきもと」 → こちら

主演は、阿部サダヲさん。
監督は水田さん。

「おみおくりの作法」というイギリス映画があって、この映画のリメイクというか、日本版なんですね。
ちょうどWOWOWで放送してたので、原作映画を観ました。

ヴェネチア国際映画祭でいくつかの映画賞を受賞した作品なんやけど、→ こちら
日本でも公開されてたようですね。

役所の民生課の主人公が孤独死をした人を、自費でお葬式まであげて見送るんですね。
心温まるヒューマンストーリーですが、けっこうラストは衝撃的でした。

宗教観もおみおくりの作法も異なる日本が舞台で、どのように描かれるのかと思っていたけど、
ちゃんと日本の物語として違和感なく描かれていて、素晴らしかったですね。
ちょっと、うるうるします~

脚本は、舞台作品等の演出もされている倉持裕さんですが、孤独死した人に関して、日本では、原作の主人公ほどの権限がないらしく、遺体発見現場に民間人が立ち入ることもできないそうです。
引き取り手のない遺骨や遺体に関しては警察が預かって、役所が引き取りに行くという、警察と役所の連携が密なのだとか。
なので、映画は最初からたびたび刑事が登場するんですけど、それを松下洸平くんが演じているんですね。
しかも、ずっと怒ってるんです~~ (珍しい?? 苦笑) 
洸平くんナレーションの予告は→ こちら

試写会の舞台挨拶は、主演の市役所職員役の阿部サダヲさん、刑事役の松下洸平くん、
孤独死をした男性役の宇崎竜童さん、その娘役で満島ひかりさん、阿部さんの上司役の坪倉由幸さん、
そして演出の水田伸生さんが登壇されました。

500人キャパの会場で、前から3列目くらいまでは、メディア関係のカメラマンや取材陣がいましたね。
招待客等がその後ろの客席で、私たちは中段から後方の席。
で、私たちの後ろのセンターに、テレビカメラがずらっと10台くらい?並んでましたね。

舞台挨拶の模様は、Youtubeにも挙がっています → こちら

約2時間ほどの映画ですが、終演後にミニトリップしたんですよね。

なんと、この試写会にTwitterのフォロワーさんで割と近所にお住まいの人も当選してて!
終わってから、「最愛」ドラマのロケ地へ行くので一緒にどうですか?って誘われたんですよ。
誘われなかったら、絶対行かないだろうし(なんせ、東京やし~)
せっかくなんで、じゃぁ、行こうかと。

どこまで行くのか、住所を聞いて、検索して調べたら、霞が関から地下鉄で40分ほどのところ。

けっこう遠いやん~~(汗)

その近くに住んでるという彼女のフォロワーさんが、最寄り駅で待っていてくれました。



向かった先はこちら。
歩道橋です。

「最愛」ドラマの6話やったかな。
ヒロインの吉高ちゃん演じる梨央が歩道橋の上から、洸平くん演じる大ちゃんに電話して。

「もう大ちゃんに会うのをやめる・・」

歩道橋の下で電話を手に梨央の姿を探し、見つけたらいうんですよね。



「勝手に決めんな」 

2回言います! そして、逃げる梨央を追いかけて走るんですよ~~



このガソリンスタンドのあたりを走ってましたよね。



この路地で、梨央に追いつきます。
行き止まりになってる、この路地。
ご近所の方々に協力してもらって撮影さいたそうですけども。



向こうに見える信号機。
これをバックに、逃げようとする梨央の腕を掴んで、ひしと抱きしめる大ちゃん~~

どんだけミーハーなんでしょうか~(苦笑)

翌日は午後から仕事なのでゆっくりできないので、ロケ地へ行けただけでも良かった。
フォロワーさんに感謝ですね~~

ここから日本橋にあるホテルまで、また40分ぐらいかけて戻りました。
コンビニでビールとツマミ的なものを買って。

そして、翌日は普通に午後からお仕事。

新幹線が運んでくれるとはいえ、我ながら、ほんと、フットワーク軽いわ~

ちなみに、映画「アイアム・まきもと」は、9月30日に封切り。
あれから2回(試写会入れたら3回も!)観に行ってます・・・ふふっ。