おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

彦根の「呼吸根」

2022-05-29 23:51:10 | 湖国日記
少し前に、NHKBSプレミアムで放送された「こころ旅」滋賀編で、火野正平さんが紹介していた彦根の曽根沼にある「呼吸根」を見に行ってきました。



いつも彦根へ行くときに走る湖周道路沿いに曽根沼があって、ちょうど荒神山のふもと。
そこに「呼吸根」なるものがあるって知りませんでした。





呼吸根、調べたら、植物の根の一種で、通気組織など、呼吸が行なえる構造を備えたもの。
酸素の乏しい泥中や水中に生育する植物に発達し、ミズキンバイ、マングローブなどにみられる、らしい。

彦根の鑑賞会のメンバーが、「こころ旅」が放送されてたから、すぐに行ったというてたけど、この日もシニアなカップルがちらほら。
どうも、放送を見てきたような・・・うちもやって!(苦笑)

「こんにちは~」 と声をかけてくださったおじさま。

「こんにちは~」って答えたら、

「のこぎりで切った人もいるみたいですよ、ひどいね~」って。



ん??



黄色いテープが貼られてました!

「植物を傷つけないでください」

ほんまや~! 





彦根氏のホームページによると、曽根沼にあるのは、ヌマスギ、落羽松(ラクウシュウ)とも呼ばれます。
自然木ではなく植栽された木だそうです。
沼地または水中に生える北アメリカ原産のスギ科の落葉針葉高木。雌雄異株。
メタセコイアに似ていますが、葉は互生します、とのこと。



お地蔵様、仏様のようにも見える呼吸根。
正平さんが、「かわいいね」って何度もおっしゃってたけど、確かに。



曽根沼は、琵琶湖の入り江になっていたところのようで、干拓されて残った部分のようです。



浅いようですが、バス釣りができるところみたい。県の外来魚投棄箱が設置されてたので。



魚釣りだけでなく、キャンプができる公園らしいです。











相かわらず引きこもりのおっちゃんと、バッテリーがあがりそうな車で行ったのですが・・・
すぐそばに「彦根ビール」があるというので寄ってきました!



駐車場のそばに、麦がいっぱい植えてありました!



ビール用??? ぼちぼち収穫のころですね!



壁にヨシが使われてますね。



中に入ると・・・





8種類のビール。

企業と大学と地域で、始めたブランドやそうです。 → こちら

せっかくなので買ってきましたよ。



全種類買うとかなり高くつくので、3本だけね。



こんなところで飲めたらおいしいやろうけど・・・車やからね!





この日は、2500歩ほど。

運動にはならへんかったけども~~

おっちゃんのオシリを叩いて、またでかけますね!


長浜にて

2022-05-27 23:49:45 | 湖国日記
3月、4月にお金を使い過ぎたから(舞台&推し活!)、5月は自粛しようって思ってたのに?
気が付くと、なんやかやと~~

GWは、信楽に大人の遠足!(結局、推し活の延長のような~苦笑)、
そして、娘のところに孫を見に行って(これも、推し!)
GWに「ドラマ最愛衣装展」をやってるというので、茶屋町のタワレコまで行ったり、
連休明けは、週末に、ひこね演劇鑑賞会の次回例会に向けての事前学習会があって彦根へ。
・・・・俳優座劇場の制作さんが来られて、演劇との出会い、作品の魅力、などなどをお話いただきました。

そして、大阪で演劇鑑賞会の会議があったので(近畿演劇鑑賞連盟の交流集会)天満橋まで。
ついでに、大阪駅でまたまたサイネージ(広告)でボディメンテの洸平くんをゲットしたり?(笑)
相変わらずアクティブで~~

そんな中、鑑賞会の8月例会に向けて担当幹事の打ち合わせ。
上演演目は、青年座「明日~一九四五年八月八日・長崎」。

打ち合わせは、担当幹事4人のうち2人が長浜ということで長浜に。
そのうちのおひとりが営業している、老舗の自家焙煎コーヒー専門店に集合しました。
定休日を開けていただいて、なので、貸し切り!



長浜、大通寺。
浄土真宗の長浜別院。大きなお寺ですが、その門前通りにお店はあります。



この門前通り、東野圭吾原作の映画「祈りの幕が下りる時」→ こちら
のロケ地になった場所ですね。もう、テレビで放送されたときに、声上げましたもん。
うわっ、長浜やん~、大通寺や~~ん、て。



この通りにあるコーヒー専門店「ロマン亭」。
すぐ前の衣料品店がロケ地になったらしいですよ。


ロマン亭の現オーナーが鑑賞会の幹事。
先代オーナーはご主人のお母さまのようですね。
ご主人の両親が長く自家焙煎にこだわって営業してらしたお店だとか。


先代が収集していたコーヒーカップ。


ぎっしりですね。


レトロ感のある店内です~


話し合いをしながら、淹れてくださったコーヒーを味わう~ おいしい!!


観光地の長浜ゆえ?思い出ノートもありますね~


話し合いが長びき・・・2杯目のコーヒー。さきほどより、ちょっとライトなお味。
手作りのレモンケーキも添えていただきました~~

コロナ過を経て前途多難な演劇鑑賞会、いろいろ対策を練りつつ・・・
来週から8月例会に向けて活動開始します~~ ほんと、多難(汗)


そして先週末は、友だちが行けなくなった舞台のチケットを譲っていただいたので観劇してきました。
兵庫芸術文化センターで、アーサー・ミラーの名作「セールスマンの死」。

その翌日、中部演劇鑑賞連盟を巡演している、文学座「一銭陶貨」を愛知県江南市で観劇。

今月もやはり、相変わらずの観劇三昧~

舞台の感想も、またおいおい。


GWに信楽へ 大人の遠足!

2022-05-22 10:48:11 | ドラマ「スカーレット」
GWに、陶器市&作家市でにぎわう信楽に行ってきました。

洸平くんファンの大阪のお友だちが、また信楽に行きたいね~~って、言うたのがきっかけで、じゃ、行ってみる?って(笑)

とはいえ、陶器市をやってるGWに信楽へ行ったことがなくて。
混み具合がどんなんやろうと、いろいろ調べてはみたんやけど、どうも周辺道路がかなり混み合うらしいとのこと。
特に今年は、コロナ以降初めて規制なしで開催されるので。これは、知ってる人に聞いたほうが早いかなと。

ライブとかにご一緒した近所に住む洸平くんファンのお友だちが器好きなので、聞いてみました。
信楽の作家市が大好きで、よく行くらしいし、それが縁で朝ドラ「スカーレット」を観たという人なので。
そしたら、私も行きますわ~!って。

陶器市&作家市をやってる信楽は、やはり毎年道路が混み混みやって。
なので、推し窯、推し作家さんがいる彼女は、毎回、早朝に行くらしいのです。早朝って!?
人気の作家さんのブースは、朝8時に整理券を出すところが多いから、それまでに行くんですって!

へぇ~~~~、滋賀県民やけど、知らんかったわ~
毎年、朝9時を回るとメイン道路の307号は動かないんやって。

彼女と一緒に早朝に行くのは無理っぽいので(早起きはようせん・・・)作家市の会場となる「陶芸の森」で彼女と待ち合わせをするとして、私たちは電車で信楽に向かうことにしました。

何年振りかの、JR草津線→信楽高原鉄道での信楽行きです。
いや~・・・これはこれで、まさに大人の遠足って感じで、楽しかったですけどね!!

草津線の貴生川駅で信楽高原鉄道に乗り換えますが、駅のホームに自動改札があって、JR運賃をICOCAで清算。
そこからは、電車内でうるさいくらいアナウンスされるんですけど、ワンマンカーになるんですね。

「途中の駅では、最前列車両の出口で清算してください。終点の信楽駅では、駅改札で清算になります」
(ほんま、うるさいぐらい、何度も放送されてましたね~~~)

杣川の橋を渡り、雑木林を抜けると新名神の信楽ICが見えてきます。
渋滞してますがな~~~~307号線。
9時半過ぎ、やはり混んでるんやね~~!!


信楽駅到着~~~
たぬきです~~~


ホームにも、この横断幕がかけられたまま!!


改札のところにあった「スカーレット」のポスター、懐かしい~~!!
今も貼ってくれてます!


駅前の大たぬきは、甲賀忍者衣装!


駅前の広場では、恒例の「陶器市」です。


たぬきだらけ~~


猫!! たぬき以外も、ありました~~

信楽駅から、作家市を開催してる「陶芸の森」までのバスが出てるという話ですが・・・来そうにないので、歩いていくことにしました。
約20分ほどなので。


「陶芸の森」は、平成2年にオープンした、焼き物素材に創造・研修・展示など多様な機能を持つ公園ですね。
広大な丘陵地に、陶芸館、伝統産業展示館、創作研修館などがある施設です。→ こちら

ここで毎年開催される信楽作家市は、全国から陶芸作家が集まる陶器市なんですね。→ こちら
秋にも開催されるのですが、秋は信楽の作家さんだけのようです。

なので、陶器好きな人たちが全国からやってくるようです。
陶器の重さを考えると、車で行きたいですもんね!
300台ぐらい収容できる駐車場も、ずっと満杯です。

さて、朝10時前に信楽に着いた私たち。
陶芸の森へ向かう道すがら見つけたのが、「スカーレット」のヒロイン像の参考にされたという神山清子さんの陶房「寸越窯」。



ドラマ「スカーレット」の川原家まんま!のお住まいの前に神山さんのお姿が!
ウチの亡き母が「ひっぱり」と呼んでた作務衣を着て、おうちの前にいらっしゃいました。

「こんにちは~」

声をかけると、気軽に応えてくださいました。

「落ち葉がいっぱい溜まってきたから掃除してもうてるんやわ」

お弟子さん???らしき男性が二人、陶房周辺を掃いてはったんですね。
その方たちにも挨拶をして、おうちの内外に並べられている、(ドラマで)見覚えある神山さんの作品たちを拝見しました。

「どうぞどうぞ」という神山さんの好意に促されて、おうちの中にも入らせていただきました。
ガラスケースの中に、白血病で亡くなった息子さんの作品、「天目茶碗」もいくつか並べられていました。
亡くなる前に、打ち込んで作陶されていたという天目。
略歴を書いたものが、作品の間にありました。



神山賢一さん、1961年生まれ。私らと同世代の方です。

天目は小ぶりの器ですが、独特の光沢、模様が浮かぶ作品たちです。
ひときわ大きめの作品もありました。



これらはみな、非売品。
神山さんにとっては大切な作品というのがわかります。

神山さんの作品たちには値札が付いていましたが、ふと見ると、こんな但し書きが!


「おまけ出来ません」

思わず声に出して読んだら、縁側にいた神山さんが言いました。

「大阪の人とか、すぐ値切らはるやろ? 私でも値切るもん。そやし、そう書いといたら笑ろて(値切るのをあきらめて)くれはるかなぁ思て(笑)」

楽しい方です。
というか、86歳を過ぎて、耳良すぎません~??(苦笑)
神山清子さんの半生記は『婦人公論』に詳しく載っていますね → こちら 

神山さんが穴窯を創るきっかけとなった古信楽の欠片が置いてありました。



室町期の信楽焼なんですね。
ドラマでもキミちゃんが手にしてました!
この寸越窯の周辺で見つかったんやそうです。
(ドラマではたぬきの道でしたね~!)

なので、神山さん曰く、販売されている陶土にこのあたりの信楽の源土を入れて焼いたら再現できたと。
焼くと一言で言っても、穴窯で2週間焚き続けるんやそうですが。

「ドラマは、若い人らが関わって(監修)やってるけど、あのつくり方は私のやり方とは違うんやわ。
でも、違ごてて良かったなって思うてる。私のやり方は誰も真似でけへんから~(笑)」

ドラマのつくりに関してはいろいろ思いがあるようですが(やはりね)
「制作する人もたいへんやったと思う」とのこと。
NHKも、神山さんがモデルというのではなく「参考にした」と言うてますからね。

そして、ドラマでは因縁の???穴窯。
あの当時、信楽でこの穴窯を創ったのは神山さんが最初とか。
今では何人か穴窯に挑戦しているようですが、神山さんのように2週間も焚き続ける人はいないような。
皆さん、それぞれの焚き方、焼き方をされているようです。


焚き口はこちらのようです。


穴窯の、横に作品を入れるところがあります。



2週間の窯焚きで自然に生まれるガラスのようなもの(ビードロ)がついた壁面。
なかなかうまく撮れませんね・・・汗

骨髄バンクのことや、映画「火火」の話、神山さんがいろいろと話してくださって、それはそれは本当に楽しかったのですが、なんせ、車で行ってるお友だちと作家市で合流する約束、待ってくれてるようやし・・・
しかも、ランチを予約していたので、そちらの時間も気になり・・・
ほんと、後ろ髪引かれる思いで、神山さんとお別れ・・・また来ます!



「陶芸の森」、中腹にある白いテントが(小さく見える)作家市のテントです~~
というか、写真はこれだけしか・・・肝心な作家市の様子を撮り忘れました~~(汗)

お友だちと合流、彼女の車でランチを予約しているお店に向かいます!
なんせ、道路が混み合ってる・・・ほんとに。わずかな距離やのに。

というわけで、陶器を買うヒマもなく(作家市を見回ってる間もなく)3人で車移動。
ランチを予約していたお店、テレビで何度も見ている「睦庵」さんへ → こちら


信楽高校のすぐ近くの古民家です。


土鍋でお米を炊くところから。


書いてある通りにしてくださいって。


地元産のお米、やそうです。


火にかけて10分。火を止めてから蒸らし10分。


その間に、並んでいる器から、自分用のご飯茶碗と箸置きを選びます。
選んだら、その器を消毒してくれて、並べてくださいます。


サラダと、選んだご飯のお供(ちりめん山椒、肉みそ・・などなど)が届きます。
メニューは、ハンバーグやフライ、焼き魚などの定食があります。
私たちが選んだのは、チーズインハンバーグ。


ご飯が炊きあがったころ、ハンバーグも焼きあがります。


添え物の野菜と一緒に、陶板に乗せてオーブンで焼くらしいです。

GWとあって、睦庵さんも予約で満杯。
食べ終わると、「今日はありがとうございました~」と言われて、押し出されるように退出です。
いやいや、ほんと、人気のお店ですもんね。予約取れただけでも良かったです。



そこから、この日の目的の一つ、卯山窯さんへ。
以前にも行った窯元さん。スカーレットの撮影時に、キャストのみなさんの休憩所にもなったというところ。
キャストのサインが並んでいるのですが、そこでマグカップを買おうと。

なぜって???
洸平くんがそこで買ったらしいというマグカップだから(笑)
前回行ったときは知らなかったのですが、小耳にはさみ・・・せっかくなので購入。
ミーハーやからね~~



同じカップを持つだけでうれしいというファン心理(笑)
ま、ご本人が使ってるかどうか、知らんけど~



サインのある陶板はこちら。



卯山窯さんのギャラリー、素敵ですよね~



そしてその近くにある、あの「〇の広場」のたぬきさん。
見たらついつい、撮ってしまいますよね。



近くにある、登り窯を利用したカフェ。
また行こうね、と言いながら今回もパス。土日しかやってないはず・・

そして、定番の? スカーレットドラマ館へ。



ずーっと開催してくれてます。







配置は少しずつ変えてはりますよね。



キミちゃんの穴窯。



今回、新たに展示された、八郎さんの衣装。
ジョージ富士川の衣装も展示されてました~

放映中に行ったときに流されてたメイキングビデオも、この日は流れてましたね。
スタッフさんたち、裏方さんたちを撮った、撮影現場の様子です。

ちらりとキャストも映ってて、キミちゃんとハチさんも映ってましたね。

まぁ、懐かしい~~

こちらで、今回の予定は終了。
帰りは、友だちの車でスイスイと。
逆向きはやはり混んだままでしたよ。普段、信楽ICから信楽駅近くまで10分ほどの道なのに、この日は1時間半かかったらしいです。
電車で行って正解でしたね。
しかも、早朝に車で行ってた友だちと合流して、帰りは彼女の車で帰るという、ぜいたくな1日でした。

大人3人の遠足。
誘ってくれた友だち、付き合ってくれた友だち、それぞれのお友だちに、感謝ですね。

ありがとうございました。

神山さんの窯に、また行かねばね!

オマケ・・・

器好きのお友だちが、手作りしたチャームをくださって~!


わかる人にはわかる!チャームです~~ (ふふっ~~)
というか、どうやって作ってるの???

彼女は先月も、こんなかわいいチャームを手作りしてくれて・・・


わかるひとにはわかる?? 
こんなん、手作りできるのがすごいよね!



夜来香ラプソディ 感想その2

2022-05-17 12:17:09 | 演劇・舞台
「夜来香ラプソディ」、感想の続きを。
興味のない方は、スルーしてくださいね~~ 長いです・・・汗

大阪公演は5公演。サンケイブリーゼホールで上演。



いつもは地下から入るので、めったに表玄関?を写すことがないのですが、ポスターがあったので、パチリ。



地下からブリーゼタワーの建物に入ると、こちらのサイネージが迎えてくれます。
ホールは7階にあります。



もうね、大阪初日の一幕が終わった時点で、ちょっと涙目になっていました。
東京初日を観た時にはなかった感情に動かされたんです。

山内圭哉さん演じる、陸軍報道部の山家少尉ですよ。
真面目な芝居ではあるけど(当たり前!)山家さんが大いなる野望を話すところがより胡散臭くなってて(苦笑)
後に、戦地で負傷し「別れのブルース」に救われたと、本心を話すくだりで涙がこぼれたんです。
芝居の緩急がね、やっぱり良いなぁと~

東京初日の時、あまりに大真面目に芝居をする山内さんに、つい、どこで笑わしてくれはるん??って思ってしまいましたよ。
そしたら、コーヒーを中川中尉にすすめ、「1杯のコーヒーから」を口ずさむシーンでした。
その歌を歌いかけたら、するっと、中川さんに歌われてしまって、「えっ??」ってなるところ

「歌って良いって言ってないのに~」

でもね、それだけではちょっと物足りない~~~と思って。
もっと、面白い人ですもんね!!
欲深くってすいません。だって、山内さんやから~!
・・・・そしたら大阪は、まさかのカテコで爆笑させていただきましたけどね!!
ほんと、素晴らしい役者さんです!

東京のシアターコクーンに比べるとブリーゼのステージは狭いみたい。
袖にハケる時、皆さん、ほんと狭いところにハケていくので、毎回セットにぶち当たらないかとドキドキしました。

それと2階席からの観え方の違い。
東京初日はコクーンの2階席の最前列でしたが、山家さんが客席通路を歩くシーンも、ちゃんと見えました。
なのにブリーゼは、2階の最前列でも全くそのシーンは見えなくて~~(汗)
なので、2階席と、1階の前方席とか、山家さんが客席を横断してることを知らないお客さんも多いかと。

大阪公演では、山内さんに気づいたお客さんが反応して(声出てましたよね?)ざわっとしました。
びっくりしはったんでしょうね。
うわっ、山家さんが、めっちゃ近いとこ歩いてはるやん~~て(笑)
なので、カテコでそれが話題になったようです。

ちなみに、大阪3日目のマチネは追いチケしたバルコニー席。しかも下手側。
見切り席なので安価ではあるんですけど、下手で服部さんと黎錦光さん演じるシーンは全く見えず(涙)声だけでした~~~(大泣き)
でも、山家さんが客席を歩くシーンは横からちゃんと観られました。(それは別にどうでもええ??)

ちなみに、客席を歩く山家さんを、ステージの上から川島芳子が見つけて驚くのですが、
3日目マチネでは、川島芳子を演じる壮さんが舞台に現れた時に拍手があって、ちょっとびっくりしました。
ここで拍手って、ファンの方でしょうか? 
それとも、その前のシーンが音楽会のファイナルシーンやったので、お芝居も終わったと勘違いされたんかな??
この3日目マチネだけでしたけど。

さて、服部さんを演じる洸平くん。
熱量の高さは、大阪公演も変わらなかったですね。
というかむしろ、大阪公演ではよりリアクションが大きくて、インパクトありました。
(山家さんの本心を聞いて)「僕は恥ずかしい」というあたり、中川さんをほんまに投げてましたし。
ステージをはいずりまわるのもよりオーバーになってて、さすが、舞台人やなぁと思いました(笑)
ほんとに、ピュアで明るい服部さんでした~

服部良一さんご本人も、音楽ファーストでピュアな方やったそうです。
パンフに、服部良一さんの孫の服部隆之さん(服部克久さんの息子さんで同じ音楽家)と、テレビ番組プロデューサーの服部英司さん、松下洸平くんの座談会が掲載されてます。
これもすごく楽しい記事で、家業を継いだ?という隆之さんと、亡くなるまで一緒に暮していたという英司さん。
お二人のお話から、服部良一さんの人柄がうかがえました。

軍歌をあまりつくらなかったのはなぜかという話。
ファシズムを嫌悪して作らなかったという”美談”と、作るのが下手くそやったという説と(苦笑)
隆之さん曰く、服部さんは古賀政男さんのように昔からある日本の音階を使って曲が書ける人を尊敬してた、らしいです。

お孫さんといえば、Twitterで知ったのが、英司さんのお姉さま。
軍歌をあまりつくらなかったのは売れなかったからでしょうって、おっしゃってますね。

舞台の感想から、舞台で使われた服部さんの曲についてなど、いくつかnoteに書かれています。 → こちら
親族の方が語る服部さんは興味深いですね。

この舞台、出演する女優陣も華やかです。
李香蘭を演じる木下晴香ちゃんのほかにメインキャラの女性3人は、皆さん元タカラヅカ。

ラ・クンパルシータのダンサー、マヌエラを演じるのは夢咲ねねさん。
タンゴをかっこよく踊ってくれましたね!

「この時勢に音楽なんて!」とエラそーにいう軍人長谷部さんを演じる山西惇さんに、

「でっかいのは顔だけにして」っていうんですね。

毎回、笑ってしまうんです~(ごめんなさい~)
山西さん、ほんまに顔デカいんですもん。
服部さんと長谷部さんが対峙するシーンを見たら、洸平くんの顔が小さくて・・・山西さんの半分ぐらいか?って思うほどですから~~(笑)

ちなみに、マヌエラさんは実在の人。
日本人で、松竹楽劇部の一期生。
1938年に上海に渡り、フランス租界で国籍不明のダンサーとして活躍したらしいです。
スパイ疑惑で何度も拘束されたようですが、帰国後は実業家と結婚して東京でナイトクラブを経営。
ここから何人かのジャズメンが巣立ち、戦後の日本ジャズの育ての母と呼ばれたようです。
すごいね~~ そんな人がいたんやね。

舞台では、共産党メンバーとして描かれた、謎の女性リュバ。元タカラヅカの仙名彩世さんが演じてます。
奉天に住んでた頃の李香蘭の幼馴染で、彼女に歌うことをすすめたユダヤ系の白系ロシア人。
この女性も実在の人で、家族がロシア共産党の一員だったことから日本軍にスパイ容疑をかけられ一家で失踪。
「夜来香幻想曲」の音楽会で二人が再会したのは本当のようですが、彼女が中国共産党の組織員?というのは今回のフィクションですね。
実際は、幸せな再会やったらしいですよ~

終戦時に李香蘭が漢奸として逮捕されたとき、ソビエト連邦領事館の秘書だった彼女が、李香蘭が日本人であることを証明してくれて、日本への帰国がかなったそうです。

服部さんと李香蘭が屋台で話すシーンで、お互いの音楽の師がロシア人であることに気づくシーンがあります。
BSの番組でも紹介されたけど、服部さんが音楽の基礎を学んだのは大阪時代。
大阪フィルハーモニックオーケストラで出会った指揮者のウクライナ出身、エマヌエル・メッテル。
・・・・ウクライナ出身なんやね~~

李香蘭も、リュバのすすめでロシアのオペラ歌手に歌唱法を学んだようです。

李香蘭がリュバを懐かしむシーンで、二人がロシア民謡「赤いサラファン」を歌うんですが、これがめっちゃ素敵でした。
舞台の下手にいる木下晴香ちゃんと、上手の階段の上にいる仙名さん。
お二人のハーモニーも、透明感あってうっとりするくらい素敵でした。

海外の民謡と言えば、中川中尉を演じる上山竜治くんが「サンタルチア」を歌います。
中川牧三さんもまた、実在の人物。音楽会の実現に尽力した一人です。
軍人ながら、戦前にヨーロッパーやアメリカで声楽を学んだ人なんですね。
陸軍報道班文化部担当。日本から多くの文化人を上海に招聘。
終戦後帰国して、声楽家として活動したそうですよ。

中川さんを演じた竜治くんは、ミュージカルで活躍してる俳優さん。
洸平くんと同じ年やけど、年上に見えます (二人の子持ちやし!)
SNSで楽屋の様子を見せてくださったり、洸平くんをいじったり?して、癒しを提供してくれました!
同じ事務所でも、洸平くんとの共演は初めてらしいです~~

そして、「夜来香」を作詞作曲した音楽家の黎錦光さん。
服部さんとの友情が描かれていますが、彼が学生時代に毛沢東に師事したのは事実のようです。
でも、舞台で描かれたような、あの音楽会で何かしらの任務があったかどうかは不明~
終戦後、中国の政治情勢の混乱から音楽活動ができなかった時期もあったようですが、文化大革命の時代が終わってから再び音楽活動を始めていました。

黎錦光さんの消息が、この舞台作品が作られるきっかけになったようです。
パンフにある、(この作品をプロデュースした)CUBEの社長、北牧さんの挨拶文に書かれていました。

1979年、黎さんから「夜来香」の著作権のことでビクターに問い合わせの手紙が届いたらしいのです。
黎錦光さんが服部さんや李香蘭こと山口淑子さん(当時は国会議員の大鷹淑子さん)と交流があったことを知ったビクターが、二人と連絡を取り、黎さんの訪日に至ったとか。
服部さんのピアノで淑子さんが「夜来香」を歌う、そんなひと時があったらしいですよ~。 

パンフには、実在の人物のその後のことも書かれていて、個人的には山家さんのその後が悲しかったです。

私が図書館で借りた「李香蘭 私の半生」(山口淑子著)にも詳しく書かれてました。
山家さんは中国の文化芸術を愛し、山口淑子さんとは家族ぐるみで親しく、満州映画協会に李香蘭を紹介したのも彼でした。
川島芳子の初恋の人でもあったとか。
でも、日本へ帰ってきてからは軍法会議に掛けられて服役。
戦後は、事業に失敗したりして、最後は山の中で自死という・・・壮絶です。
上海ではあんなに羽振りが良かったのに。

同じ軍人でも、山家さんと対極にいる長谷部さん。
山西さんが演じてますが(山西さんは、ドラマ『相棒」でヒマか?っていう課長を演じてます)長谷部さんが、今、戦争中なのだということを知らしめてくれるのです。
音楽会の開催にはずっと反対という立場をとっていたのに、軍の上層部から音楽会を開くことを指示されます。
音楽会を邪魔する共産党の組織員たちをそこで捕まえようというのが軍部の意向のようで。
しかし、暗躍する彼らを開催前に取り締まったことで、音楽会は邪魔されることなく無事に終えることができました。
気がかりは、終演後に上層部に呼ばれた長谷部さんのその後、ですね。
実在の人物ではないだけに、どうなったんでしょう・・・

3日目のソワレは、下手の4列目で観劇。
服部さんの部屋のシーンの時は(マチネで見切れたところ!)、目の前に洸平くんがいましたよ!
ピアノが客席に向かって置かれてるので、弾いてる手元が見られないのは残念やったけど、お顔はしっかりガン見しました!
黎錦光を演じる白洲迅くんが、服部さんの軍歌「祖国の柱」をアカペラで歌うのも、目の前で観ました。

「戦意高揚のためにあなたが作ったこの曲も、素晴らしい」

音楽はどんな時でも人々の心に届く・・音楽会に消極的な服部さんを説得するシーンです。

1944年、服部さんが上海に赴いたときは陸軍報道班。任務は「文化工作」。
コンサートの総指揮を引き受けるかどうかを保留していた理由は、国家のプロパガンダに音楽を使いたくないから。
逆に言うと、音楽がそういう力を持っているということですね。
山家さんや、あの長谷部さんも音楽から生きる力をもらったように。

東京初日に物足りなさを感じてた部分が大阪公演で埋められました。
服部さんが感じた山家さんの胡散臭さもよくわかったし、音楽ファーストでどこまでも熱い服部さんの思いも伝わりました。

「夜来香幻想曲」の音楽会が開かれたのは1945年の6月23日。
終戦はそれから2か月も経たない、8月15日。
服部さんは終戦を上海で迎えたそうです。

大阪公演の前に放送されたBSテレ東の「昭和歌謡 作曲家・服部良一の真髄」 → こちら
こちらも観劇の予習にはちょうど良かったですね。
私が知ってる曲がいっぱいやった~~ 16曲中12曲??(笑)

お隣のカップルの男性が終演後に女性にいうてました。

「・・・松下洸平がええいうてんのと違がうで。ストーリーが良かった~」

どういう言い訳??
彼女さんが洸平くんファンで、連れてこられたんですかね~~??(苦笑)

大阪千穐楽は、2階席の後ろのほうで~(汗)
でも、楽しい舞台でした。
音楽はいいなって、本当に思いますね。

最後に流れる「東京ブギウギ」、カーテンコールで流れる「ジャングルブギ」。
服部さんが、「夜来香幻想曲」を創作しているときにこのリズムを考えていたそうですが、戦後、大ヒットしましたね。

洸平くんが服部さんとして指揮する姿が、すっごく力がみなぎっていてパワフルでした。
服部さんもそんな感じやったみたいですよ。映像も残っているようなので、きっとヒントにしてるハズ。
客席に向かってタクトを振るので、音楽とのタイミングはどうなんやろうって思ってましたが、ちゃんと片方の耳にイヤモニを付けてましたね。
後ろのバンドの方々のところにはモニターもあるでしょう。
舞台も、いろんな演出ができるんやなぁと。

またまた、長文になってしまいました。
お読みくださって、ありがとうございます。

※ 参考資料
「李香蘭 私の半生」山口淑子、藤原作弥(新潮社)
「日本の歌謡界を支えた快男児 服部良一」服部音楽出版監修(ヤマハミュージック)

書き忘れてるところがあればまた・・・って、まだ書く??

「夜来香ラプソディ」 感想その1は、→ こちら

「夜来香ラプソディ」 感想の前に は、→ こちら



烏丸半島を夫婦でお散歩

2022-05-10 15:39:28 | 湖国日記
GWに入る前、草津の三大神社に藤を見に行きましたが、ついでに?烏丸半島まで行きました。
三大神社から近いですしね。

良い天気やし、たまには歩こうと。
ダンナにね。
ほんと、世間で良くいわれる引きこもりシニアなんやから(汗)

猫とテレビとメダカと、時々庭仕事。
出かけるのは、近所の本屋さんとドラッグストア、月に一度の病院通いだけですよ。
しゃべる相手も、猫(が一番多い!)
あとは私と、たまにやってくる近所にいる姉ぐらいやから!

運動不足過ぎる!
娘にも言われてますからね。
リタイア後、一気に増えた体重をなんとか抑えようと、最近は昼ご飯を抜いてますよ、ダンナ。
若い女子のように?? 炭水化物を控えて・・・・お酒も控えめに ← これはやめたわけではない!(苦笑)

私は昼食を抜いてませんよ。
働くシニアのオバサンとしては、同じようにお昼ご飯を抜いたら働けませんから、私は食べてます!!

そんなことはともかく、
食べるのを控えるだけでなく、運動せな寝たきりになるから!
ダンナにそう言い聞かせて! 二人で出かけました。

烏丸半島にある、みずの森水生植物公園へ。
駐車場が無料なんですよ。



入場料もシニアは半額ですよ。二人で300円。
・・・そのせいか、お客さんのシニア率高い~



良い天気で暑いくらいでしたが、お着物の方も。



ツツジが満開。あと、ハンギングバスケットの展示とか。

ロータス館に入ると、温室には、水生植物のスイレンが咲いてました。







スイレンの葉って、ちょっと・・・ハート型に見えるんちゃいます??



これはオニバス。
蕾がありますね~~ 

庭園をぐるりと散策。







向こうのほうに、琵琶湖大橋。
手間に広がるのは、琵琶パール、真珠の養殖棚ですね。

ここから琵琶湖岸に出て、烏丸半島をまわります。



三上山、通称近江富士が見えます。
烏丸半島の内側のこのあたりは、かつてハスの群生地でした。
夏になるとピンクの花を咲かせるハス・・・なぜか消えてしまって・・・まだ復活してないのかな。

枯れ木は去年のヨシ。
この下に青々とした今年のヨシの芽が育ってるはずなんやけどな。



烏丸半島にある、琵琶湖を走る船の乗り場から。
バス釣り?の船が浮かんでますね。
向こうに見えるのは比叡山。

このあたりは、あの、イナズマロックフェスのステージが設営されるところです。





木々が茂っているあたりは、琵琶湖博物館があるところですね。
この日は、そちにはいかず。リニューアルしてから久しく行ってないけどね~



半島の先端になるところは砂浜が広がってました。





琵琶湖、琵琶湖大橋、比良山系方面。



水生植物公園のほうに戻ってきました。
マルバヤナギの木、ヨシが琵琶湖らしい風景。

約1時間あまり、ダラダラとお散歩。
約7,000歩ほど。(そんなもんなのね~)

月に1回ぐらいは歩きに来ようか、と私。

そやな。花も、違うのが咲くし、とダンナ。

ほんまやで。
なので、来月も、こちらをお散歩しよう。
(夏は暑いやろな~~)

ほんとは、週に2回ぐらい歩かなあかんのやろうけどね。

なんせ、私が忙しいから~!(汗)

せっかく、ダンナが歩く気になってるんで行かねばね!


夜来香ラプソディ 感想その1

2022-05-09 11:30:44 | 演劇・舞台
 音楽劇『夜来香ラプソディ』。
cubeという事務所の25周年記念の舞台です。
なので、cube所属の俳優が主になって出演してます。

ちなみに5年前、20周年の時に上演された音楽劇『魔都夜曲』は、藤木直人さんが主演。
松下洸平くんも出てたけど、服部良一さんをモデルにした若いピアニストの役でした。
5年後の、25周年は、その洸平くんが主演。すごいね~



第二次世界大戦末期の上海で、人種やイデオロギーの壁を乗り越えコンサートを開催しようとした人々を描く物語。
1945年当時の上海は、租界という治外法権が存在し、“魔都”と称されていました。
「蘇州夜曲」や「別れのブルース」といったヒット曲を数多く手がけた作曲家・服部良一、「夜来香」の作曲家・黎錦光(れいきんこう)、日本でも中国でも愛された歌姫・李香蘭を中心に、音楽を通じて絆を結び合う人々の葛藤と夢を描きます。

演出は、『魔都夜曲』に引き続き河原雅彦さん。
音楽はcube所属のアーティストの音楽活動やライブに欠かせない存在の音楽プロデューサー本間昭光さん。

舞台はたくさん観てますが、東京初演を観ることはめったになくて、今回、新橋演舞場で東京千穐楽を迎える『陰陽師」と、『夜来香ラプソディ』の初日が重なったので、思い切って上京、同じ日に2本、観てきました~
長いお芝居をマチソワ、新橋からコクーンまで汗だくで移動、走りましたよ~~
いや~、間に合って良かった〜


シアターコクーンがある、bunkamura 

5年前の『魔都夜曲』の時は、舞台が始まる前からバンドの生演奏とキャストの生歌がありました。
今回は幕間を含めてずっと、服部さんの曲が流れています。
当時の音源?というような、懐かしい曲ばかり。

けど、遅刻したらあかん舞台でした~!
(間に合ってよかった~~)
舞台の始まりは、ちょっと意表をつかれたというか、洸平くんファンにはたまらない始まり方でしたね。

客席の通路を憲兵たちが歩き、舞台のそばに佇みます。
物々しい雰囲気の中、開演のブザー 
タキシードでびしっと決めた洸平くんがタクトを持って上手から登場、客席に語りかけました。

「このようなご時世の中、たくさんの方にお集まりいただき、誠にありがとうございます・・」

一瞬、物語なのか、現実なのかわからない台詞です・・・
あまりに今の状況のことを言ってるようで不思議な感覚になりましたが、これは、洸平くんではなく、服部さんの、1945年6月のコンサートが始まる前の挨拶なんですね。
・・・そしてこのコンサート、つまりこの舞台『夜来香ラプソディ』の、幕開でした。
(え?ブザー?って思ったら、コンサートの開演のブザーやったんですね!)

服部さんが力強くタクトを振り下ろすと舞台奥にいる生バンドの豊かな音楽が流れ、ダンサーたちが登場します。
その瞬間、客席にいる私たちは、戦争のまっただなかで行われるこのコンサートの観客の一人になっていたのです。

とにかく、力強くタクトを振る、この服部さんを演じる洸平くんがカッコ良くて~ → こちら
めっちゃくちゃ男前です!

服部さんの次に、タキシードに身を包んだ、黎錦光(れいきんこう)が登場します。
演じるのは、洸平くんの事務所の後輩、白洲迅くん。男前です!

黎錦光は中国の作曲家で、「夜来香」を作った人。
二人が、このコンサートについて話をし、オープニングのメロディが流れると、木下晴香ちゃん演じる李香蘭が登場。
赤い幕が引かれてステージ全体を埋めるような大きな階段が現れ、キャスト全員が登場します → こちら
全員で、本間昭光さん作曲の「希望の音」を、高らかに歌い上げます。
作詞は、岩里祐穂さん。

♪ 今こそ ここに幕が上がる

  音楽に隔てるものは何もない 
  国境も 憎しみも 邪魔するものはない

服部さん、つまり、洸平くんがソロで歌った歌詞は、

♪ 人生を鳴らせ

でしたね。
壮大なメロディと歌詞、オープニングだけしか歌われないのが、ちょっと残念。
そして、今行なわれているコンサートシーンと行きつ戻りつしながら、この日を迎えるまでの出来事が描かれていきます。
あの時代を生きた人々のドラマです。

上海に渡った服部さんを迎えたのは、陸軍報道班文化担当の中川中尉。
演じるのは、洸平くんと同じ年の上山竜治くん。ミュージカルで活躍している俳優さん。
中川中尉は服部さんをクラブ「ラ・クンパルシータ」へ案内し、服部さんはめっちゃ感激するんですね。
戦時下なのに、ここにはジャズがある、音楽がある、音楽を楽しむ自由があるんだと。

ここで、「夜来香」を作った黎錦光に熱烈歓迎され、服部さんは思わず、歌いだします。

♪ あわれ春風に なげくうぐいすよ~

洸平くん、うまいですよ、ほんと。
そこに、「夜来香」を歌いながら登場するのが、李香蘭を演じる木下晴香ちゃん。
晴香ちゃんは、グランドミュージカルにも出演する歌える女優。
若いけど、透き通った歌声がすてきです。

李香蘭が歌いだしたことで、服部さんは驚くんやけど、白洲くん演じる黎錦光に促されて、二人で「夜来香」をデュエット。
ハモるんですよ。洸平くんが対旋律を歌うんです。
もう、ほんまに、うまいよね~~!

とにかく、劇中の服部さんは熱い男です。
音楽が好き、戦時中の規制がある中でも音楽を届けようという気持ちが熱いんです。

実際の服部さんは3回、中国に渡っているそうです。
最初は1938年、芸術慰問団として中国へ。
その時から、中国の音楽家と交流があったようですね。
1944年に訪れた時は、陸軍報道部員として。
文化工作を音楽を通じて行うという任務。
音楽ファーストの服部さんを悩ませるのは、この任務ですね。

音楽会を開こうと提案するのは、陸軍報道部の山家少尉。演じるのは山内圭哉さん。
彼は音楽や映画など中国の文化面に精通し、中国語が話せて、中国名まで持っているという人。
裏社会にも顔が利く人のようです・・・

服部さんに上海で大音楽会を開くことを提案するのですが、服部さんは素直にウンと言えません。
日本に対して反感を抱く中国の人を懐柔するという文化工作なのか。
音楽が国のプロパガンダになってはいけないと、服部さんは強く思うのです。

山家さんは戦地で攻撃を受け、部隊は壊滅。
傷を負って、死を覚悟したときに助けてくれた仲間と民家に隠れた。
そこで聴いたのが「別れのブルース」だったという話をします。
「別れのブルース」は服部さんが作った曲。
日本では発売禁止になった歌ですが、戦地の兵隊たちの間では人気の曲だったそうです。

自分は音楽に救われた。音楽は、自分に生きる勇気を与えてくれた。
だから今、こんな状況だからこそ、上海にいる人々・・日本人も中国人も、すべての人々に音楽を聴いて欲しいのだ、と。

ラ・クンパルシータの店内にいた人がみんな、黎錦光も、中川中尉も、山家さんの話に聞き入り、
音楽会を開くことに賛辞を送ります。

「ぼくは、ぼくは、恥ずかしい~」

反発していた服部さんが、山家さんの本当の気持ちを聞いて、自分を恥じるシーン。
あそこも、びっくりするくらい洸平くんは体を使って?嘆き、詫びるんですね。
・・・東京初演より、大阪公演のほうがすごかったです。
中川中尉を投げ飛ばしてましたから~(苦笑)

服部さんと何度もぶつかるのが軍人の長谷部さん。演じるのは山西惇さん。
実在していない人ですが、当時の軍人を代表するような人物として描かれています。
ラ・クンパルシータに集い、ジャズに興じる服部さんらに嫌味というか、非難するんです。
日中戦争さなかのこんなご時世に「音楽なんて非国民」だと。
「音楽会なんてできるわけがない」とも言います。

「音楽で戦えるのか」

「音楽は、人が生きていくために必要なものです」

山西さん演じる長谷部に訴える服部さん。
長谷部と対峙するシーンが何度かありますが、最後の二人のシーンは涙がこぼれました。
服部さんは、共産党員だった黎錦光が共産党組織の人間に圧力をかけられて悩んでいることを知って、音楽会はやめる、って言うんですね。
音楽の力を信じてたのに、音楽では救えないことがあるんだと。自分の無力さを嘆くんです。
・・ああいうお芝居はほんとにうまい。洸平くんのエモいところです!

その時に、長谷部さんは言うんですね。
服部さんがつくった「別れのブルース」に自分も救われたということを。

「どうにも立ち行かない今だからこそ、耳を塞いではいかんのじゃないか」

長谷部さんは山家さんと一緒に、あの時戦地で「別れのブルース」を聴いていたんですね。

というかこの台詞も、現代にも通じる言葉です。沁みますわ~

もちろん、音楽劇やな~っていうくらい、歌がたっぷりあります。

歌われる曲は、全部で12曲。
オープニングが、本間さんがこの舞台のために作った「希望の音」。
2曲目は、服部さんと李香蘭が歌った「夜来香」 → こちら
参考までに Youtube に上がってるのを貼っておきます・・

3曲目は、李香蘭が音楽会で歌う服部さんの曲「蘇州夜曲」 → こちら

4曲目は、服部さん、黎錦光、李香蘭が屋台でビールを飲み、語り合い、歌い始める服部さんの曲。「タリナイソング」 → こちら
中川中尉も加わって歌いましたね~ 

5曲目は、ラ・クンパルシータで、支配人と山家さんが歌う、服部さんの「チャイナタンゴ」 → こちら

6曲目は、ロシア民謡の「赤いサラファン」 → こちら
李香蘭の幼馴染のリュバは白系ロシア人。李香蘭に歌の勉強をすすめたリュバ。
舞台では悲しい再会をしますが、晴香ちゃんと元タカラヅカの仙名彩世さん、お二人が歌います。
とっても素敵なハーモニーでしたね。
リンク先は、由紀さおり・安田祥子さんのデュエット。

7曲目は、服部さんが作曲した軍歌「祖国の柱」 → こちら
服部さんは戦意高揚の曲を作りたがらなかったそうですが、(作ったけど売れなかったという説も~~)こういう曲を作られていたんですね。
初めて聴きました。
戦意高揚のための音楽会ならやりたくないという服部さんを説得しようと、黎錦光が服部さんの部屋で、アカペラで歌います。

8曲目は、二幕、音楽会シーンで中国人女優の白光が歌う「バイバイ上海」 → こちら
Youtubeにはなくて、配信サイトの視聴で。
仙名さんが歌います。キレイやし、歌もうまいし~~

9曲目は、山家少尉の職務室で中川中尉とコーヒーを飲むシーンで「一杯のコーヒーから」 → こちら
ここで、やっと山内さんらしい?笑いがあります! 
このあと、帰還命令がくだるんですけどね(涙)

10曲目は、なんと、ナポリ民謡「サンタルチア」。
実在の人物でもある中川中尉。
イタリア留学をして声楽を学んだという中川さんがめっちゃ歌い上げるんですけど、なぜか、イタリア国旗まで出てきて。
(国旗までいるんかい~~? 苦笑)
上山竜治くん流の笑い?を提供してくれてますね~~ これは、リンクなしです。

11曲目は、音楽会で川島芳子が歌った「別れのブルース」 → こちら
実際には、川島芳子は歌ってないはずやけどね。
歌う壮一帆さんが、めっちゃキレイで~ かっこいい!!
歌もうまい、ほんとに!

12曲目は、「夜来香幻想曲」。
服部さんが、黎錦光が作った「夜来香」をジャズのシンフォニックバンド用に編曲した曲やそうです。
音楽会のラストに流れて、李香蘭が歌うのですが、当時書いた楽譜は持ち帰れてないとか。
交響楽団が演奏して、李香蘭が歌ったようですが、実際はどんなんやったんでしょうか。
舞台では、ナマ演奏で壮大な曲にになってましたね!

東京初日は3月12日。
初日はどうしても手探りのようなところもあるのですが、ベテランのお二人(山内さん、山西さん)が、しっかり締めてくださってて、座長の洸平くんは生き生きしてましたね。
生き生きしすぎてた感もありますが~~ (苦笑)

「長谷部さん」と言うところを、「山家さん」て言ってしまい、すぐに、「いや、長谷部さん」と言い直してましたね。
気にならないくらい自然な感じで言い直してました(気付かなかった人もいたかと~)
座長とはいえ群像劇です。
それでも、洸平くんの牽引力を感じましたね

洸平くんと白洲くん、晴香ちゃん。
ほんとに、若い3人の舞台やなとしみじみ。

パンフにある山内さんのコメントが若い3人を支えてる感があって・・・
「若い彼ら彼女らが素敵に見えるように、輪郭を縁取っていくのが僕たちの仕事やと」思うって!
ほんと、うれしい言葉でした。
洸平くんについては・・・服部良一について、戯曲の情報が「音楽が好き」しかないので、
「勢いだけで演じたらただのアホに見ええてしまう(笑)・・・・洸平くんは独特の回路で芝居をする俳優なので、それがうまく作用したらいいなと思いますね」

どうですかね、山内さん。
確かに初日は「ただのアホ」に見えてしまいそうでしたけど(苦笑)大阪公演では、説得力ありました。
素敵でしたよ!頼もしかったですし!!

そして、パンフの山西さんのコメントは読みながら涙がこぼれました。
・・・なぜこれほどたいへんな思いをしてまで僕たちは舞台に立とうとしているのか・・・
今回のお芝居にも出てきますが、大変な時でもお金を払って劇場に足を運んでくださる方々がこんなにたくさんいる。感謝の気持ちでいっぱいです、と。

山西さんはつらい時に「あのドラマみたいになってるな」「あの小説みたいやな」と思うことで救われたそうですが、舞台もそれと同じ効果があるんじゃないかと。
客席のお客さんと共有できる。それはとても大事なことで、まさに、舞台に立ち続ける理由なのかなと。
舞台は、キャストスタッフだけでなく、観客とともにつくりあげるものですもんね。

座長の洸平くんは、「舞台は、芝居は難しいという当たり前のことを思い出させてくれる」と言ってます。
ドラマの出演も増えたけれど、時間をかけて作り上げる舞台で鍛えられたからこその演技やと思っています。
というか、ドラマで瞬発力を鍛えられてきたんやなと感じましたよ。
経験は裏切らないですから。

映像も良いけど、もちろん、歌も良いけど、やっぱり、もっともっと舞台で拝見したいなぁ~って思います。

相変わらず、長い感想になってしまいましたけど・・・・
書きそびれているところとかあるので、また書きます~

『夜来香ラプソディ』感想の前に、は → こちら
「夜来香ラプソディ」 感想その2 は → こちら


三大神社の藤

2022-05-08 11:09:45 | 湖国日記
舞台の感想を書きかけたままですが・・・
GWが始まる前に、三大神社へ行ってきました~
ほぼ、毎年行ってるような気がしますが、穂の丈が長く「砂ずりの藤」で知られている神社です。
けっこう、各地から見に来られていますね。

引きこもり老人!になりつつあるダンナのオシリをたたいて(苦笑)行ってきました。



草津市志那町にある神社。
祭神は志那津彦命(しなつひこのみこと)、志那津姫命(しなつひめのみこと)。



ほぼ満開ですね。









藤の花が咲くとやってくるお客様が・・クマバチ。
ブーンブーンとやかましいくらいに飛んでます。



もう、わき目も振らず、必死で密を吸ってます。
ほかのハチ(ミツバチとか)は見かけないですね。
というのも、藤の花の花弁は非常に硬い構造となっていて、クマバチほどのパワーのある大きなハチにしか花弁をこじ開けることはできないらしい。
そして、人間には関心がないらしく、ひたすら密を集めるハチなんですって。
そもそもオスは針を持ってないので刺さないし、針を持ってるメスはも、巣を脅かしたりしないかぎりは刺さないとか。
とにかく、温厚なハチらしい・・・・温厚って言われても、見るとこわいですけどね。







せっかくなので、本殿にお参り。



本殿のそばにある石灯籠は重要文化財。
花崗岩でできており、笠まで六角形に作られた珍しいもの。



神社の創期は不詳らしいけれど、藤の古木は樹齢400年と言われてますね。
藤保存会への協力金が200円。

さて、せっかくなので、もう少し足を延ばしましたよ。

続きは、次回。


舞台『夜来香ラプソディ』感想の前に

2022-05-02 00:02:17 | 演劇・舞台
音楽劇『夜来香ラプソディ』。
東京公演の初日に続いて、大阪公演を拝見してきました~~



cubeという事務所の25周年記念の舞台で、松下洸平くんが座長。
名古屋を入れて4都市全27公演の総動員数は2万人。チケットは完売。

大阪公演はサンケイホールブリーゼ。
思い起こせば昨年のGW。
緊急事態宣言発令で観に行く予定だった洸平くん主演の舞台の大阪公演が中止になり、今回はまさにリベンジ。
中止になった時に洸平くんも悔しい気持ちを自筆でインスタにあげていましたが、その思いもあってか、今回の大阪公演は初日から連日カーテンコールでご挨拶!
地方公演とはいえ、初日から挨拶をするって珍しいですよ。
東京の初日も、もちろんなかったです。

カテコで去年の残念な思いを少し話されてはいたけれど、
それよりも共演者の方々と、ほんと、漫才か~?と言うくらい楽しいご挨拶で、めっちゃ笑わせていただきました~~。

大阪公演は5公演あったのですが、なんと、チケットが取れて! 4公演行くという・・・
・・・チケ代、計算しないで~~(苦笑)
仕事で1公演だけは行けなかったけども、ほんとに楽しいカテコ、いえ、楽しい舞台でした。

物語は、戦時下の上海で西洋式の音楽会を開こうと奔走した若き音楽家・服部良一さんたちの物語。
実在の人物が登場しつつ、フィクションも交えて、あの時代に、人種やイデオロギーの壁を乗り越えコンサートを開催しようとした人々の群像劇になっています。
もちろん音楽劇なので生バンドを入れて歌もたっぷり。
服部メロディは世代的に?知ってる曲が多数!!(苦笑)
ほんとに素敵な作品でした~

感想の前に、忘れないうちに? 楽しいカーテンコールのご挨拶を書いておきますね。
(感想が、書けるのか~~??? 汗)

毎度のことですが、文言は正確ではありません(汗)
あくまで、私の記憶にある印象、ニュアンスですので、よろしくお願いします。
間違っていたら、こそっとお知らせくださいませ~

大阪初日。
拍手が鳴り止まずカテコは5回? 3回目にステンディングオベーションです。
アンサンブル(歌やダンスをする役者)の人から順に登場し、ラストは真ん中から主演の服部さんを演じた洸平くんが登場。
(もう、ほんと、それだけでジーンときますよね! 去年のリベンジって思います!)
全員並んで、最後に座長の洸平くんがご挨拶。

第一声は・・
「楽しかったですか?」
割れんばかりの拍手でしたね~!

「サンケイブリーゼはボクも思い出がたくさんあって。あと(数えながら)4回やります」
山内圭哉さん「えっ、4回もやんの?」
洸平くん「やりましょうよ」
山内さん「広い会場で、1回だけでええやん」(キャストも会場も爆笑)

洸平くん「後ろのほうまで、たくさんの方に来ていただいて、ありがとうございます」
山内さん「二階の奥までいっぱいやで。奥のほうの人はもう(自分の頭をなでるようにして)頭しか見えてなかったんちゃう?」
洸平くん「いやいや、真上から見てるんじゃないんで」(会場笑)

山内さん「後ろの、奥のほうの人も、お値段同じなんでしょ?」(会場爆笑)
洸平くん「何を言ってるんですか。ブリーゼの方も来てらしゃるんですから~」(社長が、って言うたかな?) 
「でも・・・同じ値段ですけど~~」(会場爆笑)
山内さん「言うてるやん~ 蒸し返してどないすんねん~」(キャストも客席も、ほんま、爆笑!)

洸平くん「今回のカンパニーはキャストに大阪出身の人とかたくさんいて・・・壮(一帆)さん! ひとことお願いします」
壮さん「え~っ! 私?? ほかにもいっぱいいてるのに~(と後ろのほうを見ながら)」
山内さん「壮さん、大阪のどこですか~?」
壮さん「豊中です! 豊中の人~(と手を振る → 客席も応える~ 拍手!) 大阪、愛してるで~」
客席から大きな拍手~~!!

洸平くん「服部さんの地元大阪でできたことが本当にうれしいです。こんなご時世の中、お越しくださって本当にありがとうございました!」

もう、ムネアツな挨拶でした~~!

大阪2日目もご挨拶があったそうですが、この日は行ってないので(苦笑)

大阪3日目、マチネ(昼の部)
カーテンコールの3回目でスタオベ。
連日座長の話&山内さんとの漫才?があるので、もう、会場が期待しまくり?? 拍手が鳴りやまず。
山内さんの「シー!」で始まり「どうぞ」に、座長の洸平くん、「やりにくいわ~」

洸平くん「私事ですが去年、このサンケイブリーゼでやる予定だった僕の舞台が中止になって」
すかさず山内さんが「キミの舞台? キミが書いたん?」
山西惇さんが「キミが作演したん?」 (すごい! この日は山西さんまで漫才に?に参加してますやん!)
洸平くん「いや・・・あのう、僕が出てた舞台です」(笑)

洸平くん「山内さんが客席を歩くと(そういうシーンがあるのですが)笑いがあるようですけど、今日はどうでした?」
山内さん「声が聞こえてくるんよ。『顔ちっちゃ』とか・・・」
洸平くん「皆さんの心の声が漏れてくるんですね」

洸平くん「このカンパニーは、関西の人が多いんですが・・・山西さん!ひとことお願いします。山西さんは京都ですね」
山西惇さん「京都、伏見です!(会場拍手)今回の舞台はCUBEという事務所の25周年の作品で、CUBEの役者がいろいろ出てるんですが、この作品に、勇気をもってよその事務所から出てくれている方がいらっしゃいます。木下晴香さん、そして、山内圭哉さん、そして・・・ありがとう」
とアンサンブルさん含めすべての外部出演の方を紹介! 素晴らしい!
山内さん「(事務所の)社長の挨拶みたいやん~」(キャストも会場大爆笑)

山西さん「残念なのは、音楽劇にお誘いいただいたのに歌うシーンがほぼなかったことです。次回は思い切り歌って踊ろうと思います」(キャスト、会場拍手~!!)
洸平くん「30周年、35周年には、山西さんのダンスシーンが観られると思います」(会場から拍手)
そして、最後に「本日は・・・・ありがとうございました」 
ちょい太もなく、かっこよく言い切りました~~

3日目、ソワレ(夜の部)
座長の第一声、「本日は、音楽劇」と言うところを「音楽会」と言ってしまいキャスト全員に総ツッコミを受けるとこから~(爆笑)

洸平くん「東京から、数えきれないくらい公演してきましたが・・」
山内さん「数えれるやろ・・・東京は20公演、名古屋1公演、大阪3公演・・・」
というふうに、ほんまに数えさせられた洸平くんですが
「・・・数えられるけど、たくさん公演してきて・・・」
山内さん「放浪記ちゃうねんから」(会場爆笑!)

洸平くん「今日は(マチソワ)2公演ありますが、最後の2回公演です」
山西さん「もう、2回(公演は)でけへんの?」(またまた山西さんまでツッコミに参加!)
洸平くん「・・・そんなテンションじゃないでしょ~」 

洸平くん「明日はいよいよ大阪『大千穐楽』です」
キャスト全員?が「長岡あるやん!」と総ツッコミ!
洸平くん「あ・・大阪の、千穐楽なので・・・」と言い直すも、
山内さん「大千穐楽は最後の最後のことやで」 
と言われ、地団駄を踏む洸平くん。
話が進まず、あー言えばこー言われるので、
「もう代わりに言うてくださいよ」と関西ニュアンスでスネるしまつ!
アヒル口にお手上げポーズまでして(ほんまに、可愛いすぎる~!)
「今日はもうだめだ~」(とにかく会場は大爆笑と拍手)

洸平くん「明日の千穐楽(言えた!)、お時間がありましたらお越しください・・・とはいえ、当日券はないんですけど・・」
山内さんがすかさず「ないんかい。当日券ないのに来はったらどうすんの、入れへんやん」(もう、爆笑~~)
洸平くん「あのう、中には入れませんが、この周りで見守っていただけたら・・・」(会場拍手)
山内さん「たくさん来はったら、暴動になるで」(キャストも会場も、ほんま爆笑~~)
洸平くん「当日券はありませんので、みなさん、それぞれの場所で温かく見守ってください」
山内さん「当日券ないのに来てくれはったら、ほんまのブリーゼ・ブリーゼやん」(またまた会場爆笑!)

洸平くん「大阪出身や、タカラヅカの方もいらっしゃるので・・(夢咲)ねねさん、ひとことお願いします~」
夢咲さん「私でいいんですか?」と言いつつ、一歩前に出て。
ねねさん「大阪、好きやで〜」
洸平くん「いいな、あんな風に一歩前に出て言えるのが、カッコ良いですね。服部さんの言葉(台詞)をお借りしますが、本日はこのような中、お越しくださいまして誠にありがとうございました!」
つっこまれまくりましたが、最後はちゃんと締めました!

そういえばカテコの時、ブキの音楽と共にステージにキャストが並びますが、
前に並んだアンサンブルさんをステッキで突く山内さん。
洸平くんも木下晴香ちゃんも爆笑してましたね。
カテコの前ですよ。
だから欲しがりの大阪のお客さんは、すぐに立ち上がりますのんよ~(スタオベ)

「ブリーゼブリーゼ」、思わずググりましたが造語らしく、「そよ風の中で踊る」を意味して建物の名前にしたそうです。

さて、いよいよ、大阪千穐楽。
大阪最後のカーテンコールのご挨拶は・・・

「幸せです!」
座長の洸平くんの第一声はこの言葉でした
大きな拍手! 
そして、会場全体が幸せな雰囲気に包まれましたよ! ほんま、幸せな舞台でした!

洸平くん「大阪千穐楽(間違えずにいえた!)ありがとうございました。大阪公演は・・・」と指折り数え始めたので山内さんが、「今数えんの?!」とツッコミ! というか、キャスト全員が突っ込んでましたよね!

洸平くん「去年このサンケイブリーゼでやるはずだった舞台が中止になって、個人的なことですが、今回最後までやれたことは本当に嬉しいです」 私もやで〜!!
「このご時世に最後までやれたことは勇気をもってきてくださった皆さんのおかげです。(私が、涙)このカンパニーは大阪臭の方が多くて・・」
(シュウて! もう、突っ込まれに行ってますよね? ニオイ嗅いでましたよね?)
山内さん「臭(シュウ)てなんやねん。臭て! くさいってやめなさい~」 
(もう、笑わしに行ってますよね、みなさん!)
洸平くん「タカラヅカの方もいらっしゃるので・・仙名(彩世)さん!ひとことお願いします」

一歩前に出た仙名さん、舞台で言った、あの台詞を言いましたね。

「ご紹介にあずかりました、白光(役名)です」 

キャストの皆さん大盛り上がり!会場から拍手!
一歩前に出ただけでも受けてましたね!

仙名さん「大阪で、たこ焼き、お好み焼き…粉ものをいっぱい食べて、今、グルテンでいっぱいです」会場拍手!
「ここにいて、もっと食べたいです~」(多分こんな感じ。拍手と被って、ちょい聞こえづらかった~)

これに洸平くんが「え~と、グルテンてなんですか?」
(えーっ、わざとですか? 知ってますよね? 一時グルテン抜いてるっていうてましたやん~! あざとこへ出したんですか?  という、多くのこへファンの声があったかと~笑)
山内さん「もう、なんも知らん子で。知らんこと多いんですわ~」
これに答えたのが京都大学の化学を出た、山西先輩でした〜
山西さん「グルテンいうのはやな、小麦粉の中の成分!」 キャスト&客席から拍手喝采!!

洸平くん「あのう・・・大阪で毎日お話してるので今日お話することはもうないんですけども・・・」
「え~っ、今日初めて来た人もいるんやから~」 山内さん、だけやなく山西さんはじめ皆さんに総ツッコミされてましたね!
山内さん「お客さんがみんな、毎日通よてはるんと違うねんから」 
もう、確信的に?突っ込まれる座長に、大爆笑ですよ~!

洸平くん「言いたいことは、服部さんが(台詞で)言ってくれています。このご時世の中、ご来場くださいまして、誠にありがとうございました~」 と言い切ったあとに
「上手に喋れた〜!」
キャストの皆さんもまたまた大爆笑。
ほんまに、なんて可愛い座長なんよ~~!

カテコが終わってハケるときは毎回、白洲迅くん、木下晴香ちゃんと3人が残ってお辞儀をしてハケるのですが、ラストは二人に促されて舞台に残った洸平くんが、四方に何度も頭を下げて、ハケていきました。

それでも、カテコ挨拶があったのに拍手鳴りやまず・・・大阪のラストですからね。
促されるように下手から、洸平くん、迅くん、晴香ちゃんの3人が登場して、袖に向かっておいで~ってします。
左右から全員が登場し、遅れて(洸平くんらが探してましたよね~?)後ろのほうから山内さんが登場。

山内さん「何回出てこさせるねん~~ 普通はもう終わりやろ~~」と言いつつ、
「本当にありがとうございました」  
きっちりご挨拶。(多分、そう言うと思ってましたよ。山内さんの舞台はいくつも観てますからね!)

そういえば、前日のソワレでアンサンブルの男性をステッキでつついてた山内さん、千穐楽は森下じんせいさんをつついてましたよね。それを晴香ちゃんと洸平くんが止めてたような。
いやはや、ご自分の地元やからって、やりたい放題な山内さんでした~ね。

翌週の土曜日に、長岡で大千穐楽が無事に公演されました。
このご時世、今も関係者に陽性がでると舞台が止まってしまう状況が続いてます。
なので、最後までやりきれたことは本当に奇跡みたいなことです。
キャスト、バンドの皆さんだけやなく、スタッフや各劇場の方々までが大変な思いをされたんやろうなと、ほんとに頭がさがります。

大阪に何度も通ったけど、本当にすてきな舞台でした。
舞台の感想も、書き留めておきたいので、必ずや・・・

「夜来香ラプソディ」感想その1 → こちら

「夜来香ラプソディ」感想その2 → こちら