おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

真夏の京都で

2024-09-26 10:25:57 | マイブーム・落語
夏の思い出を忘れないうちに~

毎年、夏の京都で桂吉弥さんの独演会があるので、今年も落語友だちと行ってきました。
(落語友だち、いうても娘世代やけどね~)

今年は噺家生活30周年ということもあって、5月の大阪サンケイブリーゼから、それを銘打って落語会を各地で開いている吉弥さん。
初日のサンケイブリーゼも行くつもりやったのに、鑑賞会の用事があって行けず・・・友だちのご主人にピンチヒッターになってもらって、お二人で行ってもらいました。

なので、京都は何としてでも行こうと。
ちょうど、祇園祭「後祭」のころ。今年は宵々々宮? 鉾建てが始まった日でしたね。

さて、落語会の会場はいつもと同じ、京都文芸会館。
もう何度も行ってるところ。舞台もここに観に行くしね。
なにより、京都の某大学の元落研のものとしては(笑)聖地に近い場所ですよ。
今もここで行われてる上方落語勉強会は、私が学生の頃、米朝さんが始められた会。
学生の時に、勉強会で「お茶子」をさせてもらったところです(ボランティア、というか、押しかけで? 笑)

そんなことはともかく、ふと地図をみてたら、ここって出町柳に近いやん~~ 
出町柳といえば、「豆大福」の「出町ふたば」さんがあるや~ん!

ネットで検索。→ こちら
予約もできるようやけど、友だちも私も二人住まい。
たくさんはいらないしね。とりあえず行ってみよう・・・・・
京福電鉄の出町柳から河合橋、出町橋を渡って、歩いて7分ほど。
(賀茂川、高野川の分岐点のところです)



やはり行列が~~
この暑いさなかに並んでる人がいるんやね。
それでも、まだ少ない方です。



行列の隙間から・・・



すぐ食べられるように1個、買おう! そして家用に2個・・・
並んでる間に気持ちが高ぶって? 別に草餅と併せて4個・・・ダンナへのお土産に。残ったら冷凍しとこ。



こちらから文芸会館まで歩くのですが、途中にあるのがこちら。



蘆山寺。→ こちら
そう、紫式部が住んでいたというところ。
豆大福を持って、立ち寄りました~~







お庭には、桔梗が咲いてたんですけど、暑さでちょっと伸びてますよね・・・
人も少なめでした。(それはありがたい)

ここで豆大福を食べるわけにもいかないので(苦笑)とりあえず、お昼ご飯を食べに。
文芸会館の近く、荒神口にある小さなグリルへ。→ こちら
初めて行ったけど、おいしかったですよ。



私が食べたハンバーグセット。1300円。



後輩が食べたバラエティセット。1500円。

そして、文芸会館前のベンチでおもむろに豆大福!!



食べようとしたら、目の前を、吉弥さんが~~~

「わ~~、拝見します! 今日はお車ではないんですか?」

「ちゃいますねん~」とニコニコで。

「サンケイブリーゼとネタ一緒やったりします?」

「(うーんと考えて)ちょっと違うのもします」

「ありがとうございます~」

わずかな時間も逃さないおばちゃん・・・ていうか、ここは「30周年おめでとうございます」やろ!! 反省!!
せめて豆大福、あげなさい!! 反省!!
吉弥さん、ごめんなさい~~



ネタのリクエストができたんですけどね、投票するのをすっかり忘れてしまって!!
でも、人気上位のネタをやってくださいました。

暗転しての高座で、吉弥さんの口上から。さすが30周年!
前座は弥っこくんの「ん回し」。
吉弥さんのリクエストNo.1「ちりとてちん」
鉄ちゃんのしん吉さん「えちぜんへの愛」
リクエストNo.2「たち切れ」
中入り後、No.3の「天狗さばき」

なるほど~~どの噺も好きです!
しん吉さんの、「えちぜんへの愛」も、越前へ行ってきただけに「なるほど~」でしたよ。

終演後、まっすぐに帰らないのがアクティブおかんです。
せっかくなので、鉾建が始まってるので見に行こうと、市バスで市役所前 → 地下鉄御池へ。
新町通を目指すのですが・・なんせ暑い~~
途中の前田珈琲のかき氷に誘われ・・ → こちら



私が食べた、きなこ黒蜜 1000円・・



後輩が頼んだコーヒーフロート 1000円。
アイスがでかい

汗が引いたので、鷹山鉾を見に~





囃し方も鉾に乗って、お囃子も流れてました!



鷹山鉾は、一昨年、196年ぶりに復興した鉾。→ こちら
一昨年来たときは、ま新しい木材でした。









そこからぶらぶらと新町通を下がって、大船鉾まで。→ こちら



こちらも、平成26年に150年ぶりに復帰したという鉾。
こちらは見学できます(500円)
一昨年も拝見したんやけど、後輩が見たいというので。
会所から鉾へ。









けっこうな高さがあります。

一昨年は、吉弥さんの落語会が巡行の日で、落語会に行く前に、運よく、市役所前の河原町御池の角で見学できました。
前祭と違って、後祭は人が少なめ。
ちょこっと祭り気分を味わって四条烏丸から帰路に。

相変わらず、つめつめの1日でした~~



豆大福と田舎餅(よもぎ)
家に帰ってたら形がちょっと崩れて~~ でも美味しかった!


吉朝一門会

2022-06-17 18:45:03 | マイブーム・落語
今月初め、大阪へ行ってきましたが、目的は繁昌亭です。
コロナ過以降、全く行けてなかったので、2年半?もっとぶり???

そして、繁昌亭では、ほんと、2年以上ぶりの友だちとも会えました。
コロナ過の中、仕事柄、県をまたげないしで「笑えない日々」を過ごしてたようですが、とにかく元気で良かった!



最前列は空席にして、2列目から。
約200人? 2階席までほぼ満席のお客様でしたね。
なんせ、人気の!「吉朝一門会」ですから。

吉朝一門会は、よく尼崎のピッコロ劇場やお寺?とかでは開催されてるけど、繁昌亭では久しぶり。
今回、末っ子の吉の丞くんが、文化庁芸術祭大衆芸能部門の優秀賞受賞したということで、
ご本人自ら、一門会を企画したとのこと。
・・・・・兄さんらが企画したのではない、らしいです(苦笑)

師匠の吉朝さんが亡くなって17年、かな。
仲良しなお弟子さんたちは、あさ吉さん、吉弥さん、よね吉さん、しん吉さん、吉坊さん、佐ん吉さん、そして吉の丞くんの7人。
皆さん、米朝さんの家に住み込んで内弟子修行をした方々。
(吉朝さんの家がマンションで手狭やったかららしい)
吉の丞くんは吉朝さんと過ごせたのは、3年ほどだったとか。



この日のテーマ?は 「時間通りに終了できるか」・・・吉の丞くんのお祝いやなく???

佐ん吉 つる
吉坊  高尾
よね吉 御公家女房
あさ吉 稲荷俥
中入り
トーク
しん吉 酒飲み列車
吉弥  狸の賽
吉の丞 いたりきたり

佐ん吉さんが、一人20分の持ち時間で、よね吉さんが長引かなければ・・・と言い、
吉坊さんが、繁昌亭で時間超過すれば出費になる旨を言いつつ、兄さん次第でどうなるか・・・と言う(笑)

吉朝一門のファンの人が集まってるんで、みんな覚悟してきてますよね。
まぁ、10時まではしゃあないな、とか???

さんざんいじられてる、よね吉さんが登場して、会場もうす笑い?
なんせ、20分の持ち時間を倍使ったりしはるのがよね吉さんなんで(笑)

しかし、この日のよね吉さんは、違ってましたよ!!
意地とばかり? もう、短くすることをネタに?まくらもそこそこに本題に。
御公家女房の噺の途中でも、「いつもはもうちょっと延ばすとこやけど~」と言いながら噺をすすめてましたしね。

続いて登場した、長男のあさ吉さんが。

「彼になにがあったんでしょう」とばかり、時間通りにすすんでいることにびっくり~(笑)

さすがに中入り後のトークは、やや長めでしたね。
よね吉さんが時間を守ったことのいじり?はもとより、皆さんの高座名の由来、それに、「吉朝は誰が継ぐか!」というお話まで。
いやいやいや、忘れてませんよ。吉の丞くんについてもね。
入門時は怖かった?とか(何度も聞いたような・・・)話されてましたね!

最初のワンコーナーは写真OK。
SNSで拡散してください、とのこと~~







どこに座ってるか一目瞭然ですが(苦笑)
なんせ、iPhoneを切ってるから、立ち上がるまで多少の時間もかかり・・・
皆さん、急いで撮影してましたよ。

トークショー、並びは、一応?中央に優秀賞を受賞した吉の丞くん、
下手から、佐ん吉さん、しん吉さん、吉弥さん、吉の丞くん、よね吉さん、あさ吉さん、吉坊さん。

もう、ほんとに楽しかったですよ。
2週間以上前ののことなので、もう、楽しかった、ということしか覚えてないんですけどね(汗)

一緒に行った落語友だち(アラフォー)は、めっちゃ喜んでましたよ。
お初に聞いたという、あさ吉さんが、けっこうハマってたような~~(笑)
・・・ほんとに、あさ吉さんは癒しですもんね!

そして、2年以上ぶりの友だちも、元気を増してました。
コロナ過の間、彼女を癒したのは意外にも「和牛」やったんですよ。
食べるお肉やなく、チケットがすぐに完売してしまうという人気漫才師の和牛。
年間500ステージをこなすという、水田くんと川西くん。
なかなか取れないチケットを入手して、よしもとにも通ってるらしい~~

いいね!
ご贔屓がいるっていうことが!
楽しいことがいっぱいあるって、命の洗濯!

コロナ過以降、ほんとに久しぶりの繁昌亭。
天神橋筋商店街の中村屋さんはお休みで、コロッケが買えなかったけど(苦笑)



商店街の中華屋さんで、今年初の「冷やし中華」。餃子とセットで。

繁昌亭は行けてないけど、落語会は年に何度か行ってますよ。
次は来月。
京都へ。吉弥さんの独演会。
今年は、祇園祭もあるやろうし、7月の京都はにぎやかかな~


夏の京都

2021-08-10 18:47:24 | マイブーム・落語
いや、ほんとに、暑いですね~~
と言いながら、もう、立秋(8月7日)を過ぎてるんやけど。

気分的に盛り上がりにくい?オリンピックも終わって、祭りのあとは、滋賀には「まんぼう」が発令されて・・・(汗)
ほんとに、不安な日々が続いてますね。
でも、今日から夏の高校野球。無観客のようですね。

さてさて、忘れないうちに、アップしておかないと!

先月、京都まで行ってきました。
コロナがなければ、祇園さんの後祭りでにぎわうはずの頃、恒例になりつつある桂吉弥さんの独演会です。
落語友だちの、いつもの、人生の後輩と。
・・・後輩というか、娘と年の変わらない人ですけども。
かつて、朝ドラ「ちりとてちん」のDVDを貸し付けて(無理やり?)すっかり落語ファンにした人なんですけどね。

京都へ行くにしても、暑いし、電車では乗り換えもあるし、コロナも心配やしで、車で向かいました。
せっかくなので、どこかへ寄り道しようか・・・ということで、早めに出て、相国寺の承天閣美術館へ。
相国寺といえば、あの若冲ゆかりのお寺としても知られてますよね。
ちょうど、若冲と京都ゆかりの絵師たちの作品を展示してました → こちら



時代劇の撮影にも使われている相国寺。
蜘蛛の形が・・・あっつそう~~





あおもみじがキレイですよね~~





相国寺近くの駐車場に車を入れたのですが、まだもう少し時間があったので、寺町通の阿弥陀寺まで足を延ばしました。

そう、あの、織田信長の墓所のあるお寺です。
後輩が、「行きます!」って言うたんでね。





ほんま、暑いわ~~~ 

墓所は、本堂の奥にありますが、一般の墓地にもなってる一角に、信長と息子の信忠のお墓が並んでいます。



右が信長で、左が信忠。

信長ゆかりのお寺ですが、寺伝によると、本能寺の変が起こった時に清玉上人は僧徒を引き連れ駆け付けたけれど、信長は既に亡くなっていたため、その場で火葬し遺骨を法衣に包んで持ち帰ったとされています。

信忠は本能寺ではなく、二条新御所で父の死を知って自刀したとか。
その信忠の首も持ち帰って祀ったということですね。

信長も信忠も、史実では亡骸は不明とされてるので、事実なのかどうか。
それでも、毎年、6月2日には、阿弥陀寺では信長忌が行われています。

・・それにしても、いつ来ても思うけど、お墓の後ろにある建物は学生アパートかなんかでしょうかね。
いっつも窓辺に洗濯物が干してあって・・・歴史の英雄のお墓とのコラボが~~
すごい現実!~~(苦笑)



森蘭丸、坊丸、力丸兄弟の墓所。
信長とともに本能寺の変で討ち死にしました。



阿弥陀寺の本堂。
信長忌の時は中に入れるようです。

落語会があるのは、京都文芸会館。
相国寺へは今出川通りから寺町通を少し上がって行ったので、そこから河原町に出て府立医大前まで少し下がります。

文芸会館の駐車場に車を入れて、17時。
落語会の前に早ご飯です。



文芸会館から河原町を少し下がった荒神口にあるご飯屋さんへ行きました。



オムライスプレート、いくらやったかな・・・1000円くらいかな?



そういえば、ご飯を食べに行く前に見ました。
文芸会館の入り口近くに、誰でも弾けるピアノがあって・・・おじさんが「ある愛の歌」を弾いてました~~
お上手ですけど・・・なんとなく・・・おじさんらしい?選曲~(苦笑)

18時に、文芸会館に戻って、いよいよ桂吉弥独演会。



演目は発表されてます!

桂壱弥さん 牛ほめ
桂吉弥さん 蛇含草
桂二乗さん 天狗さし
桂吉弥さん 蛸芝居
中入り
桂吉弥さん ぎゅうぎゅうづめ 



吉弥さんといえば、朝ドラ「おちょやん」の黒子さんでご存じの方も多いかと。
「おちょやん」終了後にインスタライブに、「おちょやん」出演者や関係者とコラボライブとかもされて、めっちゃ楽しかったです。
動画をインスタに残してはるんで~~ こちら

落語のマクラにも、おちょやん関連の話を、例によって?してはりましたね。
さすがに、主題歌は歌ってはらへんけども~~
第1回目と、最終回の台詞が、黒子さんやったので、嬉しかったらしいです。
大喜利ふうに幕を引いて挨拶するからね。黒子が。

ラストは、「皆さん、おおきに~」って言うて終わったらしいけど、三林京子さん(「スカーレット」の大久保さん!)からSNSに書き込みがあったらしい。

「吉弥さん、京都弁つこてたんはなんで?」

「おおきに」が京都弁のイントネーションやって!
大阪の話やねんから、「おおきに」やにと。

「あんたは上方落語を代表する噺家さんやねんから、まちごうたらあきませんがな」

三林さんは、お父様が文楽の人形遣いで人間国宝の二世桐竹勘十郎さん。
米朝さんの弟子で噺家桂すずめさんでもある女優さんです。

吉弥さん曰く。

「皆さん、総集編、ご覧になりました? 三林さんに言われたんで、今度は大阪弁で『おおきに』って言いましてん。
それで、三林さんに、『これでよろしかったでようか?』って言うたら、
『これでよろしかったでしょうか』という大阪弁はありません!て、ぴしゃりって言われましてん。
吉弥さん、あんたは上方落語を代表する噺家さんやと思てるんですよって!」

三林さん曰く、へんな大阪弁を言うと、米朝師匠が必ず注意してくれたそうですよ、

大久保さんは、そういうとこから生まれたキャラなんかもね~~

あ、肝心の、落語の感想書いてなかった・・・ま、いいか~(苦笑)




ソーシャルディスタンスで

2020-07-20 23:16:11 | マイブーム・落語
いや~、ほんとに、ファンだけやなく、役者仲間の方々もショックが・・
何があったか、というより、彼を止められなかったのか、という悔いが募る感じですね。
出てくるのは、良い人、真面目、ストイック、責任感強い・・・

年末上演予定のミュージカルは、主演の代役を立てるのは困難なようです。
収録中の秋ドラマは、共演者のショックも大きく、制作も混乱して対応がままならないとか。
すでに撮ったという主演映画はコロナの影響で上演がまだ決まってなかったけど、
このままお蔵入りかも知れないとか言われてるようです。

いずれにしろ、命の重さは、なにをも替えられないものなので・・・

先日、京都文芸会館へ、桂吉弥さんの独演会に行ってきました。
3月初めに先行チケットを購入していて、
先月、主催の方からお電話をいただきました。

会場の指示で、ソーシャルディスタンスを保つために座席の変更を願いたいと。
・・・前から2列目を取ってましたが・・・10列目まで下がりました~
おそらく、途中で一般発売を中止にされたのだと思いますが、客席を減らしての開催ですね。

行ってビックリしました。
ソーシャルディスタンスで並び、マスク着用、サーモグラフィー、手指消毒・・
そして、会場は、こんな感じでした~



一つ置きに、座席にパネルが設置されてるんですよ。
それも、手作りです。
日曜大工センターなどで売っているパネルを座面を跳ね上げた椅子の形に切って、
荷造り用のバンドで固定しているようです。



市松の形に座席は割り振られていますが、椅子も一列ごとにずれて固定されています。
なので、前の席の人とは、さほど離れてないから、後ろを振り向くのはダメですね。
それでも、空気清浄機が何か所かに設置してあるし、かなり気合いが入っています。
しかも、3席目の吉の丞さんの時は、マクラの際中に、ドアを5分ほど開きました。

・・・最初から、ドアを開けたままやったら? とツッコミたくなるけど、
そうなると、空調も、音響もダダ洩れになるので、そうもいかないでしょうしね。

座席を替わってくださいという依頼の電話があった時、主催者さん曰く、

「それでも、師匠はやりたいし、できることがうれしいとおっしゃってまして~」

そらぁ、そうでしょう。

「3月1日から6月1日まで、私、落語一切やってませんねん。
ラジオだけは、できたので、もう、ラジオのパーソナリティで生活してましてん」

6月以降は、リモート落語とかにも参加されたようです。
広い会場で、お客さんを入れた落語会は京都が初とか。
あ、そういや、Youtube、始めてはりましたね~~ 2か月前から!

「えらいことになりましたね。まさか、こんなことになるなんてねぇ。
落語の方は、コロナになる前から、人は入りませんねんけどね」
‥‥自虐的な挨拶から。

「ステイホームの間は、娘も息子も家にいて、ほんまたいへんでしたわ~
朝ごはん食べてね。あと片づけ手伝いまんねん。こう見えてね、やりますねん。
でもね、つい、いらんこと言うてしまいますねんな。
洗いながらね、『ほんで、お昼ごはんはなに~?』 ヨメはんに怒られますねん」

なので、ステイホーム、弟子の弥っこくんは、武庫川で青空落語をしてたようですが、
吉弥さんは、ずっと、走ってたそうです。

「気づいてはる人もいてるかもですが、7㎏やせましてん~」

シュッとしてると思ったけど、走ってやせたんですね。
ステイホームで、太る人が多いのに~



このパンフの写真、吉弥さんがピークの頃ですかね。太り具合~(笑)
前座の弥っこくんは、『手水回し』。
マクラで、河原で落語をやってたら、おばさまが二人来てくれたとか。
「プロの噺家です。米朝一門です・・」 と自己紹介してたら、
「私らだけで聞くのはもったいないし、友だち連れてくるわ~」と、
二人連れて来てくれて、4人のおばさまの前で噺を披露したんやそうな。

「タダではもったいないし~」 

鞄をごそごそして、バウムクーヘンを2個いただいたそうです。
良かったね~~

手水回しは爆笑ネタですが、田舎の人たちがわりとあっさりやったかな。
なかなか個性をつけるのは難しいけど、頑張ってね~!
(上から目線で、すんません~~~)

吉弥さん、最初の噺は、『看板の一(ぴん)』
わかってはいるんやけど、オチも、わかってるんやけど、やっぱり面白いです~~

三番目、吉の丞くん。

「ここの会場は、古いけど、空調の施設はええんです。
ええんですけど、これから、ドアをあけ放ちます。
ついでに出て行って、いうのはやめてくださいね~」

あけ放たれるとほんとに空気が動くのがわかりますね。
噺の途中ではできないけど、マクラなら、せきるというもんですね。
噺は『転宅』。
お手掛けさんの家に盗みにはいった盗人が、すっかり騙される噺です。
お手掛けさんというのは、愛人ね。
関東ではお妾さん。
目をかけるか、手をかけるか・・・やることは同じ~?(汗)
声がよう出てますよね。

「こんだけ離れてるんで、大丈夫です」

確かに、いつもより、高座が後ろに下がってるような気も。

中入り前、吉弥さん、今年の創作落語『ちゅうがえり』。
干支にちなんだ噺を、毎年作ってはります。
今の、文枝さんにすすめられたらしいですよ。

中入りのあと、トリは、『動乱の幸助』
ほんまに、ようでけた噺ですよね。
というか、最初出てくるときの出囃子が、やけに陽気で、「えっ??」

よう聞いたら、あの、クリーニングママ号の歌ですやん~
・・・・また、一節歌って、歌詞を作った方が楽屋に訪ねてきた話をしてました~~

ソデに向かって、「そやから、歌うことになるいうてますやんか」
下座さんが、遊んでくれたんですね!

久しぶりの落語、楽しかったです!
ちなみに、電車はやめて、車で行ってきました。
京都も、また新型コロナに感染した人が、増えてるようやしね・・・
大阪も、行きにくい・・・

東京は、もっと行きにくい・・・・

もう、ほんとに、なんとかならへんのやろか・・・




ほたる寄席

2020-02-16 22:03:47 | マイブーム・落語
先週の土曜日、朝、雪が降ってましたね。
庭もうっすら雪が積もり、梅の花も花冷え、って感じでした。
でも、それもあっという間に溶けて。



どうやら、いわゆる南雪のようで、湖北は積もってないのに、
東近江あたりで、ちょっと積もったとか。

地元の小学生は、早々にスキー教室が中止になって
(1月末に、国境スキー場へいく予定やったらしい)
今頃降るなんて~~と、姉のうちのやんちゃ坊主たちがいうてたとか。

暖冬やんねんから、しゃあないよね。
南極(今は夏期)では、最高気温が20度もあったらしいし。
地球温暖化は紛れもないようです。

そんなこんなの9日、「ほたる寄席」に行ってきました。
・・・さださんより先に行ったのに、今頃のアップですが~



年に3回ある、市民ホールでの「ほたる寄席」。
10年ぐらい?やっていなかった時期があって、
復活したのが2007年かな、落語ブームがあってからです。

次女が中学生の頃、一緒に桂米朝さんを聞きに行きました。
それが、前回のほたる寄席の最後やったような・・・
次女は、「この人が国宝なんや~」って、いうてました(笑)

さて、復活してからほぼ毎年、行ってますが、
今回はスペシャル、木戸銭もちょっとお高い。
なぜななら、三遊亭好楽さんが来られるからです。

「笑点」に出演されてるのでご存じの方も多いですね。
昔から見てるものからすると、若手なように思ってましたけど、
もうけっこうな年齢になってはるんですね~
・・・まぁ、同じ年代の楽太郎さんも円楽さんになってはるしねぇ。

毎年、ずっと来てくださってる噺家さんが、三遊亭兼好さん。
この兼好さんの師匠なんですね。好楽さんは。
そして、木戸銭高めですが、お客さんはいっぱい~~
すごいですね~ そんなに人気者・・・・?(苦笑)



前座は、好楽さんの10番目の弟子という、じゅうべえさん。
登場して、びっくり! だって、青い目ですよ~

スウェーデンから来たんですって!
なかなか背の高いイケメンではありますが・・
調べたら中央大学の交換留学生やったとか?
マクラから一生懸命ですよ。微笑ましい~
そして、ネタは「桃太郎」。
もうね、思わず、頑張れ~って、感じ(笑)
前座らしく、いつも舞台番をやってるんでしょうね。
ハケぎわに、めくりをめくろうとしてました!
・・・上方落語の場合は、”お茶子さん”という女性がめくるんですよ。
お座布団をひっくりかえしたりとかね。
江戸落語にはお茶子さんはいないのが普通で、
めくりをめくるのは、前座のお仕事なんですね。

次に登場したのが兼好さん。
「じゅうべぇ、スウェーデン人。なんで落語なんでしょうね。
 スウェーデンから来てやるような噺じゃないですよ」
なんて、言いつつ、これからも見てやってください、って!
さっすが兄弟子!

兼好さん、次におっしゃったのが、

「いや~、こちらにはもう、6年?ほど来させていただいてますけどね。
 もう・・・毎回来られてる方はよくご存じだと思いやすが、
 今日はたくさんのお客さんが来てくださって・・・ありがたいですねぇ~」

いや、ほんまに。ほぼ満席って、初めてちゃいます??
びっくりですから~
で、やっぱりおっしゃってましたよ。

「新型肺炎が心配なこの時期に、よくお越しくださいました!」
・・・先週はまだ、それほど危機感もなかったような・・・汗

兼好さんのネタは、宿替え、もとい「粗忽の釘」でした。
楽しい噺ですよね~~~

そして、兼好さんの後に登場したのがラッキー舞さん。
だれ~?? 何~~~?って、思ってたら、
若い女性でした! 若いというても、30代後半???
なんと、太神楽です。

調べると、古くから神社を祭る式楽、舞楽より生まれた神事芸が発祥。
【舞】   → 獅子舞・恵比寿大黒舞など
【曲芸】  → 投げ物(撥・鞠・ナイフ・輪など) 立て物(傘・五階茶碗・皿など)
【話芸】  → 掛け合い茶番(源三位頼政・祐兼参詣・五段目・鹿島の舞など)
【鳴り物】 → 下座音楽・祭囃子など
なんやそうです(太神楽曲芸協会のHPより)

ラッキー舞さんも、これでいう曲芸を披露してくださいました。
ナイフの上に茶碗をのせるというような・・・
もう、ヒヤヒヤするような芸なので、会場もかなり緊張してましたね。
若い女性ゆえに。

最後に、和傘の上で玉を転がすとか、升を転がすとか、
「おめでとうございます~」というおなじみの芸でしたね。

そしてトリは、好楽さん。
笑点ネタをちりばめて(木久扇さんの悪口?とか)
本題は、親子酒でした~~
上方落語の噺と、若干違ってような。
でも、面白い噺ですよね~

「こちらは、京都から車で40分ほどでしたね。
なので、泊まれないんですね。日帰りです。
便利な世の中になって、昔は日帰りできなかったところも、
日帰りができちゃうんですね」

なんておしゃってました。
確かに。電車でも30分で京都駅、
55分で大阪まで行けますから。

だからこそ、新型肺炎・・・心配ですが・・・


さすがに、ちょっとショックです

2019-11-14 23:57:23 | マイブーム・落語
もう、まったうく更新できず、すいません・・・
ずぼら・・・だけではなく、ほんま忙しくて、
気が付いたら丑三つ時・・・という日が続いてます。
来週いっぱいは忙しいな・・・ふぅ。

実は先週、繁昌亭に行ったのですが(先週はまだ多少余裕あったのに~)
「噺家生活25周年の記念」ウィークで、、落語友だちの後輩が、
行きたいっていうんで、彼女の仕事休みの水曜日、昼席へ行ってきました。
私たちのごひいきである、桂吉弥さんが出てはったので!



25周年を迎える噺家さんで出演してたのは、
吉弥さん以外に、桂文鹿(ぶんろく)さん、桂米紫さん、
そして、桂三金さんが出演されてました。

そうです・・・
桂三金さん、9日の朝、家で倒れて救急搬送されて、夜に・・・
脳幹出血やったそうです・・・48歳ですって。



私は三金さんの噺をそんなに聞いたことはないんやけど、
昨年、トリイホールに、同期の5人で企画している
落語会「ラクゴレンジャー」を観に行ったので、今回は二度目。
三枝さん(文枝さん)のお弟子さんで、新作をやらはるんですね。

ラクゴレンジャーの時、じゃんけんでトップバッターに。
どんな噺をしはったのか、覚えてないんですが、
よっこいしょと座って、見台が小さく見えたんですね。
背はそれほど高くないけど(168㎝かな)120㎏もある巨漢。
でも、ひょうきんな方でした。

今回も、同じですね。黄色い着物を着て
(ラクゴレンジャーでも黄レンジャーでした)
よっこいしょと座って、自虐的に言わはるんです。

「120キロ、ありますねん。噺家ちゃいますわな。相撲取りですわ」

そして話し出したのが「寿限無」。
あら、前座ネタですやん^と思っていたら、
後半に、寿限無が相撲部屋に入るという話に展開。
新作らしく、なかなか面白い噺になってました。

終演後、繁昌亭では噺家さんたちがお客さんを送り出ししてくれるんですが、
上方落語協会の法被を着た噺家さんたちが入口に立ってます。
左側に、三金さんが立って、「ありがとうございました」と送り出してくれてました。
私は、右側の方にいたのですが、左側にいた後輩がちょっと遅れて出てきました。

「どうしたの?」

「三金さんのおなか、思わず見てしまったら、三金さんが、
『触ってもええよ』って言うてくれはったんで触ってきました~」

そういってにっこり。

「ビリケンさんの足みたいやなぁ」

今、思ったら、私もちゃんと話かければ良かった。
時間がなかったんですよ・・・水曜日。
会議があるから、私は彦根まで行かなくてはいけなくて。
(なので、後輩と飲みにも行けず・・)

送り出しに出てきてた吉弥さんとも話もせず、写真も撮らず、
急いで帰って来てしまったので、ほんま残念。

でも、ほんまに、信じられませんよね。
8日も出番があったらしいのですけど、その翌日やし。
夜中の2時半に、ブログを更新してたとか・・・
あっけないですよね~

後輩にLINEしたら、びっくりしてました。

「お腹、さわらしてもらったやんね」

「そうですよ。ショックです」

太ってる人がみんなそうなるわけではないと思うけど、
何がどうなるかわからへんから、気を付けないとね・・・

さて、明日もチョー多忙です。
観ようと思っていた舞台、観に行くのをあきらめました。

そらぁ、仕事優先でしょ!

頑張らないと!







第29回ほたる寄席

2019-10-21 23:30:00 | マイブーム・落語
土曜日、地元の市民ホールで、ほたる寄席でした。



今回は、メインが、笑福亭銀瓶さん。
もう、何度も来てくださってますね。去年も来てくれたし。



前座は、露の瑞(みずほ)さん。
女流噺家の、都さんとこのお弟子さんですね。
私は、初めてですけど、名前をなかなか、「みずほ」と読んでもらえない、
そんな話から始まりました。都さんのところが、師匠以下、
皆さん、一文字の名前なので、むりくり1文字で読ませているんやとか。


名ビラに書いてもらうのも、王へんが、立へんになったり・・・
「はし」です~って、言わんならん・・とか(苦笑)
堺の北野田にお住まいらしい。

「北野田から、きたのだ~」

会場のお客さんが、よう笑いますねん。

みずほさん、話し方に特徴がありますね。
本題のネタになるとそうでもないんですけど、
ちょっと、噺家らしく作りすぎてる?って感じかな(苦笑)
ふつうの話方というか、もちょい力抜いても良いと思うねんけどね。

ネタは「犬の目」・・・女性の噺家がするには、
ちょっとグロい感じのネタですね~~ 
目をくりぬくし、洗うし、犬が食べるし、犬の目を入れるし~~~
若いけど、なかなか達者でした!

二席目は、笑福亭鶴瓶さんの弟子の、べ瓶さん。
普段は東京で活動してはるようで、関西は久しぶりのよう。
落語友だちによれば、3べんも破門されたというやんちゃ?さん。
なので、師匠の目の届くとこにいてはるんかしら?
まだ、若いみたいやけどね。

声も大きいし、歯切れもいいです。
マクラで、アンケート取ってはりましたよね。

「ほたる寄席、29回目やそうですが、最初から来てる言う人?」

いてないと思いますよ。
第1回目は30年ぐらい前やと思うから。
途中10年以上、やってなかったからねぇ。
復活したのが、「ちりとてちん」で落語がームになってから。
7、8年ぐらいかな?? ほぼ、毎回、来てますけど(苦笑)

「今日、初めて落語を聞くいう人?」

二人ほど、手をあげはりましたが、

「なんで来はったん?」 というべ瓶さんの質問に、
思わず、ハンドルを握るしぐさ。

うまい!(笑)

質問は、なんで落語会に来る気になったのか。やろうけど、
「車で来た」というジェスチャーではぐらかしてます。
たまたまなのか、ようわかりませんけどね。

「手ぇあげるのが、めんどくさい人~?」

このへんは、お決まりのフリですけどね。
この間、よね吉さんも、やってましたが(笑)

ネタは「相撲場風景」。
ちょっとキタナイ噺なので、好みとしては・・・(汗)
でも、会場は爆笑です。
なんせ、オシッコが出てくるし、それを酒と間違って・・(汗)

それを聞いて登場したのが、トリの笑福亭銀瓶さん。
去年もきてくださったけど、もう、4回目かな?

「ションベンで、ようさん笑わはるお客さんで~~」

なので、なんの噺をしてくれはるんかと思ったら、
なんと、人情噺の「文七元結(ぶんしちもっとい)」。

よね吉さんがこの噺をして泣く・・という噺(苦笑)
最近、ネタおろししはったんかな。
確か、今年は、できるかぎりのところでやるというてはりましたね。
11月の「無学」でもやると、言うてはったけど、
ほたる寄席でもかけてくださって、ありがとうございます。
きっちりとした落語で、きかせてくれました~

あ、マクラは、時事ネタですよ。
ちょうど、ツイッターでつぶやいてはった、

「2020年 東京オリンピック、マラソン、東京から札幌に変更」

とかけまして

「中学時代の音楽の授業」

ととく

ココロは

「バッハのお蔭で、戦慄(旋律)を覚えました」

「2020年 東京オリンピック、マラソン、東京から札幌に変更」

とかけまして

「オバケのQ太郎で、ラーメンが無い時」

ととく

ココロは

「小池さんが不機嫌になっています」

もう一つ、あったような・・・
だんだん、お客さんの反応が小さくなる・・とか言うてはりました(苦笑)

ウデのいい左官の辰五郎が、ばくちにのめり込み、
多大な借金をしてる上にまた酒を飲む、そして夫婦喧嘩。
年ごろの娘が家出して、お茶屋で繁昌してる𠮷田屋に逃げ込む。
そこの女将が、娘の気持ちを汲んで50両を貸す。
そのお金で出直そうとするが、帰り道で、
身投げをしようとしている手代の文七に遭遇・・・

そういや、視聴率の最低記録をつくってる「いだてん」で、
古今亭志ん生を演じる森山未來くんが、やってましたよね。
すっごい迫力の、鬼気迫るような「文七元結」。

元々は江戸落語の噺で、上方では受け入れられにくい、
と思われてた部類の噺のようです。
いわゆる人情噺やからね。
でも、最近は、江戸落語もたくさん、上方に来てるようです。
文化の差が少なくなった?のかも知れないけど、
それぞれの噺家さんの個性に合わせて、
上方流に脚色されるのも、いいのかも。

文七に投げつけるように上げてしまった50両。
家に帰って、その件でまた夫婦でもめてるんやけど、
実は、すられたと思ってた50両は碁に夢中になっていた文七が、
集金先で忘れてきただけやったと、返しに来たんですね。

左官は文七の後見人になるし、
左官の娘と結婚するしで、まさしくハッピーエンド。

オチがなかったけど、もともとはどうなんやろうね。

ちゃんと、笑えるところもあったし、
聴きごたえ、ありましたね~


桂雀太独演会

2019-10-13 22:13:07 | マイブーム・落語
台風の被害が各地に広がっていますね。
この辺に一番近づいたのが昼間やったので、それほど不安はなかったですね。
家に一日、引きこもってはいたけど(汗)

あれほど、テレビで注意喚起して、
早めに避難勧告が出てたけれども、自然の力ってすごい。
川の氾濫を止めることはできなかったんですね。

千曲川、阿武隈川って、大きな一級河川ですやん。
東京の多摩川も溢れてました。

風雨、本当に怖かったでしょうね。
被災された方、本当にお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧をお祈りしています。


さて、先日の大阪行き。
最初に決まっていたのは、繁昌亭なんです。



落語ファンに引き込んだ後輩が、去年のほたる寄席から、
すっかり、桂雀太さんのファンになってしまい、
水曜日が仕事休みなので、行こうということになりました。

桂雀太独演会。
普段は、3席ほど口演するらしいのですが、
今回は2席。なので、聞かせる噺2作でしたね。

前座は、笑福亭呂好さん。
覚えやすい名前やと思うけど、どうも、
覚えてもらいにくい? というマクラ。
そして、先輩も間違うことがある、けど、上手く、
それを切り抜ける、具体例を話してましたね。
噺家あるある、なんでしょうか~

ネタは、「時うどん」。
これ、わりと、前座の人が演る噺ですけど、
うどんを食べるところに、経験が出てきますよね。
下手ではないと思うけど、やっぱりもうちょっと・・

この噺は、「今なんどきや?」と聞きながら、
お金を払うという、上手いことできたお話しなんやけど、
呂好さん、大きなミステイクでしたね!

このネタを選んだことが~

次の登場した雀太さんが言うてました。
プログラムには、すでに、雀太さんが演じるネタが書いてあります。
「壺算」「動乱の幸助」。

雀太さん、言うてはりました。

我々噺家は、どんな落語会でも、ネタかぶりしないように、
先に出た人と同じような噺を避けるもんなんですね。
今日はね~、私がなんの噺をするか、プログラムに書いてあるんですよ。



壺算は、銭の噺なんです。
つまり・・・呂好くん・・銭の噺してしまいましてん~
あとで、ようシメときますわ~~

プログラムにある「開口一番」は、ネタちゃいますよ。
最初に噺しますよ、というものです。

ちなみに、後輩、「開口一番」を噺のタイトルやと思ってたらしい。
呂好さんの噺を聞いて小声て言いますねん。

「これ、時うどんですよね? 開口一番ちゃいますよね?」

雀太さんの説明で、爆笑しておりました~

雀太さん、お弟子さんがいて源太くんという人らしいのですが、
お弟子やのに、この日は仕事で屋久島に行っていないんだとか。
屋久島の学校公演のお手伝いで行ったそうです。
伝統芸能を紹介するというもので、他のジャンルの方も行ってるのかな。
演じるんではなく、「てったい(手伝い)ですねん」

思わぬネタかぶりやったので、せめて順番を変えますということで、
先に、「動乱の幸助」を演じはりました。

マクラは、昔の常識が今は違うという話。
昔は必ず測った座高。最近、測らなくなりましたよね。

あれね。なんの役にも立たへんてことがわかりましてん。
ほんまはもっとはようからわかってたと思いますねんけどね。
でも、やめよか~いう人がいてなかったんやろね。

こういうのをいくつか話してました。
そして、動乱の幸助。

喧嘩の仲裁が好きな幸助さん。
浄瑠璃の義太夫節「お半長」を知らなくて、
帯屋がもめてると聞いて仲裁に京都まで行ったら、
「とおの昔に心中しましたわ」と言われ、
「間に合わんかったんや。汽車できたら良かった」
というお話です。

雀太さんの浄瑠璃が入る話は聞いたことなかったけど、
稽古屋のくだり、そこはわりと、さらっとしてたような。
ふつうの?やりとりがとにかく個性的なんで(笑)

「ナニやってんねん」
「立ってねん」
「立って、なにしてんねん?」
「立って、立ってんねん」

これだけで、面白いです~

さて、中入り後に登場したシークレットゲスト。
シークレットのわりには、名前が書いてあるという・・

みょーちゃん、て、だれ~?

キャリーバックを押して登場したのは、
ジャグリングをやる松竹の芸人さんらしいです。
小さなバッティングマシーンが投げるボールを
受け止めながらジャグリングしたり、
いつ飛びだしてくるかわからない、黒ひげ危機一髪の
飛び出したボールでジャグリングしたり、
いろんなことをしないとね。

途中で、何を思ったのか歌ってましたけど、
モノマネでもなく、それほど絶唱するのでもなく、
・・・あれは、なんやったんでしょうか。

そして、トリは、雀太さんの「壺算」。
瀬戸物屋さんに、大きな壺を買いに行って、
わざと、小さい壺を値引きさせて買う。
今度は、実は大きいほうが欲しかったと言い、
倍の値段のする大きいほうの壺を、倍の値引きで買う。
なので、小さいほうの壺を引き取って欲しいという。

いざ、支払いになった時に、先に小さい壺を買った時のお金と
返金されたお金を足して、ちょうどになるという。

納得できない瀬戸物屋さん。
そろばんを入れてみるとお金の勘定は合う。
でも、お金は半分しかない・・・ハテ?
わけわからんことになり最後は泣き出してしまう。

「もうええ、この壺、もっていっておくなはれ~」

「それがこっちの、思うツボや」 で、オチ。

確かにね~
時うどんと、同じような噺ですやんね!
そらぁ、ネタかぶりですわ~



終演後の、雀太さん。

やせはりました~?





怪談ばなし

2019-10-04 14:55:22 | マイブーム・落語
書くことが溜まってますが・・・

9月末、今年も、諏訪屋敷で怪談ばなしを聞いてきました。



昨秋、襲名して、旭堂南龍になった南青さん。
いや、もう、南龍さんそのものですが、
昨今の、講談ブームで、お忙しくされているようです。
上方の講談師の方々がDAYで作られたという此花千鳥亭も、
いろいろな講談、落語が披露されるところとして盛況な様子。
いつか、そちらへも行ってみたいものです。



さて、今回も、姉と行ってきました。
マクラは・・・講談とはいえ、いつものように?
南龍さんの「ぞっとした話」を、今回もマクラに~
・・お客さんには笑える話です!(笑)

今回のお話しは、「怖いけと、ちょっとしんみり悲しい話」。
幽霊画のお話しを語ってくださいました。

幽霊画といえば、丸山応挙が有名ですね。
足のない幽霊を描いて、それが流行ってから、
日本の幽霊は足がないと言われてるんやけど。

その応挙が、有名になる前、全国を巡って修行していたころの話。
長崎の遊郭で、臥せっていた「むらさき」という花魁と出会うんですね~

聞けば、半年前から病気になり、医者にも診せてもらえず、
店からは厄介者としてひどい仕打ちを受けているとか。
一時は売れっ子になった時期もあったのに、
今ではこのように邪魔者扱いされているんやとか。
心残りは、一目、親に会いたかったと・・・

どこで産まれたのか、親の顔も知らないけど、
身元の手掛かりになるものとして彼女が差し出したのは、
唐錦の布の切れ端で作られた匂い袋でした。
応挙は彼女にお金を与えて、彼女の姿をさらさらと描きました。

その夜、応挙の夢の中に、あでやかな美しい花魁が出てきます。
きっと、あの花魁に違いないと、翌日、会いに行くと、
彼女は夕べ亡くなったと言われました。

「夕べ、別れを言いに来てくれたんやな」

そう思った応挙は、懇ろに彼女を弔ってやり、
その後、旅すがら、彼女の親探しをしますが、一向に見つかりません。

久しぶりに京都へ戻って、馴染みの夫婦の茶屋に行きます。
夫婦は証文の請け判が元で出来た借金が返せず、近々店を閉めるとか。

応挙は夫婦のために、福の神の絵を描こうと思い立ちますがなかなか描けず、
いっそのこと誰も見たことがないような恐ろしい幽霊画を描こうと、
長崎で会った花魁の幽霊画を描いて夫婦に渡します。

夫婦は怖がったものの、これを座敷に掛けたところ
たちまち、この幽霊画が評判になり、客が押しかけて店は繁盛しました。
やがて、子どものいない夫婦は働き者の養子夫婦を迎え、楽隠居の身に。

ある日、久しぶりに応挙が夫婦の元を訪れ、
以前の絵の続きを描きます。新たな絵は、
夢で見た、元気で綺麗な頃の花魁の絵です。
お礼として、夫婦は、先祖代々伝わる陣羽織を出しました。

陣羽織は裾の一部分が無く・・・はっと思った応挙、
長崎で花魁から受け取った唐錦の匂い袋を出し、
その羽織に当ててみますと、なんと、同じ唐錦でした・・・

夫婦はかつて大坂に住んでいた頃、一人娘がいたそうです。
その娘が突然行方知れずになってしまい・・・・
応挙は幽霊画に描かれているのはその娘だと告げ、
長崎の遊郭での出来事の一部始終を、夫婦に話すのでした・・・

怖いけど、ちょっと悲しいお話。確かに。
思わず、物語に引き込まれましたね~

今回は、お客さんが少ない目でしたね。
子どもさんが来てたけど、お話し、わかったかなぁ~



ちなみに会場は、前回と同じく、市の文化財「諏訪屋敷」。
江戸期の大庄屋を務めた諏訪家の住宅を改修した建物。
母屋で講談の会はありましたが、築年数ははっきりしないものの、
文化年間に建てられたようです。客間として使われた離れの書院、
枯山水の庭、川につながる水門、円満院から移築したといWれる茶室など、
当時の、大庄屋の繁栄ぶりがわかりますねぇ。

終演後、南龍さんにもお声かけしました。
好男子の講談師! ほんとに~

昨今の講談人気もあって、お忙しいようです。
11月には、トリイホールで独演会もあるみたい。
だんだん、ベテランさんになっていかはりますねぇ。



よね吉独演会

2019-09-25 23:31:27 | マイブーム・落語
年に1度か2度、お邪魔する、桂よね吉さんの落語会。
今回は、京都駅の南にある、京都アバンティの「よね吉独演会」に行ってきました。



よね吉さんは、吉弥さんのすぐ下の弟弟子。
と言うても、ほぼ同じ年かと~

よね吉さんファンの友だちにチケットを取ってもらい、
なんと最前列で!楽しませていただきました~~

お客さん、ちょっと少ないんですが、よね吉さん曰く、

「なかなか取れへん会場で、例年の12月は取れず、
 で、この日が取れまして。よう考えたら、お彼岸の中日ですがな~~ 
 お寺さん関係の方には来てもらえませんしね。
 お墓参りする人にも・・・あぁ、今日のお客さんがお墓に参らへんとは、
 いうてんのとちゃいますけどね・・・えらい日にしてしまいました~」

なるほど~~

そして、よね吉さんファンや常連さんに混じって、
初めて落語会に来たという人もいてたようです。
・・・よね吉さんによる緊急アンケート(挙手による)結果。

「毎回来てるという人・・・ありがとうございます。
 初めての人・・・あ、いてはるんやね。ありがとうございます。
 ・・・手ぇあげんのが邪魔くさい人・・・
(こっちのほうを見たので、← 思わずここで上げる? 笑)
 ははん・・このあたりの人ねぇ・・」

前座は、よね吉さんの一番弟子の、よね一さん。
携帯電話をお切りくださいと言いつつ、
この間、携帯電話が鳴って、どうするんかと思ってたら、
その人が電話に出て、「え、え?ナニ?・・ちょっと、うるさいで」
て言われました・・・というマクラやったんですが・・・・

よね一さん、頑張ってね~

噺は「煮売り屋」、張り扇を叩きながら、
東の旅のおはなしです・・・
堅いというか、真面目というか、もう少しコナレて欲しいなぁ。

二番目は、米二さんのお弟子である、二葉(によう)ちゃん。
いつまでもかわいいというか、甲高い声の女性噺家です。

自分の内弟子修業時代の話しをマクラに話してました。
運転免許取りたてで入門し、師匠の車をわやにした話とか、ね。

そして、噺は、「近日息子」。

なんやろう~ 
基本的に女性噺家さんの落語はあまり好みやないんですけど、
二葉ちゃんの落語は、慣れた、というより、別物を聞いてる感じ。
あのかわいいい顔で、おっさんの噺を堂々と、しゃべるんですよ。
しかも、これでもかこれでもかというくらいに押してくるし、
笑いっぱなしで、もう、力技?って感じでした(どんな感想やねん~)

中トリに、よね吉さん登場。
相変わらずの長~い~マクラです。

二葉ちゃんのを受けて、自分の内弟子時代の話をしてました。
師匠の吉朝さんのお宅は狭いので、
(内弟子を住まわませたら、自分が家を出なあかんらしい)
大師匠である、米朝さんのお宅に住み込むことになったんですね。
・・・吉朝さんのお弟子さんは6人ともです!
3年の住み込み期間で、二人ずつ。1年半ごとに交代して、
米朝宅に住み込んだそうです。

今までに何度か、内弟子時代の話は聞いてますけど、
今回は、米朝さんの奥さんとのエピソードを話してましたね。
米朝さん宅の家電製品がちょうど壊れる時期と重なったようで、
そのたびに、家電製品を買いに行く担当やったとか。
(師匠のお金なので、良いもんを買ったようです・・)
車も乗り換え時期やったので、フル装備の高級車を注文したら、
大き過ぎて、今度はカーポートをリフォームすることになったとか。

「よね吉でお金を2000万も使こた」

奥様がおっしゃったそうな~(苦笑)

マクラが長くなりすぎたのか?
本題の噺は、「御公家女房」でしたね。
「延陽白」を落語作家の小佐田さんが脚色したそうですね。
雅な言葉遣いがキズというヨメが、八百屋さんとやりあうところ、
ちょっと、芝居がかってましたよね~~ よね吉さんらしく?(笑)
八百屋さんの法被が「宮内庁ご用達」と書いてあるのがオチ。

うっすらちょっと眠い・・と思ってたら、
アホがヨメの世話をしてもらうんですが、あまりにキレイなヨメに
奇声を発して・・・起こされました~(苦笑)
よね吉さん、「起こしたった」・・みたいなことを口走ってましたし!

中入り後は、米二さんの一番弟子で、二葉ちゃんのお兄弟子、二乗さん。
走って出てきたので、「時間が押してるんやな」と、友だちに言うてたら、
ご本人も、言うてました~~

「私、走ってきたでしょ。わかると思いますが、
 よね吉兄さんの噺が長いから、時間が押してるんです~」

泣きそうに?いうてましたよね!

そして、兄さんには何度も呼んでもろてありがたい。
このメンバーでよう出させてもらうんですけど、
(10月も、このメンバーちゃいます?)
・・・よっぽど友だちいてへんのかなぁと・・・
(当たってるんとちゃいます~?)

本題は、よう知らん噺でしたが・・写真の仇討、でした。
殺したいほど恨みのある人でも、ほんまに殺したらあかん。
なので、その人の写真を匕首(あいくち)で刺す・・・
自分の手まで刺してしもた、という噺ですね。

さてさて、二乗さんが大急ぎになったのも、
チラシのタイトルにあるように、トリは大ネタなんですね。
「らくだ」です。

故4代目笑福亭松鶴さんの得意ネタですね。
笑福亭の方では、松喬さん(三喬さんのとき)で聞きましたけど、
鶴瓶さんも、一時されてましたよね~

米朝さんは、松鶴さんの死後、自分なりの「らくだ」を口演したとか。
存命中は、松鶴さんに敬意を表してやらなかったらしいです。
吉弥さんで、二度、聞いてるかな。
あと、米團治さんでも、聞きましたね~

どぶさって(死んだということですね)しもた「らくだ」を、
任侠的な?兄貴分が見つけてしまったので、弔ってやろうと、
たまたま通りかかった「紙くずや」に指図して、
酒肴を用意させたり、長屋連中から香典を持ってこさせたり、
漬物やから、桶を調達させたり、いろいろさせます。

ヤクザな相手に怖がって腰が引けてた「紙くずや」ですが、
酒を飲ませたところから、酔っぱらって、
だんだん立場が逆転していくのが面白いんですね。

京都生まれの噺家、よね吉さん。
京男の「らくだ」も、良かったですよ。
声が良く通るし、力強いしゃべりをされる人なので。

終演後、お写真を撮らせていただきました~


※クリックすると大きくなります~

落語会は、また、10月に行きます~~