おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

落語芝居

2023-08-24 23:24:43 | 演劇・舞台
先月の話題で申し訳ないですが・・・

ひこね演劇鑑賞会、コロナ禍以降、会員が減少したこともあって8月例会はできません。
とはいえ、10月例会まで4カ月、何もしないというのは、会員制(月額2500円)の鑑賞会として残念なことです。
その間にまた退会者が増えたら・・・存続が難しいことになります・・・汗

そんな心配もあって、この夏は、小さな演劇を上演することを企画しました。
劇団1980(通称ハチマル)の代表の柴田義之さんから「落語芝居」はどうですか? とお声掛けいただいたことも後押しとなりました。



いろいろとみんなで検討を重ね、小さな会場(みずほ文化センター)で二日間、2公演することになりました。
いつもの例会では、夜公演1回しかないのですが、今回は昼公演もあり、特別例会として一般(会員以外)も観劇できるものとしました。



落語芝居、つまりは、落語のネタを演劇にしたてたものです。
今回は4本、小さな回り舞台をセットにしての二人芝居。
柴田さんのほかにも役者さんは来てくださいます。



目玉は「芝浜」ですね。40分ほどの人情噺です。

いつの例会では、俳優さんか劇団の制作の方とかが来て事前学習会をするのですが、今回、ハチマルさんは他の演目で地方回りをされているんですね。
なので、落語好きのアナタがやりませんか・・・というオファー(苦笑)

落語好きですけども・・・。
学生時代は落研(オチケン)でしたから~~~(汗)
なんなら、落語をやってくれてもいいのよ~~~って、いやいや、シロウトの落語ほどさぶいもんはないですから(汗)

とはいえ頼まれてしまったので(というか引き受けてしまったので)、事前学習会をやりまして。
そこで、落語とまではいかなくも、小噺を3つほど披露・・・これが意外に?ウケまして~~(汗)
落語の歴史、落語芝居の見どころなどを話させていただきました。約20分!
芸は身を助くというけれど・・・芸?? あはは~(汗)

それはともかく、2公演×400席を埋めるために、ひこね演劇鑑賞会の幹事会総出で頑張りました。
チラシ制作、ポスター制作を、今回もやらせてもらい、各地に配布。
田舎のこじんまりとした会場ですが、多くの人に来ていただけました。
(800人は集められなかったけどね・・・汗)
日曜日の昼公演は、補助椅子まで出したようです!!

近畿演鑑蓮の京都の方や神戸、泉南の方、中部ブロックの愛知の方にも来ていただいて。
本当に、皆さん、ありがとうございました。

演目は、「代書屋」、「猫の皿」、「一人酒盛」、「芝浜」。
ハチマルさんでは10年以上前から上演されているらしく、演劇として立体的なものになっていました。
オチもちゃんとありますし! 「芝浜」では、ちゃんと泣かされました。

29日の「芝浜」で、上野さん演じるおかみさんの着物の帯が途中でとけてしまい、伊達締めだけというところもあったのですが、気づいた人はどのくらいいるかな・・・
上野さんに後から聞いたら、「そーなんですよ~」と、その時の舞台裏のこともお聞きしました。
なんともないように演じてたけど、すごく焦ったらしいですよ。

いつもの例会なら担当運営の一般会員がいるのですが、特別例会なので今回は幹事会が運営。
29日土曜日の公演が終わった後に、ひこねの幹事と劇団の俳優さん、近畿の仲間も加わってささやかな宴を開催しました。
俳優の柴田さんや女優兼制作の上野裕子さんは、4年前の例会「素劇・楢山節考」で彦根に来てくださったので親しみがあります。
私はその時運営担当でしたしね!! 
なので29日は、その時の「楢山節考」のTシャツを着ていきましたよ。

ちなみに、いつものように開演前には、お二人にインタビューもさせていただきました。
役者になったきっかけや、劇団のこと、落語芝居についてなど。

その時に、事務局長に

「ウチの〇〇(私の名前)は、松下洸平さんのファンでね。追っかけてるんですよ~」

なんてバラされてしまい、上野さんに

「へ~~、そうなんですね~~~」

最近、事務局長(女性)に、あちこちでバラされてます・・・汗)

「また東京にウチの芝居を観に来てくださいね。松下さんは・・・出ませんけど~」

「いやいやいや、それはそれ、これはこれなので(こんな言い方でよいのか?)観に行かせていただきます~~!!」

ちなみに、代表の柴田さんは昨年、紀伊国屋演劇賞を受賞された名優。



来年の例会で、俳優座劇場の「夜の訪問者」を上演しますが、その作品に客演されます。
渋い俳優さんですよ。

宴の最後には、数字を書いたくじ引き、役者さんたちに好きな数字を言うてもらって、当たった人には名前入りでサイン色紙が当たります。
なんと、最後に柴田さんが、私の引いた数字を発表!!
いぇ~~い! 



私の名前を入れてくださいました。



コロナ禍では役者さんを囲んでの宴も実施できませんでしたが、できるようになって良かったです。

とはいえ、いまだ、コロナがなくなったわけではなく、上演中の舞台が中止になることもいまだにあります。

なので、私たちも、観劇の際の手の消毒、マスク着用を心がけています。

まだまだ心もとないけど、体調不良で出かけると多くの人に迷惑をかけることになるので、仕事場も、電車での移動など、マスク生活はまだまだ続きそうです。


ひまわり畑

2023-08-21 15:25:00 | 湖国日記
もう8月後半。全然追いついてないけど・・・・7月中旬、ダンナと琵琶湖岸を散歩。
・・・するような暑さちゃうで~~
私は完全防備で。
長袖の薄いパーカーに帽子、サングラス、首にタオル。

「暑いのにそんなかっこして~」っていうダンナは、半そでTシャツのみ。
帽子も被らない (髪の毛がアメリカンやのに~~~!)

「1時間弱やし、帽子もええやろ~」

甘い!!
その1時間で、首の後ろから肩にかけて、露出してるところが真っ赤になったのは言うまでもなく(汗)

「ヒリヒリする~」

だから言わんこっちゃない!
反省するのはサルでもするで~!!



いつもの烏丸半島。
この日、琵琶湖の向こう側が良く見えました。
モヤってない。
花粉や黄砂が飛んでないと、ほんとにクリアに見えるのね。



琵琶湖大橋方面。

烏丸半島を一周して、いつもの水生植物公園へ。
シニア、半額。二人で300円!







フヨウも咲いてました。



スイレンの向こうに、近江富士!



ハスは少なめかな。これからやったのかな?

せっかく車で出てきたので、湖岸を走って、琵琶湖大橋東詰の第一なぎさ公園まで。
ひまわりが咲き始めてるらしいので。











7月中旬に6分咲き、ぐらいかな。
自家用車の駐車は禁止。
この先の、みさき公園Pに止めるか、手前の、ショッピングモール、ピエリのPに止めて歩くかですね。
駐輪のみOKになってました。

ヒマワリは少し小ぶりの種類。東の方に向かって咲いてましたね。
お日様を追って花が向きを変えるってことはなさそう。



宇治ウトロへ

2023-08-20 13:54:07 | 演劇・舞台
近畿演劇鑑賞連盟の8月例会は、文学座の「五十四の瞳」。
瀬戸内海に浮かぶ兵庫県姫路市の家島諸島に戦後、朝鮮学校があった。
専門家によると、全国で唯一、在日コリアンと日本人が一緒に学んだ学校だったとか。

その歴史をもとに、姫路出身の劇作家、鄭義信(チョンウィシン)さんが描いた物語。
文学座の松本裕子さんが演出するその作品を楽しむために、7月、京都府宇治市にあるウトロを訪ねました。
京都労演の会員であるkoukiさんの案内で、Twitter仲間(あ、X仲間っていうのかな??)を中心に、近畿の会員16名が集まりました。

ウトロは、数年前に火災があって新聞記事にもなりましたが、京都府宇治市伊勢田町ウトロ51番地。
地名の宇土口(うどぐち)がウトロと呼ばれるようになったとか。

ここは、1940年から日本政府が推進した「京都飛行場建設」に集められた在日朝鮮人労働者たちの飯場跡の集落。
やがて日本の敗戦により工事が中断されると、その場に使い捨てのように放置されたのです。

多くの朝鮮人労働者は帰国を希望しましたが、様々な障壁があって、多くは日本にとどまりました。



一昨年、ここに建設されたウトロ平和祈念会館。



ウトロの歴史、戦後の在日朝鮮人の人たちの軌跡など資料や写真などが展示してあります。



当時、人々が暮らしていた家も復元されていました。



屋上から南の方を見ると自衛隊の大久保駐屯地。



西の方は宇治川方面。

(HPより、抜粋)
戦後もウトロ地区に多くの朝鮮人たちが流入します。
差別を受ける朝鮮人にとって、ウトロ地区は劣悪な生活環境でもあっても、同胞たちが助け合いながら生活できる場所でした。

行政からも取り残されたウトロ地区は、上下水道などの生活インフラが整備されず大雨が降ると深刻な水害に悩まされ、また生活用水も地下水をくみ上げる劣悪な衛生環境でした。

1986年、これを知った地元市民たちが、「深刻な人権問題」としてウトロの人々と協働し、この地区の生活改善を求める運動が始まりました。
ほおっておくのは宇治市の恥ではないか、っていうた人もいたようです。

1988年に上水道が敷設されました。
でも、喜んでいたのも束の間、ウトロの人々が知らない間にウトロの土地が売りに出ていたのです。
戦中の国策会社を引き継ぎ土地の所有者となっていたのは日産車体。
そこから土地を買い受けた不動産会社が、強制撤去を求めます。
住民たちは必死に抵抗しましたが、訴訟へと発展し、植民地支配と戦争に起因するウトロ問題の本質は考慮されないまま、住民たちは敗訴。
日本の司法によって「不法占拠者」にさせられました。

そんな中でも、水道問題以降、地域住民の日本人が彼らに寄り添い、支援します。
海外にも発信し、やがて、韓国政府も支援を表明。
2007年9月にウトロの土地の一部を買い取る合意書が締結され、ウトロの人々は強制退去の危機から脱出しました。

日本政府と自治体も韓国の動きを受けて、2007年末に「ウトロ改善協議会」を発足させ、ウトロ地区における新たなまちづくりが現実として動き出しました。

祈念館のすぐ隣にある集合住宅も、最近建った建物です。50戸あまりあるのかな。
道路は行政が整備したとか。
キレイに整備される中にも、昔のバラックが今も残ります。

知っていてもなかなか行けないところ。
今回、行けて良かったなと思います。

百聞は一見にしかず。
近くて遠いお隣の国のことだけでなく、在日の人々のことを知れて良かった。

まだまだ知らないことがあるな~

これも、演劇の力やなと思う。




明けない夜明け

2023-08-12 11:17:03 | 演劇・舞台
台風の進路を見てたら、近畿直撃ちゃいます??
滋賀県、どまんなかちゃいます??
皆様、どうかお気を付けて~

先月の観劇の感想、続きです。



池袋西口にある東京芸術劇場。
2階のプレイハウスでは、NODAMAPの「兎、波をはしる」を上演してるようで、たくさんの人の行列。
地下1階にある、シアターイーストでも、小劇場系の舞台を上演。
その隣、シアターウエストが、この日の目的の舞台です。



Jr.5(ジュニアファイブ)。
ノブオさんが所属するスタジオライフという劇団の5期生でつくる演劇ユニットです。
2010年、入団10年目に始動して、こんなに続くとは思ってなかったけど(すいません~)
演劇集団として、毎年上演し続けてきました。
最初は、劇団のスタジオ、中野ウエストエンドでの上演でしたが、2020年には下北沢に進出。
そして今年は、なんと東京芸術劇場に。
10数年来のノブオさんのファン友だちが、数年前から制作のお手伝いに加わって(ボランティアよ~)
それもあって、ほぼ、毎年、観に行っています。



今年の作品「明けない夜明け」は、2019年の秋に初演した作品の再演。
出演者も一新しています。
作・演出は、Jr.5の小野健太郎くん。ノブオさんの同期。
役者もやってるけど、脚本、演出もやってる人。

物語のモチーフとなったのが、「久留米看護師連続保険金殺人」事件。
看護師の女性4人組が、グループ内の女性の夫を殺害した保険金事件。
昨年、Jr.5が上演した「白に染まる」は、主人公の看護師が夫を殺害してしまうまでの心理劇。
今回はその後、彼女の3人の娘の物語になっています。
被害者であり加害者でもある子どもらが、どう生きていくかの物語。

小野くんが描く話は、家族の物語が多くて。
細かい笑いを入れながらも、時々ドキッとするシーンが描かれたり。

今回、ヒロインになるのは次女で、小島藤子さんが演じてます。
ドラマでも時々拝見している女優さん。透明感のある人ですね。
弱そうながら芯を持ってる次女を演じてます。

長女役が、なんと漫才師、尼神インターの誠子ちゃん。
「白に染まる」には、南海キャンディースのしずちゃんが出演してたけど、誠子ちゃんは初の舞台出演って。
なので、ちょっと不安やったけど・・・
観てビックリ。
ほぼ、怒ってるし! 
しかも、関西弁もない。(標準語の誠子って! やっぱりちょっとこそばいで!)

関西が舞台ではないけど、関西から逃げてきたような設定のようで、亡き父を演じる奥田くんは関西弁やった。
最後に、ちらっと関西弁で叫んでたけどね、誠子ちゃん。

初演の、中野ウエストエンドではラストのシーンが印象的でした。
壁をよじ登って、3人の娘が高いところのドアを開けて、外に飛び出していくんですけどね。
それを、シアターウエストでどう描くんやろうと。

ひも状になってる後ろ幕の向こうに箱を積み上げて(箱を積み上げるのは初演も一緒ですよね?)
やはりドアを開けて、光り輝く未来へ、3姉妹が向かってました。

最初からヒリヒリが続くのに、ラストはふんわり。
小野くんの作品らしいなと思いますね。

初演よりスマートに、ライトになってた気もしますが、同じように犯罪者の子どもである男と姉妹のシーンでは涙が溢れましたね。
SNSが刃にもなる今の時代、犯罪者であり被害者である子どもたちはどうやって生きていくんやろ。
人の心の痛みが想像できる、優しい人ばかりやないからね。
逃げなくてもいいやん、なんてキレイごとは言えないし。
それでも人は、人によって救われるはず。
そう信じたいね。

というか、昨年の「白が染まる」より、こちらの作品の方が先に作られたんやなと、改めて。

初日祝いをお友だち4人で贈りました(ビールやけどね)



ちゃんと、のしが張り出されてました。ありがとうございます。

間に合えば、お花も贈ったのにね。(お花も贈れるようになったらしい!)

来年も、行けるといいな~



マティス展

2023-08-11 11:19:01 | 旅の想い出
翌日、マチネの舞台を観るので、午前中に美術館へ行くことにしました。
東京都立美術館。去年も、観劇の前に行ったっけ。フェルメールを観に。



上野にあります。
さほど、美術や絵画に造詣があるわけではないけど、約20年ぶりの開催という「マティス展」のことをいろんな番組で紹介されていたので。



20世紀芸術の巨匠アンリ・マティスの大回顧展。→ こちら
20世紀を代表するフランスの巨匠、マティスは強烈な色彩によって美術史に大きな影響を与えたフォーヴィスム(野獣派)の中心的な存在。
あまり良くは知らなかったんやけど、身近にしてくれたのが、NHKの「BAEBAE美術館」。
高校が美術科だったという松下洸平くんがMCをしてる番組の第二弾 → こちら
・・・もう、すぐに影響されるんやから、ミーハーは(苦笑)



写真が撮れる作品がいくつかあるので、バシャリ。







病気がきっかけで美術に出会ったマティスですが、亡くなるまで病と闘っていたんですね。
晩年は絵筆を持てなくなって、色のついた紙を切る、切り紙絵で様々な作品を作ります。



晩年の最大の傑作と言われる南仏ヴァンスのロザリオ礼拝堂。
これは大きなモニターで、映像で紹介されてました。
音声ガイドは上白石萌歌さん。

予約制で入るんやけど、入り口に、「BAEBAE美術館」メンバーのサインがありました。



写真を撮ってたら、同じように取りに来てる人がいたので、写真を撮ってあげたら、私も撮ってくれて(笑)
てっきり洸平ファンかと思ってたら、どうも、Eテレびじゅチューンにも出てる井上涼さんのファンのような??(苦笑)



さて、ここから、池袋まで。

行きなれた?「東京芸術劇場」へ。



夏でも観劇!

2023-08-07 09:44:55 | 演劇・舞台
ほったらかしにしてたら、ログインを求められたりして、ずぼらを責められてますね!
SNSをやり始めると、ほんとに更新がままならず・・・
・・・ほんとに、こんなブログに、お付き合いありがとうございます~

今年の夏も、観劇三昧です。



俳優座「ボタン穴から見た戦争」
もうすぐ閉館という俳優座劇場の5階にある俳優座スタジオで拝見。





俳優座の稽古場だそうですが、天井が高く、100席あまりが階段状に用意されています。
天井に近いところに押し上げ式の窓があって、舞台が始まるまで換気のために開けられていました。
そこが閉じられると、空気が一変しましたね。外の車の音とかも聞こえなくなって。

「ボタン穴から見た戦争」のタイトルは、
怖いもの見たさに、頭から被ったオーバーのボタン穴からのぞいたという子どもの証言からネーミングされたそうです。

劇団俳優座が1995年から続けているシリーズ『戦争とは…』の最新作。
1941年、ナチス・ドイツに侵攻されたソ連の白ロシア(ベラルーシ)で多くの人々が虐殺されました。
ウクライナ出身のノーベル文学賞作家スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチは、40年後に、当時15歳以下の子どもだった人たちを取材、その戦争証言集が原作です。
もともとは朗読劇だったのを、演劇にしたたのだとか。
 
電子ピアノの生演奏で始まり、女性ジャーナリストが「はじめに」の章を語ります。
続けて役者たち全員が登場。20代から90代まで、総勢14人。
全員同じ衣装で、裾の部分が薄い緑色に染められた長めの白い上着を羽織っています。

大きな窓があり、古いソファが置かれています。
窓の上の壊れかけた壁に13人の証言のタイトル文字が投影され、それに合わせて一人、あるいは複数の役者が証言を語っていきます。

父親が出征し老人と母子だけが残る村。
そこに突然敵がやってきて、目の前で、親が、近隣の人々がドイツ兵に惨殺され、村を焼き払われ、食べ物がなく地面に生えている草を食べる・・・リアルな戦争の実相。
幼かった彼らの記憶は40年経っても鮮明に残されていました。
一方的な被害者である子どもたちの記憶。
だからこそ、「戦争」というものが持つ惨たらしさが浮かび上がってきます。

印象的なのは舞台に立つ白髪の岩崎加根子さん、中村たつさん、阿部百合子さん。
90歳代の現役女優ですよ。中村さんは杖を突き、後輩の若い女優さんに支えられて登場されました。
・・・演技なのか、本当に会場が必要なのかはわからないけど。
パンフには、この3人の対談が記されてましたが、彼女たちが子どもだったころ、日本は戦争していたんです。

ラストはウクライナで愛唱されている『野原の紅いカテリーナ』の大歌唱。
「わが友 ウクライナ 平和 とりもどそう」と、役者たち全員でが、手話を付けて歌いあげます。

今まさに戦争で揺れるウクライナにもかけがえのない子ども時代を奪われた子どもたちがいます。
平和が訪れることを願わずにはいられません。

俳優座劇場といえば、六本木。
六本木といえば、東京タワーですよねぇ。



ほんと、おのぼりさん。

わざわざ、見えるところまで行って撮影。
ここから、夜公演を予定している舞台を観るまで時間があったので、開催中というこちらへ立ち寄り。



東京ミッドタウン日比谷 1Fアトリウム。
どこやねんて感じですが、ほんとスマホは便利!
田舎者でも、ちゃんと行けましたから。



こんなんがあったりしますからね~~



こんなんを500円でいただきまして~
(入場するのに20分ほど待ちましたけども!)



大阪にも11月?出現するらしいですけどね・・マルエフ横丁。

さて、夜の部は・・・なんと野外!!



新宿花園神社にある、テント舞台です。
昔、唐組の芝居などが上演されたという、あの野外劇場です。





大衆演劇臭?がしますね~



参詣をすませて。



椿組「丹下佐善’23」

なんともチープな?時代劇ですよ。



天井はこんな具合。



座席はこんな具合。
でも、ほぼ満席。



始まる前の撮影はOK。

「水分補給してください~ お茶とビールも販売してます」

・・・お茶はともかく、ビール飲んだら余計にお水飲まないと脱水症状になりますやん~
(さっき、ビール飲んできた私が言う??苦笑)

なんでこちらに来ることになったか、鑑賞会に案内が来てたからです。
今回の上京は、この翌日の舞台を観る目的なので(友だちが制作のお手伝いをしている演劇ユニットの作品)
前日に観られる舞台はないかと探して、俳優座と椿組を観ることにしました。

初の野外テントの舞台の観劇。
大衆演劇味はあるけど台本もしっかりしてて、何より役者さんたちが元気でパワー全開。
ラストのあっと驚く仕掛けとか・・・
ステージのバック、壁として張り巡らされてた幕が下げられ、向こう側の道路や建物が丸見え!
いや、向こうからこちらが丸見え状態!
しかも、演者全員(20数名?)が白い着物の丹下佐善になるという~~(笑)
奇想天外な演出です。
ほんと面白くて。お客さんを楽しませてくれる、こういう舞台もあるのね〜って感じです。

中央の長い階段が右から左に。
けっこう長いです。1幕で全部が崩れる仕組み。これもすごいです。

この暑いのに、空調もないのに、時代劇なので皆さん衣装はしっかり着込んでます。
女優さんは、ほんとに大変やと思うけどね、でもそれを感じさせないくらい自然な演技でした。
台詞のはしばしに、アドリブ的に今の社会情勢を織り込んだり。
そこが演劇ですよね!

救急車のサイレンや車の音がする野外テント。開演前の諸注意で、

「地震災害があったとき、皆さん、ご安心ください。ここ花園神社は避難場所に指定されております」

会場が爆笑と拍手。
ビール飲みながら観劇できるのもすごいな~~

翌日の舞台については、次回。

今日はこれから仕事なんで~~

世間の夏休み、ほんまたいへん(汗)