先日、BS2で「蔵出し劇場この人桂枝雀ショー」というのをやってました。
米朝事務所のサイトで放送があることを知ったんやけど、1986年に放送された番組で、枝雀さんも若ければお弟子の人たちもめっちゃ若いですわ。末っ子の紅雀さんはまだカゲもカタチもないです。
それと、枝雀さんよりもっと早くになくなった桂春蝶さんも出てはりました。
見ながら、なんか感慨深いものがありましたね。
枝雀さんが残念な亡くなり方をしたのは周知のことやけど、小米時代にも、精神的に落ち込んではった時がありました。なんで落ち込んだか、枝雀さんの話によると、常打ち小屋のなかったあの時代、落語家さんは漫才や色もんの並びに落語をすることになります。古典落語を地道にやってるとインパクトがないし、漫才に慣れたお客さんにはなかなかウケないんでしょうね。
「いかにお客さんを笑わせられるか」・・・そのあたりに、若い噺家さんの悩みは深まって行ったようです。
今回の番組では枝雀さんの恩師が登場して、その頃の小米さんを支えてあげたいきさつを語ってはりました。枝雀さんの家に泊まり込んで、何かを言うのではなく、ただ話を聞いてあげていたとかおっしゃってましたけど。ついつい、1999年のあの頃、その恩師は存命ではなかったんかしら・・・と思ってしまった私です。
「どうならなならんということはない」
何度もその言葉をおっしゃってましたね。枝雀さん。
「ずっと笑いの仮面をかぶり続ければ、いつかその仮面が自分の顔になる」
そう思ったら、吹っ切れて立ち直れた・・・みたいなことを言うてはったんやけど、そういう画面の枝雀さんを見ながら、なんか胸が苦しくなった私です。
ニコニコといつも笑ってはったイメージの枝雀さんやったけど、あれは「仮面」やったんですね。その仮面の下に、思い悩むホントの顔があったんやろか・・・
晩年、「緊張と緩和」という言葉をよく言われてました。
それが、「笑いを生む」と。
何でも物事を突き詰めて、理論立てて考える方やったんでしょうか。
「どうならなならんということはない」
あの時は、そう思えなかったんでしょうかねぇ・・・
天才的な高座でした。いつも会場は大爆笑でした!
お弟子さんの高座を見てたら、時々枝雀さんが見えます。
入門して直ぐに師匠を亡くしたであろう末っ子の紅雀さんも同じ。
お弟子さんたちは今も、師匠が大好きなんやろうねぇ。
画像は、草津「うばがもちや」さんの「一口大福」。
みかん味、いちご味、コーヒー味。
あんこは、やさしいこしあんで、お餅にそれぞれのエッセンスが入ってるみたい。たまに行くと、季節の和菓子があるんでうれしいね。
米朝事務所のサイトで放送があることを知ったんやけど、1986年に放送された番組で、枝雀さんも若ければお弟子の人たちもめっちゃ若いですわ。末っ子の紅雀さんはまだカゲもカタチもないです。
それと、枝雀さんよりもっと早くになくなった桂春蝶さんも出てはりました。
見ながら、なんか感慨深いものがありましたね。
枝雀さんが残念な亡くなり方をしたのは周知のことやけど、小米時代にも、精神的に落ち込んではった時がありました。なんで落ち込んだか、枝雀さんの話によると、常打ち小屋のなかったあの時代、落語家さんは漫才や色もんの並びに落語をすることになります。古典落語を地道にやってるとインパクトがないし、漫才に慣れたお客さんにはなかなかウケないんでしょうね。
「いかにお客さんを笑わせられるか」・・・そのあたりに、若い噺家さんの悩みは深まって行ったようです。
今回の番組では枝雀さんの恩師が登場して、その頃の小米さんを支えてあげたいきさつを語ってはりました。枝雀さんの家に泊まり込んで、何かを言うのではなく、ただ話を聞いてあげていたとかおっしゃってましたけど。ついつい、1999年のあの頃、その恩師は存命ではなかったんかしら・・・と思ってしまった私です。
「どうならなならんということはない」
何度もその言葉をおっしゃってましたね。枝雀さん。
「ずっと笑いの仮面をかぶり続ければ、いつかその仮面が自分の顔になる」
そう思ったら、吹っ切れて立ち直れた・・・みたいなことを言うてはったんやけど、そういう画面の枝雀さんを見ながら、なんか胸が苦しくなった私です。
ニコニコといつも笑ってはったイメージの枝雀さんやったけど、あれは「仮面」やったんですね。その仮面の下に、思い悩むホントの顔があったんやろか・・・
晩年、「緊張と緩和」という言葉をよく言われてました。
それが、「笑いを生む」と。
何でも物事を突き詰めて、理論立てて考える方やったんでしょうか。
「どうならなならんということはない」
あの時は、そう思えなかったんでしょうかねぇ・・・
天才的な高座でした。いつも会場は大爆笑でした!
お弟子さんの高座を見てたら、時々枝雀さんが見えます。
入門して直ぐに師匠を亡くしたであろう末っ子の紅雀さんも同じ。
お弟子さんたちは今も、師匠が大好きなんやろうねぇ。
画像は、草津「うばがもちや」さんの「一口大福」。
みかん味、いちご味、コーヒー味。
あんこは、やさしいこしあんで、お餅にそれぞれのエッセンスが入ってるみたい。たまに行くと、季節の和菓子があるんでうれしいね。