おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

2023年 観劇忘備録 その4

2024-11-26 14:33:28 | 演劇・舞台
年末に近づいてるので、今年一年の、観劇記録をと思ったら、去年の忘備録が最後までかけてないですや~ん(汗)
すっかり忘れてしまってます。
失礼しました~~ (誰に向かって??)

なので、さくっと、書いておきます。
メモってないものや、詳細な記憶がない作品もあるので(汗)、ほんとの忘備録ですね(そのわりに長い??)

10月27日、ひこね演劇鑑賞会の例会。
ひこね市文化プラザ
劇団文化座『炎の人』
演出:鵜山仁



観劇の前に、会報係として、主演の藤原寛章さん(文化座)をインタビューしました。



37歳。(洸平くんと同じ年なんですよね~!)
ゴッホについて、この舞台について熱く語ってくださいました。
このあと、この作品と、その前に出演された「旅立つ家族」の演技と合わせて「紀伊国屋演劇賞」を受賞されるんですけど、ほんとに熱演でした~。

ゴッホが絵を描き始めるころからの10年余りを描いた作品。
脚本は多くの名戯曲を生みだした三好十郎。
生前はまったく無名だった若き芸術家の無垢な魂と、彼を支え続けた弟はじめ人生の伴奏者となった人々を丁寧に描いています。

名優の滝沢修さんや仲代達也さんらが演じてきたゴッホを、30代の俳優、藤原章寛さんが演じます。
実際のゴッホも30代で亡くなっているので、まさしく等身大。
そこが文化座の狙いでもあるようです。
名優たちはシニアですもんね~~

泣いたり怒ったり、甘えたり喜んだり、とにかく不安定で感情の振幅が大きいゴッホを、丁寧に、緻密に演じていました。
「偉大な画家」であり、「死後に評価をされた不遇な画家」というイメージのゴッホが、こんなにも、自分自身だけでなく周囲の人をも傷つけ、振り回しながら苦しみもがいていたなんて。
亡くなってから売れるとはいえ、ゴッホは、勝手に悩んで勝手に落ち込んでいくですよ。

重苦しい中で、観ている私たちを救ってくれるのがこの作品のために模写されたという多くの絵画です。
さながら美術館のように並ぶ絵画が物語に彩りを添えていますが、コピーではなく本当に描かれた絵なんですね。
ゴッホ愛好家の画家さんたちが描いたんですって。

10月29日
兵庫芸術文化センター
ケムリ研究室『眠くなっちゃった』 → こちら



おなじみ、ケラリーノ・サンドロビッチさんの作演
主演は、緒川たまきさん。
ケムリ研究室は2020年に旗揚げして、第一弾として2020年に『ベイジルタウンの女神』、2021年には第二弾として安部公房原作の『砂の女』を上演。
どちらも拝見していますが、第三弾のこのお話は、もうひとつ、よくわからんかったですね(苦笑)
ケラさん作品ではありがちな?白塗りの人たちが出てきて、近未来のどこかの国のお話という、SF的な設定の中に、今の世の中を揶揄したようなところがある物語で、コワいんですよね。
そして、いつもながら、プロジェクションマッピングがとても美しくて、その映像やダンスパフォーマンスを用いた舞台転換も見応えがありました。

11月23日
ABCホール
劇団五期会『ザ・スコティッシュプレイ―レイディマクベスの悲劇、または玉座あり―』
翻案・脚色:イシワキキヨシ
翻訳・ドラマトゥルク:神澤和明
演出:井之上淳



大阪放送劇団を母体とする劇団五期会は、今年50周年を迎える劇団です。→ こちら
ウィリアム・シェイクスピアの「マクベス」の登場人物で“稀代の悪女”とされるマクベス夫人に焦点を当てた物語を上演。
「マクベス」でメインの登場人物として描かれながらも名前のないマクベス夫人、彼女がマクベス夫人となるまでを描いています。

ちなみに、西洋では、「マクベス」を上演しようとすると、様々な事件や事故が起きる!という言い伝えがあるらしく、
実際に、マクベス夫人を演じるはずであった若い俳優が急死し、脚本家自身が演じる事になったことがあるとか。
その呪いや事故を避けるために「マクベス」と呼ばず「スコティッシュプレイ(スコットランドの芝居)」と呼ぶようになったとか。
なので、このタイトルにしたそうです。

シンプルなセットの中に、玉座が中央に置かれてるところから始まりましたね。
・・・この作品の感想メモがみつからない・・・書いてないみたい(汗)

12月10日
ABCホール
iaku『モモンバのくくり罠』 → こちら
脚本・演出:横山拓也



iakuの舞台が面白いよ、横山さんの作演はいいよ~という声があったのと、
地元出身の女優・枝元萌さんがご出演というので、観に行ってきました。
枝元さんは、こまつ座『闇に咲く花』にも出てはりましたしね。

iakuは、劇作家・横山拓也さんによる演劇ユニット。→ こちら
横山さんは、劇団俳優座『雉はじめて鳴く』や『獅子、猫になる』、文学座『ジャンガリアン』などの作品も手掛けてます。

『モモンガのくくり罠』は、テンポの良いオール関西弁の会話劇。
思わず声出して笑いましたね。関西出身の人ばかりではないと思うけど、関西風味たっぷりの舞台でした。
そんな笑いの中に、思わず涙するところがあって。

あらすじは・・・
山中に住居を構えたある夫婦は、くくり罠で鹿や猪を捕獲したり、小さな畑で野菜を作ったりと、できる限りの自給自足生活を目指した。
彼らの娘は、幼い頃から当然のように山で暮らしてきたが、徐々にこの生活に違和感を持つ。
また、周囲から“モモンバ”と呼ばれる母のことが嫌で、ついには山を降りて1人で生きていくことを選ぶ・・・

親は自分の価値観を子どもに押し付けてるつもりはないけど、子どもは親の影響を受ける。
形は違えどこういう生き辛さを感じてる若者はいるやろうなと思いました。
萌さんは、「モモンガ」と言われる母を演じますが、山で狩猟をして自給自足の生活をする母が娘に語るシーンは、ちょっと泣けましたね。
表現の下手な父、生き辛い娘、ラストに希望が見えて良かったです~

この作品は、今年、第27回鶴屋南北戯曲賞を受賞しました!

12月19日 ひこね演劇鑑賞会の例会。
ひこね市文化プラザ
青年劇場『星をかすめる風』



この作品は、運営担当にもなったこともあって、事前学習を積みましたよ。
主人公でもある、韓国の国民的詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ)の足跡が京都にあるというので、詩碑をめぐりました。



同志社大学の校内にある詩碑。
ここに留学して、治安維持法によって捕らえられ、福岡で獄死するんですけども・・・



京都芸術大学のそばにある詩碑。
この辺りに下宿していたそうです。



宇治にある詩碑。
帰国する前に、学友と宇治川沿をピクニック。
その写真が残っていたこともあって、ここに詩碑が作られたんですね。
このあとに、彼は逮捕されてしまうんです。

この若き詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ)の獄中での最後の日々を描く壮大な物語です。
原作はミステリー仕立てで壮大に描かれたイ・ジョンミン著の長編小説。
これを、各劇団からひっぱりだこの人気劇作家・演出家のシライケイタさんが素晴らしい演劇作品にしました
戦時下の話というだけで暗いイメージを抱きますが、そんな先入観は覆されます。
韓国の国民的詩人として知られる尹東柱(ユン・ドンジュ)は、留学先の京都で治安維持法違反として収監され、2年後、福岡刑務所で27歳の生涯を閉じます。
刑務所での記録は一切なく死因は不明。この史実をもとに描かれた物語です。
終盤の「星を数える夜」の詩の朗読シーン(ハングルで読む)が感動的なんですよ。

あらすじは・・・
終戦間際の福岡刑務所。
看守の杉山が何者かに殺され、若い看守、渡辺は杉山を殺した犯人捜しを命じられる。
聴取を進めていた渡辺は、日本名「平沼東柱」こと「尹東柱(ユン・ドンジュ)」という若い詩人が関係していると確信する。
はたして、この人物は何者なのか? 杉山を殺したのは一体誰なのか?
事実を明らかにした渡辺の前に、意外な真実が待っていた…。

社会派の骨太な作品を多く手掛ける青年劇場ですが、今回は音楽もあり、詩を通じて囚人と看守の間に友情が芽生えるなど、ミステリーながらもどこかファンタジー。
人の優しさや温かさが描かれ、何より、言葉や文字が立場や国籍を越えて人と人をつなぐものだと思わせてくれます。
とはいえ戦争という狂気の中で、あんなことやそんなことが本当にあったかもしれないと思わされて・・・だからこそ今、観るべき作品だと思いますね。

観劇の前に事前学習会があって、ユンを演じる矢野貴大さん(こちら)が彦根に来てくださいました。



矢野さんは、以前に『きみはいくさに征ったけれど』で拝見してて、芝居もやけど、関西弁が上手いなぁって思ってたんですね。
学習会の日、数名の仲間とランチをご一緒して、そんな話とかをしてたら、大阪出身で吉本のNSC出身と聞いてびっくり。
お笑い芸人になろうとしてはったんですね!
例会当日の、あのハングルの詩の朗読は素敵でしたよ!



当日のインタビューは、青年劇場の代表となった北直樹さん。
今回の舞台では、最初に殺される杉山役。
もろもろ、饒舌に語ってくださいました~~

12月27日
新歌舞伎座
ミュージカル 『ジョン&ジェン』



友だちが行けなくなったからと、代打で行った舞台です。
年末まで、遊んでましたね~~~ 

PARCOプロデュース、森崎ウィン 田代万里生(ジョン役Wキャスト) 新妻聖子 濱田めぐみ(ジェン役Wキャスト)の二人芝居。→ こちら

ミュージカルとはいえ、舞台に登場するのは、ジョンとジェンの2人のみ。
姉弟が成長していく過程を描いた1幕と、成長したジェンとその息子のジョンの母子関係を描いた2幕。
この重ね合わせがとても面白い作品でした。

濱田めぐみ&森崎ウィンのバージョンを見せてもらいました。
1時間ずつ、2時間の舞台とはいえ、出ずっぱりの二人芝居、しかも歌うんやし。
役者さんにとっては大変な舞台ですよね。

セットを含め、古き良きアメリカの風味が詰まっていて、母子関係を描く2幕はうるっとしてしまいました。
終演後に、めぐさんとウィンくんのトークがあって、楽しかったですね。

「(新妻)聖子ちゃんなら話し上手なんですけど~」と言いながらも、めぐさんも話上手でしたよ。
ウィンくんは30代。いろんなことにチャレンジしてて、演出もしてるらしい。
・・・・今時の俳優さんは、演じるだけではないんやね。

もう少し感想があったかと思うんやけど、記録してないようで・・・汗
X(旧Twitter)でもつぶやいてなかったのかな私・・年末やしねぇ。



年末の新歌舞伎座、電飾がキレイ。


忘備録のわりに長いよ!
相変わらず~

とはいえ、鑑賞会の例会作品は作品紹介をしてるので記録があるのですが、ほかで観ている作品は、自分のX(旧Twitter)やメモが頼り。
とりあえず、昨年の観劇はこれが最後やったようです。
おそまつ!

ラストは、ミュージカルで終わりましたが、今年最初の観劇も、実はミュージカルでしたよ~~~

今年の忘備録も書いておかねば!

2023年、観劇忘備録 その1 → こちら
2023年、観劇忘備録 その2 → こちら
2023年、観劇忘備録 その3 → こちら


東京観劇の旅 3日目

2024-10-19 14:33:22 | 演劇・舞台
東京二泊目は西新宿のホテル。
朝食がついてました。
和食と洋食のどちらかで、洋食が。



簡単な朝食ですけどね。ゆで卵もつけてくれます。

とはいえ、同じ新宿でも、高島屋の紀伊国屋サザンシアターは正反対の方向。
クソ暑い中、歩きましたよ。
少しでも涼しいかもって、建物の中を通ってはみたけど迷子になりそうなので(いちおう、Googleマップを見ながらやけど)
結局、日差しを浴びたりして~~

千葉から来るというお友だちと高島屋の前で落合い、レストラン街で早昼を。



たまには奮発・・・
二人で入ったお店が、北海道のお寿司屋さん~~
洸平くんが、「最愛」で共演した高橋文哉くんのラジオにゲスト出演した時に、妄想北海道旅行でお寿司を食べる話をしてたせいかも(笑)



一番お安いお寿司。



この醤油さしが気になったお友だち。



これね。蓋のぽっちんに指をのせて醤油をいれるというもの → こちら  らしい

醤油さしを気にしてたから、お店の人も説明してくれた。

観劇の前にお酒を飲むわけにはいかないので、この後、カフェでお茶して、サザンシアターへ。



こまつ座の社長である、井上麻矢さんにご挨拶。
(鑑賞会でお世話になってますからね)

「来れたんですね!台風大丈夫でした?」

「ほかの舞台も観ようと一昨日来たので大丈夫でした~」

大阪のお友だちの代打で来てくれた方が、お耳の不自由な方で。
再演の映像もご覧になってたようですが、原作本をしっかり読みこんで、舞台のお二人のお芝居を凝視されてました。
・・・席に着いただけで感動してくれてたようで、ほんと、良かった~)

昨年から、こまつ座の作品をいくつか、上演台本やタブレットの貸与などの支援を受けてご覧になったとか。
なので期待してたのに、今回の「母と暮せば」には、そういう支援がなかったようで、とても残念がってはりました。

それでも、「母暮」二度目の観劇となるこの日、70%ぐらい、台詞を理解できたと(筆談で)おっしゃって。
終演後、ごった返してたロビーで、麻矢さんにお礼が言いたいということで、麻矢さんに紹介しました。
筆談でお礼が言えたとのこと、少しでもお役に立てたのであれば、良かったです。
ドラマで洸平くんのファンになった人はたくさんいるけど、いろいろ努力をして作品を味わおうとしている人がいることに感動しますね。

終演後、北陸新幹線の乗車時間まで少し時間があったので、お昼をご一緒したお友だちと、別のお友だち二人と、高島屋のレストラン街で(また!)軽く乾杯を。



レストラン街では、各店でビアカーニバルをやってました。
とりあえず、エレベーター近くのお店で。



唐揚げとポテトにナマビール1杯、1437円。



飲めない方がおひとりノンアルで。
感想をちらっとお話しながら。(皆さん、何度も観てるんですよね!)

千葉の方と東京駅までご一緒して、そこから北陸新幹線に。
座席指定を取ってたけど、3人掛けの窓側。
・・・窓側いうても、夜やから景色が見えるわけでもなく・・・
満員やったから、窓側に座るとトイレに行きにくいこと発覚。



東京駅でビールとおつまみを買ったけど(おっさんやん~!)
柿の種は失敗やね…食べたら音がするやん~~~ なので、ビール飲んだだけ。

3人掛け、私の隣(つまり真ん中の席)は、インバウンドな白人の輪かい女性。
前の席にお供の方がいるようでした(男性)
おもむろに、食べ始めたので見たら、三角のコンビニおにぎり。
・・・ほう、そうなのか~~ 若いガイジンの女子は、日本のおにぎりを食べるのね!

東京駅を出たら次が上野やった・・・長野までは信州新幹線のルートをたどるのね。
で、この日は、長野から名古屋まわりの特急も運行停止とか。台風の影響で。
そんなこんなで、満員の北陸新幹線は終点の敦賀駅へ。3時間あまり。

敦賀からは、サンダーバードで京都に出て上りの在来で帰るのが一番最短やったけど、料金はかかるので、地道に(苦笑)米原まで特急に乗って下りの在来で帰宅。
東京から、5時間近くかかりました~~ でも、この日中に帰れたからOK。
どうしてもこの日に帰らないと、翌日は彦根で、鑑賞会の例会やったんですよ。
・・・演劇漬けとはいえ・・・苦笑



母と暮せば 2024 東京大千穐楽

2024-10-15 23:31:32 | 演劇・舞台
東京3日目。
お宿が西新宿。初めて宿泊したところですが、この日は新宿高島屋に併設されている紀伊国屋サザンシアターで観劇予定。
同じ新宿やけど正反対の方向なので、歩くこと15分、暑い中・・・ふうふうですわ。

「母と暮せば」東京公演、大千穐楽。
なかなか取れないプラチナチケット。



台風が迷走してるという、この状況の中、大千穐楽を観てきました。
一緒に観る予定だった大阪の友人は、この日朝から新幹線が動かないので来れなくなり、急遽、東京のお友だちが代打で来ることに。
・・・飛行機が飛んだらしく、飛行機で来た人、名古屋まで新幹線で、長野まわりで上京できた人、北陸新幹線で来た人・・・
万障繰り合わせてこれた人もいれば、諦めた人も多数・・・
そういうトラブルがあるかも知れないことを見越して地方民はチケットを購入してるとはいえ、二日早く上京してたから観られたのは、ほんとにラッキーでした。

舞台の方は、大阪公演以来、約一カ月ぶり。
その間、沖縄公演を経て、九州演連の舞台(佐世保、佐賀、長崎、大村諫早、島原)の公演があり、お盆明けからの東京公演です。

台詞というかメリハリがクッキリしていたのが印象的でした。
芝居が大きくなった、と表現してた人がいたけど、劇場が小さくなったからそう感じたのかも知れません。
それまでずっと広い劇場で上演してきたからね。

母、伸子と息子の浩二。2人の楽し気な掛け合いにこの日も笑い声が。
「嘘くさかー」が一番笑ってたかな。
でも、やはり、隣り合わせにやってくる静寂が本当にたまらないんですよね。
あー、浩二は死者なんやって(涙)

「あつかー」の後、お水を飲ませようとする伸子、あのあたりは1か月前の大阪公演とも変わってましたね。
2人のやりとりがあまりに自然で、いつの間にかそうなったという感じです。
そういうところがいくつかあった気がします。

伸子が(こらっ)という感じで腕を上げるところも、東京ではかなり低め。
それでも、台詞のメリハリはあって。
もうほんとに、この二人は親子やなぁって感じです。

浩二がなぜ現れたのか、なぜ、何度も助産婦をしてきたことを母に聞きたがったのか、この作品の伝えたいことかさらに明確になったように思えました。

町子とのことを話しながら客席の方を向いた浩二の悲しそうな顔、伸子の「辛かとはあんたの方やね」で涙が溢れました。

後半の、塩水を飲んだ伸子が、「しょっぱー」と言って浩二につき返す時に勢いあまって塩水がこぼれ、思わず靖子さんが手で受けようとしたら、浩二の洸平くんも笑って手をさしのべてましたね。
2人の笑顔があまりに自然で、また泣いてしまった私です。

6回もあったカーテンコール、洸平くんが下手で、靖子さんが上手に立ちます。
6回目のカテコは予測していなかったのか、靖子さんから登場しました~
だんだん笑顔になっていく靖子さんと対照的に、涙ぐみ、唇を噛み締め、俯いたりする洸平くん。
(もうこの舞台、これが最後、最後の浩二だから、感極まってたんでしょうか~)

6回目、後から出てきた洸平くんは、客席ではなく靖子さんの方を向いてたのですが、靖子さんはちょっと洸平くんに合図をして、お茶目に、布巾(台所にとりに行ってましたっけ?)で塩水をこぼしたちゃぶ台を拭きました。
2人で顔を見合わせて笑い合って、ほんま、素敵な親子~
繋ごうと手を出したのも靖子さんからでした。
これは初めて見ましたね。いつもは洸平くんが手を出すのに。

カーテンコールの洸平くんを見てまた涙ぐんだ私です。
あの表情は忘れられませんね。
各地で上演した初演時、客席が埋まらずアフタートークを行ってこの作品を届けようとしてました。
びわ湖ホールの時の洸平くんも覚えているけど、ご本人のいう「集大成」まで、こうやって観届けられて本当に嬉しい。

そういえば、毎回、舞台が終わるまで灯っていた蝋燭の炎ですが、今日はラストの「夜明けシーン」には消えていましたね。
同じ蝋燭を使ってると思うのですが・・・いつもより芝居が長かったのかな。(芝居が大きくなったから?)

毎年、夏になると、戦争を扱った演劇作品を観ることが多いです。
でも、8月になると毎年、この作品を思い出すと思いますね。
洸平くんはもう浩二をしないかもやけど、上演し続けて欲しい作品です。

終演後の洸平くんのインスタポストに「ぼくも年をとりました」 というくだりがあって・・・ほんとに涙ですよ。
2018年、2021年、そして今年。
この作品に出会えてほんとに良かった〜

ノーベル平和賞、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が授賞と発表されましたね。
授賞理由は、「核兵器は道徳的に受け入れられず、二度と使用すべきでないという『核のタブー』と呼ぶ国際規範を形づくる上で、被爆者の証言が重要な役割を果たす」とされています。

被爆者の声を後世に伝えていかねばいけないと思います。

演劇は歴史を映し出し、伝えていくものだと改めて。

大阪公演の感想は、こちら


東京観劇の旅 2日目

2024-10-15 00:04:26 | 演劇・舞台
さて、東京二日目。
いつも一緒に宿泊する、ノブオさんファンのお友だちと、いつもの代々木のホテルで。
(夏休みはちょっとお高いかったけど…汗)
朝ごはん付きなんですよね。



こんな感じ。
歩いて新宿駅まで。お友だちも一緒に付き合ってくれました。ありがとう~

みどりの窓口に着いたら10人くらい並んでて(インバウンドな方も半数)
北陸新幹線の切符を買いました(もし動いてたら東海道で帰るけども)
台風の影響なので、手数料なしで使わなかった切符は払い戻しできるそうです。(1年以内)
買い終わって出てきたら30人くらいの列ができてました~~~

新宿まで来たので、いつも洸平くんを応援してる本屋さんに立ち寄り。
南口方面なのかな。



重版出来、4版目という写真集が残りわずかになってました~~ すごいね。
(10月から始まるドラマの原作コミックはまだ入荷してなかった!)

そこから、この日のマチネの舞台を観に、中野まで。
もう、10年前から行ってるからね。行きなれてるところです~
中野の駅に着いたら、けっこうな雨でした。(終演時にはあがってたけど)



中野のウエストエンド。
この日の舞台は、演劇ユニットJr.5の「世界、」 → こちら



劇団studio lifeで、ノブオさんと同期の5人で立ち上げた演劇ユニット。
お友だちが制作のお手伝いをしてるので、できるだけ毎年、観に来ています。
作演が、劇団同期の小野健太郎くん。



劇場に入るなり、赤いロープのセットが目に入ります。
始まる前からローブアーティストHajime Kinokoさんの舞台美術が圧巻です。
そして、いつもですが、すでにおひとり、セットの中におられるんですよ。
繭みたいにね。(撮影OK)

物語の舞台となるのは、SFなんですよ。びっくり。
何千年も前に起こった世界大戦以降、厚い雲に覆われ、太陽が見えなくなってしまった世界。
お金以上に光の鉱石が重宝される世界で生きる人々を描きながら、現代社会の本質に切り込むんです。
月に一度、社会的地位や職種、労働の量によってそれぞれに光が分配され、その光は人に分けたり、貯蓄したり、凝縮してより明るくすることもできる。
中央の赤いロープのセットも強烈ですが、人々が手にする、光を放つ丸い球も印象的でした。

主演の内田健介さんも良かったし、松本紀保さん(松たか子さんのお姉さんね)も素敵でした。
何より、小野くんの舞台では常連の中原和宏さんが、相かわらずの微妙なお父さんを演じてくれてて、ほっこりしました。



終演後に、もう一度パチリ。

終演後に小野くんとお話ができたんやけど、丸い球の小道具、見つけたんですって。
SFやけど、小野くんが描くのはやはり家族の物語やなぁと。



初日祝い。すごい方々と並んで、私たちのも貼ってもらってます~~恐縮(笑)

ノブオさんファンのお友だちとは、終演後にお別れ。
台風の影響が心配なので、早めに帰るということで。(神奈川の方なんですけどね)

私は、ここから、別の舞台を観に行きます。
場所は、池袋のシアターグリーン。
・・・去年、劇団NLTの舞台を観に行った、キャパ100席余りの劇場です。



今回は、劇団銅鑼「星を追う人 ~コメットハンター」 → こちら



開演まで少し時間があったので、カフェでいっぷく。
あまりに暑かったので・・・・こんなん食べてみました。



みるみる溶けていくんで、急いで食べましたよ。
冷房入ってるのにね。

舞台は、なかなか面白かったです。
親の介護のために妻を残して故郷の鳥取に戻り、ケアハウスで働くことになった若槻。
そこで一人の老人・西島に出会います。
彼は天文家・本田実が親友と言い、彼との日々を語りだすんですね。
生きていたら100歳を超える本田実、職員たちは認知症傾向にある西島の妄想というのですが、高校生の時に天文部だった若槻は次第に西島の話に引き込まれていいきます。
本田実は実在のコメットハンターで、この作品のもう一人の主人公です。
戦前から戦後にかけて、数多くの彗星や新星を発見した人なんですね。
その生きざまを聞かされることで、夢を失いかけてた若槻はぎくしゃくしている妻とのことも含め、前向きになっていくんです。
ラスト近く、西島がなぜ本田実を親友と呼ぶのかも明かされます。
宇宙を思わせるようなブルーの空間に、役者が白い丸テーブルと椅子、天体望遠鏡を登場させるだけのシンプルなセット。
バックに星が瞬くラストが印象的でした~

終演後は、新宿南口近くのホテルへ。
初めてのホテルですが、道中に、かの有名な「銀だこ」を発見。



たこ焼きとコンビニでビールを買って、この日の夕食~



ほんまに、おっさんやね~~(苦笑)

東京二日目。観劇2本。

3日目は、あの舞台の大千穐楽を観て、北陸新幹線経由で帰ります~

東京観劇の旅 その1

2024-10-13 13:56:41 | 演劇・舞台
まだまだ、夏の思い出を~

8月末、舞台を観るために、東京遠征してきました。
早くからチケットを買って、新幹線の切符も買って・・・やのに、あの迷走台風がいつまでも居座って、東海地方がえらいことになってました。
行けるのかどうか・・・静岡のあたりが集中豪雨で新幹線が遅れたり、止まったり。

29日、昼公演のミュージカルハリーポッター。チケットも高価ゆえになんとか行きたい。
・・・こんな時にお気楽ですいません・・・でも、チケットを無駄にできないし。
自己都合でキャンセルもできないし、かといって都合よく急にお譲りできる人もいないし~ 
28日に夜行バスを使うかだいぶん考えたけど、そっちもどうなるかわからんし。
29日がとりあえず運行するようなので、朝、予定よりも早めの新幹線で上京。
(結局、午後から静岡の雨が強くなって運行中止になったから、行けて良かったです~)

ちなみに、東京に無事着きました!ってダンナにLINEしたら、

「帰りがどうかな」 と一言。

そうやけども~(汗)



品川で友だちと合流して、そのまま赤坂まで。
東京は曇ってたけど雨は降らず~

東京メトロ千代田線赤坂駅で、駅から出たら、もうハリポタの世界でした。
TBSのACTシアターは、もう3年も、「ハリーポッターと呪いの子」を上演してるんですね。→ こちら
この作品に、この7月から、ノブオさんが出演してるんですよ~~
ノブオさんね(久しぶり!って言わないで、笑 ちゃんと応援してるからね!)
あのハリポタの映画から、19年後の彼らの物語なんです。
ノブオさんは、ドラコ役。









もう、イリュージョンの世界。
こういうことが舞台でできるんやね!って作品です。
このセットとスタッフで、ダブルキャスト、トリプルキャストで、この先も上演を続けるようですよ。







赤坂駅周辺がもう、ハリポタの世界なんですよ~
すごいね。

終演後、17時前やったので、夜ご飯を食べるお店を探して、お友だちと赤坂をぶらぶら。
開いてる!って思って、土佐料理の居酒屋さんへ~~
もちろん、初めて入るお店。
あ、お店の表を写真撮ってない~~汗



目の前で、カツオの藁焼きたたきを作ってるお店です(苦笑)



分厚く切った、看板メニューの藁焼きたたき。



薬味をのせて塩で食べる!



つきだし。



豆腐サラダ



あげ芋
めっちゃおいしい~



カツオ竜田揚げ
これもおいしい

ビール🍺に合いますわな~



ホテルに帰ってから、コンビニで買ったデザート「アイスの実」

ということで、舞台の感想より、ご飯の感想が多めの1日目、でした~

翌日は、朝からみどりの窓口へ。

今回は2泊する予定ではあったけど、31日に東海道新幹線が運休する可能性があるので、急遽、北陸新幹線で帰ろうと。
北陸新幹線、敦賀まで開通してて良かった! このルートがあるやん~て!
切符を買いなおすことに。


母と暮せば2024 大阪公演

2024-09-30 10:01:51 | 演劇・舞台
この夏も、観劇三昧。

大阪、新しくなったKITTEビルの6階にオープンしたのが、SKYシアター。
3月から杮落しシリーズが始まって、7月末は、こまつ座『母と暮せば』です。→ こちら



富田靖子さんと松下洸平くんの二人芝居。再々演。

SKYシアター、ビル自体のオープンはこの公演が終わってからなので、レストラン街などはまだ閉鎖されてたのですが、なんせアクセスが抜群。
大阪駅に新しくできた西口からすぐなんです。



とはいえ、新しい劇場は、1300席のキャパ。
東京公演はこまつ座ホームの紀伊国屋サザンシアター、450あまり。
3倍近い大きさの劇場での二人芝居なので、どんな感じになるんやろうと思ってましたが、杞憂でしたね。
洸平くん曰く、1,3倍の声を出していたのだとか~



2018年の初演も、2021年の再演も観てきたから、今さら予習することもないのですが、なんといっても長崎原爆の3年後です。
生き残った母のもとに幽霊となって現れる息子が、生きる意欲をなくしている母に、自分の代わりに生きてほしいと願う物語。
戦争や原爆を題材にした作品を毎夏、観てるんですけどね。
今年も観れて良かったです。~

再々演とはいえ、初日が大阪というのが嬉しいですね。いつもは東京からなので。
今回も、この舞台を初めて観るという後輩、友だちを連れて、初日と大阪楽日に行ってきました。

舞台が始まる前の静寂。どの舞台もそうですが、あの緊張感がたまりませんね~
『母と暮せば』のタイトルが書かれたいつもの紗幕。
静寂のなか、スタッフが浩二の遺影の前の蝋燭に灯りをともします。

揺れる蝋燭の灯り。
幕が上がると、靖子さん演じる母、伸子の独白から始まります。

富田さんの声が小さい気がして、劇場の広さもあるけどマイクを使うミュージカルなど商業演劇に慣れすぎたかな、なんて思ったり。
徐々に耳も慣れて、靖子さんの声も届き始めましたけどね。
洸平くんの声は最初からしっかり聞こえたから、舞台の人やなとつくづく。

二人の会話劇ながら、親子らしく、ほんとにナチュラル。
長崎弁の掛け合いに思わず笑ってしまうところもたくさんあります。
客席からの笑い声もたくさんありました。
でもね。笑った後の一瞬の沈黙が、ほんとにたまらんのです。

「笑っとらんとやっとられん」
「もう終わったことやけん」
「幸せは生きとるもんのものやけん」

あぁ、息子の浩二は死んでるんやなって、思うんですよ。現実に戻されるんです。

台所の窓が茜色に染まるころの芝居は観ていてほんとに苦しい。

初演の時は洸平くんが演じる浩二が切なくて、こんなすごい芝居ができる人なんやと思いましたね。
再演の時は富田さん演じる伸子の怒りが苦しくて、この物語のキモがわかったような気がしました。
そして再々演の今回は、二人の優しさを感じました。
悲しさや悔しさ、それを超えて、互いを想い合う親子の愛、慈愛というか。

幽霊だから食べたり飲んだりはできません。
でも、母の作る「おむすび」が一番おいしか、という息子のために、母はエアで「おむすび」を作ります。
それをおいしそうにエアで食べる息子。

「うまか~」

洸平くんが潤んだ目をしているとほんとに泣けてくる。
マスクで、涙も鼻水も隠せて良かった。ほんとに。

それにしても、今回一番びっくりしたのは、浩二が裸足やったこと。
だって、初演も再演も浩二は靴下はいてたからね。

ご登場の時、階段から降りてくる浩二が裸足で、うわっ!て思って、それから、もうそのおみ足が気になって〜
後方席やったから、オペラグラスで何度もガン見しましたよ。指の長い洸平くんの足を~~(笑)
なんで裸足にしたのかな、知りたいな~

再演の時、栗山さんが「浩二は幽霊なんだから、音を立てないで」っておっしゃって。
「それは無理ですよ~」って言うてた洸平くんやけど、今回、ほんとに静かで、ちょっとびっくり。
裸足はそのため???
・・・裸足やったらよけいに音がしそうなんやけど・・

前回と変わったところといえば、「笑っとらんとやっとられん」というセリフの時の浩二の位置。
今回は背中を向けて、袖の方に向かって座って、いうてましたね。(前回は前を向いてたような・・)

あと、伸子が、浩二の恋人の町子の話をした時の、伸子のしぐさ。
「町子が『私はこのまんま、浩二さんのことを思って一人で生きていきます』っていうて、『それば聞いて浩二は喜ぶやろか』って言うたと」と伸子。
「喜んだけどなぁ」って浩二が伸子を見て言うんですね。
その時、コラって感じで、伸子が左手をグーにしてあげたんですよ。
で、「喜ばん!」て浩二が言いなおすんです。(伸子のグーを見た感じで)
前回、伸子は手をあげなかったから、顔を見て「喜ばん!」って言いなおした感じでした。
ポンポンとリズムが良くなった感じかな。

それと、あの浩二の被爆シーンのところ。
「熱か、熱か・・」って苦しみながら叫ぶ浩二に、水を入れたコップを渡す伸子。
(幽霊だから)水は飲めないという浩二。
なので、伸子はそのお水を飲んで、空になったコップを渡します。
浩二はその空のコップを口にして、お水を飲み干すようにしてうずくまるんです。
でも、今回は、伸子がうずくまる浩二の手から、飲み干したそのコップを取って、一緒にうずくまる、という感じになってました。
(わかりづらい表現ですいません~)
細かなところやけど、変化がありましたね。
伸子の、息子を愛おしく思う気持ちがあふれていましたね。

この舞台は、映画が先でした。
山田洋次さんの脚本で、二宮和也くんと吉永小百合さんが演じた映画。

舞台版は、(井上ひさし作の『父と暮せば』と対になるように作られた)二人芝居だし、映像と違って表現空間に制限があります。
その分、二人の背景や状況が台詞で語られることになります。
この作品の何が素晴らしいって、台詞で語られるその光景がちゃんと見えてくるところですね。

「おむすび」のシーンしかり、窓から見える長崎の町、路面電車に向かう浩二の姿、そして被爆する浩二・・・焼け跡で息子を探す伸子の姿、伸子の助産婦の師である祖母の手、フィアンセの靴ひもをほどく町子の手・・・

そして何より、初演から3度目、6年経っても同じ役を同じ俳優が演じることができるのも、舞台ならではのことです。
今回、浩二は前髪をナチュラルに分けて(切ってないですね! ドラマが控えてるから??)今までで一番長くて、ちょっと大人に思えた浩二でした。

カーテンコールは厳かに、お二人が微笑み合う姿が、ほんとに美しかったですね。

客席で、右隣の方は早々に鼻を啜ってはりました。
左隣の方は私と同じタイミングでオペラグラスでガン見してはりましたが、伸子の長台詞のところで明らかに船を漕いではりました(汗)
あそこは、聞いて欲しかったですけどね〜



ロビーには、来年の舞台「ミュージカル ケインとアベル」のポスターが。
座席に置いてあったチラシ束には、FCのチラシが一番上になってました。
もちろん、ポスターと同じデザインの、ケインとアベルのチラシも入ってました。

初日のロビーで、出入り口にいる演出の栗山民也さんのお姿をチラリとお見掛け。
思わず拝みたくなりました。素敵な作品を、ありがとうございます。

この後発売された、演劇雑誌『BEST STAGE』に、富田さんと洸平くんのインタビューが掲載されてました。
洸平くんが、『母と暮せば』初演の滋賀公演のことを話してくれてて、ウルウル。
あの時、『スカーレット』の内田Pがびわ湖ホールでこの舞台をご覧になってたことは、洸平ファンには周知のこと。
すでに『スカーレット』に出演が決まってた富田さんが出演されてたし、関西での最初の公演がびわ湖ホールやったこともあって、来てくださったようですね。
そこで、内田Pが洸平くんをご覧になって、ハチさん役が決定となったらしいです。
(洸平くんを知ったのはその4年前の舞台らしく、ストックされてたんですって)

そして栗山さんの、再々演でのオーダーを、お二人がおっしゃってました。

「ここが教会に見えてほしい。浩二を抱く伸子がピエタのように見えてほしい」

ピエタ像とは、十字架から降ろされたイエス・キリストを抱いて嘆き悲しむ聖母マリアの姿を表現した像です。
ミケランジェロをはじめ多くの画家や彫刻家が作品を残していますけど・・・そうなんやね。

これを読んで、初日に私が感じたことはそうやったのか~って思いました。
二人の醸し出す雰囲気が、本当にナチュラルな親子の愛に満ちてて、優しさというか慈愛を感じたからね。

そして、再々演も「初演と同じ気持ちで」という洸平くん。
その言葉は観る側の私も同じ。何度観ても初演に感じたあの衝撃と感動は今回もありました。

おむすびとお味噌汁。
涙を溜めながら「おいしか~」っていう浩二の姿は今回も、涙でかすみました。
あのシーンは本当に、浩二そのものでした。

8月末の、東京公演の感想は → こちら


ジャルジャルコントライブ

2024-06-30 23:00:48 | 演劇・舞台
GWを過ぎたころ、友だちに誘われて、ジャルジャルのコントライブに行ってきました。
正直、彼らのコントの面白さをいまいちわかってない私なんですけど、せっかく大阪であるねんし、行ってみようかと。

というのも、私たちが推してる俳優の松下洸平くんが、ジャルジャルの大ファンで、彼らが毎日アップしているコントを、毎日見てるらしいんです。
そもそもは、朝ドラ「スカーレット」に出演するときに、関西弁を覚えるために、24時間、大阪のお笑いをYoutubeで聴いてたとか。
そこで出会ったのが、ジャルジャルのコントやったんですね。
面白いな~と思って、翌日見たら、また新しいのがアップされてる、その翌日も・・
調べたら、彼らは毎日、コントをアップしてると。すごいな~と。
ドラマの撮影で大阪暮らしは7カ月に及び、その間、毎日、彼らのコントを1日のルーティーンのように見てたらしいんです。

ちなみに、毎日更新されてるジャルジャルタワー…→ こちら

NHKのEテレで放送されてる「スイッチインタビュー」に洸平くんが出演した時、インタビュー相手としてジャルジャルの二人が出演しました。
あまりにジャルジャルが好きすぎて、「会いたい」という洸平くんの夢が叶ったんですね。 → こちら
それも、すごい話ですわ。売れると、夢もかなうのね~~

なんせ、それからジャルジャルさんとご縁ができて、お互いのライブに行き合うだけでなく、コントまで一緒にやって・・ → ポンヌフ

それも、第二弾があったり → こちら

ゲラな洸平くんのメイキング動画までアップされたりと、お仕事でもご一緒するくらい仲良くなったようです(笑)

そんなこんなで、一度行ってみようということになったんですけどね。



会場は、大阪城のそばにあるWWホール。

ちょうど、大阪駅付近で、洸平くんの「花キューピット」のサイネージがあるという情報を得たこともあって早めに大阪へ。



大阪駅南口近くの柱に!



しかも、大阪SKYシアターで7月に上演される舞台「母と暮せば」の広告も!





「母暮」の広告は、阪急梅田駅に続く通路にもあるというのも聴いていたので、そちらへ向かうと・・・



ありました~~ 大きな広告が!!

すごいですね。
そこから、またJR大阪駅の方に戻ろうとして、ふと、ルクア方面を見たら・・・



たくさんのサイネージが・・・すごいね、大阪!!

動画広告は次々と変わるので、「母の日の花キューピット」広告を動画で撮影しようと、待ち構える私。
多くの人が行きかう中で、同じように撮影してる人もいるかなぁ~~と思っていたら、後ろから、トントンとたたく人が!

「あの、もしかして、松下洸平さんのファンの方ですか?」

「あ、はい・・」

私よりも少し若そうな女性でした・・・全く知らない人なんですけどね。
どこでサイネージが見られるか探してたらしいです。

そこはもう、同じ洸平ファンの同志というか~~
その方に、この場所以外のサイネージを案内して、ついでにドラマ「9ボーダー」がらみでシールがもらえるというカフェ「PRONT」も一緒に行って~



しばしお茶を一緒にいただき、阪急の「母暮」巨大広告まで案内して、お別れしました~



そんなこんなで、ぼちぼちジャルジャルライブの会場へ行けねば!
JR環状線の大阪城公園駅で、一緒にジャルジャルに行く友だちと合流。

開演は19時と遅めなので、とりあえず軽く食べておかないとね。
その前に、近くのホテルニューオオタニのお花屋さんへ。



ほらっ、花キューピットの洸平くんのポスターが!!



あ、チラシもおいてあります。



しっかりチラシをいただいて…お花は買ってないけども~(苦笑)

ツインビルの1Fにある、PRONTで、軽食。
ここでも、チャイを飲んで「9ボーダー」のシールをゲット(苦笑)



それからWWホールへ。



表にあったジャルジャルのパネル。



今回のライブのポスター。

平日の夜ということもあって、お客さんは結構ギリギリに来られますね。
当たり前やけど、洸平くんのライブとは客層も雰囲気も全く異なります。男性も多いし。
カップル、グループも。皆さん、笑いに来てるって感じ~~

私も笑いに来たんやけどね・・・ま、面白かったんやけどもね。
開演したら、なぜかお腹がキューンとなってきて・・・ヤバイ・・ヤバイ…お腹が・・・(汗)
PRONTの飲み物のせいではないと思うけども・・・

なんとかクリアして(汗)コントを観てたんやけど、
途中で、ひたすらジャルジャルの二人が放屁するというコントが始まり・・・
あまりにリアルな音が鳴り響くので(しかも長め・・) 私のお腹がまたもやキューっとなって・・・
ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ・・・・どうしよう・・・
なんとか終演。 ホッ!



舞台を観に行って、こんなことめったにないんで、もうほんとに脂汗・・・
終演後にトイレに行ったのはいうまでもないけども、おかげで、せっかくのコントライブの想い出が・・・涙。
なんとか、リベンジしたいもんです~~~

けど、トラウマになったらどうしよう~

ジャルジャルのコントライブ、「コントが始まったらお腹がキューンとなる奴」・・って・・・汗



連鎖街のひとびと

2024-02-12 23:46:54 | 演劇・舞台
去年の演劇忘備録がまだ書き終わってないのに、今年はもう、いくつか観に行ってます。



1月27日、
こまつ座「連鎖街のひとびと」。
中部北陸ブロックの鑑賞会の2月例会がこちらでした。
近畿ではやらないので、岐阜労演さんのご厚意で観ることができました。
中部地区とは交流があるんですけど、ありがとうございました。

原作は井上ひさしさん。
演出は鵜山仁さん。
21年振りの再演。

物語は、1945年の終戦間際の大連の街。
満州国にソ連が侵攻してきて、大連の街に取り残された日本人がいたんですね。

とあるホテルの地下室にとり残された劇作家二人。
彼らに課された使命はソ連通訳将校歓迎会の時に演じる芝居の台本作り。
しくじればシベリア送り、なのに、なかなか書けないでいる。

そこにやってきた若き作曲家、ピアニスト、そして、女優、政府の文化担当官。
誤解や行き違いから傷ついた作曲家のために、劇作家たちは奮闘して台本を書き上げる。
ドタバタのコメディながら、若者を助けようと一致団結して芝居に向かう彼ら。
でも、彼らは、いつ帰れるかもしれない状況で。
それでも、明るく「演劇」で前を向こうとしているんですよね。



岐阜駅前にある、織田信長像。



関が原では、前週に積もった雪が残ってました。
関が原から米原の間に雪が。
そういや、あの積雪があった時、名神高速道路がえらいことになってましたよね。

早く、忘備録の続きを書かねば・・・



観劇忘備録、その3

2024-01-21 16:16:12 | 演劇・舞台
なかなか書き終われない観劇忘備録。
忘備録やからカンタンでええやんと思ってたのに、ついつい書きすぎて~~

9月23日
近畿演鑑連の総会が神戸で開催され(一泊二日)、その帰りに有志で大阪国立文楽劇場へ。
前進座「あかんべぇ」を観劇。



成仏できないお化けたちと少女の時代劇ファンタジー
推理作家、SF作家の宮部みゆきさん原作の時代小説を前進座が舞台化。
それだけでも興味津々ですが、俳優としても活躍中の佃典彦さんの脚本で 演出が新劇界で引く手あまたの松本祐子さんという組み合わせで、とても面白い作品になっていました。

舞台は、江戸の深川海辺大工町にある 「料理屋ふね屋」。
一人娘のおりんは高熱に倒れ生死を彷徨いますが、三途の川で不思議な老人に出会い、
「ここはあの世への入り口。このあたりで彷徨っているということはまだ死なない」と言われます。
喉が渇いていたおりんは目の前の水を口に。やがて目を覚ますと熱が下がって食欲も回復。
その日からおりんには、あの世に行けずにふね屋に居ついている五人の「お化けさん」の姿が見えるようになるのです。
按摩の笑い坊、立派なお侍の玄之介、色気たっぷりな三味線を抱える遊女おみつ、髪を振り乱して暴れるおどろ髮、「あっかんべえ~」とおりんをからかう少女お梅。
おりんは彼らと話すうちに、三十年前にこの地で起きた忌まわしい事件があったこと、彼らが成仏できない理由がそこにあることが分かってきます。
突然のお化け物騒動に翻弄される大人たち。
そして、おりんと同じようにお化けたちが見える人も現れ・・・。

前進座さんならではの江戸情緒あふれる時代ものに、宮部作品らしく謎解きの要素が加わったファンタジー。
誰かを責めるのではなく互いに支え合いながら乗り越えていくおりん一家や、それぞれに重い過去を抱えて成仏できないでいるお化けたちも、互いを思い合って人間味にあふれています。

人とのつながりが希薄になりつつある現代だからこそ、観るべき舞台。

近畿では来年、上演できそうですね。
(ひこねでも上演できますように~)

9月30日、サンケイブリーゼ。
「アンドレ・デジール最後の作品」



なんと、友達が某所の抽選で当てた招待ペアチケットです。
(私は外れた~!)
なので、よく知らんまま、鈴木裕美さんの演出、清塚信也さんの音楽のオリジナルミュージカル、ということだけをチェックして行ってきました。

和製のミュージカルなんですって。
脚本は、高橋亜子さん。

今世紀に入る頃の有名画家だったアンドレ・デジール(架空の人物)の絶筆を、ひょんなことから偽造することになった腕の立つ画家の卵の青年・エミールと友人ジャンが主人公。
それぞれがWキャスト。
上川一哉さん×小柳守さんのペアの回を拝見しました。
ウエンツくん、上山くんは舞台で拝見してるけど、上川くんと小柳くんは初めてです。
上川くんは劇団四季出身らしい。
小柳くんはドラマで活躍されてるけど、初ミュージカル。
ブラザートムさんの息子さんですってよ。
背が高いよね。

不慮の死を遂げた大画家アンドレ・デジールを信奉していたエミールとジャンは、運命に導かれるように出会い、二人で一緒に絵を描くようになります。
二人は共鳴し合って一人では到達できない芸術の高みへ登っていくことができますが、その絵の素晴らしさゆえに二人は巧妙な贋作ビジネスに巻き込まれます。
アンドレ・デジールが事故死する直前に描いたであろう「最後の作品」を描くことを依頼され、その「最後の作品」を巡って、エミールとジャンの関係は大きく変わっていくのです。

「二人なら」というテーマ曲のような楽曲が何度も登場します。清塚さん作曲、高橋さん作詞。
二人が歌うんやけど、なかなか素敵な歌ですね。→ こちら
(これはウエンツくんと上くんね)

でも、初ミュージカルという小柳くんの歌がちょっと不安定で。 
上川くんが引っ張っていってましたね。→ こちら
もう、ほんま、頑張れ~って感じです(苦笑)

そのせいでもないけど、前半はわかりづらくて、ちょっと退屈に・・・
でもね、ラストでしっかり泣かされました。

いや~、演劇って、そういうとこやなって思いますね。
自分でもびっくりするくらい、ラストは泣けて。
なんか、小柳くんと上川くんにヤラレた~って感じでした。

10月1日
栗東芸術文化会館さきら
劇団石(トル)「はらぺこ男の5度目の選択」



彦根で鑑賞会の会議があって、その後、何人かで観に行きました。

彦根に拠点を置く、劇団石(トル)の一人芝居です。

12月例会で彦根で上演する、青年劇場「星をかすめる風」が、韓国の代表的詩人の尹東柱の物語というのを知って、トルの代表の方から連絡をいただいたのがこちらを拝見するきっかけ。
彦根にそういう劇団があることも知らなかったのですが、大阪、京都、名古屋などで一人芝居を上演されているそうです。→ こちら

今回も一人芝居。
原作は「アボジがこえた海〜在日朝鮮人一世の証言」(李興燮 著)
きむきがんという女優さんが、はらぺこ男を演じます。→ こちら

中央に箱型のセット。引き出しやら棚やら階段やらがまとめられてます。
これを利用しながらの一人芝居。

満15歳の時に徹用で日本に連れてこられ、この国の厳しい環境のなかで働かされた男の人生。
きむきがんさんが、小道具を使いながらステージを動き、淡々と語ります。

チラシから・・・
腹が減って仕方なかった。
放り込まれた炭鉱現場は話も自由にできない所だった。
「死ぬなよ」と言った故郷の父の言葉が胸に響く。
フンセビは考え始め、心の中の「自分」に語りかける。
そしてそれに「はらぺこ男」と名付けた。

フンセビは「はらぺこ男」と対話する。
人間扱いされないこの地で自分を守るため、自分で自分に人格を与え、彼は抗い出発する。
それが彼の長い長い旅の始まりだった。

人間扱いされなかった自分に自分で人格を与え、戻れることを信じながらただひたすらに走り続けた在日朝鮮人。
故国に戻りたかったのに戻れないまま、この国で亡くなっていった男の一生。

終演後、劇団の方の挨拶があって、けして告発をするということではなく、こういう人たちがいたことを知ってほしいと思っていますと、話されていました。

演劇を通して、ほんとに学びがあります。

10月7日、9日
サンケイブリーゼ
「スリルミ―」



トリプルキャストのミュージカル。→ こちら
栗山民也さん演出。

2011年から何度も上演されている人気の二人芝居ですが、前回はコロナで大阪公演が中止になり、あわてて名古屋のチケットを取って観たのが、今回二度目の出演となる松岡広大&山崎大輝ペア。

で、今回も日程的にこのペアしか観られない・・・って思ってたら、二度目の「彼」を演じる尾上松也さんの方も観られました!

一番人気は、木村達成&前田公輝ペア。チケットも早々に完売してましたよね。
今回も配信があったので配信で観ようかと思ったけど、時間もなくて~ そこは、断念。



松也&廣瀬友祐ペア。今回の最年長ペア。
濃いよ~  → こちら
いやいや、主人公は19歳のはず~~(苦笑)

「スリル・ミー」は、1920年代にアメリカで起きた殺人事件をもとに、Stephen Dolginoffの原作・脚本・音楽で舞台化されたミュージカル。
2名のキャストと1台のピアノで、ニーチェの“超人”思想に傾倒する“彼”と、“彼”に特別な思いを抱く“私”の関係を描く。
日本では2011年の初演以来、さまざまな顔合わせで上演が重ねられてきて、今回は8度目の上演。

男の子の、いわゆるBLものですけどね。この作品はそういうのを越える愛の物語なんですね。

なにを隠そう(いや、隠してないけど~)洸平くんが2011年から4度、出演してるんですよ。
柿澤勇人くんと4度、小西遼生くんと1度。
「私」役で。 11年の初演は → こちら
二人とも、初々しい~~

「スカーレット」の前に、2019年に出演したのが最後。
日程的に観られず・・・ こちら 
ナレーションの声が洸平くんですね~~ 
今となっては観られなかったことが悔やまれます~

初演の2011年は、3ペアの中で一番人気がなかったペアやのにって、ミュージカル好きの友だちがいうけど、今やったらチケット取れへんよね。人気者の二人やから。

ちなみに3年前は配信で3ペア(成河&福士ペア、田代&新納ペア、松岡&山崎ペア)とも観たんですけど、それぞれ違ってて。
成河さんの演技力、福士くんのドS感とかね。 → こちら

伝説の初演ペアの田代万里生さんと新納慎也さんが再出演したんですけど、万里生さんの「私」は最初から泣いてたし、新納さんの「彼」が濃ゆくて~ → こちら
このペアの再演があるなら、いつか松下&柿澤ペアも~~って、期待しかないです。

そして、オーディションで勝ち取ったという松岡「私」と山崎「彼」、3年前は初々しい感じでしたね。
3年前とはちょこっと違ってたとこもあったけど、二人に関して言えば、今回は、松岡くんがさらに老獪になってて、山崎くんの若さを実感したかも。
松岡「私」は、より深くなってるのね。ラストに、勝ったのはボクだ!っていうことがよりわかるというか。
山崎「彼」は、本当に「死にたくない」って怖がってる感じやったしね。

CDのみ出てるので何度も聴いたけど(洸平くん&小西くんペア、松也さん&柿澤くんペア、万里生さん&伊礼さんペア)、あの物語の世界観はすごいです。
100分の二人芝居。始まる前の、静かに張りつめた空気、あの緊張感がたまりません。
他の舞台とはまた違う緊張感ですよ。

10月21日
シアターこうべ
ライブ・スペクタクル「NARUTO~忍の生きる道」



いわゆる2,5次元ミュージカルの舞台ですね。→ こちら

岸本斉史のマンガ「NARUTO-ナルト-」を原作にした舞台シリーズ「ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』」の完結編。
コミックの『NARUTO-ナルト-』は、週刊『少年ジャンプ』(集英社)に1999年から2014年まで15年間にわたって長期連載された作品。連載完結時には掲載話数は全700話となり、単行本は全72巻。

ほっぼ読んでない漫画だし、今まで上演された舞台も観てないので、どうしようかと思うけど、長年推してるノブオさんが出演なので拝見しないとね。
ご本人は、原作も大好きで、めちゃめちゃ張り切ってました。

お役が、初代火影の千手柱間。
めちゃめちゃカッコ良いんですよ。大人の役で(大人って、どういう意味よ~苦笑)
前半からめちゃめちゃ出番が多くて、ところどころおちゃめなシーンもあって、眼福でした~
声も渋くてね・・・最後の方、ちょこっと歌ってくれましたしね。

ストーリーは…結局よくわからず(すんません~~苦笑)

ウィキで調べると・・・
体内に九尾の妖狐を封印された落ちこぼれ忍者・うずまきナルトが里一番の忍である火影を目指し、仲間たちと共に数々の試練を乗り越え成長していく物語。
忍同士が超常的な能力「忍術」「体術」「幻術」「仙術」を駆使して派手な戦いを繰り広げるバトルアクション漫画。
アジア各地の民話や伝承、宗教のオマージュを巧みに取り組んだ世界観の中で主人公と仲間達の友情、裏切りと復讐、師弟や家族の絆が中心として描かれ、忍の世界とその起源・歴史を含めた重層的なストーリー展開。
海外でも人気で、2000年代を代表する『ドラゴンボール』の後継作品として認知されている、らしい。

2015年の舞台初演から8年の時を経て、今回は完結編。
激しさを増す第四次忍界大戦の中で全ての真実が解き明かされ、うずまきナルトとうちはサスケが終末の谷で激突するんですね。

客席は女性だけでなく男性も多かったですよ。
コミックからのファンも多いみたいやし、なんというても、舞台も8作目。
グッズ売り場もたくさんの人が並んでました~~

今は、アクスタなるものが人気なのね。
それぞれのキャラのアクリルスタンドね。
ランダムセットとかもあるみたい。
交換会とかやってるんかな。

さすがに、パンフ以外は買いませんでしたけども~~

その3も長くなりましたので、続きはまた次回に。

忘備録やのに、長い~っ!



観劇忘備録、その2

2024-01-10 11:46:29 | 演劇・舞台
観劇忘備録の続きです。
夏から秋にかけて。



7月はまず上京して、俳優座「ボタン穴から見た戦争」。
同じ日に観たのが、椿組「丹下左膳」

これらは、こちらでアップしましたね。→ こちら

翌日観たのがこちら。
上京の目的は、こちらを観るためでした。



演劇ユニットJr.5「開けない夜明け」。

こちらも、このブログで紹介してます~~ こちら

7月末には、ひこね演劇鑑賞会主催の舞台を上演しました。



劇団1980(イチキュウハチマル)の「落語芝居」です。
これもこちらで詳しく書いてます。 こちら

さて、8月。
またまた上京しました。
いやいやいや、行き過ぎやろって~! 
・・・・こちらの方が先にチケットを取ったので許して~ (誰に許しを請うてるんやら 苦笑)



こまつ座「闇に咲く花」
初日独特の雰囲気で、観終わった後は涙がこぼれて・・・
こまつ座代表の井上麻矢さんにも泣きながらご挨拶するという・・失礼しました(汗)

初日の感想などは、→ こちら



翌日拝見したのが、劇団NLT「ザ・フォーリナー」。
これも面白かったですね~  → こちら



8月、神戸文化ホールで、文学座「五十四の瞳」を拝見。
会員数が少ないひこね演劇鑑賞会では8月例会ができなかったので、神戸演劇鑑賞会さんで観せていただきました。
ありがとうございます~
これがほんとに面白くて、観終わったら切ないんですよね。

小さな島の朝鮮初級学校が舞台。
時代に翻弄されながらもたくましく生きる若者たちと、彼らを温かく厳しく見守る人々の、20年にわたる人生を描いた作品です。
脚本は『焼肉ドラゴン』で数々の賞を受賞した姫路出身の鄭義信さん、演出は文学座の松本祐子さん。

姫路沖にある、家島諸島の西島に実在した朝鮮初級学校がモデル。
かつて働く場所を求めて海を渡り、過酷な労働環境で働いた在日の人々がいたこと、貧しい中でも子どもたちに教育を受けさせることを願った親たちの思いがこの学校を作ったこと、改めて知りましたね。

(あらすじ)
1948年、柳仁哲(ユ・インチョル)に誘われて若い女性教師、康春花(カン・チュンファ)が新しく赴任。
二人を慕って職員室にやってくるのが、卒業生の昌洙(チャンス)、萬石(マンソク)、君子(クムジャ)、そして日本人の良平。
採石業の社長である昌洙の父や良平の母もやってきます。
ある日、占領軍(GHQ)が全国の朝鮮人学校閉鎖を宣言。大阪や神戸で大規模な抗議デモが巻き起こり、「親たちが苦労して作った俺たちの学校もなくなる」と、少年らは抗議デモに参加するため親や先生たちに内緒で島を飛び出して・・・。

オール関西弁の舞台です。鄭さんらしい吉本ばりのベタな笑いも盛りだくさん。
関西出身は2人だけらしいですが、俳優陣の熱演がすばらしくて、違和感なく観られました。
客席もよう笑ってましたね!
・・・ひこねで上演したかったなぁ~

笑いを交えながらも、4人の若者が夢を抱き悩みながら奮闘するんやけど、彼らの姿の向こうには、祖国の分断、朝鮮戦争、北朝鮮の帰国事業といった歴史的背景が見えて、後半は涙を誘います。
ささやかな彼らの人生は、私たちが知るべき戦後史の一つやなぁと思いますね。



さて9月初め、「闇に咲く花」の愛知公演に行ってきました。
名古屋から15分ぐらいかな、東海市へ。
東海芸術劇場。なかなか良い劇場でした。
昔からの愛知の友だちが行きたいというので、一緒に行くことに。
洸平くんのFCで取ったチケット、端の方ではあったけど、3列目という神席でしたよ!

初日とは違ってるところもいくつかありましたね。
記憶にないところもあったけど、舞台は生ものやから、改めて気づくところもいろいろ。
東京で30公演以上やってからの地方公演なので、東京初日に比べるとメリハリができてました。
ずっと潤んでるように見えた洸平くんも、泣くところがピンポイントになったような・・・

こちらでも代表の井上麻矢さんにご挨拶できたのですが、
「何度も上演するからこそ質を上げていかなければいけない」っておっしゃってました。
確かに、キャスティングを含めて、こまつ座さんの強い思いを感じました。

洸平くんの舞台を観るのか初めてという愛知の友だちは、
「やっぱりお芝居が上手だね」そして「お顔が小さい」って!(笑)
予習なしに観てるから「こんなに深い話なんだ〜」っていうてました。
観てくれてありがとう~~(回しもんか??笑)

マチネのカテコはダブルで。
ギター弾きの加藤さん役の水村さんがはけて、拍手が高まって水村さんが加わり3回目、そしてスタオベに。
山西惇さんの笑顔。洸平くんはうなづきながら客席を見回して(わりと真顔!)。
滋賀出身の枝元萌さんはずっと涙。それを見てこちらも涙。

洸平くんは、この舞台の後に10月からのドラマ「いちばんすきな花」が始まるのですが、
「神社は花だ。道端に咲く花だ・・」
という健太郎のあの台詞が、ドラマに続いていくような錯覚に!
ご本人もその後におっしゃってたけど、それもご縁やなぁと。

初日は一度だけ浅利くん演じる稲垣にボールを投げてたと思うけど、ボールを投げるのがもう1回増えてましたよね。
球技が苦手という洸平くんやけど、浅利くんと稽古の前にずっとキャッチボールをしていたとか。
ボールの扱いも上手くなってましたね(笑)
エア投球のフォームも決まってました(長い指やからきっと鋭いフォークが投げられるよ〜!)

ボールといえば、鈴木巡査役の尾上くんもサウスポーなんやね。
そでに向かってボールを投げ返すとき、左手で投げてましたから。
鈴木巡査は最後に良い仕事をしたんですよ。
このへんが井上ひさしさんらしい物語やなと。

そして、いよいよの「闇に咲く花」大阪公演。
新歌舞伎座、通いましたね・・・(ほんまにぃ~)



大阪初日。地元の後輩が観たいというので、チケットを取ってあげて。



前楽は、大阪で近畿演鑑連の会議があったのでその帰りに、一人で。



大阪千穐楽は、急に行けなくなった友だちのチケットを、いつもいく接骨院の奥様(アラフォー)が代打で来てくれることに。
接骨院に行くたびに洸平くんの話をしてたから(朝ドラ「スカ―レット」の頃からね)、誘ってみました。
新歌舞伎座界隈に以前住んでいたらしくて、あのへんが懐かしいらしいです。

それにしても今回の舞台、初めて洸平くんの舞台を観るという人を3人も、お連れしましたね~
皆さん、舞台を楽しんでくれてよかったです!

間口の広い新歌舞伎座。
大阪は、愛知ともまた違ってました。
間が違うというか。笑いも多くさすが大阪やなと。
キャストの皆さんのメリハリのある台詞回しと演技に、とにかく圧倒されました。

客席の、ここで笑いがあるんや〜というところもいくつか。
5人の戦争未亡人が野球の応援に行こうと話すところ、盛り上がりすぎて?長めになってましたね。
枝元萌さん演じるお藤さんも絶好調でした!
洸平くん演じる健太郎もニコニコと、ご婦人方をちょっと眺めてから台詞をいうてましたね。
その間の取り方が、大阪公演らしいところです。
あと、山西さん演じる公麿さんの御神籤シーンも!
楽しそうでしたよ。

新歌舞伎座は舞台の幅が広くて、10番目あたりの座席の前にギター弾きの加藤さん(水村さん)が座る感じですね。
コンパクトなサザンシアターに比べると役者さんもたくさん動いてるし、大きな声で演じてます。
健太郎もしっかり走ってました。
ドラマでおなじみの浅利くんは、絶叫に近い感じで台詞言うてましたよ(笑)

そして、台詞をいう役者さんに目が行きがちですが、その後ろで皆さんがちゃんと演技をされてて。
当たり前やけどすごいなぁと思いますね。それを拝見できるのが生舞台やなぁと。
例えば、お繁さん役の増子さんやお藤さん役の萌さんが床に落ちたお米を拾ってたりとか、お布団をたたいてたりとか、お面工場の作業の様子とか。

増子さんと言えば、去年のこまつ座「頭痛肩こり…」でも拝見したけど、お繁さんの台詞量が半端なくて。
「ひくのよ~~」
御神籤のところはさすがです! 

萌さんは、ほんとに台詞もよくわかるし、表情も豊かでさすがです。
ご婦人方のシーンはアドリブはないそうですよ。全部栗山さんの演出ですって!
けなげなお嫁さんなのに、お姑さんに言われっぱなしでね。
ほんとに面白くて、お藤さんが登場すると客席も(笑いを)期待してるのがわかります。

大阪千穐楽のカテコは6回??
最後にご挨拶がありました。
「松下くんから」という山西さんに促され「ボク?」と言いながら洸平くんは顔をくしゃくしゃにして「ありがとうございます」と一礼。
ひとことだけでしたね。思いがあふれてる感じでした。

最後は手拍子になってまた幕が開き、山西さんからご挨拶。
「また舞台を観に来てください」
「こまつ座さんの舞台もよろしくお願いします」

そして、大阪の友だちに誘われて、どうしても大千穐楽を見届けたい!ということになり・・・



福岡キャナルシティの劇場まで。
え~~~っ、行ったんかい~~(苦笑)
九州日帰り観劇ツアーを、やってしまいました~~ (行きすぎやね・・・汗)

ついでに旅でもする??・・・ダンナを誘ってみたけど、その気にならず。
(私が観劇してる間、一人で何をすればいいかって?? 考えるのも邪魔くさいようで・・・汗)

同じ舞台でも、劇場によってほんとに違うんですよね。
大千穐楽やから何もかもはじけてるというわけではなく・・・(音量で言うと大阪の方が大きかったです)
でも、笑いは一番多かったかも。
大阪か?というくらい、福岡の方々はよく笑います。
・・・さすが、ここにも「よしもと」がありますからね。

健太郎がギター弾きの加藤さんを見て「この人は?」というだけで笑いが起こってました。
健太郎が引いたおみくじが「凶」やった時も笑いが起こってましたよ。

カーテンコールはさすがに大千穐楽、という感じでした。
座長でもある山西さんが挨拶をされて、横を見て洸平くんを促します。
「ボク?」という感じで受けるのですが、そのまま、上手の浅利くんに「どうぞ」と。
浅利くんも「ボク?」って感じですが、洸平くんが何かひとこというと、わかったという感じでご挨拶。
で、また、山西さんに戻って、山西さんが洸平くんを促す。
で、覚悟を決めたように話し出す洸平くん。

「・・・この作品の初演の年にボクは生まれました・・」

浅利くんが挨拶したことと同じようなことを言うてましたけど、大阪千穐楽の時のカテコと言い、今日の大千穐楽のカテコと言い、謙虚さだけではなく、洸平くんの気持ちを想像して胸が詰まりました。
健太郎をやり終えて去来するものがたくさんあったでしょうね。
いつも、あれほど饒舌にお話できる洸平くんなのに、すぐに言葉が出ないんやから。
勝手に洸平くんの心情を思ってジーンとしてしまいました。

この作品を44公演やりきれたことは、きっと特別な意味を持っているんやろうなと思います。
舞台をやりながらたくさんの仕事をこなしてはったからね。
私らが知ってる限りでも、ドラマを撮って、フルアルバムのレコーディングをして、CMのお仕事もあったはず。
それに何より、井上ひさしの台詞を言う芝居は初めてやし、この作品を担うような健太郎の台詞は深いですからね。

先日ラジオで、(12月13日発売の2ndアルバムの件でゲスト出演してたんやけど)
2023年で一番印象に残ったことは?と聞かれて、

「舞台に出たことですね」
「舞台は自分のホームだと思っているので、1年に一回は出たいと思ってます」

そう話してくれたことが、めちゃめちゃうれしかったですね。
洸平くんの歌もほんとに素敵なんやけど(そもそもこの世界に入ったのはシンガーソングライターなんやし)、舞台で見染めた私からすると、やはり舞台で拝見したいですから。

さてさて、またまた長くなってしまったので、続きは次回にします。

・・・っていうか、舞台の感想とか読みたい人がいるのかな・・・