おかんのネタ帳

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ケイン&アベル 東京初日

2025-02-11 22:46:46 | 演劇・舞台
誰も観たことのない世界初のミュージカルの初日、歴史的瞬間を観てきました!
渋谷の東急シアターオーブのその真ん中、0番に洸平くんがいましたよ!
グランドミュージカルの初主演、それだけでも感動ですが、内容もほんとに素晴らしいものでした。
行けて良かった~!!



『ケイン&アベル』
東宝が名作小説の世界初のミュージカル化に挑み、世界初演として上演する作品です。
音楽、脚本・演出など、クリエイターは海外の方々。あらすじなど詳しくは公式HPで → こちら

公式HPのトップにもありますが、PVもアップされました → こちら
ゲネプロの映像やと思うけど、これだけでも充分、おしゃれで熱い物語が想像できるかと。

プログラムに、ワイルドホーンさん作曲の音楽タイトルが1幕から順に書かれているので、それを参考にして、初日の感想などを記しておきます。
めちゃ長いです。そして、ほぼケイン目線です(笑)

大いにネタバレしてますので、これから観劇する方、ネタバレを見たくないという方はスルーしてくださいね。

開演前の静寂、客席も集中、あの静寂がたまりませんね。

音楽とともに、KANE&ABELと書かれた中央の引き戸状の扉が両側に開いて、
何もない空間に、白い大きなキューブが左右から二つ。
・・・すごい、人力でセットを動かしてます!

映像が映し出され、キューブとキューブの間から、ピンクの可愛い衣装を着たフロレンティナ役の咲妃みゆさんが登場します。
ストーリーテラーの役割で、アルバムを広げてフロレンティナが回想するところから始まるんですね。
年数を重ねたりシーンが替わるときにフロンティナは登場し、「スナップショット」を入れながら、物語をいざないます。

後ろのキューブに時代を示すアナログ写真が次々と映し出され、最後に下手にケイン(松下洸平くん)、上手にアベル(松下優也くん)の写真が映し出されると、それぞれの子役さんがその前に登場します。
音楽とともに、二人の幼少期が、左右対称に、同時に描かれていきます。
「♪宿命の二人」

今回の舞台は、これが特徴的。
二つのキューブ、上手がアベル、下手がケイン、カラーも赤と青という感じ。
同じ楽曲を歌いながら、それぞれの物語が見開きのように左右で描かれるんです。
両方を見ないとあかんけど、対に描かれるから、ある意味わかりやすい。



原作はほんとに壮大な物語で(文庫本上下巻)、特にアベルの幼少期は壮絶です。
ポーランドの森で産まれ、貧困の中で孤児となり、第一次世界大戦の中、ロシア軍に侵略され、男爵の子として城の奪還を託されて銀の腕輪を渡されるヴワテク(のちのアベル)。

片や、同じ日にボストンの名家、銀行家の父のもとに生まれ、多くの祝福の中で育つウィリアム・ケイン。
幼くして父を亡くし、それでもハーバード大で優秀な成績を収め、銀行を継ぐべく期待される中で母も亡くしてしまいます。

ちなみに、ケインは名字で名前はウィリアム。アベルは名前。
旧約聖書にある創世記「カインとアベル」にちなんで書名にしたそうですが、内容は異なります。

ストレートプレイと違って、音楽で物語を進行できるのがミュージカルの良いところやなと。いや、ほんとに。
目を覆いたくなるようなアベルの壮絶な幼少期も明るいイメージになるし。

幼少期が左右で同時に描かれるので、文庫本上巻の大半が、あっという間に進行します。

戦禍を生き延びて、松下優也くん演じるアベルは移民船でアメリカに向かいます。
相棒となるジョージと妻となるザフィアに、ここで知り合います。
ジョージを演じるのが上川一哉くん。ザフィアは知念里奈さん。

船首の映像が映し出される大きなキューブの上で、3人が語り合うシーンがあって。
(結構高いところなので、1階前列の人は見上げることに~)
移民船の乗客たちとここで歌うのが、「♪アメリカンドリーム」
PVにも出てきますが、ほんとに壮大で素敵な楽曲です。
大きな星条旗が下がってきて、まさにアメリカンドリームが今から始まるぞっていう感じ。
もうここで、ワクワクします。

とはいえ、うっとり観てる間はありません。
歌い上げてから、アンサンブルさんたちが大急ぎで衣装を脱ぎだすんですよ。
その間に後ろのキューブが左右に引かれていくと、奥にいるオーケストラが見えてきます。
すっごい! 客席にオケピがないと思ったら奥に! しかも、人数もたくさん~
ここはニューヨークのハーバード・クラブ。
オーケストラもクラブのバンドのように描いてるんですよね。

丸いテーブル、椅子などが登場し、アンサンブルさんたちは、移民姿から素早くドレスアップ、ハーバードクラブのお客様になります。
早業~~! 

「♪最高の時代」
軽快なメロディが流れて、ここで、ケインが登場するはず! 
オペラグラスで待ち構えて洸平くんを探す・・・・中央奥から登場してきたんですよね?
(その瞬間を見逃したや~~ん! 似たようなタキシード姿の男子が多すぎるや~ん 涙)

タキシード姿の洸平くん、めっちゃキリリとして上品で素敵です。
まさにケイン、ええとこの男子! もう、うっとり。
いや、うっとりしてる間はないの。
いきなり音楽に合わせてしなやかに、キレッキレに踊るんです。
PVにもちらっと登場しますが、これはチャールストンなの???

中央に出てきて、洸平くんがソロで歌うのが「♪父の名に恥じぬよう」
NHKあさイチの稽古場風景で登場したあの歌ですね。
音楽監督の塩田明弘さんに指導されてたあの歌。ドキドキして見守りましたよ。
PVにも流れますが、丁寧に、はっきりと、歌詞がわかるように歌い上げます。
ラストの声の伸びもキレイ~ ほっ!

とはいえ、ダイナミックに歌い上げるアベル役の松下優也くんに比べると、洸平くんは繊細で丁寧なゆえに地味目(汗)
なんというてもグランドミュージカルやしね。
グラミュに精通している方々はどう評価しはるんやろ・・なんてことを思って・・・とにかく祈るような気持ちで?見守ってました。

アベルが働くプラザホテル。
アベルがホテル王のリロイと出会うシーンなどがここで描かれるんやけど、とにかくダンスがヒップホップな感じで(よう知らんけど~)おしゃれなんですよ。
「♪ゲームのルール」、アベルがジョージと歌って踊るところは、ほんとエンターテイメント!
このシーンでこんなダンスをするの?って感じです。
ちなみに、上川くんは元劇団四季。一昨年、『アンドレ・デジール 最後の作品』で拝見してます!
めっちゃ歌上手いんですよ。

とはいえ、このプラザにケインも来てるんですよね。(ここ早替えですよね?)
父代わりでもある銀行頭取のアラン(益岡徹さん)と親友のマシュー(植原卓也くん)の3人で下手のテーブルに座るケイン。
コーヒー飲んで、ワインも頼んだりして、3人でなんかしゃべってるの、気になる~。

ここで、ケインとアベルの最初の接触があります。
ワインを注ぐアベルの銀の腕輪をケインがちらっと見るという。
その瞬間、ちゃんとスポットが当たってましたよ。
スローモーションな感じで、ケインが腕輪を目で追うというか。
公開されたPVで観ると、ちらっ、やなくて、しっかり見てましたね!

このプラザでの働きぶりをリロイに見込まれ、アベルはリロイのリッチモンドホテルに勤めることになります。
相棒のジョージも一緒にね。そして、そのリッチモンドでメイドとして働くザフィアに再会するんです。

一方、フロリダで未亡人のケイトに一目ぼれするケイン。
ケインは夫に死なれた未亡人の財産整理の相談を受けに行くんやけど、未亡人やからおばあちゃんかと思ってたら若い女性でびっくりするんですね。
思わずカバンで顔を隠したり、美しさに見惚れてしまったり。ひとめぼれ感がようわかります。

ケイトを演じる愛加あゆさんの歌声がまた素敵「♪波のかなたに」
その歌に、滑り込むように自然に入っていく洸平くんの歌声も素敵です。

ケインが、親友のマシューに恋したことを伝えるシーンはちょっと楽しい。
思わず「おばあちゃんに?」というマシューの返しに、会場から笑いが起こってました~
マシュー役の植原くんは以前、2,5次元ミュージカル『黒執事』で拝見してましたね。
(黒執事ではメイクがすごいお役やったので、友だちに言われるまで、まったく気づかなかったよ~)

そして、リッチモンドホテルで歌うアベルとジョージの「♪俺は右腕」、
銀行員のケインとマシューのシーンでも歌われていました。
それぞれの相棒の歌なんやね。

二人が恋する相手と結婚に至るところも、上手と下手で対に描かれます。
ほぼケインの方しか見てないけど・・・優也くん、ごめん(笑)
左右で4人が歌う「♪愛が始まるとき」、これもほんとに良い歌です。
愛加さんも知念ちゃんも、ほんと上手くて~
ちなみにフロレンティナの咲妃さんもやけど、愛加さんは元タカラヅカ。
知念ちゃんは元アイドルのミュージカル女優さん。井上芳雄さんの奥様でもあります。
・・・知念ちゃんの舞台も拝見してますよ!

リッチモンドホテルで働き始めたアベルは、リッチモンドを黒字にして経営力を発揮するんやけど、時代は世界恐慌へ。
原作で枚数を費やしてるところもサクっと、でも、ポイントは外さずに描いてますね。

リロイを演じるのが、ミュージカル界の帝王、山口祐一郎さん。
堂々とした帝王らしい役、というより、人間的で魅力ある人物です。
株で借金を抱えてしまうテキサス男なんやけど。
アベルの優也くんにもたれかかるように歌う姿が哀感漂いましたね。
というかリロイが歌う「♪潮時」の歌は、「君ならやれる~」みたいな未来を託す歌詞やったと思うけど、この流れでリロイは自死してしまうんです・・・客席が「え?」って感じで息をのみましたよね。
二つのキューブの割れ目に、飛び降りるというより、吸い込まれる感じで・・・
えっ、ここで死んじゃうの~?? 
ほんとに、演劇的というか。すごいシーンがサクサクと~ 
というか、山口さんの使い方が贅沢・・・・

リロイを失って打ちひしがれるアベルを支えるのが、ザフィア。
原作では、経営者としてだんだん大きな人になっていく夫から気持ちが離れていくザフィアなんやけど、ここでは「♪あなたならできる」って励ますんよね。
知念ちゃんの歌声がほんとに力強くて素晴らしい~~

ここで、双方に子どもが生まれて夫婦が喜び合うシーンが描かれるんやったっけ?

ベッドにいるマシューを見舞うケイン。
原作では、病魔に襲われ余命いくばくもないことを知って仕事もせずに飲んだくれて生活が荒れていくマシューなんやけど、そこはさらっと描かれて。
スーツ姿のまま親友マシューのベッドに入り込むんですよね、ケインが。
客席から笑いが起こってました。おぼっちゃまケインの人懐っこいところ。
洸平くんが演じるから微笑ましいのかも。
・・・っていうか、ひぇっ、あんなふうにベッドに入るんか~て、妄想しそうになりましたけど~(苦笑)
ここでマシューが歌う「♪また会う日まで」 
短いフレーズを洸平くんも歌うんやけど、この曲が、二幕のあのシーンにつながるなんてね~~(涙)
マシューはケインの横で、ガクッと・・・ちょっと唐突な感じでびっくり・・・亡くなるんです。

ケインとアベル、二人の最初の対決はケインの銀行。
世界恐慌で銀行は融資を止めます。
そこに現れるアベル。
リロイが亡くなる前に口にした「融資を断ったあの若造」に会いに来るんですね。

リッチモンドを立て直すべく融資を迫るアベル。
自分なら必ず黒字にして返済できるからと詰め寄るけれど、銀行が、ケインではなく銀行が、貸せないんですよ。
怒りをあらわに、ケインの台詞にかぶせるようにまくしたてるアベル。

ここはほんとに会話劇。
洸平くんと優也くんがインタビューで語ってたところですね。

原作では、ケインはアベルへの融資を断りながらも彼に好感を抱くんですよ。
この男はなかなかやりよるな、みたいな。
舞台上でもちらっとそういうとこがあったかな。また、確認しよう。

アベルは融資を断られたことで、怒りがこみ上げて。
リロイを死なせたケインに対して猛烈に復讐心を抱きます。
しかも、リロイに託されたホテルも不審火で燃えてしまうし~~ え~っ、なんてこった!
たたみかけるように展開する一幕のラストはほんとに秀逸。

青いケインと赤いアベル、二人がデュエットする「♪命ある限り」これが素晴らしくて、鳥肌もんです。
PVにも登場するけど、下ハモを歌う洸平くんの低音がぶれないんですよ。
もちろん、煮えたぎるアベルの、優也くんの熱い歌声も素晴らしいけど。
ピタッと合わせて歌い上げる二人に拍手喝采で、幕。
すごーい! もう、ここでスタオベしたくなるくらい素晴らしい!!
二幕が楽しみで仕方ない! 客席もテンション爆上げです。

20分の幕間は、ほぼトイレに並ぶだけで終わるくらい混み合うんですけど、みなさんコーフン状態ですよね。
次はどうなるの?って感じで、列も熱いです(苦笑)

あ~、一幕だけで、めちゃ長いや~~ん。


二幕はもう、さらに、期待と衝撃と感動で記憶も飽和状態で混濁・・・何いうてるん(汗)
とにかく、上手くまとめられませんが・・・

「♪宿命の二人」のリプライズから始まります。
ケイン、フロレンティナ、アベル、3人が並ぶシーンはここやったかな。

そして、銀行家としてのケインと、ホテル事業を拡大していくアベルが描かれます。
「♪成功間違いなし」
優也くんがカッコいいという“タカラヅカばりの階段シーン”もここでしたね。

しかし、時代は第二次世界大戦へ。
この戦争の描き方が面白いですね。
アーミー衣装のアンサンブルさんに交じって、スーツ姿からナマ着替えで戦闘服スタイルになる二人。
ナマ着替えですよ!! (もうドキドキ!)
上手に洸平くん、下手に優也くん。
アンサンブルさんにシャツを脱がされズボンを脱いで、白いタンクトップとサルマタ仕様の?グレイのパンツ姿になるんやけど、ほんと、オペラグラス越しに、え~~っ!!
・・・どなたか、「洸平くんは細マッチョ」ってつぶやいてたけど、ほんとにただの細っこい兄ちゃんではないんです。
脱いでみてわかる、腕とか胸とか筋肉ある人なんですよね~

そんなわけで(どんなわけ?)
ナマお着換え、ほぼケインしか見てないねんけど(笑)、アベルも同じでした(笑)。
すぐ履けるようにキューっと小さく置かれたズボン(下に靴まであって)を履かされ、羽織わされた上着をちゃちゃっと着て(ボタンではなくマジックテープなの?)ベルトを締める。
エアで銃を抱え、ドラムの音に合わせてアンサンブルと一緒に右に、左に、大股で行進。
時々銃を構えて打ち(エアね)、アンサンブルの誰かが倒れる・・・が繰り返されます。
こういうふうに戦争をダンスで描くのって初めて観るね~

原作でも、戦争に参加する二人が細かく描かれています。
それぞれ家族は戦争に行くことを反対しますが、ケインは銀行家として国のため、社会のために役立とうと志願し、アベルは、故国ポーランドのために、実業家として兵士たちの後方支援(野戦での炊事担当)に向かうんですね。

戦場でのケインのソロ。
これが素晴らしい。マシューとのベッドシーンで(←言い方・苦笑)歌われた「♪また会う日まで」のリプライズ。
丁寧に、心情を表しながら歌うんやけど、ほんとに泣きそう~~
めちゃくちゃ見惚れてたので歌詞までしっかり聴き取れてないけども~~(汗)
「死ぬってこういうことか・・・」みたいな歌詞やったかな(汗)

歌い終わって、そのまま戦場に倒れるケイン。
「まだ息がある、誰かは知らないけど、オレはこいつを助ける」と言ってアベルが、ひょいってケインを背負っていきます。
ちょっと重みを感じるような背負い方やったな。

原作では担架で運ばれるんやけど、ケインはおぼろげな意識の中で見覚えある後ろ姿を確認していました。
舞台でもそういうくだりはあったのかな~ また確かめよう。

戦争が終わって、それぞれがわが家に帰ってきます。
上手のキューブに赤系の壁紙のアベルの家、下手に青系のケインの家。
勲章をいっぱい付けた軍服姿で奥から颯爽と登場するアベル、対照的に、車椅子を押されてわが家に戻ってくるケイン。
「♪戦争から戻って」
ケイトとザフィアが歌いながら、それぞれの家族の様子が見開きで描かれます。

ほぼケインしか見てないけど・・・あっという間の描かれ方やけど、ちょっと切ない・・・

銀行、ホテル経営、それぞれ仕事に戻って、ケインとアベルが歌う「♪今が瀬戸際」
セットのキューブが動き、二人も動いて、階段を上がっていきます。
セットの壁をめくったら?階段が出てくるんやけど、セットが動いてるからか、洸平くんちょっと開けにくそうにしてましたね!

二幕は、ケインとアベルが左右で描かれながらデュエットするシーンが多くて、お二人の歌にしびれっぱなしなんですよ。
野心家らしく?アベルが高音を担当するんやけど(たぶん、全部)、洸平くんの低音がすごく安定しててしっかり聴こえます~~
ほんと、素敵!

そして二幕から始まるのが、ストーリーテラーだったアベルの娘のフロレンティナとケインの息子のリチャードの恋。
成長したそれぞれの子どもたち。
二人のシーンはほんとに可愛くて、この物語の癒しです。

実業家アベルの娘というのを隠してデパートの手袋売り場の売り子として働き始めるフロレンティナ。
彼女を見初めて、手袋を買いにやってくるのがリチャード。
演じるのは、洸平くんの事務所の後輩、金髪の竹内將人くん。
東京藝大、英国王立音楽院を出たバリバリのエリートゆえに、さすがに歌うまいし声も良い。
「♪手袋みたいに」咲妃さんとのダンスも可愛い。

二幕も、ほんとに、一気に物語がすすんでいきます。
原作読んでるからいろんなことがわかってるけど、この早い展開、読んでなくてもわかるのかなぁ。

原作ではたっぷり描かれていますが、アベルはケインの銀行の株を買い集めて銀行を乗っ取ろうと画策。
それもこれもケインが憎いから。
同じようにケインを憎んでるヘンリー・オズボーンとアベルが出会ってしまい、順風満帆なケインの人生が不穏に。

ヘンリー・オズボーンは、ケインの父が亡くなった後に母が再婚する相手。
体の弱い母はヘンリーの子を宿して、それが原因で命を落とすんやけど。
ケインは、彼は財産目当てで母と結婚したと思ってるんよね。胡散臭いんやもん。
ヘンリーを演じるのは、今拓哉さん。
ベテラン俳優が憎たらしい役をほんとに憎たらしく演じてます。

金の無心をしにきたヘンリーと再会し、危険を感じて、アベルに電話するケイン。
話し合いたいという申し出を、アベルは一刀両断。
ヘンリーから聞かされていることをアベルはいうんですね。(台詞は正確ではないですが)
「母親を殺したのはケイン」「ヘンリーのお金を奪ったのもケイン」と。
絶句するケイン。なんてこった~~!
「聖書の創世記に書いてあることとは真逆だよ、ケインさん」とアベル。
旧約聖書に登場する「カインとアベル」は、兄カインが嫉妬から弟アベルを殺すという話。
聖書とは真逆、つまり、殺されるのはケインの方だとアベルは言ってるんですよね。
憤りをかみ殺して、何とか誤解を取り消そうと、「誰もいないところで二人で会いたい」というケインに、アベルはいうんです。
「今度あんたと会うのは、天国だ」

冷静なケインが、ここから一気にアベルに対して憎悪を感じるようになるんですね。

一方で、恋に落ちるフロレンティナとリチャード。
お互いが誰なのかを知ってからも、さらに愛が強まって・・・二人がほんとに可愛い。

フロレンティナがアベルにリチャードのことを打ち明けた瞬間のアベルの激昂。
ケインもまた、リチャードとフロレンティナとの結婚を許しません。
洸平くんとリチャードを演じる竹内くんとは7歳しか違わないけど、ここでは本当にお父さんなんですよね。
優也くんもやけど、老いてからの演技がほんとにうまい。
二人とも、中年を過ぎた父の顔なんよね。

ケイトを演じる愛加さんが夫に向かって歌い始めるのが「♪もううんざり」
かたくなに互いを恨みあうケインとアベル、この二人に訴える妻たちの歌がすごい。
それに応えるようにケインとアベルも歌う。
やがて上手から、それぞれの息子と娘が旅行カバンを持って現れて、ここで、6人のハーモニー、声量も大きくてほんとに圧巻です。

愛娘の言葉に、いったん折れて、リチャードに会ってもいいと思うアベルやったけど、状況が一転します。
憎悪にかられるケインは、上院議員にまでなったヘンリーがアベル名義で行ったという贈賄容疑を告発・・・・
ずっと冷静だったケインが、とうとうやってしまうんです(汗)

ヘンリーの自殺でアベルは収監されずにすむんやけど、これが原因で、ケインは銀行の頭取をおろされることになります。
舞台ではサクっと描かれてるけど、原作では誰が敵で誰が味方なのかという、ハラハラの展開があります。

リチャードとフロレンティナは本当に希望の星。
許してくれない父親を見限って二人で結婚してシカゴへ。男の子も生まれる。
アベルばりに仕事のできるフロレンティナはアパレルの事業を拡大していく。
もちろんリチャードも優秀で、彼女の事業を経理面で支えていこうとします。

10年後、そのフロレンティナが生まれ故郷のニューヨークに出店。
「♪私にはできる」は「あなたならできる」のリプライズ。
フロレンティアの歌声も素敵。

お店のオープン記念パーティの日。
上手から、それを眺める初老の紳士の姿が。

原作を読んだ時、このシーンはどのように描くんやろうって思ってたから、杖をつきながら歩く初老の紳士の後ろ姿を見て(なんせ上手席なので)涙がこぼれてきました。
老いたケインです。
洸平くん、なんで、こんなに年寄感を出せるの、なんで、老いてるのに、そんなに美しいの~~
・・・とはいえ、こちらを向いたときも帽子をかぶってるから顎のあたりしか見えへんねんけども。 

下手からも、同じように登場する初老の紳士。こちらがアベル。

二人が歌う「♪なんのために」、
ゆっくりと歩き、舞台中央ですれ違う老いた二人。

原作では、株の操作でケインを頭取の座から降ろすことに成功するアベルですが、この時、自分の喜びが小さいことを感じるんですね。
ケインもまた、アベルが収監されなかったと知ってほっとしたり。でも、職を失うことで心臓発作を繰り返してしまうんです。

舞台中央ですれ違う時、アベルが振り向いてケインを見てたような。
原作では、アベルの手首にある銀の腕輪を見てケインが過去のもろもろに気づくんやけど、舞台でもそうやったのかな。
二人が歌う歌詞にありましたっけ?
感動で胸がいっぱいで、このへんちゃんと観れてないし、聴けてへん、というか、もういっぱいいっぱいで記憶できてない・・・(汗)

ここからラストに向かって原作を読み返してみたんやけど、舞台シーンと被って、泣けてしまった。
原作では、弁護士が保管してたシカゴの銀行の元支配人が書いた手紙をアベルが読むんやど、舞台では、ケインの妻ケイトが、夫の遺品として出てきた書簡をアベルに渡すという設定になってました。

アベルが、相棒のジョージに眼鏡を持って来させて、文字を目で追いながら、驚き、声を上げ、ジョージにいうんです。
「あの200万ドルを貸してくれたのはケインだったんだ」「彼が私を救ってくれたのだ」(こんな感じの台詞やったかと)

この時、後ろの二つのキューブが左右に開いて、奥からグレイのグレンチェックのスーツを着たケインがゆっくり歩きながら、「♪君の名に恥じぬよう」・・・1幕最初にケインが歌った「♪父の名に恥じぬよう」のリプライズソングを、ゆっくり、間をおきながら歌うんです。

知らん間に、私のほほを涙が流れていきます。
もう、たまらんのよ、ここは。

ケインがアベルの真後ろに立った時に、下手から、リチャード、フロレンティナ、そしてその子(孫の)ウィリアムが登場、ウィリアムがアベルに駆け寄ります。
その子の背中を押すケイン・・・・もう、この辺りでは号泣ですよ。
ここでフィナーレ・・・・感動のうちに幕。

物語の結末を知ってるのに、やっぱり泣いてしまいました。
こんなふうにドラマチックに描くんやね~~
すごい大河ドラマやった!

いったん暗転してからカーテンコール。  → こちら 
オーケストラの音楽とともに、横一列に並んだアンサンブルの人たちから。
二列に分かれてお辞儀があって、子どもたち3人が上手、下手から走って登場。
次に、リチャード、ヘンリー、マシュー、ジョージ、ケイト、ザフィア、アラン、リロイ、フロレンティナが中央へ、ラストは上手からケイン、下手からアベルが小走りに登場。
優也くんと洸平くんが中央でハグしてがっちり握手。
歓声が最高潮になって、客席一斉にスタオベ。

センター7列目あたりいたワイルドホーンさんが真っ先に立ち上がったからスタオベになったらしいねんけど、一気に観客が立ち上がったからか?
舞台上で「え、これどうする??」って座長の洸平くんが戸惑って、お隣の優也くんに聞いてましたね。
で、いったんハケて、再度登場して、舞台挨拶が~~ こちら

洸平くん、「本日はケイン&アベル世界初演初日にご来場ありがとうございます!今日ご覧いただいたお客様、歴史的な瞬間に一緒に立ち会っていただけたかなと思います。いかがでしたか。楽しかったですか?」(いつも洸平くんは、楽しかったですか?って聞いてくれるね~)
「皆様に素晴らしい作品をお届けすべく、11月から稽古、稽古、稽古・・・テキレジ(台本改訂)、テキレジ、テキレジ・・・をしてきました!
今までどんな作品でも共演者に恵まれてきましたが、今回はこんなに素晴らしいキャストの皆さんとご一緒することができて、何よりボクの愛する相棒、ご紹介してもいいですか(歓声!!) 松下優也~~(大歓声!)」
愛する相棒って言いましたよね? ふふっ
紹介された優也くん、「・・・・こんな素敵なキャストの皆さんと、今、言ってくれた最高の相棒、洸平くんと共演できたこと、めちゃめちゃ幸せです」 
最高の相棒ですって!! 相思相愛になったのね~!

そして、言うてましたね。「ボクら、めちゃめちゃ伸びしろのあるカンパニーだと思うんで」って。
キャストも歓声を上げてたけど、洸平くんも、「間違いない。こっからさらに~」 っていうてましたね。

舞台初日ということもあり、アメリカのクリエイターの方々も紹介してくれました。
通訳さんを連れて、音楽のワイルドホーンさん、脚本・演出のダニエルさん、作詞のネイサンさん、編曲のジェイソンさん、振り付けのジェニファーさんが登壇。
豪華やわ~~初日だけある~~
印象的な言葉は、「我々が作ったクレイジィな作品をキャストの皆さんが演じてくれた」、みたいな言葉。
クレイジィ、突拍子もないとか、創造的な、とかの意味でしょうかね。

さて、書き足りないことはいっぱいあるけど(こんなに書いておいて!?)、とりあえずの初日の感想&レポでした。
プログラムと、原作も引っ張り出しての忘備録になりました。

なんせ、この日と翌日で全く別の演劇を3本観るという相変わらずのバタバタ。
とはいえ、ちょこっとのメモと、記憶をたどって書き始め・・・プログラムと原作本を見ながら書き足してたら、長い・・・汗
記憶にないことは書いてないけど、記憶の間違いはあると思うので、間違ってるところがあれば、覚えてる方、こっそり教えてくださいませ~~

『ケイン&アベル』
その後、評判は上々のようで、グランドミュージカル通の方々がご覧になったり、同業の方がご覧になったり。
洸平くんをホメてくださる方がいっぱいいて、安心しました。
そして、初日から回を重ねるごとにブラッシュアップして、舞台は、すごいものになってるらしいです・・・
追いチケする人も多数・・・・

東京は2月16日まで。
大阪公演は、2月23日から。



東京へ、観劇三昧の始まり~

2025-02-09 12:55:40 | 演劇・舞台
今年の観劇は、1月5日の梅芸から始まりました。
二作目は、13日にSKYシアターで「桜の園」。
諦めて、WOWOWを楽しみにしようかなと思ってたら、オケピ(チケット救済サイト)で値段の安いチケットが出てて。
チェーホフの名作ですし、それをKERAさんが描くし、天海祐希さん主演やしで、行ってきました。

そして、私にとって大切な!(早くからチケットを取ってる!)
思い付きではない舞台鑑賞が、22日です。
早くからホテルも押さえて、そう、東京です。
せっかくなので?3作品も観劇するという~~~相変わらず詰め込んでいってきました。



冬がとにかくキレイですよね。富士山。
富士川越しに見てます。うっすら雲がかかてって。



山に隠れるギリギリまで撮り続ける田舎のおばちゃん~



さて、赤坂。
品川でいつものお友だちに会い、赤坂でもう一人のお友だちと合流。

「今日はカレーの日だって」

ということで、赤坂にある大阪マドラスカレーへ。
11時開店やけど、すでにおひとり並んでました。



カウンターだけの10名ぐらいしか入れないお店。
なんと、オーナーが北村一輝さん。



食券を外にある券売機で買って入るんやけど、新札の千円が入らず・・・友だちと交換して。
・・・早く、機械入れ替えてくださいね!



この絵は、北村さんが描いたとか? ご自身??



カウンターの向こう、スタッフがおひとりで仕切ってます。
まあるいお鍋にカレーがぐつぐつ(以外に小さいお鍋やった)



生卵の黄身がのった、大阪らしい?カレー。
あげ茄子をトッピング。
トンカツが気になったけど、観劇前に食べるのはちょっとしんどいよね~。



地下鉄赤坂駅のそばにTBS。
そして、ACTシアター。









駅前から、ハリーポッターの世界です。
3年続けて上演中という専用劇場。今年も公演するみたい。

長年応援してる、姜暢雄さんがドラコ役で出演中。
「ハリー・ポッター呪いの子」 → こちら

トリプルキャストなので、偶然?この日のマチネでご出演ということでチケットをゲット。
・・・ごめんよう~ 今回の目的はこの日のソワレの舞台なの~~~(苦笑)



前回は前から4列目ぐらいで観たけど、この日は中段で。
なので、イリュージョンの様子がしっかり拝見できましたよ。
ハリーポッターの映画の19年後、父となったハリーやドラコの、息子たちとの関係を描いてます。
ダブルキャストのハリー、この日は、ドラマ「放課後カルテ」で小児科医を演じた吉沢悠さん。



ハリーはドラコの永遠のライバルね。
それでも、子どものこととなると、二人とも父として共感しあえるんですよね。
親子の物語としても、良いお話です。
なので、親子での鑑賞や、学校の芸術鑑賞として来られた子どもたちもいましたよ。
(とはいえチケットも高価なので、良いところのお嬢様学校のような??)

公演後は、おひとりとは別れて、二人で急いで渋谷まで移動。



地下鉄の手すりがまっすぐやなくて、階段状になってるからおもしろ~と思ってパチリ。

お待ちかねのマチネの舞台は、渋谷オーブシアターで。
ちょこっとお茶してから行ったのですが、世界初ミュージカル、初日とあってすごい人でした~

グッズ売り場も長蛇の列ということで、先に着いてた大阪のお友だちが、プログラムを買っておいてくれました。
ありがとう~~

つづきは、次に。

観劇記は、めちゃ長編です~~ (苦笑)




年の初めの観劇は

2025-01-30 11:10:56 | 演劇・舞台
年が明けても、相変わらず濃厚な日々です。



今年の初観劇は、1月5日(日)
大阪梅田芸術劇場。
井上ひさし原作『天保十二年のシェイクスピア』
出演は、浦井健治さん、唯月ふうかさん、大貫勇輔さんら。



発表から約400年以上を経て今も世界中で上演され続け、現代演劇にも絶大な影響を与えているウィリアム・シェイクスピア。
その37作品を横糸とし、江戸末期の人気講談「天保水滸伝」を縦糸として、見事なまでに織り込んだ井上ひさしの傑作戯曲の舞台です。

これまでに何度も上演されてきていますが、今回は、2020年に、この作品と併せて演劇賞を受賞している藤田俊太郎さんの演出。
音楽も2020年に続いて宮川彬良さん。

とにかく、任侠もので、豪華なセットで、劇場が熱くたぎって、カオスで包まれる絢爛豪華な祝祭音楽劇です。
3階席で観てたので、ずっと前かがみやからお顔が見えにくかった浦井さん、いろんなお役をされますね。ほんとに。

ロビーのラックには、無料で配布されてる「ステージぴあ関西版」が!





グランドミュージカル、世界初舞台化『ケイン&アベル』
主演の洸平くんとライバルのアベルを演じる松下優也くん。W松下!

もちろん、お正月の3が日明けに、地元の市民ホールですでに数冊ゲットしておりますよ~(笑)

この日、梅芸の初上演日ということで、帰りには振る舞い酒がありました。





一瞬、ハンバーガーの写真かと思ったら(苦笑) 劇場内、客席のお写真でした。
ワンカップ、ありがとうございます~~

この日偶然、神戸のお友だちも観劇するとあって、開演前に待ち合わせしたんですけど、その待ち合わせ前に、グランフロントに立ち寄り。
そこの紀伊国屋書店さんが、松下洸平くんの書籍売り場を大きく展開してくださってるというのでチェックしに!(笑)



ダ・ヴィンチに3年半連載していたエッセイが本になった「フキサチーフ」。
中に入っている洸平くんのイラストもパネル展示されてます。
平積になって、その横には、過去の出版した写真集『体温』や連載対談が載ってるAERAもおいてありました。

(その後、「重版」が印字された帯付き『フキサチーフ』や、主演舞台の原作、帯付きの『ケイン&アベル』の文庫本上下巻も置かれるようになったらしいです)



アーティストコーナーにも、星野源さんの書籍と並んで置いてありました~



多くの人に読んでいただきたいですね。
洸平くんの人となりがわかるだけでなく、こういう親に、こういう環境で、こういうふうに育った人なんやなと。

37歳のわりに達観してるんですよね。
21歳で歌手デビューして、迷い悩んだ20代があったことは知ってるけども。
言葉にしにくかったことを、キレイごとではなく正直に言葉にするのは勇気がいります。
負けそうになって、いや、負けてしまって、消したくなるような過去は誰にでもあるし。
でもそんな中で、何度もやめてしまおうと思っても、そのたびに導いてくれたのは「出会った人」なんですね。
それらの「人」に出会えたのは、やはり、洸平くんの人柄や姿勢にあったんやなということがわかります。

自分の娘よりも若い人に教えられますね。
ほんとに、あの頃の洸平くんがあったから、今がある。
世界初の、グランドミュージカルの主演という輝かしい舞台に立つことができるんですよ。
誰もが応援したくなる人です。ほんまに。



2023年 観劇忘備録 その4

2024-11-26 14:33:28 | 演劇・舞台
年末に近づいてるので、今年一年の、観劇記録をと思ったら、去年の忘備録が最後までかけてないですや~ん(汗)
すっかり忘れてしまってます。
失礼しました~~ (誰に向かって??)

なので、さくっと、書いておきます。
メモってないものや、詳細な記憶がない作品もあるので(汗)、ほんとの忘備録ですね(そのわりに長い??)

10月27日、ひこね演劇鑑賞会の例会。
ひこね市文化プラザ
劇団文化座『炎の人』
演出:鵜山仁



観劇の前に、会報係として、主演の藤原寛章さん(文化座)をインタビューしました。



37歳。(洸平くんと同じ年なんですよね~!)
ゴッホについて、この舞台について熱く語ってくださいました。
このあと、この作品と、その前に出演された「旅立つ家族」の演技と合わせて「紀伊国屋演劇賞」を受賞されるんですけど、ほんとに熱演でした~。

ゴッホが絵を描き始めるころからの10年余りを描いた作品。
脚本は多くの名戯曲を生みだした三好十郎。
生前はまったく無名だった若き芸術家の無垢な魂と、彼を支え続けた弟はじめ人生の伴奏者となった人々を丁寧に描いています。

名優の滝沢修さんや仲代達也さんらが演じてきたゴッホを、30代の俳優、藤原章寛さんが演じます。
実際のゴッホも30代で亡くなっているので、まさしく等身大。
そこが文化座の狙いでもあるようです。
名優たちはシニアですもんね~~

泣いたり怒ったり、甘えたり喜んだり、とにかく不安定で感情の振幅が大きいゴッホを、丁寧に、緻密に演じていました。
「偉大な画家」であり、「死後に評価をされた不遇な画家」というイメージのゴッホが、こんなにも、自分自身だけでなく周囲の人をも傷つけ、振り回しながら苦しみもがいていたなんて。
亡くなってから売れるとはいえ、ゴッホは、勝手に悩んで勝手に落ち込んでいくですよ。

重苦しい中で、観ている私たちを救ってくれるのがこの作品のために模写されたという多くの絵画です。
さながら美術館のように並ぶ絵画が物語に彩りを添えていますが、コピーではなく本当に描かれた絵なんですね。
ゴッホ愛好家の画家さんたちが描いたんですって。

10月29日
兵庫芸術文化センター
ケムリ研究室『眠くなっちゃった』 → こちら



おなじみ、ケラリーノ・サンドロビッチさんの作演
主演は、緒川たまきさん。
ケムリ研究室は2020年に旗揚げして、第一弾として2020年に『ベイジルタウンの女神』、2021年には第二弾として安部公房原作の『砂の女』を上演。
どちらも拝見していますが、第三弾のこのお話は、もうひとつ、よくわからんかったですね(苦笑)
ケラさん作品ではありがちな?白塗りの人たちが出てきて、近未来のどこかの国のお話という、SF的な設定の中に、今の世の中を揶揄したようなところがある物語で、コワいんですよね。
そして、いつもながら、プロジェクションマッピングがとても美しくて、その映像やダンスパフォーマンスを用いた舞台転換も見応えがありました。

11月23日
ABCホール
劇団五期会『ザ・スコティッシュプレイ―レイディマクベスの悲劇、または玉座あり―』
翻案・脚色:イシワキキヨシ
翻訳・ドラマトゥルク:神澤和明
演出:井之上淳



大阪放送劇団を母体とする劇団五期会は、今年50周年を迎える劇団です。→ こちら
ウィリアム・シェイクスピアの「マクベス」の登場人物で“稀代の悪女”とされるマクベス夫人に焦点を当てた物語を上演。
「マクベス」でメインの登場人物として描かれながらも名前のないマクベス夫人、彼女がマクベス夫人となるまでを描いています。

ちなみに、西洋では、「マクベス」を上演しようとすると、様々な事件や事故が起きる!という言い伝えがあるらしく、
実際に、マクベス夫人を演じるはずであった若い俳優が急死し、脚本家自身が演じる事になったことがあるとか。
その呪いや事故を避けるために「マクベス」と呼ばず「スコティッシュプレイ(スコットランドの芝居)」と呼ぶようになったとか。
なので、このタイトルにしたそうです。

シンプルなセットの中に、玉座が中央に置かれてるところから始まりましたね。
・・・この作品の感想メモがみつからない・・・書いてないみたい(汗)

12月10日
ABCホール
iaku『モモンバのくくり罠』 → こちら
脚本・演出:横山拓也



iakuの舞台が面白いよ、横山さんの作演はいいよ~という声があったのと、
地元出身の女優・枝元萌さんがご出演というので、観に行ってきました。
枝元さんは、こまつ座『闇に咲く花』にも出てはりましたしね。

iakuは、劇作家・横山拓也さんによる演劇ユニット。→ こちら
横山さんは、劇団俳優座『雉はじめて鳴く』や『獅子、猫になる』、文学座『ジャンガリアン』などの作品も手掛けてます。

『モモンガのくくり罠』は、テンポの良いオール関西弁の会話劇。
思わず声出して笑いましたね。関西出身の人ばかりではないと思うけど、関西風味たっぷりの舞台でした。
そんな笑いの中に、思わず涙するところがあって。

あらすじは・・・
山中に住居を構えたある夫婦は、くくり罠で鹿や猪を捕獲したり、小さな畑で野菜を作ったりと、できる限りの自給自足生活を目指した。
彼らの娘は、幼い頃から当然のように山で暮らしてきたが、徐々にこの生活に違和感を持つ。
また、周囲から“モモンバ”と呼ばれる母のことが嫌で、ついには山を降りて1人で生きていくことを選ぶ・・・

親は自分の価値観を子どもに押し付けてるつもりはないけど、子どもは親の影響を受ける。
形は違えどこういう生き辛さを感じてる若者はいるやろうなと思いました。
萌さんは、「モモンガ」と言われる母を演じますが、山で狩猟をして自給自足の生活をする母が娘に語るシーンは、ちょっと泣けましたね。
表現の下手な父、生き辛い娘、ラストに希望が見えて良かったです~

この作品は、今年、第27回鶴屋南北戯曲賞を受賞しました!

12月19日 ひこね演劇鑑賞会の例会。
ひこね市文化プラザ
青年劇場『星をかすめる風』



この作品は、運営担当にもなったこともあって、事前学習を積みましたよ。
主人公でもある、韓国の国民的詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ)の足跡が京都にあるというので、詩碑をめぐりました。



同志社大学の校内にある詩碑。
ここに留学して、治安維持法によって捕らえられ、福岡で獄死するんですけども・・・



京都芸術大学のそばにある詩碑。
この辺りに下宿していたそうです。



宇治にある詩碑。
帰国する前に、学友と宇治川沿をピクニック。
その写真が残っていたこともあって、ここに詩碑が作られたんですね。
このあとに、彼は逮捕されてしまうんです。

この若き詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ)の獄中での最後の日々を描く壮大な物語です。
原作はミステリー仕立てで壮大に描かれたイ・ジョンミン著の長編小説。
これを、各劇団からひっぱりだこの人気劇作家・演出家のシライケイタさんが素晴らしい演劇作品にしました
戦時下の話というだけで暗いイメージを抱きますが、そんな先入観は覆されます。
韓国の国民的詩人として知られる尹東柱(ユン・ドンジュ)は、留学先の京都で治安維持法違反として収監され、2年後、福岡刑務所で27歳の生涯を閉じます。
刑務所での記録は一切なく死因は不明。この史実をもとに描かれた物語です。
終盤の「星を数える夜」の詩の朗読シーン(ハングルで読む)が感動的なんですよ。

あらすじは・・・
終戦間際の福岡刑務所。
看守の杉山が何者かに殺され、若い看守、渡辺は杉山を殺した犯人捜しを命じられる。
聴取を進めていた渡辺は、日本名「平沼東柱」こと「尹東柱(ユン・ドンジュ)」という若い詩人が関係していると確信する。
はたして、この人物は何者なのか? 杉山を殺したのは一体誰なのか?
事実を明らかにした渡辺の前に、意外な真実が待っていた…。

社会派の骨太な作品を多く手掛ける青年劇場ですが、今回は音楽もあり、詩を通じて囚人と看守の間に友情が芽生えるなど、ミステリーながらもどこかファンタジー。
人の優しさや温かさが描かれ、何より、言葉や文字が立場や国籍を越えて人と人をつなぐものだと思わせてくれます。
とはいえ戦争という狂気の中で、あんなことやそんなことが本当にあったかもしれないと思わされて・・・だからこそ今、観るべき作品だと思いますね。

観劇の前に事前学習会があって、ユンを演じる矢野貴大さん(こちら)が彦根に来てくださいました。



矢野さんは、以前に『きみはいくさに征ったけれど』で拝見してて、芝居もやけど、関西弁が上手いなぁって思ってたんですね。
学習会の日、数名の仲間とランチをご一緒して、そんな話とかをしてたら、大阪出身で吉本のNSC出身と聞いてびっくり。
お笑い芸人になろうとしてはったんですね!
例会当日の、あのハングルの詩の朗読は素敵でしたよ!



当日のインタビューは、青年劇場の代表となった北直樹さん。
今回の舞台では、最初に殺される杉山役。
もろもろ、饒舌に語ってくださいました~~

12月27日
新歌舞伎座
ミュージカル 『ジョン&ジェン』



友だちが行けなくなったからと、代打で行った舞台です。
年末まで、遊んでましたね~~~ 

PARCOプロデュース、森崎ウィン 田代万里生(ジョン役Wキャスト) 新妻聖子 濱田めぐみ(ジェン役Wキャスト)の二人芝居。→ こちら

ミュージカルとはいえ、舞台に登場するのは、ジョンとジェンの2人のみ。
姉弟が成長していく過程を描いた1幕と、成長したジェンとその息子のジョンの母子関係を描いた2幕。
この重ね合わせがとても面白い作品でした。

濱田めぐみ&森崎ウィンのバージョンを見せてもらいました。
1時間ずつ、2時間の舞台とはいえ、出ずっぱりの二人芝居、しかも歌うんやし。
役者さんにとっては大変な舞台ですよね。

セットを含め、古き良きアメリカの風味が詰まっていて、母子関係を描く2幕はうるっとしてしまいました。
終演後に、めぐさんとウィンくんのトークがあって、楽しかったですね。

「(新妻)聖子ちゃんなら話し上手なんですけど~」と言いながらも、めぐさんも話上手でしたよ。
ウィンくんは30代。いろんなことにチャレンジしてて、演出もしてるらしい。
・・・・今時の俳優さんは、演じるだけではないんやね。

もう少し感想があったかと思うんやけど、記録してないようで・・・汗
X(旧Twitter)でもつぶやいてなかったのかな私・・年末やしねぇ。



年末の新歌舞伎座、電飾がキレイ。


忘備録のわりに長いよ!
相変わらず~

とはいえ、鑑賞会の例会作品は作品紹介をしてるので記録があるのですが、ほかで観ている作品は、自分のX(旧Twitter)やメモが頼り。
とりあえず、昨年の観劇はこれが最後やったようです。
おそまつ!

ラストは、ミュージカルで終わりましたが、今年最初の観劇も、実はミュージカルでしたよ~~~

今年の忘備録も書いておかねば!

2023年、観劇忘備録 その1 → こちら
2023年、観劇忘備録 その2 → こちら
2023年、観劇忘備録 その3 → こちら


東京観劇の旅 3日目

2024-10-19 14:33:22 | 演劇・舞台
東京二泊目は西新宿のホテル。
朝食がついてました。
和食と洋食のどちらかで、洋食が。



簡単な朝食ですけどね。ゆで卵もつけてくれます。

とはいえ、同じ新宿でも、高島屋の紀伊国屋サザンシアターは正反対の方向。
クソ暑い中、歩きましたよ。
少しでも涼しいかもって、建物の中を通ってはみたけど迷子になりそうなので(いちおう、Googleマップを見ながらやけど)
結局、日差しを浴びたりして~~

千葉から来るというお友だちと高島屋の前で落合い、レストラン街で早昼を。



たまには奮発・・・
二人で入ったお店が、北海道のお寿司屋さん~~
洸平くんが、「最愛」で共演した高橋文哉くんのラジオにゲスト出演した時に、妄想北海道旅行でお寿司を食べる話をしてたせいかも(笑)



一番お安いお寿司。



この醤油さしが気になったお友だち。



これね。蓋のぽっちんに指をのせて醤油をいれるというもの → こちら  らしい

醤油さしを気にしてたから、お店の人も説明してくれた。

観劇の前にお酒を飲むわけにはいかないので、この後、カフェでお茶して、サザンシアターへ。



こまつ座の社長である、井上麻矢さんにご挨拶。
(鑑賞会でお世話になってますからね)

「来れたんですね!台風大丈夫でした?」

「ほかの舞台も観ようと一昨日来たので大丈夫でした~」

大阪のお友だちの代打で来てくれた方が、お耳の不自由な方で。
再演の映像もご覧になってたようですが、原作本をしっかり読みこんで、舞台のお二人のお芝居を凝視されてました。
・・・席に着いただけで感動してくれてたようで、ほんと、良かった~)

昨年から、こまつ座の作品をいくつか、上演台本やタブレットの貸与などの支援を受けてご覧になったとか。
なので期待してたのに、今回の「母と暮せば」には、そういう支援がなかったようで、とても残念がってはりました。

それでも、「母暮」二度目の観劇となるこの日、70%ぐらい、台詞を理解できたと(筆談で)おっしゃって。
終演後、ごった返してたロビーで、麻矢さんにお礼が言いたいということで、麻矢さんに紹介しました。
筆談でお礼が言えたとのこと、少しでもお役に立てたのであれば、良かったです。
ドラマで洸平くんのファンになった人はたくさんいるけど、いろいろ努力をして作品を味わおうとしている人がいることに感動しますね。

終演後、北陸新幹線の乗車時間まで少し時間があったので、お昼をご一緒したお友だちと、別のお友だち二人と、高島屋のレストラン街で(また!)軽く乾杯を。



レストラン街では、各店でビアカーニバルをやってました。
とりあえず、エレベーター近くのお店で。



唐揚げとポテトにナマビール1杯、1437円。



飲めない方がおひとりノンアルで。
感想をちらっとお話しながら。(皆さん、何度も観てるんですよね!)

千葉の方と東京駅までご一緒して、そこから北陸新幹線に。
座席指定を取ってたけど、3人掛けの窓側。
・・・窓側いうても、夜やから景色が見えるわけでもなく・・・
満員やったから、窓側に座るとトイレに行きにくいこと発覚。



東京駅でビールとおつまみを買ったけど(おっさんやん~!)
柿の種は失敗やね…食べたら音がするやん~~~ なので、ビール飲んだだけ。

3人掛け、私の隣(つまり真ん中の席)は、インバウンドな白人の輪かい女性。
前の席にお供の方がいるようでした(男性)
おもむろに、食べ始めたので見たら、三角のコンビニおにぎり。
・・・ほう、そうなのか~~ 若いガイジンの女子は、日本のおにぎりを食べるのね!

東京駅を出たら次が上野やった・・・長野までは信州新幹線のルートをたどるのね。
で、この日は、長野から名古屋まわりの特急も運行停止とか。台風の影響で。
そんなこんなで、満員の北陸新幹線は終点の敦賀駅へ。3時間あまり。

敦賀からは、サンダーバードで京都に出て上りの在来で帰るのが一番最短やったけど、料金はかかるので、地道に(苦笑)米原まで特急に乗って下りの在来で帰宅。
東京から、5時間近くかかりました~~ でも、この日中に帰れたからOK。
どうしてもこの日に帰らないと、翌日は彦根で、鑑賞会の例会やったんですよ。
・・・演劇漬けとはいえ・・・苦笑



母と暮せば 2024 東京大千穐楽

2024-10-15 23:31:32 | 演劇・舞台
東京3日目。
お宿が西新宿。初めて宿泊したところですが、この日は新宿高島屋に併設されている紀伊国屋サザンシアターで観劇予定。
同じ新宿やけど正反対の方向なので、歩くこと15分、暑い中・・・ふうふうですわ。

「母と暮せば」東京公演、大千穐楽。
なかなか取れないプラチナチケット。



台風が迷走してるという、この状況の中、大千穐楽を観てきました。
一緒に観る予定だった大阪の友人は、この日朝から新幹線が動かないので来れなくなり、急遽、東京のお友だちが代打で来ることに。
・・・飛行機が飛んだらしく、飛行機で来た人、名古屋まで新幹線で、長野まわりで上京できた人、北陸新幹線で来た人・・・
万障繰り合わせてこれた人もいれば、諦めた人も多数・・・
そういうトラブルがあるかも知れないことを見越して地方民はチケットを購入してるとはいえ、二日早く上京してたから観られたのは、ほんとにラッキーでした。

舞台の方は、大阪公演以来、約一カ月ぶり。
その間、沖縄公演を経て、九州演連の舞台(佐世保、佐賀、長崎、大村諫早、島原)の公演があり、お盆明けからの東京公演です。

台詞というかメリハリがクッキリしていたのが印象的でした。
芝居が大きくなった、と表現してた人がいたけど、劇場が小さくなったからそう感じたのかも知れません。
それまでずっと広い劇場で上演してきたからね。

母、伸子と息子の浩二。2人の楽し気な掛け合いにこの日も笑い声が。
「嘘くさかー」が一番笑ってたかな。
でも、やはり、隣り合わせにやってくる静寂が本当にたまらないんですよね。
あー、浩二は死者なんやって(涙)

「あつかー」の後、お水を飲ませようとする伸子、あのあたりは1か月前の大阪公演とも変わってましたね。
2人のやりとりがあまりに自然で、いつの間にかそうなったという感じです。
そういうところがいくつかあった気がします。

伸子が(こらっ)という感じで腕を上げるところも、東京ではかなり低め。
それでも、台詞のメリハリはあって。
もうほんとに、この二人は親子やなぁって感じです。

浩二がなぜ現れたのか、なぜ、何度も助産婦をしてきたことを母に聞きたがったのか、この作品の伝えたいことかさらに明確になったように思えました。

町子とのことを話しながら客席の方を向いた浩二の悲しそうな顔、伸子の「辛かとはあんたの方やね」で涙が溢れました。

後半の、塩水を飲んだ伸子が、「しょっぱー」と言って浩二につき返す時に勢いあまって塩水がこぼれ、思わず靖子さんが手で受けようとしたら、浩二の洸平くんも笑って手をさしのべてましたね。
2人の笑顔があまりに自然で、また泣いてしまった私です。

6回もあったカーテンコール、洸平くんが下手で、靖子さんが上手に立ちます。
6回目のカテコは予測していなかったのか、靖子さんから登場しました~
だんだん笑顔になっていく靖子さんと対照的に、涙ぐみ、唇を噛み締め、俯いたりする洸平くん。
(もうこの舞台、これが最後、最後の浩二だから、感極まってたんでしょうか~)

6回目、後から出てきた洸平くんは、客席ではなく靖子さんの方を向いてたのですが、靖子さんはちょっと洸平くんに合図をして、お茶目に、布巾(台所にとりに行ってましたっけ?)で塩水をこぼしたちゃぶ台を拭きました。
2人で顔を見合わせて笑い合って、ほんま、素敵な親子~
繋ごうと手を出したのも靖子さんからでした。
これは初めて見ましたね。いつもは洸平くんが手を出すのに。

カーテンコールの洸平くんを見てまた涙ぐんだ私です。
あの表情は忘れられませんね。
各地で上演した初演時、客席が埋まらずアフタートークを行ってこの作品を届けようとしてました。
びわ湖ホールの時の洸平くんも覚えているけど、ご本人のいう「集大成」まで、こうやって観届けられて本当に嬉しい。

そういえば、毎回、舞台が終わるまで灯っていた蝋燭の炎ですが、今日はラストの「夜明けシーン」には消えていましたね。
同じ蝋燭を使ってると思うのですが・・・いつもより芝居が長かったのかな。(芝居が大きくなったから?)

毎年、夏になると、戦争を扱った演劇作品を観ることが多いです。
でも、8月になると毎年、この作品を思い出すと思いますね。
洸平くんはもう浩二をしないかもやけど、上演し続けて欲しい作品です。

終演後の洸平くんのインスタポストに「ぼくも年をとりました」 というくだりがあって・・・ほんとに涙ですよ。
2018年、2021年、そして今年。
この作品に出会えてほんとに良かった〜

ノーベル平和賞、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が授賞と発表されましたね。
授賞理由は、「核兵器は道徳的に受け入れられず、二度と使用すべきでないという『核のタブー』と呼ぶ国際規範を形づくる上で、被爆者の証言が重要な役割を果たす」とされています。

被爆者の声を後世に伝えていかねばいけないと思います。

演劇は歴史を映し出し、伝えていくものだと改めて。

大阪公演の感想は、こちら


東京観劇の旅 2日目

2024-10-15 00:04:26 | 演劇・舞台
さて、東京二日目。
いつも一緒に宿泊する、ノブオさんファンのお友だちと、いつもの代々木のホテルで。
(夏休みはちょっとお高いかったけど…汗)
朝ごはん付きなんですよね。



こんな感じ。
歩いて新宿駅まで。お友だちも一緒に付き合ってくれました。ありがとう~

みどりの窓口に着いたら10人くらい並んでて(インバウンドな方も半数)
北陸新幹線の切符を買いました(もし動いてたら東海道で帰るけども)
台風の影響なので、手数料なしで使わなかった切符は払い戻しできるそうです。(1年以内)
買い終わって出てきたら30人くらいの列ができてました~~~

新宿まで来たので、いつも洸平くんを応援してる本屋さんに立ち寄り。
南口方面なのかな。



重版出来、4版目という写真集が残りわずかになってました~~ すごいね。
(10月から始まるドラマの原作コミックはまだ入荷してなかった!)

そこから、この日のマチネの舞台を観に、中野まで。
もう、10年前から行ってるからね。行きなれてるところです~
中野の駅に着いたら、けっこうな雨でした。(終演時にはあがってたけど)



中野のウエストエンド。
この日の舞台は、演劇ユニットJr.5の「世界、」 → こちら



劇団studio lifeで、ノブオさんと同期の5人で立ち上げた演劇ユニット。
お友だちが制作のお手伝いをしてるので、できるだけ毎年、観に来ています。
作演が、劇団同期の小野健太郎くん。



劇場に入るなり、赤いロープのセットが目に入ります。
始まる前からローブアーティストHajime Kinokoさんの舞台美術が圧巻です。
そして、いつもですが、すでにおひとり、セットの中におられるんですよ。
繭みたいにね。(撮影OK)

物語の舞台となるのは、SFなんですよ。びっくり。
何千年も前に起こった世界大戦以降、厚い雲に覆われ、太陽が見えなくなってしまった世界。
お金以上に光の鉱石が重宝される世界で生きる人々を描きながら、現代社会の本質に切り込むんです。
月に一度、社会的地位や職種、労働の量によってそれぞれに光が分配され、その光は人に分けたり、貯蓄したり、凝縮してより明るくすることもできる。
中央の赤いロープのセットも強烈ですが、人々が手にする、光を放つ丸い球も印象的でした。

主演の内田健介さんも良かったし、松本紀保さん(松たか子さんのお姉さんね)も素敵でした。
何より、小野くんの舞台では常連の中原和宏さんが、相かわらずの微妙なお父さんを演じてくれてて、ほっこりしました。



終演後に、もう一度パチリ。

終演後に小野くんとお話ができたんやけど、丸い球の小道具、見つけたんですって。
SFやけど、小野くんが描くのはやはり家族の物語やなぁと。



初日祝い。すごい方々と並んで、私たちのも貼ってもらってます~~恐縮(笑)

ノブオさんファンのお友だちとは、終演後にお別れ。
台風の影響が心配なので、早めに帰るということで。(神奈川の方なんですけどね)

私は、ここから、別の舞台を観に行きます。
場所は、池袋のシアターグリーン。
・・・去年、劇団NLTの舞台を観に行った、キャパ100席余りの劇場です。



今回は、劇団銅鑼「星を追う人 ~コメットハンター」 → こちら



開演まで少し時間があったので、カフェでいっぷく。
あまりに暑かったので・・・・こんなん食べてみました。



みるみる溶けていくんで、急いで食べましたよ。
冷房入ってるのにね。

舞台は、なかなか面白かったです。
親の介護のために妻を残して故郷の鳥取に戻り、ケアハウスで働くことになった若槻。
そこで一人の老人・西島に出会います。
彼は天文家・本田実が親友と言い、彼との日々を語りだすんですね。
生きていたら100歳を超える本田実、職員たちは認知症傾向にある西島の妄想というのですが、高校生の時に天文部だった若槻は次第に西島の話に引き込まれていいきます。
本田実は実在のコメットハンターで、この作品のもう一人の主人公です。
戦前から戦後にかけて、数多くの彗星や新星を発見した人なんですね。
その生きざまを聞かされることで、夢を失いかけてた若槻はぎくしゃくしている妻とのことも含め、前向きになっていくんです。
ラスト近く、西島がなぜ本田実を親友と呼ぶのかも明かされます。
宇宙を思わせるようなブルーの空間に、役者が白い丸テーブルと椅子、天体望遠鏡を登場させるだけのシンプルなセット。
バックに星が瞬くラストが印象的でした~

終演後は、新宿南口近くのホテルへ。
初めてのホテルですが、道中に、かの有名な「銀だこ」を発見。



たこ焼きとコンビニでビールを買って、この日の夕食~



ほんまに、おっさんやね~~(苦笑)

東京二日目。観劇2本。

3日目は、あの舞台の大千穐楽を観て、北陸新幹線経由で帰ります~

東京観劇の旅 その1

2024-10-13 13:56:41 | 演劇・舞台
まだまだ、夏の思い出を~

8月末、舞台を観るために、東京遠征してきました。
早くからチケットを買って、新幹線の切符も買って・・・やのに、あの迷走台風がいつまでも居座って、東海地方がえらいことになってました。
行けるのかどうか・・・静岡のあたりが集中豪雨で新幹線が遅れたり、止まったり。

29日、昼公演のミュージカルハリーポッター。チケットも高価ゆえになんとか行きたい。
・・・こんな時にお気楽ですいません・・・でも、チケットを無駄にできないし。
自己都合でキャンセルもできないし、かといって都合よく急にお譲りできる人もいないし~ 
28日に夜行バスを使うかだいぶん考えたけど、そっちもどうなるかわからんし。
29日がとりあえず運行するようなので、朝、予定よりも早めの新幹線で上京。
(結局、午後から静岡の雨が強くなって運行中止になったから、行けて良かったです~)

ちなみに、東京に無事着きました!ってダンナにLINEしたら、

「帰りがどうかな」 と一言。

そうやけども~(汗)



品川で友だちと合流して、そのまま赤坂まで。
東京は曇ってたけど雨は降らず~

東京メトロ千代田線赤坂駅で、駅から出たら、もうハリポタの世界でした。
TBSのACTシアターは、もう3年も、「ハリーポッターと呪いの子」を上演してるんですね。→ こちら
この作品に、この7月から、ノブオさんが出演してるんですよ~~
ノブオさんね(久しぶり!って言わないで、笑 ちゃんと応援してるからね!)
あのハリポタの映画から、19年後の彼らの物語なんです。
ノブオさんは、ドラコ役。









もう、イリュージョンの世界。
こういうことが舞台でできるんやね!って作品です。
このセットとスタッフで、ダブルキャスト、トリプルキャストで、この先も上演を続けるようですよ。







赤坂駅周辺がもう、ハリポタの世界なんですよ~
すごいね。

終演後、17時前やったので、夜ご飯を食べるお店を探して、お友だちと赤坂をぶらぶら。
開いてる!って思って、土佐料理の居酒屋さんへ~~
もちろん、初めて入るお店。
あ、お店の表を写真撮ってない~~汗



目の前で、カツオの藁焼きたたきを作ってるお店です(苦笑)



分厚く切った、看板メニューの藁焼きたたき。



薬味をのせて塩で食べる!



つきだし。



豆腐サラダ



あげ芋
めっちゃおいしい~



カツオ竜田揚げ
これもおいしい

ビール🍺に合いますわな~



ホテルに帰ってから、コンビニで買ったデザート「アイスの実」

ということで、舞台の感想より、ご飯の感想が多めの1日目、でした~

翌日は、朝からみどりの窓口へ。

今回は2泊する予定ではあったけど、31日に東海道新幹線が運休する可能性があるので、急遽、北陸新幹線で帰ろうと。
北陸新幹線、敦賀まで開通してて良かった! このルートがあるやん~て!
切符を買いなおすことに。


母と暮せば2024 大阪公演

2024-09-30 10:01:51 | 演劇・舞台
この夏も、観劇三昧。

大阪、新しくなったKITTEビルの6階にオープンしたのが、SKYシアター。
3月から杮落しシリーズが始まって、7月末は、こまつ座『母と暮せば』です。→ こちら



富田靖子さんと松下洸平くんの二人芝居。再々演。

SKYシアター、ビル自体のオープンはこの公演が終わってからなので、レストラン街などはまだ閉鎖されてたのですが、なんせアクセスが抜群。
大阪駅に新しくできた西口からすぐなんです。



とはいえ、新しい劇場は、1300席のキャパ。
東京公演はこまつ座ホームの紀伊国屋サザンシアター、450あまり。
3倍近い大きさの劇場での二人芝居なので、どんな感じになるんやろうと思ってましたが、杞憂でしたね。
洸平くん曰く、1,3倍の声を出していたのだとか~



2018年の初演も、2021年の再演も観てきたから、今さら予習することもないのですが、なんといっても長崎原爆の3年後です。
生き残った母のもとに幽霊となって現れる息子が、生きる意欲をなくしている母に、自分の代わりに生きてほしいと願う物語。
戦争や原爆を題材にした作品を毎夏、観てるんですけどね。
今年も観れて良かったです。~

再々演とはいえ、初日が大阪というのが嬉しいですね。いつもは東京からなので。
今回も、この舞台を初めて観るという後輩、友だちを連れて、初日と大阪楽日に行ってきました。

舞台が始まる前の静寂。どの舞台もそうですが、あの緊張感がたまりませんね~
『母と暮せば』のタイトルが書かれたいつもの紗幕。
静寂のなか、スタッフが浩二の遺影の前の蝋燭に灯りをともします。

揺れる蝋燭の灯り。
幕が上がると、靖子さん演じる母、伸子の独白から始まります。

富田さんの声が小さい気がして、劇場の広さもあるけどマイクを使うミュージカルなど商業演劇に慣れすぎたかな、なんて思ったり。
徐々に耳も慣れて、靖子さんの声も届き始めましたけどね。
洸平くんの声は最初からしっかり聞こえたから、舞台の人やなとつくづく。

二人の会話劇ながら、親子らしく、ほんとにナチュラル。
長崎弁の掛け合いに思わず笑ってしまうところもたくさんあります。
客席からの笑い声もたくさんありました。
でもね。笑った後の一瞬の沈黙が、ほんとにたまらんのです。

「笑っとらんとやっとられん」
「もう終わったことやけん」
「幸せは生きとるもんのものやけん」

あぁ、息子の浩二は死んでるんやなって、思うんですよ。現実に戻されるんです。

台所の窓が茜色に染まるころの芝居は観ていてほんとに苦しい。

初演の時は洸平くんが演じる浩二が切なくて、こんなすごい芝居ができる人なんやと思いましたね。
再演の時は富田さん演じる伸子の怒りが苦しくて、この物語のキモがわかったような気がしました。
そして再々演の今回は、二人の優しさを感じました。
悲しさや悔しさ、それを超えて、互いを想い合う親子の愛、慈愛というか。

幽霊だから食べたり飲んだりはできません。
でも、母の作る「おむすび」が一番おいしか、という息子のために、母はエアで「おむすび」を作ります。
それをおいしそうにエアで食べる息子。

「うまか~」

洸平くんが潤んだ目をしているとほんとに泣けてくる。
マスクで、涙も鼻水も隠せて良かった。ほんとに。

それにしても、今回一番びっくりしたのは、浩二が裸足やったこと。
だって、初演も再演も浩二は靴下はいてたからね。

ご登場の時、階段から降りてくる浩二が裸足で、うわっ!て思って、それから、もうそのおみ足が気になって〜
後方席やったから、オペラグラスで何度もガン見しましたよ。指の長い洸平くんの足を~~(笑)
なんで裸足にしたのかな、知りたいな~

再演の時、栗山さんが「浩二は幽霊なんだから、音を立てないで」っておっしゃって。
「それは無理ですよ~」って言うてた洸平くんやけど、今回、ほんとに静かで、ちょっとびっくり。
裸足はそのため???
・・・裸足やったらよけいに音がしそうなんやけど・・

前回と変わったところといえば、「笑っとらんとやっとられん」というセリフの時の浩二の位置。
今回は背中を向けて、袖の方に向かって座って、いうてましたね。(前回は前を向いてたような・・)

あと、伸子が、浩二の恋人の町子の話をした時の、伸子のしぐさ。
「町子が『私はこのまんま、浩二さんのことを思って一人で生きていきます』っていうて、『それば聞いて浩二は喜ぶやろか』って言うたと」と伸子。
「喜んだけどなぁ」って浩二が伸子を見て言うんですね。
その時、コラって感じで、伸子が左手をグーにしてあげたんですよ。
で、「喜ばん!」て浩二が言いなおすんです。(伸子のグーを見た感じで)
前回、伸子は手をあげなかったから、顔を見て「喜ばん!」って言いなおした感じでした。
ポンポンとリズムが良くなった感じかな。

それと、あの浩二の被爆シーンのところ。
「熱か、熱か・・」って苦しみながら叫ぶ浩二に、水を入れたコップを渡す伸子。
(幽霊だから)水は飲めないという浩二。
なので、伸子はそのお水を飲んで、空になったコップを渡します。
浩二はその空のコップを口にして、お水を飲み干すようにしてうずくまるんです。
でも、今回は、伸子がうずくまる浩二の手から、飲み干したそのコップを取って、一緒にうずくまる、という感じになってました。
(わかりづらい表現ですいません~)
細かなところやけど、変化がありましたね。
伸子の、息子を愛おしく思う気持ちがあふれていましたね。

この舞台は、映画が先でした。
山田洋次さんの脚本で、二宮和也くんと吉永小百合さんが演じた映画。

舞台版は、(井上ひさし作の『父と暮せば』と対になるように作られた)二人芝居だし、映像と違って表現空間に制限があります。
その分、二人の背景や状況が台詞で語られることになります。
この作品の何が素晴らしいって、台詞で語られるその光景がちゃんと見えてくるところですね。

「おむすび」のシーンしかり、窓から見える長崎の町、路面電車に向かう浩二の姿、そして被爆する浩二・・・焼け跡で息子を探す伸子の姿、伸子の助産婦の師である祖母の手、フィアンセの靴ひもをほどく町子の手・・・

そして何より、初演から3度目、6年経っても同じ役を同じ俳優が演じることができるのも、舞台ならではのことです。
今回、浩二は前髪をナチュラルに分けて(切ってないですね! ドラマが控えてるから??)今までで一番長くて、ちょっと大人に思えた浩二でした。

カーテンコールは厳かに、お二人が微笑み合う姿が、ほんとに美しかったですね。

客席で、右隣の方は早々に鼻を啜ってはりました。
左隣の方は私と同じタイミングでオペラグラスでガン見してはりましたが、伸子の長台詞のところで明らかに船を漕いではりました(汗)
あそこは、聞いて欲しかったですけどね〜



ロビーには、来年の舞台「ミュージカル ケインとアベル」のポスターが。
座席に置いてあったチラシ束には、FCのチラシが一番上になってました。
もちろん、ポスターと同じデザインの、ケインとアベルのチラシも入ってました。

初日のロビーで、出入り口にいる演出の栗山民也さんのお姿をチラリとお見掛け。
思わず拝みたくなりました。素敵な作品を、ありがとうございます。

この後発売された、演劇雑誌『BEST STAGE』に、富田さんと洸平くんのインタビューが掲載されてました。
洸平くんが、『母と暮せば』初演の滋賀公演のことを話してくれてて、ウルウル。
あの時、『スカーレット』の内田Pがびわ湖ホールでこの舞台をご覧になってたことは、洸平ファンには周知のこと。
すでに『スカーレット』に出演が決まってた富田さんが出演されてたし、関西での最初の公演がびわ湖ホールやったこともあって、来てくださったようですね。
そこで、内田Pが洸平くんをご覧になって、ハチさん役が決定となったらしいです。
(洸平くんを知ったのはその4年前の舞台らしく、ストックされてたんですって)

そして栗山さんの、再々演でのオーダーを、お二人がおっしゃってました。

「ここが教会に見えてほしい。浩二を抱く伸子がピエタのように見えてほしい」

ピエタ像とは、十字架から降ろされたイエス・キリストを抱いて嘆き悲しむ聖母マリアの姿を表現した像です。
ミケランジェロをはじめ多くの画家や彫刻家が作品を残していますけど・・・そうなんやね。

これを読んで、初日に私が感じたことはそうやったのか~って思いました。
二人の醸し出す雰囲気が、本当にナチュラルな親子の愛に満ちてて、優しさというか慈愛を感じたからね。

そして、再々演も「初演と同じ気持ちで」という洸平くん。
その言葉は観る側の私も同じ。何度観ても初演に感じたあの衝撃と感動は今回もありました。

おむすびとお味噌汁。
涙を溜めながら「おいしか~」っていう浩二の姿は今回も、涙でかすみました。
あのシーンは本当に、浩二そのものでした。

8月末の、東京公演の感想は → こちら


ジャルジャルコントライブ

2024-06-30 23:00:48 | 演劇・舞台
GWを過ぎたころ、友だちに誘われて、ジャルジャルのコントライブに行ってきました。
正直、彼らのコントの面白さをいまいちわかってない私なんですけど、せっかく大阪であるねんし、行ってみようかと。

というのも、私たちが推してる俳優の松下洸平くんが、ジャルジャルの大ファンで、彼らが毎日アップしているコントを、毎日見てるらしいんです。
そもそもは、朝ドラ「スカーレット」に出演するときに、関西弁を覚えるために、24時間、大阪のお笑いをYoutubeで聴いてたとか。
そこで出会ったのが、ジャルジャルのコントやったんですね。
面白いな~と思って、翌日見たら、また新しいのがアップされてる、その翌日も・・
調べたら、彼らは毎日、コントをアップしてると。すごいな~と。
ドラマの撮影で大阪暮らしは7カ月に及び、その間、毎日、彼らのコントを1日のルーティーンのように見てたらしいんです。

ちなみに、毎日更新されてるジャルジャルタワー…→ こちら

NHKのEテレで放送されてる「スイッチインタビュー」に洸平くんが出演した時、インタビュー相手としてジャルジャルの二人が出演しました。
あまりにジャルジャルが好きすぎて、「会いたい」という洸平くんの夢が叶ったんですね。 → こちら
それも、すごい話ですわ。売れると、夢もかなうのね~~

なんせ、それからジャルジャルさんとご縁ができて、お互いのライブに行き合うだけでなく、コントまで一緒にやって・・ → ポンヌフ

それも、第二弾があったり → こちら

ゲラな洸平くんのメイキング動画までアップされたりと、お仕事でもご一緒するくらい仲良くなったようです(笑)

そんなこんなで、一度行ってみようということになったんですけどね。



会場は、大阪城のそばにあるWWホール。

ちょうど、大阪駅付近で、洸平くんの「花キューピット」のサイネージがあるという情報を得たこともあって早めに大阪へ。



大阪駅南口近くの柱に!



しかも、大阪SKYシアターで7月に上演される舞台「母と暮せば」の広告も!





「母暮」の広告は、阪急梅田駅に続く通路にもあるというのも聴いていたので、そちらへ向かうと・・・



ありました~~ 大きな広告が!!

すごいですね。
そこから、またJR大阪駅の方に戻ろうとして、ふと、ルクア方面を見たら・・・



たくさんのサイネージが・・・すごいね、大阪!!

動画広告は次々と変わるので、「母の日の花キューピット」広告を動画で撮影しようと、待ち構える私。
多くの人が行きかう中で、同じように撮影してる人もいるかなぁ~~と思っていたら、後ろから、トントンとたたく人が!

「あの、もしかして、松下洸平さんのファンの方ですか?」

「あ、はい・・」

私よりも少し若そうな女性でした・・・全く知らない人なんですけどね。
どこでサイネージが見られるか探してたらしいです。

そこはもう、同じ洸平ファンの同志というか~~
その方に、この場所以外のサイネージを案内して、ついでにドラマ「9ボーダー」がらみでシールがもらえるというカフェ「PRONT」も一緒に行って~



しばしお茶を一緒にいただき、阪急の「母暮」巨大広告まで案内して、お別れしました~



そんなこんなで、ぼちぼちジャルジャルライブの会場へ行けねば!
JR環状線の大阪城公園駅で、一緒にジャルジャルに行く友だちと合流。

開演は19時と遅めなので、とりあえず軽く食べておかないとね。
その前に、近くのホテルニューオオタニのお花屋さんへ。



ほらっ、花キューピットの洸平くんのポスターが!!



あ、チラシもおいてあります。



しっかりチラシをいただいて…お花は買ってないけども~(苦笑)

ツインビルの1Fにある、PRONTで、軽食。
ここでも、チャイを飲んで「9ボーダー」のシールをゲット(苦笑)



それからWWホールへ。



表にあったジャルジャルのパネル。



今回のライブのポスター。

平日の夜ということもあって、お客さんは結構ギリギリに来られますね。
当たり前やけど、洸平くんのライブとは客層も雰囲気も全く異なります。男性も多いし。
カップル、グループも。皆さん、笑いに来てるって感じ~~

私も笑いに来たんやけどね・・・ま、面白かったんやけどもね。
開演したら、なぜかお腹がキューンとなってきて・・・ヤバイ・・ヤバイ…お腹が・・・(汗)
PRONTの飲み物のせいではないと思うけども・・・

なんとかクリアして(汗)コントを観てたんやけど、
途中で、ひたすらジャルジャルの二人が放屁するというコントが始まり・・・
あまりにリアルな音が鳴り響くので(しかも長め・・) 私のお腹がまたもやキューっとなって・・・
ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ・・・・どうしよう・・・
なんとか終演。 ホッ!



舞台を観に行って、こんなことめったにないんで、もうほんとに脂汗・・・
終演後にトイレに行ったのはいうまでもないけども、おかげで、せっかくのコントライブの想い出が・・・涙。
なんとか、リベンジしたいもんです~~~

けど、トラウマになったらどうしよう~

ジャルジャルのコントライブ、「コントが始まったらお腹がキューンとなる奴」・・って・・・汗