おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

連鎖街のひとびと

2024-02-12 23:46:54 | 演劇・舞台
去年の演劇忘備録がまだ書き終わってないのに、今年はもう、いくつか観に行ってます。



1月27日、
こまつ座「連鎖街のひとびと」。
中部北陸ブロックの鑑賞会の2月例会がこちらでした。
近畿ではやらないので、岐阜労演さんのご厚意で観ることができました。
中部地区とは交流があるんですけど、ありがとうございました。

原作は井上ひさしさん。
演出は鵜山仁さん。
21年振りの再演。

物語は、1945年の終戦間際の大連の街。
満州国にソ連が侵攻してきて、大連の街に取り残された日本人がいたんですね。

とあるホテルの地下室にとり残された劇作家二人。
彼らに課された使命はソ連通訳将校歓迎会の時に演じる芝居の台本作り。
しくじればシベリア送り、なのに、なかなか書けないでいる。

そこにやってきた若き作曲家、ピアニスト、そして、女優、政府の文化担当官。
誤解や行き違いから傷ついた作曲家のために、劇作家たちは奮闘して台本を書き上げる。
ドタバタのコメディながら、若者を助けようと一致団結して芝居に向かう彼ら。
でも、彼らは、いつ帰れるかもしれない状況で。
それでも、明るく「演劇」で前を向こうとしているんですよね。



岐阜駅前にある、織田信長像。



関が原では、前週に積もった雪が残ってました。
関が原から米原の間に雪が。
そういや、あの積雪があった時、名神高速道路がえらいことになってましたよね。

早く、忘備録の続きを書かねば・・・



観劇忘備録、その3

2024-01-21 16:16:12 | 演劇・舞台
なかなか書き終われない観劇忘備録。
忘備録やからカンタンでええやんと思ってたのに、ついつい書きすぎて~~

9月23日
近畿演鑑連の総会が神戸で開催され(一泊二日)、その帰りに有志で大阪国立文楽劇場へ。
前進座「あかんべぇ」を観劇。



成仏できないお化けたちと少女の時代劇ファンタジー
推理作家、SF作家の宮部みゆきさん原作の時代小説を前進座が舞台化。
それだけでも興味津々ですが、俳優としても活躍中の佃典彦さんの脚本で 演出が新劇界で引く手あまたの松本祐子さんという組み合わせで、とても面白い作品になっていました。

舞台は、江戸の深川海辺大工町にある 「料理屋ふね屋」。
一人娘のおりんは高熱に倒れ生死を彷徨いますが、三途の川で不思議な老人に出会い、
「ここはあの世への入り口。このあたりで彷徨っているということはまだ死なない」と言われます。
喉が渇いていたおりんは目の前の水を口に。やがて目を覚ますと熱が下がって食欲も回復。
その日からおりんには、あの世に行けずにふね屋に居ついている五人の「お化けさん」の姿が見えるようになるのです。
按摩の笑い坊、立派なお侍の玄之介、色気たっぷりな三味線を抱える遊女おみつ、髪を振り乱して暴れるおどろ髮、「あっかんべえ~」とおりんをからかう少女お梅。
おりんは彼らと話すうちに、三十年前にこの地で起きた忌まわしい事件があったこと、彼らが成仏できない理由がそこにあることが分かってきます。
突然のお化け物騒動に翻弄される大人たち。
そして、おりんと同じようにお化けたちが見える人も現れ・・・。

前進座さんならではの江戸情緒あふれる時代ものに、宮部作品らしく謎解きの要素が加わったファンタジー。
誰かを責めるのではなく互いに支え合いながら乗り越えていくおりん一家や、それぞれに重い過去を抱えて成仏できないでいるお化けたちも、互いを思い合って人間味にあふれています。

人とのつながりが希薄になりつつある現代だからこそ、観るべき舞台。

近畿では来年、上演できそうですね。
(ひこねでも上演できますように~)

9月30日、サンケイブリーゼ。
「アンドレ・デジール最後の作品」



なんと、友達が某所の抽選で当てた招待ペアチケットです。
(私は外れた~!)
なので、よく知らんまま、鈴木裕美さんの演出、清塚信也さんの音楽のオリジナルミュージカル、ということだけをチェックして行ってきました。

和製のミュージカルなんですって。
脚本は、高橋亜子さん。

今世紀に入る頃の有名画家だったアンドレ・デジール(架空の人物)の絶筆を、ひょんなことから偽造することになった腕の立つ画家の卵の青年・エミールと友人ジャンが主人公。
それぞれがWキャスト。
上川一哉さん×小柳守さんのペアの回を拝見しました。
ウエンツくん、上山くんは舞台で拝見してるけど、上川くんと小柳くんは初めてです。
上川くんは劇団四季出身らしい。
小柳くんはドラマで活躍されてるけど、初ミュージカル。
ブラザートムさんの息子さんですってよ。
背が高いよね。

不慮の死を遂げた大画家アンドレ・デジールを信奉していたエミールとジャンは、運命に導かれるように出会い、二人で一緒に絵を描くようになります。
二人は共鳴し合って一人では到達できない芸術の高みへ登っていくことができますが、その絵の素晴らしさゆえに二人は巧妙な贋作ビジネスに巻き込まれます。
アンドレ・デジールが事故死する直前に描いたであろう「最後の作品」を描くことを依頼され、その「最後の作品」を巡って、エミールとジャンの関係は大きく変わっていくのです。

「二人なら」というテーマ曲のような楽曲が何度も登場します。清塚さん作曲、高橋さん作詞。
二人が歌うんやけど、なかなか素敵な歌ですね。→ こちら
(これはウエンツくんと上くんね)

でも、初ミュージカルという小柳くんの歌がちょっと不安定で。 
上川くんが引っ張っていってましたね。→ こちら
もう、ほんま、頑張れ~って感じです(苦笑)

そのせいでもないけど、前半はわかりづらくて、ちょっと退屈に・・・
でもね、ラストでしっかり泣かされました。

いや~、演劇って、そういうとこやなって思いますね。
自分でもびっくりするくらい、ラストは泣けて。
なんか、小柳くんと上川くんにヤラレた~って感じでした。

10月1日
栗東芸術文化会館さきら
劇団石(トル)「はらぺこ男の5度目の選択」



彦根で鑑賞会の会議があって、その後、何人かで観に行きました。

彦根に拠点を置く、劇団石(トル)の一人芝居です。

12月例会で彦根で上演する、青年劇場「星をかすめる風」が、韓国の代表的詩人の尹東柱の物語というのを知って、トルの代表の方から連絡をいただいたのがこちらを拝見するきっかけ。
彦根にそういう劇団があることも知らなかったのですが、大阪、京都、名古屋などで一人芝居を上演されているそうです。→ こちら

今回も一人芝居。
原作は「アボジがこえた海〜在日朝鮮人一世の証言」(李興燮 著)
きむきがんという女優さんが、はらぺこ男を演じます。→ こちら

中央に箱型のセット。引き出しやら棚やら階段やらがまとめられてます。
これを利用しながらの一人芝居。

満15歳の時に徹用で日本に連れてこられ、この国の厳しい環境のなかで働かされた男の人生。
きむきがんさんが、小道具を使いながらステージを動き、淡々と語ります。

チラシから・・・
腹が減って仕方なかった。
放り込まれた炭鉱現場は話も自由にできない所だった。
「死ぬなよ」と言った故郷の父の言葉が胸に響く。
フンセビは考え始め、心の中の「自分」に語りかける。
そしてそれに「はらぺこ男」と名付けた。

フンセビは「はらぺこ男」と対話する。
人間扱いされないこの地で自分を守るため、自分で自分に人格を与え、彼は抗い出発する。
それが彼の長い長い旅の始まりだった。

人間扱いされなかった自分に自分で人格を与え、戻れることを信じながらただひたすらに走り続けた在日朝鮮人。
故国に戻りたかったのに戻れないまま、この国で亡くなっていった男の一生。

終演後、劇団の方の挨拶があって、けして告発をするということではなく、こういう人たちがいたことを知ってほしいと思っていますと、話されていました。

演劇を通して、ほんとに学びがあります。

10月7日、9日
サンケイブリーゼ
「スリルミ―」



トリプルキャストのミュージカル。→ こちら
栗山民也さん演出。

2011年から何度も上演されている人気の二人芝居ですが、前回はコロナで大阪公演が中止になり、あわてて名古屋のチケットを取って観たのが、今回二度目の出演となる松岡広大&山崎大輝ペア。

で、今回も日程的にこのペアしか観られない・・・って思ってたら、二度目の「彼」を演じる尾上松也さんの方も観られました!

一番人気は、木村達成&前田公輝ペア。チケットも早々に完売してましたよね。
今回も配信があったので配信で観ようかと思ったけど、時間もなくて~ そこは、断念。



松也&廣瀬友祐ペア。今回の最年長ペア。
濃いよ~  → こちら
いやいや、主人公は19歳のはず~~(苦笑)

「スリル・ミー」は、1920年代にアメリカで起きた殺人事件をもとに、Stephen Dolginoffの原作・脚本・音楽で舞台化されたミュージカル。
2名のキャストと1台のピアノで、ニーチェの“超人”思想に傾倒する“彼”と、“彼”に特別な思いを抱く“私”の関係を描く。
日本では2011年の初演以来、さまざまな顔合わせで上演が重ねられてきて、今回は8度目の上演。

男の子の、いわゆるBLものですけどね。この作品はそういうのを越える愛の物語なんですね。

なにを隠そう(いや、隠してないけど~)洸平くんが2011年から4度、出演してるんですよ。
柿澤勇人くんと4度、小西遼生くんと1度。
「私」役で。 11年の初演は → こちら
二人とも、初々しい~~

「スカーレット」の前に、2019年に出演したのが最後。
日程的に観られず・・・ こちら 
ナレーションの声が洸平くんですね~~ 
今となっては観られなかったことが悔やまれます~

初演の2011年は、3ペアの中で一番人気がなかったペアやのにって、ミュージカル好きの友だちがいうけど、今やったらチケット取れへんよね。人気者の二人やから。

ちなみに3年前は配信で3ペア(成河&福士ペア、田代&新納ペア、松岡&山崎ペア)とも観たんですけど、それぞれ違ってて。
成河さんの演技力、福士くんのドS感とかね。 → こちら

伝説の初演ペアの田代万里生さんと新納慎也さんが再出演したんですけど、万里生さんの「私」は最初から泣いてたし、新納さんの「彼」が濃ゆくて~ → こちら
このペアの再演があるなら、いつか松下&柿澤ペアも~~って、期待しかないです。

そして、オーディションで勝ち取ったという松岡「私」と山崎「彼」、3年前は初々しい感じでしたね。
3年前とはちょこっと違ってたとこもあったけど、二人に関して言えば、今回は、松岡くんがさらに老獪になってて、山崎くんの若さを実感したかも。
松岡「私」は、より深くなってるのね。ラストに、勝ったのはボクだ!っていうことがよりわかるというか。
山崎「彼」は、本当に「死にたくない」って怖がってる感じやったしね。

CDのみ出てるので何度も聴いたけど(洸平くん&小西くんペア、松也さん&柿澤くんペア、万里生さん&伊礼さんペア)、あの物語の世界観はすごいです。
100分の二人芝居。始まる前の、静かに張りつめた空気、あの緊張感がたまりません。
他の舞台とはまた違う緊張感ですよ。

10月21日
シアターこうべ
ライブ・スペクタクル「NARUTO~忍の生きる道」



いわゆる2,5次元ミュージカルの舞台ですね。→ こちら

岸本斉史のマンガ「NARUTO-ナルト-」を原作にした舞台シリーズ「ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』」の完結編。
コミックの『NARUTO-ナルト-』は、週刊『少年ジャンプ』(集英社)に1999年から2014年まで15年間にわたって長期連載された作品。連載完結時には掲載話数は全700話となり、単行本は全72巻。

ほっぼ読んでない漫画だし、今まで上演された舞台も観てないので、どうしようかと思うけど、長年推してるノブオさんが出演なので拝見しないとね。
ご本人は、原作も大好きで、めちゃめちゃ張り切ってました。

お役が、初代火影の千手柱間。
めちゃめちゃカッコ良いんですよ。大人の役で(大人って、どういう意味よ~苦笑)
前半からめちゃめちゃ出番が多くて、ところどころおちゃめなシーンもあって、眼福でした~
声も渋くてね・・・最後の方、ちょこっと歌ってくれましたしね。

ストーリーは…結局よくわからず(すんません~~苦笑)

ウィキで調べると・・・
体内に九尾の妖狐を封印された落ちこぼれ忍者・うずまきナルトが里一番の忍である火影を目指し、仲間たちと共に数々の試練を乗り越え成長していく物語。
忍同士が超常的な能力「忍術」「体術」「幻術」「仙術」を駆使して派手な戦いを繰り広げるバトルアクション漫画。
アジア各地の民話や伝承、宗教のオマージュを巧みに取り組んだ世界観の中で主人公と仲間達の友情、裏切りと復讐、師弟や家族の絆が中心として描かれ、忍の世界とその起源・歴史を含めた重層的なストーリー展開。
海外でも人気で、2000年代を代表する『ドラゴンボール』の後継作品として認知されている、らしい。

2015年の舞台初演から8年の時を経て、今回は完結編。
激しさを増す第四次忍界大戦の中で全ての真実が解き明かされ、うずまきナルトとうちはサスケが終末の谷で激突するんですね。

客席は女性だけでなく男性も多かったですよ。
コミックからのファンも多いみたいやし、なんというても、舞台も8作目。
グッズ売り場もたくさんの人が並んでました~~

今は、アクスタなるものが人気なのね。
それぞれのキャラのアクリルスタンドね。
ランダムセットとかもあるみたい。
交換会とかやってるんかな。

さすがに、パンフ以外は買いませんでしたけども~~

その3も長くなりましたので、続きはまた次回に。

忘備録やのに、長い~っ!



観劇忘備録、その2

2024-01-10 11:46:29 | 演劇・舞台
観劇忘備録の続きです。
夏から秋にかけて。



7月はまず上京して、俳優座「ボタン穴から見た戦争」。
同じ日に観たのが、椿組「丹下左膳」

これらは、こちらでアップしましたね。→ こちら

翌日観たのがこちら。
上京の目的は、こちらを観るためでした。



演劇ユニットJr.5「開けない夜明け」。

こちらも、このブログで紹介してます~~ こちら

7月末には、ひこね演劇鑑賞会主催の舞台を上演しました。



劇団1980(イチキュウハチマル)の「落語芝居」です。
これもこちらで詳しく書いてます。 こちら

さて、8月。
またまた上京しました。
いやいやいや、行き過ぎやろって~! 
・・・・こちらの方が先にチケットを取ったので許して~ (誰に許しを請うてるんやら 苦笑)



こまつ座「闇に咲く花」
初日独特の雰囲気で、観終わった後は涙がこぼれて・・・
こまつ座代表の井上麻矢さんにも泣きながらご挨拶するという・・失礼しました(汗)

初日の感想などは、→ こちら



翌日拝見したのが、劇団NLT「ザ・フォーリナー」。
これも面白かったですね~  → こちら



8月、神戸文化ホールで、文学座「五十四の瞳」を拝見。
会員数が少ないひこね演劇鑑賞会では8月例会ができなかったので、神戸演劇鑑賞会さんで観せていただきました。
ありがとうございます~
これがほんとに面白くて、観終わったら切ないんですよね。

小さな島の朝鮮初級学校が舞台。
時代に翻弄されながらもたくましく生きる若者たちと、彼らを温かく厳しく見守る人々の、20年にわたる人生を描いた作品です。
脚本は『焼肉ドラゴン』で数々の賞を受賞した姫路出身の鄭義信さん、演出は文学座の松本祐子さん。

姫路沖にある、家島諸島の西島に実在した朝鮮初級学校がモデル。
かつて働く場所を求めて海を渡り、過酷な労働環境で働いた在日の人々がいたこと、貧しい中でも子どもたちに教育を受けさせることを願った親たちの思いがこの学校を作ったこと、改めて知りましたね。

(あらすじ)
1948年、柳仁哲(ユ・インチョル)に誘われて若い女性教師、康春花(カン・チュンファ)が新しく赴任。
二人を慕って職員室にやってくるのが、卒業生の昌洙(チャンス)、萬石(マンソク)、君子(クムジャ)、そして日本人の良平。
採石業の社長である昌洙の父や良平の母もやってきます。
ある日、占領軍(GHQ)が全国の朝鮮人学校閉鎖を宣言。大阪や神戸で大規模な抗議デモが巻き起こり、「親たちが苦労して作った俺たちの学校もなくなる」と、少年らは抗議デモに参加するため親や先生たちに内緒で島を飛び出して・・・。

オール関西弁の舞台です。鄭さんらしい吉本ばりのベタな笑いも盛りだくさん。
関西出身は2人だけらしいですが、俳優陣の熱演がすばらしくて、違和感なく観られました。
客席もよう笑ってましたね!
・・・ひこねで上演したかったなぁ~

笑いを交えながらも、4人の若者が夢を抱き悩みながら奮闘するんやけど、彼らの姿の向こうには、祖国の分断、朝鮮戦争、北朝鮮の帰国事業といった歴史的背景が見えて、後半は涙を誘います。
ささやかな彼らの人生は、私たちが知るべき戦後史の一つやなぁと思いますね。



さて9月初め、「闇に咲く花」の愛知公演に行ってきました。
名古屋から15分ぐらいかな、東海市へ。
東海芸術劇場。なかなか良い劇場でした。
昔からの愛知の友だちが行きたいというので、一緒に行くことに。
洸平くんのFCで取ったチケット、端の方ではあったけど、3列目という神席でしたよ!

初日とは違ってるところもいくつかありましたね。
記憶にないところもあったけど、舞台は生ものやから、改めて気づくところもいろいろ。
東京で30公演以上やってからの地方公演なので、東京初日に比べるとメリハリができてました。
ずっと潤んでるように見えた洸平くんも、泣くところがピンポイントになったような・・・

こちらでも代表の井上麻矢さんにご挨拶できたのですが、
「何度も上演するからこそ質を上げていかなければいけない」っておっしゃってました。
確かに、キャスティングを含めて、こまつ座さんの強い思いを感じました。

洸平くんの舞台を観るのか初めてという愛知の友だちは、
「やっぱりお芝居が上手だね」そして「お顔が小さい」って!(笑)
予習なしに観てるから「こんなに深い話なんだ〜」っていうてました。
観てくれてありがとう~~(回しもんか??笑)

マチネのカテコはダブルで。
ギター弾きの加藤さん役の水村さんがはけて、拍手が高まって水村さんが加わり3回目、そしてスタオベに。
山西惇さんの笑顔。洸平くんはうなづきながら客席を見回して(わりと真顔!)。
滋賀出身の枝元萌さんはずっと涙。それを見てこちらも涙。

洸平くんは、この舞台の後に10月からのドラマ「いちばんすきな花」が始まるのですが、
「神社は花だ。道端に咲く花だ・・」
という健太郎のあの台詞が、ドラマに続いていくような錯覚に!
ご本人もその後におっしゃってたけど、それもご縁やなぁと。

初日は一度だけ浅利くん演じる稲垣にボールを投げてたと思うけど、ボールを投げるのがもう1回増えてましたよね。
球技が苦手という洸平くんやけど、浅利くんと稽古の前にずっとキャッチボールをしていたとか。
ボールの扱いも上手くなってましたね(笑)
エア投球のフォームも決まってました(長い指やからきっと鋭いフォークが投げられるよ〜!)

ボールといえば、鈴木巡査役の尾上くんもサウスポーなんやね。
そでに向かってボールを投げ返すとき、左手で投げてましたから。
鈴木巡査は最後に良い仕事をしたんですよ。
このへんが井上ひさしさんらしい物語やなと。

そして、いよいよの「闇に咲く花」大阪公演。
新歌舞伎座、通いましたね・・・(ほんまにぃ~)



大阪初日。地元の後輩が観たいというので、チケットを取ってあげて。



前楽は、大阪で近畿演鑑連の会議があったのでその帰りに、一人で。



大阪千穐楽は、急に行けなくなった友だちのチケットを、いつもいく接骨院の奥様(アラフォー)が代打で来てくれることに。
接骨院に行くたびに洸平くんの話をしてたから(朝ドラ「スカ―レット」の頃からね)、誘ってみました。
新歌舞伎座界隈に以前住んでいたらしくて、あのへんが懐かしいらしいです。

それにしても今回の舞台、初めて洸平くんの舞台を観るという人を3人も、お連れしましたね~
皆さん、舞台を楽しんでくれてよかったです!

間口の広い新歌舞伎座。
大阪は、愛知ともまた違ってました。
間が違うというか。笑いも多くさすが大阪やなと。
キャストの皆さんのメリハリのある台詞回しと演技に、とにかく圧倒されました。

客席の、ここで笑いがあるんや〜というところもいくつか。
5人の戦争未亡人が野球の応援に行こうと話すところ、盛り上がりすぎて?長めになってましたね。
枝元萌さん演じるお藤さんも絶好調でした!
洸平くん演じる健太郎もニコニコと、ご婦人方をちょっと眺めてから台詞をいうてましたね。
その間の取り方が、大阪公演らしいところです。
あと、山西さん演じる公麿さんの御神籤シーンも!
楽しそうでしたよ。

新歌舞伎座は舞台の幅が広くて、10番目あたりの座席の前にギター弾きの加藤さん(水村さん)が座る感じですね。
コンパクトなサザンシアターに比べると役者さんもたくさん動いてるし、大きな声で演じてます。
健太郎もしっかり走ってました。
ドラマでおなじみの浅利くんは、絶叫に近い感じで台詞言うてましたよ(笑)

そして、台詞をいう役者さんに目が行きがちですが、その後ろで皆さんがちゃんと演技をされてて。
当たり前やけどすごいなぁと思いますね。それを拝見できるのが生舞台やなぁと。
例えば、お繁さん役の増子さんやお藤さん役の萌さんが床に落ちたお米を拾ってたりとか、お布団をたたいてたりとか、お面工場の作業の様子とか。

増子さんと言えば、去年のこまつ座「頭痛肩こり…」でも拝見したけど、お繁さんの台詞量が半端なくて。
「ひくのよ~~」
御神籤のところはさすがです! 

萌さんは、ほんとに台詞もよくわかるし、表情も豊かでさすがです。
ご婦人方のシーンはアドリブはないそうですよ。全部栗山さんの演出ですって!
けなげなお嫁さんなのに、お姑さんに言われっぱなしでね。
ほんとに面白くて、お藤さんが登場すると客席も(笑いを)期待してるのがわかります。

大阪千穐楽のカテコは6回??
最後にご挨拶がありました。
「松下くんから」という山西さんに促され「ボク?」と言いながら洸平くんは顔をくしゃくしゃにして「ありがとうございます」と一礼。
ひとことだけでしたね。思いがあふれてる感じでした。

最後は手拍子になってまた幕が開き、山西さんからご挨拶。
「また舞台を観に来てください」
「こまつ座さんの舞台もよろしくお願いします」

そして、大阪の友だちに誘われて、どうしても大千穐楽を見届けたい!ということになり・・・



福岡キャナルシティの劇場まで。
え~~~っ、行ったんかい~~(苦笑)
九州日帰り観劇ツアーを、やってしまいました~~ (行きすぎやね・・・汗)

ついでに旅でもする??・・・ダンナを誘ってみたけど、その気にならず。
(私が観劇してる間、一人で何をすればいいかって?? 考えるのも邪魔くさいようで・・・汗)

同じ舞台でも、劇場によってほんとに違うんですよね。
大千穐楽やから何もかもはじけてるというわけではなく・・・(音量で言うと大阪の方が大きかったです)
でも、笑いは一番多かったかも。
大阪か?というくらい、福岡の方々はよく笑います。
・・・さすが、ここにも「よしもと」がありますからね。

健太郎がギター弾きの加藤さんを見て「この人は?」というだけで笑いが起こってました。
健太郎が引いたおみくじが「凶」やった時も笑いが起こってましたよ。

カーテンコールはさすがに大千穐楽、という感じでした。
座長でもある山西さんが挨拶をされて、横を見て洸平くんを促します。
「ボク?」という感じで受けるのですが、そのまま、上手の浅利くんに「どうぞ」と。
浅利くんも「ボク?」って感じですが、洸平くんが何かひとこというと、わかったという感じでご挨拶。
で、また、山西さんに戻って、山西さんが洸平くんを促す。
で、覚悟を決めたように話し出す洸平くん。

「・・・この作品の初演の年にボクは生まれました・・」

浅利くんが挨拶したことと同じようなことを言うてましたけど、大阪千穐楽の時のカテコと言い、今日の大千穐楽のカテコと言い、謙虚さだけではなく、洸平くんの気持ちを想像して胸が詰まりました。
健太郎をやり終えて去来するものがたくさんあったでしょうね。
いつも、あれほど饒舌にお話できる洸平くんなのに、すぐに言葉が出ないんやから。
勝手に洸平くんの心情を思ってジーンとしてしまいました。

この作品を44公演やりきれたことは、きっと特別な意味を持っているんやろうなと思います。
舞台をやりながらたくさんの仕事をこなしてはったからね。
私らが知ってる限りでも、ドラマを撮って、フルアルバムのレコーディングをして、CMのお仕事もあったはず。
それに何より、井上ひさしの台詞を言う芝居は初めてやし、この作品を担うような健太郎の台詞は深いですからね。

先日ラジオで、(12月13日発売の2ndアルバムの件でゲスト出演してたんやけど)
2023年で一番印象に残ったことは?と聞かれて、

「舞台に出たことですね」
「舞台は自分のホームだと思っているので、1年に一回は出たいと思ってます」

そう話してくれたことが、めちゃめちゃうれしかったですね。
洸平くんの歌もほんとに素敵なんやけど(そもそもこの世界に入ったのはシンガーソングライターなんやし)、舞台で見染めた私からすると、やはり舞台で拝見したいですから。

さてさて、またまた長くなってしまったので、続きは次回にします。

・・・っていうか、舞台の感想とか読みたい人がいるのかな・・・



観劇忘備録 その1

2024-01-04 10:57:38 | 演劇・舞台
記録がなかなかできていなかったので、昨年の観劇作品を整理してみました。



2月、南座「歌うシャイロック」
岸谷五朗さん出演。
あのベニスの商人を鄭義信さんが演出。
全編関西弁のべたべたな?シェークスピア劇場です → 予告動画は こちら
シャイロック演じる岸谷さんが、昭和な金貸しのおじさん。
全編関西弁なのでよしもと新喜劇風の笑いがあるんやけど・・ちょっとうわすべり気味なのが・・(汗)
・・・・東京ではどうやったんでしょうねぇ。

元ヅカの真琴つばささんも濃~い感じで。
でも、物語は喜劇というよりは、マイノリティの、様々な差別を描いてましたね。
そこが鄭さんらしい感じ。
場所はベニスやけど、大阪な感じで。
ラストシーンは、あの、鄭さんの名作「焼肉ドラゴン」や、「GS近松商店」みたいで涙を誘います。
気がふれた娘のジェシカ(中村ゆりさん)を乗せた荷車を、岸谷シャイロックが引いていくんです。
全然、悪い奴やなかった! 
愛にあふれるシャイロックでした。



2月、ひこね演劇鑑賞会の例会「評決」。
前年の9月に、東京でも拝見しました。 紹介記事は → こちら

事前学習会で主演の宮本さんが彦根に来てくださって、法廷での台詞をすこしやってくださいました。
めちゃ、盛り上りましたよ~~
劇団昴らしい、シリアスな法廷劇です。



4月、大阪近鉄アート館。
ナイロン100°C 「Don’t freak out」
ケラさん演出の舞台。
もう、ほんとにホラー。キャストの皆さんが白塗りやしね。 
詳しい内容などは、→ こちら

ケラさんのこういう舞台は、ほんとに感想が書きにくいんやけど(語彙力が~)深いな~って思いますね。
役者さんは皆さん上手いし。
アート館で観たけど、東京公演は、あの狭いスズナリでやったそうで、そちらで観たかったですね。
で、松本まりかさんが客演なんですよ。舞台で拝見するのは初めて。
やはり、白塗りですけどね~~可愛いかったです!
可笑しいし、怖い。上質のホラー、って感じの作品でした。



4月、梅田芸術劇場「太平洋序曲」
オケピ(チケット救済サイト)に、救済チケットが出てたので拝見。
ミュージカル。ダブルキャストの山本耕史出演回。予告動画は → こちら
幕末の黒船来航あたりの、「鎖国していた日本が、開国されていく話」ですね。
上演時間が105分、えっって思うくらい短かった!
脚本も演出も海外の方なので、海外の方から見たら、日本てこういう風に見えるのねって感じ。
和のイメージがコテコテというか~~(語彙力~~汗)
山本さんの説得力はすごいなというのが印象。



ひこね市文化プラザ「森は生きている」。
ひこね演劇鑑賞会の4月例会。
マルシャークの児童文学。
これをオペラシアターこんにゃく座が上演。紹介動画は → こちら
開演前の劇団との対面式で「十二月の歌」を運営担当メンバーが演奏&歌唱してお迎えしました。
子どもっぽいという感想もあるけど、普遍的なテーマだし、演劇的だし、何より歌が良かった。
衣装もセットも素敵だし。
ミュージカル、音楽の力はすごいなと思いますね。



5月、神戸文化ホール「バリモア」。
神戸演劇鑑賞会さんが上演されるので、観せていただきました。
ひこねでは上演されないので。
仲代達也さんが90歳を超えてのぞむ一人芝居。 2014年版の紹介動画 → こちら
(声だけ出演のマネージャー役はいますけどね)
バリモアという実在の俳優。
加齢とアル中で公私ともに行き詰まり、それを打開するために、舞台でシェークスピアの「リチャードIII世」を演じようと、そのもがき苦しむ様を軽妙に描いています。
仲代ファンが見守る中での上演。
セットの組み立てから見せる様も楽しく、バリモアだか仲代さんだかわからないような芝居も楽しかったですね。
ちょっぴり、切なさもあって。
91歳、舞台のご出演はこれが最後なのかな~



6月 ひこね市文化プラザ、トムプロジェクト「風を打つ」
ひこねの6月例会作品。
音無美紀子、太川陽介出演。

知名度のある俳優さんの出演なので例会作品に選ばれました。
水俣病で苦しむ家族の再生物語。
会報係として、音無さんをインタビューしましたが、素敵な女優さんですよ。
ルイルイな太川さんとはドラマで共演経験があるのですが、今回は夫婦役。
陽気な太川さん、カーテンコールで
「彦根へはバス旅で来たけど、つながらなくて目的地に行けなかった思い出が~」とおっしゃってました。
よく覚えてますよ! おひげは自前。ナイスガイでした!

長くなったので、ひとまず、今回はここまで。

演劇で教えられることはたくさんあるなと、しみじみ。
本を読む機会が減ってきたので(視力と根気が~~)演劇を観て学ぶことが多くなりましたね。
1人で行くことも多いけど、友だちや、鑑賞会の仲間と行くと、感想などを言い合って、より楽しいですね。

ひこね演劇鑑賞会では、仲間を募集しています。
東京でしか見られないような作品を地元で観ることができる、全国的な組織です。
近畿ブロックは7団体。滋賀では彦根だけ。
演劇に興味のある方はぜひ!!

今年も、素敵な作品を上演します~~


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東京二日目

2023-10-20 23:13:34 | 演劇・舞台
ふわっ、気づいたらもう10月半ばすぎてますやん。
夏の思い出が・・・秋を越してしまう~(汗)
10月の月初めも怒涛の忙しさで・・相変わらずです。

さて、8月に上京して、二日目は、劇団NLTの舞台を観てきました。
池袋にあるシアターグリーン。
初めて行くので、迷わないように調べて行ってみました。
池袋の駅から徒歩10分・・・めちゃ暑くて~~
地下道を使えば出口から5分もかからなかったようやけど、なんせ東京。
出口がいっぱいあって、しかも出口番号が並んでるようで並んでないしで(汗)



シアターグリーン。
場所を確認してから、時間があるので池袋の駅のそばにある西武百貨店へ。
涼みながら、軽くなんか食べようと・・・でも人多い。

ふと見たら、「千疋屋」さんのパーラーが!
あの、果物がおいしいとこですよね!
わりといっぱいの人やったけど座れました。

メニューを見て・・・やっぱり東京はお高いね~(田舎者め!!)

桃のパフェが2970円もしたので、ビビり、
めったに食べることのない、フルーツサンド1600円とコーヒーを注文。
(それだけで2000円を越えてるねんし、パフェでもよかったような?)



おいしかった!! (そらそうや!)
でも、半分で良かったような・・・胸やけしそうで(めったに食べたことないからね~ 苦笑)

そんなこんなで、劇場の方へ。
途中で、公園があったので立ち寄り。



南池袋公園・・・そういや、ここで、洸平くんが雑誌の写真を撮影してましたよね。→ こちら

東京は公園が多い気がしますね。広々として、カフェもあるし。
なので、ちょこっとさわやかなアイスティーなどを飲み・・ホットコーヒー党の私がアイスって。
それだけ、暑いってことです~~(汗)



そして、また、劇場の方へ。



こちらで拝見したのは「ザ・フォーリナー」
コメディですね。笑劇のジャンルです。
39歳で早逝した作家・ラリー・シューの傑作戯曲。
「フォーリナー=外国人」のこと。

物語の舞台はアメリカ南部ジョージア州の田舎。
湖のそばにあるさびれた民宿が舞台。
常連客フロギーが、恥ずかしがり屋の友人チャーリーとやってくる。
フロギーは仕事で数日出かけるが、チャーリーは周りの人と話したくない。
そこでフロギーは、チャーリーを外国人として紹介し、彼に言葉は通じないから話しかけないで、と出かけていく。
宿の女主人や、訪れる町の人たちは初めて見る外国人に対して興味津々。
言葉が理解できないと思われたチャーリーは、彼らの様々な内緒話を聞く事になり、予想もしなかったハプニングが!!!ユーモアたっぷりのコメディです。
チャーリーを演じる桑原一明さんが表情豊かで、チャーミングなんですよね。
で、最初は優しい人だったイケメンの小泉駿也さんが小悪人?を演じてて、かっこいいし。
さくっと笑える軽い舞台でした。
…前日観た舞台とは、全く違うけど、これはこれで楽しいからOKです~

100席余りの小さな劇場で、目の前で観られるのは最高ですね。
前の席の女性が、ずっと大きな声で笑ってはって、それも楽しかったです。

2日目は一人で行動してたので、間違いのないように余裕をもって新幹線に。
夏の池袋って、1年前にも行きましたよね。

水族館も行ったなぁ。



東京初日を観て

2023-09-30 10:32:30 | 演劇・舞台
夏の思い出、いろいろありますが、少しずつ綴ります~~

8月4日、観劇の旅。
7月に行ったのにまた上京です。
(見たい舞台が重なってくれたら1回ですんだんやけど~汗)

こまつ座「闇に咲く花」の初日に行ってきました。
初日は、15時開演なので、少しゆとりをもって出かけた・・・ハズなのに??
またまた、ばたばたの旅。ほんと、ビンボー人丸出しですわ。

大阪のこーへーファンの友だちと同伴。
かつてお江戸に住んでいたことがあったらしいので、案内してもらって、神田でお蕎麦をいただきました。





神田まつや。老舗っぽい。
平日のお昼なので、サラリーマン風のお客さんも多そうやけど、並ぶことなく座れました。



えび天をひとつつけたもりそば。
私的には、ふつうにおいしくいただきましたが、やっぱりお江戸はお高いですよね~
(友だちが、ついてなかったしワサビをくださいって頼んだら、有料でしたわん)

なんで神田に?ってことですが、舞台「闇に咲く花」は、神田の愛敬稲荷神社が舞台。
井上ひさしさんの戯曲を、11年振り7度目の上演。
実際に、愛敬稲荷が今もあるというので、観劇前にお参りしようかと。

ビルの谷間に、ひっそりとありました。
近隣の方がお守りしてるんでしょうかね。



すぐ横は私有地になってるらしいので、細い通路を奥まで行くと・・・



ほんとにひっそり。
舞台の完走と成功をお祈りしました。



それにしても暑い。
ホットコーヒー党の私も、スタバで冷たいものを。ゆずシトラスティ、やったかな。



そこから新宿の紀伊国屋サザンシアターへ。
途中、代々木で寄り道。
7月の泊まったホテルに、スマホの充電用のケーブルを忘れていて。
無事にゲットして、ひとつ先の新宿へ。



もう何度も行ってる劇場。こまつ座のホームグラウンドですね。



当日券も少し出てたようです。



初日祝いがたくさん届いています。
出演者の方も贈るんですね。

ロビーはすごい人でごった返してました。
舞台関係者やマスコミ関係の人も多く来られてる感じ。
この日は洸平くんのFCで取ったチケットやったけど、こまつ座さんは演劇鑑賞会でもお世話になっているのでお声掛けさせていただきました。



東京初日から地方へ、9月13日の大千穐楽まで、なんと44公演を上演。
あの重厚な作品を、日に二回も演じる日もあって・・・役者さんはほんとにすごいです。

作品については、また書くとして、当日の私の、洸平くんよりの!つぶやきをすこし。

すごいもんを観た気がする。
健太郎(洸平くん)が記憶を取り戻すところ、女性たちがお祭りの思い出を語るとだんだん目が潤んでいく。
野球部の仲間のことを思い出すところの演技も、本当に圧倒された。
胸がいっぱいになった。終わってからも涙が溢れてきた。
表情も良いけど、声が、本当に良い!舞台をもっとやって欲しいって、つくづく思う。
カテコは2度。幕があがってキャストの皆さんが並び、後ろから遅れて洸平くんが登場
山西さんと浅利くんの間に座り、浅利くんから野球ボールを受け取ってニコリ。
2度目は、山西さんが抱く二人の赤ん坊が泣いて、そっと赤ん坊に手をやってニコリ。
しっかりと指をついてのお辞儀。客席からは惜しみない拍手が~
浅利くんは舞台でも拝見したことがあるけど、さすがでした。洸平くんと息もぴったりでバランスも良かった。
山西さん演じる神主の公麿、確かに変わり身は早いと思うけど、息子に対する愛情の深さ、帰還した息子に継がせようという思いは日本人らしい。
洸平くんが最初に登場した時、向こう向きなのに声がよく響いて、マジ震えた。
本当によく聞こえる。滑舌が悪いとか甘ったるいとか、いろいろ言われてきたけど、やはり舞台の人やなと。
そして何より、台詞のないところの表情も良かった。
やればできる人やと思ってるけど、苦手な球技。投げるポーズも決まってるし、すっかり野球選手でした!
けっこう楽しそうにボールをいじってる時もあって(こちらはヒヤヒヤドキドキしてたんやけど〜)
健太郎の涙が頬を伝ったとき、私も号泣してました。
満席のサザンシアター。
物販コーナーではガチャは2種類。おみくじ付き300円。キーフォルダーのみは200円

終演後は、浅草方面へ。
ドラマ「最愛」でロケ地となったもんじゃ焼やさんへ。



かっぱ祭りさん。予約して行ってきました。
庶民的なお店ですね。



いろんなドラマで使われてるらしい。



店内に入ると、お客さんが一組。
いわゆる「最愛席」ですでにもんじゃを食べてはります。
なので、桟敷席へ。



サインが並んでますよ。
中央、「最愛」ドラマの写真の隣に、左からミッチー、吉高ちゃん、洸平くんのサイン。

「最愛」で洸平くん演じる大ちゃんが焼いてた「イカ焼き」を注文。



もやし付き。生ビールはアサヒやけど、マルエフではないみたい。



トイレに行く通路に、ドラマで使われた「峰」さんの暖簾が!

もんじゃ焼。お初ではないけど、関西人にはなじみはないですね。



吉高ちゃんが「最愛」で焼いてた明太チーズモチ入り。



おいしいけど、これだけではお腹すきそうなので、海鮮のお好み焼きも注文。
・・・・たびたびいうけど・・・・東京ってお高い~~(汗)

そうこうしてるうちに二人組が入店。先の一組が帰られて、そこにもう一組。女性二人。
みんな女性・・・もしや???(こへファンですかね?)

帰る前に、お店の方とおしゃべり。
サインは誰のか、から始まり「最愛」のロケの時のお話を。

ロケは4回。早朝4時に撮影開始だそうです。
最後の一回は、ミッチーと吉高ちゃん、お兄ちゃんのシーンですが、9話放送中の夜10時に撮影していたそうです。
最終回のシーンの撮影なので?「犯人が誰か教えましょうか?」とスタッフに言われたけど、「いいです」と断ったとか。
シリアスなドラマやのに、スタッフ、キャストの雰囲気がとても良くて、松下さんは穏やかで優しい人やったと(どこでも言われてるよね)
早朝にもか変わらず、イカ焼きはお好きらしくて、食べていただきましたって!
洸平くん、イカ好き兄さんやしね! とはいえ早朝から!

ちょこっとのつもりがけっこうおしゃべり。
つい取材してしまう?のは、サガやね~
今、洸平くんの舞台を観てきたんですよ。っていうたら、すぐ前の二人組も、その後ろの二人組も、手を上げはって(笑)
やはり皆さん、洸平くんファンの方でした。
すぐ前にいた二人組には、関西ですか?ってきかれて、はいっていうたら、その方々も大阪やって。
ちょっと若い人でしたけどね。関西から舞台を観に来たのね~(一緒や!)
もう一組は、同じぐらいの年代???
知らない人たちと、なんとも一体感!(笑)

滋賀からです。っていうたら、お店の方も、へぇ~って。
・・・滋賀、て知ってはるんかな~ 
二人組の大阪の人には、信楽に来てねって、いうときました。
もちろん、知らん人やけどね。



洸平くんのサイン。
スカーレットの頃は昔のサインやったけど。
・・・タギングって言うてましたね。いわゆる落書。
街のあちこちに見られるマーカーやスプレーペンキで描かれたもので、特に個人や集団のマーク(目印)とされるものを描いて回る行為・またはそれによって描かれたモノのことを言うそうです。
米国はペンシルベニア州フィラデルフィアで発祥した文化で、海外のミュージシャンが描いてたのを真似たとか。

今はわかりやすいフルネームのサインで。

この日は、初めて行ったホテルに宿泊。
友だちと別々に取ったのにお隣の部屋やった~

あくる日は、別の舞台を観て帰宅です。



落語芝居

2023-08-24 23:24:43 | 演劇・舞台
先月の話題で申し訳ないですが・・・

ひこね演劇鑑賞会、コロナ禍以降、会員が減少したこともあって8月例会はできません。
とはいえ、10月例会まで4カ月、何もしないというのは、会員制(月額2500円)の鑑賞会として残念なことです。
その間にまた退会者が増えたら・・・存続が難しいことになります・・・汗

そんな心配もあって、この夏は、小さな演劇を上演することを企画しました。
劇団1980(通称ハチマル)の代表の柴田義之さんから「落語芝居」はどうですか? とお声掛けいただいたことも後押しとなりました。



いろいろとみんなで検討を重ね、小さな会場(みずほ文化センター)で二日間、2公演することになりました。
いつもの例会では、夜公演1回しかないのですが、今回は昼公演もあり、特別例会として一般(会員以外)も観劇できるものとしました。



落語芝居、つまりは、落語のネタを演劇にしたてたものです。
今回は4本、小さな回り舞台をセットにしての二人芝居。
柴田さんのほかにも役者さんは来てくださいます。



目玉は「芝浜」ですね。40分ほどの人情噺です。

いつの例会では、俳優さんか劇団の制作の方とかが来て事前学習会をするのですが、今回、ハチマルさんは他の演目で地方回りをされているんですね。
なので、落語好きのアナタがやりませんか・・・というオファー(苦笑)

落語好きですけども・・・。
学生時代は落研(オチケン)でしたから~~~(汗)
なんなら、落語をやってくれてもいいのよ~~~って、いやいや、シロウトの落語ほどさぶいもんはないですから(汗)

とはいえ頼まれてしまったので(というか引き受けてしまったので)、事前学習会をやりまして。
そこで、落語とまではいかなくも、小噺を3つほど披露・・・これが意外に?ウケまして~~(汗)
落語の歴史、落語芝居の見どころなどを話させていただきました。約20分!
芸は身を助くというけれど・・・芸?? あはは~(汗)

それはともかく、2公演×400席を埋めるために、ひこね演劇鑑賞会の幹事会総出で頑張りました。
チラシ制作、ポスター制作を、今回もやらせてもらい、各地に配布。
田舎のこじんまりとした会場ですが、多くの人に来ていただけました。
(800人は集められなかったけどね・・・汗)
日曜日の昼公演は、補助椅子まで出したようです!!

近畿演鑑蓮の京都の方や神戸、泉南の方、中部ブロックの愛知の方にも来ていただいて。
本当に、皆さん、ありがとうございました。

演目は、「代書屋」、「猫の皿」、「一人酒盛」、「芝浜」。
ハチマルさんでは10年以上前から上演されているらしく、演劇として立体的なものになっていました。
オチもちゃんとありますし! 「芝浜」では、ちゃんと泣かされました。

29日の「芝浜」で、上野さん演じるおかみさんの着物の帯が途中でとけてしまい、伊達締めだけというところもあったのですが、気づいた人はどのくらいいるかな・・・
上野さんに後から聞いたら、「そーなんですよ~」と、その時の舞台裏のこともお聞きしました。
なんともないように演じてたけど、すごく焦ったらしいですよ。

いつもの例会なら担当運営の一般会員がいるのですが、特別例会なので今回は幹事会が運営。
29日土曜日の公演が終わった後に、ひこねの幹事と劇団の俳優さん、近畿の仲間も加わってささやかな宴を開催しました。
俳優の柴田さんや女優兼制作の上野裕子さんは、4年前の例会「素劇・楢山節考」で彦根に来てくださったので親しみがあります。
私はその時運営担当でしたしね!! 
なので29日は、その時の「楢山節考」のTシャツを着ていきましたよ。

ちなみに、いつものように開演前には、お二人にインタビューもさせていただきました。
役者になったきっかけや、劇団のこと、落語芝居についてなど。

その時に、事務局長に

「ウチの〇〇(私の名前)は、松下洸平さんのファンでね。追っかけてるんですよ~」

なんてバラされてしまい、上野さんに

「へ~~、そうなんですね~~~」

最近、事務局長(女性)に、あちこちでバラされてます・・・汗)

「また東京にウチの芝居を観に来てくださいね。松下さんは・・・出ませんけど~」

「いやいやいや、それはそれ、これはこれなので(こんな言い方でよいのか?)観に行かせていただきます~~!!」

ちなみに、代表の柴田さんは昨年、紀伊国屋演劇賞を受賞された名優。



来年の例会で、俳優座劇場の「夜の訪問者」を上演しますが、その作品に客演されます。
渋い俳優さんですよ。

宴の最後には、数字を書いたくじ引き、役者さんたちに好きな数字を言うてもらって、当たった人には名前入りでサイン色紙が当たります。
なんと、最後に柴田さんが、私の引いた数字を発表!!
いぇ~~い! 



私の名前を入れてくださいました。



コロナ禍では役者さんを囲んでの宴も実施できませんでしたが、できるようになって良かったです。

とはいえ、いまだ、コロナがなくなったわけではなく、上演中の舞台が中止になることもいまだにあります。

なので、私たちも、観劇の際の手の消毒、マスク着用を心がけています。

まだまだ心もとないけど、体調不良で出かけると多くの人に迷惑をかけることになるので、仕事場も、電車での移動など、マスク生活はまだまだ続きそうです。


宇治ウトロへ

2023-08-20 13:54:07 | 演劇・舞台
近畿演劇鑑賞連盟の8月例会は、文学座の「五十四の瞳」。
瀬戸内海に浮かぶ兵庫県姫路市の家島諸島に戦後、朝鮮学校があった。
専門家によると、全国で唯一、在日コリアンと日本人が一緒に学んだ学校だったとか。

その歴史をもとに、姫路出身の劇作家、鄭義信(チョンウィシン)さんが描いた物語。
文学座の松本裕子さんが演出するその作品を楽しむために、7月、京都府宇治市にあるウトロを訪ねました。
京都労演の会員であるkoukiさんの案内で、Twitter仲間(あ、X仲間っていうのかな??)を中心に、近畿の会員16名が集まりました。

ウトロは、数年前に火災があって新聞記事にもなりましたが、京都府宇治市伊勢田町ウトロ51番地。
地名の宇土口(うどぐち)がウトロと呼ばれるようになったとか。

ここは、1940年から日本政府が推進した「京都飛行場建設」に集められた在日朝鮮人労働者たちの飯場跡の集落。
やがて日本の敗戦により工事が中断されると、その場に使い捨てのように放置されたのです。

多くの朝鮮人労働者は帰国を希望しましたが、様々な障壁があって、多くは日本にとどまりました。



一昨年、ここに建設されたウトロ平和祈念会館。



ウトロの歴史、戦後の在日朝鮮人の人たちの軌跡など資料や写真などが展示してあります。



当時、人々が暮らしていた家も復元されていました。



屋上から南の方を見ると自衛隊の大久保駐屯地。



西の方は宇治川方面。

(HPより、抜粋)
戦後もウトロ地区に多くの朝鮮人たちが流入します。
差別を受ける朝鮮人にとって、ウトロ地区は劣悪な生活環境でもあっても、同胞たちが助け合いながら生活できる場所でした。

行政からも取り残されたウトロ地区は、上下水道などの生活インフラが整備されず大雨が降ると深刻な水害に悩まされ、また生活用水も地下水をくみ上げる劣悪な衛生環境でした。

1986年、これを知った地元市民たちが、「深刻な人権問題」としてウトロの人々と協働し、この地区の生活改善を求める運動が始まりました。
ほおっておくのは宇治市の恥ではないか、っていうた人もいたようです。

1988年に上水道が敷設されました。
でも、喜んでいたのも束の間、ウトロの人々が知らない間にウトロの土地が売りに出ていたのです。
戦中の国策会社を引き継ぎ土地の所有者となっていたのは日産車体。
そこから土地を買い受けた不動産会社が、強制撤去を求めます。
住民たちは必死に抵抗しましたが、訴訟へと発展し、植民地支配と戦争に起因するウトロ問題の本質は考慮されないまま、住民たちは敗訴。
日本の司法によって「不法占拠者」にさせられました。

そんな中でも、水道問題以降、地域住民の日本人が彼らに寄り添い、支援します。
海外にも発信し、やがて、韓国政府も支援を表明。
2007年9月にウトロの土地の一部を買い取る合意書が締結され、ウトロの人々は強制退去の危機から脱出しました。

日本政府と自治体も韓国の動きを受けて、2007年末に「ウトロ改善協議会」を発足させ、ウトロ地区における新たなまちづくりが現実として動き出しました。

祈念館のすぐ隣にある集合住宅も、最近建った建物です。50戸あまりあるのかな。
道路は行政が整備したとか。
キレイに整備される中にも、昔のバラックが今も残ります。

知っていてもなかなか行けないところ。
今回、行けて良かったなと思います。

百聞は一見にしかず。
近くて遠いお隣の国のことだけでなく、在日の人々のことを知れて良かった。

まだまだ知らないことがあるな~

これも、演劇の力やなと思う。




明けない夜明け

2023-08-12 11:17:03 | 演劇・舞台
台風の進路を見てたら、近畿直撃ちゃいます??
滋賀県、どまんなかちゃいます??
皆様、どうかお気を付けて~

先月の観劇の感想、続きです。



池袋西口にある東京芸術劇場。
2階のプレイハウスでは、NODAMAPの「兎、波をはしる」を上演してるようで、たくさんの人の行列。
地下1階にある、シアターイーストでも、小劇場系の舞台を上演。
その隣、シアターウエストが、この日の目的の舞台です。



Jr.5(ジュニアファイブ)。
ノブオさんが所属するスタジオライフという劇団の5期生でつくる演劇ユニットです。
2010年、入団10年目に始動して、こんなに続くとは思ってなかったけど(すいません~)
演劇集団として、毎年上演し続けてきました。
最初は、劇団のスタジオ、中野ウエストエンドでの上演でしたが、2020年には下北沢に進出。
そして今年は、なんと東京芸術劇場に。
10数年来のノブオさんのファン友だちが、数年前から制作のお手伝いに加わって(ボランティアよ~)
それもあって、ほぼ、毎年、観に行っています。



今年の作品「明けない夜明け」は、2019年の秋に初演した作品の再演。
出演者も一新しています。
作・演出は、Jr.5の小野健太郎くん。ノブオさんの同期。
役者もやってるけど、脚本、演出もやってる人。

物語のモチーフとなったのが、「久留米看護師連続保険金殺人」事件。
看護師の女性4人組が、グループ内の女性の夫を殺害した保険金事件。
昨年、Jr.5が上演した「白に染まる」は、主人公の看護師が夫を殺害してしまうまでの心理劇。
今回はその後、彼女の3人の娘の物語になっています。
被害者であり加害者でもある子どもらが、どう生きていくかの物語。

小野くんが描く話は、家族の物語が多くて。
細かい笑いを入れながらも、時々ドキッとするシーンが描かれたり。

今回、ヒロインになるのは次女で、小島藤子さんが演じてます。
ドラマでも時々拝見している女優さん。透明感のある人ですね。
弱そうながら芯を持ってる次女を演じてます。

長女役が、なんと漫才師、尼神インターの誠子ちゃん。
「白に染まる」には、南海キャンディースのしずちゃんが出演してたけど、誠子ちゃんは初の舞台出演って。
なので、ちょっと不安やったけど・・・
観てビックリ。
ほぼ、怒ってるし! 
しかも、関西弁もない。(標準語の誠子って! やっぱりちょっとこそばいで!)

関西が舞台ではないけど、関西から逃げてきたような設定のようで、亡き父を演じる奥田くんは関西弁やった。
最後に、ちらっと関西弁で叫んでたけどね、誠子ちゃん。

初演の、中野ウエストエンドではラストのシーンが印象的でした。
壁をよじ登って、3人の娘が高いところのドアを開けて、外に飛び出していくんですけどね。
それを、シアターウエストでどう描くんやろうと。

ひも状になってる後ろ幕の向こうに箱を積み上げて(箱を積み上げるのは初演も一緒ですよね?)
やはりドアを開けて、光り輝く未来へ、3姉妹が向かってました。

最初からヒリヒリが続くのに、ラストはふんわり。
小野くんの作品らしいなと思いますね。

初演よりスマートに、ライトになってた気もしますが、同じように犯罪者の子どもである男と姉妹のシーンでは涙が溢れましたね。
SNSが刃にもなる今の時代、犯罪者であり被害者である子どもたちはどうやって生きていくんやろ。
人の心の痛みが想像できる、優しい人ばかりやないからね。
逃げなくてもいいやん、なんてキレイごとは言えないし。
それでも人は、人によって救われるはず。
そう信じたいね。

というか、昨年の「白が染まる」より、こちらの作品の方が先に作られたんやなと、改めて。

初日祝いをお友だち4人で贈りました(ビールやけどね)



ちゃんと、のしが張り出されてました。ありがとうございます。

間に合えば、お花も贈ったのにね。(お花も贈れるようになったらしい!)

来年も、行けるといいな~



夏でも観劇!

2023-08-07 09:44:55 | 演劇・舞台
ほったらかしにしてたら、ログインを求められたりして、ずぼらを責められてますね!
SNSをやり始めると、ほんとに更新がままならず・・・
・・・ほんとに、こんなブログに、お付き合いありがとうございます~

今年の夏も、観劇三昧です。



俳優座「ボタン穴から見た戦争」
もうすぐ閉館という俳優座劇場の5階にある俳優座スタジオで拝見。





俳優座の稽古場だそうですが、天井が高く、100席あまりが階段状に用意されています。
天井に近いところに押し上げ式の窓があって、舞台が始まるまで換気のために開けられていました。
そこが閉じられると、空気が一変しましたね。外の車の音とかも聞こえなくなって。

「ボタン穴から見た戦争」のタイトルは、
怖いもの見たさに、頭から被ったオーバーのボタン穴からのぞいたという子どもの証言からネーミングされたそうです。

劇団俳優座が1995年から続けているシリーズ『戦争とは…』の最新作。
1941年、ナチス・ドイツに侵攻されたソ連の白ロシア(ベラルーシ)で多くの人々が虐殺されました。
ウクライナ出身のノーベル文学賞作家スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチは、40年後に、当時15歳以下の子どもだった人たちを取材、その戦争証言集が原作です。
もともとは朗読劇だったのを、演劇にしたたのだとか。
 
電子ピアノの生演奏で始まり、女性ジャーナリストが「はじめに」の章を語ります。
続けて役者たち全員が登場。20代から90代まで、総勢14人。
全員同じ衣装で、裾の部分が薄い緑色に染められた長めの白い上着を羽織っています。

大きな窓があり、古いソファが置かれています。
窓の上の壊れかけた壁に13人の証言のタイトル文字が投影され、それに合わせて一人、あるいは複数の役者が証言を語っていきます。

父親が出征し老人と母子だけが残る村。
そこに突然敵がやってきて、目の前で、親が、近隣の人々がドイツ兵に惨殺され、村を焼き払われ、食べ物がなく地面に生えている草を食べる・・・リアルな戦争の実相。
幼かった彼らの記憶は40年経っても鮮明に残されていました。
一方的な被害者である子どもたちの記憶。
だからこそ、「戦争」というものが持つ惨たらしさが浮かび上がってきます。

印象的なのは舞台に立つ白髪の岩崎加根子さん、中村たつさん、阿部百合子さん。
90歳代の現役女優ですよ。中村さんは杖を突き、後輩の若い女優さんに支えられて登場されました。
・・・演技なのか、本当に会場が必要なのかはわからないけど。
パンフには、この3人の対談が記されてましたが、彼女たちが子どもだったころ、日本は戦争していたんです。

ラストはウクライナで愛唱されている『野原の紅いカテリーナ』の大歌唱。
「わが友 ウクライナ 平和 とりもどそう」と、役者たち全員でが、手話を付けて歌いあげます。

今まさに戦争で揺れるウクライナにもかけがえのない子ども時代を奪われた子どもたちがいます。
平和が訪れることを願わずにはいられません。

俳優座劇場といえば、六本木。
六本木といえば、東京タワーですよねぇ。



ほんと、おのぼりさん。

わざわざ、見えるところまで行って撮影。
ここから、夜公演を予定している舞台を観るまで時間があったので、開催中というこちらへ立ち寄り。



東京ミッドタウン日比谷 1Fアトリウム。
どこやねんて感じですが、ほんとスマホは便利!
田舎者でも、ちゃんと行けましたから。



こんなんがあったりしますからね~~



こんなんを500円でいただきまして~
(入場するのに20分ほど待ちましたけども!)



大阪にも11月?出現するらしいですけどね・・マルエフ横丁。

さて、夜の部は・・・なんと野外!!



新宿花園神社にある、テント舞台です。
昔、唐組の芝居などが上演されたという、あの野外劇場です。





大衆演劇臭?がしますね~



参詣をすませて。



椿組「丹下佐善’23」

なんともチープな?時代劇ですよ。



天井はこんな具合。



座席はこんな具合。
でも、ほぼ満席。



始まる前の撮影はOK。

「水分補給してください~ お茶とビールも販売してます」

・・・お茶はともかく、ビール飲んだら余計にお水飲まないと脱水症状になりますやん~
(さっき、ビール飲んできた私が言う??苦笑)

なんでこちらに来ることになったか、鑑賞会に案内が来てたからです。
今回の上京は、この翌日の舞台を観る目的なので(友だちが制作のお手伝いをしている演劇ユニットの作品)
前日に観られる舞台はないかと探して、俳優座と椿組を観ることにしました。

初の野外テントの舞台の観劇。
大衆演劇味はあるけど台本もしっかりしてて、何より役者さんたちが元気でパワー全開。
ラストのあっと驚く仕掛けとか・・・
ステージのバック、壁として張り巡らされてた幕が下げられ、向こう側の道路や建物が丸見え!
いや、向こうからこちらが丸見え状態!
しかも、演者全員(20数名?)が白い着物の丹下佐善になるという~~(笑)
奇想天外な演出です。
ほんと面白くて。お客さんを楽しませてくれる、こういう舞台もあるのね〜って感じです。

中央の長い階段が右から左に。
けっこう長いです。1幕で全部が崩れる仕組み。これもすごいです。

この暑いのに、空調もないのに、時代劇なので皆さん衣装はしっかり着込んでます。
女優さんは、ほんとに大変やと思うけどね、でもそれを感じさせないくらい自然な演技でした。
台詞のはしばしに、アドリブ的に今の社会情勢を織り込んだり。
そこが演劇ですよね!

救急車のサイレンや車の音がする野外テント。開演前の諸注意で、

「地震災害があったとき、皆さん、ご安心ください。ここ花園神社は避難場所に指定されております」

会場が爆笑と拍手。
ビール飲みながら観劇できるのもすごいな~~

翌日の舞台については、次回。

今日はこれから仕事なんで~~

世間の夏休み、ほんまたいへん(汗)