おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

寒風の琵琶湖岸散歩

2025-02-25 11:51:26 | 湖国日記
先週、彦根や長浜の雪がすごい~って思ってたら湖南地域にも雪が。
立春後の雪は、「南雪」なんていいますけど、わが家の周辺は積もることもなく。
晴れ間もあったので、久しぶりに夫婦散歩を。

最近、ダンナは私が仕事に行く日に、40分ぐらい近所を散歩してます。たまにする夫婦散歩で足腰が痛かったりしたから、鍛えないとと思ったとか。
とはいえ、年明けから多忙なヨメなので(観劇がねぇ~~) 2月になって、やっとです。



いつもの、烏丸半島。
ここにある水生植物園の駐車場まで車で来て、そこから半島を歩きます。比叡山もうっすら白い粉が~~
でも、日差しもあったので、歩いてるうちにみるみる溶けていきましたね。



水鳥たちが寒そうにぷかぷか・・くちばしが白いオオバン、鴨も。



比良山のほうも、着いたときはもっと白かったんやけどな。



近江富士、三上山。



人の気配を感じて逃げようとする鴨たち。見るだけやん~ 取って食べたりせぇへんよ。


ぐるりと回って(約30分ほど)、水生植物園へ。
先日、こちらでアイスチューリップが咲いてるということをお聞きして、見てきました!

ゲートをくぐって、ロータス館前にずらっとチュ-リップ!













冬の時期に咲く「アイスチューリップ」。
球根を発根・発芽させた後に一定期間冷凍処理した状態で咲かせるのだとか。
開花をずらして咲くよう育てられているので3月末まで楽しめるそうです。
花のない時期に、工夫されてますね!





ほかはこんな感じですから。



ロータス館の温室は、こちらのメインでもあるスイレンが咲いてました。

せっかく、琵琶湖岸まできたので、毎年訪れる菜の花畑へも行こうかと。
先日、カメラが趣味の同級生のおっちゃんが、「今年は天候不順やから満開になかなかならへんかった」というてました。
例年どおりなら、1月末に満開になってると思うんやけどね。もう2月中旬ですやん。



こんな感じでした。
雲行きも怪しくなってきたので、大急ぎでパチリ。









マチュアカメラマン、スティックを持ったウォーキンググループ、たくさんの人が来てましたね。平日やけど。



お天気が良いと、この方向に伊吹山がちらっと見えるんですけどね。



まさに曇天。このあと、雪が降り出しました。積もるような感じではないけど、けっこう吹雪いてましたよ。

ショッピングモールピエリに車を止めているので、そこまで湖岸をてくてく。



あまりに寒かったので、ピエリのフードコートで、久しぶりにラーメン。

たまには、カロリーと塩分?の摂取もええでしょ。



ケイン&アベル 2月6日マチネ

2025-02-17 12:58:07 | 演劇・舞台
この日曜日から大阪公演が始まります。
記憶の上書きをしてしまう前に、2度目の観劇の感想を記しておかねば・・・
前回書きそびれたことも含め、やっぱり長い・・・汗
そして、ケイン目線・・・アベル、ごめんよ~~

(初日の感想は  → こちら )

これから観るという方、ネタバレいらないという方、興味がない方はスルーを。
記憶違いもあるやろうし、文中の台詞も正確ではないです。そんな感じの台詞やったということで。
何度も観劇してる方は細かな所作や台詞、楽曲の歌詞まで覚えておられるようですが、観劇中はケインを追うのに精いっぱいで(笑)そんな余裕もなく~ 
とにかく、忘れないうちに、書きかけの記録をアップしておきます~


プログラムと、グッズの銀行券風メモ用紙。そしてプリンシパルキャストが入ったチラシ(こちらにはなかった~)

シニアチケットで用意されたのは、2階席のセンター3列目。
ほんとに舞台が良く見えました。セットの転換、照明、プロジェクションマッピングの映像、何より、アンサンブルの方々含め、キャストの皆さんの動きもよくわかりました。
初日はちょっと傾斜がある14列目の上手なので、オペラグラスで洸平くんをガン見してたから、つくづく、下手のお芝居をふくめ全体をちゃんと観れてなかったですね。

2階からだと全体がよく見えるので、見開きで左右で描かれるシーンや、セットの後ろに映し出される景色もよく見えます。床に当たる照明の絵柄も!ほんとに、各所で、プロフェッショナルな方々がお仕事をされてるんやなぁと。

オープニングで、フロレンティナがアルバムらしきものを持って中央奥から出てくるんですが、キューブの割れ目、センターに光の道が現れてました。そうなのね~~
そして、この演出はラストの、ケインが登場するところも同じでした。キューブが左右に引かれて、光の道ができるんです。なるほど~

そして、何気にセットを動かす人は黒子やと思ってたんですけど、白いシャツを着た半分白子(苦笑)でした。舞台スタッフは黒のイメージやったから、意外ですね。アメリカンスタイルなんでしょうかね~

移民船シーンも、「♪アメリカンドリーム」を歌いながら、アベル、ジョージ、ザフィア、そしてアンサンブルさんも、こんなふうに動いてたんやと。

オーケストラが見えるハーバードクラブ「♪最高の時代」のシーン、洸平くんが登場するのを見逃したらあかんて思ってオペラを構えてたけど、やはり、出てくるタイミングを見逃して・・汗 気づいたら中央にいはりました~(苦笑)
タキシード姿がほんとに品がよくてカッコ良い~  

歌声は・・・初日、音程を確かめるように丁寧に歌っていた「♪父の名に恥じぬよう」
この日も同じように丁寧やったけど、ラストの、「はじぬよおぅ~~~~」のロングトーンの前、ブレスするところ、息を吸い込む音が聞こえるくらい深く吸ってましたね。もう、しっかり、自分の歌にしてる~~

プラザホテルのケイン、アランとマシューの3人でテーブルを囲んでるところ。(50秒で早替えしたところね)急いでセットに入り込むのがわかるんやけど、席に着くとちゃんと芝居してるんですよね。マシューと何か話しながら、コーヒーにお砂糖をスプーンに1杯入れてかき混ぜてました。細長いワイングラス、中は空やけど、ちゃんと飲んでたし。
どんな会話をしてるかは・・・2階席ではわからんけども(汗)

マシューといえば、1幕でのベッドシーン(←だから、言い方よ!) 病で倒れたマシューを見舞って、思わずベッドの横にケインが入り込むんやけど、初日はそこで笑い声があったのに、この日はなかったんですよ。少なくとも私の周囲ではなくて。慣れたの? 意外性はなかったってこと? 
ここで病んでるマシューが、いつもケインが自分の前を歩いていたけど、死ぬことは自分の方が先だ、みたいなことを言うんですね。ほんと悲しすぎる。ケインがいつくしむようにマシューを見つめるのが泣けてきますよね。
そしてマシューがカクッとなって息絶えるのは、初日よりは自然な感じになってたかな。

そのマシューが、銀行に損害を与えてしまったから融資をストップすることになったってアランはいうんやけど、原作はそうではなくて。マシューのせいではなく時代のせいですよ。なんせ、世界恐慌やから。

「♪大恐慌」、2つの長テーブルの周囲に民衆がいて、そのテーブルにひょいと乗って険しい顔をして上手に歩いていくケインのシーンがあります。
初日はケインの顔をオペラで追ってたから気が付かなかったけど、ケインが歩き終わった1台目の長テーブルを、2台目のテーブルの前にアンサンブルの皆さんが運んでたんですね! ケインが歩き続ける、不穏な細い道のように。
銀行家は、銀行と、そして人に尽くすべき。ケインの心の葛藤が伝わるシーンですよね。

アベルは、ホテルプラザのレストランでの働き方を気に入られてホテル王リロイのリッチモンドホテルで働くことになりますが、リロイさん、株をやって儲けていたからリッチモンドがずさんな経営で赤字が出てても平気やったんですね。ホテルを抵当に入れて銀行からお金を借りて・・・そこに世界恐慌です。
200万ドルを期日までに支払わなければ競売にかけられる・・・「君なら立て直せるかもしれない」そんなホテルをアベルに託して死んでしまうんです。

1幕ラストで、アベルがケインに融資を申し込みに行くところ。融資はダメだと言うアランに、銀行家は社会のためにすべきことがあると(そんな感じの台詞)ケインが言って、アランと言い合った余韻があるまま、アベルを迎えてるんですよね。
融資はできないというケインにいら立つアベル。でもこの時、ケインはアベルを評価する。アベルが帰ったあと、ケインがどこかに電話するシーンがありますが、ここは上手で憤懣冷めやらぬアベルが描かれてて、ケインの台詞は聞こえません。でも、これは匿名で200万ドルを融資する依頼をする電話やったんですよね。
このあとジョージがアベルに、「匿名の投資家が貸してくれる」という報告をするから、ここで、このストーリーにうすうす気づく人も多いかと。
アベルに200万ドルを投資したのはケインだろうなと。

そしたら、なんで、このことを素直にアベルに言わなかったん?って思いますよね。言うチャンスは何度もあったはずやのに。そしたら30年以上アベルに恨まれることも、アベルを憎悪することもなかったのに。

原作では最後にアベルが読む手紙で明かされるけど、父から受け継いだ銀行家としての矜持が告白することを邪魔したんですよね。「職業上の利益と個人の利益が衝突する可能性があるから名前は明かせない」「いかなる受益者にも家族信託の投資を知らせてはならないと規定した信託証書に違反してはいけない」から。うーん、わかりづらーい。

舞台ではサクサクっといろんなものが省略されて物語が進むので、その分、わかりやすくドラマチックに描かれてます。
「あなたはなにも失ってない」・・・孤児として生まれ、故国も失って、アメリカンドリームを夢見て上り詰めてきたアベルはケインにこう言うけど、裕福な家に生まれたケインだって、父を失い、母を失い、友まで失うんですよ~~ 

SNSに流れてくる感想に、「洸平さんは踊れる人なんですね!」というのをよく見かけました。キレッキレとか、アイドルのダンスみたいに顔をのこしてターンしてるとか。
踊れることは知ってるから、ダンスがすごかったという印象がそれほどなかったんやけど、顔残すっていうのは、いわゆるアイソレってやつですよね。(アイソレーション、顔とか足とか手とかを独立して動かすというダンスの基礎らしい)洸平くんはできますよね。中学生のころからダンスをやってて(ちゃんと習ってはりました)、高校でヒップホップダンスの同好会を立ち上げたくらいの方なので。

「♪最高の時代」のハーバードクラブのシーンでキレッキレに踊ってたけど、二幕の、「♪成功間違いなし」のシーンでも、洸平くんは軽やかにステップしてましたね。
あれがチャールストンなんですよね! (今回、ダンスの基礎ステップ動画をどれだけ見たやら~~苦笑)
初日はオペラでお顔をガン見してたから気づかなかったけど(多分)、ほんと軽やかに無理なくステップしてるんですよ~ ほんで、上手~い。
青コーナーと赤コーナーで(←言い方!) W松下の二人が、軽やかに後ろに動いていくのも(ほぼケインしか見てないけど~~)、2階からしっかり拝見できました。ああやって、後ろに下がって窓辺へ行ってたのね、ケイン! ほんとにしなやか~
上から見るとよくわかる~ 初日、ほんま、どこ観てたんよ、私~(汗)

2週間経ってのこの日、洸平くんの芝居のメリハリもしっかり出ていました。静と動。ケインは静ばっかりではないんですよ。表情も豊かに(オペラ越しやけど)歌声も大きくなっていました。二幕の、優也くんと歌うところで、2か所ぐらい、高音が歌い辛そうに聞こえたんやけど、気のせい?? 多少の疲れはあったのかな。

二幕の、戦争シーン。
センターから見ると、あのナマお着換えの下着姿、前にいるアンサンブルの人と重なってケインの全身が見えなくなるんですね。まさにチューチュートレイン状態。サイドから見るとちゃんと見えたけど。でも、やっぱり、ケインしか見てないようで(笑) アベルの優也くんの着替え方はざっくりで、上着の胸がちょっとはだけてたりしてるらしいけど、気が付かず(苦笑)

このあとの洸平くんのソロ。
2階席で観た友だちから聞いた話では、2階席センターは照明をマトモに食らうらしいとのこと。
確かに、階段を上って歌うケイン越しに、3つ?の光がステージ奥から発射?されるんですよ。オペラで観たら目がくらむっていうからオペラをずらして・・・多少まぶしかったけどシルエットはわかるし。歌声も聴こえました~~ 後光に浮かび上がるケインもいいですよね
この曲はマシューが歌った「また会う日まで」のリプライズ。
歌詞にちゃんと、「マシュー、死ぬってこういうことかな」ってありましたね。マシューが僕の方が先だと言った死。死に対する恐怖と悲しみにあふれた歌でした。
バックの光が零れ落ちるような星空の?映像もキレイでしたね。

このあと、倒れたケインはアベルに担がれていくねんけど、アベル、初日よりもスムーズに担ぎましたよ。洸平くんが担がれに行ってる感じ(苦笑)。担がれた後も、アベルの背中で、手を初日よりもブラブラさせてました~(笑)

二幕で、ストリーテラーのフロレンティナが、「そこに私が登場します」とセットに登場していった時に客席から笑いがあって、ちょっとびっくり。初日はなかったですよね。確かに、可愛く楽しそうに登場していきましたけども。リチャードとの会話でも結構笑いがあって。やっぱり、この二人は癒しです~
リチャードがキスしてもいい? とかいって、フロレインティナの方からチューしたりして、ほんと可愛い~。

白いキューブのセットの上で、そのフロレンティナから、ケインの息子と付き合ってると聞いて激昂するアベル。ケインに対する敵意を聞かされ続けてきたフロレンティナやけど、彼女のアベルへの台詞が言い得てますよね。
「パパは賢いのに、どうしてそこだけ愚かなの」
ほんとに。

ヘンリーのことや、銀行の株をアベルが買い集めていることを知ってから、誤解を解こうとアベルに電話するケインですが、決裂した時にいうんですよね。
「俺はバカか。和解などできるはずないのに」 ほんとに悔しそうで、ここからアベルへの憎悪が増していくんです。
ちゃんと話せていれば、演じる洸平くんと優也くんのようにコミュニケーションがとれていれば、仕事面でも良いバディになれたはずやのにね、ケインとアベル。

初日、あまり印象に残ってなかったのが、ケインがリチャードを叱責するところ。アベルは、娘に言い負かされて?リチャードに会おうと思うのに、ケインはまったく折れないんです。アベルに対する憎悪が高まりすぎてて。ケインのリチャードへの叱責、初日よりも確かにヒートアップしてました。
上演を重ねるにしたがってもっともっと表情が険しくなっていったらしいですよ。(洸平くんの怒りの表情、必見ですよね! 大阪公演で観られるかな~)
原作でもケインはかたくなで、最後の最後まで、自分の息子に銀行を継がせることだけを考えてましたね。あの辺はほんとに堅物。そのために、アベルの娘との結婚をきっぱり諦めさせようと思ってましたから。

そしてこの日も、ケイトとザフィアがそれぞれの夫を非難するところから始まる「♪もううんざり」 こちらもさらにパワーアップしてましたね。
青と赤の、それぞれのところから登場するケインとアベルが中央で交差して、振り向いたらそれぞれの妻が歌うんです。、「あんたらええかげんにしいや」的な?その叱咤激励のパワーがすごかったです。
ここに、リチャードとフロレンティナも加わって6人で歌い上げますが、拍手も大きかったですよね。

しっかり見ておこうと思ったのは、老いたケインとアベルの「♪何のために」。
老いたケイン、本当に洸平くんの杖をついての歩き方、姿勢がおじいさんで、ほんま上手すぎる。老いたアベルも老いてるけど、優也くんは恰幅あるし。洸平くんもたくさん着重ねてはいるようやけど、枯れた感があるというか。みすぼらしくはないです。コートもスーツも帽子も上品で、お金持ち感はちゃんとあります。帽子をかぶってるから、2階からはシュッとした顎のへんしか見えないけど。

「私より老けている」ってアベルが歌うんやけど、(ケインは病持ちやから・・・汗)
二人が中央ですれ違う時に、アベルは振り向き、気付くんですね。過去に会った彼のことを。
ケインもアベルを見たのかな。向こう向きになってるからわからなかったけど。
それぞれ、上手、下手に行って、振り返って帽子を持ち上げて会釈するんです。

原作ではケイン目線で語られてて、アベルの腕輪に気づいてケインが記憶をよみがえらせ、すべてのパズルが収まるところに収まったって思うんです。プラザのレストランで見た時のこと、ボストンの、ケインの銀行に融資を依頼しに来た時のこと、あの銀の腕輪を「どこかで見たな」ってケインは思いましたしね。そしてドイツの戦場で見かけた後ろ姿(原作を何度読んでも、銀の腕輪に気づくくだりはなかったんやけど)・・・今回の舞台でも、戦場でアベルが助けてくれたことに気づくような具体的な演出はなかったような・・・

原作では、すれ違う時に帽子を上げて会釈したらアベルも会釈して、二人は一言も交わさずに逆方向に歩いていきます。
「それだけで充分だった」フロレンティナに再会した時、アベルはそういうんですね。

老いた二人のシーンから涙目なんやけど、ラストの、書類を読むアベルの後ろ、光の道を歩いてくるケインの姿が見えただけで涙がこぼれてきました。そして穏やかにアベルを見て、アベルに駆け寄ってくる孫が目の前を通るときに、ケインはその背中を押します。初日は軽く押してる感じやったけど(多分) この日は、かなりしっかり、ポンと押したように見えました。リチャードとフロレンティナの息子、名前はウィリアム・アベル・ケイン。この日もここは号泣・・・
周辺で、嗚咽する声が聞こえてきたような・・・

アベル役の松下優也くんは兵庫県西ノ宮出身の方。ミュージシャンでデビュー。2、5次元ミュージカル「黒執事」から知ってるけど、私の大好きな舞台、『MIDSUMMER CAROL ガマ王子 vs ザリガニ魔人』の再々演に出演されてて、それが舞台で優也くんを拝見するのがお初やったかと。朝ドラ「べっぴんさん」に登場した時に、ちょっと話題になってましたよね。あと、「アシガール」で伊藤健太郎くんのお兄ちゃんの役をされてたり。ドラマもいろいろ出演されてます。
そういや、一昨年のミュージカル『太平洋序曲』の時はWキャストの山本耕史さんの方を観たので、優也くんの方は拝見できてなった。
なんとなく、洸平くんより年上かなと思ってたら年下で(34歳)、もっと細くて小柄と思ってたら、180㎝もあるし、カラダも一段と大きくなってました~ ちょっとびっくり。 

洸平くんと優也くん、初共演やけど、歌もぴったり合ってました。
育ちがよくて上品で、冷静だけど信念を貫こうとする頑固さがあるケインと、野心があって喜怒哀楽が激しくも愛情深いアベル。ちゃんとそれぞれの人物像をつくっていくお二人がすごい。
お互いをリスペクトし合ってるのはインタビューとかでも拝見してるけども、信頼しているからこそ、思いっきり演じることができるんやろうなと。

バレンタインの日の、洸平くんのポストは泣けてくるくらい深かったけど、→ こちら
優也くんを「日本の宝」ともおっしゃって。
その洸平くんのポストに、優也くんが、「相棒じゃなくて恋人にしたいなぁ」「恋人にしたい有名人1位にいってもらえるなんて」なんてコメントしてました!
ほんとに、めちゃくちゃ、愛してくれてますね!!

大阪公演は、23日から3月2日まで、新歌舞伎座。早々にチケット完売して、見切り席も販売して完売。先日、立見席も出て、それも完売。
いつも利用している満席応援チケット救済サイトにもチケットは出てこないし、某転売サイトでは、大千穐楽のチケットが桁外れなのが出品されててびっくり。
世界初演のミュージカル、これだけ人気が出てるので、きっと再演はされるはず。とはいえ、早くても2年先かな?
(来年は大河で家康を演じなければなので!!)
老い先短いので、なる早でお願いします~~

新歌舞伎座に、ケインとアベルの幟旗も立ったようです。洸平くんの幟、早く見たいな~~


再び東京へ

2025-02-15 12:14:55 | 演劇・舞台
東京初日を観たので次は大阪で、って思ってたのに。
世界初、初演のミュージカルは、やはりミュージカル通(ツウ)の方も様子を見るのだとか。
しかも、38年も続いているという老舗のグランドミュージカル『レ・ミぜラブル』が同時期に帝劇で上演中。
帝劇の建て直しで最後の公演というもあり、ツウの方はそちらに行ってはるんですよね。

でもね。舞台は日々進化して、追いチケして観に行く人がいる・・というSNSでのつぶやき。口コミの効果がじわじわと出だして、ツウの方も観に行きはじめ・・・
何より、主演のW松下(ユニット名かいな)を絶賛する人が多く、私の中で、大阪まで待てる???という自問自答が~~

そして、悪魔のつぶやき?? シニアチケットがプレイガイドで発売されたんですよね~~
・・・U20とか学生割引チケットも出てましたけども、シニアチケットは初めて見ます。それだけ売れてないってことかな・・・と心配にもなり。
ちなみに、シニアチケットは55歳以上。55歳がシニアなのか、というご意見もありますが、(イオンシネマの映画チケットもシニアはこの年齢からシニアです)この際、お安く観られるならシニアと言われようが行くべきでは!! (私は、とおにシニアです!)

そんなこんなで辛抱できず、日帰りでこそっと上京することに! (何がこそっとなんやら~!)

初日から2週間ぶりの『ケイン&アベル』、初日に見逃がしてるところ、進化してるところを確認しに! 行ってきました~~

おりからの寒波到来もあって、早めに出発。
途中、関ヶ原のあたりは確かに雪景色でしたが、岐阜羽島では晴れてましたよ!
静岡で、富士山もしっかり観られました!! ええぞ~~



品川で、同じようにシニアチケットで日帰り観劇をもくろむ(笑)友だちと合流。
急ぎ足で渋谷まで。行き慣れてる自分に笑える~~

渋谷の地下にある紀伊国屋さんのカフェで早昼を食べ



ヒカリエ2階のサイネージをチェック・・・何度シャッターを押してもアベルの優也くんしか撮れず・・汗 かろうじて撮れたのはこんな感じ。



動画で撮影しても通行する人が映り込むんでね、そらそうよね。
ここで、いつもお世話になってるノブオさんファン友だちが、朝日新聞東京版に劇評が掲載されたからと紙面を持ってきてくれました。わざわざ、ありがとうございます。
お友だちはこれから、推し様の舞台のサイネージが地下鉄の駅に出てるから、それを撮影しに行くのだとか。みんなすごいね!! (人のことは言えない~)



さて、シアターオーブのある11階に上がって、当日券コーナーを探します。
シニアチケットは2階のチケット売り場ではなく、劇場入り口近くにある当日券コーナーで配布されるとか。
事前に、交換券を発券してあるので、それを見せてチケットをいただくんですね。
開演1時間前からとのこと。13時開演なので12時からですね。時計を見たら11時半。
ちょうど、入口階段の前に係の方らしき人が見えたので聞こうと思って近寄ったら、その横にありました!



当日券とは並びが違うみたい。
早速並んだのですが、1番乗りです(笑)
SNSから、シニアチケットは2階席というのは知ってたけどね。
というか、ここに並んでたら年寄りというのがバレるんじゃ(苦笑) いやいや、誰に? シニアを隠すような見た目でもないし。

12時少し前に、係の人が「皆さんこちらへ」と案内されて階段を上がっていったのですが、シニアの列は30人くらいになってました~~ もっといたかな。
ホール入口横の特設「シニア窓口」へ。


これは人のいない終演後に撮った窓口。



記念に撮っておこ。
やはり、2階席でしたが、3列目のどセンターでよく見えるお席。
シニア価格で(半額近く!)ありがとうございます。

初日は人も多くてバタバタしてたから、ほぼ写真も撮らず、劇場を味わうヒマもなかったけど、この日はオーブを少々探検。



3階へ行こう、3階から撮った渋谷の街を洸平くんがインスタスーリーであげてたよね。って3階へ。



昼間なのでお日様がまとも。しかも自分が映り込んだりしてうまく撮れない。
ガラス越しで撮影するときは、ガラスにスマホのカメラをピタっとくっつけて撮ると映り込まないっていうけど、そうすると撮りたい画角で撮れない・・・もどかしい。

幕間で行くトイレの位置を確認しつつ、2階の上手側の、この場所やなと。


これは終演後に撮影したもの。

インスタストーリーでは、ビルの広告が見えないようにそこに文字を入れてアップされてましたね。
CMに出てる人はいろいろ考えて撮影してるようですよ。えらいね~ (当たり前か~)

舞台の感想は、別日に。
なんせ、長い、たぶん。

終演後は急いで東京駅へ。
品川からでは座れないかもなので東京駅。

駅弁を買おうと・・・人気のお弁当は17時の時点で売り切れてるらしいけど、というか、駅弁も高くなってますね・・・



北海道、というのと、イカメシがついてるというのでこれに。
(イカは、洸平くんのお好みという、それだけやけど 笑)
ビールは・・・マルエフがなくてスーパードライに。

「姉さん、やっぱり飲むんですね」

友だちに突っ込まれる。そらそうでしょ。ここから家まで3時間もかかるんですから~~

だんだん日が暮れていきます。
名残惜しくなって、真っ暗な窓から富士山らしきものを撮影。



前日も仕事してたけど、翌日ももちろん仕事。

よーやる。私。



東京二日目

2025-02-13 10:10:20 | 演劇・舞台
一泊二日の東京観劇旅。
相変わらず、詰め込んでます。



『ケイン&アベル』のソワレを観た後は、まだチェックインも済ませてなかったのでまずはホテルに行こうと。
夜遅いチェックインも可能ではあったけど、同じホテルを予約してる洸平ファンの友だちと合流して、ホテルのある新大久保へ。
そう、新大久保のレディス専用ホテル。
小さいし、エレベーターはないし・・しかも4階という~(苦笑)
なんせ、値段でホテルを決めてるからね。
別々の日に別々で申し込んだのに、隣同士の部屋にしてくれてました。

とはいえ、新大久保。
ここは韓国の町ですよね。一時ブームになった韓流ファンが集まるという・・・なので、周辺は韓国料理のお店ばかり。
辛い物が苦手という友だちが、「辛くないものが食べれるお店ありますか?」ってフロントのお兄さんに聞くと、
「ないですねぇ。近所に小さいスーパーがあるので、そこでなんか買って、廊下にレンジがあるの温めて食べるのはどうですか」と。

それでもいいか~~ということで、スーパーへ。
あれやこれやと見ながら、結局、友だちは「お好み焼き&たこ焼きセット」、私は「オムそば」というチープなものを。
ついでに、ビールを2缶手にしたら、友だちに、

「姉さん、こんな時間に2缶も飲み過ぎちゃいます?」

なんて言われ、(すでに時間は夜の10時半ごろ?)そうぉ~と言いながら1缶を棚に返して、発泡酒に替えた。
・・・いやいや、そういうことではない(笑)

ホテルに戻って、友だちのお部屋で一緒に食べることに。
とはいえ、小さなレディスホテル、テーブルがない。壁に取り付けられた棚のような鏡前はおひとり専用の狭さ。
ベッドが二つ(一つは簡易ベッド)があるので、とりあえず、ベッドの上に広げて「おつかれナマです!」



相変わらずチープな東京の夜。
興奮冷めやらぬ中、感想を語り合える人がいるのはありがたいね。

というか、頭がコーフンしてるせいか、線路沿いなので電車の音が気になるのか、なかなか寝付かれず・・汗

翌朝は、友だちとはお別れして私は渋谷まで。
ノブオさんファンの友だちとお買い物をする約束があって~~ 
前日、マチネのハリポタから、ソワレのケイン&アベルまで一緒だった友だちと渋谷で落合い、マチネで一緒だった友だちとは押上で合流。

目的は・・・毎年恒例のイベントになりつつある、ノブオさんへの誕生日プレゼントを買いに。
もう10年以上?毎年、仲間(10人余り)でプレゼントを送ってます。

押上と言えば・・・



見えたら、撮りますよね~
スカイツリー。
上ったことはないけど、この辺は何度か来てます。

3人で、パタパタっとミッション?を済ませ、午後から下北沢まで行く私に合わせて、バタバタッとお昼ご飯。
ほんとに、お付き合いありがとう!!

スカイツリーの足元にある「ソラマチ」で。



すき焼き重。
牛肉は食べなれてるとはいえ、この日は肉気分(なんでや~)

下北沢では14時からの舞台を観る予定なので、押上で一人と別れ、もう一人のお友だちとまた渋谷まで~
いつも東京でお世話になるお姉さんですが、ほんとに軽快に推し活されてるんで、尊敬してます!

私を含め、3人とも、ノブオさんファンとして知り合って20年ちかく。
ノブオさんきっかけで演劇と出会い、ずっと演劇を観てきた人たちです。
押上で別れたお友だちは、グランドミュージカルから小劇場まで幅広く、すっごい数の観劇数。
東京在住がうらやましい・・・というか支出もすごいでしょうけどね。

渋谷まで私を連れて行って、下北沢行きの小田急に乗るとこまで案内してくれたお姉さんは、今は古川雄大くんをめちゃ推し中。
九州とか、信州や富山まで?しっかり追いかけてるタフな方です。
この方を目標に頑張ろうって思うくらい~

前日の『ケイン&アベル』も良かったよ~って、ホメてくださってました。
押上で別れた友だちも、これから観に行くから楽しみ!って。
ノブオさんファンだけでなく、観劇でつながってるから、長くお付き合いできてるんやなと思いますね。

さてさて、そういう観劇仲間の友だちと別れて、一人で下北沢へ。



演劇といえばここ!っていうくらいの聖地「本多劇場」で。



加藤健一事務所『詩人の恋』
ハイネの詩にシューマンが作曲した連作曲集「詩人の恋」をベースに、音楽教師と生徒の相克と和解、そしてそれぞれが背負う過去を描く二人芝居。
過去に、鑑賞会の例会作品にもなった作品ですが、老教授を演じる加藤健一さんは変わらずに、今回は、天才と言われながらも行き詰っているピアニストの役を息子の義宗さんが演じます。親子共演。

中央にグランドピアノが置いてあって、老教授役の加藤さんが弾きながら歌うというのも素敵ですが、義宗さん相手に皮肉を入りまぜたジョークを炸裂するところは、まさにカトケンワールド、客席からの笑いも絶えません。

でも、二幕になって、局面が変わるんですね。
単に、若きピアニストを立ち直らせる物語ではなかったんです。
オーストリアに来たアメリカ人の若きピアニストは、実はユダヤ人で、オーストリアの戦争遺跡である、ユダヤ人強制収容施設を訪れたことで憤りを感じたというのです。
ドイツと一緒にユダヤ人を迫害した過去にフタをしてる、この国は反省していないと。
その怒りを教授にぶつけるのですが、教授もまたユダヤ人で、収容施設に入れられていた辛い過去があったのです・・・

とはいえ、明るい未来が見えるようなエンディングになっていましたけどね。
最後に、後ろの幕が少し上がって、バックヤードの荷物が見えるんやけど、あれはなんやったのかな。
最後の最後は、全部の幕が上がって明るくなるから、それで未来を表してるのかな。
そこだけはちょっと不明・・・前回(例会の時)は、どうやったんでしょうね。



パンフを見ても、そのへんはよくわからず・・・



本多劇場のロビーには歴代作品のフライヤーが一面に貼られてました。

そこから急いで東京へ。新宿経由、中央線で東京駅へ。

1泊二日で3本。

今回も濃縮な観劇旅でした~~



ケイン&アベル 東京初日

2025-02-11 22:46:46 | 演劇・舞台
誰も観たことのない世界初のミュージカルの初日、歴史的瞬間を観てきました!
渋谷の東急シアターオーブのその真ん中、0番に洸平くんがいましたよ!
グランドミュージカルの初主演、それだけでも感動ですが、内容もほんとに素晴らしいものでした。
行けて良かった~!!



『ケイン&アベル』
東宝が名作小説の世界初のミュージカル化に挑み、世界初演として上演する作品です。
音楽、脚本・演出など、クリエイターは海外の方々。あらすじなど詳しくは公式HPで → こちら

公式HPのトップにもありますが、PVもアップされました → こちら
ゲネプロの映像やと思うけど、これだけでも充分、おしゃれで熱い物語が想像できるかと。

プログラムに、ワイルドホーンさん作曲の音楽タイトルが1幕から順に書かれているので、それを参考にして、初日の感想などを記しておきます。
めちゃ長いです。そして、ほぼケイン目線です(笑)

大いにネタバレしてますので、これから観劇する方、ネタバレを見たくないという方はスルーしてくださいね。
いつものことですが、台詞とか、カテコのお話とかは正確ではありません。メモってるのではないので、だいたいこんな感じってぐらいです(汗)
なので、そこんとこはご容赦くださいませ~

開演前の静寂、客席も集中、あの静寂がたまりませんね。

音楽とともに、KANE&ABELと書かれた中央の引き戸状の扉が両側に開いて、何もない空間に、白い大きなキューブが左右から二つ。
・・・すごい、人力でセットを動かしてます!

映像が映し出され、キューブとキューブの間から、ピンクの可愛い衣装を着たフロレンティナ役の咲妃みゆさんが登場します。
ストーリーテラーの役割で、アルバムを広げてフロレンティナが回想するところから始まるんですね。
年数を重ねたりシーンが替わるときにフロンティナは登場し、「スナップショット」を入れながら、物語をいざないます。

後ろのキューブに時代を示すアナログ写真が次々と映し出され、最後に下手にケイン(松下洸平くん)、上手にアベル(松下優也くん)の写真が映し出されると、それぞれの子役さんがその前に登場します。音楽とともに、二人の幼少期が、左右対称に、同時に描かれていきます。
「♪宿命の二人」

今回の舞台は、これが特徴的。
二つのキューブ、上手がアベル、下手がケイン、カラーも赤と青という感じ。同じ楽曲を歌いながら、それぞれの物語が見開きのように左右で描かれるんです。両方を見ないとあかんけど、対に描かれるから、ある意味わかりやすい。



原作はほんとに壮大な物語で(文庫本上下巻)、特にアベルの幼少期は壮絶です。
ポーランドの森で産まれ、貧困の中で孤児となり、第一次世界大戦の中、ロシア軍に侵略され、男爵の子として城の奪還を託されて銀の腕輪を渡されるヴワテク(のちのアベル)。

片や、同じ日にボストンの名家、銀行家の父のもとに生まれ、多くの祝福の中で育つウィリアム・ケイン。
幼くして父を亡くし、それでもハーバード大で優秀な成績を収め、銀行を継ぐべく期待される中で母も亡くしてしまいます。

ちなみに、ケインは名字で名前はウィリアム。アベルは名前。旧約聖書にある創世記「カインとアベル」にちなんで書名にしたそうですが、内容は異なります。

ストレートプレイと違って、音楽で物語を進行できるのがミュージカルの良いところやなと。いや、ほんとに。目を覆いたくなるようなアベルの壮絶な幼少期も明るいイメージになるし。

幼少期が左右で同時に描かれるので、文庫本上巻の大半が、あっという間に進行します。

戦禍を生き延びて、松下優也くん演じるアベルは移民船でアメリカに向かいます。相棒となるジョージと妻となるザフィアに、ここで出合います。
ジョージを演じるのが上川一哉くん。ザフィアは知念里奈さん。

船首の映像が映し出される大きなキューブの上で、3人が語り合うシーンがあって。(結構高いところなので、1階前列の人は見上げることに~)
移民船の乗客たちとここで歌うのが、「♪アメリカンドリーム」 PVにも出てきますが、ほんとに壮大で素敵な楽曲です。大きな星条旗が下がってきて、まさにアメリカンドリームが今から始まるぞっていう感じ。
もうここで、ワクワクします。

とはいえ、うっとり観てる間はありません。
歌い上げてから、アンサンブルさんたちが大急ぎで衣装を脱ぎだすんですよ。その間に後ろのキューブが左右に引かれていくと、奥にいるオーケストラが見えてきます。
すっごい! 客席にオケピがないと思ったら奥に! しかも、人数もたくさん~
ここはニューヨークのハーバード・クラブ。
オーケストラも背景、というかクラブのバンドのように描いてるんですよね。

丸いテーブル、椅子などが登場し、アンサンブルさんたちは、移民姿から素早くドレスアップ、ハーバードクラブのお客様になります。早業~~! 

「♪最高の時代」
軽快なメロディが流れて、ここで、ケインが登場するはず! オペラグラスを構えて洸平くんを探す・・・・中央奥から登場してきたんですよね?
(その瞬間を見逃したや~~ん! 似たようなタキシード姿の男子が多すぎるや~ん 涙)

タキシード姿の洸平くん、めっちゃキリリとして上品で素敵です。まさにケイン、ええとこの男子! もう、うっとり。
いや、うっとりしてる間はないの。
いきなり音楽に合わせてしなやかに、キレッキレに踊るんです。PVにもちらっと登場しますが、これはチャールストンなの???

中央に出てきて、洸平くんがソロで歌うのが「♪父の名に恥じぬよう」
NHKあさイチの稽古場風景で登場したあの歌ですね。音楽監督の塩田明弘さんに指導されてたあの歌。ドキドキして見守りましたよ。
PVにも流れますが、丁寧に、はっきりと、歌詞がわかるように歌い上げます。ラストの声の伸びもキレイ~ ほっ!

とはいえ、ダイナミックに歌い上げるアベル役の松下優也くんに比べると、洸平くんは見た目も細いし、繊細で丁寧な歌い方ゆえに、地味目(汗)
なんというてもグランドミュージカルやしね。グラミュに精通している方々はどう評価しはるんやろ・・なんてことを思って・・・とにかく祈るような気持ちで?見守ってました。

アベルが働くプラザホテル。
アベルがホテル王のリロイと出会うシーンなどがここで描かれるんやけど、とにかくダンスがヒップホップな感じで(よう知らんけど~)おしゃれなんですよ。
「♪ゲームのルール」、アベルがジョージと歌って踊る! レストランの給仕が、ここで、こんなダンスをするの?って感じです。
ちなみに、上川くんは元劇団四季。一昨年、『アンドレ・デジール 最後の作品』で拝見してますね! めっちゃ歌上手いんですよ。

とはいえ、このプラザにケインもシュッと下手から入ってきてるんですよね。(ここ早替えですよね?)
父代わりでもある銀行頭取のアラン(益岡徹さん)と親友のマシュー(植原卓也くん)の3人で下手のテーブルに座るケイン。コーヒー飲んで、ワインも頼んだりして、3人でなんかしゃべってるの、気になる~

ここで、ケインとアベルの最初の接触があります。
ワインを注ぐアベルの銀の腕輪をケインがちらっと見るという。その瞬間、ちゃんとスポットが当たってましたよ。スローモーションな感じで、ケインが腕輪を目で追うというか。公開されたPVで観ると、ちらっ、やなくて、しっかり見てましたね!

このプラザでの働きぶりをリロイに見込まれ、アベルはリロイのリッチモンドホテルに勤めることになります。相棒のジョージも一緒にね。そして、そのリッチモンドでメイドとして働くザフィアに再会するんです。

一方、フロリダで未亡人のケイトに一目ぼれするケイン。ケインは夫に死なれた未亡人の財産整理の相談を受けに行くんやけど、未亡人やからおばあちゃんかと思ってたら若い女性でびっくりするんですね。思わずカバンで顔を隠したり、美しさに見惚れてしまったり。可愛い~! ひとめぼれ感がようわかります。

ケイトを演じる愛加あゆさんの歌声がまた素敵
「♪波のかなたに」  その歌に、滑り込むように自然に入っていく洸平くんの歌声も素敵です。

ケインが、親友のマシューに恋したことを伝えるシーンはちょっと楽しい。思わず「おばあちゃんに?」というマシューの返しに、会場から笑いが起こってました~ マシュー役の植原くんは以前、2,5次元ミュージカル『黒執事』で拝見してましたね。 (黒執事ではメイクがすごいお役やったので、友だちに言われるまで、まったく気づかなかったよ~)

そして、リッチモンドホテルで歌うアベルとジョージの「♪俺は右腕」、銀行員のケインとマシューのシーンでも歌われていました。それぞれの相棒の歌なんやね。

二人が恋する相手と結婚に至るところも、上手と下手で対に描かれます。ほぼケインの方しか見てないけど・・・優也くん、ごめん(笑)
左右で4人が歌う「♪愛が始まるとき」、これもほんとに良い歌です。愛加さんも知念ちゃんも、ほんと上手くて~
ちなみにフロレンティナ役の咲妃さんもやけど、愛加さんは元タカラヅカ。知念ちゃんは元アイドルのミュージカル女優さん。井上芳雄さんの奥様でもあります。・・・知念ちゃんは『ルードウィヒ・B』で拝見しましたね!

リッチモンドホテルで働き始めたアベルは、リッチモンドを黒字にして経営力を発揮するんやけど、時代は世界恐慌へ。
原作ではけっこうな枚数を費やしてるところもサクっと、でも、ポイントは外さずに描いてますね。

リロイを演じるのが、ミュージカル界の帝王、山口祐一郎さん。堂々とした帝王らしい役、というより、人間的で魅力ある人物です。
株で借金を抱えてしまうテキサス男なんやけど。アベルの優也くんにもたれかかるように歌う姿が哀感漂いましたね。というか、リロイが歌う「♪潮時」の歌は、「君ならやれる~」みたいな未来を託す歌詞やったと思うけど、この流れでリロイは自死してしまうんです・・・客席が「え?」って感じで息をのみましたよね。
二つのキューブの割れ目に、飛び降りるというより、吸い込まれる感じで・・・えっ、ここで死んじゃうの~?? 
ほんとに、演劇的というか。すごいシーンがサクサクと~  というか、山口さんの使い方が贅沢・・・・

リロイを失って打ちひしがれるアベルを支えるのが、ザフィア。
原作では、経営者としてだんだん大きな人になっていく夫から気持ちが離れていくザフィアなんやけど、ここでは「♪あなたならできる」って励ますんよね。知念ちゃんの歌声がほんとに力強くて素晴らしい~~

ここで、双方に子どもが生まれて夫婦が喜び合うシーンが描かれるんやったかな。

ベッドにいるマシューを見舞うケイン。
原作では、病魔に襲われ余命いくばくもないことを知って仕事もせずに飲んだくれて生活が荒れていくマシューなんやけど、そこはさらっと描かれて。スーツ姿のまま親友マシューのベッドに入り込むんですよね、ケインが。客席から笑いが起こってました。おぼっちゃまケインの人懐っこいところ。
洸平くんが演じるから微笑ましいのかも・・・っていうか、ひぇっ、あんなふうにベッドに入るんか~て、妄想しそうになりましたけど~(苦笑)
ここでマシューが歌う「♪また会う日まで」 
短いフレーズを洸平くんも歌うんやけど、この曲が、二幕のあのシーンにつながるなんてね~~(涙) 
マシューはケインの横で、ガクッと・・・ちょっと唐突な感じでびっくりしたけど・・・亡くなるんです(涙)

ケインとアベル、二人の最初の対決はケインの銀行。
世界恐慌で銀行は融資を止めます。そこに現れるアベル。リロイが亡くなる前に口にした「融資を断ったあの若造」に会いに来るんですね。

リッチモンドを立て直すべく融資を迫るアベル。自分なら必ず黒字にして返済できるからと詰め寄るけれど、銀行が、ケインではなく銀行が、貸せないんですよ。怒りをあらわに、ケインの台詞にかぶせるようにまくしたてるアベル。

ここはほんとに会話劇。洸平くんと優也くんがインタビューで語ってたところですね。

原作では、ケインはアベルへの融資を断りながらも彼に好感を抱くんですよ。この男はなかなかやりよるな、みたいな。
舞台上でもちらっとそういうとこがあったかな。また、確認しよう。

アベルは融資を断られたことで、怒りがこみ上げて。リロイを死なせたケインに対して猛烈に復讐心を抱きます。しかも、リロイに託されたホテルも不審火で燃えてしまうし~~ え~っ、なんてこった!
たたみかけるように展開する一幕のラストはほんとに秀逸。

青いケインと赤いアベル、二人がデュエットするのが、「♪命ある限り」 これが素晴らしくて、鳥肌もんです。
PVにも登場するけど、下ハモを歌う洸平くんの低音がぶれないんですよ。もちろん、煮えたぎるアベルの、優也くんの熱い歌声も素晴らしいけど。
ピタッと合わせて歌い上げる二人に拍手喝采で、幕。
すごーい! もう、ここでスタオベしたくなるくらい素晴らしい!!
二幕が楽しみで仕方ない! 客席もテンション爆上げです。

20分の幕間は、ほぼトイレに並ぶだけで終わるくらい混み合うんですけど、みなさんコーフン状態ですよね。次はどうなるの?って感じで、列も熱いです(苦笑)

あ~、一幕だけで、めちゃ長いや~~ん。


二幕はもう、さらに、期待と衝撃と感動で記憶も飽和状態で混濁・・・何いうてるん(汗)
とにかく、上手くまとめられませんが・・・

「♪宿命の二人」のリプライズから始まります。ケイン、フロレンティナ、アベル、3人が並ぶシーンはここやったかな。

そして、銀行家としてのケインと、ホテル事業を拡大していくアベルが描かれます。
「♪成功間違いなし」 優也くんがカッコいいという“タカラヅカばりの階段シーン”もここでしたね。

しかし、時代は第二次世界大戦へ。
この戦争の描き方が面白いですね。アーミー衣装のアンサンブルさんに交じって、スーツ姿からナマ着替えで戦闘服スタイルになる二人。
ナマ着替えですよ!! (もうドキドキ!)
上手に洸平くん、下手に優也くん。アンサンブルさんにシャツを脱がされズボンを脱いで、白いタンクトップとサルマタ仕様の?グレイのパンツ姿になるんやけど、ほんと、オペラグラス越しに、え~~っ!!
・・・どなたか、「洸平くんは細マッチョ」ってつぶやいてたけど、ほんとにただの細っこい兄ちゃんではないんです。脱いでみてわかる、腕とか胸とか筋肉ある人なんですよね~

そんなわけで(どんなわけ?)
ナマお着換え、ほぼケインしか見てないねんけど(笑)、アベルも同じでした(笑)。すぐ履けるようにキューっと小さく置かれたズボン(下に靴まであって)を履かされ、羽織わされた上着をちゃちゃっと着て(ボタンではなくマジックテープなの?)ベルトを締める。エアで銃を抱え、ドラムの音に合わせてアンサンブルと一緒に右に、左に、大股で行進。時々銃を構えて打ち(エアね)、アンサンブルの誰かが倒れる・・・が繰り返されます。こういうふうに戦争をダンスで描くのって初めて観るね~

原作でも、戦争に参加する二人が細かく描かれています。
それぞれ家族は戦争に行くことを反対するけど、ケインは銀行家として国のため、社会のために役立とうと志願し、アベルは、故国ポーランドのために、実業家として兵士たちの後方支援(野戦での炊事担当)に向かうんですね。

戦場でのケインのソロ。
これが素晴らしい。
マシューとのベッドシーンで(←言い方・苦笑)歌われた「♪また会う日まで」のリプライズ。
丁寧に、心情を表しながら歌うんやけど、ほんとに泣きそう~~ めちゃくちゃ見惚れてたので歌詞までしっかり聴き取れてないけども~~(汗) 
「死ぬってこういうことか・・・」みたいな歌詞やったかな(ちゃんと聴きなさい! 汗)

歌い終わって、そのまま戦場に倒れるケイン。
「まだ息がある、誰かは知らないけど、オレはこいつを助ける」と言ってアベルが、ひょいってケインを背負っていきます。ちょっと重みを感じるような背負い方やったな。

原作では、銃に打たれてほんとに瀕死の状態で担架で運ばれるんやけど、ケインはおぼろげな意識の中で見覚えある後ろ姿を確認していました。舞台でもそういうくだりはあったのかな~ また確かめよう。

戦争が終わって、それぞれがわが家に帰ってきます。
上手のキューブに赤系の壁紙のアベルの家、下手に青系のケインの家。勲章をいっぱい付けた軍服姿で奥から颯爽と登場するアベル、対照的に、車椅子を押されてわが家に戻ってくるケイン。
「♪戦争から戻って」ケイトとザフィアが歌いながら、それぞれの家族の様子が見開きで描かれます。

ほぼケインしか見てないけど・・・あっという間の描かれ方やけど、ちょっと切ない・・・

銀行、ホテル経営、それぞれ仕事に戻って、ケインとアベルが歌う「♪今が瀬戸際」
セットのキューブが動き、二人も動いて、階段を上がっていくシーンはここかな。セットの壁をめくったら?階段が出てくるんやけど、セットが動いてるからか、洸平くんちょっと開けにくそうにしてましたね!

二幕は、ケインとアベルが左右で描かれながらデュエットするシーンが多くて、お二人の歌にしびれっぱなしなんですよ。野心家らしく?アベルが高音を担当するんやけど(たぶん)、洸平くんの低音がすごく安定しててしっかり聴こえます~~ ほんと、素敵!

そして二幕から始まるのが、ストーリーテラーだったアベルの娘のフロレンティナとケインの息子のリチャードの恋。
成長したそれぞれの子どもたち。二人のシーンはほんとに可愛くて、この物語の癒しです。

実業家アベルの娘というのを隠してデパートの手袋売り場の売り子として働き始めるフロレンティナ。
彼女を見初めて、手袋を買いにやってくるのがリチャード。演じるのは、洸平くんの事務所の後輩、金髪の竹内將人くん。東京藝大、英国王立音楽院を出たバリバリのエリートゆえに、さすがに歌うまいし声も良い。「♪手袋みたいに」 咲妃さんとのダンスも可愛い。

二幕も、ほんとに、一気に物語がすすんでいきます。
原作読んでるからいろんなことがわかってるけど、この早い展開、読んでなくてもわかるのかなぁ。

原作ではたっぷり描かれていますが、アベルはケインの銀行の株を買い集めて銀行を乗っ取ろうと画策。それもこれもケインが憎いから。
同じようにケインを憎んでるヘンリー・オズボーンとアベルが出会ってしまい、順風満帆なケインの人生に不穏な影が。

ヘンリー・オズボーンは、ケインの父が亡くなった後に母が再婚する相手。体の弱い母はヘンリーの子を宿して、それが原因で命を落とします。ケインは、彼は財産目当てで母と結婚したと思ってるんよね。胡散臭いんやもん。
ヘンリーを演じるのは、今拓哉さん。ベテラン俳優が憎たらしい役をほんとに憎たらしく演じてます。

金の無心をしにきたヘンリーと再会し、危険を感じて、アベルに電話するケイン。話し合いたいという申し出を、アベルは一刀両断。
ヘンリーから聞かされていることをアベルはいうんですね。(台詞は正確ではないけど)
「母親を殺したのはケイン」「ヘンリーのお金を奪ったのもケイン」と。
絶句するケイン。なんてこった~~!
「聖書の創世記に書いてあることとは真逆だよ、ケインさん」とアベル。
旧約聖書に登場する「カインとアベル」は、兄カインが嫉妬から弟アベルを殺すという話。聖書とは真逆、つまり、殺されるのはケインの方だとアベルは言ってるんですよね。憤りをかみ殺して、何とか誤解を取り消そうと、「誰もいないところで二人で会いたい」というケインに、アベルはいうんです。
「今度あんたと会うのは、天国だ」

冷静なケインが、ここから一気にアベルへの憎悪が増します。

一方で、恋に落ちるフロレンティナとリチャード。
お互いが誰なのかを知ってからも、さらに愛が強まって・・・二人がほんとに可愛い。

フロレンティナがアベルにリチャードのことを打ち明けた瞬間のアベルの激昂。ケインもまた、リチャードとフロレンティナとの結婚を許しません。
洸平くんとリチャードを演じる竹内くんとは7歳しか違わないけど、ここでは本当にお父さんなんですよね。優也くんもやけど、老いてからの演技がほんとにうまい。二人とも、中年を過ぎた父の顔なんよね。

ケイトを演じる愛加さんが夫に向かって歌い始めるのが「♪もううんざり」 かたくなに互いを恨みあうケインとアベル、この二人に訴える妻たちの歌がすごい。それに応えるようにケインとアベルも歌う。やがて上手から、それぞれの息子と娘が旅行カバンを持って現れて、ここで、6人のハーモニー、声量も大きくてほんとに圧巻です。

愛娘の言葉に、いったん折れて、リチャードに会ってもいいと思うアベルやったけど、状況が一転します。憎悪にかられるケインは、上院議員にまでなったヘンリーがアベル名義で行ったという贈賄容疑を告発・・・・ずっと冷静だったケインが、とうとうやってしまうんです(汗)

ヘンリーの自殺でアベルは収監されずにすむんやけど、これが原因で、ケインは銀行の頭取をおろされることになってしまう。舞台ではサクっと描かれてるけど、原作では誰が敵で誰が味方なのかという、ハラハラドキドキの展開があります。

リチャードとフロレンティナは本当に希望の星。許してくれない父親を見限って二人で結婚してシカゴへ。男の子も生まれる。
アベルばりに仕事のできるフロレンティナはアパレルの事業を拡大していき、もちろんリチャードも優秀で、彼女の事業を経理面で支えていきます。

10年後、そのフロレンティナが生まれ故郷のニューヨークに出店。
「♪私にはできる」は「あなたならできる」のリプライズ。フロレンティアの歌声も素敵。

お店のオープン記念パーティの日。上手から、それを眺める初老の紳士の姿が。

原作を読んだ時、このシーンはどのように描くんやろうって思ってたから、杖をつきながら歩く初老の紳士の後ろ姿を見て(なんせ上手席なので)涙がこぼれてきました。
老いたケインです。
洸平くん、なんで、こんなに年寄感を出せるの、なんで、老いてるのに、そんなに美しいの~~ ・・・とはいえ、こちらを向いたときも帽子をかぶってるから顎のあたりしか見えへんねんけども。 

下手からも、同じように登場する初老の紳士。こちらがアベル。
二人が歌うのが「♪なんのために」、ゆっくりと歩き、舞台中央ですれ違う老いた二人。

原作では、株の操作でケインを頭取の座から降ろすことに成功するアベルですが、この時、自分の喜びが小さいことを感じるんですね。
ケインもまた、アベルが収監されなかったと知ってほっとしたり。でも、職を失うことでケインは病みます。心臓発作を繰り返してしまうんです。

舞台中央ですれ違う時、アベルが振り向いてケインを見てたような。原作では、アベルの手首にある銀の腕輪を見てケインが過去のもろもろに気づくんやけど、舞台でもそうやったのかな。二人が歌う歌詞にありましたっけ?
感動で胸がいっぱいで、このへんちゃんと観れてないし、聴けてへん、というか、もういっぱいいっぱいで記憶できてない・・・(汗)

ここからラストに向かって原作を読み返してみたんやけど、舞台シーンと被って、泣けてしまった。
原作では、弁護士が保管してたシカゴの銀行の元支配人が書いた手紙をアベルが読むんやど、舞台では、ケインの妻ケイトが、夫の遺品として出てきた書類をアベルに渡すという設定になってました。

アベルが、相棒のジョージに眼鏡を持って来させて、文字を目で追いながら、驚き、声を上げ、ジョージにいうんです。
「あの200万ドルを貸してくれたのはケインだったんだ」「彼が私を救ってくれたのだ」(こんな感じの台詞やったかと)

この時、後ろの二つのキューブが左右に開いて、奥からグレイのグレンチェックのスーツを着たケインがゆっくり歩きながら、「♪君の名に恥じぬよう」・・・
1幕最初にケインが歌った「♪父の名に恥じぬよう」のリプライズソングを、ゆっくり、間をおきながら歌うんです。

知らん間に、私のほほを涙が流れていきます。
もう、たまらんのよ、ここは。

ケインがアベルの真後ろに立った時に、下手から、リチャード、フロレンティナ、そしてその子(孫の)ウィリアムが登場、ウィリアムがアベルに駆け寄ります。
その子の背中を押すケイン・・・・もう、この辺りでは号泣ですよ。ケインの表情がね。穏やかで、慈愛に満ちてるというか・・・
ここでフィナーレ・・・・未来への希望を託して、感動のうちに幕。

物語の結末を知ってるのに、やっぱり泣いてしまいました。
こんなふうにドラマチックに結末を描くんやね~~
すごい大河ドラマやった!

いったん暗転してからカーテンコール。  
→ こちら 
オーケストラの音楽とともに、横一列に並んだアンサンブルの人たちから。二列に分かれてお辞儀があって、子どもたち3人が上手、下手から走って登場。
次に、リチャード、ヘンリー、マシュー、ジョージ、ケイト、ザフィア、アラン、リロイ、フロレンティナの順に中央へ、ラストは上手からケイン、下手からアベルが登場。一段と歓声が大きくなり、優也くんと洸平くんが中央でハグしてがっちり握手。
歓声が最高潮になって、客席一斉にスタオベ。

センター7列目あたりいたワイルドホーンさんが真っ先に立ち上がったからスタオベになったらしいねんけど、一気に観客が立ち上がったからか? 舞台上で「え、これどうする??」って座長の洸平くんが戸惑って、お隣の優也くんに聞いてましたね。
で、いったんハケて、再度登場して、舞台挨拶が~~ こちら

洸平くん、「本日はケイン&アベル世界初演初日にご来場ありがとうございます! 今日ご覧いただいたお客様、歴史的な瞬間に一緒に立ち会っていただけたかなと思います。いかがでしたか。楽しかったですか?」(いつも洸平くんは、楽しかったですか?って聞いてくれるね~)
「皆様に素晴らしい作品をお届けすべく、11月から稽古、稽古、稽古・・・テキレジ(台本改訂)、テキレジ、テキレジ・・・をしてきました!
今までどんな作品でも共演者に恵まれてきましたが、今回はこんなに素晴らしいキャストの皆さんとご一緒することができて、何よりボクの愛する相棒、ご紹介してもいいですか(歓声!!) 松下優也~~(大歓声!)」
愛する相棒って言いましたよね? ふふっ
紹介された優也くん、「・・・・こんな素敵なキャストの皆さんと、今、言ってくれた最高の相棒、洸平くんと共演できたこと、めちゃめちゃ幸せです」 
最高の相棒ですって!! 相思相愛になったのね~!

そして、言うてましたね。「ボクら、めちゃめちゃ伸びしろのあるカンパニーだと思うんで」って。
キャストも歓声を上げてたけど、洸平くんも、「間違いない。こっからさらに~」 っていうてましたね。

舞台初日ということもあり、アメリカのクリエイターの方々も紹介してくれました。
通訳さんを連れて、音楽のワイルドホーンさん、脚本・演出のダニエルさん、作詞のネイサンさん、編曲のジェイソンさん、振り付けのジェニファーさんが登壇。
豪華やわ~~初日だけある~~
印象的な言葉は、「我々が作ったクレイジィな作品をキャストの皆さんが演じてくれた」、みたいな言葉。
クレイジィ、突拍子もないとか、創造的な、とかの意味でしょうかね。

さて、書き足りないことはいっぱいあるけど(こんなに書いておいて!?)、とりあえずの初日の感想&レポでした。
プログラムと、原作も引っ張り出しての忘備録になりました。

なんせ、この日と翌日で全く別の演劇を3本観るという相変わらずのバタバタ。
とはいえ、ちょこっとのメモと、記憶をたどって書き始め・・・プログラムと原作本を見ながら書き足してたら、長い・・・汗
記憶にないことは書いてないけど、記憶の間違いはあると思うので、間違ってるところがあれば、覚えてる方、こっそり教えてくださいませ~~

シアターオーブのある渋谷ヒカリエ、2階の通路に、大きなサイネージ。







人通りがあるので、なかなかうまく撮れないので、動画で撮影してカット。

『ケイン&アベル』
初日から3週間。好評のようです。グランドミュージカル通の方々がご覧になったり、同業の方がご覧になったり。洸平くんをホメてくださる方がいっぱいいて、安心しました。
そして、初日から回を重ねるごとにブラッシュアップして、舞台は、すごいものになってるらしいですよ・・・

東京は2月16日まで。
大阪公演は、2月23日から。

2回目の観劇、東京公演 2月6日マチネの感想は → こちら



東京へ、観劇三昧の始まり~

2025-02-09 12:55:40 | 演劇・舞台
今年の観劇は、1月5日の梅芸から始まりました。
二作目は、13日にSKYシアターで「桜の園」。
諦めて、WOWOWを楽しみにしようかなと思ってたら、オケピ(チケット救済サイト)で値段の安いチケットが出てて。
チェーホフの名作ですし、それをKERAさんが描くし、天海祐希さん主演やしで、行ってきました。

そして、私にとって大切な!(早くからチケットを取ってる!)
思い付きではない舞台鑑賞が、22日です。
早くからホテルも押さえて、そう、東京です。
せっかくなので?3作品も観劇するという~~~相変わらず詰め込んでいってきました。



冬がとにかくキレイですよね。富士山。
富士川越しに見てます。うっすら雲がかかてって。



山に隠れるギリギリまで撮り続ける田舎のおばちゃん~



さて、赤坂。
品川でいつものお友だちに会い、赤坂でもう一人のお友だちと合流。

「今日はカレーの日だって」

ということで、赤坂にある大阪マドラスカレーへ。
11時開店やけど、すでにおひとり並んでました。



カウンターだけの10名ぐらいしか入れないお店。
なんと、オーナーが北村一輝さん。



食券を外にある券売機で買って入るんやけど、新札の千円が入らず・・・友だちと交換して。
・・・早く、機械入れ替えてくださいね!



この絵は、北村さんが描いたとか? ご自身??



カウンターの向こう、スタッフがおひとりで仕切ってます。
まあるいお鍋にカレーがぐつぐつ(以外に小さいお鍋やった)



生卵の黄身がのった、大阪らしい?カレー。
あげ茄子をトッピング。
トンカツが気になったけど、観劇前に食べるのはちょっとしんどいよね~。



地下鉄赤坂駅のそばにTBS。
そして、ACTシアター。









駅前から、ハリーポッターの世界です。
3年続けて上演中という専用劇場。今年も公演するみたい。

長年応援してる、姜暢雄さんがドラコ役で出演中。
「ハリー・ポッター呪いの子」 → こちら

トリプルキャストなので、偶然?この日のマチネでご出演ということでチケットをゲット。
・・・ごめんよう~ 今回の目的はこの日のソワレの舞台なの~~~(苦笑)



前回は前から4列目ぐらいで観たけど、この日は中段で。
なので、イリュージョンの様子がしっかり拝見できましたよ。
ハリーポッターの映画の19年後、父となったハリーやドラコの、息子たちとの関係を描いてます。
ダブルキャストのハリー、この日は、ドラマ「放課後カルテ」で小児科医を演じた吉沢悠さん。



ハリーはドラコの永遠のライバルね。
それでも、子どものこととなると、二人とも父として共感しあえるんですよね。
親子の物語としても、良いお話です。
なので、親子での鑑賞や、学校の芸術鑑賞として来られた子どもたちもいましたよ。
(とはいえチケットも高価なので、良いところのお嬢様学校のような??)

公演後は、おひとりとは別れて、二人で急いで渋谷まで移動。



地下鉄の手すりがまっすぐやなくて、階段状になってるからおもしろ~と思ってパチリ。

お待ちかねのマチネの舞台は、渋谷オーブシアターで。
ちょこっとお茶してから行ったのですが、世界初ミュージカル、初日とあってすごい人でした~

グッズ売り場も長蛇の列ということで、先に着いてた大阪のお友だちが、プログラムを買っておいてくれました。
ありがとう~~

つづきは、次に。

観劇記は、めちゃ長編です~~ (苦笑)