団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

広島交響楽団第322回定期演奏会

2012-10-22 17:56:50 | 音楽
                     広島交響楽団第322回定期演奏会

                                                   2012年10月22日(月)

 トゥーランガリラ交響曲って、なんて楽しい、というより奇妙な曲でしょう。交響曲とありますが、全10楽章からなる管弦楽曲です。私にはそれぞれの楽章の違いが最後の第10楽章を除いて分かりませんでした。

 全曲を通じて、単純なリズムとメロディの繰り返しですが、多様な楽器(特に打楽器)とオンド・マルトノという珍しい楽器の登場により、飽きさせません。

 第10楽章は、あきらかに調整がハイテンションになり、打楽器を中心として激しい乱舞になり、私はめくるめく興奮の渦に巻き込まれたようでした。

 それまでの交響曲(例えば、ベートーベンの交響曲では楽章間で明らかに性格の違いがあります。)の概念?を打ち破るような、これがメシアンの音楽の秩序?かなと思いました。

 オンド・マルトノですが、無段階の音程を作れる電子楽器ということです。「ヒューヒュー」という風のような音を出し、どことなくのとぼけたような味があります。それが、この曲では激しい打鍵が特徴となっているピアノの音と好対照になっていて面白いと思いました。

 今回の演奏はプロ改組40周年ということですが、私の記憶ではプロ改組初演はショスタコービッチの「森の歌」でした。私は、それまでの演奏に比べて随分と技量が上がったと思うと同時に、いずれ、マーラーとかブルーックナーという大曲を演奏できるようになるのかなと期待したものです。それが、今回メシアンの難局です。広響も随分と発展したものだと、感慨深いものがありました。50周年にはぜひ、マーラーの「一千人の交響曲」に挑戦してもらいたいものです。

 今回の席は2階席の最前列でした。2階席でオーケストラを聞くのは何年ぶりか記憶もないくらい久し振りでした。音のバランスは良いし、楽器群がよく見えるので、中々良いものだと再発見しました。でも、私は大音量を期待するので、やはり1階席になるでしょう。










 40周年ということで、知事と広島市長のお出ましです。









 オンド・マルトノが広島のエリザベト音大にあった!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする