団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

石原東京都知事役人と戦う?

2012-10-27 09:10:59 | 政治
                     石原東京都知事役人と戦う?

                                                   2012年10月27日(土)

 10月26日の朝日新聞によると、石原東京都知事は、知事を辞職し新党を立ち上げる理由として、次のように述べています。

 「硬直した中央官僚の支配制度を変えないとダメ。役人と戦っていかないと、この国は沈んで窒息して死ぬ。」


 私は石原氏が何をもって「役人と戦う」と言っているのか知りませんが、「役人が好き勝手なことをしている」ということを指すのであれば、それはとんでもな勘違いであると申し上げたいです。

 日本は法治国家なのです。法律により事が動くのです。役人は法律を制定することができません。しかも、行政庁の長は一体誰ですか?政治家なのですよ。行政庁にはルールというものがあり、「決裁」をしなければ物事を決めることができません。重要な決裁事項は政治家である長(大臣、長官等)が承認しなければ実施することができない仕組みなんです。


 一体このような仕組みの中で、何をどのように「役人と戦う」というのでしょう。

 もっとも、私も、役所の仕組みをそう単純に見ている訳ではありません。官僚が様々な悪知恵を駆使してよからぬことをしていることは知っています。


 しかし、それは政治がきちんとしていれば、ほとんどのことは防げるものです。
 例えば、復興予算の流用が問題になっています。復興予算をシーシェパード対策として執行するなど誰がどうみても不適切なものですが、これにしても法律に「日本の再生」という文言を入れたからで、その法律は政治家が作ったものです。

 役人と戦うと言う前に、政治家がまず反省することが先ではないですか。



 役人を目の敵にする点では、橋下大阪市長と共通項があります。橋下氏はアンケートという名の「思想調査」を行うなどこれ以上はないと思えるほどの異常さで職員を敵視しています。

 このような二人が意気投合するのは自然の成り行きというものでしょう。


 もっとも、お二人とも「お山の大将」ですから、その仲もいずれ破綻がくると思いますけど・・。












 輝かしい経歴ではあります。
 同日の朝日新聞によると、一橋大時代からの旧友、首都大学東京の高橋宏理事長は石原氏に「知事を辞めるなよ。軽挙妄動したら晩節を汚すだけだ」と忠告したといいます。

 石原氏(80歳)の弱点は、その齢と思います。どうしても人間、硬直してきますから・・。


 
コメント
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