日銀の「出口」
2016年6月28日(水)
6月27日の朝日新聞に、「日銀の『出口』」という記事が掲載されました。
言わずと知れた異次元の金融緩和が、どのような結末を迎えるかということであります。
私が分かることは、この格差社会において、持たざる弱者が劇的に悲劇的な運命を迎えるであろうことです。余談ですが、先日久しぶりに航空機なるものに乗る機会があり気付いたのですが、「何とかゴールド会員」とかいった方は優先して乗ることができるんですね。随分前に乗った時は、そんなことはなかったと記憶しています。あらゆる世界に格差社会が蔓延してきていると感じたものです。余談の余談になりますが、身体的には弱者優先です。数日前一緒に旅行した義兄が杖を持っていたところ、それはそれは優しい丁寧な対応でした。経済的には、かつてより一層、強者優先の世界になっているのであります。
この記事では、「異次元緩和の『出口』局面では、日銀はこれまで買い支えて抱えている大量の国債を処理する必要に迫られる。そのとき長期金利の急騰、円の急落、すさまじいインフレが起きる恐れは十分ある。」とあります。こりゃ、ヤァベーことになりますですよ。
すさまじいインフレとは? 基本的には歴史でしか知りませんが、経済的弱者は悲惨なことになるのであります。(「年金受給者=経済的弱者」ではありませんが)年金は一応物価スライドとなっていますが、戦後のドイツのように、同じ日でも朝と夜ではインフレが進むという状況になると、いくらスライドがあるといっても追いつかないですワ。→その日食べる物が買えないということが起こる訳ですね。
「円の急落」ということに関しては、他国の通貨を持っていれば良いことになりますが、現金で持つというのは非現実的ですので、有価証券での所有ということになるでしょう。あるいは金を持っておくという手もあります。しかし、いずれにしても、一定の資力がなければ、そういう対策は出来ないのであります。経済的強者しかできないのであります。
急に話しは逸れますが、国債が下がると、それに反比例して上がるという金融商品はないものかしら・・? →今後の私の研究課題であります。
話は元に戻りまして、いずれこの異次元の金融緩和の副作用が出ることは間違いなく、その責任が問われることになると思いますが、問題は誰もその責任を取ることができないということです。安倍首相と黒田日銀総裁の責任を問うても、彼らに経済的損失を穴埋めするだけの資力はありません。選挙で選んだ政権ですので、その政権の政策の失敗は、選挙民(国民)が負うことになるというのは、これは、(私ゃ不条理と思いますが<なぜなら、私は現政権に投票していませんので。>)、仕方ないことでござんす。
ただ、少しでも、この副作用を緩和するためには、早く安倍内閣に退陣していただいた方が良いことだけは、確かであるようです。