新年おめでとうございます 2020年元旦
桜はその美の高雅優麗が我が国民の美的感覚に訴うること、他のいかなる花も及ぶところではない。薔薇に対するヨーロッパ人の賛美を、我々は分かつことを得ない。
薔薇は花の色も香りも濃厚で、美しいけれど棘を隠している。なかなか散らず、死を嫌い恐れるかのように、茎にしがみついたまま色褪せて枯れていく。それに比べて我が桜の花は、香りは淡く人を飽きさせることなく、自然の召すまま風が吹けば潔く散る。「太陽東より昇って絶東の島嶼を照らし、桜の芳香朝の空気を匂わす時、いわばこの美しき日の気息そのものを吸い入るるにまさる清澄爽快の感覚はない」(藤原正彦著「国家の品格」から引用)
昨年徒花のごとく咲き乱れた「桜」は、薔薇のごとく茎にしがみつき、嘘をつき権力を私物化して立憲主義を破壊しています。鼠に茎ごとかじって散らせてもらう年にしましょう。
windy