2007年12月17日(月)
アメリカのある州での「嘘のようなほんとの話」。
ある州が、おもちゃの銃を規制した。その理由は、「あまりに本物と似ている」から。
注 上記は私の記憶です。裏付けは取っていません。
本物の所持が認められているのに、それに似せたおもちゃの銃が規制されるというのは、何とも不可思議な話だが、その背景には、アメリカの「銃社会」の病理の根深さがあると考えられる。
アメリカで銃を規制するのは、憲法上の問題があり、非常に難しい。規制反対の全米ライフル協会というのが、アメリカ最大のロビイスト集団ということもある。
銃の悲劇が後を絶たないにもかかわらず、市民の銃に対する意識改革も、もともと「狩猟民族」だから、なかなか進まないこともあるだろう。
佐世保市で14日、銃を乱射して8人が死傷した事件で、「銃規制の強化」への対応が報道されている。
「銃器対策担当の岸田内閣府特命相は15日、「銃規制を強化した直後ではあるが、今回の事件を検証した上で、さらなる対応が必要なのかどうかを含めて検討したい」と述べ、銃器の規制強化の必要性を検討する考え方を示した。」(16日付け「朝日新聞」)
私は、銃規制の強化は大いに賛成だが、それ以上に市民の意識改革も必要だと考えている。
ライフルはスポーツ競技として、オリンピックの種目にもあるなど「市民権」を得ているが、私にはスポーツの一種というのは、理解できない。多くの人に問うてみたい。「オリンピックで種目として必要ですか?」と。
ついでながら、同日の朝日新聞によれば、「馬込容疑者が銃を持って近所を歩いたりすることに「交番に相談したが取り合ってもらえなかった」などと県警の対応を問題視する声が住民から上がっていることに、15日、・・記者会見をした・・佐世保署長は・・、「プライバシーもある。答える必要はない」などと述べた。・・」とある。
「プライバシー」とは馬込容疑者のそれと思われる。生前なら確かにそうだが、既に死亡しており、「死者には基本的にプライバシーはない」。
この警察の弁明は、各方面から指弾され、さらに「弁明」の記者会見をせざるを得なくなると思われる。
警察はこと人命に係ることなので、「十」分説明責任を果たしてもらいたいものだ。