水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

5月23日

2013年05月23日 | 学年だよりなど

 学年だより「目標」

 50歳にして東大合格を成し遂げた女性がいる。高3のときは京大を、一浪後、二浪後は東大を不合格となって、早稲田大学に進学する。卒業して二年で結婚、二人の息子をもうける。専業主婦だったが、次男が中学に入り時間ができるようになって、自宅で中学生相手の塾を開く。次男が東大を目指して失敗し、その浪人生活をやきもきして見守る中で、自分もチャレンジしてみようと思い立ったという。
 「けっして東大合格が30年ごしの夢であったわけではない」と彼女は言う。
 ただ、もともと好きだった語学の勉強は続けていて、フランス語検定にも合格していた。
 子育てや、ママ友との人間関係など、日々の生活のなかで、なかなか思うようにいかないこともあったが、勉強での達成感は、自分に自信をつけるうえで大変役立ったという。


 ~  毎日を充実して過ごすために必要なのは「夢」ではなく「目標」です。「漫画家になって年収1億円くらい稼ぎたいなあ」という大きな夢を抱きながら何もしない人と、「次の応募作では入選するぞ」と思って毎日一生懸命創作に励んでいる人、どちらの人生が充実しているかといえば、間違いなく後者でしょう。
 目標を持ち、それに向かって努力し、目標を達成する。その繰り返しが、日々を充実させ、人生を豊かにしてくれるのです。
 どんなに大きな夢も、その一歩は小さな目標を達成することからはじまります。
 大きな夢がある方は、その夢に近づくための小さな目標を設定しましょう。今は手が届かないその夢に、少しずつ近づくことができるはずです。
 夢がない方も、目標を設定しそれを達成することで、次の目標を見いだすことができます。そこから自分の夢が見えてくることもあります。
 私自身はフランス語検定2級に合格してから次々と目標が生まれました。東大合格という目標を達成した今の目標は、学期授業に全身全霊を傾けることです。その先に何が待っているのか、数年後には、私はどこでどうしているだろう? そう考えるとわくわくしてきます。
「小さな目標を達成する」ことを繰り返すことで、確実に人生は豊かになります。そして、大きな夢を抱いてそれをかなえた人たちもみな、小さな目標の達成を積み重ねてきた人たちなのです。 (安政真弓『普通の主婦だった私が50歳で東大に合格した夢をかなえる勉強法』朝日新聞出版) ~


 小さな成功を積み重ねることが大事だ。
 ちょっとずつ、「自分はやれた」という感触をからだに植え続けること。
 部活動で、しっかり返事をするとか、あいさつするとか、心をこめてグランド整備するとか、すべてここにつながってくる。
 人の心の方向性を前向きにするのは、ちょっとした行動だ。
 大きな夢を一気に実現することはできない。
 勉強ができない自覚がある人ほど、まずは授業の最初と最後に声にだしてあいさつしよう。

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