県立高校の合格発表日は、本校の新入生が確定する日でもある。
午前11時から受付にスタンバる。県立の発表後、すぐに入学金を振り込んで来校される方が次々と訪れる。
単願合格者の手続き日のように「おめでとうございます!」とは言えない。
「不本意ながら仕方なく来た」という空気を身にまとっている生徒さんももちろんいる。
新たな気持ちで頑張っていこうという気持ちをこめて書類を受け取り、よろしくお願いしますと声をかける。
途中で校長が来て手を差し出すので、もしやと思ったが、文系、理系の両エースが東大に合格したと知らせてくださる。東大だから、そして東大だけが偉いのではもちろんないが、普通の中学校から入学してきて、まじめに三年間部活動をやりきり、予備校も通わずにトップとされる大学に受かってくれるのは、自分たちの仕事の方向性を確認するうえでも、本当にありがたいのだ。
15時に手続きが終わり、合計482名の一年生を迎えることができることになった。
新入学生たちに、後悔のない高校生活を過ごさせてあげたい。
そのためにも、吹奏楽部への強力な勧誘が必要であろう。