折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

今宵、十三夜

2007年10月23日 23時55分55秒 | 寒露
                 □ 南中しつつある十三夜のお月さま 

◇ 今宵は、『十三夜』…豆名月とか栗名月とも呼ばれているそうです。
  そう言われると、坂見輝月堂(愛媛県内子町)の栗饅頭でも口にしたくなります。
  内子(うちこ)は、作家、大江健三郎さんの故郷でもあるんです。

          
                    □ アイスバーグ(FL)

◇ まだ独身の頃、友達4人で夜中に土佐の高知までドライブしたその夜。
  桂浜から望む太平洋から寄せる波が、月の光に照らされてました。
  ずっとずっと記憶の向こうですが ~月の名所は桂浜、よさこい、よさこい~♪
  その夜は、十三夜ではなかったのは確かです。
  でも、6月頃の満月だったような記憶があります。
  ただただ幻想的な夜でした。

          
                    □ エグランタイン(ER)

           ※今夜も薔薇の画像を貼り付けています。

  
   (una poesia di oggi)

      水の音くらきにきこえ十三夜     久保田万太郎


          
       □ 水遣りホースじゃなくて、ウィンチェスター・キャシードラル(ER)

   
      別れりゃ三月 待ちわびる
      女心の やるせなさ
      明日はいらない 今夜が欲しい
      港ぉ 高知 高松ぅ 八幡浜ぁ♪  これは「港町ブルース」(森進一)


◇ 徳島、そして松山と…。
  四国の町はそれぞれ個性的で、しっとりとした落ち着いた情緒があります。
  いずこも好きでしたが、とりわけ松山は今でも住みたい町の№1。
  城山そして天守閣のある風景、人情、ただそれだけの理由なんですが…。
  その城山を眺めた第一印象って、なぜかずっと心に残ります。

          
                  □ アブラハム・ダービー(ER)


  
   (una poesia di oggi)

      春や昔十五万石の城下かな     正岡子規


     

          
                □ コントゥ・ドゥ・シャンボール(OD)

◇ もうひとつ「十三夜」に似て否なるもの。
  ウィリアム・シェイクスピアの喜劇、ご存知の方も…。
  もっとも、英文学は家内のジャンルですが。
  『十二夜』(Twelfth Night or What You Will 1602年頃)です。
  私のお気に入りの女優、グウィネス・パルトロウ(Gwyneth Paltrow)が、アカデミー
  主演女優賞を取った『恋におちたシェイクスピア』(Shakespeare in Love 1998)
  ラストは恋に破れたシェイクスピアが、着想を得て『十二夜』を書き始めたシーン…。

          

          
                 □ ジュビリー・セレブレイション(ER)

          
             □ ジュビリー・セレブレイション(ER)の向こうに
               ウィリアム・シェイクスピア2000(ER)の深紅の蕾。


◇ 仏教徒(敬虔さの欠片もない!)ですので、よくは存じません。
  『十二夜』とは、クリスマス(12月25日)から12日目、すなわち 1月6日の夜。
  これを『顕現日』(The Epiphany or The Twelfth Day)と呼ぶそうです。
  つまり、東方の三博士が、ベツレヘムで幼子キリストに礼拝した日。
  映画「ベン・ハー」でも、冒頭にそんなシーンがありました。
  この辺りは、キリスト教徒ではなくても、案外知ってますね。
  ここまでがクリスマスシーズンだそうな…。
  こちらでは、お正月もお仕舞い、すぐに七草粥(1月7日)に鏡開き(11日)。

          
                   □ グラミス・キャッスル(ER)

◇ 樋口一葉にも名作「十三夜」があるそうですが、さすがに読んだことはありません。
  今夜は、「キャンディクラブ」という枝咲きのチューリップを花壇に植えました。

          

          
                  □ フローランス・ドゥラートル(FL)


コメント (10)
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