「餃子の街」ランキング(住民の購入額)で今年は浜松(静岡県)が1位になったという。
2位は最近頭角を現してきた宮崎、有名な宇都宮(栃木県)は3位。
ただ、”餃子を食べる街”として成功しているのは宇都宮。
ここは歴史的に餃子と縁があり、それぞれの店に個性があり、それらの餃子をいっぺんに食べれる場所もあるし、「宇都宮餃子」は土産にもなって喜ばれる。
それに対し浜松餃子は、一緒にもやしが蒸せられているというだけで、”浜松”としての個性はあまり感じない(浜名湖の宿のビュッフェバイキングで出される浜松餃子を食べる時は、もやしと一緒に食べることで、浜松らしさを味わっている)。
もちろん、餃子それ自体で充分美味しいので文句はないが、焼きそばの富士宮やおでんの静岡レベルの個性がほしい(私が浜松でまず食べるのはうなぎ)。
東海地方で個性的な餃子といえば、なんといっても三重県の県庁所在である”津餃子”だ。→リンク
15cmもある揚げ餃子。
これだけで充分個性的。
発祥は津市の小学校の給食というから、まさに津市民のソウルフード。
こういう餃子こそ、”餃子の街”にふさわしい餃子。
残念なのは、これを食べるのに津まで行かねばならないこと。
せめて名古屋には進出してほしい(広義の”名古屋メシ※”に加えたい)。
そう願うくらい個性的だ。
※:今は名古屋メシとされる”天むす”の発祥も津だという。赤(八丁)味噌は岡崎で、豪華モーニングは一宮。それらの超ローカルなものが中京(東海の首都)・名古屋に出て初めて全国に知れ渡る。