今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

国会図書館で25冊読み通したコミックは

2024年08月26日 | 作品・作家評

この8月、国会図書館に通って、今携わっている「霊視認」研究の参考のために、毎日コミックを読み通してきた。
なにしろ霊視認という現象は論文はもとより、活字本でも扱いが少ない。
一方、コミックだとかなり資料がある。
その元となっているのが、『HONKOWA—ほん怖—』という実話心霊コミック誌らしい。
もちろん霊の存在を前提とする「心霊科学」(と称する心霊論)についてはいくつか目を通して来たが、
本来的に幽霊話(怪談)は好きでない(映画もホラーは絶対観ない)。
個人的に恐怖を楽しめない私は、上のコミック誌を手にしたことはなかった。
※:そのくせ、楽しまれる恐怖の論文を書いて、注目された(雑誌掲載、テレビ出演)ことがある。


知りたいのはホラーではなく、あくまで実話としての霊現象なので、
それに相応しいコミック(掲載済みの単行本)をまずは読むことにした。
読んだ順に示すと、
永久保貴一『阿闍梨蒼雲 霊幻怪異始末』全6巻、
同『密教僧秋月慈童の秘儀 霊験修法曼荼羅』5巻、
伊藤三巳華『視えるんです。』全7巻、
山本まゆり・寺尾玲子『会社員だけど霊能者修行始めました』5巻,
これらを電子書籍版で購入して読んできた。
※:「全」がついているのは終結した作品、それ以外は読んだ巻数

これらの中で霊視認者自身のものは『視えるんです。』だが、
より広く実際の霊の挙動や霊能者による霊に対する対応例を知りたかった。


そこで霊能者・寺尾玲子氏の心霊相談を描いた『魔百合の恐怖報告』シリーズ(山本まゆり画)を読みたくなったのだが、
量(巻数)の多さに怖気付いて個人購入は諦め、国会図書館での閲覧と相なった。
この本は、上の雑誌に掲載された作品を後年になって編集したもので、
国会図書館にある蔵書は2009年から2023年までの分。
その量全部で25冊!
どれもが1冊400ページ強、もちろんコミックなので、ページあたりの文字数は少ないが、
それでも昼前から夕方までの図書館内で1日あたり3冊読むのが限度だった
(本編に付随している関係者(登場者)たちの裏話である「TeaTimeTalk」もとても参考になった)。
研究の参考として読むのだから、漫然と読むのではなく、私のいつもの読書パターン通り、
ワードのアウトライン画面で、構造的に記録すべき内容を抜き出す(書き写す)。


一番参考にしたコミックが、購入せずに図書館で閲覧しただけというのも申し訳ないが、いかんせん購入するには量が多すぎた。
そしてこの25冊をその場で無料で読めるのだから、国会図書館ってほんとにありがたい。

これを読んでいる期間中は、頭の中が心霊現象で充満した。
せっかくなので霊視認者を含めた霊の在り方・関わり方を整理してみる。
霊についての概観



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