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マイケル・ジョーダン

ややマニアックなサインが続いた気がするので、ここで趣向を変えて、少し変わったものを紹介する。画像は、NBA(アメリカのプロ・バスケットボール・リーグ)のスーパースター、マイケル・ジョーダンのコレクティブルである。中央やや下の茶色の部分は、「マイケルイ・ジョーダンが現役最後の試合で最後のシュートを放った場所の床の板」というコレクティブル。「ファイナル・フロア」という名前で知られており、マイケル・ジョーダンのファンが最後の勇姿を懐かしむために作られたものである。但し、マイケル・ジョーダンは、この「ファイナル・フロア」から「ファイナル・シュート」を放った後プロ野球に転向、マイナーリーグで試合出場した後、再びNBAに復帰した。そのため、結局この「ファイナル・フロア」は「ファイナル」ではなくなってしまった。それにしても、ジョーダンに関連するものは何でも欲しいというファンがいるほどの彼の人気も大したものだが、そうしたファンのために体育館の床を剥がしてしまうこのコレクティブルを制作した側の根性にも恐れ入る。
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私の骨 高橋克彦

作者の本は、「写楽殺人事件」以来、歴史ミステリー、歴史小説を何冊か読んできた。怪奇小説もいくつか書いていることは知っていたが、読むのは本書が初めて。本書を読んで強く感じるのは、都会育ちの人間には何とも理解しにくい「村社会」のようなものの存在である。都会と村社会の対比と言っても良い。都会からやってきた人間が、土着信仰的なにおいのする不思議な世界と接する恐怖のようなものが、本書では設定を変えていくつも描かれている。人の気配だらけの都会に暮らす人間には、全く人の気配のないジャングルはもちろん怖いところだが、少しだけ人の気配がする場所にも別の種類の恐怖を感じるものなのだろう。夏だから読んだという訳ではないが、今年の夏一番の怖い本だった。(「私の骨」高橋克彦、角川文庫)
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