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キリスト教の真実 竹内節子

読み始めてすぐに本書はかなり上級者向けの本であることに気付いた。宗教に関する知識というよりも、社会思想史や歴史を知らないと話がどこに向かっているのかが判然とせず、うまく理解できないのだ。「キリスト教」に関する啓蒙書なので、宗教に関する記述はそれなりに判り易く配慮されているようなのだが、それ以外の部分がしっかりと理解できないので総体としてよく判らなくなってしまう。それでも通読すると、それなりに西洋諸国とキリスト教の関係、特に国によってその関係が全く違うということが、少し判ってきたような気にさせてもらえた。こうした本は、感覚的な慣れのようなものがあって、頻繁に読んでいるとスーと頭に入るが、たまにしか読まないとこういうことになってしまうということを痛感した。(「キリスト教の真実」 竹内節子、ちくま新書)

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