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フェルメール・コネクション 宇賀神修

本屋さんの店頭で見つけたのだが、「ダヴィンチコード」のような絵画を巡るミステリーのようで、しかもパラパラめくると暗号文のようなものが書かれていたりで、非常に大きな期待をもって読み始めた。しかし読み終えてみると、ダヴィンチコードとは似ても似つかぬ、あまりにも大雑把なストーリーのドタバタ活劇で、最後の方は「フェルメール」とはほとんど何の関係もない話になってしまっていた。史実を織り交ぜて、フィクションと隔された歴史の狭間を楽しむという趣向で、日本でもこうした小説が色々書かれても良いと思うし、話はハラハラドキドキで面白いのだが、それが作者の得意分野でないような気がして少し残念だった。(「フェルメール・コネクション」 宇賀神修、文芸社)

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