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悪韓論 室谷克美

本屋さんで購入するのも躊躇われるような煽動的な題名の本だ。韓国という国は、近くて遠い国だという感覚は多くの日本人が持っている感覚だと思う。非常に戦略的に海外戦略などを進めているという印象がある半面、それによる経済発展も何か脆いところがあるようにも思われる。日本や日本人に対する感情も、色々な面があって複雑な感じがする。本書は、韓国の実情について韓国メディアの捉え方をベースに解説してくれているのだが、韓国メディアが韓国内で伝える記事の内容と、日本メディアが日本で伝える韓国に対する記事の内容の違いの大きさに驚かされる。著者の経歴をみると、元新聞記者で韓国での勤務も豊富とある。本書が言わんとしていることは、日本のメディアよりも韓国のメディアの方がより真実に近い報道をしているということでもある。本書はそうした事実に対する自省という面もあるような気がした。(「悪韓論」 室谷克美、 新潮新書)

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