goo

山口百恵→AKB48 アイドル論 北川昌弘

本書は、1960年代から現在までの「アイドル」の歴史を判りやすく辿ってくれている解説書だ。ざっと読んでみたのだが、ちょうど社会現象のようになっているNHKの連続TV小説「あまちゃん」との関連のようなが判って面白い。逆に「あまちゃん」がアイドルの歴史をしっかり踏まえて作られているということも判る。例えば、本書に出てくる最初のアイドルとしての固有名詞は、美空ひばりと吉永さゆりだが、これは「あまちゃん」の主人公の祖母と完全にだぶっている。また、本書で、小泉今日子のデビューと、薬師丸ひろ子の「セーラー服と機関銃」の映画が同じ年だったことがわかった。本書を読んで、「あまちゃん」の脚本家「宮藤官九郎」のすごさが改めて再認識させられた感じだ。(「山口百恵→AKB48 アイドル論」 北川昌弘、宝島社新書)

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )