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猫には推理がよく似合う 深木章子

著者の本は3冊目だと思うが、前に読んだ2冊がシリアス系とユーモア系と全く雰囲気の違う作品だったので、この作家の本領はどっちなのだろうかと思いながら読み始めた。物語は、ある弁護士事務所で働く主人公の女性の視点で描かれている。その主人公は何故か職場で飼われている猫と話が出来るのだが、その猫がミステリーが大好きでその職場を舞台にしたミステリーを書いては主人公に感想を求める。少し不思議だが、相手が猫だけに何となくほのぼのとした作品だなぁと思っているうちに本当の事件が勃発し、話は正に予想外の展開に。シリアスとユーモアが合体、猫の習性も良く描かれていて、とても面白かった。(「猫には推理がよく似合う」 深木章子、KADOKAWA)

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